JP2015192917A - ゲーム装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 各種の設定をすると共に設定に伴う動作状況の確認を容易にすることができるようにする。【解決手段】 遊技者の操作に応じてクレーンアーム18Lを制御して、物品を払い出すように動作するゲーム装置であって、クレーンアーム18Lを制御するための設定データを入力するもので、ゲーム装置の本体筐体から着脱可能な可搬型に構成された設定機器28と、設定機器28により入力された設定データ31aを記憶する記憶部31と、設定機器28により入力された設定データ31aを記憶部31に記憶させると共に、設定データ31aに応じてクレーンアーム18Lを制御する中央制御部30とを具備し、設定機器28は、記憶部31に記憶された設定データ31aを表示するディスプレイ28aを有する。【選択図】図9
Description
本発明は、管理者等によって設定操作が可能なゲーム装置に関する。
従来、ゲームの難易度等の設定や変更を容易にできるゲーム装置が知られている。例えば、特許文献1には、遊戯者の操作内容に基づき所定の利益を付与する景品取得ゲーム装置について記載されている。この景品取得ゲーム装置には、ゲーム筐体の下段部に赤外線信号を用いた無線通信をするためのリモコンセンサが設けられている。景品取得ゲーム装置は、携帯ゲーム機本体において設定された設定データを、リモコンセンサを通じて受信して、その設定データに応じて動作設定を行う。
このようにして、景品取得ゲーム装置に対して携帯ゲーム機本体を用いることにより難易度等の設定や変更をすることができた。しかしながら、従来技術では、ゲーム装置に対して設定した現在の設定内容や、設定変更に伴って変化する動作状況、例えばペイアウト率の変化などを容易に確認することができなかった。
本発明は前述した事情に考慮してなされたもので、その目的は、各種の設定をすると共に設定に伴う動作状況の確認を容易にすることが可能なゲーム装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のゲーム装置は、遊技者の操作に応じて機構部を制御して、物品を払い出すように動作するゲーム装置であって、第1の機構部が設けられた第1のゲームユニットと、第2の機構部が設けられた第2のゲームユニットと、前記第1の機構部及び前記第2の機構部を制御するための設定データを表示するディスプレイが設けられた可搬型に構成された設定機器と、前記設定機器を本体筐体において着脱可能に収容する収納部と、少なくとも前記第1のゲームユニットまたは前記第2のゲームユニットの何れか一方を選択する指示を入力する入力手段と、前記入力手段から入力された指示に応じて、前記第1の機構部または前記第2の機構部に対応する設定データを前記ディスプレイに表示させる制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、設定機器を設けることにより、各種の設定をすると共に設定に伴う動作状況の確認を容易にすることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるゲーム装置の外観構成を示す斜視図、図2は、本実施形態におけるゲーム装置の正面図である。本実施形態のゲーム装置は、プレーヤの操作に応じてクレーンアームを制御して、景品を払い出すように動作するクレーンゲーム装置10を例に示す。図1及び図2に示すクレーンゲーム装置10は、上部筐体12と下部筐体13とから構成されている。上部筐体12は、前面と側面の一部がアクリル板などの透明板15(開閉部材)により覆われており、透明板15を通じて筐体内部の景品フィールド16L,16Rが視認できるようになっている。透明板15は、例えば正面側が開閉可能に構成されており、景品フィールド16L,16Rへの景品の入れ替えや補充、景品フィールド16L,16Rの形態(高さ、傾斜角度等)の変更、あるいは透明板15の内側に設けられた収納部に収納された設定機器28を利用する場合等に開放することができる。
図1は、本実施形態におけるゲーム装置の外観構成を示す斜視図、図2は、本実施形態におけるゲーム装置の正面図である。本実施形態のゲーム装置は、プレーヤの操作に応じてクレーンアームを制御して、景品を払い出すように動作するクレーンゲーム装置10を例に示す。図1及び図2に示すクレーンゲーム装置10は、上部筐体12と下部筐体13とから構成されている。上部筐体12は、前面と側面の一部がアクリル板などの透明板15(開閉部材)により覆われており、透明板15を通じて筐体内部の景品フィールド16L,16Rが視認できるようになっている。透明板15は、例えば正面側が開閉可能に構成されており、景品フィールド16L,16Rへの景品の入れ替えや補充、景品フィールド16L,16Rの形態(高さ、傾斜角度等)の変更、あるいは透明板15の内側に設けられた収納部に収納された設定機器28を利用する場合等に開放することができる。
本実施形態におけるクレーンゲーム装置10は、同時に2人のプレーヤがゲームを実施することができるように、2つのゲームユニット(左側ユニット10L、右側ユニット10R)が搭載されている。2つのゲームユニットの景品フィールド16L,16Rは、仕切板(図示せず)によって区分されている。仕切板により区分された2つの景品フィールド16L,16Rには、それぞれ景品を積載することができる。
本実施形態におけるクレーンゲーム装置10では、景品フィールド16L,16Rの高さと傾斜角度を変更することができる上下傾斜調整機構が設けられている。上下傾斜調整機構は、景品フィールド16L,16Rのそれぞれについて、前方側と後方側の各フィールドについて、個別に高さと傾斜角度を調整することができる。図1及び図2では、右側ユニット10Rにおいて、景品フィールド16Rの前方側と後方側のフィールドの高さが異なるように調整されている例を示している。
また、景品フィールド16L,16Rには、例えば、複数の平面部材を組み合わせてフレームに装着することによって景品を載置することができる平面部と、平面部材を装着しないことにより景品を落下させるための景品落とし口が形成される。平面部材の形状や大きさは、フレームに装着可能であれば任意に決めることができる。また、平面部材は、任意の位置に装着することができ、平面部と景品落とし口を管理者が自由に決定することができる。平面部と景品落とし口の位置を変更した場合には、管理者は、設定機器28を用いて、平面部と景品落とし口の位置に応じて各種の設定をすることができる。詳細については後述する。
なお、景品フィールド16L,16Rは、複数の平面部材を組み合わせるだけでなく、景品落とし口に相当する穴あるいは角や辺の一部をくり抜いた1枚の平面部材を用いて形成することも可能である。また、平面部材とするだけでなく、表面に凹凸や景品を支持するための形状が設けられた部材とすることも可能である。
景品フィールド16L,16Rの下方部には、景品フィールド16L,16Rから落下した景品を、下部筐体13の前面側に設けられた景品取出口21L,21Rに誘導するための景品誘導空間が設けられている。景品フィールド16Lの下方部に設けられた景品誘導空間は、景品フィールド16Lの前方側フィールドとほぼ全面に対応した広さが設けられており、景品取出口21Lと連通されている。また、景品フィールド16Rの下方部に設けられた景品誘導空間は、景品フィールド16Rの前方側フィールドとほぼ全面に対応した広さが設けられており、景品取出口21Rと連通されている。
左右の景品フィールド16L,16Rの上方には、プレーヤ操作に応じて動作が制御されるクレーンアーム18L,18Rが装着されている。上部筐体12内の景品フィールド16L,16Rの上方には、それぞれクレーンアーム18L,18Rを、例えばX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向(上下方向)に移動させるためのクレーン機構部(図示せず)が設けられている。クレーン機構部は、ボタン24L,24Rへのプレーヤ操作に応じて制御される。
クレーンアーム18L,18Rの先端部には、景品を把持するための2本のアーム18La,18Ra(把持爪)が設けられている(なお、3本あるいは4本のアームを設けても良い)。アーム18La,18Raは、クレーンアーム18が下降されて景品に到達した位置で、閉じる(物を把持する)ように動作が制御される。
下部筐体13の正面側には、景品取出口21L,21Rやプレーヤによって操作が行われるコンパネ(コントロールパネル)部23L,23Rが設けられている。
景品取出口21L,21Rは、筐体内(景品フィールド)から景品を外部に取り出すためのもので、景品フィールド16L,16Rの下方部に設けられた景品誘導空間と連通している。クレーンアーム18L,18Rを動作させることにより景品が景品落とし口に落下されることにより、景品取出口21L,21Rから景品を取り出すことができる。
景品取出口21L,21Rは、筐体内(景品フィールド)から景品を外部に取り出すためのもので、景品フィールド16L,16Rの下方部に設けられた景品誘導空間と連通している。クレーンアーム18L,18Rを動作させることにより景品が景品落とし口に落下されることにより、景品取出口21L,21Rから景品を取り出すことができる。
コンパネ部23L,23Rには、クレーンアーム18L,18Rを動作させるためにプレーヤにより操作される複数のボタン24L,24R、プレイ料金とするコインが投入されるコイン投入口26L,26R、プレイ料金や投入されたコインに応じた残りプレイ回数を表示するための表示装置27L,27R(例えば7セグ表示器)等が設けられている。また、ゲーム実行中の効果音や音楽、メッセージ音声などを出力するためのスピーカ49が設けられている。
また、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10には、管理者がクレーンゲーム装置10に対して各種設定をするための設定機器28が設けられている。設定機器28は、クレーンゲーム装置10の本体筐体から着脱可能な可搬型に構成されている。図1に示す設定機器28は、透明板15の内側に設けられた収納部に収納された状態を示している。設定機器28は、各種設定のための操作をする場合には、収納部から取り出して、クレーンゲーム装置10と近接した位置で手に保持した状態で取り扱うことができる。設定機器28は、クレーンゲーム装置10の筐体内に収納された制御ユニットと、例えばケーブルを介して接続されている。なお、設定機器28は、有線によって制御ユニットと接続される構成とするだけでなく、無線通信(無線LAN(Local Area Network)など)によって接続される構成とすることも可能である。設定機器28は、左側ユニット10Lと右側ユニット10Rのそれぞれに対する各種設定を個別にすることができる。
図3は、本実施形態における設定機器28の外観構成を示す斜視図である。
設定機器28は、クレーンゲーム装置10の全体を制御する制御ユニットと例えばケーブルによって接続され、制御ユニットの制御のもとで動作する。設定機器28では、クレーンアーム18L,18Rを含む機構部(メカ部)を制御するための設定データ、ゲーム内容を制御するための設定データ、クレーンゲーム装置10に設けられた電飾やスピーカ49から出力されるBGM(back ground music)を制御するための設定データ等を管理者の操作によって設定することができる。
設定機器28は、クレーンゲーム装置10の全体を制御する制御ユニットと例えばケーブルによって接続され、制御ユニットの制御のもとで動作する。設定機器28では、クレーンアーム18L,18Rを含む機構部(メカ部)を制御するための設定データ、ゲーム内容を制御するための設定データ、クレーンゲーム装置10に設けられた電飾やスピーカ49から出力されるBGM(back ground music)を制御するための設定データ等を管理者の操作によって設定することができる。
図3に示すように、設定機器28は、横長の筐体を有しており、1つの面にディスプレイ28a、画面スイッチ28b、リセットスイッチ28c、エンタースイッチ28d、2つのセレクトスイッチ28e、メンテプレイスイッチ28f、アーム調整つまみ(L)28g、アーム調整つまみ(R)28h、テストスイッチ28kが設けられている。
ディスプレイ28aは、設定操作時のメニュー等を含む設定画面、設定データの内容を示す画面、ゲームが実行されることにより更新される更新データの内容を示す画面、各種メッセージなどを表示するために使用される。更新データには、例えば、払い出された景品の金額とプレイ料金として収受された金額(インカム情報)との比率を示すペイアウト率やインカム情報(コイン投入数)、プレイ回数、景品払出し回数などがある。ディスプレイ28aでは、クレーンゲーム装置10の動作中に常時表示させることもできるし、管理者による画面スイッチ28bへの操作によって表示をオンさせることができる。また、設定機器28が収納部に収納されている場合には、コンパネ部23L,23Rに設けられたボタン24に対する所定の操作に応じて、表示のオン/オフを切り替えることも可能である。
画面スイッチ28bは、設定機器28によって設定された設定データの内容や、設定データに応じて制御されているクレーンゲーム装置10の動作状況(例えば、現在のペイアウト率)を示す情報を表示させるためのスイッチである。
リセットスイッチ28cは、設定画面を表示している場合に、設定内容をリセットするためのスイッチである。
エンタースイッチ28dは、設定画面においてセレクトスイッチ28eを用いて選択された設定項目や設定内容等の確定を指示するためのスイッチである。
エンタースイッチ28dは、設定画面においてセレクトスイッチ28eを用いて選択された設定項目や設定内容等の確定を指示するためのスイッチである。
セレクトスイッチ28eは、設定画面(メニュー)において表示される複数の設定項目から設定対象を選択するためのスイッチである。セレクトスイッチ28eを押すことにより、設定画面に表示された複数の設定項目において選択対象が変更される。
メンテプレイスイッチ28fは、コイン投入口26L,26Rに投入されたコインが詰まった場合などにおいて、新たにコインを投入させることなく、ゲーム動作を実行させるためのスイッチである。メンテプレイスイッチ28fによりゲーム動作を実行させた場合には、プレイ料金の収受(インカム)があったものとして、更新データ(ペイアウト率、インカム情報)が更新される。
アーム調整つまみ(L)28gとアーム調整つまみ(R)28hは、クレーンアーム18L,18Rに装着された2本のアーム18La,18Raのそれぞれについて、景品を掴む強度、開く幅、景品を掴み続ける時間などを調整するためのつまみである。アーム調整つまみ(L)28gとアーム調整つまみ(R)28hは、回転量によって、それぞれの設定値(例えば、0〜100の範囲)を指定することができる。例えば、左側ユニット10Lが設定対象として指定されている場合、景品を掴む強度を設定対象として選択して、アーム調整つまみ(L)28gを回転させることにより、クレーンアーム18Lの左側アーム18Laの景品を掴む強度を指定することができる。
テストスイッチ28kは、設定対象を左側ユニット10Lあるいは右側ユニット10Rの何れかに切り替えると共に、設定内容に応じたテスト動作を実行させるためのスイッチである。テストスイッチ28kは、左側、中央(待機位置)、右側の何れかにスライド操作により切り替えることができる。左側に切り替えることにより左側ユニット10Lを設定対象とし、右側に切り替えることにより右側ユニット10Rを設定対象とすることができる。例えば、テストスイッチ28kを左側に切り替えて、左側ユニット10Lのクレーンアーム18Lについて設定内容を入力し、エンタースイッチ28dにより設定を確定すると、クレーンアーム18Lが新たな設定内容に応じたテスト動作を実行する。また、ディスプレイ28aに設定画面が表示されていない時に、テストスイッチ28kが左側にある場合には、左側ユニット10Lについての設定内容(設定データ)や変更データがディスプレイ28aに表示され、テストスイッチ28kが右側にある場合には、右側ユニット10Rについての設定内容(設定データ)や変更データがディスプレイ28aに表示される。なお、テストスイッチ28kが中央(待機位置)にある場合には、左側ユニット10Lと右側ユニット10Rに対して設定された、両ユニットの設定データや変更データがディスプレイ28aに表示される。
なお、設定機器28に設けられた各種スイッチや調整つまみの種類は一例であって、クレーンゲーム装置10に対して設定可能な設定内容や設定方法に応じて、任意のスイッチや調整つまみなどの入力デバイスを実装することが可能である。
図4は、景品フィールド16L,16Rとコンパネ部23L,23Rの上面を示す平面図である。図4に示すように、透明板15の内側に、設定機器28を本体筐体に収納するための収納部が設けられている。例えば、設定機器28は、透明板15と景品フィールド16L,16Rとの間に、コンパネ部23L,23Rとほぼ同じ高さにおいて、図3に示す上部を下向きにして、ディスプレイ28aの表示面がほぼ垂直な状態で収容される。すなわち、設定機器28のディスプレイ28aが景品フィールド16L,16Rの側に向いており、収納した状態でディスプレイ28aの表示内容を視認できるようになっている。管理者は、透明板15を開放して、収納部に収納された設定機器28を覗くことにより、ディスプレイ28aに表示された設定内容(設定データ)やペイアウト率などの更新データを確認することができる。
図5は、設定機器28が収納された景品フィールド16L,16Rとコンパネ部23L,23Rの周辺を上方からみた図である。図5は、図4とは異なる状態で設定機器28を収容した例を示している。
図5に示す例では、設定機器28は、透明板15と景品フィールド16L,16Rとの間に、コンパネ部23L,23Rとほぼ同じ高さにおいて、図3に示す上部を下向きにして、筐体を傾斜させた状態で収容される。すなわち、図4に示す収納状態よりもディスプレイ28aの表示内容を容易に視認できるようになっている。管理者は、透明板15を開放して、収納部に収納された設定機器28を覗くことにより、ディスプレイ28aに表示された設定内容(設定データ)やペイアウト率などの更新データを確認することができる。
ただし、設定機器28に表示される情報は、管理者が必要とする情報であって、ディスプレイ28aに各種データを常時表示しておく場合には、プレーヤに視認されないようにする必要がある。従って、各種データを常時表示しておく場合には、透明板15を開放しなければ、設定機器28のディスプレイ28aの表示面が確認できない角度で傾斜させて、設定機器28が収納部に収納されるものとする。
図6(a)(b)は、図4及び図5に示す設定機器28の収容状態を示すクレーンゲーム装置10の側面の断面を示す図である。
図6(a)は、図4に示すA−A線における断面を示すもので、透明板15の内側に設けられた収納部材28mに設定機器28が、ほぼ垂直な状態で載置されている。設定機器28は、下部筐体13の内部に収容されている制御ユニット29(制御PCB(Print Circuit Board))と、ケーブル28Lを介して接続されている。従って、設定機器28は、透明板15を開放して筐体外部に取り出して設定操作をすることができる。すなわち、管理者は、クレーンゲーム装置10の近傍に立って、例えばクレーンアーム18L,18Rの動作を目視しながら、クレーンアーム18L,18Rに対する設定操作をすることができる。
図6(a)は、図4に示すA−A線における断面を示すもので、透明板15の内側に設けられた収納部材28mに設定機器28が、ほぼ垂直な状態で載置されている。設定機器28は、下部筐体13の内部に収容されている制御ユニット29(制御PCB(Print Circuit Board))と、ケーブル28Lを介して接続されている。従って、設定機器28は、透明板15を開放して筐体外部に取り出して設定操作をすることができる。すなわち、管理者は、クレーンゲーム装置10の近傍に立って、例えばクレーンアーム18L,18Rの動作を目視しながら、クレーンアーム18L,18Rに対する設定操作をすることができる。
図6(b)は、図5に示すB−B線における断面を示すもので、透明板15の内側に設けられた収納部材28mに設定機器28が、上部を下向きにディスプレイ28aが表となるように載置されている。設定機器28は、図6(a)と同様にして、下部筐体13の内部に収容されている制御ユニット29(制御PCB)と、ケーブル28Lを介して接続されているため、透明板15を開放して筐体外部に取り出して設定操作をすることができる。また、図6(b)に示すように、設定機器28の筐体をディスプレイ28aが上向きとなるように斜めの状態で収納部材28mに載置することにより、設定機器28を収容した状態でディスプレイ28aに表示された内容を容易に確認することができる。
なお、クレーンゲーム装置10の側面部が透明板15によって覆われている場合には、側面から設定機器28のディスプレイ28aを視認し易くなるが、収納部材28mに設定機器28が収納された状態においてディスプレイ28aが死角となるようにするための部材を装着したり、ディスプレイ28aの横方向からでは表示内容を確認できないようにする特殊なフィルムをディスプレイ28aの表示面に装着するなどして、一般のプレーヤによって表示内容を確認できないようにしてもよい。
また、設定機器28を透明板15の内側に収容した状態でディスプレイ28aの表示をオン/オフできるようにした場合には、図4〜図6に示すように、透明板15の外部からディスプレイ28aを視認できないようにするのではなく、透明板15の外部からでも容易にディスプレイ28aの表示内容を確認できる向きで設定機器28を収容できる収納部を設けるようにしても良い。例えば、ゲームで使用されるボタン24に対して、予め決められた特別な操作をすることによってディスプレイ28aの表示をオン/オフできるようにすれば、透明板15を開放する作業をすることなく、現状の設定データや更新データを容易に確認することができる。当然ながら、ボタン24の操作によってディスプレイ28aの表示をオン/オフできるようにする場合、プレーヤが偶然にも操作することがあり得ない特別な操作が予め決められているものとする。特別な操作としては、例えば、複数のボタン24を組み合わせた一定時間以上の長押しなどがある。
なお、図4〜図6では、設定機器28を収容するための収納部材28mを透明板15の内側に設けているが、透明板15の外側に設けるようにしても良い。図7は、透明板15の外側に収納部を設けた構成例を示している。
図7は、コンパネ部に設定機器28の収納部を設けた構成例を示している。図7に示す例では、左側ユニット10L用のコンパネ部23Lと、右側ユニット10R用のコンパネ部23Rとの間に収納部を設けている。
図8は、図7におけるC−C線における断面を示す図である。図8に示すように、コンパネ部に、設定機器28を収容可能な空間を設け、この空間を覆うための開閉可能な蓋28nが設けられている。蓋28nは、設定機器28を収容部から取り出して設定操作のために使用する場合や、図8に示すように、設定機器28を収納したままでディスプレイ28aの表示内容を確認する場合に開放される。通常、プレーヤによりゲームが実施される場合、蓋28nは、閉じられて鍵(図示せず)によって固定されるものとする。
図4〜図6に示す構成では、ゲームフィールドに設置される景品の入れ替え等のために透明板15を開放した時に、設定機器28のディスプレイ28aの表示内容を確認することができる。
また、図7及び図8に示す構成の場合には、透明板15を開放することなく、収納部用の蓋28nのみを開放して設定機器28のディスプレイ28aの表示内容を確認することができる。
図9は、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10の機能構成を示すブロック図である。クレーンゲーム装置10は、コンピュータの機能が搭載されることにより各部の制御を実現する。
図9に示すように、クレーンゲーム装置10には、左側ユニット10Lと右側ユニット10Rが含まれている。左側ユニット10Lと右側ユニット10Rは、基本的に同じ機能を有しているものとする。ここでは、左側ユニット10Lについてのみ説明する。左側ユニット10Lの制御ユニット29(制御PCB)には、中央制御部30、記憶部31、アーム制御部33、入出力制御部34、通信部35が設けられている。
中央制御部30は、プロセッサやメモリ等により構成されるもので、クレーンゲーム装置10全体の制御を司る。中央制御部30は、記憶部31に記憶された各種プログラムを実行することによって各種の機能を実現する。本実施形態におけるクレーンゲーム装置10では、設定機器28による設定操作により設定される設定データ31aや、ゲームが実行されることにより更新される更新データ31b(ペイアウト率やインカム情報など)が記憶される。
記憶部31は、ハードディスク装置やSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶装置により構成されるもので、各種のプログラムやデータを記憶する。
アーム制御部33は、中央制御部30の制御のもとで、X軸モータ42、Y軸モータ43、及びZ軸モータ44、アームモータ45の駆動を制御する。アーム制御部33は、例えばプレーヤによるボタン24Lに対する操作に応じて、X軸モータ42、Y軸モータ43、及びZ軸モータ44を選択的に駆動してクレーンアーム18Lを移動させ、アームモータ45を駆動して景品フィールド16Lに載置された景品を把持するようにアーム18Laを動作させる。
入出力制御部34は、各種デバイスとの入出力を制御するもので、ボタン24L、景品払出しセンサ25、及びコインセンサ46からの入力を制御し、入力されたデータを中央制御部30に通知する。景品払出しセンサ25は、景品の払出回数をカウントするために用いられるもので、クレーンアーム18Lの操作によって景品フィールド16Lから落下されて景品取出口21Lから取り出される景品を検知する。コインセンサ46は、コイン投入口26から投入されたコインの通路に設置されるもので、コイン投入口26から投入されたコイン(あるいは投入されたコインの種類)を検知する。また、入出力制御部34は、中央制御部30の制御のもとで、スピーカ49からの音声出力、表示装置27による表示などを制御する。
また、入出力制御部34は、設定機器28とケーブル28Lを介して接続されている。設定機器28は、入出力制御部34を介して、制御ユニット29(中央制御部30)により制御される。中央制御部30は、ディスプレイ28aの表示を制御し、また各スイッチやつまみに対する操作に応じたデータを入力して設定処理等を実行する。ディスプレイ28aにおける表示のオン/オフをボタン24の操作によって切り替えられるようにした場合、中央制御部30は、ボタン24に対する特別な操作がされたことを検知した場合に、ディスプレイ28aの表示をオンあるいはオフするように制御する。
なお、中央制御部30は、設定機器28のテストスイッチ28kの切り替えに応じて、設定機器28から入力されたデータに応じた設定対象を左側ユニット10Lあるいは右側ユニット10Rの何れかに切り替える。中央制御部30は、テストスイッチ28kが左側(L側)に切り替えられた場合、設定機器28から入力されたデータに応じた設定処理を実行して設定データ31aを記憶させると共に、記憶部31に記憶された更新データ31bをディスプレイ28aに表示させる。
一方、中央制御部30は、テストスイッチ28kが右側(R側)に切り替えられた場合、通信部35を通じて右側ユニット10Rに通知して、右側ユニット10Rに設定処理を実行させる。中央制御部30は、設定機器28から入力されたデータを右側ユニット10Rに送信し、また右側ユニット10Rの記憶部に記憶された更新データを入力してディスプレイ28aにおいて表示させる。
本実施形態におけるクレーンゲーム装置10では、左側ユニット10Lと右側ユニット10Rに対して、1台の設定機器28によって個別に設定処理をすることができる。
次に、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10に設けられた設定機器28の作用効果について説明する。
本実施形態における設定機器28は、前述したように、クレーンゲーム装置10の本体筐体から着脱可能な可搬型に構成されている。従って、管理者は、設定機器28を収納部から取り出し、クレーンゲーム装置10の近傍に立った状態で手に持って設定操作をすることができる。例えば、クレーンアーム18L,18Rのアーム強度(景品を掴む力)を調整しようとする場合、景品の形状や材質、重さ等の違いに応じた調整が必要となる。すなわち、同じようにアーム調整つまみ(L)28gやアーム調整つまみ(R)28hの回転量を設定しても、実際にクレーンアーム18L,18Rが景品を掴む動作にバラツキが生じるため、設定操作後にクレーンアーム18L,18Rの動作を確認する必要がある。本実施形態の設定機器28は、管理者が持ったままで、クレーンアーム18L,18Rの動作を間近で見ながら設定操作をすることができるので、設定作業を容易にすることができる。
本実施形態における設定機器28は、前述したように、クレーンゲーム装置10の本体筐体から着脱可能な可搬型に構成されている。従って、管理者は、設定機器28を収納部から取り出し、クレーンゲーム装置10の近傍に立った状態で手に持って設定操作をすることができる。例えば、クレーンアーム18L,18Rのアーム強度(景品を掴む力)を調整しようとする場合、景品の形状や材質、重さ等の違いに応じた調整が必要となる。すなわち、同じようにアーム調整つまみ(L)28gやアーム調整つまみ(R)28hの回転量を設定しても、実際にクレーンアーム18L,18Rが景品を掴む動作にバラツキが生じるため、設定操作後にクレーンアーム18L,18Rの動作を確認する必要がある。本実施形態の設定機器28は、管理者が持ったままで、クレーンアーム18L,18Rの動作を間近で見ながら設定操作をすることができるので、設定作業を容易にすることができる。
また、設定機器28は、ディスプレイ28aが設けられており、クレーンゲーム装置10に対して設定内容(設定データ)を簡単に確認することができる。さらに、本実施形態における設定機器28では、設定内容に限らず、クレーンゲーム装置10が利用されることにより変化する更新データ、例えばペイアウト率やインカム情報についても簡単に確認することができる。
さらに、設定機器28を収納部に収納したままで設定データや更新データを確認することができるため、クレーンゲーム装置10の管理を容易にすることができる。特に、透明板15の内側にディスプレイ28aの表示内容を外側から確認できるように設定機器28を収納し、ボタン24への特別な操作により表示のオン/オフを切り替えられるようにすることで、必要な時のみディスプレイ28aの表示をオンして設定データや更新データを確認することができる。これにより、透明板15を開放するための作業さえも不要となるので、作業効率の向上を図ることができる。
次に、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10の動作について、図10、図11及び図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、設定機器28への設定操作に応じた設定処理について、図10に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、設定機器28への設定操作に応じた設定処理について、図10に示すフローチャートを参照しながら説明する。
設定機器28のテストスイッチ28kは、初期状態には待機位置にセットされている。中央制御部30は、テストスイッチ28kが待機位置にある場合、待機時用のデータをディスプレイ28aにおいて表示させる。
図13には、ディスプレイ28aに表示されたデータ例を示している。図13では、設定データ31aとしてアーム強度(ARM)が表示されている。また、更新データ31bとして、プレイカウント値(プレイ回数、PLAY)、景品払出し数(OUT)、インカム情報(コイン投入数、COIN)が表示されている。なお、待機時では、左側ユニット10Lと右側ユニット10Rのそれぞれについてのデータが同時に表示されている。また、その他の設定内容を示すメッセージ等も表示されている。
設定機器28を用いて左側ユニット10Lについて設定をする場合には、テストスイッチ28kが左側(L側)に切り替えられ、右側ユニット10Rについて設定をする場合には、テストスイッチ28kが右側(R側)に切り替えられる。
ここでは、例えばテストスイッチ28kが左側(L側)に切り替えられたものとする。中央制御部30は、テストスイッチ28kが左側(L側)に切り替えられたことを検知すると(ステップA1、Yes)、設定画面(メニュー)において複数の設定項目をディスプレイ28aに表示する(ステップA2)。
設定項目には、ゲーム内容に関するゲーム設定(プレイ料金、プレイ時間、ゲームモード(通常、取り放題)等)、クレーンアーム18Lの制御に関するメカ設定(稼働範囲、景品の落とし位置、アーム強度等)、周辺機能を制御するための機能設定(BGM(back ground music)の選択、電飾のオン/オフと点灯パターンの指定、各種センサのオン/オフ等)、ペイアウト率に関連するペイアウト率設定(ペイアウト率サポート、お得意様サポート、タイムサービス)などがある。なお、ペイアウト率設定については、制御処理において参照されるもので詳細については後述する(図12参照)。
中央制御部30は、セレクトスイッチ28eが操作されることにより、ディスプレイ28aに表示された複数の設定項目のうち設定対象とする設定項目を切り替える(ステップA3)。中央制御部30は、エンタースイッチ28dが押されたことを検知すると、その時の設定項目についての設定画面を表示して、管理者による設定操作に応じた設定内容を入力する。
例えば、クレーンアーム18Lのアーム力を設定するための設定項目が選択されたものとする。この場合、中央制御部30は、図14に示すような、アーム力の調整のための設定画面を表示させる。設定画面では、現在の設定内容と設定操作の方法についてのメッセージ等が表示されている。図14では、クレーンアーム18Lについての設定内容として、2本のアーム18LaのうちL側+力が95、R側のアームのアーム力が98であることを示している。
アーム力の調整では、クレーンアーム18Lに設けられた2本のアーム18Laについて、アーム調整つまみ(L)28gによってL側のアーム力、アーム調整つまみ(R)28hによってR側のアーム力が指定される。管理者によってアーム調整つまみ(L)28gとアーム調整つまみ(R)28hに対する操作が必要に応じてされた後、エンタースイッチ28dが押されると(ステップA4、Yes)、中央制御部30は、アーム調整つまみ(L)28gとアーム調整つまみ(R)28hの回転位置に応じたデータを入力して、クレーンアーム18Lのアーム強度についての設定データを更新する(ステップA5)。
メカ設定においてテストモードが設定されている場合(ステップA6、Yes)、中央制御部30は、更新された設定データに応じてアーム制御部33を制御して、クレーンアーム18Lを動作させる。例えば、通常のゲームが実施される場合と同様にして、例えば、クレーンアーム18Lを初期位置からX軸方向とY軸方向にそれぞれ移動させて景品フィールド16Lに載置された景品上まで移動させ、次に下方(Z軸方向)に移動させて景品を掴むようにアーム18Laを駆動させた後、上方に移動させ、景品落とし位置まで移動させるといった一連の動作を実行させる。管理者は、テストモードによるクレーンアーム18Lの動作を見ることで、変更した設定内容が希望に合っているかを確認できる。
以下、他の設定項目についても、同様の操作によって設定内容を変更することができる。
以下、他の設定項目についても、同様の操作によって設定内容を変更することができる。
テストスイッチ28kが待機位置に変更されたことを検知すると(ステップA8、Yes)、中央制御部30は、設定処理を終了する。
このようにして、設定機器28を用いることによって、クレーンゲーム装置10に対する各種設定を容易に実施することができる。
なお、右側ユニット10Rに対する設定処理は、テストスイッチ28kが右側(R側)に切り替えられた場合に実行される。この場合、左側ユニット10Lの中央制御部30を介して、設定機器28から入力される設定内容を右側ユニット10Rに通知することにより、前述と同様にして実行されるものとする。
次に、設定機器28のディスプレイ28aに表示された表示内容を更新するための表示更新処理について、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。ここでは、テストスイッチ28kが待機位置にある場合、ディスプレイ28aには、常時、現在の設定データと更新データの内容を表示させるものとする。表示更新処理では、クレーンゲーム装置10の利用によって変化する更新データに応じて、リアルタイムで表示内容を変更する。
中央制御部30は、記憶部31に記憶された現在の更新データ31bを読み出す(ステップB1)。ここでは、例えばプレイカウント値(PLAY)、景品払出し数(OUT)、インカム情報(コイン投入数、COIN)のデータを表示対象として読み出す。中央制御部30は、設定データと共に、現在の更新データをディスプレイ28aに表示する(ステップB2)。なお、左側ユニット10Lの中央制御部30は、右側ユニット10Rから設定データと更新データを入力して、左側ユニット10Lのデータと共に表示する(図13参照)。
中央制御部30は、プレーヤによりコイン投入口26Lからコインが投入され、ゲーム開始がボタン24の操作により指示されるとゲーム処理を実行する(ステップB3)。すなわち、中央制御部30は、ボタン24に対する操作に応じてクレーンアーム18Lを動作させて、景品を取得するための動作を実行させる。
一方、中央制御部30は、コインセンサ46によってコイン投入が検知され、ゲーム処理が実行されることに伴い、更新データ31bのプレイカウント値(PLAY)とコイン投入数(COIN)を更新する(ステップB4)。また、ゲーム処理によって景品の払出しがあった場合(ステップB5、Yes)、中央制御部30は、景品払出しセンサ25による景品払出しの検知に応じて景品払出し数(OUT)を更新する(ステップB6)。また、中央制御部30は、更新されたコイン投入数(COIN)と景品払出し数(OUT)に基づいて、ペイアウト率を算出して更新する(ステップB7)。
中央制御部30は、クレーンゲーム装置10の動作中には(ステップB8、No)、前述のようにして、更新された更新データ31bの内容をリアルタイムでディスプレイ28aに表示する。
このようにして、表示更新処理によってリアルタイムで更新データ31bをディスプレイ28aに表示させることができるため、設定機器28のディスプレイ28aに表示された表示内容を確認することにより、クレーンゲーム装置10の現在の動作状況を容易に把握することができる。
なお、前述した表示更新処理では、設定データ31aのプレイカウント値(PLAY)、景品払出し数(OUT)、インカム情報(コイン投入数、COIN)のデータを表示対象としているが、その他のデータを表示対象とすることも可能である。また、図13においては、設定データとして、クレーンアーム18L,18Rのアーム力のみを示しているが、同様にして、他の設定データを表示対象としても良い。また、設定機器28の例えばセレクトスイッチ28eの操作によって表示対象とするデータを切り替えても良いし、設定機器28が収納部に収納された状態では、ボタン24に対する特別な操作によって表示対象とするデータを切り替えるようにしても良い。
次に、設定機器28により設定されたペイアウト率設定に基づく制御処理について、図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。
中央制御部30は、クレーンゲーム装置10の動作中において、ペイアウト率設定に基づく制御処理を実行する。中央制御部30は、設定データ31aを読み出し(ステップC1)、ペイアウト率サポート設定、お得意様サポート設定、タイムサービス設定がされているかそれぞれ判別し、各設定の有無に応じてクレーンアーム18Lを制御する。ここでは、クレーンアーム18Lのアーム18Laの強度(アーム力)を自動的に調整するものとする。
中央制御部30は、クレーンゲーム装置10の動作中において、ペイアウト率設定に基づく制御処理を実行する。中央制御部30は、設定データ31aを読み出し(ステップC1)、ペイアウト率サポート設定、お得意様サポート設定、タイムサービス設定がされているかそれぞれ判別し、各設定の有無に応じてクレーンアーム18Lを制御する。ここでは、クレーンアーム18Lのアーム18Laの強度(アーム力)を自動的に調整するものとする。
ペイアウト率サポート設定がされている場合(ステップC2、Yes)、中央制御部30は、現在のペイアウト率を、設定データが示すペイアウト率に近づけるようにアーム強度を設定する(ステップC3)。例えば、管理者は、ペイアウト率サポート設定として、ペイアウト率についての目標設定値を例えば1〜40%の範囲内で設定しておく。現在のペイアウト率が目標設定値のペイアウト率よりも高い場合、すなわち景品の払出しが目標よりも多い場合には、クレーンアーム18Lが景品を掴みにくくするためにアーム力を弱くする。逆に、現在のペイアウト率が目標設定値のペイアウト率よりも低い場合、すなわち景品の払出しが目標よりも少ない場合には、アーム力を強くして景品を掴みやすくする。
また、お得意様サポート設定がされている場合(ステップC4、Yes)、中央制御部30は、ゲーム中の連続コイン投入回数に応じて、現在のペイアウト率が増加するようにアーム強度を設定する(ステップC5)。例えば、管理者は、お得意様サポート設定として、ゲーム中の連続コイン投入回数に応じて現在のペイアウト率を+1%して目標設定値として設定しておく。例えば、連続コイン投入回数が10回である場合には、ペイアウト率を+10%する。従って、連続コイン投入回数が多いプレーヤがゲームを実施する場合には、ペイアウト率が高くなるように、アーム力を強くして景品を掴みやすくする。
また、タイムサービス設定がされている場合(ステップC6、Yes)、中央制御部30は、タイムサービスの対象時間内であるかを判別する。対象時間内である場合には(ステップC7、Yes)、中央制御部30は、現在のペイアウト率を、対象時間毎に設定されたペイアウト率に近づけるようにアーム強度を設定する(ステップC8)。例えば、管理者は、タイムサービス設定として、クレーンゲーム装置10の利用人数が比較的少ない特定の時間(午前10時〜12時など)をモーニングサービス時間として、ペイアウト率についての目標設定値を例えば1〜40%の範囲内で設定しておく。特定の時間において利用人数を増加しようとする場合には、通常時よりも高いペイアウト率を目標設定値として設定しておく。現在のペイアウト率が目標設定値のペイアウト率よりも低い場合、すなわち景品の払出しが目標よりも少ない場合には、アーム力を強くして景品を掴みやすくする。
中央制御部30は、クレーンゲーム装置10の動作中には(ステップC9、No)、前述した制御処理を実行する。
中央制御部30は、クレーンゲーム装置10の動作中には(ステップC9、No)、前述した制御処理を実行する。
なお、前述した制御処理では、クレーンアーム18Lのアーム力を調整するものとしているが、その他のペイアウト率に変動を与える機構部を調整するようにしても良い。例えば、クレーンアーム18Lの回転の有無、クレーンアーム18Lの動作速度(掴む、上昇、下降)、アーム18Laの開く幅、アーム18Laの景品を掴み続ける強さ、2本のアーム18Laの間隔などを、何れか1つ、あるいは複数を組み合わせて調整することで、ペイアウト率を目標設定値に近づくように制御できる。
このようにして、制御処理によって設定機器28を用いて設定されたペイアウト率サポート設定、お得意様サポート設定、タイムサービス設定に応じて、ペイアウト率を各設定に応じて調整する。
なお、前述した説明では、クレーンゲーム装置10は、2つの左側ユニット10Lと右側ユニット10Rにより構成されているものとして説明しているが、3つ以上のユニットにより構成されていても良い。また、左側ユニット10Lと右側ユニット10Rのそれぞれに制御ユニット29が設けられているものとして説明しているが、複数のユニットに共通する1つの制御ユニット29を設けて、この1つの制御ユニット29によって複数のユニットに含まれる機構部(クレーンアーム等)やセンサ類、ボタン等の制御をする構成としても良い。この場合、1つの制御ユニット29において、各ユニットのそれぞれに対応する設定データ31aと更新データ31bを記憶して、各ユニットについて制御するものとする。
なお、前述した説明では、クレーンゲーム装置10は、2つの左側ユニット10Lと右側ユニット10Rにより構成されているものとして説明しているが、3つ以上のユニットにより構成されていても良い。また、左側ユニット10Lと右側ユニット10Rのそれぞれに制御ユニット29が設けられているものとして説明しているが、複数のユニットに共通する1つの制御ユニット29を設けて、この1つの制御ユニット29によって複数のユニットに含まれる機構部(クレーンアーム等)やセンサ類、ボタン等の制御をする構成としても良い。この場合、1つの制御ユニット29において、各ユニットのそれぞれに対応する設定データ31aと更新データ31bを記憶して、各ユニットについて制御するものとする。
また、前述した説明では、設定機器28によって1台のクレーンゲーム装置10について設定操作をするとしているが、複数台のクレーンゲーム装置10に対して設定操作をするようにしても良い。
例えば、設定機器28では、設定画面において、図15に示すように、複数のクレーンゲーム装置10から設定対象を任意に選択できるようにする。
図16及び図17は、1台の設定機器28によって、複数のクレーンゲーム装置10−1,10−2,10−3,…について設定操作をする場合の状況を説明するための図である。なお、クレーンゲーム装置10−1,10−2,10−3,…は、前述したクレーンゲーム装置10と同様の構成を有しているものとする。
図16では、クレーンゲーム装置10−1,10−2,10−3,…の間がそれぞれケーブルC1,C2,…によって接続されており、相互に通信が可能となっている。また、クレーンゲーム装置10−1,10−2,10−3,…には、通信相手を識別することができる固有の識別データ(例えばMAC(Media Access Control)アドレスなど)が割り当てられている。設定機器28が接続された設定機器28は、図15に示す設定画面で選択されたクレーンゲーム装置との通信を行い、同クレーンゲーム装置10に設定処理を実行させると共に、現在の設定データと更新データとを受信して設定機器28のディスプレイ28aにおいて表示させる。
図17では、クレーンゲーム装置10−1,10−2,10−3,…は独立して動作しており、設定機器28によって個々に設定操作をする例を示している。この場合、設定機器28は、前述した説明では、制御ユニット29(中央制御部30)により制御されるものとしているが、設定機器28にコンピュータの機能(プロセッサやメモリ等を含む)を設けることにより、独立して動作する電子機器として構成する。設定機器28には、クレーンゲーム装置10−1,10−2,10−3,…と例えば無線により通信をする通信機能を設ける。無線による通信機能では、例えば無線LAN(Local Area Network)、近距離無線通信、赤外線通信を採用することが可能である。なお、設定機器28とクレーンゲーム装置10−1,10−2,10−3,…とを個別にケーブルによって接続して通信する構成としても良い。
設定機器28は、図15に示す設定画面において選択されたクレーンゲーム装置に応じた識別データをもとに、クレーンゲーム装置10−1,10−2,10−3,…の何れかと通信し、管理者の設定操作に応じた設定内容をクレーンゲーム装置に送信して設定処理を実行させる。また、設定機器28は、設定対象としているクレーンゲーム装置に記憶された更新データを受信して、ディスプレイ28aに表示することもできる。
なお、設定機器28による設定操作をしない場合には、クレーンゲーム装置10−1,10−2,10−3,…の何れかに設けられた収納部に設定機器28を収納しておけば良い。設定機器28は、前述と同様にして、収納先のクレーンゲーム装置10の設定データと更新データを受信して、ディスプレイ28aにおいて表示させる。
このようにして、複数台のクレーンゲーム装置10−1,10−2,10−3,…に対して、1台の設定機器28を用いて設定操作や更新データの内容確認(動作状況の確認)をすることができるので、クレーンゲーム装置10毎に設定機器28を取り替えるといったことが不要となるので、作業効率の向上を図ることができる。
なお、前述した説明では、クレーンゲーム装置10を対象として説明しているが、管理者等によって各種設定操作が行われる他のゲーム装置を対象とすることが可能である。また、設定機器28の外観形状は、図3に示す形態に限定されるものではなく、クレーンゲーム装置10に設けられた収納部に収納可能な形態であれば良い。また、設定機器28を独立して動作する電子機器とする場合、例えば携帯電話機(スマートフォン等を含む)や携帯型ゲーム機などの近距離の無線通信機能を備えた既存の電子機器に、設定機器28として動作させるためのプログラムをインストールすることにより実現しても良い。
また、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…クレーンゲーム機、12…上部筐体、13…下部筐体、15…透明板、16L,16R…景品フィールド、18L,18R…クレーンアーム、21L,21R…景品取出口、23L,23R…コンパネ部、24L,24R…ボタン、26L,26R…コイン投入口、28…設定機器、28a…ディスプレイ、30…中央制御装置、31…記憶部、31a…設定データ、31b…更新データ、33…アーム制御部、34…入力制御部、35…出力制御部、42…X軸モータ、43…Y軸モータ、44…Z軸モータ、45…アームモータ、46…コインセンサ。
Claims (3)
- 遊技者の操作に応じて機構部を制御して、物品を払い出すように動作するゲーム装置であって、
第1の機構部が設けられた第1のゲームユニットと、
第2の機構部が設けられた第2のゲームユニットと、
前記第1の機構部及び前記第2の機構部を制御するための設定データを表示するディスプレイが設けられた可搬型に構成された設定機器と、
前記設定機器を本体筐体において着脱可能に収容する収納部と、
少なくとも前記第1のゲームユニットまたは前記第2のゲームユニットの何れか一方を選択する指示を入力する入力手段と、
前記入力手段から入力された指示に応じて、前記第1の機構部または前記第2の機構部に対応する設定データを前記ディスプレイに表示させる制御手段と
を有することを特徴とするゲーム装置。 - 前記設定機器は、前記設定データを入力する設定データ入力手段を有することを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
- 前記制御手段は、前記第1の機構部あるいは前記第2の機構部の制御に伴って更新される更新データを前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
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