JP2015223701A - シートおよび包装体 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)少なくとも水蒸気バリア層と酸素バリア層と表面層とを有するシートであって、40℃、90%RHでの水蒸気透過量が0.15g/m2・day以下であり、25℃、60%RHでの酸素透過量が0.2cc/m2・day以下であることを特徴とするシート。
(2)前記水蒸気バリア層は、40℃、90%RHでの水蒸気透過量が0.5g/m2・day以下である上記(1)に記載のシート。
(3)前記シートの厚さ全体に対する、前記酸素バリア層の厚さの比率が、5%以上、30%以下である上記(1)または(2)に記載のシート。
(4)前記水蒸気バリア層は、水蒸気バリア層全体に対して、10重量%以上、40重量%以下の無機充填剤を含むものである上記(1)ないし(3)いずれかに記載のシート。
(5)前記シートの厚さは、500μm以上、1500μm以下である上記(1)ないし(4)いずれかに記載のシート。
(6)上記(1)ないし(5)いずれかに記載のシートで構成される包装体。
(7)前記包装体は、内表面側から、酸素バリア層と、水蒸気バリア層と、表面層とをこの順で含んで構成されるものである上記(6)に記載の包装体。
(8)前記包装体は、内表面側から、第1の表面層、第1の水蒸気バリア層と、酸素バリア層と、第2の水蒸気バリア層と、第2の表面層とをこの順で含んで構成されるものである上記(6)に記載の包装体。
水蒸気バリア層1は、シート100において、水蒸気の透過を防ぎ、シート100を包装体に成形した場合には、内容物を保護するとともに酸素バリア層2への水蒸気透過を抑制する。
酸素バリア層2は、シート100において、酸素バリア性および水蒸気バリア性を発現する役割を担っている。
尚、水蒸気バリア層1と酸素バリア層2は、接着層3により接着することができる。接着層3を構成する樹脂としては、特に限定されないが、例えば、無水マレイン酸変性オレフィン等の接着性樹脂や、水蒸気バリア層1と酸素バリア層2のブレンド物等を挙げることができる。
また、本発明に係るシート100は、最外層に、表面層4を有する。
本発明に係るシートの製造方法は、特に限定されるものではないが、数台の押出機により、原料となる樹脂等を溶融押出するフィードブロック法やマルチマニホールド法などの共押出Tダイ法、空冷式または水冷式共押出インフレーション法およびラミネート法が挙げられ、なかでも、共押出Tダイ法で製膜する方法が各層の厚さ制御に優れる点で特に好ましい。その後工程として各層を形成する単層のシートまたはフィルムを適当な接着剤を用いて貼り合わせるドライラミネート法、押出ラミネート法、ホットメルトラミネート方法、ウエットラミネート方法、サーマル(熱)ラミネート方法などおよびそれらの方法を組み合わせて用いられる。また、コーティングによる方法で積層しても良い。また、無機充填剤を含む際には二軸混練機、ニーダー、バンバリーミキサー等の混練機で事前混練したものを使用した方がシート性能およびシート製膜時の無機充填剤の飛散によるコンタミを防ぐことができるため、より好ましい。
タルク (日本タルク社製 品番K-1)
エチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製 品番F101A)
無水マレイン酸変性ポリプロピレン (三菱化学社製 品番ER313E-1)
(実施例1)
水蒸気バリア層1としてポリプロピレン70重量部とタルク30重量部からなる樹脂層を、酸素バリア層2としてエチレン-ビニルアルコール共重合体を、接着層として無水マレイン酸で変性したポリプロピレンを、表面層としてポリプロピレンをそれぞれ用いて、シートを共押出にて作成した。シートの総厚みは1mmで、各層の厚さ比率は、表面層4/水蒸気バリア層1/接着層3/酸素バリア層2/接着層3/水蒸気バリア層1/表面層4の構成で10/32.5/2.5/10/2.5/32.5/10であった。
実施例1の水蒸気バリア層1をポリプロピレン80重量部、タルク20重量部に変更した以外は実施例1と同様にシートを作成した。
実施例1の水蒸気バリア層1をポリプロピレン90重量部、タルク10重量部に変更した以外は実施例1と同様にシートを作成した。
実施例1の水蒸気バリア層1をポリプロピレン60重量部、タルク40重量部に変更した以外は実施例1と同様にシートを作成した。
実施例1の水蒸気バリア層1をポリプロピレン100重量部とした以外は前記実施例1と同様にシートを作成した。
実施例1の水蒸気バリア層1をポリプロピレン95重量部、タルク5重量部とした以外は実施例1と同様にシートを作成した。
比較例1に用いた水蒸気バリア層1の単層シートを作成した。
得られたシートの水蒸気バリア性を、JIS K 71267129B法:40℃/90%RHに準拠し測定した。結果を表1に示す。
得られたシートの酸素バリア性を、JIS K 7126B法:25℃/60%RHに準拠し測定した。結果を表1に示す。
得られたシートをカップ形状に真空成形した後に成形品の状態を確認して以下の通り判定した。結果を表1に示す。
得られたシートをカップ形状の容器に真空成形したのち、容器内に蒸留水を5gをPPフィルム(100μm)で含有した袋を入れた後、アルミ蓋材で容器をシールして重量測定用のサンプルを作製した。作製したサンプルの40℃環境下で重量減少量の継時評価を実施した。重量減少量を以下の判定基準で判定した。結果を表1に示した。
<判定基準>
A:重量減少量が小さく、蒸留水が1年以上残存しているもの
B:蒸留水が半年以上1年未満残っているもの
C:蒸留水が3カ月以上半年未満残っているもの
D:蒸留水が3カ月未満でなくなるもの
2 酸素バリア層
3 接着層
4 表面層
5 蓋材
6 内容物
100 シート
200 包装体
Claims (8)
- 水蒸気バリア層と酸素バリア層と表面層とを有するシートであって、
40℃、90%RHでの水蒸気透過量が0.15g/m2・day以下であり、
25℃、60%RHでの酸素透過量が0.2cc/m2・day以下であることを特徴とするシート。 - 前記水蒸気バリア層は、40℃、90%RHでの水蒸気透過量が0.5g/m2・day以下である請求項1に記載のシート。
- 前記シートの厚さ全体に対する、前記酸素バリア層の厚さの比率が、5%以上、30%以下である請求項1または2に記載のシート。
- 前記水蒸気バリア層は、水蒸気バリア層全体に対して、10重量%以上、40重量%以下の無機充填剤を含むものである請求項1ないし3いずれか1項に記載のシート。
- 前記シートの厚さは、500μm以上、1500μm以下である請求項1ないし4いずれか1項に記載のシート。
- 請求項1ないし5いずれか1項に記載のシートで構成される包装体。
- 前記包装体は、内表面側から、酸素バリア層と、水蒸気バリア層と、表面層とをこの順で含んで構成されるものである請求項6に記載の包装体。
- 前記包装体は、内表面側から、第1の表面層、第1の水蒸気バリア層と、酸素バリア層と、第2の水蒸気バリア層と、第2の表面層とをこの順で含んで構成されるものである請求項6に記載の包装体。
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