JP2015187948A - 熱陰極紫外線ランプ - Google Patents

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弘喜 日野
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亮彦 田内
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純 藤岡
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Abstract

【課題】照度低下を抑制し、立ち上がり特性の悪化を抑制した熱陰極紫外線ランプを提供する。【解決手段】実施形態によれば、内径が13〜17mmである内管11と、内管11の内部に放電空間12が設けられるように両端が封止され、放電空間12の両端に設けられた一対の電極14,14と、前記放電空間に封入された水銀およびを含むアマルガム13と、を有し、第1の紫外光を放射する発光管10と;発光管10の外側に設けられ、第1の紫外光が照射され、第1の紫外光よりも波長の長い第2の紫外光を放出する蛍光体層20と;蛍光体層20が形成された外管21と;を備え、単位長さあたりのランプ入力密度が0.5〜4.0W/cmである。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、熱陰極紫外線ランプに関する。
例えば、蛍光体が陽光柱や水銀ガスに触れる位置から離間して設けられた二重管構造の熱陰極蛍光ランプが開示されている。
特開平10−112286号公報
本発明の実施形態は、照度低下を抑制し、立ち上がり特性の悪化を抑制した熱陰極紫外線ランプを提供する。
本発明の実施形態によれば、内径が13〜17mmである内管と、前記内管の内部に放電空間が設けられるように両端が封止され、前記放電空間の両端に設けられた一対の電極と、前記放電空間に封入された水銀を含むアマルガムと、を有し、第1の紫外光を放射する発光管と;前記発光管の外側に設けられ、前記第1の紫外光が照射され、前記第1の紫外光よりも波長の長い第2の紫外光を放出する蛍光体層と;前記蛍光体層が形成された外管と;を備え、単位長さあたりのランプ入力密度が0.5〜4.0W/cmである。
本発明の実施形態によれば、照度低下を抑制し、立ち上がり特性の悪化を抑制した熱陰極紫外線ランプを提供できる。
図1(a)、図1(b)は、第1の実施形態に係る熱陰極紫外線ランプを例示する模式図である。 第1の実施形態に係る熱陰極紫外線ランプを例示する模式的断面図である。 第1の実施形態に係る熱陰極紫外線ランプを例示する模式的断面図である。 第1の実施形態に係る別の熱陰極紫外線ランプを例示する模式的断面図である。 第2の実施形態に係る熱陰極紫外線ランプを例示する模式的断面図である。 第3の実施形態に係る熱陰極紫外線ランプを例示する模式図である。 第4の実施形態に係る熱陰極紫外線ランプを例示する模式図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)、図1(b)は、第1の実施形態に係る熱陰極紫外線ランプを例示する模式図である。図1(a)は、熱陰極紫外線ランプ110を例示している。図1(b)は、図1(a)の破線部Bを拡大して例示している。また、図2は、図1(a)のA1−A2線断面図である。
図1(a)、図1(b)および図2に表したように、本実施形態に係る熱陰極紫外線ランプ110は、発光管10と、蛍光体層20と、を含む。
本実施形態では、発光管10として、熱陰極放電ランプを用いた実施形態を例示している。
発光管10は、内管11を含む。内管11の内部に、放電空間12が設けられる。放電空間12には、例えば、水銀の合金であるアマルガム13や希ガス(図示しない)が封入される。アマルガム13は、水銀を主成分とした合金であり、アマルガム13の一部が溶融することで放電空間12へ水銀を放出する。アマルガム13は、例えば、水銀−ビスマス−インジウム−チタンの四元素系であり、水銀が0.5wt%、ビスマスが21.2wt%、インジウムが72.0wt%、チタンが6.3wt%である。アマルガム13の封入量は、例えば、0.05〜10gである。希ガスの圧力は、例えば、0.132〜13.2kPa(0.1〜10torr)である。
この例で、内管11は、直管である。内管11は、一端に設けられた封止部14aと、他端に設けられた封止部14bと、を有する。封止部14aには、第1電極15aが、その一部分が埋設して設けられ、封止部14bには、第2電極15bが、その一部分が埋設して設けられている。
封止部14a、14bには、内管11と同一の材料が用いられる。
第1電極15aは、例えば、フィラメント16a、ピン17a、17a、金属箔18a、18a、および、内部リード線19a、19aを含む。
フィラメント16aは、例えば、コイルを三重巻にした、いわゆるトリプルコイルである。フィラメント16aには、例えば、タングステンが用いられる。また、電子放射性をよくするために、フィラメント16aのコイルの隙間には、エミッタ(図示しない)が塗布されている。エミッタには、例えば、カルシウム、バリウム、ジルコニウムおよびストロンチウムの少なくともいずれかの酸化物などが用いられる。
ピン17a、17aは、一端でフィラメント16を保持して接続され、他端が金属箔18aと接続される。ピン17a、17aには、例えば、モリブデン棒が用いられる。
金属箔18a、18aは、封止部14aに埋設され、封止部14aが封止されることにより、内管11の内部を気密に保つ。金属箔18a、18aの一端には、ピン17a、17aが接続され、金属箔18a、18aの他端には、内部リード線19a、19aが接続される。金属箔18a、18aにより、内管11の内部と外部との電気的接続を得る。金属箔18a、18aの線膨張係数は、例えば、封止部14aの線膨張係数と実質的に等しい。金属箔18a、18aには、例えば、モリブデンが用いられる。
内部リード線19a、19aには、例えば、導電性の金属が用いられる。内部リード線19a、19aには、例えば、モリブデンが用いられる。
第2電極15bには、第1電極15aと同様の構成が適用される。すなわち、第2電極15bは、フィラメント16b、ピン17b、17b、金属箔18b、18b、内部リード線19b、19bを含む。
このように、発光管10は、放電空間12を含み、水銀輝線を含む第1の紫外光を放射する。第1の紫外光は、253.7nmの水銀輝線を含む。
蛍光体層20は、発光管10の外側である、外管21の内壁に設けられる。この例では、放電空間12と蛍光体層20との間に、発光管10の壁部が設けられることで、放電空間12と蛍光体層20とは、互いに離隔される。この例では、蛍光体層20と、発光管10との間に、更に空間30が設けられる。なお、蛍光体層20は、外管21の内壁に限定されず、例えば発光管10の外側に設けられてもよい。要は、蛍光体層20は、発光管の外側に設けられていれば、その位置は限定されない。
空間30にはガス(図示しない)が封入される。ガスは、例えばネオン、アルゴン、窒素のいずれか、または二種以上の混合ガスが充填されている。なお、空間30に封入されるガスは、熱伝導率が0.016W/(m・K)以上であることが望ましい。空間30に封入されるガスの熱伝導率が0.016W/(m・K)未満であると、発光管10から放出される熱が空間30内にこもってしまい、発光管10の温度が過剰に上昇する。発光管10の温度が過剰に上昇すると、発光管10の内部に封入されたアマルガム13から放出される水銀の蒸気圧が過剰に上昇してしまい、水銀自身による紫外線の自己吸収が生じるため、照度が低下してしまう。このため、空間30に封入されるガスの熱伝導率は、0.016W/(m・K)以上であることが望ましい。ただし、空間30に封入されるガスの熱伝導率が0.016W/(m・K)以上であっても、例えば、ヘリウムのように、原子半径の小さなものは、ガスが発光管10に侵入するため、好ましくない。そのため、空間30に封入されるガスは、ネオン、アルゴン、窒素のいずれか、または二種以上の混合ガスが充填されていることが望ましい。また、空間30に封入されるガスの圧力は、6.7kPa(50torr)以上であることが望ましい。空間30に封入されるガスの圧力が6.7kPa未満であると、発光管10から放出される熱が空間30内にこもってしまい、発光管10の温度が過剰に上昇する。発光管10の温度が過剰に上昇すると、発光管10の内部に封入されたアマルガム13から放出される水銀の蒸気圧が過剰に上昇してしまい、水銀自身による紫外線の自己吸収が生じるため、照度が低下してしまう。このため、空間30に封入されるガスの圧力は、6.7kPa(50torr)以上であることが望ましい。なお、好ましくは、空間30に封入されるガスがネオンの場合は6.7kPa以上111kPa(1.1気圧)以下、アルゴンの場合は40kPa(300torr)以上111kPa以下、窒素の場合は33kPa(250torr)以上111kPa以下であることが望ましい。
この例では、内管11の周りに、外管21が設けられている。外管21の内壁に、蛍光体層20が設けられている。外管21には、例えば、石英が用いられる。
蛍光体層20には、発光管10から放射された第1の紫外光が照射される。すなわち、蛍光体層20は、253.7nmの水銀輝線の少なくとも一部を吸収する。蛍光体層20は、第1の紫外光とは異なる第2の紫外光を放出する。第2の紫外光の波長は、第1の紫外光の波長よりも長い。第2の紫外光の波長(ピーク波長)は、例えば、280nm以上400nm以下である。すなわち、第2の紫外光は、例えば、紫外線である。この例では、第2の紫外光は、外管21を通過して、外部に放出される。この例では、紫外線の透過率が高い石英を外管21に用いることで、外管21における、紫外線の吸収が抑制できるため、第2の紫外光の照度は高い。なお、第2の紫外光は、第1の紫外光のように単一波長の紫外光である必要はなく、例えば、360nmにピークを有する、280〜400nmのブロードな分光分布を有していてもよい。
また、図1(b)には、本実施形態に係る内管11と、外管21との接続様式、および外管21の封止を例示している。
図1(b)に表したように、熱陰極紫外線ランプ110において、外管21は、外管封止部21cを有している。外管封止部21cは、外管21と、ステム22cとが封止されることにより封止される。ステム22cは、封止部24cと、フレア部26cを有する。封止部24cは、ピンチシール構造を有している。フレア部26cは、外管21とステム22cとの封止部(封着部)である。外管封止部21cにおいては、内管11の内部リード線19a、19aの端(金属箔18a、18aと接続されていない側の端)と、外管金属箔28a、28aと、外部リード線31a、31aと、が設けられている。
外管金属箔28a、28aは、封止部24cに埋設され、封止されることにより、外管21の内部を気密に保つ。また、外管金属箔28a、28aにより、外管21の内部と外部との電気的接続を得る。外管金属箔28a、28aには、例えば、モリブデンが用いられる。
外部リード線31a、31aは、外管21内に設けられた発光管10に、熱陰極紫外線ランプ110の外部から電力を供給する。外部リード線31a、31aの一端は、外管金属箔28a、28aと接続される。外部リード線31a、31aの他端は、外管21の外側に露出している。外部リード線31a、31aには、例えば、モリブデンが用いられる。
外管封止部21dには、外管封止部21cと同様の構成が適用される。すなわち、外管封止部21d、ステム22d、封止部24d、フレア部26dを有する。また、外管封止部21dには、該管金属箔28b、28b、外部リード線31b、31bと、が設けられる。
熱陰極紫外線ランプ110は、例えば、液晶パネルの製造工程において用いられる。製造工程中の硬化工程において、熱陰極紫外線ランプから出射する光(例えば紫外線)が、被照射物に照射される。この光の照度は、例えば1mJ以上10,000mJ以下であり、光の波長(例えば、ピーク波長)は、例えば、300nm以上400nm以下である。このような紫外線を、液晶パネルに含まれる部材となる材料、例えば紫外線硬化樹脂や重合開始剤に照射して、材料を硬化させたり、分子を重合させたりすることで、液晶パネルが製造される。
ここで、熱陰極紫外線ランプの単位長さあたりの入力密度W/cmは、0.5〜4.0W/cmの範囲であることが望ましい。単位長さあたりの入力密度が0.5W/cmを下回ると、紫外線照度が低下するため、好ましくない。一方、単位長さあたりの入力密度が4.0W/cmを上回ると、発光管10を点灯させたときに発光管10内に生じる陽光柱(図示しない)からの輻射熱が多くなり、中に封入する水銀の蒸気圧のコントロールが困難となるため、好ましくない。よって、単位長さあたりの入力密度は、0.5〜4.0W/cmであることが望ましい。
また、内管11は、その内径が13〜17mmであることが望ましい。これは、単位長さあたりのランプ入力密度W/cmを0.5〜4.0W/cmの範囲で発光管10を点灯させるときに、内管11の内径が13〜17mmの範囲にあると、水銀の蒸気圧を、所望の範囲におさめることができ、紫外線の発光強度を適切に保つことができるためである。
また、水銀は、アマルガムとして封入されることが望ましい。本実施形態に係る熱陰極紫外線ランプを提供するために、ランプ入力密度が0.5〜4.0W/cmの条件を満たすよう水銀単体を封入しようとしても、発光管に電力を供給した際に形成される陽光柱からの輻射熱の影響で、水銀の蒸気圧が所望の範囲を大幅に上回ってしまい、水銀の蒸気圧を制御することが困難である。そのため、水銀単体よりも蒸気圧を下げることが可能なアマルガム、具体的には水銀−ビスマス−インジウム−チタンのアマルガムで存在することが望ましく、特に水銀−ビスマス−インジウム−チタンのアマルガムにおける水銀の重量%(wt%)は0.1〜3.0wt%の範囲であることが望ましく、特に0.3wt%が最もよい。水銀−ビスマス−インジウム−チタンのアマルガムにおいて水銀が0.3wt%であると最も紫外線照度が高く、0.1〜3.0wt%の範囲では0.3wt%のときの紫外線照度と比較して90%の相対照度値が得られるためである。なお、ランプ内管に含まれるアマルガムの組成は、例えば熱陰極紫外線ランプを液体窒素で冷却し、アマルガムを硝酸に溶かして、アマルガムが溶けた硝酸溶液をICP(発光分光分析装置)にて定量分析を行うことで、決定することができる。
また、図1(a)には、本実施形態に係るアマルガム13の配設様式について例示している。本実施形態では、アマルガム13を、第1の電極14aから放電空間12側へ離間して配置した実施形態を例示している。
図1(a)に表したように、熱陰極紫外線ランプ110において、アマルガム13は、発光管10の放電空間12に設けている。また、アマルガム13は、発光管10の内管11と化学的な相互作用により結合している。これは、アマルガム13中に含まれるチタンが影響している。アマルガム13中に含まれるチタンは、内管11を構成する石英ガラス(SiO)と化学的に相互作用しやすいため、化学的に弱く結合している。つまり、アマルガム13は、内管11と結合している。一般に、熱陰極ランプにおいて、アマルガム13は最冷部に設けられることが多いが、本実施形態のような二重管の熱陰極ランプでは、外管の中に設ける内管に最冷部を意図して設けることは困難である。内管より枝分かれして最冷部を設けると、外管との封止が困難となる。また、一重管にアマルガム13を設けるときと異なり、二重管の内管にアマルガム13を設けると、内管は外部からの温度の影響を受けにくくなり、局所的に内管の一部を冷却することが困難となる。よって、最冷部を意図的に設けることが困難である。また、内管と相互作用しやすいTiなどの金属をアマルガム13に入れないと、アマルガム13は内管で自由に移動することができ、特に移動の衝撃などによりアマルガム13が分散する。アマルガム13が分散すると、ランプ点灯時に紫外線強度がばらつくため、好ましくない。よって、アマルガム13には内管11と結合しやすいチタンなどを封入することが好ましい。また、アマルガム13におけるチタンの重量%(wt%)は、1〜10であることが望ましい。アマルガム13におけるチタンの重量%が1.0を下回ると、アマルガム13が内管11と結合する力が弱まり、アマルガム13が自由に移動してしまうためである。一方、アマルガム13におけるチタンの重量が10を上回ると、アマルガム13自体の融点が高くなるため、水銀蒸気が放電空間12へ放出される量が少なくなり、水銀蒸気圧が低下し、紫外線照度が低下してしまうためである。なお、アマルガム13に含まれる金属はチタンに限定されず、内管11の石英ガラスと弱い相互作用をする金属元素であればどのようなものでもよく、例えば、アルミニウムやケイ素でもよい。アマルガム13に含まれる金属がアルミニウムの場合はアマルガム13における重量%(wt%)が0.5〜3.0wt%の範囲であることが望ましく、ケイ素の場合はアマルガム13における重量%(wt%)が2〜12wt%の範囲であることが望ましい。
図3は、本実施形態の他の実施形態に係る熱陰極紫外線ランプ120の発光管10および外管21の位置関係を例示している。図3は、図1(a)の一点鎖線A1−A2の断面を見た図である。
発光管10は、外管21の中で、隙間Dを介して設けられている。また、隙間Dは、1〜5mmであることが望ましい。Dが1mmよりも小さくなると、発光管10と蛍光体層20とが接近しすぎてしまい、発光管10の点灯中に、発光管10の熱が蛍光体層20に伝わり、紫外線照度が低下する。また、Dが5mmよりも大きくなると、発光管10と蛍光体層20とが離間しすぎてしまい、紫外線照度が低下する。
ここで、一般照明に用いられる蛍光ランプと同じように、発光管の放電空間内に蛍光体層を設ける参考例と比較する。本実施形態の熱陰極紫外線ランプと、参考例の熱陰極紫外線ランプとを1Aで点灯したときにおいては、蛍光体層の特性が劣化し易いことが分かった。その理由は、本実施形態と参考例との適切な電流値が異なるためである。参考例の適切な電流値は0.8A程度である。一方、本実施形態の適切な電流値は1〜4Aである。電流値が上昇すれば、放電空間の温度が上昇するため、例えば、蛍光体層20に与えられる熱により蛍光体劣化する。また、放電空間20の温度が上昇するため、励起状態の水銀または希ガス元素が蛍光体へより衝突しやすくなり、蛍光体が劣化し、蛍光体における変換効率が低下する。また、例えば、蛍光体に水銀が付着しやすくなり、蛍光体における変換効率が低下する。また、例えば、電流値が増大することで、蛍光体に253.7nmの光が照射されることでも、蛍光体が劣化する場合がある。これらの要因により、参考例においては、照度が低下し、照度の維持が困難である。
このような紫外線を出射する熱陰極紫外線ランプとして、一般照明用途の熱陰極蛍光ランプに用いられる、バルブ内面に塗布される蛍光体を、280nm以上400nm以下の波長範囲で発光する蛍光体(UV蛍光体)に変更する構成がある。しかしながら、この構成においては、蛍光体が一般照明用の蛍光体に比べて劣化し易いことが、発明者の検討により判明した。
本実施形態においては、発光管10の放電空間12と、蛍光体層20と、を離間させる。これにより、蛍光体層20における劣化が抑制できる。本実施形態によれば、照度低下を抑制し、立ち上がり特性の悪化を抑制した熱陰極紫外線ランプが提供できる。
本実施形態に係る熱陰極紫外線ランプ110によれば、このような用途に使用可能な、照度低下を抑制し、立ち上がり特性の悪化を抑制した熱陰極紫外線ランプが提供できる。
さらに、本実施形態に係る熱陰極紫外線ランプ110においては、外管21として紫外線に対する透過率が高い材料(例えば石英)を用いることで、照度低下を抑制できる。これにより、製造工程における生産性は高い。
なお、外管21に用いる材料は石英に限定されない。例えば、ソーダ石灰ガラスまたはいわゆる鉛フリーの軟質ガラスを用いてもよい。要は蛍光体層20により変換された光を透過する材料であればどのような材料を用いてもよい。
また、外管21の封止様式は、ステム22c、22dを介したものに限定されない。例えば、図4に表したように、外管21を直接ピンチシールすることにより外管封止部21c、21dを形成してもよい。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る熱陰極紫外線ランプを例示する模式的断面図である。
図5に表したように、本実施形態に係る熱陰極紫外線ランプ130において、発光管10、すなわち、内管11の形状は、U字状である。内管11は、第1部分11aと、第2部分11bと、第3部分11cと、を含む。第1部分11aおよび第2部分11bは、第1方向に沿って延在する。第2部分11bは、第1方向に対して交差(この例では直交)する第2方向に沿って、第1部分11aと並ぶ。第3部分11cは、第1部分11aの一端と、第2部分11bの一端と、を接続する。この例では、第1部分11aの他端に、第1電極15aが設けられる、第2部分11bの他端に、第2電極15bが設けられる。
第3部分11cは、内管11の折り曲げ部となる。このように、実施形態において、内管11に折り曲げ部が設けられても良い。折り曲げ部の数は、1でも良く、2以上でも良い。例えば、内管11は、S字形状や、W字形状を有しても良い。このように、内管11に折り曲げ部を設けることにより、複数灯の熱陰極紫外線ランプを用いなくても、より広範囲に紫外線を照射することが可能となる。
本実施形態においても、照度低下を抑制し、立ち上がり特性の悪化を抑制した熱陰極紫外線ランプが提供できる。
本実施形態に係る構成は、第1の実施形態に係る熱陰極紫外線ランプおよびその変形に適用しても良い。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態に係る熱陰極紫外線ランプを例示する模式図である。
図6に表したように、本実施形態に係る熱陰極紫外線ランプ140においては、複数の発光管10が設けられる。複数の発光管10、10のそれぞれが、1つの方向に延在する形状を有している場合、複数の発光管10、10のそれぞれにおける延在方向は、例えば、互いに平行に設定できる。複数の発光管10、10の少なくとも2つにおける延在方向が、互いに交差しても良い。このように、複数の発光管10、10を設けることにより、熱陰極紫外線ランプに用いられる発光管の光量が小さくても、発光管10を複数用いることで、熱陰極紫外線ランプとしての光量を増大することが可能となる。
本実施形態においても、照度低下を抑制し、立ち上がり特性の悪化を抑制した熱陰極紫外線ランプが提供できる。
本実施形態に係る構成は、第1および第2の実施形態に係る熱陰極紫外線ランプおよびその変形に適用しても良い。
(第4の実施形態)
図7は、第4の実施形態に係る熱陰極紫外線ランプを例示する模式図である。
図7に示すように、熱陰極紫外線ランプ150は、外管21の一端から給電される、いわゆる片側給電の熱陰極紫外線ランプであってもよい。この場合、内管11の一端と接続される内部リード線19a、19aに加えて、内部リード線19c、19cが設けられる。内部リード線19c、19cは、内管11の他端に設けられた第2電極14bと接続される給電配線29、29と、接続される。
このように、片側給電の構造を採用することにより、熱陰極紫外線ランプに電力を供給する際に、熱陰極紫外線ランプの一方に電力供給手段をまとめることができ、熱陰極紫外線ランプ長手方向のスペースを短くすることが可能となる。
本実施形態においても、照度低下を抑制し、立ち上がり特性の悪化を抑制した熱陰極紫外線ランプが提供できる。
実施形態によれば、照度低下を抑制し、立ち上がり特性の悪化を抑制した熱陰極紫外線ランプが提供できる。
なお、本願明細書において、「垂直」および「平行」は、厳密な垂直および厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直および実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、熱陰極紫外線ランプに含まれる発光管、アマルガム、内管、電極、蛍光体層などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した熱陰極紫外線ランプを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての熱陰極紫外線ランプも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…発光管、
11…バルブ、
11a、11b、11c…第1、第2、第3部分、
12…放電空間、
13…アマルガム、
14a、14b…封止部、
15a…第1電極、
15b…第2電極、
16a、16b…フィラメント、
17a、17b…ピン、
18a、18b…金属箔、
19a、19b、19c…内部リード線、
20…蛍光体層、
21…外管、
21c、21d…外部封止部、
22c、22d…ステム、
24c、24d…封止部、
26c、26d…フレア部、
28a、28b…外部金属箔、
29…給電配線、
30…空間、
31a、31b…外部リード線、
110、120、130、140、150…熱陰極紫外線ランプ、


Claims (5)

  1. 内径が13〜17mmである内管と、前記内管の内部に放電空間が設けられるように両端が封止され、前記放電空間の両端に設けられた一対の電極と、前記放電空間に封入された水銀を含むアマルガムと、を有し、第1の紫外光を放射する発光管と;
    前記発光管の外側に設けられ、前記第1の紫外光が照射され、前記第1の紫外光よりも波長の長い第2の紫外光を放出する蛍光体層と;
    前記蛍光体層が形成された外管と;
    を備え、単位長さあたりのランプ入力密度が0.5〜4.0W/cmである熱陰極紫外線ランプ。
  2. 前記アマルガムにおける前記水銀の封入量は0.1〜3.0wt%である請求項1記載の熱陰極紫外線ランプ。
  3. 前記アマルガムには、チタン、アルミニウム、ケイ素のいずれか一を含む請求項1または2記載の熱陰極紫外線ランプ。
  4. 前記空間に封入される前記ガスは、ネオン、アルゴン、窒素のいずれか、または二種以上の混合ガスが6.7kPa以上封入される請求項1〜3のいずれか一に記載の熱陰極紫外線ランプ。
  5. 前記発光管が延びる方向に垂直な断面における前記発光管および前記外管との間に生じる隙間の距離Dは、1〜5mmである請求項1〜4のいずれか一に記載の熱陰極紫外線ランプ。

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