JP2015200433A - 自然循環型の冷却システムおよび制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】自然循環型の冷却システムを提供する。
【解決手段】室内に設置される室内熱交換ユニットと、室外に設置される室外熱交換ユニットと、室内熱交換ユニットと室外熱交換ユニットとの間で冷媒を自然循環させる循環系と、室内熱交換ユニットの冷却可能能力を推定する能力推定ユニットと、室内熱交換ユニットに対し要求される冷却負荷と冷却可能能力とに基づき、室内熱交換ユニット、室外熱交換ユニットおよび循環系の少なくともいずれかに含まれる周辺機器を制御する能力制御ユニットとを有するシステムを提供する。能力推定ユニットは、室内熱交換ユニットに供給される液冷媒の温度と、冷却対象の空気の温度とにより室内熱交換ユニットが発揮する予定の冷却可能能力を求める機能を含み、能力制御ユニットは、冷却可能能力が冷却負荷より大きければ、周辺機器の少なくとも1つを室内熱交換ユニットの冷却能力を抑制する方向に制御する機能を含む。
【選択図】図2
【解決手段】室内に設置される室内熱交換ユニットと、室外に設置される室外熱交換ユニットと、室内熱交換ユニットと室外熱交換ユニットとの間で冷媒を自然循環させる循環系と、室内熱交換ユニットの冷却可能能力を推定する能力推定ユニットと、室内熱交換ユニットに対し要求される冷却負荷と冷却可能能力とに基づき、室内熱交換ユニット、室外熱交換ユニットおよび循環系の少なくともいずれかに含まれる周辺機器を制御する能力制御ユニットとを有するシステムを提供する。能力推定ユニットは、室内熱交換ユニットに供給される液冷媒の温度と、冷却対象の空気の温度とにより室内熱交換ユニットが発揮する予定の冷却可能能力を求める機能を含み、能力制御ユニットは、冷却可能能力が冷却負荷より大きければ、周辺機器の少なくとも1つを室内熱交換ユニットの冷却能力を抑制する方向に制御する機能を含む。
【選択図】図2
Description
本発明は、室内に設置される室内熱交換ユニットおよび室外に設置される室外熱交換ユニットの間で冷媒を自然循環させる自然循環型(沸騰循環型)の冷却システムおよびそれを制御する方法に関するものである。
特許文献1には、室内熱交換器の表面における結露を更に抑制することが可能な冷却装置を提供することが開示されている。そのため、特許文献1の、筐体内を冷却する沸騰冷却装置は、室内熱交換器の表面の温度を検出する温度センサとこれに隣接配置された湿度を検出する湿度センサとからの信号により結露環境を検出したときには、室外ファンを停止し、室内ファンを継続作動する制御装置を備えている。これにより、室内熱交換器の表面が結露環境となったときには、室内熱交換器の温度を短時間のうちに内気温と同温とし、結露の発生を確実に抑止する。
室内(屋内)に設置される室内熱交換ユニットと、主に室外、特に屋外に設置される室外熱交換ユニットとの間で冷媒を自然循環させて室内を冷却する、圧縮機を含まない自然循環型(沸騰循環型)の冷却システムが知られている。この自然循環型の冷却システムは、室外が室内より低温のときに省電力で室内を冷却できる。室内熱交換器の表面が結露環境となったときには、室外ファンを停止して結露の発生を防止する。このような自然循環型の冷却システムをさらに有効に活用することが求められている。
本発明の態様の1つは、室内に設置される室内熱交換ユニットと、室外に設置される室外熱交換ユニットと、室内熱交換ユニットと室外熱交換ユニットとの間で冷媒を自然循環させる循環系と、室内熱交換ユニットの冷却可能能力を推定する能力推定ユニットと、室内熱交換ユニットに対し要求される冷却負荷と冷却可能能力とに基づき室内熱交換ユニット、室外熱交換ユニットおよび循環系の少なくともいずれかに含まれる周辺機器を制御する能力制御ユニットとを有するシステムである。能力推定ユニットは、室外熱交換ユニットから室内熱交換ユニットに供給される液冷媒の温度と、室内熱交換ユニットの冷却対象の空気の温度とにより室内熱交換ユニットが発揮する予定の冷却可能能力を求める機能を含む。能力制御ユニットは、冷却可能能力が冷却負荷より大きければ、周辺機器の少なくとも1つを室内熱交換ユニットの冷却能力を抑制する方向に制御する機能を含む。
自然循環型のシステムにおいては、室内熱交換ユニットの冷却能力は外気温により変動する。したがって、外気温の変動にも関わらず室外ファンなどの周辺機器が継続して動作していると室内熱交換ユニットの冷却能力が急激に増加し、自然循環型の冷却システムを停止する、すなわち、冷媒の循環を停止しなければいけなくなる可能性がある。
このシステムにおいては、能力推定ユニットにより室内熱交換ユニットの冷却可能能力をその都度推定し、能力制御ユニットにより室内熱交換ユニットの冷却能力を、要求される冷却負荷(冷房負荷)に対して大幅に大きくならないように常に制御する。したがって、室内熱交換ユニットが露点環境に到達するのに先行して、室内熱交換ユニットの冷却能力が制御される。このため、外気温が急激に低下したような条件においても、室内熱交換ユニットが露点環境に到達するのを遅くでき、冷媒の循環を停止するような事態の発生を抑制できる。したがって、自然循環型の冷却システムにより、より長時間にわたり、低消費電力で、あるいは電力を消費せずに、室内の熱負荷(冷房負荷)を除去できる。
さらに、周辺機器を稼働し続けるようなケースと比較すると、室内熱交換ユニットが露点環境に到達するのを遅くでき、結露しやすい状態で室内熱交換ユニットが運転されることを抑制できる。したがって、より安全な条件で、より長時間にわたり運転できる自然循環型のシステム(冷房システム)を提供できる。
能力制御ユニットは、室外熱交換ユニットの熱交換器に外気を供給する室外ファンの出力を、冷却負荷と冷却可能能力とに基づき制御する機能を含んでいてもよい。室外ファンのオンオフを含めた出力制御を、外気温を測定して行うことも可能である。このシステムにおいては、外気温の変化は冷却可能能力に反映されるので、冷却負荷と冷却可能能力とに基づき室外ファンを制御することにより外気温を測定するセンサーおよび外気温に基づく制御手段を省くことができる。たとえば、冷却負荷に対して冷却可能能力が高いときは室外ファンの出力を低下したりファンをオフし、冷却負荷に対して冷却可能能力が低いときは室外ファンの出力を上げたりファンをオンする。
このシステムは、室内熱交換ユニットとともに冷却対象の部屋を冷却する空調システムを有していてもよい。このシステムは、さらに、周辺機器のいずれかの機器を稼働したときの消費電力の増加量および室内熱交換ユニットの冷却可能能力の増加量が関連付けられたデータベースを有することが望ましい。能力制御ユニットは、冷却可能能力が冷却負荷より小さければ、周辺機器の中の稼働可能な機器を稼働させたときの消費電力をデータベースから取得し、取得された消費電力による空調システムの冷却能力よりも、稼働可能な機器を稼働させたときの室内熱交換ユニットの予想冷却可能能力の増加量が大きければ、稼働可能な機器を稼働して室内熱交換ユニットの冷却能力を向上する能力向上機能を含むことが望ましい。
このシステムの冷却能力を向上させる必要があるときに、空調システムの消費電力を含めて評価することにより、電力をさらに効率よく使って冷却能力を向上できる。
能力向上機能は、さらに、稼働可能な機器を稼働させたときに室内熱交換ユニットに対し要求される予想冷却負荷が増加するときは、予想冷却負荷よりも、予想冷却可能能力が大きければ、稼働可能な機器を稼働して室内熱交換ユニットの冷却能力を向上する機能を含むことが望ましい。室内ファンなどを稼働させる場合は、室内熱交換ユニットに対し要求される冷却負荷(室内熱負荷)の増加も考慮して評価することが望ましい。
周辺機器としては、室外熱交換ユニットの熱交換器に外気を供給する室外ファン、室内熱交換器の熱交換器に冷却対象の空気を供給する室内ファン、室外熱交換ユニットから室内熱交換ユニットに供給される液冷媒の流量を調整する流量調整バルブを挙げることができる。
本発明の他の態様の一つは、自然循環型の冷却システムを制御する方法である。この方法は、以下のステップを含む。
1.制御ユニットが、室外熱交換ユニットから室内熱交換ユニットに供給される液冷媒の温度と、室内熱交換ユニットの冷却対象の空気の温度とにより室内熱交換ユニットが発揮する予定の冷却可能能力を求めること。
2.室内熱交換ユニットに対し要求される冷却負荷と冷却可能能力とに基づき、周辺機器を制御すること。周辺機器を制御するステップは、冷却可能能力が冷却負荷より大きければ、少なくとも1つの周辺機器を室内熱交換ユニットの冷却能力を抑制する方向に制御することを含む。
1.制御ユニットが、室外熱交換ユニットから室内熱交換ユニットに供給される液冷媒の温度と、室内熱交換ユニットの冷却対象の空気の温度とにより室内熱交換ユニットが発揮する予定の冷却可能能力を求めること。
2.室内熱交換ユニットに対し要求される冷却負荷と冷却可能能力とに基づき、周辺機器を制御すること。周辺機器を制御するステップは、冷却可能能力が冷却負荷より大きければ、少なくとも1つの周辺機器を室内熱交換ユニットの冷却能力を抑制する方向に制御することを含む。
周辺機器を制御するステップは、室外熱交換ユニットに外気を供給するファンの出力を、冷却負荷と冷却可能能力とに基づき制御することを含んでもよい。
冷却システムが、室内熱交換ユニットとともに冷却対象の部屋を冷却する空調システムを有する場合、周辺機器を制御するステップは、冷却可能能力が冷却負荷より小さいときに、周辺機器のいずれかの稼働可能な機器を稼働させたときの消費電力による空調システムの冷却能力よりも、稼働可能な機器を稼働させたときの室内熱交換ユニットの予想冷却可能能力の増加量が大きければ、稼働可能な機器を稼働して室内熱交換ユニットの冷却能力を向上することを含むことが望ましい。
周辺機器を制御するステップは、稼働可能な機器を稼働させたときの予想冷却負荷が増加するときは、予想冷却負荷よりも、予想冷却可能能力が大きければ、稼働可能な機器を稼働して室内熱交換ユニットの冷却能力を向上することをさらに含むことが望ましい。
図1に、ハイブリッド空調システムの概略構成を示している。このハイブリッド空調システム100は、床置き型の第1の空調システム1と、外気条件が整ったときに動作する第2の空調システム2とを有する。
図1は、サーバーなどを備えたデータセンター110にハイブリッド空調システム100が設置された例を示している。ハイブリッド空調システム100はデータセンター110に限らず、他の電子機器が設置された屋内、居住空間など、他の空間の空調にも適している。この例では、フリーアクセス床99の床上99aに配置された複数のサーバー90により加熱された空気91が、システム100の第1の空調システム1と第2の空調システム2とにより冷却される。第1の空調システム1と第2の空調システム2とは独立して動作してもよく、第2の空調システム2により冷却された空気(冷気)92が第1の空調システム1によりさらに冷却されて出力あるいは循環するようにアレンジされてもよい。
これらの空調システム1および2により冷却された冷気(冷風)93は床下99bの空間を介して複数のサーバー90に供給され、サーバー90および室内111が冷却(冷房)される。第1の空調システム1および第2の空調システム2は、どちらが主空調システムであってもよく、どちらがサブ空調システムであってよい。省エネの観点からは第2の空調システム2をできるだけ稼働させることが望ましい。一方、第1の空調システム1は、コンプレッサーにより強制的に冷媒を循環するので、外気条件に左右されずに冷却効果が得られる。また、第1の空調システム1は、冷房(冷却)のみならず、暖房も可能である。
第1の空調システム1は、室内(屋内)111に設置された室内(屋内)ユニット10と、室外(屋外)112に設置された室外(屋外)ユニット20とを有する。屋内ユニット10は、冷却用のチューブを備えたエバポレーター(蒸発装置)11と、ヒーター12と、室内(屋内)ファン13とを含む。屋外ユニット20は、凝縮用のチューブを備えたコンデンサー(凝縮装置)21と、コンプレッサー(圧縮機)22と、室外(屋外)ファン23とを含む。この空調システム1においては、屋外ユニット20のコンプレッサー22で圧縮した冷媒をコンデンサー21において外気温を利用して冷却し、屋内ユニット10のエバポレーター11において冷媒を減圧および蒸発させることにより冷風93を生成する。
第2の空調システム2は、自然循環型(沸騰循環型)の冷却システム30と、冷却システム30を制御する制御ユニット70とを有する。冷却システム30は、屋内111の天井115近傍に設置された室内ユニット(屋内ユニット、室内機)40と、屋外112に設置された室外ユニット(屋外ユニット、室外機)50と、屋内ユニット40および屋外ユニット50を接続する配管システム(配管系)60とを含む。屋外ユニット50は、屋内ユニット40よりも高い位置に設置される。
図2に、ハイブリッド空調システム100から第2の空調システム2を抜き出して、その構成を示している。屋内ユニット40は、屋内111のフリーアクセス床99および/または天井115に対して垂直(鉛直)に、または斜めに設置された室内熱交換ユニット41を含む。室内熱交換ユニット41は、液化した冷媒(液冷媒)82を蒸発(沸騰)気化する複数の室内チューブ42(図2では1本のみ図示)と、液冷媒82が供給される供給ヘッダ43と、気化した冷媒(気化冷媒)81を集めて排出する排出ヘッダ44と、室内チューブ42に室内111の空気(冷却対象の空気)91を強制的に供給する室内(屋内)ファン45と、室内ファン45を駆動する室内ファンモーター46とを含む。
室内ファン45は、屋内ユニット40の周辺機器の1つであり、室内チューブ42に対して冷却対象の空気91を供給し、室内熱交換ユニット41の冷却能力(冷房能力)を制御する。室内熱交換ユニット41の設置条件によっては、室内ファン45および室内ファンモーター46は省略されてもよい。たとえば、室内熱交換ユニット41を天井115の近傍に配置することにより、天井115から床99に向けてダウンブローを形成することにより室内に冷気を循環させることができる。室内ファン45は、室内チューブ42に対して吸気側に設けられていても、排気側に設けられていても良い。
複数の室内チューブ42の下部は供給(下部)ヘッダ43に接続され、上部は供給ヘッダ43よりも高い位置、すなわち天井115に近い位置に配置された排出(上部)ヘッダ44に接続されている。供給ヘッダ43に供給された液冷媒82は、室内チューブ42において蒸発し、気化冷媒81は比重差により室内チューブ42内を上昇して、排出ヘッダ44に集められる。気化冷媒81は、比重差により、配管システム60を介して屋外ユニット50に向けて供給される。
屋外ユニット50は、屋内ユニット40の室内熱交換ユニット41よりも高い位置に設置された室外熱交換ユニット51を含む。室外熱交換ユニット51は、気化冷媒81を凝縮液化する複数の室外チューブ52(図2では1本のみ図示)と、気化冷媒81が供給される供給ヘッダ53と、液化した液冷媒82を集めて排出する排出ヘッダ54と、室外チューブ52に室外112の空気(外気)95を強制的に供給する室外(屋外)ファン55と、室外ファン55を駆動する室外ファンモーター56とを含む。
室外ファン55は、屋外ユニット50の周辺機器の1つであり、室外チューブ52に外気95を供給して冷媒の冷却を促進することにより室内熱交換ユニット41の冷却能力を制御する。室外熱交換ユニット51の設置条件によっては、室外ファン55およびファンモーター56は省略されてもよい。また、室外ファン55は、室外チューブ52に対して吸気側に設けられていても、排気側に設けられていても良い。
複数の室外チューブ52の上部は供給(上部)ヘッダ53に接続され、下部は供給ヘッダ53よりも低い位置に配置された排出(下部)ヘッダ54に接続されている。このため、供給ヘッダ53に供給された気化冷媒81は室外チューブ52において凝縮し、液冷媒82は比重差(自重)により室外チューブ52内を降下して排出ヘッダ54に集められる。さらに、液冷媒82は、比重差(自重)により配管システム60を介して屋内ユニット40に向けて供給される。
室内チューブ42および室外チューブ52の典型的なものは、アルミニウム管または銅管であり、フィン付きであってもフィン無しであってもよい。フィンを用いる場合には、たとえば、コルゲートタイプ、プレートタイプ、スパインタイプなどを用いることができる。冷媒は、作動条件とする室内111の空気91の温度(室温)で気化し、室外112の空気(外気)95の温度(外気温)で液化するものであればよい。冷媒としては、たとえば、HFC134a(化学式CH2FCF3)を挙げることができる。
屋内ユニット40および屋外ユニット50を接続する配管システム60は、室内熱交換ユニット41および室外熱交換ユニット51の間でコンプレッサー(圧縮機)を介さずに冷媒を自然循環させる配管システムである。配管システム60は、気化冷媒81を室内熱交換ユニット41から室外熱交換ユニット51に供給する第1の供給管(冷媒送り管)61と、液冷媒82を室外熱交換ユニット51から室内熱交換ユニット41に供給する第2の供給管(冷媒戻り管)62と、室外熱交換ユニット51から室内熱交換ユニット41に供給される液冷媒82の流量をリモートで調整する流量調整バルブ69とを含む。
流量調整バルブ69は、配管系60の周辺機器の1つであり、室外熱交換ユニット51と室内熱交換ユニット41との間で循環する冷媒量を制御することにより室内熱交換ユニット41の冷却能力を制御する。空調システム2の設置条件によっては、流量調整バルブ69は省略されてもよい。
冷媒送り管61は、室内熱交換ユニット41の排出ヘッダ44と室外熱交換ユニット51の供給ヘッダ53とを連通する配管であり、冷媒戻り管62は、室外熱交換ユニット51の排出ヘッダ54と室内熱交換ユニット41の供給ヘッダ43とを連通する配管である。冷却システム30においては、室内熱交換ユニット41において液冷媒82が蒸発気化されることにより、室内111の空気(冷却対象の空気)91を冷却し、冷気92を出力する。気化冷媒81は、室外熱交換ユニット51において外気温により凝縮液化させる。上下に設置された室外熱交換ユニット51および室内熱交換ユニット41の間で、気化冷媒81と液冷媒82とは比重差により自然循環するので、コンプレッサーやポンプなどの圧縮機を用いることなく室内111の熱を室外112に放出し、室内111を冷却できる。
冷却システム30は、室内111から室内熱交換ユニット41の室内チューブ42に供給される冷却対象の空気91の温度(室温)Tinsおよび湿度Hinsを検出する第1のセンサー47と、室外熱交換ユニット51から室内熱交換ユニット41に供給される液冷媒82の温度Trrを検出する第2のセンサー48とを含む。第1のセンサー47は、室内チューブ42の吸込口の近傍に配置され、第2のセンサー48は、冷媒戻り管62の出口の近傍、すなわち室内熱交換ユニット41の供給ヘッダ43の近傍に配置されている。
このシステム30においては、室外112から室外熱交換ユニット51の室外チューブ52に供給される外気95の温度(外気温)Toutを検出する第3のセンサー57は、監視用として設けている。第3のセンサー57は制御に用いられないので、省いてもよい。第3のセンサー57は、室外チューブ52の吸込口の近傍に配置される。
補助空調システム(第2の空調システム)2を制御する制御ユニット70は、CPUおよびメモリを含み、適当なプログラムをロードすることにより幾つかの機能を実現する。制御ユニット70は、空調システム2の冷房能力を推定する能力推定ユニット71と、空調システム2の状態を監視するモニター72と、空調システム2の能力を制御する能力制御ユニット75と、能力制御ユニット75の指示およびモニター72の監視結果に基づいて周辺機器を具体的に制御する機器制御ユニット73とを含む。
能力制御ユニット75は、推定された冷房能力が相対的に大きいときは、能力を制限する方向に空調システム2を導く能力制限機能(能力制限ユニット)76と、推定された冷房能力が相対的に小さいときは、ハイブリッド空調システム100として効率よく冷房能力を向上する方向に空調システム2を導く能力向上機能(能力向上ユニット)77と、能力向上機能77の判断により第1の空調システム1の能力を向上させる場合に第1の空調システム1の側に指示を出す協調機能79と、それぞれの周辺機器を稼働したときの消費電力の増加予想置、第2の空調システム2の能力変化予想値などが予め関連付けされて記録されたデータベース78とを含む。
能力推定ユニット71および能力制御ユニット75は、第1の空調システム1および第2の空調システム2を含むハイブリッド空調システム100の冷却能力をさまざまな条件のもとで推定または予測するシミュレータとして機能する。
能力推定ユニット71は、室外熱交換ユニット51から室内熱交換ユニット41に供給される液冷媒82の戻り温度Trrと、室内熱交換ユニット41に供給される冷却対象の空気91の温度Tinsとにより室内熱交換ユニット41が発揮する予定の冷却可能能力Qsを推定する機能71aを含む。以下の式(1−1)により室内熱交換ユニット41の冷却可能能力Qsが算出される。
Qs=η・K・A・(Tins−Trr) ・・・(1−1)
Qs=η・K・A・(Tins−Trr) ・・・(1−1)
ただし、係数Kは室内熱交換ユニット41の熱通過率(W/m2K)であり、係数Aは伝熱面積(m2)である。温度TinsおよびTrrは摂氏(℃)または絶対温度(K)のいずれか一方の単位で統一される。係数ηは、理論値に対する現実の熱交換における誤差分を補正する補正係数であり、理論通りの値が得られる場合は1である。係数η・K・Aは、同型の熱交換器により測定または実験などを行うことにより1つの係数(定数)として求めることも可能である。
自然循環型の冷却システム30では、室内外の熱交換性能、すなわち吸熱性能および放熱性能がほぼ同等となる。したがって、液冷媒82の戻り温度Trrは、室内111の室温Tinsおよび室外112の外気温Toutの平均値近傍となることが多い。室内熱交換ユニット41と室外熱交換ユニット51との高低差は多くのケースが10m以下であり、室内外のヘッダの高低差の影響は小さい。したがって、室内熱交換ユニット41と室外熱交換ユニット51との器内圧差はほぼ無視できる程度に小さいと考えられる。このため、温度安定性の高い液冷媒82の戻り温度Trrにより、サイクル中の冷媒温度がほぼ推定される。
能力制御ユニット75の能力制限ユニット76は、推定された冷却可能能力Qsが、室内熱交換ユニット41に対し要求される冷却負荷Qr、すなわち、冷房負荷あるいは室内負荷より大きければ、室内熱交換ユニット41の冷却能力を下げる方向に周辺機器を制御するように機器制御ユニット73に指示を出す。冷却負荷Qrは、冷却対象であるデータセンター110の室内111に設置されるサーバーなどの平均負荷から求めておいてもよく、日時によるサーバーの稼働率や太陽などの熱負荷を含めて時間単位で求めておいてもよく、データセンター111で消費される電力から冷却負荷Qrをその都度推定してもよい。予め定められた冷却負荷Qrはデータベース78に記録しておくことが可能であり、その都度冷却負荷Qrを求めるために必要な情報もデータベース78に記録しておくことが可能である。
この空調システム2において室内熱交換ユニット41の冷却能力を変更できる周辺機器は、室外熱交換ユニット51の室外ファン55と、室内熱交換ユニット41の室内ファン45と、液冷媒82の循環量を制御する制御バルブ(流量調整バルブ)69とが挙げられる。能力制限ユニット76は、冷却可能能力Qsと冷却負荷Qrとの差から、これらの周辺機器のうちの適当なもの、または適当な組み合わせを機器制御ユニット73に指示して停止させることにより、室内熱交換ユニット41の冷却能力を制限する。
能力制限ユニット76は、冷媒81および82の循環を止めないことを前提(目標)として、周辺機器の中から適当なものを順番に停止する機能を含み、その順番に機器制御ユニット73に上記の周辺機器を停止あるいは能力ダウンする指示を出す。能力制限ユニット76は、まず、室外ファン55の出力(風量)を下げたり、停止したりして外気95によるオーバークールを抑制する指示を機器制御ユニット73に出す。したがって、能力制御ユニット75は、外気温によらず、冷却負荷Qrと冷却可能能力Qsとに基づき制御する機能を含む。
次に、能力制限ユニット76は、室内ファン45の出力(風量)を下げたり、停止したりして室内熱交換ユニット41の熱交換量を抑制する指示を機器制御ユニット73に出す。能力制限ユニット76は、次に、制御バルブ69を制御して、冷媒81および82の循環量を下げて、冷媒の循環を確保しながら室内熱交換ユニット41の熱交換量を抑制する指示を機器制御ユニット73に出す。
機器制御ユニット73は、これらの指示に基づいて、室外ファン55のオンオフおよび/または回転数を制御する室外ファンコントローラ73aと、室内ファン45のオンオフおよび/または回転数を制御する室内ファンコントローラ73bと、制御バルブ69の開度を制御するバルブコントローラ73cとを含む。
能力制御ユニット75の能力向上ユニット77は、推定された冷却可能能力Qsが冷却負荷Qrより小さければ、原則、周辺機器のいずれかの稼働可能な機器を稼働させて補助空調システム2の能力を上げる。すなわち、能力向上ユニット77は、可能であれば、室外ファン55を稼働させたり、室外ファン55の回転数を上げたり、室内ファン45を稼働させたり、室内ファン45の回転数を上げたり、制御バルブ69の開度を大きくしたりして、室内熱交換ユニット41の冷却能力を上げるように機器制御ユニット73に指示を出す。
能力向上ユニット77は、そのような指示を出す前に、2つの事項を確認する機能77aおよび77bを含む。第1の確認機能77aは、周辺機器のいずれか、このケースであれば、室外ファン55または室内ファン45を稼働させたり、回転数を上げたときの予想冷却可能能力Qspの増加量と、そのために増加する消費電力で第1の空調システム1を稼働したときの空調システム1の予想冷却可能能力Qmsの増加量とを比較する。第2の空調システム2の冷却可能能力Qspと第1の空調システム1の冷却可能能力Qmsとの比較は、増加分(差分)で行ってもよく、冷却可能能力同士を比較してもよい。
室外ファン55または室内ファン45を稼働させたり、回転数を上げたときの第2の空調システム2の冷却可能能力Qsの増加、それぞれのファン55および45の消費電力の増加、消費電力に対応する第1の空調システム1の冷却可能能力Qmsの増加などの上記のシミュレーションに必要なデータはデータベース78に格納されている。
第1の確認機能77aはデータベース78を参照し、第2の空調システム2の予想冷却可能能力Qspの方が、第1の空調システム1の冷却可能能力Qmsよりも大きければ、室外ファン55および/または室内ファン45の能力を上げて第2の空調システム2の冷却能力を上げるように機器制御ユニット73に指示を出す。
第1の空調システム1の冷却可能能力Qmsの方が、第2の空調システム2の予想冷却可能能力Qspよりも大きければ、第1の確認機能77aは、協調機能79を介して第1の空調システム1の出力を上げるように指示を出す。
第1の確認機能77aは、状態が変化したときに、稼働中のファン55および45を停止したときの空調システム1の冷却可能能力Qmsの増減と空調システム2の冷却可能能力Qsの増減との関係をシミュレーションすることが可能である。空調システム1を稼働した方が、エネルギー効率が高いと判断すると、第1の確認機能77aは、稼働中のファン55または45を停止する指示を機器制御ユニット73に出し、協調機能79に第1の空調システム1の出力を上げる指示を出しても良い。第2の空調システム2は、自然循環型であり、ファン55および45を停止して電力を消費しない状態にしても冷却能力を有する。したがって、第2の空調システム2の能力だけではなく、第1の空調システム1の能力も含めて評価することにより、さらに低電力で効率よく室内111を冷房できる。
第2の確認機能77bは、周辺機器のうちで稼働可能な機器を稼働させたときに冷却負荷Qrが増加するか否かを判断し、その予想冷却負荷Qrpの増加量より、稼働可能な機器を稼働させたときの室内熱交換ユニット41の予想冷却可能能力Qspの増加量が大きければ、稼働可能な機器を稼働して室内熱交換ユニット41の冷却能力を向上する。第2の確認機能77bは、室内ファン45などの室内機器を稼働させることにより室内の熱負荷が増えることを考慮して第2の空調システム2の能力を最適に制御する。
モニター72は、第2の空調システム2の動作環境を監視して、必要があれば、機器制御ユニット73に指示を出して、適当な機器を停止したり、能力を下げる。典型的には、モニター72は露点監視機能72aを含む。露点監視機能72aは、液冷媒温度(戻り温度)Trrが、冷却対象の空気91の露点温度Td以下であれば、室外ファン55を停止したり、回転数を下げたりするように機器制御ユニット73に指示を出す。
図3に、制御ユニット70による制御の一例を示している。ステップ201において、モニター72が、第1のセンサー47により、空気91の温度Tinsおよび湿度Hinsを検出し、これらから室内111の露点温度Tdを算出する。さらに、モニター72が、第2のセンサー48により液冷媒82の戻り温度Trrを検出する。ステップ202において、液冷媒82の戻り温度Trrが露点温度Tdより高くなければ、すなわち、液冷媒82の温度Trrが露点温度Td以下であれば、モニター72は、ステップ208において、室内熱交換ユニット41の冷却能力を下げるように周辺機器を制御する。たとえば、室外ファン55が稼働していれば、室外ファン55の風量を制限するように指示を出し、液冷媒82の温度Trrを上げる。具体的には、室外ファン55の回転数を下げたり、室外ファン55を停止する。室外ファン55が稼働していなければ、制御バルブ69を閉じて流量を制限するように指示を出して温度Trrを上げる。最終的には、制御バルブ69を閉じて、冷媒81および82の循環を停止する。
ステップ201および202におけるモニター72の監視と同時に、または前後して、能力推定ユニット71が、ステップ203において、冷却可能能力Qsを算出する。ステップ204において、冷却可能能力Qsが冷却負荷Qrより大きければ、能力制限ユニット76は、ステップ208において、室内熱交換ユニット41の冷却能力を抑制するように周辺機器を制御する。
ステップ204において、冷却可能能力Qsが冷却負荷Qr以下であれば、能力向上ユニット77は、ステップ205において、周辺機器を起動(稼働)したときの室内熱交換ユニット41の冷却可能能力Qsの増加量(予想冷却可能能力Qsp)と、それにより増加する消費電力で第1の空調システム1を稼働した場合の冷却可能能力Qmsの増加量とを比較する。冷却可能能力Qsの増加量が冷却可能能力Qmsの増加量以下であれば、ステップ209において、第1の空調システム1に指示を出して出力を上げる。
ステップ205において、第2の空調システム2の冷却可能能力Qsの増加量が第1の空調システム1の冷却可能能力Qmsの増加量より大きければ、能力向上ユニット77は、さらに、ステップ206において、周辺機器を稼働したときの消費電力による冷房負荷(冷却負荷)Qrの増加量(予想冷房負荷Qrp)と、第2の空調システム2の冷却可能能力Qsの増加量(予想冷却可能能力Qsp)とを比較する。空調システム2の冷却可能能力Qsの増加量が冷房負荷Qrの増加量より大きければ、ステップ207において、検討したファン55および45などの周辺機器を動かして、第2の空調システム2の冷房能力、すなわち、室内熱交換ユニット41の冷却能力を向上する。空調システム2の冷却可能能力Qsの増加量が冷房負荷Qrの増加量より小さければ、ステップ209において、第1の空調システム1の出力を上げる。
このように第2の空調システム2の制御ユニット70は、ソフトウェア的に冷却可能能力Qsを推定し、その後の制御の指示を出すシミュレータとしての機能を含む。したがって、外気温Toutが低下して第2の空調システム2の冷却能力が相対的に増大するようなケースにおいては、外気温Toutを直に計測しなくても第2の空調システム2の能力を適切に制御できる。さらに、室内熱交換ユニット41が露点環境に到達する前に、第2の空調システム2の冷却能力を制限でき、室内熱交換ユニット41が露点環境に達して冷媒の循環を停止させるような事態の発生を遅らせたり、そのような事態の発生を未然に防止できる。
したがって、より安全に、より効率良く自然循環型の空調システム2を稼働できる。また、室内熱交換ユニット41が露点環境に達する前に、室内熱交換ユニット41の冷却能力を制限できるので、結露を防止することが望ましいデータセンターなどの冷房により適した自然循環型の空調システム2を提供できる。
なお、上記においては、データセンター110に設置されるハイブリッド空調システム100を例に説明しているが、冷却の対象となる負荷はサーバー90などの情報機器に限定されない。たとえば、クリーンルームの冷却など、窓を開けて風を取り込むことが難しい条件の冷却(冷房)にも、上記の空調システム2およびハイブリッド空調システム100を好適に用いることができる。
また、上記においては、床置き型の空調システム1との組み合わせを例に説明しているが、第2の空調システムと組み合わされる空調システムは天吊り型であってもよく、収納型であってもよく、タイプは問わない。第2の空調システムを既存の空調システムと組み合わせて用いることも可能である。
1 第1の空調システム、 2 第2の空調システム
30 冷却システム
70 制御ユニット
100 ハイブリッド空調システム
30 冷却システム
70 制御ユニット
100 ハイブリッド空調システム
Claims (9)
- 室内に設置される室内熱交換ユニットと、
室外に設置される室外熱交換ユニットと、
前記室内熱交換ユニットと前記室外熱交換ユニットとの間で冷媒を自然循環させる循環系と、
前記室内熱交換ユニットの冷却可能能力を推定する能力推定ユニットと、
前記室内熱交換ユニットに対し要求される冷却負荷と前記冷却可能能力とに基づき、前記室内熱交換ユニット、前記室外熱交換ユニットおよび前記循環系の少なくともいずれかに含まれる周辺機器を制御する能力制御ユニットとを有し、
前記能力推定ユニットは、前記室外熱交換ユニットから前記室内熱交換ユニットに供給される液冷媒の温度と、前記室内熱交換ユニットの冷却対象の空気の温度とにより前記室内熱交換ユニットが発揮する予定の前記冷却可能能力を求める機能を含み、
前記能力制御ユニットは、前記冷却可能能力が前記冷却負荷より大きければ、前記周辺機器の少なくとも1つを前記室内熱交換ユニットの冷却能力を抑制する方向に制御する機能を含む、システム。 - 請求項1において、
前記能力制御ユニットは、前記室外熱交換ユニットの熱交換器に外気を供給する室外ファンの出力を、前記冷却負荷と前記冷却可能能力とに基づき制御する機能を含む、システム。 - 請求項1または2において、
前記室内熱交換ユニットとともに冷却対象の部屋を冷却する空調システムと、
前記周辺機器のいずれかの機器を稼働したときの消費電力の増加量および前記室内熱交換ユニットの冷却可能能力の増加量が関連付けられたデータベースとを有し、
前記能力制御ユニットは、前記冷却可能能力が前記冷却負荷より小さければ、前記周辺機器の中の稼働可能な機器を稼働させたときの消費電力を前記データベースから取得し、取得された消費電力による前記空調システムの冷却能力よりも、前記稼働可能な機器を稼働させたときの前記室内熱交換ユニットの予想冷却可能能力の増加量が大きければ、前記稼働可能な機器を稼働して前記室内熱交換ユニットの冷却能力を向上する能力向上機能を含む、システム。 - 請求項3において、
前記能力向上機能は、さらに、前記稼働可能な機器を稼働させたときに前記室内熱交換ユニットに対し要求される予想冷却負荷が増加するときは、前記予想冷却負荷よりも、前記予想冷却可能能力が大きければ、前記稼働可能な機器を稼働して前記室内熱交換ユニットの冷却能力を向上する機能を含む、システム。 - 請求項1において、
前記周辺機器は、前記室外熱交換ユニットの熱交換器に外気を供給する室外ファン、前記室内熱交換ユニットの熱交換器に冷却対象の空気を供給する室内ファン、および前記室外熱交換ユニットから前記室内熱交換ユニットに供給される液冷媒の流量を調整する流量調整バルブの少なくともいずれかを含む、システム。 - 自然循環型の冷却システムを制御する方法であって、
前記冷却システムは、室内に設置される室内熱交換ユニットと、
室外に設置される室外熱交換ユニットと、
前記室内熱交換ユニットと前記室外熱交換ユニットとの間で冷媒を自然循環させる循環系と、
前記室内熱交換ユニット、前記室外熱交換ユニットおよび前記循環系の少なくともいずれかに含まれる周辺機器を制御する制御ユニットとを含み、
当該方法は、
前記制御ユニットが、前記室外熱交換ユニットから前記室内熱交換ユニットに供給される液冷媒の温度と、前記室内熱交換ユニットの冷却対象の空気の温度とにより前記室内熱交換ユニットが発揮する予定の冷却可能能力を求めることと、
前記室内熱交換ユニットに対し要求される冷却負荷と前記冷却可能能力とに基づき、前記周辺機器を制御することとを有し、
前記周辺機器を制御することは、前記冷却可能能力が前記冷却負荷より大きければ、少なくとも1つの前記周辺機器を前記室内熱交換ユニットの冷却能力を抑制する方向に制御することを含む、方法。 - 請求項6において、
前記周辺機器を制御することは、前記室外熱交換ユニットに外気を供給するファンの出力を、前記冷却負荷と前記冷却可能能力とに基づき制御することを含む、方法。 - 請求項6または7において、
前記冷却システムは、さらに、前記室内熱交換ユニットとともに冷却対象の部屋を冷却する空調システムを有し、
前記周辺機器を制御することは、前記冷却可能能力が前記冷却負荷より小さいときに、前記周辺機器のいずれかの稼働可能な機器を稼働させたときの消費電力による前記空調システムの冷却能力よりも、前記稼働可能な機器を稼働させたときの前記室内熱交換ユニットの予想冷却可能能力の増加量が大きければ、前記稼働可能な機器を稼働して前記室内熱交換ユニットの冷却能力を向上することを含む、方法。 - 請求項8において、
前記周辺機器を制御することは、前記稼働可能な機器を稼働させたときの予想冷却負荷が増加するときは、前記予想冷却負荷よりも、前記予想冷却可能能力が大きければ、前記稼働可能な機器を稼働して前記室内熱交換ユニットの冷却能力を向上することを含む、方法。
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JP2014077975A JP2015200433A (ja) | 2014-04-04 | 2014-04-04 | 自然循環型の冷却システムおよび制御方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9970668B2 (en) | 2016-02-05 | 2018-05-15 | Denso Corporation | Integrated type air conditioning device |
CN112628912A (zh) * | 2020-12-23 | 2021-04-09 | 河北赛鹰技术服务有限公司 | 机房通风降温系统及空调的控制方法 |
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2014
- 2014-04-04 JP JP2014077975A patent/JP2015200433A/ja active Pending
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