JP2015176060A - 粉体収容容器、支持装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、粉体収容部材と保持部との装着手法を改善することで、従来に比べて作業性を損なうことなく突部が外れにくくすることを、その目的とする。
図2は、本発明が適用された画像形成装置としての電子写真方式でタンデム型のカラー複写機(以下、「複写機500」という)の概略構成図である。なお、複写機500は、モノクロ複写機であってもよい。画像形成装置としては、複写機ではなく、プリンタ、ファクシミリ、これら複数の機能を備えた複合機であってもよい。複写機500は、複写機装置本体(以下、「プリンタ部100」という)、給紙テーブル(以下、「給紙部200」という)及びプリンタ部100上に取り付ける原稿読取部(以下、「スキャナ部400」という)から主に構成されている。
本実施形態において、露光装置47には、レーザーダイオードを用いたレーザービームスキャナ方式を用いているが、露光手段としてはLEDアレイを用いるものなど他の構成でも良い。
作像部46Yは、ドラム状の感光体41Yを備える。作像部46Yは、帯電手段である帯電ローラ44Y、現像手段である現像装置50Y、感光体クリーニング装置42Y、除電装置等を感光体41Yの周囲に配設した構成である。そして、感光体41Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われることで、感光体41Y上にイエローのトナー像が形成される。
上述した二次転写ニップに搬送される記録媒体Pは、プリンタ部100の下方に配設された給紙部200に設けられた給紙トレイ26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されるものである。詳しくは、給紙トレイ26には記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図2中、反時計回り方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28の二つのローラによって形成されるローラニップに向けて搬送される。
図4は、トナー補給装置60Yにトナー容器32Yが装着された状態を示す模式図であり、図5は、トナー容器収納部70に四つのトナー容器32(Y,M,C,K)が装着された状態を示す概略斜視図である。
四つのトナー容器32(Y,M,C,K)のうち、ブラックのトナーが収容されたトナー容器32Kと、イエロー、マゼンタ、シアンのトナーが収容されたトナー容器32(Y,M,C)とでは大きさが異なり、トナー容器32Kの方が、径が大きく形成されている。これにより、使用頻度が高いブラックのトナーが収容されたトナー容器32Kの交換頻度を少なくすることができる。
トナー補給装置60(Y,M,C,K)は、トナー容器32の形状に対応して、ブラックのトナーが収容されたトナー容器32Kが装着されるトナー補給装置60Kと、イエロー、マゼンタ、シアンのトナーが収容されたトナー容器32(Y,M,C)が装着されるトナー補給装置60(Y,M,C)とで形状が異なる。
トナー補給装置60は、作像プロセスに用いられるトナーの色とトナー容器32の径が異なる以外はほぼ同一構造である。このため、以下、イエローに対応したトナー補給装置60Yとトナー容器32Yのみの説明を行い、他の三つの色に対応したトナー補給装置60(M,C,K)やトナー容器32(M,C,K)の説明を適宜に省略する。なお、色毎で異なる構成がある場合は、特定の色を示す添え字であるY,M,CまたはKを符号として用いるが、色毎で異なる構成ではない場合、あるいは共通の構成である場合には、(Y,M,C,K)を付す場合と適宜添え字を省略する場合がある。
トナー容器32Yが図4、図5中、装着方向Qへユーザーによって押し込まれる装着動作によってプリンタ部100のトナー容器収納部70内を移動されると、その装着動作に連動して、トナー容器32Yの装着方向Qにおける容器先端側からトナー補給装置60Yの搬送ノズル611Yが挿入される。これにより、トナー容器32Y内と搬送ノズル611Y内とが連通する。この装着動作に連動して連通する構成についての詳細は後述する。
トナー容器32(Y,M,C,K)は、それぞれ、寿命に達したとき(収容するトナーがほとんどすべて消費されて空になったとき)に新品のものに交換される。トナー容器32の長手方向における容器先端側カバー34とは反対側の端部、すなわち、離脱方向Q1には把手部303が設けられており、容器交換の際には、作業者が把手部303を握って引き出すことで、装着されたトナー容器32を取り外すことが出来る。
ここで、駆動部91Yの構成について補足する。駆動部91Yは、容器駆動ギア601Yと搬送スクリュギア605Yを備えている。容器駆動ギア601Yは、図7に示すように、取付基板602に固定された駆動モータ603が駆動し、その出力歯車603aが回転することで回転駆動され、搬送スクリュギア605Yは出力歯車603aの回転が連結歯車604を介して伝達されることで回転駆動される。
一方、トナー容器32の先端面の中央には、装着時に搬送ノズル611が挿入される管挿入口としてのノズル受入口331が形成されており、非装着時にノズル受入口331を閉鎖する開閉部材としての容器シャッタ332を備える。
各ガイドレール75は、トナー補給装置60にトナー容器32を装着するときに、容器本体33の回転軸と平行になるように形成されている。
尚、これ以下の記載において、トナー容器32の容器開口部33bが容器セット部615に摺動可能な状態で嵌合ことの説明が頻出する。係る嵌合の状態を厳密に述べれば、トナー容器32の容器開口部33bの外周面33bが、容器セット部615の端部内周面615aに形成された摺動突面615dに接触している状態を意味する。読みやすさのため、これより先は摺動突面615dを省略し、容器開口部33bの外周面33bが容器セット部615の端部内周面615aに嵌合との説明に留めることにする。
上述したようにトナー容器32は、トナーが収容された容器本体33と、容器先端側カバー34とから主に構成されている。図9は、図6の状態から容器先端側カバー34を取り外した状態のトナー容器32の斜視説明図である。図10は、容器本体33の容器開口部33a側の断面説明図である。図11は、容器先端側カバー34と容器本体33の容器開口部33a側の組付け前の状態を示す拡大斜視図である。
容器先端側カバー34はトナー容器32(容器本体33対して、容器先端側(図8中の左下側)から組み付けられる。これにより、容器本体33が長手方向で容器先端側カバー34を貫き、突部としてのカバー爪部340が引っ掛け部としてのカバー爪引掛け部306に引っ掛かる。容器本体33と容器先端側カバー34とは、カバー爪部340がカバー爪引掛け部306に引っ掛かることで、相対回転可能に取り付けられる。カバー爪部340は、樹脂部材で形成されている。
各容器ロック部339は、ガイド突起339a、ガイド溝339b、乗り越え部339c及び軸方向規制部としての係止孔339dをひと組として、容器先端側カバー34における左右両側に対を成すように、一組が配置されている。すなわち、各係止孔339dは、容器開口部33aの中心を挟んで左右両側に配置されている。各ガイド突起339aは、容器先端側カバー34の容器先端側のトナー容器32の長手方向に直交する垂直な面上であって、容器本体33の回転中心軸を通る水平面上に配置されている。ガイド突起339aは、トナー容器32の装着時に補給装置側ロック部材78を当接させ、ガイド溝339bに向けて案内できるようにガイド溝339bに繋がる傾斜面を備えている。ガイド溝339bは、容器先端側カバー34の側周面よりも一段低くなった溝である。
トナー容器32がトナー容器収納部70に保持される状態(セット状態)において、トナー容器32は、トナー容器32の容器先端側である容器開口部33aにおける外周面33bが回転軸部として容器セット部615の端部内周面615aに支持されるとともに、容器ロック部339の係止孔339dが補給装置側ロック部材78に係合される。そして、容器ロック部339と容器開口部33aとの間に容器ギア301が配置される構成である。
本実施形態における粉体収容容器としてのトナー容器32は、画像形成用のトナーが収容されたトナー容器32が装着され、トナーが搬送される搬送管としての搬送ノズル611と、搬送ノズルに設けられた粉体受入口としてのノズル開口610を開閉する粉体受入口開閉部材としてのノズルシャッタ612と、ノズルシャッタ612がノズル開口610を閉鎖するように付勢する付勢部材としてのノズルシャッタバネ613と、トナー容器32の側方から付勢してトナー容器32を画像形成装置本体に対して保持することが可能な補給装置側ロック部材78と、駆動力をトナー容器32内の搬送手段に伝達する本体側歯車としての容器駆動ギア601と、搬送ノズル611と同軸線上であって搬送ノズル611の周囲に配設されたトナー容器32を受け入れる容器受入部としての容器セット部615とを備えた画像形成装置に装着可能なトナー容器において、画像形成用のトナーを収容する容器本体33と、トナー容器32の一端に設けられた開口部33aと、回転することで容器本体内の粉体を容器開口部33a側へトナーを搬送する搬送手段と、容器駆動ギア601に噛合して搬送手段を駆動可能な歯車としての容器ギア301と、補給装置側ロック部材78と係合する容器ロック部339と、トナー容器32の外周にトナー容器32と同軸上に設けられた容器カバーとしての容器先端側カバー34とを備え、開口部33aの中心と容器ギア301の回転中心とが同軸線上に設けられ、容器駆動ギア601は、トナー容器32の長手方向において、容器ロック部339と容器開口部33aとの間に配置され、開口部33aは、容器セット部615に嵌合可能である。
ノズル受入部材330は、図1、図8、図10、図11に示すように、支持部材としての容器シャッタ支持部材334と、容器シャッタ332と、封止部材としての容器シール333と、付勢手段としての容器シャッタバネ336と、受入部材固定部337とから構成されている。容器シャッタ支持部材334は、シャッタ後端支持部335、側面部としてのシャッタ側面支持部335a、側面開口部としてのシャッタ支持開口335b及び受入部材固定部337からなり、容器シャッタバネ336はコイルスプリングからなる。容器シャッタ支持部材334に設けられたシャッタ側面支持部335aとシャッタ支持開口335bとはトナー容器回転方向において互いに隣り合って配置され、二つの互いに対向するシャッタ側面支持部335aが円筒形状の一部を形成し、シャッタ支持開口335bの部分(ニ箇所)で円筒形状を大きく切り取った形状となっている。このような形状により、円筒形状の内側に形成される円柱状の空間内を容器シャッタ332が長手方向に移動するようにガイドすることができる。
ガイドロッド332eは、先端円筒部332cの円筒内部から容器後端側に向けて起立した円柱であり、容器シャッタバネ336のコイル内部に挿入されることで容器シャッタバネ336が座屈しないようにガイドするロッド部分である。シャッタ抜け防止爪332aは、ガイドロット332eの起立した根元とは反対側の端部であって片持ち梁332fの端部に備えられ、容器シャッタ支持部材334から容器シャッタ332の脱落を防止する一対の爪部分である。
容器先端側カバー34の装着方向Qに位置する装着方向先端面34cに、容器本体33の着脱方向に貫通し、容器開口部33aが挿入される貫通孔としての穴部34dが形成されている。カバー爪部340は、その先端部340Aが穴部34cの中心に向かって突出するように形成されている。また、図17(b)の破線円34eで示すように、先端部340Aの先端は、穴部34dの外周よりも内側に突出している。この開口部3061は、容器本体33を容器先端側カバー34に対して相対的に回転させたときに、カバー爪部340を着脱方向に通過可能に形成されている。本実施形態において、開口部3061は、カバー爪引掛け部306の回転方向に3つ箇所形成している。これら開口部3061は、周方向への間隔が、カバー爪部340の周方向への間隔と同一になるように配置されている。本実施形態において、カバー爪部340と開口部3061は、回転方向に3つ箇所ずつ形成しているが、少なくとも1箇所ずつ形成されていればよい。図17(c)は図17(a)からカバー爪部340をカバー爪引掛け部306に挿入した状態を示す。図17(c)に示すように、装着方向先端部34cの中央側の側面とカバー爪引掛け部306の側面とが対向する。また、カバー爪部340は装着方向先端面34cよりも薄く形成(図17(b)において装着方向先端面34cよりも奥側にくぼんでいる)され、カバー爪部340とカバー爪引掛け部306とが装着方向Qにおいて対向している。したがって、容器先端側カバー34は容器本体33に対してQおよびQ1方向への移動が規制される。この規制とは、図17(c)においてカバー爪部340がカバー爪引掛け部306と容器ギア301との間をQおよびQ1方向に移動を許容することも含む。そして容器先端側カバー34に対して容器本体33が回転可能となる。
図18は、カバー爪部と開口部の第1の実施形態を示す。図18(a)は、容器本体33に形成した開口部3061と容器先端側カバー34に形成したカバー爪部340との構成を示す部分拡大斜視図、図18(b)は開口部3061の構成を説明する拡大図、図18(c)はカバー爪部340の構成を説明する拡大図である。
着脱方向に厚みを有するカバー爪引掛け部306における、装着方向Qに位置する端面306aは、装着時の開口部3061への案内面を成し、離脱方向Q1に位置する端面306bは、離脱時の開口部3061への案内面を成している。
突部としてのカバー爪部340は、装着回転方向Rの下流側に位置する端部となる端面に装着回転方向Rにおける下流側から上流側に向けて下方から上方に傾斜した突部傾斜部340aが形成されている。突部傾斜部340aは、表面が平坦な傾斜面である。突部傾斜部340aと連続し端面306aと対向するカバー爪部340の面を爪部底面340bとし、突部傾斜部340aと連続し爪部底面340bと反対側に位置する面を、爪部上面340cとする。
開口部3061は、装着回転方向Rの下流側に位置する面が、突部傾斜部340aと同方向に傾斜した開口傾斜部3061aとして形成されている。開口部3061は、開口傾斜部3061aと対向する対面部3061bを有し、対面部3061bも傾斜面とされている。本実施形態において開口傾斜部3061aと対面部3061bとは互いに平行な平行面である。
つまり、開口部3061は、容器本体33と容器先端側カバー34とを、突部傾斜部340aと開口傾斜部3061aとが互いに干渉する方向に相対回転させたときに、突部傾斜部340aと開口傾斜部3061aとが干渉してカバー爪部340が開口部3061を通過するように構成されている。
また、開口部3061の出口部3061cの幅aは、爪部上面340cの幅eよりも狭く形成されているので、容器本体33に容器先端側カバー34を装着したあとに、開口部3061とカバー爪部340とが対向状態となっても容易に開口部3061を通過することはない。このため、例えばトナー容器32をトナー補給装置60に着脱する際に、容器シャッタバネ336を圧縮させる力の反力(復元力)やノズルシャッタバネ613を圧縮させることで生じる反力がトナー容器32に加わった場合でも、容器本体33と容器先端側カバー34とが離脱することがなくなり、トナー容器32の着脱時の作業性を向上することができる。
図20は、カバー爪部と開口部の第2の実施形態を示す。図20(a)は、容器本体33に形成した開口部3062と容器先端側カバー34に形成したカバー爪部340との構成を示す部分拡大斜視図、図20(b)は開口部3062の構成を説明する拡大図、図20(c)はカバー爪部340の構成を説明する拡大図である。
本実施形態に係るカバー爪引掛け部306に形成した開口部3062は、第1の実施形態における開口部3061と異なっている。開口部3062は、開口傾斜部3602aと開口傾斜部3602aと同方向に傾斜する対面部3062bを有している。本実施形態において、対面部3062bは鋭角であり、開口傾斜部3602aよりも小さい角度であり、装着回転方向Rの下流から上流に向けて緩やかな傾斜面をなしている。このため、実施形態において、開口部3062は、端面306a側の挿入部3602dと端面306側の出口部3062cとの幅bと幅tとが異なっている。そこで、本実施形態では、開口傾斜部3062aと対面部3062bとの間隔tは、両者の間の最小間隔とし、その寸法は、開口傾斜部3062aの延長線とこれに平行となる線を対面部3062bから延長した際の平行線の間の間隔とする。すなわち、開口部3062は、挿入部側に、離脱方向Q上流から下流へ向かって傾斜した案内部として対面部3062bを備えている。
つまり、開口部3062は、容器本体33と容器先端側カバー34とを、突部傾斜部340aと開口傾斜部3062aとが互いに干渉する方向に相対回転させたときに、突部傾斜部340aと開口傾斜部3062aとが干渉してカバー爪部340が開口部3062を通過するように構成されている。
また、開口部3062の出口部3062cの幅aは、爪部上面340cの幅eよりも狭く形成されているので、開口部3062とカバー爪部340とが対向状態となっても容易に開口部3061を通過することはない。このため、例えばトナー容器32をトナー補給装置60に着脱する際に、容器シャッタバネ336を圧縮させる力の反力(復元力)やノズルシャッタバネ613を圧縮させることで生じる反力がトナー容器32に加わった場合でも、容器本体33と容器先端側カバー34とが離脱することがなくなり、トナー容器32の着脱時の作業性を向上することができる。
さらに、本実施形態の場合、爪部上面340の幅c<挿入部3061dの幅bとしているので、カバー爪部340が第1の実施形態に比べて開口部3602を通過する角度が回転方向に対して浅くなる。このため、間隔SP1を第1の実施形態よりも少なくすることができる。
図22は、カバー爪部と開口部の第3の実施形態を示す。図22(a)は、容器本体33に形成した開口部3063と容器先端側カバー34に形成したカバー爪部340との構成を示す部分拡大斜視図、図22(b)は開口部3063の構成を説明する拡大図、図22(c)はカバー爪部340の構成を説明する拡大図である。
本実施形態に係るカバー爪引掛け部306に形成した開口部3063は、上記各実施形態における開口部と異なっている。開口部3063は、開口傾斜部3603aと開口傾斜部3603aと同方向且つ平行に傾斜する対面部3063bを有している。そして、この開口部3063は、端面306a側の挿入部3603dに、離脱方向Q1へ向かって窪んだ案内部として凹部4063が形成されている。凹部4063は、端面306aと平行であって対向部3063bと連続する第1の面4063aと、第1の面4063aと端面306aと連通する第2の面4063bとを備えている。第2の面4063bは端面306aから離脱方向Q1上流から下流に向かって下り傾斜した傾斜面である。
そして、カバー爪部340の厚さd≦開口部3063の間隔tとし、開口部3063の出口部3063cの幅a<爪部上面340cの幅eとし、爪部上面340の幅c<案内部4063の幅bとした。
つまり、開口部3063は、容器本体33と容器先端側カバー34とを、突部傾斜部340aと開口傾斜部3063aとが互いに干渉する方向に相対回転させたときに、突部傾斜部340aと開口傾斜部3063aとが干渉してカバー爪部340が開口部3063を通過するように構成されている。
また、開口部3063の案内部4063の幅aは、爪部上面340cの幅eよりも狭く形成されているので、開口部3063とカバー爪部340とが対向状態となっても容易に開口部3063を通過することはない。このため、例えばトナー容器32をトナー補給装置60に着脱する際に、容器シャッタバネ336を圧縮させる力の反力(復元力)やノズルシャッタバネ613を圧縮させることで生じる反力がトナー容器32に加わった場合でも、容器本体33と容器先端側カバー34とが離脱することがなくなり、トナー容器32の着脱時の作業性を向上することができる。
図24は、カバー爪部と開口部の第4の実施形態を示す。図24(a)は、容器本体33に形成した開口部3064と容器先端側カバー34に形成したカバー爪部340との構成を示す部分拡大斜視図、図24((b)は開口部3064の構成を説明する拡大図、図24((c)はカバー爪部340の構成を説明する拡大図である。
そして、カバー爪部340の厚さd≦開口部3063の間隔tとし、開口部3064の出口部3064の幅a<爪部上面340cの幅eとし、爪部上面340の幅c<案内部4064の幅bとした。
また、開口部3064の案内部4064の幅aは、爪部上面340cの幅eよりも狭く形成されているので、開口部3064とカバー爪部340とが対向状態となっても容易に開口部3064を通過することはない。
図27は、カバー爪部と開口部の第5の実施形態を示す。図27(a)は、容器本体33に形成した開口部3061と容器先端側カバー34に形成したカバー爪部3401との構成を示す部分拡大斜視図、図27(b)は開口部3061の構成を説明する拡大図、図27(c)はカバー爪部3401の構成を説明する拡大図である。
本実施形態では、カバー爪部3401は、装着回転方向Rに位置する端部となる端面に装着回転方向Rに傾斜した突部傾斜部3401aが形成されている。突部傾斜部3401aは、その表面が平坦な傾斜面である。突部傾斜部3401aと連続し、端面306aと対向するカバー爪部3401の面を爪部底面3401bとし、突部傾斜部3401aと連続し爪部底面3401bと反対側に位置する面を、爪部上面3401cとし、突部傾斜部3401aと反対側に位置する面を、爪部側面3401dする。
そして、本実施形態では、カバー爪部3401の厚さd≦開口部3061の間隔tとし、開口部3061の出口部3061cの幅をa<爪部上面3401cの幅eとするとともに、爪部底面3401cの幅c<挿入部3061dの幅bとした。
爪部側面3401dが端部S1に当接すると、図27(e)に示すようにそれを支点として反時計回り方向に回転し、カバー爪部3401の突部傾斜部3401aと爪部上面3401cとで形成される端部S42が、開口傾斜面3061aと装着回転方向Rの下流側に位置する端面306aとで構成される挿入側の端部S3を通過する。このとき、カバー爪部3401の厚さd≦開口部3061の間隔tであるので、カバー爪部3401は、図27(f)、図27(g)に示すように、爪部側面3401dが対面部3061bに案内されて開口部3601内を通過する。そして、カバー爪部3401の爪部上面3401cの装着回転方向R上流側の端部S45が、装着回転方向R上流側に位置する開口部3061の出口部3061cの端部S5を通過すると、図28(h)に示すように、爪部上面3401cと端面306bとが対向した状態となる。このとき、端面306bと、これよりも離脱方向Q1に位置する容器本体33側の部材との間隔SP1はカバー爪部340が十分に回転して端部S4が出口部3601cを通過できるようにしておくと、カバー爪部340の開口部3061内での回転変位がスムーズに行えるので好ましい。
つまり、開口部3061は、容器本体33と容器先端側カバー34とを、突部傾斜部3401aと開口傾斜部3061aとが互いに干渉する方向に相対回転させたときに、突部傾斜部3401aと開口傾斜部3061aとが干渉してカバー爪部3401が開口部3061を通過するように構成されている。
また、開口部3061の出口部3061cの幅aは、爪部上面340cの幅eよりも狭く形成されているので、開口部3061とカバー爪部3401とが対向状態となっても容易に開口部3061を通過することはない。
このため、例えばトナー容器32をトナー補給装置60に着脱する際に、容器シャッタバネ336を圧縮させる力の反力(復元力)やノズルシャッタバネ613を圧縮させることで生じる反力がトナー容器32に加わった場合でも、容器本体33と容器先端側カバー34とが離脱することがなくなり、トナー容器32の着脱時の作業性を向上することができる。
図29は、カバー爪部と開口部の第6の実施形態を示す。図29(a)は、容器本体33に形成した開口部3061と容器先端側カバー34に形成したカバー爪部3402との構成を示す部分拡大斜視図、図29(b)は開口部3061の構成を説明する拡大図、図29(c)はカバー爪部3402の構成を説明する拡大図である。
本実施形態では、カバー爪部3402は、装着回転方向Rの上流側における形状が第5の実施形態と異なっている。
カバー爪部3402は、装着回転方向Rに(a)〜(e)はおける爪部底面3402bの幅をc、装着回転方向Rにおける爪部上面3402cの幅をe、カバー爪部3402の着脱方向への厚さとなる爪部底面3402bと爪部上面3402cの厚さをdとする。カバー爪部3402は、爪部上面3402cの幅eが爪部底面3402bの幅cよりも大きく、装着回転方向Rに対して突部傾斜部3402aが爪部上面3402cから爪部底面3402bに向かって離脱方向Q1に対して下がる傾斜面として形成されている。
そして、本実施形態では、カバー爪部3402の厚さd≦開口部3061の間隔tとし、開口部3061の出口部3061cの幅をa<爪部上面3402cの幅eとするとともに、爪部底面3402bの幅c<挿入部3061dの幅bとした。
また、開口部3061の出口部3061cの幅aは、爪部上面3402cの幅eよりも狭く形成されているので、開口部3061とカバー爪部3402とが対向状態となっても容易に開口部3061を通過することはない。このため、例えばトナー容器32をトナー補給装置60に着脱する際に、容器シャッタバネ336を圧縮させる力の反力(復元力)やノズルシャッタバネ613を圧縮させることで生じる反力がトナー容器32に加わった場合でも、容器本体33と容器先端側カバー34とが離脱することがなくなり、トナー容器32の着脱時の作業性を向上することができる。
図31は、カバー爪部と開口部の第7の実施形態を示す。図31(a)は、容器本体33に形成した開口部3061と容器先端側カバー34に形成したカバー爪部3403との構成を示す部分拡大斜視図、図31(b)は開口部3061の構成を説明する拡大図、図31(c)はカバー爪部3403の構成を説明する拡大図である。
本実施形態では、カバー爪部3403は、窪み部の形状が第6の実施形態と異なり、そのほかの構成は同じであるため詳細な説明は割愛する。
図33は、カバー爪部と開口部の第8の実施形態を示す。図33(a)は、容器本体33に形成した開口部3062と容器先端側カバー34に形成したカバー爪部3404との構成を示す部分拡大斜視図、図33(b)は開口部3062の構成を説明する拡大図、図33(c)はカバー爪部3404の構成を説明する拡大図である。なお、開口部3062の形状は第2の実施形態と同様である。
本実施形態では、カバー爪部3404は、装着回転方向R下流側に位置する端部となる端面に装着回転方向Rに傾斜した突部傾斜部3404aが形成されている。突部傾斜部3404aは、表面が平坦な傾斜面であり、その端につながるように第1の面4404aが形成されている。第1の面4404aは装着回転方向Rに直交する方向に起立する起立面を有している。爪部底面3404bは端面306aと対向している。突部傾斜部3404aと連続し爪部底面3404bと反対側に位置する面を、爪部上面3404cとしている。突部傾斜部3404aと反対側に位置する傾斜面を、爪部側面3404dする。また、爪部側面3404dと爪部上面3404cとの間には、第1の面4404aと平行となる第2の面4404bが形成されている。
そして、本実施形態では、カバー爪部3404の厚さd≦開口部3062の間隔tとし、開口部3062の出口部3062cの幅をa<爪部上面3404cの幅eとするとともに、爪部底面3403bの幅c<挿入部3062dの幅bとした。
突部傾斜部3404aが開口傾斜面3062aと当接すると、カバー爪部3404は、対面部3062b上で、カバー爪部3404の爪部底面3404bの装着回転方向R上流側の端部S74を支点にして図中反時計周りに回転する。そして、図34(d)に示すように、カバー爪部3404の突部傾斜部3404aと爪部上面3404cとで構成される端部S72が、挿入部3062dの装着回転方向R下流側に位置する端部S13を通過する。このとき、カバー爪部3404の厚さd≦開口部3062の間隔tであるので、カバー爪部3404は、図34(e)に示すように、開口傾斜面3602aにカバー爪部3404の端部S72が接触し開口部3602内を通過する。このとき、カバー爪部3404は開口傾斜面3602aと端部S72との接触部を支点として時計周り方向に回転する。そして、図34(f)に示すようにカバー爪部3404の爪部底面3404bの端部S74が、装着回転方向R上流側に位置する出口部3016cの端部S15を通過する。すると、時計周り方向にカバー爪部3404が回転しているカバー爪部3404の爪部側面3404dが出口端3602cを通過し、図34(g)に示すように、爪部上面3404cと端面306bと対向した状態となる。このとき、端面306bと、これよりも離脱方向Q1に位置する容器本体33側の部材との間隔SP1はカバー爪部3404が十分に回転して端部S74が出口部3602cを通過できるようにしておくと、カバー爪部3404の開口部3062内での回転変位がスムーズに行えるので好ましい。
つまり、開口部3062は、容器本体33と容器先端側カバー34とを、突部傾斜部3404aと開口傾斜部3062aとが互いに干渉する方向に相対回転させたときに、突部傾斜部3404aと開口傾斜部3062aとが干渉してカバー爪部3404が開口部3062を通過するように構成されている。
また、開口部3062の出口部3062cの幅aは、爪部上面3404bの幅eよりも狭く形成されているので、開口部3062とカバー爪部3404とが対向状態となっても容易に開口部3062を通過することはない。このため、例えばトナー容器32をトナー補給装置60に着脱する際に、容器シャッタバネ336を圧縮させる力の反力(復元力)やノズルシャッタバネ613を圧縮させることで生じる反力がトナー容器32に加わった場合でも、容器本体33と容器先端側カバー34とが離脱することがなくなり、トナー容器32の着脱時の作業性を向上することができる。
さらに、本実施形態の場合、爪部底面3404bの幅c<挿入部3062dの幅bとしているので、カバー爪部3404が第1の実施形態に比べて開口部3602を通過する角度が回転方向に対して浅くなる。このため、間隔SP1を第1の実施形態よりも少なくすることができる。
また、容器本体33と容器先端側カバー34とを組付時と逆方向に回転させる場合、この回転方向に対して装着方向Qに向けて容器本体33を押しながら回転させると、端面306b側から各開口部内に各カバー爪部を容易に案内することができる。このため、容器本体33と容器先端側カバー34とを分離する際にとり外し易くなり、リサイクル性を向上することが出来る。
このように、開口部3601よりも装着回転方向R上流側に位置する端面306a1を開口傾斜面3601a側よりも離脱方向Q1に向かって低く形成すると、容器先端側カバー34を回転させたときに、カバー爪部340の突部傾斜部340aと開口傾斜面3601aとが対面することになる。このため、容器本体33と容器先端側カバー34とを組み付ける際に離脱方向Q1側にカバー爪部340を押し込む必要がなく、より作業性が向上する。
このように形成すると、図38(b)に示すように、軸受1035の引掛け部1306をフレーム1001の一方の面1001aから貫通孔1034に挿入し、回転させることで、爪部1340が開口部1061内をフレーム1001の一方の面1001aから他方の面1001bに向かって通過することで、爪部1340がフレーム1001の他方の面1001bと係合して装着されるので引っかかり状態が保持される。このため、フレーム1001と軸受1035の装着状態を確実にすることができる。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
33 容器本体(粉体収容部)
33a 開口部(容器開口部)
33b 容器開口部の外周面
33c 容器開口部の先端部
34 容器先端側カバー(保持部)
34a 歯車露出開口部
34b 容器カバーの外周面
34d 垂直面(装着方向下流側の面)
41(Y,M,C,K) 感光体(像担持体)
42(Y,M,C,K) クリーニング装置(感光体クリーニング装置)
42a クリーニングブレード
44(Y,M,C,K) 帯電ローラ(帯電手段)
46(Y,M,C,K) 作像部(画像形成部)
47 露光装置
48 中間転写ベルト
49(Y,M,C,K) 一次転写バイアスローラ
50(Y,M,C,K) 現像装置(現像手段)
51(Y,M,C,K) 現像ローラ(現像剤担持体)
52(Y,M,C,K) ドクタブレード(現像剤規制板)
53(Y,M,C,K) 第一現像剤収容部
54(Y,M,C,K) 第二現像剤収容部
55(Y,M,C,K) 現像剤搬送スクリュ
56(Y,M,C,K) トナー濃度センサ
60(Y,M,C,K) トナー補給装置(粉体補給装置)
64(Y,M,C,K) トナー落下搬送経路
70、2070 トナー容器収納部(粉体容器収納部)
71b 入口台座部
85 中間転写ユニット
86 定着装置
89 二次転写ローラ
100 プリンタ部(複写機装置本体、画像形成装置本体)
200 給紙部(給紙テーブル)
301 容器ギア(容器側歯車)
302 螺旋状突起(搬送手段)
303 把手部
304 汲み上げ部
305 先端開口
306 カバー爪引掛け部(引掛け部)
3061〜3064 開口部
3061a、3062a、3063a、3064a 開口傾斜部
3061b、3062b、3063b、3064b 開口傾斜部との対面部
3061c、3062c、3063c、3064c 開口部の出口部
3061d、3062d、3063d、3064d 挿入部
330 ノズル受入部材(搬送管受入部材)
331 ノズル受入口
332 容器シャッタ(容器開閉部材)
334 容器シャッタ支持部材(支持部材)
335 シャッタ後端支持部
336 容器シャッタバネ(付勢部材)
339 容器ロック部
339a ガイド突起
339b ガイド溝
339c 乗り越え部
339d 係止孔(軸方向規制部)
340、3401〜3404 カバー爪部(突起)
3401a〜3404a 突部傾斜部
3401b、3402b、3403b、3404b 挿入部と対向する面
3401c、3402c、3403c、3404c 出口部側と対向する面
4063、4064 案内部
400 スキャナ部(原稿読取部)
500 複写機(画像形成装置)
601 容器駆動ギア (本体側歯車)
610 ノズル開口(粉体受入口)
611 搬送ノズル(搬送管)
612 ノズルシャッタ(粉体受入口開閉部材)
613 ノズルシャッタバネ(付勢部材)
614 搬送スクリュ(搬送部材)
615 容器セット部(容器受入部)
615a 端部内周面
615c バネ規制部
G 現像剤
Q 装着方向
Q1 離脱方向
1001 第1の部材
1034 貫通孔
1035 第2の部材
1061 開口部
1036 引掛け部
1340 突部
2000 支持装置
Claims (11)
- 粉体を内部に収容した筒状の粉体収納部材と、
粉体収納部材に着脱可能な保持部と、
前記粉体収納部材又は前記保持部の一方に設けられた突部と、
前記粉体収納部材又は前記保持部の他方に設けられ、前記突部が引っかかる引掛け部とを備え、
前記粉体収納部材と保持部は相対回転可能であり、
前記引掛け部は回転方向に延びていて、前記突部を回転方向と直交する方向に通過可能な開口部を有する粉体収容容器。 - 請求項1記載の粉体収容容器において、
前記開口部は、前記粉体収納部材と前記保持部とを相対回転させたときに、前記突部を回転方向と直交する方向に通過可能に形成されている粉体収容容器。 - 請求項1又は2記載の粉体収容容器において、
前記突部は、当該突部の外側周方向の面よりも前記開口部方向へ突出していることを特徴とする粉体収容容器。 - 請求項1又は2記載の粉体収容容器において、
前記突部は、回転方向に位置する端部に回転方向に傾斜した突部傾斜部を有し、
前記開口部は、回転方向に位置する面に前記突部傾斜部と同方向に傾斜した開口傾斜部を有し、
前記粉体収納部材と前記保持部とを、前記突部傾斜部と前記開口傾斜部とが互いに干渉する方向に相対回転させたときに、前記突部傾斜部と前記開口傾斜部とが干渉して前記突部が前記開口部を通過するように構成された粉体収容容器。 - 請求項4記載の粉体収容容器において、
前記開口部における、前記開口傾斜部と前記開口傾斜部との対面部との間隔をt、
前記開口部における出口部側での回転方向への幅をa、
前記突部の着脱方向への厚さをdと、
前記突部が開口部を通過後に前記出口部側と対向する面の回転方向への幅をeとしたとき、
d≦t、a<eである粉体収容容器。 - 請求項5記載の粉体収容容器において、
前記開口部における挿入部側での回転方向への幅をb、
前記突部における前記挿入部と対向する面の回転方向への幅をcとしたとき、
c<bである粉体収容容器。 - 請求項5記載の粉体収容容器において、
前記開口部は、その挿入部側に、離脱方向へ向かって窪んだまたは離脱方向へ向かって傾斜した案内部を有し、
前記案内部における回転方向への幅をb、
前記突部における前記段差部又は前記突部傾斜部と対向する面の回転方向への幅をcとしたとき、
c<bである粉体収容容器。 - 請求項3乃至7の何れか1つに記載の粉体収容容器において、
前記引掛け部は、回転方向における前記開口傾斜面よりも上流側の部位が、前記開口傾斜面の挿入側端部よりも前記離脱方向側に低く形成されている粉体収容容器。 - 請求項1乃至8の何れか1つに記載の粉体収容容器において、
前記粉体収納部材は、着脱可能であって、駆動力が伝達される容器側歯車を有し、
前記突部は、前記歯車に設けられている粉体収容容器。 - 請求項1乃至9の何れか1つに記載の粉体収容容器を有する画像形成装置。
- 貫通孔を備えた第1の部材と、
前記貫通孔に着脱可能な第2の部材、
前記第1の部材又は前記第2の部材の一方に設けられた突部と、
前記第1の部材又は前記第2の部材の他方に設けられ、前記突部が引っかかる引掛け部とを備え、
前記引掛け部は回転方向に延びていて、前記突部を回転方向と直交する方向に通過可能な開口部を有する支持装置。
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