JP2015183311A - オパール加工布帛の製造方法およびオパール加工布帛 - Google Patents

オパール加工布帛の製造方法およびオパール加工布帛 Download PDF

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Abstract

【課題】オパール加工において、染色された非溶脱部の色を鮮明にして発色性を高めることにある。さらには、意匠性および品質の高いオパール加工布帛を得ること、あるいは、柄のコントラストが高いオパール加工布帛を得ることにある。さらには、インクジェット方式を利用したオパール加工に適した技術を提供する。
【解決手段】本発明に係るオパール加工布帛の製造方法は、抜蝕剤で溶脱可能な第1繊維と抜蝕剤で溶脱しない第2繊維とを含む布帛を準備する布帛準備工程と、抜蝕剤を含有するオパールインクを布帛の一部の領域である第1領域に付着させて、第1繊維を溶脱するオパール処理工程と、第1染料を含有する第1カラーインクを第1領域とは異なる第2領域のうち少なくとも一部の領域である第3領域に付着させて第1繊維を染色する第1染色工程と、第2染料を含有する第2カラーインクを第3領域に付着させて第2繊維を染色する第2染色工程と、を有し、第1染色工程と第2染色工程において第3領域を同系色かつ同系柄で染色する。
【選択図】図4

Description

本発明は、オパール加工布帛およびこれの製造方法に関する。
従来から、繊維を加工する技術として、生地(布帛)を構成する繊維の一部を溶脱破壊して、部分的に透かし模様を形成するオパール加工が知られている。
例えば、特許文献1には、繊維の脆化剤を含有する糊剤の付着量の異なるプリント部分を形成することで、変性ポリエステル繊維の完全抜蝕部、部分抜蝕部、未抜蝕部にて柄を形成することが開示されている。特許文献2には、ナイロン繊維からなる抜蝕部と、着色されたポリエステル系繊維層と、着色されていないナイロン繊維層からなる非抜蝕部と、で構成されたオパール加工布帛が開示されている。特許文献3には、セルロース系繊維を分解するための酸を含むオパール糊を用いた印捺と、生地を収縮させるためのアルカリを含むリップル糊を用いた印刷と、を含む生地の加工方法が開示されている。特許文献4には、ポリエステル系弾性糸と非弾性糸により構成される布帛において、非弾性糸を抜蝕加工して、透かし模様を形成することが開示されている。特許文献5には、捺染模様の付与されている少なくとも一部のパイルの高さが、他部分のパイルの高さよりも低いオパール加工パイル布帛が開示されている。
このようなオパール加工に染色の技術を組み合わせれば、意匠性の高い布帛を製造できると考えられる。また、インクジェット方式を利用して、これらの加工を連続的に行うことができれば、布帛の生産性が向上するので、利便性に優れる。例えば、特許文献6には、硫酸アンモニウムを含むセルロース系繊維のオパール加工用インクと、耐酸性繊維の染色用インクと、の少なくとも2つのインクを備えるオパール加工用インクセットを用いて、抜蝕された部分を染色することが開示されている。
特開平06−136674号公報 特許第5006792号公報 特開2010−126843号公報 特開2007−039854号公報 特開2002−061070号公報 特許第5060235号公報
しかしながら、特許文献1〜6に記載のオパール加工を行って溶脱部を形成し、オパール加工を行っていない非溶脱部を染色した際に、染色された非溶脱部の色が部分的または全体的にぼやけたり濁ったりして、不鮮明になることがある。
本発明は、次のうち少なくとも一部の課題を解決するものである。すなわち、オパール加工において、染色された非溶脱部の色を鮮明にして発色性を高めることにある。さらには、意匠性および品質の高いオパール加工布帛を得ること、あるいは、柄のコントラストが高いオパール加工布帛を得ることにある。さらには、インクジェット方式を利用したオパール加工に適した技術を提供することにある。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]
本発明に係るオパール加工布帛の製造方法の一態様は、
抜蝕剤で溶脱可能な第1繊維と、前記抜蝕剤で溶脱しない第2繊維と、を含む布帛を準備する布帛準備工程と、
前記抜蝕剤を含有するインクジェットオパールインクを、前記布帛の一部の領域である第1領域に付着させて、前記第1繊維を溶脱するオパール処理工程と、
第1染料を含有する第1インクジェットカラーインクを、前記第1領域とは異なる領域である第2領域のうち、少なくとも一部の領域である第3領域に付着させて、前記第1繊維を染色する第1染色工程と、
第2染料を含有する第2インクジェットカラーインクを、前記第3領域に付着させて、前記第2繊維を染色する第2染色工程と、
を有し、
前記第1染色工程と前記第2染色工程において、前記第3領域を同系色かつ同系柄で染色する。
適用例1のオパール加工布帛の製造方法によれば、染色された非溶脱部の色の発色性を高めることができる。さらに、意匠性および品質が高く、柄のコントラストが高いオパール加工布帛が得られる。
本発明において、「オパール処理」とは、交織された複数の種類の繊維からなる布帛に対して、抜蝕剤を用いて選択された一部の種類の繊維のみを溶脱破壊することによって、生地に透かし模様を付ける加工のことをいう。また、「溶脱部」とは、オパール処理が施された領域のことをいい、「非溶脱部」とは、オパール処理が施されていない領域のことをいう。
[適用例2]
適用例1において、
さらに、前記布帛の湿熱処理を行う湿熱処理工程を有し、
前記湿熱処理工程が前記第1染色工程と前記第2染色工程の間に行われる場合には、
前記第1染色工程および前記第2染色工程のうち、後に行われる染色工程では、前記湿熱処理工程による前記布帛の収縮率に基づいて、前記第3領域にインクジェットカラーインクを付着させることができる。
適用例2によれば、後の染色工程において染色位置のずれが発生することを抑制できる。
[適用例3]
適用例1または適用例2において、
前記オパール処理工程は、前記第1染色工程および前記第2染色工程のうち、先に行われる染色工程と連続して行われてもよい。
適用例3によれば、オパール処理が施された位置と、先に行われた染色工程による染色が施された位置と、のずれが発生することを抑制できる。
[適用例4]
適用例1または適用例2において、
さらに、前記布帛の湿熱処理を行う湿熱処理工程を有し、
前記湿熱処理工程が前記オパール処理工程の前に行われる場合には、
前記オパール処理工程は、該湿熱処理工程による前記布帛の収縮率に基づいて、前記第1領域に前記インクジェットオパールインクを付着させることができる。
適用例4によれば、オパール処理の施された位置のずれが発生することを抑制できる。
[適用例5]
適用例1ないし適用例4のいずれか1例において、
前記第1繊維の質量と前記第2繊維の質量の比が3:7〜7:3の範囲内にある布帛を用いることができる。
[適用例6]
本発明に係るオパール加工布帛の一態様は、
オパール処理によって溶脱可能な第1繊維と、該オパール処理で溶脱しない第2繊維と、を含む布帛を用いて得られるオパール加工布帛であって、
前記オパール処理が行われた前記布帛の一部の領域である第1領域と、
前記第1領域とは異なる第2領域の少なくとも一部の領域であって、染色されてなる第3領域と、
を有し、
前記第3領域において、前記第1繊維と、前記第2繊維と、が同系色かつ同系柄で染色されたものである。
適用例6のオパール加工布帛は、非溶脱部の発色性に優れる上に、意匠性および品質が高く、柄のコントラストが高い。
[適用例7]
適用例6において、
前記第1繊維の質量と前記第2繊維の質量の比が、3:7〜7:3の範囲内にある布帛を用いて得られたものである。
オパール加工布帛の製造方法に用いる布帛を模式的に表す平面図。 オパール処理工程後の布帛を模式的に表す平面図。 第1染色工程およびオパール処理工程後の布帛を模式的に示す平面図。 第1染色工程、オパール処理工程および第2染色工程後の布帛を模式的に示す第1の平面図。 第1染色工程、オパール処理工程および第2染色工程後の布帛を模式的に示す第2の平面図。 実施例に係るオパール加工布帛Aを模式的に示す図。 実施例に係るオパール加工布帛Bを模式的に示す図。 比較例に係るオパール加工布帛Cを模式的に示す図。 比較例に係るオパール加工布帛Dを模式的に示す図。
以下に本発明の好適な実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態は、本発明の一例を説明するものである。また、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形例も含む。
1.オパール加工布帛及びその製造方法
本発明の一実施形態に係るオパール加工布帛及びその製造方法は、抜蝕剤によって溶脱する第1繊維と、抜蝕剤によって溶脱しない第2繊維と、を含む布帛に適用される。
本発明の一実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法は、抜蝕剤を含有するインクジェットオパールインク(以下、単に「オパールインク」ともいう。)を、前記布帛の一部の領域である第1領域に付着させて、前記第1繊維を溶脱するオパール処理工程を有する。また、この製造方法は、第1染料を含有する第1インクジェットカラーインク(以下、単に「第1カラーインク」ともいう。)を、前記第1領域とは異なる領域である第2領域のうち、少なくとも一部の領域である第3領域に付着させて、前記第1繊維を染色する第1染色工程を有する。また、この製造方法は、第2染料を含有する第2インクジェットカラーインク(以下、単に「第2カラーインク」ともいう。)を、前記第3領域に付着させて、前記第2繊維を染色する第2染色工程を有する。前記第1染色工程と前記第2染色工程において、前記第3領域を同系色かつ同系柄で染色する。
本発明の一実施形態に係るオパール加工布帛は、前記布帛の一部に、オパール処理が行われることによって形成された第1領域を有する。また、このオパール加工布帛は、前記第1領域とは異なる第2領域の少なくとも一部に、染色された第3領域を有する。前記第3領域において、前記第1繊維と、前記第2繊維は、同系色かつ同系柄で染色されたものである。
以下、本実施形態に係るオパール加工布帛及びその製造方法について、製造工程、およびこれに用いるインクの順に説明する。また、製造工程の布帛準備工程のところで、布帛について説明する。
1.1.製造工程
本実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法は、布帛準備工程と、オパール処理工程と、第1染色工程と、第2染色工程と、を有する。以下、本実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法に含まれる工程、および含まれ得る工程について、工程毎に説明する。
なお、本実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法は、従来公知のインクジェット捺染装置(あるいはインクジェット記録装置)を用いて行うことができ、使用される装置は特に限定されない。
1.1.1.布帛及びその準備工程
本実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法は、布帛準備工程を有する。布帛準備工程は、後述するオパール処理工程、第1染色工程および第2染色工程が実施されていない布帛を準備する工程である。
布帛は、第1繊維と、第2繊維と、を含む。第1繊維は、後述するオパール処理工程で使用するオパールインクに含まれる抜蝕剤で溶脱可能な繊維である。また、第2繊維は、後述するオパール処理工程で使用するオパールインクに含まれる抜蝕剤で溶脱しない繊維(あるいは、第1繊維よりも溶脱しにくい繊維)である。
図1は、染色やオパール処理がされていない布帛1を模式的に表す平面図である。布帛1には、オパール処理工程が施される予定の第1領域10と、第1領域10とは異なる領域である第2領域20と、第2領域20の一部の領域であって第1染色工程および第2染色工程が施される第3領域30と、が存在する。図1及び以下に説明する図2〜図9の例では、第2領域20(20a,20b,20c)外の領域を全て第1領域10(10a,10b)とした場合を示したが、第2領域20(20a,20b,20c)外の領域の一部を第1領域(10a,10b)としても良い。すなわち、第2領域20(20a,20
b,20c)外の領域全てではなく、一部のみをオパール処理しても良い。また、図1及び以下に説明する図2〜図9の例では、第2領域20(20a,20b,20c)内の全領域に第3領域30(30a,30b,30c)が設けられる場合を示したが、第2領域20(20a,20b,20c)内の一部の領域に、第3領域30(30a,30b,30c)が設けられていても良い。すなわち、第2領域20(20a,20b,20c)内の領域の全てではなく、一部のみを染色しても良い。
このような布帛としては、第1繊維の質量と、第2繊維の質量と、の比が、3:7〜7:3の範囲内にあるものを用いることが好ましい。各繊維が上記比で含まれている布帛は、オパール処理による効果が目立ちにくい傾向にある。しかしながら、本実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法を使用すれば、溶脱部と非溶脱部とのコントラストが高くなるので、オパール処理による視認性が向上する。そのため、本実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法は、第1繊維と第2繊維の比が上記範囲にある布帛に対しても好適に使用できる。
オパール処理工程で使用するオパールインクが酸性の抜蝕剤(後述)を含有する場合、これに溶脱しやすい繊維の具体例として、セルロース繊維(例えば、綿、麻、レーヨン等)などが挙げられる。一方、酸性の抜蝕剤によって溶脱しにくい繊維の具体例としては、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維(ウール、絹など)などが挙げられる。
オパール処理工程で使用するオパールインクが塩基性の抜蝕剤(後述)を含有する場合、これに溶脱しやすい繊維の具体例としては、ポリエステル繊維(例えば、ポリエチレンテレフタレート等)や、ポリアミド繊維(ε−カプロラクタム重合体、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の縮合体、絹、ウール、ナイロン等)などが挙げられる。一方、塩基性の抜蝕剤に溶脱しにくい繊維の具体例としては、セルロース繊維などが挙げられる。
このような布帛の中でも、オパール加工用の布帛として広く使用されている、セルロース繊維と、ポリエステル繊維と、を含む布帛を用いることが好ましい。
本実施形態に係る布帛には、ウール、絹、ポリオレフィン、アセテート、トリアセテート、ポリウレタン、ポリ乳酸などの繊維が含まれていてもよい。
本実施形態に係る布帛は2種以上の繊維を含むものであるが、これらの繊維は、交撚や混紡されたものであってもよい。布帛としては、上記の繊維を、織物、編物、不織布等いずれの形態にしたものでもよい。布帛の厚みや繊維密度等は、特に限定されるものではない。
1.1.2.オパール処理工程
本実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法は、オパール処理工程を有する。オパール処理工程は、前記布帛の一部の領域である第1領域にオパールインクを付着させて、第1繊維を溶脱する工程である。具体的には、オパール処理工程では、記録ヘッドのノズルからオパールインクを吐出させて、第1領域に付着させる。これにより、最終的に得られるオパール加工布帛の第1領域には、第2繊維が存在することとなる。
オパール処理工程は、いずれのタイミングで行ってもよいが、後述する第1染色工程および第2染色工程のうち、先に行われる染色工程と連続して行われることが好ましい。この場合、オパール処理が施された位置(溶脱部)と、先に行われた染色工程による染色が施された位置(非溶脱部)と、のずれが発生することを抑制できるという利点がある。
オパール処理工程が先に行われる染色工程と連続して行われる場合には、染料の滲みを
抑制して、染色による発色性を高めるという観点から、オパール処理工程後に先に行われる染色工程を行うことが好ましい。同様の観点から、オパール処理工程が後に行われる染色工程と連続して行われる場合には、オパール処理工程後に後に行われる染色工程を行うことが好ましい。
図2は、オパール処理工程を行った後の布帛1を模式的に表す平面図である。オパール処理工程後の第1領域10aには、第2繊維が存在する。
オパール処理工程は、インクジェット方式を用いて行われるので、オパール加工を施す位置のずれを低減できる。インクを吐出する際のインクジェット方式としては、いずれの方式でもよく、荷電偏向方式、コンティニュアス方式、オンデンマンド方式(ピエゾ式、バブルジェット(登録商標)式)などが挙げられる。これらのインクジェット記録方式の中でも、ピエゾ式を用いることが好ましい。
1.1.3.第1染色工程
本実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法は、第1染色工程を有する。第1染色工程は、第1領域とは異なる領域である第2領域のうち、少なくとも一部の領域である第3領域に第1カラーインクを付着させて、第3領域に存在する第1繊維を染色する工程である。具体的には、第1染色工程では、記録ヘッドのノズルから第1カラーインクを吐出させて第3領域に付着させる。これにより、最終的に得られるオパール加工布帛の第3領域には、第1染料で染色された第1繊維が存在することとなる。
図3は、本実施形態に係る第1染色工程およびオパール処理工程が実施された後の布帛1を模式的に示す平面図である。図3の第3領域30a(20a)には、第1カラーインクで染色された第1繊維が存在し、後述する第2染色工程で染色される予定の第2繊維が存在する。また、図3の第1領域10aには、第2繊維が存在する(すなわち、第1繊維を溶脱した後の状態である)。なお、図3では、第2領域の全域が第3領域である場合を示したがこれに限定されず、第2領域の一部が染色されたものであってもよい。
第1染色工程は、インクジェット方式を用いて行われるので、染色を施す位置がずれることを抑制できる。インクジェット方式の具体例は、オパール処理工程と同様であるので、その説明を省略する。
1.1.4.第2染色工程
本実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法は、第2染色工程を有する。第2染色工程は、第1領域とは異なる領域である第2領域のうち、少なくとも一部の領域である第3領域に第2カラーインクを付着させて、第3領域に存在する第2繊維を染色する工程である。具体的には、第2染色工程では、記録ヘッドのノズルから第2カラーインクを吐出させて第3領域に付着させる。これにより、最終的に得られるオパール加工布帛の第3領域には、第2染料で染色された第2繊維が存在することとなる。なお、第2染色工程は、第1染色工程の後に行ってもよいし、第1染色工程の前に行ってもよい。
本実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法は、第1染色工程および第2染色工程によって、第3領域を同系色および同系柄で染色する。これにより、第3領域における第1繊維および第2繊維が同系色および同系柄で染色されるので、染色後の第3領域は、その色が鮮明になって、発色性が高まる。これにより、意匠性および品質の高いオパール加工布帛が得られ、柄のコントラスト(染色後の第3領域とオパール加工後の第1領域によって生じるコントラスト)が高いオパール加工布帛が得られる。
本発明において、「同系色」とは、目視により同色と認められる範囲のことをいい、具
体的には、CIELAB色空間におけるL値、a値、b値の差がいずれも10%以内にあるものをいう。好ましくは、これらの差はいずれも5%以内であるものをいう。また、「同系柄」とは、目視により同一の柄(模様)と認められる範囲にあるものをいう。
図4は、本実施形態に係る第1染色工程、第2染色工程およびオパール処理工程が実施された後の布帛1を模式的に示す平面図である。図4の第3領域30b(20b)には、第1カラーインクで染色された第1繊維と、第2カラーインクで染色された第2繊維と、が存在し、これらが同系柄および同系色で染色された状態を示すものである。また、図4の第1領域10aには、第2繊維が存在する(すなわち、第1繊維を溶脱した後の状態である)。なお、図4では、第2領域の全域が第3領域である場合を示したがこれに限定されず、第2領域の一部が染色されたものであってもよい。
第2染色工程では、第3領域に加えて、第1領域に第2カラーインクを付着させて、第1領域に存在する第2繊維を染色してもよい。図5は、本実施形態に係る第1染色工程、第2染色工程およびオパール処理が実施された後の布帛1を模式的に示す平面図である。図5の第1領域10bには、第2染色工程で染色された第2繊維が存在する(すなわち、第1領域にオパール処理工程および第2染色工程を施した後の状態を示す)。また、図5の第3領域30b(20b)には、第1カラーインクで染色された第1繊維と、第2カラーインクで染色された第2繊維と、が存在し、これらが同系柄および同系色で染色された状態を示すものである。第1領域を染色することで、多様な意匠を表現できる。
第2染色工程は、インクジェット方式を用いて行われるので、染色を施す位置のずれを抑制できる。インクジェット方式の具体例は、オパール処理工程と同様であるので、その説明を省略する。
1.1.5.湿熱処理工程
本実施形態に係るオパール加工布帛の製造工程は、布帛の湿熱処理を行う湿熱処理工程を有してもよい。これにより、染料の染着が促進したり、抜蝕剤による繊維の溶脱が促進したりする。湿熱処理工程は、各染色工程の後に、それぞれ行われることが好ましい。
ここで、湿熱処理工程が第1染色工程と第2染色工程との間に行われる場合には、湿熱処理工程によって布帛が収縮していることがある。この場合、後の染色工程を実施した場合、後の染色工程による染色位置がずれてしまい、第3領域以外の領域に染色が施されてしまうことがある。この場合には、後に行われる染色工程では、湿熱処理工程による布帛の収縮率に基づいて、第3領域にカラーインクを付着させることが好ましい。これにより、後の染色工程における染色位置のずれの発生を抑制できるためである。
同様の観点から、湿熱処理工程の後にオパール処理工程が行われる場合には、オパール処理工程では、湿熱処理による布帛の収縮率に基づいて、第1領域にオパールインクを付着させることが好ましい。これにより、オパール加工の位置ずれの発生を抑制できる。
布帛の収縮率は、布帛の種類や重量等に基づいて予め算出されたデータであってもよい。この場合には、インクジェット捺染装置の制御手段(CPUやメモリーを備える)に当該データを記憶させておき、後に行われる染色工程の前に当該データを読み出して、染色を施す位置の調整を行えばよい。
あるいは、布帛の収縮率は、湿熱処理工程前に布帛に目印を付与しておき、湿熱処理工程前後の目印の位置変化をスキャニングした情報に基づいて、制御手段が収縮率を計算することで得られたデータであってもよい。この場合には、後に行われる工程の前に当該データを読み出して、当該データに基づいて、染色を施す位置の調整を行えばよい。
なお、湿熱処理工程の後に乾燥工程(後述)が行われる場合には、上記の布帛の収縮率は、当該乾燥工程後の布帛の収縮率を基準とする。
湿熱処理工程は、従来公知の方法を用いることができ、例えば、HT法(高温スチーミング法)、HP法(高圧スチーミング法)等が挙げられる。
湿熱処理工程の温度や時間は、染色や溶脱の進行および布帛のダメージの低減を両立可能な範囲に設定される。湿熱処理工程の温度や時間は、繊維の種類、抜蝕剤の種類、抜蝕剤の添加量等によって変動する。
1.1.6.洗浄工程
本実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法は、上述した湿熱処理工程の後に、布帛を洗浄する洗浄工程を有していてもよい。これにより、未染着の染料の除去、染料の染着性の向上、溶脱した繊維の除去などを行うことができる。
洗浄工程は、水を用いて行ってもよいし(以下、「水洗処理」ともいう。)、水および界面活性剤(熱石鹸等)を含有する水溶液を用いて行ってよいし(以下、「ソーピング処理」ともいう。)、水および還元剤を含有する水溶液(以下、「還元洗浄処理」ともいう。)を用いて行ってもよいし、これらの処理を組み合わせて行ってもよい。還元洗浄処理は、分散染料を用いて染色を行った際に特に有用である。
また、洗浄工程は、溶脱した繊維を一層効果的に除去することを目的として、ウォータージェット処理を備えていてもよい。ウォータージェット処理は、水圧で強制的に溶脱した繊維を除去するものであって、公知の方法で実施できる。
1.1.7.乾燥工程
本実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法は、洗浄工程の後に、布帛を乾燥させる乾燥工程を有していてもよい。布帛乾燥工程は、例えば、布帛に熱を加える手段、風を吹きつける手段、さらにそれらを組み合わせる手段等を用いて行うことができる。具体的には、強制空気加熱、輻射加熱、電導加熱、高周波乾燥、マイクロ波乾燥等が好ましく用いられる。
乾燥工程時の乾燥温度としては、乾燥効率の向上および布帛のダメージの低減を両立するために、40℃以上80℃以下であることが好ましく、60℃以上80℃以下であることがより好ましい。乾燥工程における乾燥時間としては、例えば10分以上30分以下とすることができる。
1.1.8.その他の工程
本実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法は、第1染色工程、第2染色工程およびオパール処理工程に先立って、布帛に前処理剤を付与する前処理工程を有してもよい。前処理工程では、にじみの低減や布帛へのインクの浸透促進を目的として、公知の水溶性高分子(糊剤)を含む前処理剤を付与することができる。
1.2.インク
次に、本実施形態に係るオパール加工布帛の製造方法に用いる各インクについて説明する。
1.2.1.オパールインク
本実施形態に係るオパールインクは、上述したオパール処理工程に使用するインクジェ
ット捺染用のインクである。
<抜蝕剤>
本実施形態に係るオパールインクは、抜蝕剤を含有する。抜蝕剤は、布帛を構成する繊維を破壊溶脱(抜蝕)するという機能を備える。抜蝕剤には、溶脱したい繊維の種類に応じて、水中で酸あるいは塩基の性質を示すものを適宜選択して用いることができる。
水中で酸性を示す抜蝕剤(本明細書中において、単に「酸性の抜蝕剤」ともいう。)としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、ならびにこれらの塩が挙げられ、セルロース系繊維の抜蝕に優れているという点から、硫酸および硫酸塩(例えば、硫酸水素ナトリウム、硫酸アルミニウム14−18水和物、硫酸アンモニウム、硫酸鉄、硫酸銅、硫酸亜鉛、硫酸錫など)を用いることが好ましく、硫酸、硫酸水素ナトリウム、硫酸アルミニウム14−18水和物および硫酸アンモニウムを用いることがより好ましい。これらの酸性の抜蝕剤は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
水中で塩基性を示す抜蝕剤(本明細書中において、単に「塩基性の抜蝕剤」ともいう。)としては、グアニジンおよびこれの塩、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム等)の水酸化物、アルカリ土類金属(カルシウム、バリウム等)の水酸化物などが挙げられ、ポリアミド繊維やポリエステル繊維の抜蝕に優れているという点から、アルカリ金属の水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなど)、グアニジン弱酸塩(例えば、グアニジン炭酸塩、グアニジン酢酸塩など)を用いることが好ましい。これらの塩基性の抜蝕剤は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
抜蝕剤の含有量は、オパールインクの全質量(100質量%)に対して、10質量%以上40質量%以下であることが好ましく、20質量%以上30質量%以下であることがより好ましい。抜蝕剤の含有量が10質量%以上であることで、繊維を溶脱する能力が一層向上する。また、抜蝕剤の含有量が40質量%以下であることで、オパールインクの粘度をインクジェット方式に適した範囲にすることが容易になり、記録ヘッドの吐出安定性を良好にすることができる。
<水>
本実施形態に係るオパールインクは、水を含有する。水は、オパールインクの主となる液媒体である。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水又は超純水のようなイオン性不純物を極力除去したものであることが好ましい。水の含有量は、オパールインクの全質量に対して、例えば40質量%以上とすることができる。
<有機溶剤>
本実施形態に係るオパールインクは、保湿性を向上できたり、布帛に対する浸透性を向上できたりするという観点から、有機溶剤を含有してもよい。有機溶剤としては、例えば、1,2−アルカンジオール類、多価アルコール類、グリコールエーテル類、ピロリドン誘導体等が挙げられる。
1,2−アルカンジオール類としては、例えば、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等が挙げられる。1,2−アルカンジオール類は、布帛に対するインクの濡れ性を高めて均一に濡らす作用に優れている。1,2−アルカンジオール類を含有する場合の含有量は、オパールインクの全質量に対して、1質量%以上10質量%以下とすることができる。
多価アルコール類(上記の1,2−アルカンジオール類を除く)としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、トリエチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。多価アルコール類は、インクの布帛に対する濡れ性を高めたり、ノズルの保湿性を高めたりする等の機能を備える。多価アルコール類を含有する場合の含有量は、オパールインクの全質量に対して、1質量%以上20質量%以下とすることができる。
グリコールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノイソヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノイソヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノイソヘキシルエーテル、エチレングリコールモノイソヘプチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソヘプチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソヘプチルエーテル、エチレングリコールモノオクチルエーテル、エチレングリコールモノイソオクチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソオクチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソオクチルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルペンチルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルペンチルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ−2−メチルペンチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−メチルペンチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、及びトリプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。これらは、1種単独か又は2種以上を混合して使用することができる。グリコールエーテル類は、インクの布帛に対する濡れ性などを制御することできる。グリコールエーテル類を含有する場合の含有量は、第1抜蝕インクの全質量に対して、1質量%以上10質量%以下とすることができる。
ピロリドン誘導体としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、N−ブチル−2−ピロリドン、5−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。ピロリドン誘導体は、他の溶剤の溶解性やインクの保湿性を高めるという機能を備える。ピロリドン誘導体を含有する場合の含有量は、オパールインクの全質量に対して、1質量%以上20質量%以下とすることができる。
<界面活性剤>
本実施形態に係るオパールインクは、界面活性剤を含有してもよい。界面活性剤は、インクの表面張力を低下させ布帛との濡れ性を調整する機能を備える。界面活性剤の中でも、アセチレングリコール系界面活性剤、アニオン性界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、およびフッ素系界面活性剤を好ましく用いることができる。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、サーフィノール104、104E、104H、104A、104BC、104DPM、104PA、104PG−50、104S、420、440、465、485、SE、SE−F、504、61、DF37、CT111、CT121、CT131、CT136、TG、GA
、DF110D(以上全て商品名、Air Products and Chemicals. Inc.社製)、オルフィンB、Y、P、A、STG、SPC、E1004、E1010、PD−001、PD−002W、PD−003、PD−004、PD−005、EXP.4001、EXP.4036、EXP.4051、AF−103、AF−104、AK−02、SK−14、AE−3(以上全て商品名、日信化学工業社製)、アセチレノールE00、E00P、E40、E100(以上全て商品名、川研ファインケミカル社製)が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、ペレックスSS−H、SS−L、ラテムルWX、E−150、ネオペレックスGS、G−15、G−25、G−35(以上全て商品名、花王株式会社製)等が挙げられる。
シリコーン系界面活性剤としては、特に限定されないが、ポリシロキサン系化合物が好ましく挙げられる。当該ポリシロキサン系化合物としては、特に限定されないが、例えばポリエーテル変性オルガノシロキサンが挙げられる。当該ポリエーテル変性オルガノシロキサンの市販品としては、例えば、BYK−306、BYK−307、BYK−333、BYK−341、BYK−345、BYK−346、BYK−348(以上商品名、BYK社製)、KF−351A、KF−352A、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−615A、KF−945、KF−640、KF−642、KF−643、KF−6020、X−22−4515、KF−6011、KF−6012、KF−6015、KF−6017(以上商品名、信越化学工業社製)が挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、フッ素変性ポリマーを用いることが好ましく、具体例としては、BYK−340(ビックケミー・ジャパン社製)が挙げられる。
界面活性剤を含有する場合の含有量は、オパールインクの全質量に対して、0.05質量%以上1.5質量%以下とすることができる。
<その他の成分>
本実施形態に係るオパールインクは、必要に応じて、尿素類、糖類、pH調整剤、キレート化剤、防腐剤、防かび剤、防錆剤等の各種の添加剤を含有してもよい。
1.2.2.第1カラーインク
本実施形態に係る第1カラーインクは、上述した第1染色工程に使用するインクジェット捺染用のインクである。
第1カラーインクは、第1染料を含有し、抜蝕剤を含有しない以外は、上述したオパールインクと同様の成分を含有することができる。これらの成分の具体例、含有量の範囲、機能および効果等については、上述したオパールインクにおける説明で述べた通りであるので、その説明を省略する。
第1染料としては、第1繊維を染色できる染料であれば、いずれの種類の染料を用いてもよい。第1染料には、例えば、直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料、可溶性建染染料、反応分散染料等、通常のインクジェット捺染に使用する各種染料を使用することができる。
ここで、オパール加工用の布帛としては、セルロース系繊維(例えば、綿)と、ポリエステル系繊維と、を含む布帛が広く用いられている。この場合に、セルロース系繊維を溶脱する際には、抜蝕剤として酸性の抜蝕剤を用い、第1染料として反応性染料を用い、第2染料(後述)として分散染料を用いる。一方、ポリエステル系繊維を溶脱する場合には、抜蝕剤として塩基性の抜蝕剤を用い、第1染料として分散染料を用い、第2染料として
反応性染料を用いる。
第1染料の含有量は、所望に応じて適宜設定することができ特に限定されないが、例えば、第1カラーインクの全質量に対して、0.5質量%以上20質量%以下とすることができる。
1.2.3.第2カラーインク
本実施形態に係る第2カラーインクは、上述した第2染色工程に使用されるインクジェット捺染用のインクである。
第2カラーインクは、第2染料を含有し、抜蝕剤を含有しない以外は、上述したオパールインクと同様の成分を含有することができる。これらの成分の具体例、含有量の範囲、機能および効果等については、上述したオパールインクにおける説明で述べた通りであるため、その説明を省略する。
第2染料としては、第1染料とは種類の異なる染料であって、第2繊維を染色できる染料であれば、いずれの種類の染料を用いてもよい。第2染料には、例えば、直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料、可溶性建染染料、反応分散染料等、通常のインクジェット捺染に使用する各種染料を使用することができる。
第2染料の含有量は、所望に応じて適宜設定することができ特に限定されないが、例えば、第2カラーインクの全質量に対して、0.5質量%以上20質量%以下とすることができる。
1.2.4.インクの調製方法
本実施形態に係る各インク(上述したオパールインク、第1カラーインクおよび第2カラーインク)は、前述した成分を任意な順序で混合し、必要に応じて濾過等をして不純物を除去することにより得られる。各成分の混合方法としては、メカニカルスターラー、マグネチックスターラー等の撹拌装置を備えた容器に順次材料を添加して撹拌混合する方法が好適に用いられる。濾過方法としては、遠心濾過、フィルター濾過等を必要に応じて行なうことができる。
1.2.5.インクの物性
本実施形態に係る各インクは、インクジェット用のインクとしての信頼性の観点から、20℃における表面張力が20mN/m以上40mN/mであることが好ましく、23mN/m以上38mN/m以下であることがより好ましい。なお、表面張力の測定は、例えば、自動表面張力計CBVP−Z(商品名、協和界面科学株式会社製)を用いて、20℃の環境下で白金プレートをインクで濡らしたときの表面張力を確認することにより測定することができる。
また、同様の観点から、各インクの20℃における粘度は、1.5mPa・s以上10mPa・s以下であることが好ましく、2mPa・s以上8mPa・s以下であることがより好ましい。なお、粘度の測定は、例えば、粘弾性試験機MCR−300(商品名、Pysica社製)を用いて、20℃の環境下での粘度を測定することができる。
3.実施例
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
3.1.インクの調製
表1の組成になるように各成分を容器に入れて、マグネチックスターラーで2時間混合および攪拌した後、孔径5μmのメンブランフィルターで濾過することで、オパールインク、第1カラーインク、第2カラーインク、第3カラーインクを得た。なお、表1中の数値は、質量%を示し、イオン交換水は各インクの質量がそれぞれ100質量%となるように添加した。
なお、表1に示す成分のうち、化合物名以外で記載した成分は次の通りである。
・分散染料X:C.I.Disperse Blue 60(第2染料)
・分散染料Y:C.I.Disperse Red 92(第3染料)
・反応性染料:C.I.Reactive Blue 15(第1染料)
・オルフィンE1010:商品名、日信化学工業社製、アセチレングリコール系界面活性剤
・プロキセルXL2:商品名、アビシア社製、防腐剤
・ペレックスSS−H:商品名、花王株式会社製、アニオン性界面活性剤
3.2.評価試験
以下の評価試験には、次のように調整したインクジェットプリンターを用いて行った。まず、表1に示す各インクをインクジェットプリンターPM−G800(商品名、セイコーエプソン株式会社製)の専用カートリッジのインク室にそれぞれ充填した。そして、カートリッジを上記プリンターに装着して、ノズルに各インクを供給した。
また、布帛には、「E/C混オパールIII」(商品名、田中直染料店製、薄手の生地、素材:綿50%、ポリエステル50%)を用いた。E/C混オパールIIIを構成する2種類の繊維のうち、綿は、表1に示した抜蝕剤(硫酸アルミニウム14−18水和物)によって溶脱可能な第1繊維である。綿は、表1に示した反応性染料(第1染料)によっ
て染色される。また、ポリエステルは、表1に示した抜蝕剤(硫酸アルミニウム14−18水和物)によって溶脱しない第2繊維である。ポリエステルは、表1に示した分散染料X(第2染料)及び分散染料Y(第3染料)によって染色される。
評価試験にあたって、上記のプリンターを用いて、図6〜図9に示すオパール加工布帛A〜Dを作成した。なお、以下に説明するオパール加工布帛A,B,及びDを作成する際、第2染色工程は、第1染色工程の前に行った。
3.2.1.実施例1
図6は、第1実施例にかかるオパール加工布帛Aを示す図である。図6のオパール加工布帛Aは、次のようにして作製した。まず、上記プリンターのノズルから吐出させたオパールインクを第1領域10に付着させた(オパール処理工程)。次に、上記プリンターのノズルから吐出させた第2カラーインクを第3領域30bに付着させた(第2染色工程)。その後、170℃で10分間スチーミングを行った後(湿熱処理工程)、還元剤(ハイドロサルファイトナトリウム)とアルカリ剤(水酸化ナトリウム)と界面活性剤(ラッコールSTA)を含有する水溶液を用いて85℃で10分間洗浄して(洗浄工程)、60℃で30分間乾燥させた(乾燥工程)。その後、予め上記プリンターの制御部に入力しておいた布帛の収縮率に基づいて、第1カラーインクを上記プリンターのノズルから吐出させて、第3領域に付着させた(第1染色工程)。その後、102℃で10分間スチーミングを行った後(湿熱処理工程)、ラッコールSTA(商品名、明成化学株式会社製、界面活性剤)を0.2質量%含む水溶液を用いて90℃で10分間洗浄して(洗浄工程)、60℃で30分間乾燥させた(乾燥工程)。
このようにして作成されたオパール加工布帛Aの第1領域10aには、抜蝕剤を含有するオパールインクによってオパール処理が施されることによって、未染色の第2繊維(ポリエステル)が残った。また、第2領域20b(第3領域30b)には、第1繊維(綿)と第2繊維(ポリエステル)が残った。第3領域30bは、反応性染料(第1染料)及び分散染料X(第2染料)によって染色された。すなわち、第3領域30bの綿(第1繊維)は、第1染色工程において、反応性染料(第1染料)を含有する第1カラーインクによって染色された。また、第3領域30bのポリエステル(第2繊維)は、第2染色工程において、分散染料X(第2染料)を含有する第2カラーインクによって染色された。第1染色工程および第2染色工程において、第3領域30bの綿とポリエステルは、同系色および同系柄で染色された。
このようにして、未染色のポリエステル繊維が存在する第1領域10aと、分散染料Xで染色されたポリエステル繊維および反応性染料で染色された綿が存在する第3領域30bと、を有するオパール加工布帛A(実施例1)を得た。
3.2.2.実施例2
図7は、第2実施例にかかるオパール加工布帛Bを示す図である。図7に示すオパール加工布帛Bは、第2染色工程で、第3領域30bに第2カラーインクを付着させ、第1領域10bに第3カラーインクを付着させた以外は、図6に示すオパール加工布帛Aの製造工程と同様にして製造した。すなわち、第1領域10bのポリエステル(オパール処理で溶脱されずに残ったポリエステル)と、第3領域30bに存在するポリエステルとを、同系色でないカラーインクによって染色した。
このようにして作成されたオパール加工布帛Bは、第1領域10bに残った第2繊維(ポリエステル)が分散染料Y(第3染料)によって染色された以外は、実施例1のオパール加工布帛Aと同様の状態となった。実施例1のオパール加工布帛Aと同様、第3領域30bの綿とポリエステルは、同系色および同系柄で染色された。
このようにして、分散染料Yで染色されたポリエステル繊維が存在する第1領域10bと、分散染料Xで染色されたポリエステル繊維および反応性染料で染色された綿が存在する第3領域30bと、を有するオパール加工布帛B(実施例2)を得た。
3.2.3.比較例1
図8は、第1比較例にかかるオパール加工布帛Cを示す図である。図8に示すオパール加工布帛Cは、第2染色工程を行わなかった以外は、図6に示す実施例1のオパール加工布帛Aの製造工程と同様にして製造した。すなわち、第1領域10aのポリエステル(オパール処理で溶脱されずに残ったポリエステル)と、第3領域30a(第2領域20a)に存在するポリエステルとを、いずれも未染色のままにした。
このようにして作成されたオパール加工布帛Cは、第3領域30aの第2繊維(ポリエステル)が分散染料X(第2染料)によって染色されなかった以外は、実施例1のオパール加工布帛Aと同様の状態となった。すなわち、実施例1のオパール加工布帛Aと異なり、比較例1のオパール加工布帛Cでは、第3領域30cにおいて、第1繊維(綿)と第2繊維(ポリエステル)が、同系色および同系柄で染色されなかった。
このようにして、未染色のポリエステル繊維が存在する第1領域10aと、未染色のポリエステル繊維および反応性染料で染色された綿が存在する第3領域30aと、を有するオパール加工布帛C(比較例1)を得た。
3.2.4.比較例2
図9は、第2比較例にかかるオパール加工布帛Dを示す図である。図9に示すオパール加工布帛Dは、第2染色工程において、第3領域に付着させるインクとして、第2カラーインクの代わりに第3カラーインクを用いた以外は、図7に示す実施例2のオパール加工布帛Bの製造工程と同様にして製造した。すなわち、オパール加工布帛Dにおいて、第1領域10bのポリエステル(オパール処理で溶脱されずに残ったポリエステル)と、第3領域30c(第2領域20c)に存在するポリエステルは、いずれも第3カラーインクによって染色した。
このようにして作成されたオパール加工布帛Dは、第3領域30cの第2繊維(ポリエステル)が分散染料X(第2染料)ではなく分散染料Yによって染色された以外は、実施例2のオパール加工布帛Bと同様の状態となった。すなわち、実施例2のオパール加工布帛Bと異なり、比較例2のオパール加工布帛Dでは、第3領域30cにおいて、第1繊維(綿)と第2繊維(ポリエステル)が、異系色で染色された。
このようにして、分散染料Yで染色されたポリエステル繊維が存在する第1領域10bと、分散染料Yで染色されたポリエステル繊維および反応性染料で染色された綿が存在する第3領域30c(第2領域20c)と、を有するオパール加工布帛D(比較例2)を得た。
このようにして得られたオパール加工布帛A〜Dの染色後の第3領域30a,30b,30cを目視にて観察して、発色性の良否を判定した。
3.3.評価結果
第3領域30において、綿とポリエステルとが同系色および同系柄で染色されたオパール加工布帛A及びB(図6及び図7)は、染色後の第3領域30bの発色性に優れていた。これに対して、第3領域30においてポリエステルが染色されなかったオパール加工布帛C(図8)と、ポリエステルが綿と異系色の染料で染色されたオパール加工布帛D(図
9)とにおいては、染色後の第3領域30aおよび第3領域30cの発色性が優れていなかった。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…布帛、10…第1領域、10a…オパール処理後の第1領域、10b…オパール処理および染色後の第1領域、20…第2領域、20a…第1染料で染色後の第2領域、20b…第1染料および第2染料で染色後の第2領域、20c…第1染料および第3染料で染色後の第2領域、30a…第1染料で染色後の第3領域、30b…第1染料および第2染料で染色後の第3領域、30c…第1染料および第3染料で染色後の第3領域

Claims (7)

  1. 抜蝕剤で溶脱可能な第1繊維と、前記抜蝕剤で溶脱しない第2繊維と、を含む布帛を準備する布帛準備工程と、
    前記抜蝕剤を含有するインクジェットオパールインクを、前記布帛の一部の領域である第1領域に付着させて、前記第1繊維を溶脱するオパール処理工程と、
    第1染料を含有する第1インクジェットカラーインクを、前記第1領域とは異なる領域である第2領域のうち、少なくとも一部の領域である第3領域に付着させて、前記第1繊維を染色する第1染色工程と、
    第2染料を含有する第2インクジェットカラーインクを、前記第3領域に付着させて、前記第2繊維を染色する第2染色工程と、
    を有し、
    前記第1染色工程と前記第2染色工程において、前記第3領域を同系色かつ同系柄で染色する、オパール加工布帛の製造方法。
  2. 請求項1において、
    さらに、前記布帛の湿熱処理を行う湿熱処理工程を有し、
    前記湿熱処理工程が前記第1染色工程と前記第2染色工程の間に行われる場合には、
    前記第1染色工程および前記第2染色工程のうち、後に行われる染色工程では、前記湿熱処理工程による前記布帛の収縮率に基づいて、前記第3領域にインクジェットカラーインクを付着させる、オパール加工布帛の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記オパール処理工程は、前記第1染色工程および前記第2染色工程のうち、先に行われる染色工程と連続して行われる、オパール加工布帛の製造方法。
  4. 請求項1または請求項2において、
    さらに、前記布帛の湿熱処理を行う湿熱処理工程を有し、
    前記湿熱処理工程が前記オパール処理工程の前に行われる場合には、
    前記オパール処理工程は、該湿熱処理工程による前記布帛の収縮率に基づいて、前記第1領域に前記インクジェットオパールインクを付着させる、オパール加工布帛の製造方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    前記第1繊維の質量と前記第2繊維の質量の比が3:7〜7:3の範囲内にある布帛を用いる、オパール加工布帛の製造方法。
  6. オパール処理によって溶脱可能な第1繊維と、該オパール処理で溶脱しない第2繊維と、を含む布帛を用いて得られるオパール加工布帛であって、
    前記オパール処理が行われた前記布帛の一部の領域である第1領域と、
    前記第1領域とは異なる第2領域の少なくとも一部の領域であって、染色されてなる第3領域と、
    を有し、
    前記第3領域において、前記第1繊維と、前記第2繊維と、が同系色かつ同系柄で染色された、オパール加工布帛。
  7. 請求項6において、
    前記第1繊維の質量と前記第2繊維の質量の比が、3:7〜7:3の範囲内にある布帛を用いて得られた、オパール加工布帛。
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