JP2015184947A - ストレージシステム - Google Patents

ストレージシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2015184947A
JP2015184947A JP2014061155A JP2014061155A JP2015184947A JP 2015184947 A JP2015184947 A JP 2015184947A JP 2014061155 A JP2014061155 A JP 2014061155A JP 2014061155 A JP2014061155 A JP 2014061155A JP 2015184947 A JP2015184947 A JP 2015184947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
file
file system
unit
storage device
storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014061155A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6287427B2 (ja
Inventor
正貴 的場
Masaki Matoba
正貴 的場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2014061155A priority Critical patent/JP6287427B2/ja
Publication of JP2015184947A publication Critical patent/JP2015184947A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6287427B2 publication Critical patent/JP6287427B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

【課題】ストレージサーバの特性によっては、クライアント装置からの影響により性能を維持することが難しくなる場合がある、という問題を解決すること。【解決手段】情報処理装置と少なくとも1つの記憶装置とを備え、情報処理装置は、記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステムと、ファイルシステムを接続する記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付ける条件受付部と、条件受付部に入力されたファイルシステムの条件に応じて、ファイルシステムを接続する記憶装置の特性に対応するファイルシステムを選択するファイルシステム選択部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ストレージシステム、情報処理装置、プログラム、情報処理方法に関する。
クライアント装置が、ネットワークを介して接続されたストレージサーバ上に格納されたファイルシステムにマウントすることが可能な分散ファイルシステムが知られている。
このような分散ファイルシステムに関する技術として、例えば、特許文献1がある。特許文献1には、ネットワーク接続状態を判別する手段と、サーバコンピュータのファイルシステムとローカル記憶装置のファイルシステムとを選択的に割り付ける割り付け手段と、を備えるコンピュータシステムが記載されている。特許文献1によると、このような構成により、ネットワーク接続状態に応じて割り付け先のファイルシステムを変更することが可能となる。
特開平11−249948号公報
このようなクライアント装置からストレージサーバへとデータを送信するシステムの場合、ストレージサーバの性能はクライアント装置のOSの振る舞いの影響を受けることになる。また、ストレージサーバの特性によっては、クライアント装置のOSの振る舞いの影響により大きな性能問題を引き起こす場合があった。
例えば、搭載されているメモリサイズが小さいクライアント装置からNFS(Network File System)経由でデータを送る場合、クライアントは頻繁にコミットを発行することになる。そして、このように頻繁にコミットが発行されると、例えばレイテンシの大きいストレージサーバでは、大きな性能問題を引き起こすことになる。
このように、ストレージサーバの特性によっては、クライアント装置からの影響により性能を維持することが難しくなる場合がある、という問題が生じていた
そこで、本発明の目的は、ストレージサーバの特性によっては、クライアント装置からの影響により性能を維持することが難しくなる場合がある、という問題を解決するストレージシステムを提供することにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態であるストレージシステムは、
情報処理装置と少なくとも1つの記憶装置とを備え、
前記情報処理装置は、
前記記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステムと、
前記ファイルシステムを接続する記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付ける条件受付部と、
前記条件受付部に入力された前記ファイルシステムの条件に応じて、前記ファイルシステムを接続する記憶装置の特性に対応する前記ファイルシステムを選択するファイルシステム選択部と、
を備える、
という構成を採る。
また、本発明の他の形態である情報処理装置は、
外部記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステムと、
前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付ける条件受付部と、
前記条件受付部に入力された前記ファイルシステムの条件に応じて、前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応する前記ファイルシステムを選択するファイルシステム選択部と、
を備える、
という構成を採る。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
外部記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステムと、
前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付ける条件受付部と、
前記条件受付部に入力された前記ファイルシステムの条件に応じて、前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応する前記ファイルシステムを選択するファイルシステム選択部と、
を実現させるための、
プログラムである。
また、本発明の他の形態である情報処理方法は、
ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付け、当該入力された前記ファイルシステムの条件に応じて、前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応する前記ファイルシステムを選択する、
という構成を採る。
本発明は、以上のように構成されることにより、クライアント装置に依存せず性能を維持することが出来るストレージシステムを提供することが出来る。
本発明の第1の実施形態に係るストレージシステムの全体の構成を示す図である。 図1で示すクライアント装置の構成の一例を示すブロック図である。 図1で示すクライアント装置の構成の一例を示すブロック図である。 図1で示すクライアント装置の構成の一例を示すブロック図である。 図1で示すストレージサーバの構成の一例を示すブロック図である。 図1で示すクライアント装置の構成の一例を示すブロック図である。 図6で示すカスタマイズドNFSの構成の一例を示すブロック図である。 カスタマイズドNFSにより行われる書き込み要求を説明するためのブロック図である。 カスタマイズドNFSにより行われる書き込み要求を説明するためのブロック図である。 カスタマイズドNFSにより行われる書き込み要求を説明するためのブロック図である。 カスタマイズドNFSにより行われるコミット要求を説明するためのブロック図である。 カスタマイズドNFSにより行われるコミット要求を説明するためのブロック図である。 カスタマイズドNFSにより行われるコミット要求を説明するためのブロック図である。 カスタマイズドNFSにより行われるコミット要求を説明するためのブロック図である。 図1で示すクライアント装置にファイルシステムをマウントする際の動作を示すフローチャートである。 カスタマイズドNFSがマウントされた場合に行われる書き込み要求の動作を示すフローチャートである。 カスタマイズドNFSがマウントされた場合に行われるコミット要求の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るストレージシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態においては、クライアント装置2とストレージサーバ3とがネットワークを介して接続されており、クライアント装置2とストレージサーバ3との間で情報を送受信するストレージシステム1について説明する。本実施形態におけるクライアント装置2は、ストレージサーバ3などの記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステム(ファイルシステム21a、21b、…21n。以下、特に区別しない場合はファイルシステム21とする)を備えている。後述するように、本実施形態におけるクライアント装置2は、接続する記憶装置(例えばストレージサーバ3)の特性に対応するファイルシステム21を用いて通信を行うことが出来る。また、本実施形態においては、上記ファイルシステム21の一例として、記憶装置のレイテンシが大きいという特性に対応するファイルシステム(後述するカスタマイズドNFS211、レイテンシ対策ファイルシステム)について説明する。
図1を参照すると、第1の実施形態に係るストレージシステム1は、クライアント装置2と、ストレージサーバ3と、を備えている。また、クライアント装置2とストレージサーバ3とはネットワークを介して接続されており、互いに通信可能なよう構成されている。なお、本実施形態においては、ストレージサーバ3が1つの場合について説明する。しかしながら、本発明は、ストレージサーバ3が1つの場合に限定されず実施可能である。ストレージシステム1は、複数のストレージサーバ3を備えていても構わない。
クライアント装置2は、情報処理装置である。クライアント装置2は、図示しない中央演算装置(CPU)と、記憶装置(メモリ及びハードディスク)と、を備えている。クライアント装置2は、記憶装置が備えるプログラムをCPUが実行することで、後述する機能を実現するように構成されている。
図2を参照すると、クライアント装置2は、複数のファイルシステム21と、条件受付部22と、ファイルシステム選択部23と、を有している。
ファイルシステム21は、ストレージサーバ3などの記憶装置の特性に応じた機能が設定されている。また、上記のように、クライアント装置2は、ファイルシステム21を複数有している。つまり、クライアント装置2は、想定される記憶装置の特性に応じたファイルシステム21を、当該特性ごとに有している。また、本実施形態におけるファイルシステム21は、クライアントのOSとは独立に動作する。つまり、ファイルシステム21は、クライアントのOSに依存しないよう構成されている。なお、ファイルシステム21の詳細については後述する。
条件受付部22は、ファイルシステム21を接続するストレージサーバ3の特性に対応する、ファイルシステムの条件(ファイルシステムタイプなど)の入力を受け付ける機能を有している。具体的には、条件受付部22は、上記ファイルシステム21をマウントしようとする際に、例えばオプション選択などの手段を用いることで、ファイルシステムの条件を受け付ける。そして、条件受付部22は、受け付けたファイルシステムの条件をファイルシステム選択部23へと送信する。
ファイルシステム選択部23は、条件受付部22に入力されたファイルシステムの条件に応じて、マウントするファイルシステム21を選択する機能を有している。ファイルシステム選択部23は、条件受付部22からファイルシステムの条件を受け付けると、当該ファイルシステムの条件に応じた、接続するストレージサーバ3の特性に対応するファイルシステム21を選択する。これにより、クライアント装置2は、ストレージサーバ3の特性に対応するファイルシステム21をマウントすることが出来る。
また、図3を参照すると、クライアント装置2は、アプリケーション24と、VFS25(Virtual File System)と、NFS26(Network File System)と、FUSE27(Filesystem in Userspace)と、しての機能を有している。また、上記のように、クライアント装置2は、ストレージサーバ3の特性に応じたファイルシステム21をマウントする。
図3で示すように、アプリケーション24と、ファイルシステム21とは、ユーザ空間上で実行される。また、VFS25と、NFS26と、FUSE27とは、カーネル上で実行される。
アプリケーション24は、ユーザがクライアント装置2上で任意の操作を行うためのソフトウェアである。後述するように、アプリケーション24は、VFS25、FUSE27、ファイルシステム21を介して、ストレージサーバ3とデータの送受信を行うことが出来る。なお、本発明は、アプリケーションの種類には依存せず実施可能である。そのため、アプリケーション24の種類については特には限定しない。
VFS25は、ファイルシステム共通の機能を受け持っている。VFS25を用いることで、アプリケーション24は、ファイルシステム21a、21b、…、21n、の違いを意識することなくファイルシステム21にアクセスすることが出来るようになる。つまり、VFS25は、ファイルシステム21a、21b、…、21n、の差異を吸収する。これにより、アプリケーション24は、異なる種類のファイルシステム21に対して統一的なアクセスを行うことが可能となる。
NFS26は、ネットワークを介して接続されたストレージサーバ3上に格納されたファイルシステムにマウントすることを可能とする機能を有している。NFS26を用いることで、クライアント装置2は、ストレージサーバ3上のファイルシステムをローカルにマウントされているのと同様に扱うことが出来るようになる。つまり、クライアント装置2は、NFS26を介して、ストレージサーバ3上のファイルシステムに対する書き込み要求やコミット要求などの所定の処理を行うことが出来る。
なお、後述するように、本実施形態におけるストレージ装置2は、NFS26と同様の機能を備えるファイルシステム21を有することが出来る。そのため、ストレージ装置2は、必ずしもNFS26を有していなくても構わない。
FUSE27は、ファイルシステム21をユーザ空間上で実行させる機能を有している。つまり、FUSE27を用いることで、カーネルコードを修正することなく独自のファイルシステムを生成することが可能となる。本実施形態におけるファイルシステム21は、FUSE27を用いて生成されている。
ファイルシステム21は、上記のように、FUSE27を用いてユーザ空間上で生成されている。上述したように、条件受付部22と、ファイルシステム選択部23と、を用いることで、接続するストレージサーバ3の特性に応じたファイルシステム21がクライアント装置2にマウントされることになる。なお、ファイルシステム21は、カーネル上で実現されても構わない。
クライアント装置2は、このような機能を備えている。ここで、上記機能は、例えば図4のようにも表すことが出来る。図4を参照すると、本実施形態の構成は、アプリケーション24、VFS25、FUSE27、ファイルシステム21、と、階層化されていることが分かる。この構成によると、FUSE27を用いて複数のファイルシステム21が生成されている。また、当該生成された複数のファイルシステム21間の差異をVFS25が吸収する。これにより、アプリケーション24からはファイルシステム21a、21b、…、21n、の違いを意識することなくデータ転送などを行うことが可能となる。
以上が、クライアント装置2の構成についての説明である。次に、ストレージサーバ3の構成について説明する。
図5を参照すると、ストレージサーバ3は、NFS31と、ファイルシステム32と、を有している。
NFS31は、クライアント装置2が有するNFS26と同様の機能を備えている。ストレージサーバ3は、NFS31を介して、クライアント装置2と通信を行うことになる。
また、NFS31は、クライアント装置2から書き込み要求やコミット要求を受け取った場合、当該要求に応じた処理の後、所定の返却値を含む返答を返すよう構成されている。具体的には、NFS31は、書き込み要求完了後及びコミット要求完了後に、verf値を含んだ応答を返す。verf値は、次の書き込み要求、又は、コミット要求までにサーバ状態が変わったか否かを確認するための情報である。
ファイルシステム32は、ディスクストレージなどの記憶装置である。ファイルシステム32は、クライアント装置2から送信されたデータを、NFS31を介して取得する。そして、ファイルシステム32は、当該取得したデータを記憶する。上記のように、ファイルシステム32が記憶するデータは、NFS31を介してクライアント装置と送受信されることになる。
以上が、ストレージサーバ3の構成である。
ここで、ファイルシステム21の具体的な一例として、記憶装置のレイテンシが大きいという特性に対応するファイルシステムであるカスタマイズドNFS211について説明する。
カスタマイズドNFS211は、上述した複数のファイルシステム21のうちの一つである。カスタマイズドNFS211は、例えば、条件受付部22に「接続する記憶装置のレイテンシが大きいことに対応可能なファイルシステム」というファイルシステムの条件が入力されることで、ファイルシステム選択部23により選択されクライアント装置2にマウントされることになる。なお、カスタマイズドNFS211がクライアント装置2にマウントされる条件は、上記場合に限定されない。カスタマイズドNFS211は、上記例示した以外の条件に応じてマウントされるよう構成されても構わない。
上記のようにカスタマイズドNFS211がクライアント装置2にマウントされると、その結果、図6に示すように、ユーザ空間上でアプリケーション24とカスタマイズドNFS211とが実行され、カーネル上でVFS25と、FUSE27と、が実行されることになる。なお、アプリケーション24とVFS25とFUSE27とについては既に説明したものと同様の構成となる。そのため、以下においては、カスタマイズドNFS211について説明する。
図7を参照すると、カスタマイズドNFS211は、NFSデーモン2111と、NFSコミット処理部2112と、バッファ部2113と、ファイル記憶部2114と、しての機能を有している。
NFSデーモン2111は、一般的なNFSにおけるNFSデーモンと同様の機能を有している。ただし、後述するように、本実施形態におけるNFSデーモン2111は、ストレージサーバ3に対する書き込み要求(WRITE)を行うときと、コミット要求(COMMIT)を行うときと、の2つの場面において、本実施形態に特有の動作を行うよう構成されている。なお、書き込み要求とコミット要求の詳細については、後述する。
NFSコミット処理部2112は、ストレージサーバ3に対してコミット要求を行う機能を有している。具体的には、NFSコミット処理部2112は、定期的(例えば12時間ごと)にファイル記憶部2114を監視して、当該ファイル記憶部2114がファイルを記憶しているか否か確認する。そして、ファイル記憶部2114がファイルを記憶している場合、NFSコミット処理部2112は、ファイル記憶部2114から所定の情報を抽出し、ストレージサーバ3の後述するNFS31に対してコミット要求を送る。その後、NFSコミット処理部2112は、NFS31からの応答に応じて所定の動作を行う。なお、NFSコミット処理部2112によるコミット要求の詳細については後述する。
バッファ部2113は、メモリなどの記憶装置である。バッファ部2113は、上記NFSデーモン2111で処理中のデータを保持する。例えば、バッファ部2113は、アプリケーション24から書き込み要求を受信した際、アプリケーション24から受信したデータを記憶する。また、後述するように、バッファ部2113が記憶するデータは、NFSデーモン2111により書き込み要求が行われた後、ファイル記憶部2114へと送信されることになる。
ファイル記憶部2114は、ハードディスクなどの記憶装置である。ファイル記憶部2114は、書き込み要求済みであり、かつ、コミット要求前のデータを記憶する。上記のように、NFSデーモン2111による書き込み要求後、バッファ部2113に記憶されるデータはファイル記憶部2114へと送信される。そして、ファイル記憶部2114は、バッファ部2113から送信されるデータを受信して記憶する。また、ファイル記憶部2114が記憶するデータは、NFSコミット処理部2112によるコミット処理の結果を受けて、削除などの所定の処理が行われることになる。
以上が、カスタマイズドNFS211の構成である。ここで、カスタマイズドNFS211を用いて行われる書き込み要求とコミット要求について説明する。まず、書き込み要求について説明する。
図8を参照すると、カスタマイズドNFS211は、まず、アプリケーション24から下記のデータを含んだ書き込み要求を受信する。
file handle:データを書き込むファイルのファイルハンドル
offset:書き込みを開始するファイル内の位置
count:書き込むデータのバイト数
data:ファイルに書き込むデータ
そして、上記書き込み要求を受信したカスタマイズドNFS211は、受信したデータをバッファ部2113に記憶する。
次に、図9を参照すると、NFSデーモン2111が、ストレージサーバ3のNFS31に対して書き込み要求を送信する。なお、この時、NFSデーモン2111は、stable_howをUNSTABLEに指定する。つまり、NFSデーモン2111は、ストレージサーバ3のNFS31に対して、固定的でない書き込みを行うよう要求する。
続いて、ストレージサーバ3は、当該書き込み要求を受けて書き込み処理を行う。そして、書き込み処理が終了すると、ストレージサーバ3のNFS31は、クライアント装置2のカスタマイズドNFS211に対してverf値を含んだ応答を返す。なお、上述したように、verf値は次に書き込み要求またはコミット要求までにサーバ状態が変わったかどうかを確認するための情報である。
図10を参照すると、上記一連の動作終了後(つまり、NFS31からverf値を含んだ応答を受信した後)、NFSデーモン2111は、バッファ部2113上のデータをファイル記憶部2114に移動する(ロールアウトする)。また、上記ロールアウトを行う際に、NFSデーモン2111は、バッファ部2113が記憶するデータと共に、ストレージサーバ3のNFS31から取得したverf値をファイル記憶部2114に移動する。つまり、NFSデーモン2111によりファイル記憶部2114に移動されるデータは以下の通りになる。
file handle:データを書き込むファイルのファイルハンドル
offset:書き込みを開始するファイル内の位置
count:書き込むデータのバイト数
data:ファイルに書き込むデータ
verf:ストレージサーバ3のNFS31からの返却値
なお、ロールアウトしたデータ(ファイル記憶部2114が記憶するデータ)は、「request#(一意に特定できるユニークな情報)」で管理することが出来る。
以上が、カスタマイズドNFS211とNFS31とで行われる書き込み要求に伴う処理である。このように、本実施形態におけるカスタマイズドNFS211は、ストレージサーバ3のNFS31に対して書き込み要求を行った後、当該書き込み要求を行ったデータにverf値を含めてファイル記憶部2114に記憶する。また、ファイル記憶部2114に記憶されたデータは、コマンド「request#」により管理される。
次に、コミット要求について説明する。
図11を参照すると、NFSコミット処理部2112は、定期的(例えば、12時間ごと)にロールアウトされたデータの有無を確認する。つまり、NFSコミット処理部2112は、予め定められた時間ごとに、ファイル記憶部2114がデータを記憶していないかを確認する。そして、ロールアウトされたデータが存在していた場合、NFSコミット処理部2112は、上記コマンド「request#」を指定してファイル記憶部2114から下記情報を抽出する。
file handle:データを書き込むファイルのファイルハンドル
offset:書き込みを開始するファイル内の位置
count:書き込むデータのバイト数
その後、NFSコミット処理部2112は、ストレージサーバ3のNFS31に対してコミット要求を送信する(上記抽出した情報を含めて送信する)。
これを受けて、ストレージサーバ3は、コミット処理を行う。つまり、ストレージサーバ3が記憶する固定的でないデータを確定させる。そして、ストレージサーバ3のNFS31は、NFSコミット処理部2112に対して、verf値を含んだ応答を返す。
続いて、NFSコミット処理部2112は、コミット要求の結果としてストレージサーバ3のNFS31から返却されたverf値が、ファイル記憶部2114に格納されているverf値と等しいかどうかの判断を行う。つまり、NFSコミット処理部2112は、書き込み要求の結果として送信されるverf値とコミット要求の結果として送信されるverf値とが等しいか否かの判断を行う。
そして、書き込み要求の結果として送信されるverf値とコミット要求の結果として送信されるverf値とが等しい場合、図12を参照すると、NFSコミット処理部2112は、コマンド「request#」を指定してロールアウトしたデータを削除(パージ)する。つまり、NFSコミット処理部2112は、ファイル記憶部2114が記憶する対象のデータを削除する。
一方、書き込み要求の結果として送信されるverf値とコミット要求の結果として送信されるverf値とが異なる場合、図13を参照すると、NFSコミット処理部2112は、NFSデーモン2111に対して「request#」を通知する。つまり、NFSコミット処理部2112は、NFSデーモン2111に対して異常を通知する。
続いて、図14を参照すると、NFSデーモン2111は、ファイル記憶部2114に対して「request#」を指定する。つまり、NFSデーモン2111は、ファイル記憶部2114が記憶するデータをバッファ部2113に移動させる(ロールインさせる)。そして、NFSデーモン2111は、ストレージサーバ3のNFS31に対して再度書き込み要求を送る。その後、NFSデーモン2111は、書き込み要求の結果としてverf値を含む返答を受け取る。そして、NFSデーモン2111は、verf値を更新した後再度データをファイル記憶部2114にロールインする。つまり、NFSデーモン2111は、verf値を新しく受け取った値に更新したデータを、再度ファイル記憶部2114に記憶させる。なお、当該記憶させたデータは、再度コミット要求の対象になることになる。
以上が、カスタマイズドNFS211とNFS31とで行われるコミット要求に伴う処理である。
次に、本実施形態におけるストレージシステム1の動作について説明する。まず、クライアント装置2にファイルシステム21をマウントする際の動作について説明する。
図15を参照すると、まず、条件受付部22がストレージサーバ3の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付ける(S001)。そして、条件受付部22は、当該受け付けたファイルシステムの条件をファイルシステム選択部23へと送信する。
続いて、ファイルシステム選択部23がファイルシステムの条件を受信する。すると、ファイルシステム選択部23は、ストレージサーバ3の特性に対応するファイルシステム21を選択する(S002)。これにより、ストレージサーバ3の特性に応じたファイルシステム21がマウントされることになる(S003)。
具体的には、例えば、条件受付部22に「記憶装置のレイテンシが大きい」という特性を入力する。すると、ファイルシステム選択部23は、「記憶装置のレイテンシが大きい」という特性に対応するカスタマイズドNFS211を選択する。これにより、クライアント装置2にはカスタマイズドNFS211がマウントされることになる。
以上が、クライアント装置2にファイルシステム21をマウントする際の動作である。
次に、上記カスタマイズドNFS211がマウントされた場合に行われる書き込み要求の動作について説明する。
図16を参照すると、まず、アプリケーション24がカスタマイズドNFS211に対して書き込み要求を送信する。
次に、NFSデーモン2111がアプリケーション24から書き込み要求を受信する(S101)。すると、NFSデーモン2111は、アプリケーション24から受け付けたデータをバッファ部2113に記憶する。また、NFSデーモン2111は、ストレージサーバ3のNFS31に対して、書き込み要求を送信する(S102)。なお、NFSデーモン2111は、ストレージサーバ3のNFS31に対して、固定的でない書き込みを行うよう要求する。
続いて、ストレージサーバ3のNFS31が書き込み要求を受信する。そして、ストレージサーバ3は、当該書き込み要求を受けて書き込み処理を行う。その後、書き込み処理が終了すると、ストレージサーバ3のNFS31は、クライアント装置2のカスタマイズドNFS211に対してverf値を含んだ応答を返す。
そして、NFSデーモン2111が、上記NFS31から送信されるverf値を含んだ応答を受信する(S103)。その後、NFSデーモン2111は、バッファ部2113上のデータをファイル記憶部2114に送信する(ロールアウトする)(S104)。なお、NFSデーモン2111は、バッファ部2113が記憶するデータにverf値を含めてファイル記憶部2114に記憶する。つまり、ファイル記憶部2114には、バッファ部2113が記憶するデータにverf値を加えたデータが記憶されることになる。
以上が、カスタマイズドNFS211がマウントされた場合に行われる書き込み要求の動作についての説明である。次に、カスタマイズドNFS211がマウントされた場合に行われるコミット要求の動作について説明する。
図17を参照すると、まず、NFSコミット処理部2112が、定期的(例えば12時間ごと)に、ロールアウトされたデータの有無を確認する(S201)。
ロールアウトされたデータがない場合、NFSコミット処理部2112は、以下の処理を行わず次のロールアウトされたデータの有無の確認を待つことになる。
一方、ロールアウトされたデータがある場合、NFSコミット処理部2112は、ファイル記憶部2114が記憶するデータを抽出する。そして、NFSコミット処理部2112は、ストレージサーバ3のNFS31に対して、コミット要求を送信する(S202)。
続いて、ストレージサーバ3のNFS31がコミット要求を受信する。そして、ストレージサーバ3は、当該コミット要求を受けてコミット処理を行う。つまり、ストレージサーバ3は、固定的でないデータを確定させる。その後、コミット処理が終了すると、ストレージサーバ3のNFS31は、クライアント装置2のカスタマイズドNFS211に対してverf値を含んだ応答を返す(S203)。
そして、NFSコミット処理部2112が、上記NFS31から送信されるverf値を含んだ応答を受信する(S203)。そして、NFSコミット処理部2112は、上記コミット要求の結果として受信したverf値と、ファイル記憶部2114が記憶するverf値(書き込み要求の結果として受信したverf値)と、が等しいか否かの判断を行う(S204)。
コミット要求の結果として受信したverf値と書き込み要求の結果として受信したverf値とが等しい場合(S204、yes)、NFSコミット処理部2112は、ロールアウトしたデータを削除する(パージする)(S208)。これにより、コミット処理が終了することになる。
一方、コミット要求の結果として受信したverf値と書き込み要求の結果として受信したverf値とが等しくない場合(S204、no)、NFSコミット処理部2112は、異常の発生をNFSデーモン2111に通知する。
これを受けて、NFSデーモン2111は、ファイル記憶部2114が記憶するデータをバッファ部2113に移動させる。つまり、NFSデーモン2111は、ロールアウトされたデータをロールインする(S205)。そして、NFSデーモン2111は、ストレージサーバ3のNFS31に対して、再度書き込み要求を送信する(S206)。その後、NFSデーモン2111は、書き込み要求の結果として、ストレージサーバ3のNFS31から、verf値を含む応答を受信する。そして、NFSデーモン2111は、verf値を更新して再度ロールアウトする(S207)。つまり、NFSデーモン2111は、verf値を更新したデータをファイル記憶部2114に記憶させる。なお、ファイル記憶部2114が記憶するverf値を更新したデータは、再度コミット処理を行われることになる。
以上が、カスタマイズドNFS211がマウントされた場合に行われるコミット要求の動作である。
このように、本実施形態におけるストレージシステム1は、クライアント装置2と、ストレージサーバ3と、を有している。また、本実施形態におけるクライアント装置2は、接続される記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステム21と、条件受付部22と、ファイルシステム選択部23と、を有している。このような構成により、条件受付部22が受け付けたファイルシステムの条件に応じて、ファイルシステム選択部23がマウントするファイルシステム21を選択することが出来る。つまり、クライアント装置2は、接続するストレージサーバ3の特性に対応するファイルシステム21をマウントすることが出来る。この結果、ストレージサーバ3にとって都合のいいI/Oを実現することが可能となり、ストレージサーバ3の特性に依存せず性能を維持することが可能となる(例えば、高速なデータ送信を可能にすることが出来る)。
また、本実施形態におけるファイルシステム21の一例であるカスタマイズドNFS211は、NFSデーモン2111と、NFSコミット処理部2112と、ファイル記憶部2114と、を備えている。このような構成により、NFSデーモン2111により書き込み要求を行ったデータをファイル記憶部2114に記憶することが出来る。また、NFSコミット処理部2112は、定期的にファイル記憶部2114がデータを記憶しているか否かを確認し、ファイル記憶部2114がデータを記憶している場合にコミット要求を行うことが出来る。つまり、コミット処理を非同期化することが可能となる。その結果、コミット処理の頻度を減らすことが可能となり、レイテンシの大きさが与える性能影響を抑えることが可能になる。
なお、本実施形態においては、クライアント装置2が記憶するファイルシステム21の一例として、記憶装置のレイテンシが大きいという特性に対応するファイルシステムであるカスタマイズドNFS211について説明した。しかしながら、クライアント装置2が有するファイルシステム21は、上記場合に限定されない。クライアント装置2は、様々なストレージサーバ3の特性に応じた機能が設定されたファイルシステム21を有することが出来る。
[第2の実施形態]
次に本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態においては、ストレージシステム4の構成の概略について説明する。
図18を参照すると、本実施形態におけるストレージシステム4は、情報処理装置5と、記憶装置6と、を有している。また、情報処理装置5と記憶装置6とはネットワークを介して接続されており、互いに情報を送受信することが出来るよう構成されている。なお、ストレージシステム4は、複数の記憶装置6を有していても構わない。
図18を参照すると、情報処理装置5は、複数のファイルシステム51と、条件受付部52と、ファイルシステム選択部53と、を有している。
ファイルシステム51は、接続する記憶装置(記憶装置6など)の特性に応じた機能が設定されている。また、上記のように、情報処理装置5は、接続する記憶装置(記憶装置6など)の特性に応じた機能が設定されたファイルシステム51を複数有している。また、条件受付部52は、ファイルシステムを接続する記憶装置6の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付ける機能を有している。また、ファイルシステム選択部53は、条件受付部52に入力されたファイルシステムの条件に応じて、ファイルシステムを接続する記憶装置6の特性に対応するファイルシステムを選択する機能を有している。
つまり、情報処理装置5は、接続する記憶装置6の特性に対応するファイルシステムをマウントすることが出来る。そして、情報処理装置5はネットワークを介して記憶装置6と通信を行う。
また、記憶装置6は、ディスクストレージなどの記憶装置である。記憶装置6は、情報処理装置5からデータを受信して、当該受信したデータを記憶する。
このように、本実施形態におけるストレージシステム4は、情報処理装置5と記憶装置6とを有している。また、情報処理装置5は、接続される記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステム51と、条件受付部52と、ファイルシステム選択部53と、を有している。このような構成により、条件受付部52が受け付けたファイルシステムの条件に応じて、ファイルシステム選択部53がファイルシステムを選択することが出来る。その結果、情報処理装置5は、接続する記憶装置6の特性に対応するファイルシステムをマウントすることが出来る。これにより、記憶装置6にとって都合のいいI/Oを実現することが可能となり、記憶装置6の特性に依存せず性能を維持することが可能となる(例えば、記憶装置6の特性に依存せず高速なデータ送信を可能にすることが出来る)。
[第3の実施形態]
次に本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態においては、情報処理装置7の構成の概略について説明する。
図19を参照すると、本実施形態における情報処理装置7は、複数のファイルシステム71と、条件受付部72と、ファイルシステム選択部73と、を有している。
ファイルシステム71は、接続する外部記憶装置の特性に応じた機能が設定されている。また、上記のように、情報処理装置7は、接続する外部記憶装置の特性に応じた機能が設定されたファイルシステム71を複数有している。また、条件受付部72は、ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付ける機能を有している。また、ファイルシステム選択部73は、条件受付部72に入力されたファイルシステムの条件に応じて、ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムを選択する機能を有している。
つまり、情報処理装置7は、接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムをマウントする。そして、情報処理装置7はネットワークを介して外部記憶装置と通信を行う。
このように、本実施形態における情報処理装置7は、接続される外部記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステム71と、条件受付部72と、ファイルシステム選択部73と、を有している。このような構成により、条件受付部72が受け付けたファイルシステムの条件に応じて、ファイルシステム選択部73がファイルシステムを選択することが出来る。その結果、情報処理装置7は、接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムをマウントすることが出来る。これにより、外部記憶装置にとって都合のいいI/Oを実現することが可能となり、外部記憶装置の特性に依存せず性能を維持することが可能となる(例えば、外部記憶装置の特性に依存せず高速なデータ送信を可能にすることが出来る)。
なお、上述した情報処理装置7は、情報処理装置7に所定のプログラムが組み込まれることで実現できる。具体的に、本発明の他の形態であるプログラムは、情報処理装置に、外部記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステムと、ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付ける条件受付部と、条件受付部に入力されたファイルシステムの条件に応じて、ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムを選択するファイルシステム選択部と、を実現させるためのプログラムである。
また、上述した情報処理装置7が作動することにより実行される情報処理方法は、ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付け、当該入力されたファイルシステムの条件に応じて、ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムを選択する、というものである。
上述した構成を有する、プログラム、又は、情報処理方法、の発明であっても、上記情報処理システムと同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することが出来る。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明におけるストレージシステムなどの概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
情報処理装置と少なくとも1つの記憶装置とを備え、
前記情報処理装置は、
前記記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステムと、
前記ファイルシステムを接続する記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付ける条件受付部と、
前記条件受付部に入力された前記ファイルシステムの条件に応じて、前記ファイルシステムを接続する記憶装置の特性に対応する前記ファイルシステムを選択するファイルシステム選択部と、
を備える、
ストレージシステム。
この構成によると、ストレージシステムが情報処理装置と記憶装置とを備えている。また、情報処理装置は、記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステムと、条件受付部と、ファイルシステム選択部と、しての機能を有している。このような構成により、条件受付部に入力されたファイルシステムの条件に応じて、ファイルシステム選択部は、ファイルシステムを接続する記憶装置の特性に対応するファイルシステムを選択することが出来る。つまり、情報処理装置には、接続する記憶装置の特性に対応するファイルシステムがマウントされることになる。その結果、記憶装置にとって都合のいいI/Oを実現することが可能となり、記憶装置の特性に依存せず性能を維持することが可能となる(例えば、記憶装置の特性に依存せず高速なデータ送信を行うことを可能とすることが出来る)。
(付記2)
付記1に記載のストレージシステムであって、
前記情報処理装置は、前記複数のファイルシステムの1つとして、記憶装置のレイテンシが大きいという特性に応じた機能が設定されたレイテンシ対策ファイルシステムを備える、
ストレージシステム。
この構成によると、ストレージシステムが、複数のファイルシステムの一つとして、レイテンシ対策ファイルシステムを備えている。このような構成により、接続する記憶装置のレイテンシが大きい場合に、レイテンシ対策ファイルシステムをマウントすることが出来るようになる。その結果、情報処置装置は、レイテンシ対策ファイルシステムを用いて記憶装置と通信することが可能となり、レイテンシの大きな記憶装置と通信を行う際にも、高速にデータ通信を行うことが可能となる。
(付記3)
付記2に記載のストレージシステムであって、
前記レイテンシ対策ファイルシステムは、
前記記憶装置に対して書き込み要求を行う書き込み要求部と、
前記記憶装置に対してコミット要求を行うコミット要求部と、
前記書込み要求部が前記書き込み要求を行ったファイルを記憶するファイル記憶部と、を備え、
前記コミット要求部は、予め定められた時間毎に前記ファイル記憶部を確認し、当該ファイル記憶部が前記ファイルを記憶している場合に前記記憶装置に対して前記コミット要求を行う、
ストレージシステム。
この構成によると、レイテンシ対策ファイルシステムは、書き込み要求部と、コミット要求部と、ファイル記憶部と、を有している。このような構成により、書き込み要求部により書き込み要求を行ったデータをファイル記憶部に記憶することが出来る。また、コミット要求部は、定期的にファイル記憶部がデータを記憶しているか否かを確認し、ファイル記憶部がデータを記憶している場合にコミット要求を行うことが出来る。つまり、コミット処理を非同期化することが可能となる。その結果、コミット処理の頻度を減らすことが可能となり、レイテンシの大きさが与える性能影響を抑えることが可能になる。
(付記4)
付記3に記載のストレージシステムであって、
前記記憶装置は、前記書き込み要求部から前記書き込み要求を受けた際と前記コミット要求部から前記コミット要求を受けた際に、所定の返却値を含む応答を返すよう構成され、
前記レイテンシ対策ファイルシステムは、前記書き込み要求に対する応答に含まれる前記返却値と前記コミット要求に対する応答に含まれる前記返却値とが等しい場合に、前記ファイル記憶部が記憶する前記書き込み要求と前記コミット要求との対象となる前記ファイルを削除する、
ストレージシステム。
(付記5)
付記3又は4に記載のストレージシステムであって、
前記記憶装置は、前記書き込み要求部から前記書き込み要求を受けた際と前記コミット要求部から前記コミット要求を受けた際に、所定の返却値を含む応答を返すよう構成され、
前記書き込み要求に対する応答に含まれる前記返却値と前記コミット要求に対する応答に含まれる前記返却値とが異なる場合、
前記書き込み要求部は、前記ファイル記憶部が記憶する前記ファイルを基に再度書き込み要求を行い、当該再度の書き込み要求を行った前記ファイルを前記ファイル記憶部に上書きする、
ストレージシステム。
(付記6)
外部記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステムと、
前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付ける条件受付部と、
前記条件受付部に入力された前記ファイルシステムの条件に応じて、前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応する前記ファイルシステムを選択するファイルシステム選択部と、
を備える、
情報処理装置。
(付記7)
付記6に記載のストレージ装置であって、
前記複数のファイルシステムの1つとして、外部記憶装置のレイテンシが大きいという特性に応じた機能が設定されたレイテンシ対策ファイルシステムを備える、
情報処理装置。
(付記8)
付記7に記載のストレージシステムであって、
前記レイテンシ対策ファイルシステムは、
前記外部記憶装置に対して書き込み要求を行う書き込み要求部と、
前記外部記憶装置に対してコミット要求を行うコミット要求部と、
前記書込み要求部が前記書き込み要求を行ったファイルを記憶するファイル記憶部と、を備え、
前記コミット要求部は、予め定められた時間毎に前記ファイル記憶部を確認し、当該ファイル記憶部が前記ファイルを記憶している場合に前記外部記憶装置に対して前記コミット要求を行う、
情報処理装置。
(付記9)
情報処理装置に、
外部記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステムと、
前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付ける条件受付部と、
前記条件受付部に入力された前記ファイルシステムの条件に応じて、前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応する前記ファイルシステムを選択するファイルシステム選択部と、
を実現させるための、
プログラム。
(付記10)
ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付け、当該入力された前記ファイルシステムの条件に応じて、前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応する前記ファイルシステムを選択する、
情報処理方法。
なお、上記各実施形態及び付記において記載したプログラムは、記憶装置に記憶されていたり、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
以上、上記各実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることが出来る。
1、4 ストレージシステム
2 クライアント装置
21 ファイルシステム
211 カスタマイズドNFS
2111 NFSデーモン
2112 NFSコミット処理部
2113 バッファ部
2114 ファイル記憶部
22 条件受付部
23 ファイルシステム選択部
24 アプリケーション
25 VFS
26 NFS
27 FUSE
3 ストレージサーバ
31 NFS
32 ファイルシステム
5、7 情報処理装置
51、71 ファイルシステム
52、72 条件受付部
53、73 ファイルシステム選択部
6 記憶装置


Claims (10)

  1. 情報処理装置と少なくとも1つの記憶装置とを備え、
    前記情報処理装置は、
    前記記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステムと、
    前記ファイルシステムを接続する記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付ける条件受付部と、
    前記条件受付部に入力された前記ファイルシステムの条件に応じて、前記ファイルシステムを接続する記憶装置の特性に対応する前記ファイルシステムを選択するファイルシステム選択部と、
    を備える、
    ストレージシステム。
  2. 請求項1に記載のストレージシステムであって、
    前記情報処理装置は、前記複数のファイルシステムの1つとして、記憶装置のレイテンシが大きいという特性に応じた機能が設定されたレイテンシ対策ファイルシステムを備える、
    ストレージシステム。
  3. 請求項2に記載のストレージシステムであって、
    前記レイテンシ対策ファイルシステムは、
    前記記憶装置に対して書き込み要求を行う書き込み要求部と、
    前記記憶装置に対してコミット要求を行うコミット要求部と、
    前記書込み要求部が前記書き込み要求を行ったファイルを記憶するファイル記憶部と、を備え、
    前記コミット要求部は、予め定められた時間毎に前記ファイル記憶部を確認し、当該ファイル記憶部が前記ファイルを記憶している場合に前記記憶装置に対して前記コミット要求を行う、
    ストレージシステム。
  4. 請求項3に記載のストレージシステムであって、
    前記記憶装置は、前記書き込み要求部から前記書き込み要求を受けた際と前記コミット要求部から前記コミット要求を受けた際に、所定の返却値を含む応答を返すよう構成され、
    前記レイテンシ対策ファイルシステムは、前記書き込み要求に対する応答に含まれる前記返却値と前記コミット要求に対する応答に含まれる前記返却値とが等しい場合に、前記ファイル記憶部が記憶する前記書き込み要求と前記コミット要求との対象となる前記ファイルを削除する、
    ストレージシステム。
  5. 請求項3又は4に記載のストレージシステムであって、
    前記記憶装置は、前記書き込み要求部から前記書き込み要求を受けた際と前記コミット要求部から前記コミット要求を受けた際に、所定の返却値を含む応答を返すよう構成され、
    前記書き込み要求に対する応答に含まれる前記返却値と前記コミット要求に対する応答に含まれる前記返却値とが異なる場合、
    前記書き込み要求部は、前記ファイル記憶部が記憶する前記ファイルを基に再度書き込み要求を行い、当該再度の書き込み要求を行った前記ファイルを前記ファイル記憶部に上書きする、
    ストレージシステム。
  6. 外部記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステムと、
    前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付ける条件受付部と、
    前記条件受付部に入力された前記ファイルシステムの条件に応じて、前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応する前記ファイルシステムを選択するファイルシステム選択部と、
    を備える、
    情報処理装置。
  7. 請求項6に記載のストレージ装置であって、
    前記複数のファイルシステムの1つとして、外部記憶装置のレイテンシが大きいという特性に応じた機能が設定されたレイテンシ対策ファイルシステムを備える、
    情報処理装置。
  8. 請求項7に記載のストレージシステムであって、
    前記レイテンシ対策ファイルシステムは、
    前記外部記憶装置に対して書き込み要求を行う書き込み要求部と、
    前記外部記憶装置に対してコミット要求を行うコミット要求部と、
    前記書込み要求部が前記書き込み要求を行ったファイルを記憶するファイル記憶部と、を備え、
    前記コミット要求部は、予め定められた時間毎に前記ファイル記憶部を確認し、当該ファイル記憶部が前記ファイルを記憶している場合に前記外部記憶装置に対して前記コミット要求を行う、
    情報処理装置。
  9. 情報処理装置に、
    外部記憶装置の特性に応じた機能が設定された複数のファイルシステムと、
    前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付ける条件受付部と、
    前記条件受付部に入力された前記ファイルシステムの条件に応じて、前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応する前記ファイルシステムを選択するファイルシステム選択部と、
    を実現させるための、
    プログラム。
  10. ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応するファイルシステムの条件の入力を受け付け、当該入力された前記ファイルシステムの条件に応じて、前記ファイルシステムを接続する外部記憶装置の特性に対応する前記ファイルシステムを選択する、
    情報処理方法。
JP2014061155A 2014-03-25 2014-03-25 ストレージシステム Active JP6287427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014061155A JP6287427B2 (ja) 2014-03-25 2014-03-25 ストレージシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014061155A JP6287427B2 (ja) 2014-03-25 2014-03-25 ストレージシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015184947A true JP2015184947A (ja) 2015-10-22
JP6287427B2 JP6287427B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=54351392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014061155A Active JP6287427B2 (ja) 2014-03-25 2014-03-25 ストレージシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6287427B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08202595A (ja) * 1995-01-30 1996-08-09 Mitsubishi Electric Corp ファイルシステム
JP2003122509A (ja) * 2001-08-08 2003-04-25 Hitachi Ltd リモートコピー制御方法、これを用いた記憶サブシステム、及び、これらを用いた広域データストレージシステム
WO2008139521A1 (ja) * 2007-04-27 2008-11-20 Fujitsu Limited リモートファイルシステム、端末装置およびサーバ装置
US20110238716A1 (en) * 2010-03-25 2011-09-29 International Business Machiness Corporation File index, metadata storage, and file system management for magnetic tape
JP2013045166A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Canon Inc 情報処理装置、ファイル保存方法、及びプログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08202595A (ja) * 1995-01-30 1996-08-09 Mitsubishi Electric Corp ファイルシステム
JP2003122509A (ja) * 2001-08-08 2003-04-25 Hitachi Ltd リモートコピー制御方法、これを用いた記憶サブシステム、及び、これらを用いた広域データストレージシステム
WO2008139521A1 (ja) * 2007-04-27 2008-11-20 Fujitsu Limited リモートファイルシステム、端末装置およびサーバ装置
US20110238716A1 (en) * 2010-03-25 2011-09-29 International Business Machiness Corporation File index, metadata storage, and file system management for magnetic tape
JP2013045166A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Canon Inc 情報処理装置、ファイル保存方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6287427B2 (ja) 2018-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9002844B2 (en) Generating method, generating system, and recording medium
JP6951846B2 (ja) 計算機システム及びタスクの割当方法
JP5652480B2 (ja) データベース更新通知方法
WO2015118865A1 (ja) 情報処理装置、情報処理システム及びデータアクセス方法
KR20210040864A (ko) 파일 디렉터리 순회 방법, 장치, 기기, 매체 및 컴퓨터 프로그램
JP6233403B2 (ja) ストレージシステム、ストレージ装置、ストレージ装置の制御方法及び制御プログラム、管理装置、管理装置の制御方法及び制御プログラム
US20200401340A1 (en) Distributed storage system
JP5853109B2 (ja) 計算機、計算機システムの制御装置及び記録媒体
CN106339176B (zh) 中间文件处理方法、客户端、服务器和系统
US11287993B2 (en) Method, device, and computer program product for storage management
JP6189266B2 (ja) データ処理装置、データ処理方法及びデータ処理プログラム
JP6287427B2 (ja) ストレージシステム
JP6046523B2 (ja) インメモリ型分散データベース、データ分散方法及びプログラム
JP6677605B2 (ja) プログラム、ストレージシステム、およびストレージシステムの制御方法
JP6607044B2 (ja) サーバー装置、分散ファイルシステム、分散ファイルシステム制御方法、および、プログラム
US20160253094A1 (en) Information processing device, data cache device, information processing method, and data caching method
JP6172294B2 (ja) トランザクション分散処理装置、方法、システム、および、記憶媒体
JP2015179326A (ja) データ転送装置、データ転送方法およびコンピュータプログラム
JP2014174870A (ja) 仮想ファイルアクセスシステム、仮想ファイルアクセス方法、及び、仮想ファイルアクセスプログラム
JP5473016B2 (ja) データ共有システム、端末装置、データ共有方法、及びプログラム
JP5673224B2 (ja) 情報管理装置、情報管理方法、及びプログラム
CN112748857B (zh) 用于存储管理的方法、电子设备和计算机程序产品
US20220309050A1 (en) Method and system for managing cross data source data access requests
KR101977777B1 (ko) 가상 파일 기반의 클라우드 서비스 방법 및 장치
JP6167015B2 (ja) 情報処理システム、管理プログラム、及びインデックス管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6287427

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150