JP2015226158A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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晴香 浅井
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Abstract

【課題】特性起因色ずれ量や個体差起因色ずれ量を精度良く検出することができるようにするものである。
【解決手段】検出部は、撮像画像から検出される色ずれ量、撮像画像のレンズの特性に起因する色ずれ量である特性起因色ずれ量、および撮像画像のレンズの個体差に起因する色ずれ量である個体差起因色ずれ量の関係にしたがって、入力された撮像画像から特性起因色ずれ量と個体差起因色ずれ量を検出する。本開示は、例えば、画像処理装置等に適用することができる。
【選択図】図1

Description

本開示は、画像処理装置および画像処理方法に関し、特に、特性起因色ずれ量や個体差起因色ずれ量を精度良く検出することができるようにした画像処理装置および画像処理方法に関する。
撮像画像では、色の波長によって結像する像の大きさ(倍率)が異なるため、倍率色収差が発生する。近年、倍率色収差が発生している画像の倍率色収差の影響を除去するための補正の補正量を、画像の撮影に用いたレンズの情報などを用いたり、事前にキャリブレーションなどを行ったりせずに、画像のみを用いて算出する技術が考案されている。
このような技術としては、例えば、画像から、撮影に用いたレンズの特性に起因する、画像の中心に対して対称に発生する色ずれ(以下、対称色ずれという)を検出する技術がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されている技術では、画像中の複数箇所においてローカルな対称色ずれ量を検波し、検波した色ずれ量を集計することにより、画像全体における対称色ずれ量を検出する検出処理が行われる。
しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、レンズの取り付け誤差などのレンズの個体差に起因する色ずれは考慮されておらず、レンズの個体差によって倍率色収差の点対称性が崩れた収差が発生している場合に、精度良く補正することができない。
一方、画像から、対称色ずれと、レンズの個体差に起因する画像内で一様に発生する色ずれ(以下、均一色ずれという)の両方を検出する技術もある(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載されている技術では、対称色ずれ量と均一色ずれ量の検出処理が独立して行われる。
対称色ずれ量の検出処理は、特許文献1に記載されている検出処理と同様である。また、均一色ずれ量の検出処理は、画像内の対称色ずれが生じていない領域においてローカルな均一色ずれ量を検波し、検波したローカルな均一色ずれ量の平均値を画像全体における均一色ずれ量として検出する処理である。
画像内の対称色ずれが生じていない領域とは、画像の中心を通過する水平方向および垂直方向の直線上の領域である。従って、対称色ずれが生じていない領域において、必ずしも輝度変化が大きいエッジが存在するとは限らず、エッジが存在しない場合には均一色ずれ量を検波することができない。
また、画像内の対称色ずれが生じていない領域を、画像の中心を通過する水平方向および垂直方向の直線を含む所定の範囲の領域に拡大して均一色ずれ量を検波することも考えられる。しかしながら、実際には、画像の中心を通過する水平方向および垂直方向の直線上の領域以外の領域には、対称色ずれが発生している。即ち、検波される均一色ずれ量には、実際の均一色ずれ量と対称色ずれ量の外積がオフセットとして含まれている。従って、精度良く均一色ずれ量を検出することはできない。
さらに、検波される対称色ずれ量には、均一色ずれ量が含まれており、精度良く対称色ずれ量を検出することはできない。
特開2010-219683号公報 特開2012-015781号公報
以上のように、画像から、対称色ずれ量などの画像のレンズの特性に起因する色ずれ量である特性起因色ずれ量と、均一色ずれ量などの画像のレンズの個体差に起因する色ずれ量である個体差起因色ずれ量とを独立して検出する場合、検出精度が低くなる。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、特性起因色ずれ量や個体差起因色ずれ量を精度良く検出することができるようにするものである。
本開示の一側面の画像処理装置は、画像から検出される色ずれ量、前記画像のレンズの特性に起因する色ずれ量である特性起因色ずれ量、および前記画像のレンズの個体差に起因する色ずれ量である個体差起因色ずれ量の関係にしたがって、入力画像から前記特性起因色ずれ量と前記個体差起因色ずれ量を検出する検出部を備える画像処理装置である。
本開示の一側面の画像処理方法は、本開示の一側面の画像処理装置に対応する。
本開示の一側面においては、画像から検出される色ずれ量、前記画像のレンズの特性に起因する色ずれ量である特性起因色ずれ量、および前記画像のレンズの個体差に起因する色ずれ量である個体差起因色ずれ量の関係にしたがって、入力画像から前記特性起因色ずれ量と前記個体差起因色ずれ量が検出される。
なお、本開示の一側面の画像処理装置は、コンピュータにプログラムを実行させることにより実現することができる。
また、本開示の一側面の画像処理装置を実現するために、コンピュータに実行させるプログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
本開示の一側面によれば、画像を処理することができる。また、本開示の一側面によれば、特性起因色ずれ量や個体差起因色ずれ量を精度良く検出することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本開示を適用した画像処理装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。 撮像画像の各位置の対称色ずれ量をベクトルで表す図である。 撮像画像の各位置の均一色ずれ量をベクトルで表す図である。 撮像画像の各位置で発生する色ずれ量をベクトルで表す図である。 図1の対称色ずれ量検出部31における検波方向の例を示す図である。 図1の均一色ずれ量検出部34における検波方向の例を示す図である。 撮像画像からローカル対称色ずれ量が検出される場合の対称均一関係を説明する図である。 撮像画像からローカル均一色ずれ量が検出される場合の対称均一関係を説明する図である。 図1の画像処理装置10の画像処理を説明するフローチャートである。 本開示を適用した画像処理装置の第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。 本開示を適用した画像処理装置の第3実施の形態の構成例を示すブロック図である。 図11の画像処理装置90の画像処理を説明するフローチャートである。 本開示を適用した画像処理装置の第4実施の形態の構成例を示すブロック図である。 図13の画像処理装置120の画像処理を説明するフローチャートである。 コンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
以下、本開示の前提および本開示を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1実施の形態:画像処理装置(図1乃至図9)
2.第2実施の形態:画像処理装置(図10)
3.第3実施の形態:画像処理装置(図11および図12)
4.第4実施の形態:画像処理装置(図13および図14)
5.第5実施の形態:コンピュータ(図15)
<第1実施の形態>
(画像処理装置の第1実施の形態の構成例)
図1は、本開示を適用した画像処理装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1の画像処理装置10は、検出部11、均一色ずれ量集計部12、および対称色ずれ量集計部13により構成される。画像処理装置10は、入力された撮像画像から、特性起因色ずれ量としての対称色ずれ量と、個体差起因色ずれ量としての均一色ずれ量とを検出する。
具体的には、画像処理装置10の検出部11は、対称色ずれ量検出部31、対称色ずれ量仮集計部32、均一用オフセット計算部33、均一色ずれ量検出部34、均一色ずれ量算出部35、対称用オフセット計算部36、および対称色ずれ量算出部37により構成される。検出部11は、撮像画像から検出される色ずれ量、撮像画像の対称色ずれ量、および撮像画像の均一色ずれ量の関係(以下、対称均一関係という)にしたがって、入力画像から対称色ずれ量と均一色ずれ量を検出する。
即ち、検出部11の対称色ずれ量検出部31(特性起因色ずれ量算出部)は、外部から入力される撮像画像の所定の検波方向に直交するエッジの領域(第2の領域/第1の領域)でブロックマッチングを行うことにより色ずれ量を検出する。対称色ずれ量検出部31は、検出された色ずれ量をローカル対称色ずれ量として、対称色ずれ量仮集計部32と対称色ずれ量算出部37に供給する。
対称色ずれ量仮集計部32は、検出されたローカル対称色ずれ量に均一色ずれ量が含まれていないと仮定し、撮像画像の中心から検出位置までの距離ごとに、対称色ずれ量検出部31から供給されるローカル対称色ずれ量の平均値を算出する。対称色ずれ量仮集計部32は、算出された平均値を画像全体における対称色ずれ量(の仮の値)として、均一用オフセット計算部33に供給する。
均一用オフセット計算部33は、対称色ずれ量仮集計部32または対称色ずれ量集計部13から供給される対称色ずれ量を用いて、対称均一関係にしたがって、均一用オフセット(個体差用オフセット)を算出する。均一用オフセットとは、均一色ずれ量検出部34により検出されるローカル均一色ずれ量に含まれる対称色ずれ量である。均一用オフセット計算部33は、均一用オフセットを均一色ずれ量算出部35に供給する。
均一色ずれ量検出部34(個体差起因色ずれ量検出部)は、外部から入力される撮像画像の所定の検波方向に直交するエッジの領域(第1の領域/第2の領域)でブロックマッチングを行うことにより色ずれ量を検出し、ローカル均一色ずれ量として均一色ずれ量算出部35に供給する。
均一色ずれ量算出部35(個体差起因色ずれ量算出部)は、均一色ずれ量検出部34から供給されるローカル均一色ずれ量から、均一用オフセット計算部33から供給される均一用オフセットを削除することにより、ローカル均一色ずれ量を算出または更新する。均一色ずれ量算出部35は、算出または更新されたローカル均一色ずれ量を均一色ずれ量集計部12に供給する。
対称用オフセット計算部36は、均一色ずれ量集計部12から供給される均一色ずれ量を用いて、対称均一関係にしたがって、対称用オフセット(特性用オフセット)を算出する。対称用オフセットとは、対称色ずれ量検出部31により検出されるローカル対称色ずれ量に含まれる均一色ずれ量である。対称用オフセット計算部36は、対称用オフセットを対称色ずれ量算出部37に供給する。
対称色ずれ量算出部37(特性起因色ずれ量算出部)は、対称色ずれ量検出部31から供給されるローカル対称色ずれ量から、対称用オフセット計算部36から供給される対称用オフセットを削除することにより、ローカル対称色ずれ量を補正する。対称色ずれ量算出部37は、補正後のローカル対称色ずれ量を対称色ずれ量集計部13に供給する。
均一色ずれ量集計部12は、均一色ずれ量算出部35から供給されるローカル均一色ずれ量の平均値を、画像全体における均一色ずれ量として求める。均一色ずれ量集計部12は、均一色ずれ量を対称用オフセット計算部36に供給する。また、均一色ずれ量集計部12は、求められた均一色ずれ量と対称色ずれ量が収束した場合、その均一色ずれ量を最終的な均一色ずれ量として出力する。
対称色ずれ量集計部13は、撮像画像の中心から検出位置までの距離ごとに、対称色ずれ量算出部37から供給されるローカル対称色ずれ量の平均値を算出し、これを画像全体における対称色ずれ量とする。対称色ずれ量集計部13は、求められた均一色ずれ量と対称色ずれ量が収束した場合、その対称色ずれ量を最終的な対称色ずれ量として出力する。
一方、求められた均一色ずれ量と対称色ずれ量が収束していない場合、対称色ずれ量集計部13は、その対称色ずれ量を均一用オフセット計算部33に供給する。これにより、その対称色ずれ量を用いて、均一色ずれ量と対称色ずれ量が更新される。
(対称色ずれ量の説明)
図2は、撮像画像の各位置の対称色ずれ量をベクトルで表す図である。
図2に示すように、対称色ずれ量とは、撮像画像の中心に対して対称に発生する色ずれ量である。
(均一色ずれ量の説明)
図3は、撮像画像の各位置の均一色ずれ量をベクトルで表す図である。
図3に示すように、均一色ずれ量とは、撮像画像全体に一様に発生する色ずれ量である。
(撮像画像の色ずれ量の説明)
図4は、撮像画像の各位置で発生する色ずれ量をベクトルで表す図である。
図4に示すように、撮像画像の各位置では、対称色ずれと均一色ずれの両方が発生しており、撮像画像の各位置の色ずれ量は点対称ではない。即ち、撮像画像から検出される色ずれ量は、対称色ずれ量と均一色ずれ量の両方を含むものである。
(対称色ずれ量検出部における検波方向の例)
図5は、図1の対称色ずれ量検出部31における検波方向の例を示す図である。
図5に示すように、対称色ずれ量検出部31は、例えば、撮像画像を8つの領域に分割し、分割された各領域において、図中矢印で示す像高方向を検波方向に設定する。対称色ずれ量検出部31は、設定された検波方向に直交するエッジの領域を撮像画像から検出し、その領域でブロックマッチング(検波)を行うことにより、ローカル対称色ずれ量を検出する。
(均一色ずれ量検出部における検波方向の例)
図6は、図1の均一色ずれ量検出部34における検波方向の例を示す図である。
図6に示すように、均一色ずれ量検出部34は、例えば、撮像画像を8つの領域に分割し、分割された8つの領域のうちの4つの領域において、図中矢印で示す像高方向と直交する方向を検波方向に設定する。均一色ずれ量検出部34は、設定された検波方向に直交するエッジの領域を撮像画像から検出し、その領域でブロックマッチング(検波)を行うことにより、ローカル均一色ずれ量を検出する。
(対称均一関係の説明)
図7は、撮像画像からローカル対称色ずれ量が検出される場合の対称均一関係を説明する図である。
なお、図7において、横軸は撮像画像の中心を通過する水平方向の直線であり、縦軸は撮像画像の中心を通過する垂直方向の直線である。このことは、後述する図8においても同様である。
また、細い点線の矢印は、対称色ずれ量を表すベクトルであり、細い一点鎖線の矢印は、均一色ずれ量を表すベクトルであり、細い実線の矢印は、対称色ずれ量検出部31により検出されるローカル対称色ずれ量を表すベクトルである。さらに、太い実線の矢印は、実際の色ずれ量を表すベクトルであり、太い点線の矢印は、対象用オフセットを表すベクトルである。
図7に示すように、対称色ずれ量検出部31で検出されるローカル対称色ずれ量には、実際の対称色ずれ量に加えて、均一色ずれ量を検波方向に射影したものが、対象用オフセットとして含まれている。従って、図7に示すように、撮像画像の中心からの距離が同一である、即ち像高が同一である場合であっても、対称色ずれ量検出部31で検出されるローカル対称色ずれ量は異なる。
対称用オフセットは、以下の式(1)で定義される。
Figure 2015226158
式(1)において、uniform_offsetαは、対称色ずれ量検出部31により設定された検波方向と水平方向のなす角がαであるときの対称用オフセットであり、ベクトルuは、均一色ずれ量を表すベクトルである。また、θは、均一色ずれ量を表すベクトルと水平方向のなす角である。
従って、例えば、αが-45度の位置における対称用オフセットは、ベクトルuを(u,u)として、以下の式(2)により計算することができる。
Figure 2015226158
(対称均一関係の説明)
図8は、撮像画像からローカル均一色ずれ量が検出される場合の対称均一関係を説明する図である。
なお、図8において、細い点線の矢印は、対称色ずれ量を表すベクトルであり、細い一点鎖線の矢印は、均一色ずれ量を表すベクトルであり、細い実線の矢印は、均一色ずれ量検出部34により検出されるローカル均一色ずれ量を表すベクトルである。また、太い実線の矢印は、実際の色ずれ量を表すベクトルであり、太い点線は、均一用オフセットを表すベクトルである。
図8に示すように、均一色ずれ量を表すベクトルuを(u,u)とすると、uは、均一色ずれ量検出部34により撮像画像の中心を通過する垂直方向の直線上で検出される水平方向に発生しているローカル均一色ずれ量と等価である。また、uは、均一色ずれ量検出部34により撮像画像の中心を通過する水平方向の直線上で検出される垂直方向に発生しているローカル均一色ずれ量と等価である。
しかしながら、均一色ずれ量検出部34により撮像画像の中心を通過する垂直方向および水平方向の直線上以外の位置において検出されるローカル均一色ずれ量には、実際の均一色ずれ量に加えて、対称色ずれ量を検波方向に射影したものが、均一用オフセットとして含まれている。
均一用オフセットは、以下の式(3)で定義される。
Figure 2015226158
式(3)において、symmetric_offsetαは、対称色ずれ量を表すベクトルと水平方向のなす角がαであるときの均一用オフセットであり、ベクトルs(p)は、均一色ずれ量検出部34においてローカル均一色ずれ量が検出された位置pにおける対称色ずれ量を表すベクトルである。
従って、例えば、αが-20度の位置における均一用オフセットは、以下の式(4)により計算することができる。
Figure 2015226158
(画像処理装置の処理の説明)
図9は、図1の画像処理装置10の画像処理を説明するフローチャートである。この画像処理は、例えば、画像処理装置10に撮像画像が入力されたとき、開始される。
図9のステップS11において、画像処理装置10の対称色ずれ量検出部31は、入力された撮像画像の所定の検波方向(図5)に直交するエッジの領域でブロックマッチングを行うことにより、ローカル対称色ずれ量を検出する。対称色ずれ量検出部31は、検出されたローカル対称色ずれ量を、対称色ずれ量仮集計部32と対称色ずれ量算出部37に供給する。
ステップS12において、均一色ずれ量検出部34は、入力された撮像画像の所定の検波方向(図6)に直交するエッジの領域でブロックマッチングを行うことにより、ローカル均一色ずれ量を検出する。均一色ずれ量検出部34は、検出されたローカル均一色ずれ量を均一色ずれ量算出部35に供給する。
ステップS13において、対称色ずれ量仮集計部32は、対称色ずれ量検出部31から供給されるローカル対称色ずれ量の平均値を、撮像画像の中心から検出位置までの距離ごとに算出し、画像全体における対称色ずれ量(の仮の値)を決定する。対称色ずれ量仮集計部32は、決定された対称色ずれ量(の仮の値)を均一用オフセット計算部33に供給する。
ステップS14において、均一用オフセット計算部33は、対称色ずれ量仮集計部32または対称色ずれ量集計部13から供給される対称色ずれ量を用いて、上述した式(3)により、均一用オフセットを算出する。均一用オフセット計算部33は、均一用オフセットを均一色ずれ量算出部35に供給する。
ステップS15において、均一色ずれ量算出部35は、均一色ずれ量検出部34から供給されるローカル均一色ずれ量から、均一用オフセット計算部33から供給される均一用オフセットを削除することにより、ローカル均一色ずれ量を算出する。均一色ずれ量算出部35は、算出されたローカル均一色ずれ量を均一色ずれ量集計部12に供給する。
ステップS16において、均一色ずれ量集計部12は、均一色ずれ量算出部35から供給されるローカル均一色ずれ量の平均値を、画像全体における均一色ずれ量として求め、対称用オフセット計算部36に供給する。
ステップS17において、対称用オフセット計算部36は、均一色ずれ量集計部12から供給される均一色ずれ量を用いて、上述した式(1)により対称用オフセットを算出する。対称用オフセット計算部36は、対称用オフセットを対称色ずれ量算出部37に供給する。
ステップS18において、対称色ずれ量算出部37は、対称色ずれ量検出部31から供給されるローカル対称色ずれ量から、対称用オフセット計算部36から供給される対称用オフセットを削除することにより、ローカル対称色ずれ量を補正し、対称色ずれ量集計部13に供給する。
ステップS19において、対称色ずれ量集計部13は、対称色ずれ量算出部37から供給されるローカル対称色ずれ量の平均値を、撮像画像の中心から検出位置までの距離ごとに算出し、画像全体における対称色ずれ量を求める。
ステップS20において、画像処理装置10は、対称色ずれ量と均一色ずれ量が収束したかどうかを判定する。例えば、画像処理装置10は、前回と今回のステップS16で求められた均一色ずれ量の差分が閾値より小さく、かつ、前回と今回のステップS19で求められた対称色ずれ量の差分が閾値より小さい場合、対称色ずれ量と均一色ずれ量が収束したと判定する。
一方、画像処理装置10は、前回と今回のステップS16で求められた均一色ずれ量の差分が閾値以上であるか、または、前回と今回のステップS19で求められた対称色ずれ量の差分が閾値以上である場合、対称色ずれ量と均一色ずれ量が収束していないと判定する。
ステップS20で対称色ずれ量と均一色ずれ量が収束していないと判定された場合、対称色ずれ量集計部13は、直前のステップS19で求められた対称色ずれ量を均一用オフセット計算部33に供給する。そして、処理はステップS14に戻り、対称色ずれ量と均一色ずれ量が収束するまで、ステップS14乃至S20の処理が繰り返される。これにより、均一色ずれ量が、直前のステップS19で求められた対称色ずれ量を用いて更新され、対称色ずれ量が、直前のステップS16で求められた均一色ずれ量を用いて更新される。
一方、ステップS20で対称色ずれ量と均一色ずれ量が収束したと判定された場合、処理はステップS21に進む。ステップS21において、均一色ずれ量集計部12は、直前のステップS16で求められた均一色ずれ量を、最終的な均一色ずれ量として出力する。
ステップS22において、対称色ずれ量集計部13は、直前のステップS19で求められた対称色ずれ量を、最終的な対称色ずれ量として出力する。そして、処理は終了する。
以上のように、画像処理装置10は、対称均一関係にしたがって、撮像画像から対称色ずれ量と均一色ずれ量を検出する。従って、撮像画像のみを用いて、撮像画像の対称色ずれ量と均一色ずれ量を精度良く検出することができる。
よって、画像処理装置10により検出された対称色ずれ量と均一色ずれ量を用いて撮像画像に対して倍率色収差補正を行うことにより、色ずれのない撮像画像を得ることができる。また、レンズ情報を取得できないオールドレンズを用いて撮像された撮像画像であっても、対称色ずれ量と均一色ずれ量を精度良く検出することができる。さらに、撮像画像を撮像する撮像装置の製造工程において、対称色ずれ量と均一色ずれ量を検出するために、撮像装置ごとにキャリブレーションを行う必要がない。
また、画像処理装置10は、対称色ずれ量と均一色ずれ量が収束するまで、対称色ずれ量と均一色ずれ量を更新するので、対称色ずれ量と均一色ずれ量の検出精度を向上させることができる。
<第2実施の形態>
(画像処理装置の第2実施の形態の構成例)
図10は、本開示を適用した画像処理装置の第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図10に示す構成のうち、図1の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図10の画像処理装置50は、検出部51、対称色ずれ量集計部52、および均一色ずれ量集計部53により構成される。画像処理装置50は、均一色ずれ量の仮の値を用いて対称色ずれ量を算出し、その対称色ずれ量を用いて最終的な均一色ずれ量を算出する。即ち、画像処理装置50では、均一色ずれ量と対称色ずれ量の算出の順番が、画像処理装置10の場合と逆になっている。
具体的には、検出部51は、対称色ずれ量検出部31、均一色ずれ量検出部34、均一色ずれ量仮集計部71、対称用オフセット計算部72、対称色ずれ量算出部73、均一用オフセット計算部74、および均一色ずれ量算出部75により構成される。
均一色ずれ量仮集計部71は、均一色ずれ量検出部34により検出されたローカル均一色ずれ量に対称色ずれ量が含まれていないと仮定し、検出されたローカル均一色ずれ量の平均値を画像全体における均一色ずれ量(の仮の値)に決定する。均一色ずれ量仮集計部71は、均一色ずれ量(の仮の値)を対称用オフセット計算部72に供給する。
対称用オフセット計算部72は、均一色ずれ量仮集計部71または均一色ずれ量集計部53から出力される均一色ずれ量を用いて、対称均一関係にしたがって対称用オフセットを算出する。具体的には、対称用オフセット計算部72は、均一色ずれ量を用いて、上述した式(1)により対称用オフセットを算出する。対称用オフセット計算部72は、算出された対称用オフセットを対称色ずれ量算出部73に供給する。
対称色ずれ量算出部73(特性起因色ずれ量算出部)は、対称色ずれ量検出部31により検出されたローカル対称色ずれ量から、対称用オフセット計算部72から供給される対称用オフセットを削除することにより、ローカル対称用色ずれ量を算出または更新する。対称色ずれ量算出部73は、算出または更新されたローカル対称用色ずれ量を対称色ずれ量集計部52に供給する。
均一用オフセット計算部74は、対称色ずれ量集計部52から供給される対称色ずれ量を用いて、対称均一関係にしたがって均一用オフセットを算出する。具体的には、均一用オフセット計算部74は、対称色ずれ量を用いて、上述した式(3)により均一用オフセットを算出する。均一用オフセット計算部74は、算出された均一用オフセットを均一色ずれ量算出部75に供給する。
均一色ずれ量算出部75は、均一色ずれ量検出部34から供給されるローカル均一色ずれ量から、均一用オフセット計算部74から供給される均一用オフセットを削除することにより、ローカル均一色ずれ量を補正し、均一色ずれ量集計部53に供給する。
対称色ずれ量集計部52は、撮像画像の中心から検出位置までの距離ごとに、対称色ずれ量算出部73から供給されるローカル対称色ずれ量の平均値を算出する。対称色ずれ量集計部52は、算出された平均値を画像全体における対称色ずれ量として、均一用オフセット計算部74に供給する。また、対称色ずれ量集計部52は、求められた均一色ずれ量と対称色ずれ量が収束した場合、その対称色ずれ量を最終的な対称色ずれ量として出力する。
均一色ずれ量集計部53は、均一色ずれ量算出部75から供給されるローカル均一色ずれ量の平均値を、画像全体における均一色ずれ量として求める。均一色ずれ量集計部53は、求められた均一色ずれ量と対称色ずれ量が収束した場合、その均一色ずれ量を最終的な均一色ずれ量として出力する。一方、求められた均一色ずれ量と対称色ずれ量が収束していない場合、均一色ずれ量集計部53は、その均一色ずれ量を対称用オフセット計算部72に供給する。これにより、その均一色ずれ量を用いて、均一色ずれ量と対称色ずれ量が更新される。
図10の画像処理装置50の画像処理は、対称色ずれと均一色ずれが逆になる点を除いて図9の画像処理と同様であるので、説明は省略する。
なお、第1および第2実施の形態において、対称色ずれ量と均一色ずれ量の更新は、対称色ずれ量と均一色ずれ量が収束するまで行われるのではなく、予め決められた回数だけ行われるようにしてもよい。
<第3実施の形態>
図11は、本開示を適用した画像処理装置の第3実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図11に示す構成のうち、図1の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図11の画像処理装置90は、検出部91と均一色ずれ量集計部92により構成される。画像処理装置90は、対称色ずれ量の仮の値を補正せずに、最終的な対称色ずれ量として出力する。
具体的には、検出部91の構成は、対称色ずれ量仮集計部32の代わりに対称色ずれ量集計部101が設けられる点、対称用オフセット計算部36と対称色ずれ量算出部37が設けられない点を除いて、図1の検出部11の構成と同一である。
検出部91の対称色ずれ量集計部101は、検出されたローカル対称色ずれ量に均一色ずれ量が含まれていないと仮定し、撮像画像の中心から検出位置までの距離ごとに、対称色ずれ量検出部31から供給されるローカル対称色ずれ量の平均値を算出する。対称色ずれ量集計部101は、算出された平均値を画像全体における対称色ずれ量として、均一用オフセット計算部33に供給するとともに、最終的な対称色ずれ量として出力する。
均一色ずれ量集計部92は、均一色ずれ量算出部35から供給されるローカル均一色ずれ量の平均値を、画像全体における均一色ずれ量として求める。均一色ずれ量集計部92は、求められた均一色ずれ量を出力する。
(画像処理装置の処理の説明)
図12は、図11の画像処理装置90の画像処理を説明するフローチャートである。この画像処理は、例えば、画像処理装置90に撮像画像が入力されたとき、開始される。
図12のステップS31およびS32の処理は、図9のステップS11およびS12の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS33において、対称色ずれ量集計部101は、対称色ずれ量検出部31から供給されるローカル対称色ずれ量の平均値を、撮像画像の中心から検出位置までの距離ごとに算出し、画像全体における対称色ずれ量を決定する。対称色ずれ量集計部101は、決定された対称色ずれ量を均一用オフセット計算部33に供給する。
ステップS34において、均一用オフセット計算部33は、対称色ずれ量集計部101から供給される対称色ずれ量を用いて、上述した式(3)により、均一用オフセットを算出する。均一用オフセット計算部33は、均一用オフセットを均一色ずれ量算出部35に供給する。
ステップS35およびS36の処理は、図9のステップS15およびS16の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS37において、均一色ずれ量集計部92は、均一色ずれ量算出部35から供給される均一色ずれ量を、最終的な均一色ずれ量として出力する。
ステップS38において、対称色ずれ量集計部101は、ステップS33で求められた対称色ずれ量を、最終的な対称色ずれ量として出力する。そして、処理は終了する。
以上のように、画像処理装置90は、対称色ずれ量の仮の値を補正せずに、そのまま最終的な対称色ずれ量として出力するので、処理量が少ない。また、画像処理装置90は、対称色ずれ量の仮の値を用いて均一用オフセットを算出し、その均一用オフセットをローカル均一色ずれ量から削除することにより均一色ずれ量を求める。従って、均一色ずれ量を精度良く検出することができる。
なお、説明は省略するが、第2実施の形態と第3実施の形態を組み合わせることもできる。この場合、画像処理装置は、均一色ずれ量の仮の値を補正せずに、最終的な均一色ずれ量として出力する。
<第4実施の形態>
(画像処理装置の第4実施の形態の構成例)
図13は、本開示を適用した画像処理装置の第4実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図13の画像処理装置120は、検出部121と集計部122により構成される。画像処理装置120は、撮像画像から検出される色ずれ量、撮像画像の対称色ずれ量、撮像画像の均一色ずれ量、および撮像画像の色ずれ量の検波方向(検出方向)の関係を表す対称均一関係モデルに基づいて、撮像画像から検出された色ずれ量から、対称色ずれ量と均一色ずれ量を検出する。
画像処理装置120の検出部121は、外部から入力される撮像画像の所定の検波方向に直交するエッジの領域でブロックマッチングを行うことにより、撮像画像の色ずれ量を検出する。検出部121は、対称均一関係モデルと検波方向に基づいて算出される撮像画像の色ずれ量の検出予測値と、検出された色ずれ量との二乗誤差が最小となるように、対称色ずれ量と均一色ずれ量を検出する。
ここで、対称均一関係モデルについて説明する。まず、撮像画像内の位置p=(pxi,pyi)の撮像画像の中心からの距離rは、以下の式(5)で表される。
Figure 2015226158
また、位置pにおいて対称色ずれと均一色ずれによって発生する色ずれ量aberrationpiは、対称色ずれ量s(r)と均一色ずれ量u=(u,u)を用いて、以下の式(6)で定式化することができる。
Figure 2015226158
従って、検波方向を表すベクトルをdとすると、撮像画像から検出される色ずれ量aberration_modelpiは、以下の式(7)に示すように、位置pの色ずれ量aberrationpiとベクトルdの内積になる。
Figure 2015226158
よって、上述した式(7)で表されるモデルが、対称均一関係モデルとして用いられる。検出部121は、上述した式(7)に検波方向を表すベクトルを代入し、式(7)の色ずれ量aberration_modelpiと撮像画像から検出された色ずれ量の二乗誤差が最小となるように、ローカル対称色ずれ量s(r)とローカル均一色ずれ量uを検出する。検出部121は、検出されたローカル対称色ずれ量とローカル均一色ずれ量を集計部122に供給する。
集計部122は、撮像画像の中心から検出位置までの距離ごとに、検出部121から供給されるローカル対称色ずれ量の平均値を算出し、これを画像全体における対称色ずれ量とする。集計部122は、対称色ずれ量を出力する。
また、集計部122は、検出部121から供給されるローカル均一色ずれ量の平均値を、画像全体における均一色ずれ量として求める。集計部122は、均一色ずれ量を出力する。
(画像処理装置の処理の説明)
図14は、図13の画像処理装置120の画像処理を説明するフローチャートである。この画像処理は、例えば、画像処理装置120に撮像画像が入力されたとき、開始される。
図14のステップS51において、画像処理装置120の検出部121は、入力された撮像画像の所定の検波方向に直交するエッジの領域でブロックマッチングを行うことにより、撮像画像の色ずれ量を検出する。
ステップS52において、検出部121は、上述した式(7)が表す対称均一関係モデルと検波方向に基づいて算出される撮像画像の色ずれ量の検出予測値と、検出された色ずれ量との二乗誤差が最小となるように、ローカル対称色ずれ量とローカル均一色ずれ量を検出する。検出部121は、検出されたローカル対称色ずれ量とローカル均一色ずれ量を集計部122に供給する。
ステップS53において、集計部122は、検出部121から供給されるローカル対称色ずれ量の平均値を、撮像画像の中心から検出位置までの距離ごとに算出して画像全体における対称色ずれ量を決定し、出力する。
ステップS54において、集計部122は、検出部121から供給されるローカル均一色ずれ量の平均値を、画像全体における均一色ずれ量に決定し、出力する。そして、処理は終了する。
<第5実施の形態>
(本開示を適用したコンピュータの説明)
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図15は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータ200において、CPU(Central Processing Unit)201,ROM(Read Only Memory)202,RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、入力部206、出力部207、記憶部208、通信部209、及びドライブ210が接続されている。
入力部206は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部207は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部208は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部209は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ210は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータ200では、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース205及びバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ200(CPU201)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア211に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータ200では、プログラムは、リムーバブルメディア211をドライブ210に装着することにより、入出力インタフェース205を介して、記憶部208にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部209で受信し、記憶部208にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM202や記憶部208に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータ200が実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
また、本開示の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、特性起因色ずれは、レンズの特性に起因する色ずれであれば、対称色ずれ以外の色ずれであってもよい。個体差起因色ずれ量は、レンズの個体差に起因する色ずれであれば、均一色ずれ以外の色ずれであってもよい。
また、例えば、本開示は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
なお、本開示は、以下のような構成もとることができる。
(1)
画像から検出される色ずれ量、前記画像のレンズの特性に起因する色ずれ量である特性起因色ずれ量、および前記画像のレンズの個体差に起因する色ずれ量である個体差起因色ずれ量の関係にしたがって、入力画像から前記特性起因色ずれ量と前記個体差起因色ずれ量を検出する検出部
を備える画像処理装置。
(2)
前記検出部は、
前記入力画像の第1の領域で検出された色ずれ量から、前記入力画像の前記特性起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された個体差用オフセットを削除することにより、前記入力画像の前記個体差起因色ずれ量を算出する個体差起因色ずれ量算出部
を備える
前記(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記検出部は、
前記入力画像の第2の領域で検出された色ずれ量を、前記入力画像の前記特性起因色ずれ量として検出する特性起因色ずれ量検出部
を備え、
前記個体差起因色ずれ量算出部は、前記入力画像の前記第1の領域で検出された色ずれ量から、前記特性起因ずれ量検出部により検出された前記特性起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された前記個体差用オフセットを削除する
ように構成された
前記(2)に記載の画像処理装置。
(4)
前記検出部は、
前記特性起因色ずれ量検出部により検出された前記特性起因色ずれ量から、前記個体差起因色ずれ量算出部により算出された前記個体差起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された特性用オフセットを削除することにより、前記特性起因色ずれ量を補正する特性起因色ずれ量算出部
をさらに備える
前記(3)に記載の画像処理装置。
(5)
前記個体差起因色ずれ量算出部は、前記入力画像の前記第1の領域で検出された色ずれ量から、前記特性起因色ずれ量算出部により補正された前記特性起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された個体差用オフセットを削除することにより、前記個体差起因色ずれ量を更新する
ように構成された
前記(4)に記載の画像処理装置。
(6)
前記検出部は、
前記入力画像の第1の領域で検出された色ずれ量から、前記入力画像の前記個体差起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された特性用オフセットを削除することにより、前記入力画像の前記特性起因色ずれ量を算出する特性起因色ずれ量算出部
を備える
前記(1)に記載の画像処理装置。
(7)
前記検出部は、
前記入力画像の第2の領域で検出された色ずれ量を、前記入力画像の前記個体差起因色ずれ量として検出する個体差起因色ずれ量検出部
を備え、
前記特性起因色ずれ量算出部は、前記入力画像の前記第1の領域で検出された色ずれ量から、前記特性起因ずれ量検出部により検出された前記個体差起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された前記特性用オフセットを削除する
ように構成された
前記(6)に記載の画像処理装置。
(8)
前記検出部は、
前記個体差起因色ずれ量検出部により検出された前記個体差起因色ずれ量から、前記特性起因色ずれ量算出部により算出された前記特性起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された個体差用オフセットを削除することにより、前記個体差起因色ずれ量を補正する個体差起因色ずれ量算出部
をさらに備える
前記(7)に記載の画像処理装置。
(9)
前記特性起因色ずれ量算出部は、前記入力画像の前記第1の領域で検出された色ずれ量から、前記特性起因色ずれ量算出部により補正された前記個体差起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された特性用オフセットを削除することにより、前記特性起因色ずれ量を更新する
ように構成された
前記(8)に記載の画像処理装置。
(10)
前記検出部は、前記関係を表すモデルに基づいて、前記入力画像から検出される色ずれ量から、前記特性起因色ずれ量と前記個体差起因色ずれ量を検出する
ように構成された
前記(1)に記載の画像処理装置。
(11)
前記検出部は、前記モデルに基づいて算出される前記入力画像の色ずれ量の検出予測値と前記入力画像から検出される色ずれ量との二乗誤差が最小となるように、前記特性起因色ずれ量と前記個体差起因色ずれ量を検出する
ように構成された
前記(10)に記載の画像処理装置。
(12)
前記モデルは、前記入力画像から検出される色ずれ量、前記入力画像の前記特性起因色ずれ量、前記入力画像の前記個体差起因色ずれ量、および前記入力画像の色ずれ量の検出方向の関係を表し、
前記検出部は、前記モデルと前記検出方向に基づいて算出される前記入力画像の色ずれ量の検出予測値と前記入力画像から検出される色ずれ量との二乗誤差が最小となるように、前記特性起因色ずれ量と前記個体差起因色ずれ量を検出する
ように構成された
前記(11)に記載の画像処理装置。
(13)
画像処理装置が、
画像から検出される色ずれ量、前記画像のレンズの特性に起因する色ずれ量である特性起因色ずれ量、および前記画像のレンズの個体差に起因する色ずれ量である個体差起因色ずれ量の関係にしたがって、入力画像から前記特性起因色ずれ量と前記個体差起因色ずれ量を検出する検出ステップ
を含む画像処理方法。
10 画像処理装置, 11 検出部, 31 対称色ずれ量検出部, 34 均一色ずれ量検出部, 35 均一色ずれ量算出部, 37 対称色ずれ量算出部, 50 画像処理装置, 73 対称色ずれ量算出部, 75 均一色ずれ量算出部, 120 画像処理装置, 121 検出部

Claims (13)

  1. 画像から検出される色ずれ量、前記画像のレンズの特性に起因する色ずれ量である特性起因色ずれ量、および前記画像のレンズの個体差に起因する色ずれ量である個体差起因色ずれ量の関係にしたがって、入力画像から前記特性起因色ずれ量と前記個体差起因色ずれ量を検出する検出部
    を備える画像処理装置。
  2. 前記検出部は、
    前記入力画像の第1の領域で検出された色ずれ量から、前記入力画像の前記特性起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された個体差用オフセットを削除することにより、前記入力画像の前記個体差起因色ずれ量を算出する個体差起因色ずれ量算出部
    を備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記検出部は、
    前記入力画像の第2の領域で検出された色ずれ量を、前記入力画像の前記特性起因色ずれ量として検出する特性起因色ずれ量検出部
    を備え、
    前記個体差起因色ずれ量算出部は、前記入力画像の前記第1の領域で検出された色ずれ量から、前記特性起因ずれ量検出部により検出された前記特性起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された前記個体差用オフセットを削除する
    ように構成された
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記検出部は、
    前記特性起因色ずれ量検出部により検出された前記特性起因色ずれ量から、前記個体差起因色ずれ量算出部により算出された前記個体差起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された特性用オフセットを削除することにより、前記特性起因色ずれ量を補正する特性起因色ずれ量算出部
    をさらに備える
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記個体差起因色ずれ量算出部は、前記入力画像の前記第1の領域で検出された色ずれ量から、前記特性起因色ずれ量算出部により補正された前記特性起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された個体差用オフセットを削除することにより、前記個体差起因色ずれ量を更新する
    ように構成された
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記検出部は、
    前記入力画像の第1の領域で検出された色ずれ量から、前記入力画像の前記個体差起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された特性用オフセットを削除することにより、前記入力画像の前記特性起因色ずれ量を算出する特性起因色ずれ量算出部
    を備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記検出部は、
    前記入力画像の第2の領域で検出された色ずれ量を、前記入力画像の前記個体差起因色ずれ量として検出する個体差起因色ずれ量検出部
    を備え、
    前記特性起因色ずれ量算出部は、前記入力画像の前記第1の領域で検出された色ずれ量から、前記特性起因ずれ量検出部により検出された前記個体差起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された前記特性用オフセットを削除する
    ように構成された
    請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記検出部は、
    前記個体差起因色ずれ量検出部により検出された前記個体差起因色ずれ量から、前記特性起因色ずれ量算出部により算出された前記特性起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された個体差用オフセットを削除することにより、前記個体差起因色ずれ量を補正する個体差起因色ずれ量算出部
    をさらに備える
    請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記特性起因色ずれ量算出部は、前記入力画像の前記第1の領域で検出された色ずれ量から、前記特性起因色ずれ量算出部により補正された前記個体差起因色ずれ量を用いて前記関係にしたがって算出された特性用オフセットを削除することにより、前記特性起因色ずれ量を更新する
    ように構成された
    請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記検出部は、前記関係を表すモデルに基づいて、前記入力画像から検出される色ずれ量から、前記特性起因色ずれ量と前記個体差起因色ずれ量を検出する
    ように構成された
    請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 前記検出部は、前記モデルに基づいて算出される前記入力画像の色ずれ量の検出予測値と前記入力画像から検出される色ずれ量との二乗誤差が最小となるように、前記特性起因色ずれ量と前記個体差起因色ずれ量を検出する
    ように構成された
    請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記モデルは、前記入力画像から検出される色ずれ量、前記入力画像の前記特性起因色ずれ量、前記入力画像の前記個体差起因色ずれ量、および前記入力画像の色ずれ量の検出方向の関係を表し、
    前記検出部は、前記モデルと前記検出方向に基づいて算出される前記入力画像の色ずれ量の検出予測値と前記入力画像から検出される色ずれ量との二乗誤差が最小となるように、前記特性起因色ずれ量と前記個体差起因色ずれ量を検出する
    ように構成された
    請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 画像処理装置が、
    画像から検出される色ずれ量、前記画像のレンズの特性に起因する色ずれ量である特性起因色ずれ量、および前記画像のレンズの個体差に起因する色ずれ量である個体差起因色ずれ量の関係にしたがって、入力画像から前記特性起因色ずれ量と前記個体差起因色ずれ量を検出する検出ステップ
    を含む画像処理方法。
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