JP2015183899A - 空調制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】空調の省エネルギー化を図ると共に,不快指数に基づいて空調を制御する空調制御システムを提供する。【解決手段】空調制御システム1は,施設60内の空調を制御する空調機3と,空調機3の運転をリモート制御する施設管理装置2とから少なくとも構成される。空調機3は,温度センサ31が測定した温度と湿度センサ32が測定した湿度から不快指数を周期的に算出し,不快指数が許容範囲内になるまで自動運転する。施設管理装置2は,施設60の施設予約情報に従い,施設60の予約開始日時の第1所定時間前になると,空調機3を自動運転にする操作命令を送信し,施設60の予定終了日時になると,空調機3を停止する操作命令を送信する。【選択図】図2
Description
本発明は,オフィスビルや工場などにある施設(例えば,会議室)の空調を制御する技術に関し,更に詳しくは,温度と湿度から算出できる不快指数に基づいて施設の空調を制御する技術に関する。
企業に課せられた環境目標(CO2の削減目標)の達成や経費削減の観点から,省エネルギー化も空調の重要な課題であるが,空調と業務効率には密接な関係があり,在室者が不快と感じると業務効率が悪化する可能性があるため,在室者の快適性も空調の重要な課題になっている。
空調の省エネルギー化を図る発明として,施設内の部屋への入退室を管理する入退室管理装置5と同調し,入退室管理装置5と空調機3を連動させる発明が特許文献1で開示されている。入退室管理装置5と空調機3を連動させることで,入退室管理装置5が設置されている部屋に在室者がいるときのみ,この部屋の空調機3を運転させることができる。
また,空調の省エネルギー化を図る発明として,施設予約システムと連動させて空調の省エネルギー化を図る発明が特許文献2で開示されている。特許文献2で開示されている発明では,施設の予約内容に基づき,施設の利用時間に同調させて空調機3を運転させる。なお,特許文献2には,施設の利用開始時間よりも早い時間から空調機3を運転させ,施設から在室者がいなくなると空調機3の運転を停止することが記載されている。
空調の省エネルギー化を図る従来技術について説明したが,在室者の快適性を図る空調の発明も開示されている。例えば,一つの部屋にいる在室者の人数に応じて在室者の快適性は変わるため,個体識別するRFID(Radio Frequency IDentification)システムと連動させ,在室者の人数に応じて空調機を制御する発明が特許文献3,4で開示されている。
特許文献3で開示されている発明では,利用者が所持するRFIDタグ53に記憶させたID情報に関連付けて空調機等の制御情報を記憶しておき,複数の在室者がいる場合,複数のID情報から読み取った制御情報の平均値を用いて空調機等を制御する。また,特許文献4で開示されている発明では,RFIDタグ53を利用して把握した在室者の人数に少なくとも基づき、所定の計算式により、空調の風向きおよび吹出口の大きさを算出する。
空調の快適性を示す快適性指標としては,上述のPMVに加え,施設内の温度と湿度から算出される不快指数があるが,従来技術では,この不快指数に基づいて空調を制御することについては考慮されていなかった。そこで,本発明は,空調の省エネルギー化を図ると共に,不快指数に基づいて空調を制御する空調制御システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1の発明は,施設内の空調を制御する空調機と,前記空調機の運転をリモート制御する施設管理装置とから少なくとも構成される空調制御システムである。前記空調機は,不快指数を算出できるように,施設内の温度を測定する温度センサと,施設内の湿度を測定する湿度センサと,前記温度センサが測定した温度と前記湿度センサが測定した湿度から不快指数を周期的に算出する不快指数算出手段を備え,不快指数に基づいて空調を制御できるように,前記不快指数算出手段が演算した不快指数が許容範囲内になるまで自動運転する空調制御手段を備える。また,前記施設管理装置は,空調が必要な時のみ前記空調機が自動運転するように,前記空調機の運転スケジュールに従い,前記空調機の運転開始日時になると,前記空調機を自動運転にする操作命令を前記空調機へ送信し,前記空調機の運転停止日時になると,前記空調機を停止する操作命令を前記空調機へ送信する空調機管理手段を備える。
更に,第2の発明は,第1の発明に記載した空調制御システムにおいて,前記空調機が設置された施設が利用される時のみ,前記空調機を運転させるように,前記施設管理装置の前記空調機管理手段は,前記空調機が設置された施設の予約内容が記された施設予約情報を前記空調機の運転スケジュールとして利用し,前記施設予約情報の予約開始日時の第1所定時間前を運転開始日時とし,前記施設予約情報の予約終了日時を運転停止日時として利用することを特徴とする。
更に,第3の発明は,第2の発明に記載した空調制御システムにおいて,前記空調機が設置された施設に在室者がいない場合は前記空調機が作動しないように,前記施設管理装置の前記空調機管理手段は,前記施設予約情報の予約開始日時になると,施設への入退室を管理している入退室管理装置にアクセスして施設の在室者数を取得し,施設内に在室者がいない場合は,前記空調機を停止する操作命令を前記空調機へ送信することを特徴とする。
更に,第4の発明は,第3の発明に記載した空調制御システムにおいて,施設の在室者が多い場合に前記空調機を手動運転に切り替えることができるように,前記空調機は,前記不快指数算出手段が不快指数を算出する毎に不快指数を前記施設管理装置へ送信し,前記施設管理装置の前記空調機管理手段は,前記施設予約情報の予約開始日時になってから第2所定時間が経過した後,前記空調機から受信した不快指数が許容範囲外の場合,施設に予め設定された在室者の最適人数を施設の在室者数が超えているか確認し,在室者の最適人数を在室者数が超えている場合,前記空調機を手動運転にする操作命令を前記空調機へ送信することを特徴とする。
更に,第5の発明は,第4の発明に記載した空調制御システムにおいて,前記空調機が算出する不快指数を利用して施設の予約が行えるように,前記施設管理装置は,ユーザが予約する施設,予約開始日および予約終了日時を含む予約申請情報をユーザから受け付け,前記施設予約情報を記憶する施設予約管理手段を備え,前記空調機管理手段は,前記空調機が設置されている施設に関連付けて,前記空調機から受信した不快指数を時系列で記憶し,前記施設予約管理手段は,前記予約申請情報で示される施設の不快指数が不快指数の許容範囲に収まらない場合,不快指数が不快指数の許容範囲に収まる施設をユーザに提示することを特徴とする。
このように,本発明によれば,空調の省エネルギー化を図ると共に,不快指数に基づいて空調を制御する空調制御システムを提供できる。
ここから,本発明の好適な実施形態を記載する。なお,以下の記載は本発明の範囲を束縛するものでなく,理解を助けるために記述するものである。
図1は,本実施形態に係る空調制御システム1の構成を説明する図で,図2は,本実施形態に係る空調制御システム1のブロック図で,図3は,不快指数と快適性指標を説明する図である。
図1で図示した空調制御システム1は,オフィスビルや工場などの建屋6にある施設60(例えば,会議室)内の不快指数に基づいて,施設60の空調を制御するシステムで,図1で図示した空調制御システム1には,オフィスビルや工場などの建屋6にある施設60毎に設けられる空調機3と,空調機3をリモート制御する施設管理装置2と,施設60の入退室を管理する入退室管理装置5を含み,更に,図1では,ユーザが施設60を予約する時に操作する端末装置4(例えば,パーソナル)を図示している。
まず,図3を参照しながら,不快指数と快適性指標について説明する。不快指数とは,数式2で示されるように,温度と湿度から算出するできる値で,蒸し暑さを表す体感温度毎に,体感温度に対応する不快指数の区分が設定される。例えば,体感温度「寒い」に対応する不快指数の区分は「〜55」で,体感温度「快い」に対応する不快指数の区分は「65〜70」である。
本実施形態に係る快適性指標は,体感温度の区分を示す数値(ここでは,レベル)である。本実施形態では,寒さと暑さを感じない体感温度の区分(「何も感じない」,「快い」および「暑くない」)に対応する快適性指標を最適な体感温度の区分としてレベル1とし,レベル1に対応する不快指数の範囲は「60〜75」になる。また,極端に寒さと暑さを感じない体感温度の区分(「肌寒い」および「やや暑い」)に対応する快適性指標をレベル2とし,レベル2に対応する不快指数の範囲は「55〜60」と「75〜80」になる。そして,極端に寒さと暑さを感じる体感温度の区分(「寒い」,「暑くて汗が出る」および「暑くてたまらない」)に対応する快適性指標をレベル3とし,レベル3に対応する不快指数の範囲は「〜55」および「80〜」になる。
このように,在籍者の快適性が最も良好な快適性指標はレベル1で,次に良好な快適指標はレベル2で,在籍者の快適性が最も悪い快適性指標はレベル3になる。業務効率の観点からすると,寒さと暑さを感じない体感温度の区分に対応する快適性指標(レベル1)と,極端に寒さと暑さを感じない体感温度の区分の快適性指標(レベル2)は,業務効率が極端に悪化しないと想定できるため,本実施形態では,寒さと暑さを感じない体感温度の区分と,極端に寒さと暑さを感じない体感温度の区分に対応する不快指数の範囲(ここでは,「55〜80」)を不快指数の許容範囲としている。
次に,本実施形態の空調制御システム1に含まれる入退室管理装置5について説明する。入退室管理装置5は,施設60内にある施設60の入退室口毎に設けられ,施設60に入退室するユーザを管理するシステムである。図2に図示したように,入退室管理装置5は,利用者の識別情報を記憶したRFIDタグ53と,RFIDタグ53と交信するリーダライタ52を備える。図1では,施設60の入退室口の入室側のリーダライタ52を図示しているが,リーダライタ52は入退室口の入室側と退室側それぞれに設置される。
また,入退室管理装置5は,メモリ等の記憶装置で実現されるDB(Data Base)として,施設60に入室するユーザが所持するRFIDタグ53からリーダライタ52が読み出した識別情報を記憶する在室者DB51と,入退室管理装置5の制御機器を作動させるコンピュータプログラムで実現される手段として,入室側のリーダライタ52がRFIDタグ53から識別情報を読み出すと,この識別情報を在室者DB51に記憶し,退室側のリーダライタ52がRFIDタグ53から識別情報を読み出すと,この識別情報を在室者DB51から削除する入退室管理手段50を備える。
次に,本実施形態に係る空調制御システム1に含まれる空調機3ついて説明する。空調機3は施設60毎に設けられる装置で,冷風や温風などの吹き出し量を調整することで,施設60内の空調を制御する装置である。
図2に図示したように,空調機3は,温度を測定する温度センサ31と,湿度を測定する湿度センサ32と,温度センサ31が測定した温度と湿度センサ32が測定した湿度から数式2に基づく不快指数を算出する不快指数算出手段33と,不快指数算出手段33が算出した不快指数が許容範囲内になるまで自動運転する空調制御手段30と,設定温度や運転モード(自動,冷房または暖房等)などを手動で設定する際に用いられる操作パネル34と,空調機3の設定温度などを表示するディスプレイ35を備える。
空調機3は,自動運転時の設定温度を目標値とし,冷暖房を自動的に切り替えて運転する自動運転と,設定温度や冷暖房を手動で切り替えることのできる手動運転をリモート制御で切り替えることができるように構成される。空調機3の空調制御手段30は,空調機3を自動運転にする操作命令を施設管理装置2から受信すると自動運転を開始する。また,空調機3の空調制御手段30は,空調機3を手動運転にする操作命令を施設管理装置2から受信すると自動運転から手動運転に切り替える。更に,空調機3の空調制御手段30は,空調機4の運転を停止する操作命令を施設管理装置2から受信すると空調機3の運転を停止する。
また,空調機3の不快指数算出手段33は,空調機3が設置されている施設60の施設識別番号を記憶し,空調機3が運転しているか否かにかかわらず,温度センサ31から温度を湿度センサ32から湿度を周期的(例えば,5分)に取得し,数式2に基づいて不快指数を算出し,空調機3は,不快指数算出手段33が算出した不快指数を施設管理装置2へ送信する。
次に,本実施形態の空調制御システム1に含まれる施設管理装置2について説明する。施設管理装置2は,汎用的なサーバを用いて実現される装置で,図2に図示しているように,DBとして,施設60に係る情報を記憶する施設情報DB22と,空調機3から受信した不快指数を記憶する不快指数DB24と,施設60の予約内容が記された施設予約情報を記憶する施設予約情報DB23を備える。
本実施形態において,施設情報DB22には,施設60に係る情報として,施設60の最大収容人数および施設60の最適人数が,施設60を識別する施設識別番号(例えば,会議室番号)に関連付けて記憶される。施設60の最大収容人数とは,施設60に収容可能な人数で,例えば,施設60内の座席数によって事前に決まる人数である。また,施設60の最適人数とは,空調機3の自動運転により施設60内の不快指数を不快指数の許容範囲に収めることができる人数である。
また,本実施形態において,不快指数DB24には,施設識別番号に関連付けて,空調機3から送信された不快指数が時系列で記憶され,更に,空調機3を自動運転にする操作命令,空調機3を手動運転にする操作命令,そして,空調機4の運転を停止する操作命令についても時系列で記憶される。
また,本実施形態において,施設予約情報DB23には,施設予約情報が施設識別番号に関連付けて記憶される。この施設予約情報には,施設60を予約する予約日時(日付,予約開始日時および予約終了日時),施設60の利用人数が含まれる。
また,本実施形態に係る施設管理装置2は,コンピュータプログラムで実現される手段として,空調機3の運転スケジュール(ここでは,施設予約情報になる)に従い,空調機3の運転を制御する空調機管理手段20と,施設予約情報をユーザから受け付けて記憶する施設予約管理手段21を備える。
施設管理装置2の空調機管理手段20は,空調機3の運転スケジュールに従い,空調機3の運転開始日時になると,空調機3を自動運転にする操作命令を空調機3へ送信し,空調機3を自動運転にする操作命令を送信したことを不快指数DB24に記憶する。また,施設管理装置2の空調機管理手段20は,空調機3の運転停止日時になると,空調機3を停止する操作命令を空調機3へ送信し,空調機3を停止する操作命令を送信したことを不快指数DB24に記憶する。なお,本実施形態では,施設予約情報を運転スケジュールに用いるため,施設管理装置2の空調機管理手段20は,施設60の予約開始日時の第1所定時間(例えば,10分)前になると,空調機3を自動運転にする操作命令を空調機3へ送信し,施設60の予約終了日時になると,空調機3を停止する操作命令を空調機3へ送信する。
また,本実施形態において,施設管理装置2の空調機管理手段20は,空調機3が設置されている施設60内の在籍者数に基づき,空調機3を自動運転にする操作命令の送信を制御する。また,施設管理装置2の空調機管理手段は,空調機3が設置されている施設60の最適人数に基づき,空調機3を手動運転にする操作命令の送信を制御する。
ここから,空調制御システム1の動作について説明する。図4は,施設60を予約する時の空調制御システム1の動作を説明する図で,図5は,空調機3の運転をリモート制御する時の空調制御システム1の動作を説明する図である。
まず,図4を参照しながら,施設60を予約する時の空調制御システム1の動作について説明する。施設60を予約する際,ユーザは端末装置4を操作して施設管理装置2へアクセスすると,施設管理装置2の施設予約管理手段21は,施設60の予約処理を開始し,施設の予約に係る申請フォームを端末装置4へ送信し,ユーザは端末装置4を操作して,この申請フォームに予約申請情報を入力する(S1)。なお,ユーザが入力する予約申請情報には,上述しているように,施設を予約するユーザの識別情報(例えば,社員番号),ユーザが予約する施設60の施設識別番号,施設60の予約日時(日付,予約開始日時および予約終了日時)および施設60の利用人数が含まれる。
ユーザが端末装置4を操作して,予約申請情報を施設管理装置2へ送信すると(S2),施設管理装置2の施設予約管理手段21は,不快指数DB24を参照し,ユーザが予約する施設60の不快指数を取得する(S3)。なお,ユーザが予約する施設60は,端末装置4から受信した施設予約情報の施設識別番号で示される。また,施設60の不快指数は,時系列で不快指数DB24に記憶されるため,所定の期間内(例えば,1週間)の不快指数の平均値を施設60の不快指数としている。
次に,施設管理装置2の施設予約管理手段21は,ユーザが予約する施設60が予約可能で,かつ,この施設60の不快指数が不快指数の許容範囲に含まれる確認する(S4)。ユーザが予約する施設60が予約可能であるかは,ユーザが施設60を予約する予約日時と予約日時が重複する他の施設予約情報が施設予約情報DB23に記憶されているか否かを確認することでなされる。
施設管理装置2の施設予約管理手段21は,ユーザが予約する施設60が予約可能で,かつ,この施設60の不快指数が不快指数の許容範囲内であれば,S8に進み,端末装置4から受信した施設予約情報そのものを施設予約情報DB23に記憶して(S8),この手順は終了する。
また,施設管理装置2の施設予約管理手段21は,少なくとも,施設60の不快指数が不快指数の許容範囲内でなければ,施設情報DB22,施設予約情報DB23および不快指数DB24を参照して,ユーザが施設60を予約する予約日時(端末装置4から受信した施設予約情報の予約日時になる)に利用可能で,かつ,収容可能人数が予約時の利用人数以上である施設60の中から,施設60の不快指数が不快指数の許容範囲内である施設60を推奨施設として検索する(S5)。
推奨施設がない場合,施設管理装置2の施設予約管理手段21は,S8に進み,端末装置4から受信した施設予約情報そのものを施設予約情報DB23に記憶して(S8),この手順は終了する。また,推奨施設がある場合,施設管理装置2の施設予約管理手段21は,推奨施設の施設情報を少なくとも端末装置4に送信して,推奨施設を予約するかユーザに確認させる(S6)。
ユーザが推奨施設を予約しない場合,端末装置4から受信した施設予約情報に含まれる施設識別番号を変更することなく,S8に進み,施設予約情報を施設予約情報DB23に登録して(S8),この手順は終了する。また,ユーザが推奨施設を予約する場合,施設管理装置2の施設予約管理手段21は,端末装置4から受信した施設予約情報に含まれる施設識別番号を推奨施設の施設識別番号に変更してから(S7),施設予約情報を施設予約情報DB23に記憶して(S8),この手順は終了する。
次に,図5を参照しながら,空調機3をリモート制御する時の施設管理装置2の動作について説明する。
施設管理装置2の空調機管理手段20は,施設管理装置2の施設予約情報DB23に定期的にアクセスし,この時の時刻が,予約開始日時の第1所定時間(例えば,10分)前になる施設予約情報がある場合,この施設予約情報を運転スケジュールとして,空調機3の運転のリモート制御を開始し,空調機3を自動運転にする操作命令を空調機3へ送信し,空調機3の空調制御手段30は,空調機3を自動運転にする操作命令が送信されると,不快指数算出手段33が演算した不快指数が許容範囲内になるように空調の自動運転を開始する(S10)。なお,空調機3の空調制御手段30は,空調機3を自動運転にする操作命令を送信したことを不快指数DB24に記憶する。
施設管理装置2の空調機管理手段20は,空調機3を自動運転にする操作命令を空調機3へ送信してから,時刻が予約開始日時に達すると,入退室管理装置5の入退室管理手段50に問合せ,施設予約情報で示される施設60の在室者数を入退室管理装置5から取得する(S11)。
施設管理装置2の空調機管理手段20は,入退室管理装置5から取得した施設60の在室者数が0人であるか確認し(S12),入退室管理装置5から取得した施設60の在室者数が0人であれば,空調機3を停止する操作命令を空調機3へ送信し,空調機3の空調制御手段30は,空調機3を停止する操作命令が送信されると,空調機3の自動運転を停止して(S13b),この手順を終了する。
また,施設管理装置2の空調機管理手段20は,入退室管理装置5から取得した施設60の在室者数が0人でなければ,空調機3を停止する操作命令を空調機3へ送信せず,予定開始日時から第2所定時間(例えば,10分)が経過した後,空調機3から不快指数が送信されると,空調機3から送信された不快指数が不快指数の許容範囲内であるか確認する(S13a)。
施設管理装置2の空調機管理手段20は,空調機3から送信された不快指数が不快指数の許容範囲内であれば,S16に進む。また,施設管理装置2の空調機管理手段20は,空調機3から送信された不快指数が不快指数の許容範囲内でなければ,不快指数が不快指数の許容範囲を超えた理由が,施設内の在室者数によるものか判定するために,施設情報DB22を参照し,空調機3が設置されている施設60の最適人数とこの施設60の在室者数を比較する(S14)。
施設管理装置2の空調機管理手段20は,施設60の在室者数がこの施設60の最適人数を上回っていなければ,そのままS16に進む。また,施設管理装置2の空調機管理手段20は,施設60の在室者数がこの施設60の最適人数を上回っていれば,空調機3を手動運転にする操作命令を空調機3へ送信し,空調機3の空調制御手段30は,空調機3を手動運転にする操作命令が送信されると,操作パネル34の使用を許可する状態にして,運転モードを自動運転から手動運転に切り替えて(S15),S16に進む。なお,施設管理装置2の空調機管理手段20は,空調機3を手動運転にする操作命令を送信したことを不快指数DB24に記憶する。
また,S16において,施設管理装置2の空調機管理手段20は,時刻が予約終了日時に達するまで待つ状態になる(S16)。時刻が予約終了日時に達すると,施設管理装置2の空調機管理手段20は,空調機3を停止する操作命令を空調機3へ送信して,空調機3の空調制御手段30は,空調機3を停止する操作命令が送信されると,空調機3の運転を停止して(S17),この手順を終了する。なお,施設管理装置2の空調機管理手段20は,空調機3を停止する操作命令を空調機3へ送信したことを不快指数DB24に記憶する。
このように,本実施形態に係る空調制御システム1によれば,空調機3が設置された施設60が利用される時のみ空調機3を運転させることで,空調の省エネルギー化が図れ,また,空調機3が不快指数を利用して自動運転することで,在室者の業務効率が著しく悪化することはなくなる。更に,本実施形態に係る空調制御システム1によれば,空調機3が設置された施設60に在室者がいない場合は空調機3が作動しないようにすることで,更なる空調の省エネルギー化が図れる。また,本実施形態に係る空調制御システム1によれば,施設60の在室者が多く不快指数が悪化した場合は,業務効率が悪化しないように,空調機3を自動運転から手動運転に切り替えることができる。また,本実施形態に係る空調制御システム1によれば,空調機3が算出する不快指数を利用して施設の予約が行えることで,不快指数の良好な施設60をユーザに提示できる。
1 空調制御システム
2 施設管理装置
20 空調機管理手段
21 施設予約管理手段
22 施設情報DB
23 施設予約情報DB
24 不快指数DB
3 空調機
30 空調制御手段
31 温度センサ
32 湿度センサ
33 不快指数算出手段
34 操作パネル
35 ディスプレイ
4 端末装置
5 入退室管理装置
50 入退室管理手段
51 在室者DB
52 リーダライタ
53 RFIDタグ
6 建屋
60 建屋内の施設
2 施設管理装置
20 空調機管理手段
21 施設予約管理手段
22 施設情報DB
23 施設予約情報DB
24 不快指数DB
3 空調機
30 空調制御手段
31 温度センサ
32 湿度センサ
33 不快指数算出手段
34 操作パネル
35 ディスプレイ
4 端末装置
5 入退室管理装置
50 入退室管理手段
51 在室者DB
52 リーダライタ
53 RFIDタグ
6 建屋
60 建屋内の施設
Claims (5)
- 施設内の空調を制御する空調機と,前記空調機の運転をリモート制御する施設管理装置とから少なくとも構成され,
前記空調機は,施設内の温度を測定する温度センサと,施設内の湿度を測定する湿度センサと,前記温度センサが測定した温度と前記湿度センサが測定した湿度から不快指数を周期的に算出する不快指数算出手段と,前記不快指数算出手段が演算した不快指数が許容範囲内になるまで自動運転する空調制御手段を備え,
前記施設管理装置は,前記空調機の運転スケジュールに従い,前記空調機の運転開始日時になると,前記空調機を自動運転にする操作命令を前記空調機へ送信し,前記空調機の運転停止日時になると,前記空調機を停止する操作命令を前記空調機へ送信する空調機管理手段を備え,
ていることを特徴とする空調制御システム。
制御命令を - 前記施設管理装置の前記空調機管理手段は,前記空調機が設置された施設の予約内容が記された施設予約情報を前記空調機の運転スケジュールとして利用し,前記施設予約情報の予約開始日時の第1所定時間前を運転開始日時とし,前記施設予約情報の予約終了日時を運転停止日時として利用することを特徴とする,請求項1に記載した空調制御システム。
- 前記施設管理装置の前記空調機管理手段は,前記施設予約情報の予約開始日時になると,施設への入退室を管理している入退室管理装置にアクセスして施設の在室者数を取得し,施設内に在室者がいない場合は,前記空調機を停止する操作命令を前記空調機へ送信することを特徴とする,請求項2に記載した空調制御システム。
- 前記空調機は,前記不快指数算出手段が不快指数を算出する毎に不快指数を前記施設管理装置へ送信し,前記施設管理装置の前記空調機管理手段は,前記施設予約情報の予約開始日時になってから第2所定時間が経過した後,前記空調機から受信した不快指数が許容範囲外の場合,施設に予め設定された在室者の最適人数を施設の在室者数が超えているか確認し,在室者の最適人数を在室者数が超えている場合,前記空調機を手動運転にする操作命令を前記空調機へ送信することを特徴とする,請求項3に記載の空調制御システム。
- 前記施設管理装置は,ユーザが予約する施設,予約開始日および予約終了日時を含む予約申請情報をユーザから受け付け,前記施設予約情報を記憶する施設予約管理手段を備え,前記空調機管理手段は,前記空調機が設置されている施設に関連付けて,前記空調機から受信した不快指数を時系列で記憶し,前記施設予約管理手段は,前記予約申請情報で示される施設の不快指数が不快指数の許容範囲に収まらない場合,不快指数が不快指数の許容範囲に収まる施設をユーザに提示することを特徴とする,請求項4に記載した空調制御システム。
Priority Applications (1)
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JP2014059474A JP2015183899A (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | 空調制御システム |
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