JP2015167426A - 制御装置および圧縮機、冷凍装置、冷蔵庫 - Google Patents

制御装置および圧縮機、冷凍装置、冷蔵庫 Download PDF

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Masaki Sumi
正貴 角
成臣 徳永
Shigeomi Tokunaga
成臣 徳永
広明 加瀬
Hiroaki Kase
広明 加瀬
方三 田浦
Masami Taura
方三 田浦
充浩 福田
Mitsuhiro Fukuda
充浩 福田
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Abstract

【課題】圧縮機を駆動するインバータの保護回路を有する制御回路において、モータ5の発熱、誤動作を防ぐことを目的とする。
【解決手段】IPM4の過電流保護、過熱保護、あるいは制御電圧異常保護の自己保護動作が働いた際に出力されるFo信号を入力として、フリップフロップ回路13、またはモノステーブルマルチバイブレータ回路、あるいはタイマ回路により一定期間のパルス信号に変換し、IPM4を駆動する電源とIPM4との間に備えられたトランジスタ12、MOS−FETなどのスイッチング素子を切り替えることによってIPM4を駆動するIPM電源4aを一時的に遮断する、またはIPM4が安全に停止する電圧まで降下させる、またはIPM4の制御信号を遮断、駆動を停止する機能を有する構成としたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、自己保護機能を有するIPM(インテリジェントパワーモジュール)を有するインバータ回路を有する制御装置に関するものである。
従来のインバータ回路においてIGBT等のパワーデバイス、及び自己保護機能を有するIPMが搭載されている(例えば、特許文献1参照)。
図8は従来のインバータ回路の一例である。
交流電源1をAC/DC変換部2で直流電源に変換し、前記直流電源をコンデンサ3で平滑してIPM4に供給し、前記IPM4によってモータ5を駆動する。
IPM4は、上アームを構成するIGBT6と、下アームを構成するIGBT7と、自己保護機能である過電流検出回路8と過熱検出回路9と制御電圧異常検出回路10を有し、マイコン11からの制御信号によりIGBT6、IGBT7をアクティブハイにてターンオン、ターンオフする。
また、IPM4は、過電流検出回路8によって過電流、過熱検出回路9によって過熱、制御電圧異常検出回路10によってIPM4に供給される電圧が動作範囲外の電圧を検知すると、IPM4の自己保護機能によりIGBT6またはIGBT7をターンオフし、内部デバイスを保護する一方、インバータ回路の動作遮断を行うため異常信号(Fo信号)を出力し、マイコン11はFo信号を検出すると、すべての制御信号の出力を停止し、IPM4の動作を停止させる。以上のように、自己保護動作によって、過電流、過熱、制御電圧異常によるIPM4、およびモータ5の発熱および誤動作を防止する。
特開2000−224861号公報
従来の技術によるインバータの保護回路では、マイコンが何らかのソフトウェアの異常、あるいは回路の異常によりFo信号を検知できない場合、マイコンからの制御信号はターンオフせずに、IPMの保護動作が一定時間働いた後、解除されても再びIPMは動作するために、IPM、およびモータの発熱や誤動作を招く恐れがある。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、第一保護機能としての、IPMの自己保護動作により出力されたFo信号をマイコンが検知できない、あるいは制御信号を正常に停止できない場合において、IPMの外部に構成された第二の保護機能である別の保護回路が作動することによって、IPMの動作を停止させ、IPMやモータの発熱および誤動作を防ぐことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、直流電流を交流電流に変換するインバータ回路を有し、インバータ回路はパワーモジュールと、パワーモジュールを駆動するための駆動回路と、異常を検知した場合にFo信号を出力する異常検出回路と、を有したIPMと、
パワーモジュールに制御信号を供給するマイコンと、を有し、Fo信号をマイコンが検知した場合に、マイコンからの制御信号を停止する第一保護回路と、Fo信号をパルス信号に変換する変換回路を備えるとともにパルス信号によってIPMの駆動を停止する第二保護回路を有することを特徴とするものである。
これにより、IPMの自己保護動作により出力されたFo信号を第一保護機能として作動するべきマイコンが何らかの異常で検知しない場合、あるいは検知したとしても、マイコンからの制御信号が停止しない場合においても、IPM周辺に構成された前記の第二保護機能が作動し、IPMの動作を安全に停止させ、IPMやモータの発熱および誤動作を防ぐことができる。
本発明は、IPMやモータの発熱および誤動作を防ぐことができるので、信頼性が高く高性能のインバータ回路を有する制御装置を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1におけるインバータ回路を有した制御装置の構成図 本発明の実施の形態2におけるインバータ回路を有した制御装置の構成図 本発明の実施の形態2におけるインバータ回路の信号タイムチャート 本発明の実施の形態3におけるインバータ回路を有した制御装置の構成図 本発明の実施の形態4におけるインバータ回路を有した制御装置の構成図 本発明の実施の形態5におけるインバータ回路を有した制御装置の構成図 本発明の実施の形態6におけるインバータ回路により駆動する圧縮機を有する冷蔵庫の構成図 従来の技術におけるインバータ回路の構成図
第1の発明は、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路であって、前記インバータ回路内にはパワーモジュールとこれを駆動するための駆動回路と自己保護機能を有するIPMを有し、前記パワーモジュールに制御信号を供給するマイクロコンピューターであるマイコン(以下マイコンで統一)を有し、前記IPMのFo信号を前記マイコンに出力することにより前記IPMを停止する保護回路を有するインバータ回路において、前記Fo信号をフリップフロップ回路により保持信号とし、前記IPMを駆動する電源と前記IPMとの間に配置されたスイッチング素子を前記保持信号で切断することにより、前記IPMを駆動する電源供給を遮断することで、前記IPMの動作を安全に停止させ、前記IPMやモータの発熱や誤動作を防ぐことが可能となる。
第2の発明は、第二保護回路は、IPMを駆動する電源を遮断するものである。これにより、IPMの動作を安全に停止させ、IPMやモータの発熱や誤動作を防ぐことが可能となる。
第3の発明は、第二保護回路は、IPMを駆動する電源の電圧をIPMが駆動を停止する不足電圧保護が働く電圧まで低下させるものである。これにより、IPMの動作を安全に停止させ、IPMやモータの発熱や誤動作を防ぐことが可能となる。
第4の発明は、第二保護回路は、IPMを駆動する制御信号を遮断するものである。これにより、IPMの動作を安全に停止させ、IPMやモータの発熱や誤動作を防ぐことが可能となる。具体的にはIPMの制御電圧をトランジスタなどのスイッチング素子により遮断することによって駆動を停止することで、前記マイコンが何らかの異常でリセット信号が働かなかった場合にも、安全に停止することが可能となる。
第5の発明は、前記Fo信号の出力をフリップフロップ回路によりパルス信号に変換して、前記IPMの動作を停止することで、前記Fo信号が無効になった場合でも、保護を継続することが可能となる。
第6の発明は、前記Fo信号の出力をモノステーブルマルチバイブレータにより一定期間のパルス信号に変換して、前記IPMの動作を停止することで、前記マイコンが何らかの異常でリセット信号が働かなかった場合にも、保護動作が確実に解除されて、正常動作へ復帰することが可能となる。
第7の発明は、前記Fo信号の出力をタイマ回路により一定期間のパルス信号に変換して、前記IPMの動作を停止することで、前記マイコンが何らかの異常でリセット信号が働かなかった場合にも、保護動作が確実に解除されて、正常動作へ復帰することが可能となる。
第8の発明は、前記IPMに外部からの入力信号により、駆動を停止する緊急停止回路を有し、電流検出抵抗の電圧をオペアンプで増幅した信号を前記モノステーブルマルチバイブレータ回路、または前記タイマ回路により、一定期間のパルス信号に変換し、前記パルス信号が前記緊急停止回路に入力されることで、前記マイコンが何らかの異常で前記Fo信号を検出できずに前記制御信号を停止できない場合でも、前記IPMの動作を安全に停止させ、前記IPMやモータの発熱や誤動作を防ぐことが可能となる。
第9の発明は、第1から第8の発明を有した前記インバータ回路によって、駆動される圧縮機であり、前記IPMの異常を確実に検出し、安全に停止することが可能なため、従来必要とされていた、前記圧縮機の巻線の異常発熱等を検出するためのサーモスタットやバイメタルといった温度を検知して電源を遮断する素子を必要とせずに安全に圧縮機を駆動することが可能となる。
第10の発明は、第1から第8の発明を有した前記インバータ回路によって、駆動される冷凍装置であり、前記IPMの異常を確実に検出し、安全に停止することが可能なため、従来必要とされていた、前記圧縮機の巻線の異常発熱等を検出するためのサーモスタットやバイメタルといった温度を検知して電源を遮断する素子を必要とせずに安全に冷凍装置を運転することが可能となる。
第11の発明は、第1から第8の発明を有した前記インバータ回路によって、駆動される圧縮機を有する冷蔵庫であり、前記IPMの異常を確実に検出し、安全に停止することが可能なため、従来必要とされていた、前記圧縮機の巻線の異常発熱等を検出するためのサーモスタットやバイメタルといった温度を検知して、運転を停止するシステムを必要とせずに安全に冷凍装置を運転することが可能となる。
以下、本発明によるインバータ回路の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
また、先に説明した実施の形態と同一構成については、同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態におけるインバータ回路の構成図を示すものである。
インバータ回路には、自己保護機能を有するIPM(インテリジェントパワーモジュール)が搭載されている。IPMには、パワーモジュール(IGBT)、これらのパワーモジュールを駆動するための駆動回路、異常検出回路が組み込まれている。
IPM4は、パワーモジュールとして上アームを構成するIGBT6と、下アームを構成するIGBT7とを備えている。また、IPM4は、自己保護機能である異常検出回路として、過電流検出回路8、過熱検出回路9、制御電圧異常検出回路10などを備えている。また、駆動回路は、交流電源1、AC/DC変換部2、コンデンサ3などから構成されている。
マイコン11は、IPM4に電気的に接続されており、IPM4に制御信号を供給している。また、異常検出回路が異常を検出した場合には、マイコン11にインバータ回路の動作遮断を行うため異常信号であるFo(False Out)信号を出力するように構成されている。
さらに、インバータ回路は、入力されたFo信号を一定期間のパルス信号に変換する変換回路であるフリップフロップ回路13を備えている。
IPM4から出力されるFo信号がマイコン11とフリップフロップ回路13にそれぞれ接続され、さらにマイコン11からフリップフロップ回路13へリセット信号が接続されている。IPM4を駆動する電圧を供給するIPM電源4aとIPM4を接続するライン間に、フリップフロップ回路からの信号でスイッチングするトランジスタ12が配置されている。
IPM電源4aは、AC/DC変換部2で変換された直流電源が降圧して供給される。
以上のように構成されたインバータ回路について、以下その動作、作用を説明する。
交流電源1をAC/DC変換部2で直流電源に変換し、この直流電源をコンデンサ3で平滑してIPM4に内蔵されたパワーモジュールに310Vで供給し、IPMを駆動するIPM電源4aへ降圧して15Vを供給し、IPM4によってモータ5を駆動する。
IPM4は、マイコン11からの制御信号によりIGBT6、IGBT7をアクティブハイにてターンオン、アクティブローにてターンオフする。
また、IPM4は、過電流検出回路8によって過電流、過熱検出回路9によって過熱、制御電圧異常検出回路10によってIPM4に供給される電圧が動作範囲外の電圧のいずれかを検知すると、IPM4の自己保護機能によりIGBT6またはIGBT7をターンオフし、内部デバイスを保護する。
さらに、IPM4が自己保護機能である過電流保護、過熱保護を検出し、Fo信号をマイコン11、およびフリップフロップ回路13へ出力する。
本来であれば、第一保護回路の機能として、マイコン11はFo信号を検出すると、直ちにIPM4への制御信号を停止し、IPM4の動作を停止させる。
しかし、何らかのソフトウェア、あるいは回路異常により、第一保護回路が機能しない場合、具体的にはマイコン11がFo信号を検出しない、あるいは、制御信号を停止しない場合でも、フリップフロップ回路13に入力されたFo信号は、アクティブ保持され、IPM4を駆動する電圧を供給する電源とIPM4の間に配置されたトランジスタ12を
切断する第二保護回路を備えている。
これにより、IPM4への電圧供給を強制的に遮断し、IPM4の動作を停止させることにより、マイコン11が異常状態になり、制御信号が継続しても、安全にIPM4を停止し、IPM4やモータ5の発熱や誤動作を防止することができる。
また、IPM4の保護動作が解除され、マイコン11に備えられた復帰回路からのリセット信号がフリップフロップ回路13に入力されると、Fo信号の保持は解除され、再びトランジスタ12はターンオンすることにより、IPM4への電源供給が再開され、正常状態へと移行する。 このように、第二保護回路として、フリップフロップ回路を備える場合には、復帰回路を備えることで、IPM4への電源供給を確実に再開することができる。
以上のように、本実施の形態では、Fo信号をマイコンが検知した場合に、マイコン11からの制御信号を停止する第一保護回路と、Fo信号をフリップフロップ回路13によりパルス信号に変換し、パルス信号が出力される期間、IPM4の駆動を停止する第二保護回路とを備えることにより、第一保護回路によって、IPMの自己保護動作により出力されたFo信号をマイコンが検知できない、あるいは制御信号を正常に停止できない場合においても、IPM4の外部に構成された第二保護回路によって、IPMを駆動する電源DCとIPM4との間に備えられたトランジスタ12を切断し、IPM4を駆動する電源DCを一時的に遮断できる。これにより、IPM4の動作を安全に停止させ、IPM4やモータ5の発熱および誤動作を防ぐことができる。
(実施の形態2)
図2は、本実施の形態におけるインバータ回路の構成図を示すものであり、図3は、本発明の実施の形態におけるインバータ回路の信号タイムチャートである。
本実施の形態においては、実施の形態1で説明したものと同等の構成については説明を省略し、実施の形態1と異なる点のみを説明する。
本実施の形態は、図2および図3に示すように、実施の形態1の第二保護回路であるフリップフロップ回路13をモノステーブルマルチバイブレータ回路14、またはタイマ回路15に置き換えた構成であり、第一保護回路であるマイコン11からのフリップフロップ回路13へのリセット信号は省略された構成をしている。
なお、変換回路はモノステーブルマルチバイブレータ回路14またはタイマ回路15で形成し、これらは付属する外付けの抵抗とコンデンサの時定数により、入力信号のエッジを検出し、一定期間のパルス信号に変換することができる素子である。
本実施の形態により、図3で示されるように、IPM4からのFo信号の立ち下がりエッジをモノステーブルマルチバイブレータ回路14、またはタイマ回路15のαで検出すると、外付けの抵抗とコンデンサの時定数Twの時間幅のパルス幅に変換され、βから出力された信号によりトランジスタ12がTwの間隔だけ切断され、IPM4の動作を一時的に停止させることができる。
これにより、何らかのソフトウェア、回路異常でマイコン11のリセット信号が出力されない場合でも、IPM4のFo信号が解除された場合に、自動的にIPM4への電源の遮断を解除することができ、正常運転へと確実に移行することが可能となる。
以上のように、本実施の形態では、Fo信号をマイコンが検知した場合に、マイコン1
1からの制御信号を停止する第一保護回路と、Fo信号をモノステーブルマルチバイブレータ回路14、またはタイマ回路15により一定期間のパルス信号に変換し、パルス信号が出力される期間、IPM4の駆動を停止する第二保護回路とを備えることにより、第一保護回路によって、IPM4の自己保護動作により出力されたFo信号をマイコンが検知できない、あるいは制御信号を正常に停止できない場合においても、IPM4の外部に構成された第二保護回路によって、IPM4を駆動するIPM電源4aとIPM4との間に備えられたトランジスタを切断し、IPM4を駆動するIPM電源4aを一時的に遮断できる。これにより、IPM4の動作を安全に停止させ、IPM4やモータの発熱および誤動作を防ぐことができる。
(実施の形態3)
図4は、本実施の形態におけるインバータ回路の構成図を示すものである。
本実施の形態においては、実施の形態1および2に対して、IPM電源4aの代わりに、外部抵抗器17aと17bの分圧で出力電圧を可変できるIPD16(インテリジェントパワーデバイス)からIPM4を駆動する電圧を供給する構成としたものである。
よって、実施の形態1および2で説明したものと同等の構成については説明を省略し、上記実施の形態と異なる点を中心に説明する。
トランジスタ12がIPD16の外部抵抗器17bと並列抵抗器18とともに配置されたことにより、正常時は、外部抵抗器17aに対して、外部抵抗器17bと並列抵抗器18の合成抵抗との比率の分圧でIPD16の定常動作電圧(例えば、15V)で出力されるのに対し、IPM4のFo信号が入力され、モノステーブルマルチバイブレータ回路14、またはタイマ回路15により、Twの時間幅のパルス信号がトランジスタ12に出力され、トランジスタ12がターンオフされると、並列抵抗器18を介する経路が切断され、外部抵抗器17aと17bの比率の分圧に変化し、IPD16の出力電圧がIPM4の制御電圧異常保護動作が機能する電圧(例えば、9V)以下にまで降下することにより、IPM4の動作を安全に停止することが可能となる。
また、本実施の形態においては、トランジスタ12に流れる電流が微小であるため、実施の形態1、および2で用いられるトランジスタ12の許容電流より大幅に小さくなることで、トランジスタ12の小型化、低価格化が可能となる。
以上のように、本実施の形態では、Fo信号をマイコンが検知した場合に、マイコン11からの制御信号を停止する第一保護回路と、Fo信号をモノステーブルマルチバイブレータ回路14、またはタイマ回路15により一定期間のパルス信号に変換し、パルス信号が出力される期間、IPM4の駆動を停止する第二保護回路とを備えることにより、第一保護回路によって、IPM4の自己保護動作により出力されたFo信号をマイコンが検知できない、あるいは制御信号を正常に停止できない場合においても、IPM4の外部に構成された第二保護回路によって、IPM4を駆動するIPD16の出力電圧をIPM4が安全に停止する電圧まで降下させる。これにより、IPM4の動作を安全に停止させ、IPM4やモータ5の発熱および誤動作を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、第二保護手段としてモノステーブルマルチバイブレータ回路14、またはタイマ回路を用いる形態としたが、もちろん実施の形態1で説明したフリップフロップ回路を用いて第二保護手段を実現することも可能である。
(実施の形態4)
図5は、本実施の形態におけるインバータ回路の構成図を示すものである。 本実施の形態においては、上述の実施の形態で説明したものと同等の構成については説明を省略し、実施の形態2と異なる点のみを説明する。
図5において、トランジスタ12のコレクタ端子からAND回路19を介して、IPM4のIGBT6に接続されている。
この構成により、IPM4から出力されたFo信号が、モノステーブルマルチバイブレータ回路14、またはタイマ回路15により一定時間幅のパルス信号に変換され、トランジスタ12に出力される。トランジスタ12のコレクタ端子からAND回路19を介して、IPM4の上アームIGBT6に接続されている。トランジスタ12がターンオンされると、トランジスタ12のコレクタ端子はLo(0V)となり、従ってAND回路19にはLoが入力され、論理和により上アームIGBTには同じくLoが入力されることにより、IPM4の動作を強制的に停止することが可能となる。
以上のように、本実施の形態では、Fo信号をマイコンが検知した場合に、マイコン11からの制御信号を停止する第一保護回路と、Fo信号をモノステーブルマルチバイブレータ回路14、またはタイマ回路15により一定期間のパルス信号に変換し、パルス信号が出力される期間、IPM4の駆動を停止する第二保護回路とを備えることにより、第一保護回路によって、IPM4の自己保護動作により出力されたFo信号をマイコンが検知できない、あるいは制御信号を正常に停止できない場合においても、IPM4の外部に構成された第二保護回路によって、マイコン11からIPM4に出力される制御信号を遮断する。これにより、IPM4の動作を安全に停止させ、IPM4やモータ5の発熱および誤動作を防ぐことができる。
(実施の形態5)
図6は、本実施の形態におけるインバータ回路の構成図を示すものである。
図6において、IPM4には、電流検出抵抗20の電圧を監視することで、過電流を検知し駆動を停止する過電流保護機能に加えて、外部からの信号により、強制的に上アームIGBT6、または下アームIGBT7をシャットダウンすることが可能な機能を有する。
電流検出抵抗20の電圧はオペアンプを用いた増幅回路21により増幅され、モノステーブルマルチバイブレータ回路14、またはタイマ回路15へ入力される。
電流検出抵抗20に過電流が流れた場合、増幅された信号によりモノステーブルマルチバイブレータ回路14、またはタイマ回路15が作動し、一定間隔のパルス信号が出力され、IPM4の外部シャットダウン端子に入力されることにより、IPM4の駆動を強制的に停止することが可能となる。
(実施の形態6)
図7は、本実施の形態におけるインバータ回路を用いて駆動される圧縮機を有する冷凍装置、または冷蔵庫の構成図を示すものである。本実施の形態では上述の実施の形態1から5で説明した制御装置を適用した圧縮機および冷蔵庫を説明する。
図7において、インバータ回路が搭載されたインバータ基板22により圧縮機電線25を介して、駆動される圧縮機23を搭載した冷凍装置によって運転される冷蔵庫24を示している。
一般的には、圧縮機23の過電流による巻線の異常発熱を検知するために、サーモスタ
ットやバイメタルといった温度により電源を遮断できる素子を圧縮機23に近接して取り付けているが、本発明の第1から第8の実施のインバータ基板22を適用することにより、過電流による運転を確実に停止する機能を有するため、サーモスタットやバイメタルの保護素子を用いない場合であっても、圧縮機23の巻線の異常発熱を防止することが可能となる。
また、本発明のように、異常時に直流電源のみを遮断することで、マイコンが暴走したといった場合でも確実に圧縮機の駆動を停止することができ、また、異常停止する場合であってもマイコンを含めたすべてを遮断するのではなく、基板のみを確実に停止することができるので、マイコンの情報を強制リセットすることなく、情報は保持したまま基板を停止することができる。
本発明にかかるインバータ回路は、自己保護機能を有し、自己保護動作時にはインバータ回路の動作遮断を行うための異常信号(Fo信号)を出力するIPM(インテリジェントパワーモジュール)を搭載する全てのインバータ回路、またはそれを用いた冷蔵庫、圧縮機に適用できる。
1 交流電源
2 AC/DC変換部
3 コンデンサ
4 IPM(インテリジェントパワーモジュール)
5 モータ
6 上アームIGBT
7 下アームIGBT
8 過電流検出回路
9 過熱検出回路
10 制御電圧異常検出回路(異常検出回路)
11 マイコン(マイクロコンピュータ)
12 トランジスタ
13 フリップフロップ回路
14 モノステーブルマルチバイブレータ回路
15 タイマ回路
16 IPD(インテリジェントパワーデバイス)
17a,17b 外部抵抗器
18 並列抵抗器
19 AND回路
20 電流検出抵抗
21 増幅回路
22 インバータ基板
23 圧縮機
24 冷蔵庫
25 圧縮機電線

Claims (11)

  1. 直流電流を交流電流に変換するインバータ回路を有し、
    前記インバータ回路はパワーモジュールと、
    前記パワーモジュールを駆動するための駆動回路と、
    異常を検知した場合にFo信号を出力する異常検出回路と、を有したIPMと、
    前記パワーモジュールに制御信号を供給するマイコンと、を有し、
    前記Fo信号を前記マイコンが検知した場合に、前記マイコンからの制御信号を停止する第一保護回路と、
    前記Fo信号をパルス信号に変換する変換回路を備えるとともに前記パルス信号によって前記IPMの駆動を停止する第二保護回路を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記第二保護回路は、前記IPMを駆動するIPM電源を遮断することで、前記IPMの駆動を停止する回路を有することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第二保護回路は、前記IPMを駆動するIPM電源を、前記IPMが電源電圧の不足で駆動を停止する電圧以下まで低下させることで、前記IPMの駆動を停止する回路を有することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記第二保護回路は、前記IPMを駆動する制御信号を遮断することで、前記IPMの駆動を停止する回路を有することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  5. 前記変換回路は、前記Fo信号をフリップフロップ回路により、パルス信号に変換することを特徴とする請求項1から4いずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記変換回路は、前記Fo信号をモノステーブルマルチバイブレータ回路により、パルス信号に変換することを特徴とする請求項1から4いずれか一項に記載の制御装置。
  7. 前記変換回路は、前記Fo信号をタイマ回路により、パルス信号に変換することを特徴とする請求項1から4いずれか一項に記載の制御装置。
  8. 前記第二保護回路は、前記IPMに外部からの入力信号により、駆動を停止する緊急停止回路を有し、電流検出抵抗の電圧をオペアンプで増幅した信号を前記モノステーブルマルチバイブレータ回路、または前記タイマ回路により、一定期間のパルス信号に変換し、前記パルス信号が前記緊急停止回路に入力されることを特徴とする請求項1から4いずれか一項に記載の制御装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の制御装置を有する圧縮機。
  10. 請求項1から8のいずれか一項に記載の制御装置を有する冷凍装置。
  11. 請求項1から8のいずれか一項に記載の制御装置を有する冷蔵庫。
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