JP2015165886A - 血圧推定装置、血圧推定方法、血圧推定プログラム、及び、血圧測定装置 - Google Patents

血圧推定装置、血圧推定方法、血圧推定プログラム、及び、血圧測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度に血圧を推定することができる血圧推定装置等を提供する。
【解決手段】
血圧推定装置101は、特定の期間における圧力及び該特定の期間において圧力に起因して測定される複数の脈波信号が関連付けされた脈波情報と、血圧とが関連付けされた血圧情報2001から、特定の脈波情報2002に関連付けされた特定の血圧を読み取り、特定の血圧に基づき、特定の脈波情報2002に関する第1血圧を推定する血圧推定部102を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、血圧を推定する血圧推定装置等に関する。
血圧は、循環器疾患の有無を解析する指標の一つである。たとえば、血圧に基づいて、いわゆる生活習慣病等のリスクを解析することは、脳卒中、心不全、及び、心筋梗塞等の心血管系における疾患を予防するのに有効である。特に、家庭等の院外においては、毎日、同じ時間に、略一定の環境にて、長期間に亘り血圧を測定することが望まれている。院外において測定される血圧は、心血管系の疾患を、高い精度にて予測するのに適する。したがって、医療の現場においては、家庭等の院外において測定する血圧を重視する傾向にある。また、高血圧症を治療する場合にも、血圧を正確に測定することは非常に重要である。
血圧は、1年間、1カ月間、または、24時間等の期間における生活行動パターンに応じて変動する。さらに、血圧は、病的な要因以外に、活動量、会話、精神的な不安、緊張、あせり、おどろき、我慢、飲酒、喫煙、寒さ等の様々な要因に応じて大きく変動する。
近年、寝ている場合に測定される血圧、活動している場合に測定される血圧、及び、朝、起きた場合に測定される血圧の間の差に基づき、臓器に障害が発生するリスクを推定する研究もなされている。
たとえば、特許文献1、及び特許文献2が開示する血圧計(ABPM)は、様々な状況における血圧を測定するために、24時間携帯することにより血圧を定期的に測定する血圧計である。「24時間携帯する血圧計の使用(ABPM)基準に関するガイドライン」に従えば、測定間隔は、10分乃至30分間隔である。さらに、該ガイドラインに従えば、被測定者は、日常活動(たとえば、就寝時間、起床時間、睡眠深度、食事、排泄,及び、服薬等)を記録する必要がある。尚、ABPMは、Ambulatory_Blood_Pressure_Monitoringの略称である。
特開平11−47103号公報 特開2010−194111号公報
ABPM装置を含めた血圧測定装置(血圧計)は、カフ(cuff)が被測定者にかける圧力を、心臓が収縮する過程における血圧(収縮期血圧値、最高血圧、Systolic_blood_pressure、以降、「SBP」とも表す。)よりも高くする。このため、該血圧測定装置は、被測定者に対する負担が大きい。そこで、被測定者にかかる負担を軽減するために、血圧を測定する際における加圧を制御したり、収縮期血圧を推定したりすることが行われる。
特許文献2は、カフにおける圧力を制御することにより、被測定者にかかる負担を軽減する非観血式(Non_Invasive)血圧測定装置、及び、血圧測定プログラムを開示する。
特許文献2が開示する血圧計は、静かな環境、または、特定の状況においてのみ、正しい血圧を測定する。このため、該血圧計は、たとえば、被測定者が運動している場合や、周囲の雑音が大きな場所に滞在する場合等の状況においては、正確に血圧を測定することはできない。したがって、該血圧計は、ABPM等の用途に適さない。
一方、ABPM基準に関するガイドラインに従えば、歩行中や手仕事中に血圧測定が開始された場合、被測定者は、血圧を測定する上腕を安静に保つ必要がある。しかし、被測定者が常に安静に保てる状況にあるとは限らず、安静状態でなくとも血圧を正確に測定できることが望まれている。
そこで、本発明の主たる目的は、血圧を正確に測定する血圧測定装置等を提供することである。
前述の目的を達成するために、本発明の一態様において、血圧推定装置は、以下の構成を備える。
すなわち、本発明に係る血圧推定装置は、
特定の期間における圧力及び該特定の期間において前記圧力に起因して測定される複数の脈波信号が関連付けされた脈波情報と、血圧とが関連付けされた血圧情報から、特定の脈波情報に関連付けされた特定の血圧を読み取り、前記特定の血圧に基づき、前記特定の脈波情報に関する第1血圧を推定する血圧推定手段
を備えることを特徴とする。
また、本発明の他の見地として、本発明に係る血圧推定方法は、
情報処理装置を用いて、特定の期間における圧力及び該特定の期間において前記圧力に起因して測定される複数の脈波信号が関連付けされた脈波情報と、血圧とが関連付けされた血圧情報から、特定の脈波情報に関連付けされた特定の血圧を読み取り、前記特定の血圧に基づき、前記特定の脈波情報に関する血圧を推定する
ことを特徴とする。
さらに、同目的は、係る血圧推定プログラム、および、そのプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体によっても実現される。
本発明に係る血圧推定装置等によれば、高精度に血圧を推定することができる。
本発明の第1の実施形態に係る血圧推定装置が有する構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る血圧推定装置における処理の流れを示すフローチャートである。 血圧情報が有する構成を概念的に表す図である。 血圧情報の一例を概念的に表す図である。 圧力信号及び脈波信号の一例を表す概念図である。 圧力信号及び脈波信号の一例を表す概念図である。 脈波情報の一例を概念的に表す図である。 第1の実施形態に係る血圧測定装置が有する構成を表すブロック図である。 装着されていないカフ付近の斜視図である。 特定部位にカフを装着する状態の一例を表す図である。 カフと脈波計測部の位置関係の一例を概念的に表す図である。 カフと脈波計測部の位置関係の一例を概念的に表す図である。 カフと脈波計測部の位置関係の一例を概念的に表す図である。 本発明の第2の実施形態に係る血圧推定装置が有する構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る血圧推定装置における処理の流れを示すフローチャートである。 特徴量と圧力との間における関係の一例を表す図である。 特定の脈波情報の一例を概念的に表す図である。 カフと、3つの脈波計測部との位置関係を概念的に表す図である。 カフと、4つの脈波計測部との位置関係を概念的に表す図である。 本発明の第3の実施形態に係る血圧測定装置が有する構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る血圧測定装置における処理の流れを示すフローチャートである。 圧力計測部が測定する圧力の一例を表す図である。 脈波計測部が上流側において測定する脈波の一例を表す図である。 脈波計測部が下流側において測定する脈波の一例を表す図である。 脈波をフーリエ変換することにより算出する脈波値の一例を概念的に表す図である。 特徴量と圧力との間の関係の一例を表す図である。 相関度の一例を概念的に表す図である。 本発明の第4の実施形態に係る血圧測定装置が有する構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る血圧測定装置における処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の各実施形態に係る血圧推定装置を実現可能な計算処理装置のハードウェア構成を、概略的に示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係る血圧推定装置が有する構成を示すブロック図である。 第5の実施形態に係る血圧推定装置における処理の流れを示すフローチャートである。 脈波情報が有する構成の一例を概念的に表す図である。 血圧情報が有する構成の一例を概念的に表す図である。 血圧測定装置が特定部位に設置されている状態を概念的に表す図である。 特定部位に加えられる圧力、及び圧力信号の一例を表す図である。 特定部位に圧力が加えられる場合に、検知される複数の脈波信号に関する時間変化の一例を表す図である。 複数の脈波信号から算出される4種類の特徴量候補に関して、圧力と特徴量との関係の一例を表す図である。 特定の条件を満たす特徴量における、圧力と特徴量との間における特性の一例を表す図である。 第5の実施形態に係る血圧測定装置が有する構成の一例を表すブロック図である。 第5の実施形態に係る血圧測定装置における処理の流れを示すフローチャートである。 第5の実施形態に係る血圧測定装置における処理の流れを示すフローチャートである。
次に、本発明を実施する実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態に係る血圧推定装置101が有する構成と、血圧推定装置101が行う処理とについて、図1と図2とを参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る血圧推定装置101が有する構成を示すブロック図である。図2は、第1の実施形態に係る血圧推定装置101における処理の流れを示すフローチャートである。
第1の実施形態に係る血圧推定装置101は、血圧推定部102を有する。
血圧推定装置101は、特定の期間における圧力信号と、被測定者に関して該特定の期間において該圧力信号が示す圧力を加える場合に測定される複数の脈波信号とが関連付けされた特定の脈波情報2002を受信する。
以降、説明の便宜上、複数の脈波信号は、2つであるとする。本実施形態に係る特定の脈波情報2002は、後述のように3つ以上の脈波信号であってもよい。
図5を参照しながら、特定の脈波情報2002における、複数の脈波信号と、圧力信号とについて説明する。図5は、圧力信号及び複数の脈波信号の一例を表す概念図である。図5における横軸は、時間を表し、右側であるほど時間が進むことを表す。図5における縦軸は、圧力信号または脈波信号の強度を表し、上側であるほど圧力信号または脈波信号の強度が強いことを表す。図5の例の場合、特定の期間は、複数回、心臓が拍動する(心拍)期間である。
また、脈波情報は、たとえば、図6に示すように、ある期間における脈波情報であってもよい。図6は、圧力信号及び脈波信号の一例を表す概念図である。図6に示す脈波情報は、収縮期血圧よりも低い圧力(この場合100mmHg程度)において加圧を停止する場合に測定される脈波信号に関する情報を表す。
特定の期間において、圧力が、収縮期血圧と、心臓が拡張する過程における血圧である拡張期血圧(拡張期血圧値、最低血圧、Diastolic blood pressure以降、「DBP」とも表す。)との間であれば、脈波における振幅は大きく、被測定者に関する脈波を測定することができる。逆に、圧力が、収縮期血圧よりも大きな値、あるいは、拡張期血圧よりも小さな値であれば、特に下流側の脈波における振幅は小さく、被測定者に関する脈波を測定することができない。
脈波情報は、図7に示すように、あるタイミングにおける、圧力と、複数の脈波信号とを関連付ける情報である。図7は、脈波情報の一例を概念的に表す図である。たとえば、脈波情報は、圧力「70」、脈波信号A「aa」、及び、脈波信号B「ba」を関連付ける。これは、被測定者に圧力「70」を加える場合に、脈波信号A「aa」、及び、脈波信号B「ba」が測定されることを表す。
尚、脈波情報は、必ずしも、あるタイミングにおける圧力と、複数の脈波信号とを関連付けする必要はなく、圧力と、複数の脈波信号との関係を回帰分析する等により算出するパラメータであってもよい。また、脈波情報は、複数の脈波信号そのもの、または、圧力そのものでなくともよく、圧力、あるいは、複数の脈波信号から、所定の手順に従い算出される値であってもよい。すなわち、脈波情報は、上述した例に限定されない。
血圧推定装置101は、図3に示すような、脈波情報と血圧とが関連付けされた血圧情報2001を参照することができる。図3は、血圧情報2006が有する構成を概念的に表す図である。血圧情報2006は、上述したような脈波情報と、血圧とを関連付けする。
図4を参照しながら、血圧情報2001の一例について説明する。図4は、血圧情報2001の一例である血圧情報2007を概念的に表す図である。この場合、血圧は、拡張期血圧と、収縮期血圧とを含む。また、図4の例において、脈波情報は、あるタイミングにおける圧力と、複数の脈波信号とを関連付けする。
血圧推定部102は、血圧情報2001から、受信した特定の脈波情報2002に関連付けされた血圧を読み取る(ステップS201)。
上述した例においては、血圧推定部102は、血圧情報2001において、特定の脈波情報2002と一致する脈波情報を探索した。血圧推定部102は、特定の脈波情報2002と、血圧情報2001における脈波情報との類似度または相関度を算出する等により、類似する脈波情報を探索してもよい。また、特定の脈波情報2002と関連付けされた血圧情報は複数であってもよい。あるいは、血圧推定部102は、類似度が最大または最大付近の脈波情報を選び、選んだ脈波情報に関連付けされた血圧を読み取ってもよい。
たとえば、最大付近は、最大から特定の範囲以内にある場合における値として定義することができる。特定の範囲は、あらかじめ決められた値でもよい。
また、血圧推定部102は、必ずしも、血圧情報2001における脈波情報の全てのデータと、特定の脈波情報2002との類似度を算出する必要はなく、血圧情報2001における脈波情報の一部のデータであってもよい。すなわち、この場合、脈波情報における圧力は、必ずしも、拡張期血圧と、収縮期血圧とを含むとは限らない。
次に、血圧推定装置101は、読み取った血圧に基づき、特定の脈波情報2002に関する血圧(以降、説明の便宜上、「第1血圧」と表す。)を推定する(ステップS202)。たとえば、読み取った血圧が1つである場合に、血圧推定部102は、該血圧を第1血圧であると推定してもよい。また、類似度や相関度に応じて読み取る血圧を推定する場合に、血圧推定部102は、該血圧を類似度に応じた重み付きの平均値を求める等により第1血圧を推定してもよい。
血圧情報2001は、被測定者に関して、あらかじめ測定された圧力及び複数の脈波が関連付けされた脈波情報と、血圧とを含む。血圧情報(圧力信号、複数の脈波信号、血圧の情報)2001は、血圧推定開始以前に準備してもよい。血圧情報をあらかじめ測定する方法は、本実施形態と同様に、脈波情報(圧力信号と複数の脈波信号)を取得し、オシロメトリック法やコロトコフ法により血圧(収縮期血圧および拡張期血圧)を測定し、測定した血圧と、取得した脈波情報とを関連付ける。別な方法として、本実施形態と同様に、脈波情報を取得し、脈波情報の特徴から血圧を算出し、算出した血圧と、取得した脈波情報とを関連付けすることにより、血圧情報を準備してもよい。血圧情報をあらかじめ測定する手段は、上述した手段に限らない。この場合、被測定者は、複数であってもよい。
また、脈波情報2002は、図7に例示するような、テーブル形式である必要はない。脈波情報2002は、たとえば、圧力及び複数の脈波信号の間の関係(たとえば、図5、及び、図6)を表す関係式、または、該関係式を表すパラメータであってもよい。
類似度が大きいとは、たとえば、血圧情報2001に含まれる値と、特定の脈波情報2002に含まれる値との違いが小さいことを表す。相関度が大きいとは、たとえば、血圧情報2001に含まれる値と、特定の脈波情報2002から得られる相関係数が大きいことを示す。類似度や相関度は、上述した例に限定されない。
本実施形態に係る血圧推定装置101は、血圧情報2001から、圧力と複数の脈波信号とに関連付けされた脈波情報2002に関連付けされた血圧を読み取り、読み取った血圧に基づき、特定の脈波情報2002に関する血圧を推定する。したがって、血圧推定装置101は、脈波、または、圧力値がノイズを含む場合であっても、複数の脈波信号を含む脈波情報と、血圧情報から血圧を読み取ることにより、ノイズの影響を受けることなく血圧を推定することができる。
一方、一般的な血圧推定装置は、上述したように、測定される脈波がノイズを含む場合に、正確に血圧を測定することができない。
すなわち、本実施形態に係る血圧推定装置101によれば、高精度に血圧を推定することができる。
たとえば、血圧推定装置101は、図8に例示する血圧測定装置408が測定する圧力信号と、該血圧測定装置408が測定する複数の脈波信号とを関連付ける脈波情報を受信する。図8は、第1の実施形態に係る血圧測定装置408が有する構成を表すブロック図である。
血圧測定装置408は、カフ401と、脈波計測部402と、脈波計測部403と、圧力計測部407と、圧力制御部404と、入力部405と、表示部406と、血圧推定装置101とを有する。図9に例示するように、カフ401と、脈波計測部402と、脈波計測部403とは一体を成す。図9は、装着されていないカフ401付近の斜視図である。
以降の説明においては、説明の便宜上、カフ401の形状は、図9に例示するように、展開した状態において長方形(矩形形状))、台形、または、矩形形状に近い形状であるとする。矩形形状に近い形状は、たとえば、短手方向または長手方向、またはその両方がテーパー状や弧である形状である。矩形形状に近い形状は、上述した形状に限定されない。長手方向は、カフを特定部位に巻く方向、すなわち、特定部位に巻いた状態での周方向であるとする。また、短手方向は、長手方向に直交、あるいは、略直交する方向であるとする。さらに、加圧した状態において、カフ全体が特定部位に圧力を加えるとする。この場合、「上流側」とは、動脈において、中枢、または、心臓と、短手方向の中心との間を表すこととする。「下流側」とは、動脈において、短手方向の中心と、抹消側(たとえば、手先や足先等)との間を表すこととする。しかし、カフの態様は、上述した態様に限定されない。
まず、被測定者は、図10のように、上腕、脚部、または、手首等の特定部位にカフ401を巻くことにより、血圧を測定する。被測定者は、長手方向を特定部位に巻くことにより、カフ401を装着する。図10は、特定部位にカフ401を装着する状態の一例を表す図である。この場合、動脈は、短手方向と平行あるいは略平行すると捉えることができる。この場合、脈波計測部402は、中枢または心臓と、短手方向の中心との間において、脈波を測定する。一方、脈波計測部403は、短手方向の中心と、抹消側(たとえば、手や足等)との間において、脈波を測定する。
脈波計測部402及び脈波計測部403は、たとえば、脈波が引き起こす振動を検出する振動センサ、特定部位に光を照射する場合の反射光、または特定部位に光を照射する場合の透過光を検出する光電センサ等である。脈波計測部402及び脈波計測部403は、相互に異なるセンサであってもよい。たとえば、脈波計測部402が、第一波長(たとえば、赤色光660nm程度)の光電センサであって、脈波計測部403が、第一波長と異なる第二波長(たとえば、近赤外光940nm程度)の光電センサであってもよい。この場合に得られる複数の脈波信号から血中酸素飽和度を推定できる。すなわち、血圧測定装置408は、血圧に加えて、血中酸素飽和度も測定可能な装置となる。
また、脈波計測部402及び脈波計測部403は、圧力センサであってもよい。圧力センサである場合、脈波計測部は、圧力を、たとえば、フーリエ変換すること等により、周期が相互に異なる信号に分ける。圧力制御部404が、略一定の速度で、加圧または減圧をする場合、圧力制御部404に起因する圧力に関する周期は長い。このため、フィルタ回路等との組み合わせ、もしくは、デジタルフィルタの適用により圧力から周期が短い信号を抽出することによって、脈波計測部は、脈波に起因する脈波信号を抽出することができる。脈波計測部は、上述した例に限定されない。たとえば、脈波計測部としては、磁気センサや加速度センサを適用できる。
被測定者は、入力部405を操作することにより、測定を開始する。入力部405は、例えば、測定を開始する測定開始ボタン、電源ボタン、測定開始後に測定を中止する測定中止ボタン、表示部406が表示する項目を選択する場合に用いられる左ボタン、及び、右ボタン等(いずれも不図示)を有する。入力部405は、被測定者等から受信する入力信号を、血圧推定装置101に送信する。
被測定者が測定を開始するのに応じて、圧力制御部404は、圧力計測部407が測定するカフ401の内圧を参照しながら、カフ401に封入する気体(たとえば、空気)、液体、またはその両者の量を制御すること等により、特定部位にかける圧力を制御する。たとえば、圧力制御部404は、カフ401に封入する気体を送るポンプ、または、カフ401における弁の動作を制御する。
カフ401は、気体を封入する圧迫袋(空気袋)や、ゲルや液体を封入するゲル袋といった圧迫袋1006を有してもよい。カフ401は、圧力制御部404が行う制御に従い、特定部位に圧力を加える。
カフ401における短手方向の加圧中心または略中心を挟むように、脈波計測部402及び脈波計測部403を配置してもよい。図11Aは、カフと脈波計測部との位置関係の一例を概念的に表す図である。最適な脈波センサの配置は、脈波計測部402、及び、脈波計測部403が圧迫袋1006の両端にある場合である。すなわち、この配置は、脈波信号を取得しやすい圧迫部上にあり、かつ、違いが大きい構成である。尚、説明の便宜上、図11Aには、特定部位、及び、特定部位における血流等も示す。しかし、血圧測定装置408は、特定部位、及び、特定部位における血流等を含まない。
図11Bは、図11Aとは異なる、カフと脈波計測部との位置関係の一例を概念的に表す図である。図11Bに示す構成は、脈波計測部402及び脈波計測部403が計測する脈波信号間の違いが最も大きくなるように、脈波計測部402及び脈波計測部403をカフの両端に配置する構成である。尚、説明の便宜上、図11Bは、特定部位、及び、特定部位における血流等も示す。しかし、血圧測定装置408は、特定部位、及び、特定部位における血流等を含まない。
図11Cは、カフと脈波計測部との位置関係の一例を概念的に表す図である。図11Cに示す構成は、圧迫部の略中心付近に、脈波計測部402、及び、脈波計測部403を配置する構成である。該構成である場合、脈波計測部402、及び、脈波計測部403は、脈波信号を計測することが容易である。尚、説明の便宜上、図11Cは、特定部位、及び、特定部位における血流等も示す。しかし、血圧測定装置408は、特定部位、及び、特定部位における血流等を含まない。
カフと脈波計測部との位置関係は、上述した例に限らず、脈波信号や違いの計測する容易さを考慮した構成にしてもよい。脈波計測部は、圧迫部の略中心に近いほど、脈波を計測しやすく、圧迫部の略中心から離れる(すなわち、カフ端に近づく)につれ、違いを計測しやすい。たとえば、該構成は、脈波計測部402を圧迫部の端、脈波計測部403をカフ端に配置する構成であってもよいし、脈波計測部402を圧迫部の端、脈波計測部403を圧迫部中心付近に配置する構成であってもよい。また、該構成は、脈波計測部402をカフ端、脈波計測部403を圧迫部端に配置する構成であってもよいし、脈波計測部402をカフ端、脈波計測部403を圧迫部中心付近に配置する構成であってもよい。さらに、該構成は、脈波計測部402を圧迫部中心付近、脈波計測部403を圧迫部端に配置する構成であってもよいし、脈波計測部402を圧迫部中心付近、脈波計測部403をカフ端に配置する構成であってもよい。
たとえば、圧力計測部407は、測定した圧力を離散化することにより、デジタル信号に変換(analog digital変換、A/D変換)し、該デジタル信号を圧力信号として送信する。同様に、脈波計測部402、及び、脈波計測部403は、測定した脈波を離散化することにより、デジタル信号に変換し、該デジタル信号を脈波信号として送信する。
A/D変換の際に、特定の周波数を抽出するフィルタ等を用いることにより、圧力(または、脈波)の一部を抽出してもよい。また、圧力(または、脈波)を、増幅器等を適用することにより、所定の振幅に増幅してもよい。
次に、血圧測定装置408は、圧力と、脈波とにおいて、たとえば、特定のタイミングにおける値を抽出し、抽出した値を関連付けることにより、特定の脈波情報2002を算出する。
血圧測定装置408は、特定の脈波情報2002を血圧推定装置101に送信する。
次に、血圧推定装置101は、上述した処理を行うことにより、血圧を推定する。この際に、血圧推定装置101は、圧力制御部404に、制御内容を指示する制御信号を送信してもよい。
表示部406は、血圧推定装置101が算出した血圧を表示する。表示部406は、LCD(Liquid_Crystal_Display)、OLED(Organic_light−emitting_diode)、または、電子ペーパー等である。たとえば、電子ペーパーは、マイクロカプセル方式、電子粉瘤方式、コレステリック液晶方式、電気泳動法式、または、エレクトロウェッティング方式等に従い実現可能である。
第1の実施形態に係る血圧推定装置101によれば、高精度に血圧を推定することができる。その理由は、脈波情報に多少の誤差が含まれていたとしても、血圧推定装置101が、血圧情報から特定の脈波情報に関連付けされた血圧を読み取ることにより、誤差が軽減されるためである。
尚、血圧測定装置408は、血圧推定装置101と、脈波計測部402及び脈波計測部403等が通信ネットワークを介して、脈波信号を送受信する態様であってもよい。入力部405及び表示部406が血圧測定装置408の外部にあり、血圧測定装置408と通信ネットワークを介して接続された態様であってもよい。
また、特定部位は、上腕部であっても、手首等であってもよい。たとえば、特定部位が手首である場合、脈波計測部402及び脈波計測部403は、撓骨動脈を介して脈波を検出してもよい。
血圧測定装置408は、血圧推定装置101を含むため、高精度に血圧を推定することができる。
<第2の実施形態>
次に、上述した第1の実施形態を基本とする本発明の第2の実施形態について説明する。
以降の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明すると共に、上述した第1の実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明を省略する。
図12と図13とを参照しながら、第2の実施形態に係る血圧推定装置1101が有する構成と、血圧推定装置1101が行う処理とについて説明する。図12は、本発明の第2の実施形態に係る血圧推定装置1101が有する構成を示すブロック図である。図13は、第2の実施形態に係る血圧推定装置1101における処理の流れを示すフローチャートである。
第2の実施形態に係る血圧推定装置1101は、血圧推定部1102を有する。
血圧推定部1102は、複数の脈波信号(すなわち、脈波信号2004、及び、脈波信号2005)に関する脈波値を算出する(ステップS801)。
たとえば、脈波値は、以下に示す脈波値1乃至脈波値6である。すなわち、
・脈波信号の極値(すなわち、極大値、極小値、または、その両者)、または、極値付近のタイミング・・・(脈波値1)、
・脈波信号の振幅値・・・(脈波値2)、
・脈波信号が立ち上がる(増加し始める)タイミング・・・(脈波値3)、
・脈波信号が立ち下がる(減少し始める)タイミング・・・(脈波値4)、
・脈波信号を周波数空間に変換し、該周波数空間における振幅・・・(脈波値5)、
・脈波信号を周波数空間に変換し、該周波数空間における位相・・・(脈波値6)。
たとえば、極値付近は、極値から特定の範囲以内にある場合における値として定義することができる。特定の範囲は、極値を算出する対象に関する傾き(微分、階差等に算出することにより求められる)の大きさが、所定の値未満になること等に基づいて算出される値でもよい。特定の範囲は、上述した例に限定されない。
血圧推定部1102は、脈波信号のうち、1心拍に相当する領域において、脈波値1乃至脈波値4を算出する。たとえば、血圧推定部1102は、脈波信号に含まれる特定の周期を有する脈波信号を抽出し、脈波値1乃至脈波値4を算出してもよい。脈波値1乃至脈波値4の特長は、解析が単純であり、解析時間が短いことである。
一方、脈波値5及び脈波値6は、1心拍に相当する領域における脈波信号に含まれる複数の周波数に関する脈波値である。脈波値5及び脈波値6の特長は、多様な周波数成分が含まれる場合であっても、脈波値を算出することができることである。
脈波信号、あるいは、脈波信号の微分、階差等、脈波信号から導出される信号が所定の条件を満たす場合を脈波値と定義すればよいため、脈波値は、上述した例に限定されない。
また、脈波信号を周波数空間(周波数領域)に変換する方法は、たとえば、短時間フーリエ変換、ウェーブレット変換等である。短時間フーリエ変換、ウェーブレット変換等は、一般的な技術である。このため、本実施形態においては説明を省略する。
尚、血圧推定部1102が算出する脈波値は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
次に、血圧推定部1102は、脈波信号2004及び脈波信号2005について、ステップS801にて算出した脈波値に関する違いを、特徴量として算出する(ステップS802)。
血圧推定部1102は、違いとして、脈波値の差分、あるいは、脈波値の比を算出する。
たとえば、血圧推定部1102は、特徴量として、以下に示す特徴量1乃至特徴量6を算出してもよい。すなわち、
脈波信号2004に関する脈波値1と、脈波信号2005に関する脈波値1との比・・・(特徴量1)、
脈波信号2004に関する脈波値2と、脈波信号2005に関する脈波値2との差・・・(特徴量2)、
脈波信号2004に関する脈波値3と、脈波信号2005に関する脈波値3との差・・・(特徴量3)、
脈波信号2004に関する脈波値4と、脈波信号2005に関する脈波値4との差・・・(特徴量4)、
脈波信号2004に関する脈波値5と、脈波信号2005に関する脈波値5との比・・・(特徴量5)、
脈波信号2004に関する脈波値6と、脈波信号2005に関する脈波値6との差・・・(特徴量6)。
ここで差は、差の絶対値としてもよい。検出すべき違いは、比、及び、差などのように、差異を表すものであればよい。このため、血圧推定部1102が算出する特徴量は、上述した例に限定されない。
次に、血圧推定部1102は、算出した特徴量と、該特徴量の基となる脈波値を算出するタイミングにおける圧力信号2003とを関連付けることにより、特定の脈波情報2002を算出する。
この場合、特定の脈波情報2002は、図7に例示する情報とは異なり、複数の脈波信号から算出する特徴量と、圧力とを関連付ける。
血圧推定部1102は、血圧情報2001において、算出した特定の脈波情報2002に関連付けされた血圧を読み取り、読み取った血圧に基づき、特定の脈波情報2002に関する第1血圧を推定する(ステップS803)。
本実施形態においては、血圧情報2001に含まれる脈波情報は、圧力信号が示す圧力と、血圧推定部1102が算出する特徴量とを関連付けする。尚、脈波情報は、必ずしも、特徴量と圧力とを関連付けする必要はなく、あるタイミングにおける複数の脈波信号と、圧力信号とを関連付けしてもよい。
たとえば、血圧推定部1102は、読み取った血圧が1つである場合には、該血圧を第1血圧としてもよい。また、類似度に応じて読み取る血圧を決める場合に、血圧推定部1102は、該血圧を類似度に応じた重み付きの平均値を求める等、平均値を求めることにより第1血圧を推定してもよい。
特徴量は、脈波を測定する場合に加えられる圧力に応じて、変化する。たとえば、特徴量6と圧力とは、図14に示すような関係がある。図14は、特徴量と圧力との間における関係の一例を表す図である。図14の横軸は、圧力信号2003が示す圧力を表し、右側であるほど、圧力が高いことを表す。図14の縦軸は、特徴量6を表し、上側であるほど、特徴量6が大きいことを表す。特徴量6は、圧力が拡張期血圧である付近から上昇を開始し、圧力が収縮期血圧である付近において、略最大になる。
図14における丸印「○」は、上述したような特徴量を表す。すなわち、血圧推定部1102は、丸印「○」における値を用いることにより、図7に例示する脈波情報を算出する。図14における実線と拡張期血圧および収縮期血圧(点線部)は血圧情報の一つである。
図15に、図14で示した脈波情報と、血圧情報(第1血圧情報の場合または第2血圧情報の場合)から得られた相関度を示す。図15の横軸は、規格化した圧力であり、右側であるほど圧力が高いことを表す。図15の縦軸は相関度であり、上側であるほど相関度が高いことを示す。
たとえば、血圧推定部1102は、式15に従い、以下に示す類似度を算出する。すなわち、
(Σi (xi−xm)×(yi−ym))÷a・・・(式15)、
ただし、yiは、血圧情報に含まれる特定の血圧Piにおける特徴量の違い(たとえば位相差)である。xiは、特定の脈波情報に含まれる特定の血圧Piにおける特徴量の違い(たとえば位相差)である。ymは、位相差{yi}の相加平均である。xmは、位相差{xi}の相加平均である。aは、任意定数である。Σiは、iに関して総和をとることを表す。
血圧推定部1102は、特定の脈波情報、及び、血圧情報における脈波情報を、収縮期血圧等に基づいて正規化し、正規化した脈波情報に基づいて類似度を算出してもよい。この場合、血圧推定部1102は、脈波情報を正規化するのに基づいて、該脈波情報と関連付けされた血圧も変換する。したがって、血圧推定部1102は、該血圧と正規化定数とを乗算することにより、特定の脈波情報2002に関する血圧を推定する。
正規化することにより、血圧情報における冗長な脈波情報を減らすことができる。すなわちデータベースの容量を下げることができる。これに伴い、血圧推定部1102における処理負荷は低減する。
第2の実施形態に係る血圧推定装置1101は、第1の実施形態と同様の構成を含むため、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を享受することができる。すなわち、第2の実施形態に係る血圧推定装置1101によれば、高精度に血圧を推定することができる。
以降、類似度の計算に用いる特徴量として脈波値の違いを算出することによって、ノイズが低減することについて説明する。
被測定者における動き、外部からの振動、及び、周囲における雑音等は、脈波信号に、ノイズ信号として加わる。
ここで、説明の便宜上、ノイズ信号を含む計測信号をS1及びS2、被測定者に関する脈波信号をP1及びP2とする。
この場合、計測信号、及び、脈波信号には、以下に示す式1及び式2に示す関係がある。すなわち、
S1=P1×a1+b1・・・(式1)、
S2=P2×a2+b2・・・(式2)、
(ただし、a1及びa2は、それぞれ、脈波信号S1及び脈波信号S2に関する乗算ノイズを表す。また、b1及びb2は、それぞれ、脈波信号S1及び脈波信号S2に関する加算ノイズを表す)。
ここで、kを、以下に示す式3に従い定義する。すなわち、
b1÷b2・・・(式3)。
上述した式1、式2、及び、式3から、以下に示す式4が成り立つ。すなわち、
S1−k×S2=P1×a1−P2×k×a2・・・(式4)。
a1とa2が十分に1に近い(すなわち、乗算ノイズが十分に小さい)場合、または、乗算ノイズの影響を受けない特徴量を抽出することで、a1、a2は無視でき、ノイズを低減することが可能である。
ここで、mを、以下に示す式5に従い定義する。すなわち、
a1÷a2・・・(式5)。
上述した式1、式2、式3、及び、式5から、以下に示す式6が成り立つ。すなわち、
S1÷m÷S2=(P1+b1÷a1)÷(P2+m×b2÷a1)・・・(式6)。
b1とb2がそれぞれa1、a2に対して十分に小さい場合、または、加算ノイズの影響を受けない特徴量を抽出する場合に、a1、a2は無視可能で、ノイズを低減することが可能である。
乗算ノイズ、及び、加算ノイズは、設置位置の近い複数の脈波計測部で計測される複数の脈波信号に対して非独立的に加わる。この場合、k、mの値が定まっていなくても、違いを算出することにより、ノイズ信号成分を低減することができる。
したがって、第2の実施形態に係る血圧推定装置1101によれば、高精度に血圧を推定することができる。
また、上述した脈波信号は、3つ以上であってもよい。すなわち、図16に示すように、カフ1005が、3の脈波計測部(脈波計測部1001、脈波計測部1002、及び、脈波計測部1003)を有する場合も、血圧推定装置1101は、上述した例と同様に血圧を推定することができる。図16は、カフ1005と、3つの脈波計測部との位置関係を概念的に表す図である。
尚、説明の便宜上、図16は、特定部位、及び、特定部位における血流等も示す。しかし、血圧測定装置1007は、特定部位、及び、特定部位における血流等を含まない。
血圧測定装置1007は、脈波計測部1001と、脈波計測部1002と、脈波計測部1003と、カフ1005とを有する。カフ1005は、空気袋1006を有してもよい。脈波計測部1001と、脈波計測部1002と、脈波計測部1003のうち、少なくとも2つの脈波計測部は、カフ1005における短手方向の加圧中心または略中心を挟む位置にある。
脈波計測部1001と、脈波計測部1002と、脈波計測部1003とは、それぞれ、特定部位における脈波を測定する。
ここで、説明の便宜上、ノイズを含む計測信号をS1、S2、S3、脈波信号をP1、P2、P3とする。
この場合、計測信号、及び、脈波信号には、以下に示す式7乃至式9に示す関係がある。すなわち、
S1=P1×a1+b1・・・(式7)、
S2=P2×a2+b2・・・(式8)、
S3=P3×a3+b3・・・(式9)、
(ここで、a1、a2、及び、a3は、脈波信号に関する乗算ノイズ、b1、b2、及び、b3は、脈波信号に関する加算ノイズである)。
ここで、k1を、式10に従い定義する。また、k2を、以下に示す式11に従い定義する。すなわち、
b1÷b2・・・(式10)、
b2÷b3・・・(式11)。
ここで、式7と式8との差分、及び、式8と式9との差分を算出することにより、式12及び式13が成り立つ。すなわち、
S1−k1×S2=P1×a1−P2×k1×a2・・・(式12)、
S1−k2×S3=P1×a1−P3×k2×a3・・・(式13)。
さて、式12÷式13を算出することにより、以下に示す式14が成り立つ。すなわち、
(P1−P2×k1×a2÷a1)÷(P1−P3×k2×a3÷a1)・・・(式14)。
式14は、加算ノイズb1、b2、b3の影響をキャンセルした上で、a1が、a2、a3に十分に近い場合、乗算ノイズの影響を無視できることを表す。すなわち、これは、ノイズを低減することが可能であることを表す。
さらに、これらのノイズ信号(a1,a2,a3,b1,b2,b3)は、設置位置の近い複数の脈波計測部で計測される複数の脈波信号に対して非独立的に加わる。したがって、式14は、k1、k2の値が定まっていなくても、違いを算出することにより、これらのノイズの影響を低減することができることを表す。
したがって、第2の実施形態に係る血圧推定装置1101は、3つ以上の脈波信号に基づき、血圧を推定することにより、上述したように、ノイズの影響を低減することができる。
また、図17に示すように、カフ1005が、3の脈波計測部(脈波計測部1001、脈波計測部1002、脈波計測部1003、及び、脈波計測部1004)を有する場合も、血圧推定装置1101は、上述した例と同様に血圧を推定することができる。図18は、カフ1005と、4つの脈波計測部との位置関係を概念的に表す図である。
尚、説明の便宜上、図17は、特定部位、及び、特定部位における血流等も示す。しかし、血圧測定装置1008は、特定部位、及び、特定部位における血流等を含まない。
血圧測定装置1008は、脈波計測部1001と、脈波計測部1002と、脈波計測部1003と、脈波計測部1004と、カフ1005とを有する。カフ1005は、空気袋1006を有してもよい。脈波計測部1001と、脈波計測部1002と、脈波計測部1003と、脈波計測部1004のうち、少なくとも2つの脈波計測部は、カフ1005における短手方向の加圧中心または略中心を挟む位置にある。
脈波計測部1001と、脈波計測部1002と、脈波計測部1003と、脈波計測部1004とは、それぞれ、特定部位における脈波を測定する。
血圧推定装置1101は、脈波計測部1002と、脈波計測部1003と、脈波計測部1004とに基づき、上述した処理と同様に、血圧を推定する。
したがって、第2の実施形態に係る血圧推定装置1101は、4つ以上の脈波信号に基づき、血圧を推定することにより、上述した理由と同様の理由に基づき、ノイズの影響を低減することができる。
<第3の実施形態>
次に、上述した第1の実施形態を基本とする本発明の第3の実施形態について説明する。
以降の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明すると共に、上述した第1の実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明を省略する。
図18と図19とを参照しながら、第3の実施形態に係る血圧測定装置1201が有する構成と、血圧測定装置1201が行う処理とについて説明する。図18は、本発明の第3の実施形態に係る血圧測定装置1201が有する構成を示すブロック図である。図19は、第3の実施形態に係る血圧測定装置1201における処理の流れを示すフローチャートである。
血圧測定装置1201は、カフ401と、脈波計測部402と、脈波計測部403と、圧力計測部407と、圧力制御部1203と、入力部405と、表示部406と、血圧推定装置1202とを有する。
まず、圧力制御部404は、被測定者が測定を開始するのに応じて、カフ401の内圧を加える制御を行う(ステップS1301)。加圧する過程において、圧力計測部407は、圧迫圧力を測定し、測定した圧力を圧力信号2003として、血圧推定装置1202に送信する。また、脈波計測部402及び脈波計測部403は、特定部位における脈波を測定し、測定した脈波を脈波信号(すなわち、脈波信号2004、及び、脈波信号2005)として、血圧推定装置1202に送信する。
次に、血圧推定装置1202は、該圧力信号2003及び該脈波信号を受信し、受信した圧力信号2003及び脈波信号に基づき、特徴量を算出する。次に、血圧推定装置1202は、算出した特徴量が、所定の値以上であるか否かを判定する(ステップS1302)。
血圧推定装置1202は、該特徴量が所定の値以上であると判定する場合(ステップS1302にてYESと判定)に、該圧力信号における圧力を拡張期血圧であると推定する(ステップS1303)。血圧推定装置1202は、該特徴量が所定の値未満であると判定する場合(ステップS1302にてNOと判定)に、圧力制御部404に圧力を加える制御信号を送信する。圧力制御部404は、該制御信号を受信し、受信した制御信号に応じて、カフ401の圧力を加える制御を行う(ステップS1301)。
血圧推定装置1202は、拡張期血圧を推定した後に、圧力制御部404に圧力を加える制御信号を送信する。圧力制御部404は、該制御信号を受信し、受信した制御信号に応じて、カフ401の内圧を加圧する制御を行う(ステップS1304)。
次に、血圧推定装置1202は、加圧後における圧力信号2003及び脈波信号を受信し、受信した圧力信号及び脈波信号に基づき、特徴量を算出する。次に、血圧推定装置1202は、算出した特徴量から類似度を算出し、類似度が基準値以上か否かを判定する(ステップS1305)。
血圧推定装置1202は、該類似度が基準値以上であると判定する場合(ステップS1305にてYESと判定)に、該圧力信号における圧力を収縮期血圧であると推定する(ステップS1306)。血圧推定装置1202は、該該類似度が基準値以上でないと判定する場合(ステップS1305にてNOと判定)に、圧力制御部1203に圧力を加える制御信号を送信する。圧力制御部1203は、該制御信号を受信し、受信した制御信号に応じて、カフ401の内圧を加圧する制御を行う(ステップS1304)。
血圧推定装置1202は、収縮期血圧を算出した後に、圧力制御部404に圧力を減らす第2制御信号を送信する。圧力制御部404は、該第2制御信号を受信し、受信した第2制御信号に応じて、カフ401の内圧を減らす制御を行う(ステップS1307)。
第3の実施形態に係る血圧測定装置1201は、第1の実施形態と同様の構成を含むため、第3の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を享受することができる。すなわち、第3の実施形態に係る血圧測定装置1201によれば、高精度に血圧を測定することができる。
圧力計測部407、脈波計測部402、及び、脈波計測部403は、それぞれ、図20A乃至図20Cに示す、圧力、及び、脈波を測定する。図20Aは、圧力計測部407が測定する圧力の一例を表す図である。図20Bは、脈波計測部402が測定する脈波(以降、「脈波信号A」と表す。)の一例を表す図である。図20Cは、脈波計測部403が測定する脈波(以降、「脈波信号B」と表す。)の一例を表す図である。また、図20A乃至図20Cにおける各横軸は、時間を表し、右側であるほど時間が進むことを表す。図20Aの縦軸は、圧力を表し、上側であるほど、圧力が上がることを表す。図20B及び図20Cの縦軸は、脈波の強度を表し、上側であるほど、脈波の強度が上がることを表す。加圧停止時間は後述するステップで収縮期血圧が得られたため、加圧を停止した時間を表す。
血圧推定装置1202は、脈波信号A及び脈波信号Bを受信し、受信した脈波信号をフーリエ変換する。本実施形態においては、1心拍における脈波をフーリエ変換するとする。この場合、血圧推定装置1202は、脈波信号Aおよび脈波信号Bをフーリエ変換することにより、図21に示す脈波値を算出する。図21A及び図21Bは、脈波信号をフーリエ変換することにより算出する脈波値の一例として、位相を表す図である。
次に、血圧推定装置1202は、算出した脈波値に基づき、特徴量を算出する。図22の丸印「○」が、特徴量の一例として、位相差を表す図である。
その後、血圧推定装置1202は、算出した位相差と式15に基づいて、類似度を算出する。図23は、算出する類似度の一例を表す図である。類似度を算出する際に用いる血圧情報については、図22に示す血圧情報1と、別の血圧情報との類似度を示す。最も高い類似度を示す血圧情報Aとの類似度が基準値以上である場合、血圧情報Aを基に収縮期血圧を推定する。この御、圧力制御部404は、カフ401の圧力を減らす制御を行う。
血圧測定装置1201は、カフ401の内圧を加えながら、収縮期血圧付近の圧力を加えることにより収縮期血圧を推定し、推定できた時点で減圧させる。一方、一般的な血圧測定装置は、収縮期血圧よりも十分に高く加圧し、その後、カフ401の圧力を減らしながら、収縮期血圧を推定する。
このため、本実施形態に係る血圧測定装置1201によれば、一般的な血圧測定装置より低い圧力において収縮期血圧を測定することができる。
すなわち、本実施形態に係る血圧測定装置1201によれば、測定時間を短縮し、さらに、被測定者に与える負担を低くすることができる。
<第4の実施形態>
次に、上述した第3の実施形態を基本とする本発明の第4の実施形態について説明する。
以降の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明すると共に、上述した第3の実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明を省略する。
図24と図25とを参照しながら、第4の実施形態に係る血圧測定装置1401が有する構成と、血圧測定装置1401が行う処理とについて説明する。図24は、本発明の第4の実施形態に係る血圧測定装置1401が有する構成を示すブロック図である。図25は、第4の実施形態に係る血圧測定装置1401における処理の流れを示すフローチャートである。
血圧測定装置1401は、カフ401と、脈波計測部402と、脈波計測部403と、圧力計測部407と、圧力制御部1403と、入力部405と、表示部406と、血圧推定装置1402とを有する。
まず、圧力制御部404は、被測定者が測定を開始するのに応じて、カフ401の内圧を所定の圧力(一般的な収縮期血圧よりも十分に高い圧力)まで加える制御を行う(ステップS1501)。次に、圧力制御部404は、該圧力を減らす制御を行う(ステップS1502)。減圧する過程において、圧力計測部407は、カフ401の内圧を測定し、測定した圧力を圧力信号2003として、血圧推定装置1402に送信する。また、脈波計測部402及び脈波計測部403は、特定部位における脈波を測定し、測定した脈波を脈波信号として、血圧推定装置1402に送信する。
圧力制御部404が、ステップS1501及びステップS1502における制御を行うため、圧力は、時間が経過するのに伴い低下する。
次に、血圧推定装置1402は、脈波値を算出し、算出した脈波値に基づき、特徴量を算出する。
血圧推定装置1402は、算出した特徴量に基づき、類似度を算出する。算出した類似度が基準値以上となった場合、類似度を基に収縮期血圧であると推定する(ステップS1503)とともに、算出した類似度が基準値を基に拡張期血圧を推定する(ステップS1505)。この場合、圧力制御部404は、該圧力を減らす制御を続ける(ステップS1504)。
第4の実施形態に係る血圧測定装置1401は、第1の実施形態と同様の構成を含むため、第4の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を享受することができる。すなわち、第4の実施形態に係る血圧測定装置1401によれば、高精度に血圧を推定することができる。
血圧測定装置1401は、十分に加圧した後に、減圧過程において脈波を測定することにより血圧を推定する。この結果、本実施形態に係る血圧測定装置1401によれば、より広い範囲の圧力において、脈波を測定できるため、さらに、高精度に血圧を推定することができる。
尚、血圧測定装置1401は、必ずしも、第3の実施形態、及び、第4の実施形態に示したように、加圧する過程のみ、及び、減圧する過程のみにおいて、血圧を推定する必要はない。血圧測定装置1401は、血圧推定装置1402が算出する類似度に基づいて、圧力を制御してもよい。
たとえば、カフ401の内圧を減らしても、類似度が基準値を超えない場合には、収縮期血圧を決定できないため、圧力制御部404は、カフ401の内圧を加える制御を行ってもよい。この場合、圧力制御部404が加圧と減圧を繰り返しながら、血圧推定装置1402は、収縮期血圧および拡張期血圧を推定する。
上述した処理を行う場合には、加圧する過程と、減圧する過程とを繰り返すことにより、収縮期血圧を探索できるため、血圧測定装置1401によれば、さらに、高精度に血圧を推定することができる。
また、血圧測定装置1401は、加圧する過程において血圧を推定し、さらに、減圧する過程において血圧を推定してもよい。この場合、血圧測定装置1401は、該2つの血圧を平均する等の処理により、血圧を推定する。
さらに、血圧測定装置1401は、加圧する過程と減圧する過程とを繰り返し、各過程において血圧を推定してもよい。この場合、血圧測定装置1401は、測定した血圧を平均する等の処理により、血圧を推定する。
上述した処理を行う場合には、加圧と減圧とを繰り返す過程において算出される血圧の平均を取ることにより、推定する血圧は、より正確な値になる。すなわち、血圧測定装置1401によれば、さらに、高精度に血圧を推定することができる。
<第5の実施形態>
本発明の第5の実施形態に係る血圧推定装置1501が有する構成と、血圧推定装置1501が行う処理とについて、図27を参照しながら詳細に説明する。図27は、本発明の第5の実施形態に係る血圧推定装置1501が有する構成を示すブロック図である。
図27を参照すると、第5の実施形態に係る血圧推定装置1501は、特徴量候補算出部1502と、特徴量選択部1503と、血圧推定部1504とを有する。
血圧推定装置1501は、図29に例示するような特定の脈波情報3010と、図30に例示するような血圧情報3000とを入力として受信する。図29は、脈波情報3010が有する構成の一例を概念的に表す図である。図30は、血圧情報3000が有する構成の一例を概念的に表す図である。
図29を参照すると、脈波情報3010においては、圧力信号3011と、脈波信号3012とが関連付けされている。脈波信号3012は、特徴量候補3013を含む。また、特徴量候補3013は、特徴量3014を含む。すなわち、脈波情報3010においては、特定の期間における圧力信号3011と、該特定の期間において圧力信号3011が示す圧力が被測定者に加えられる場合に測定される複数の脈波信号3012とが関連付けされている。
図30を参照すると、血圧情報3000においては、拡張期血圧に関する特徴量3001と、収縮期血圧に関する特徴量3002とが関連付けされている。
次に、図28を参照しながら、第5の実施形態に係る血圧推定装置1501における処理の流れについて説明する。図28は、第5の実施形態に係る血圧推定装置1501における処理の流れを示すフローチャートである。
血圧推定装置1501は、たとえば、図29に例示するような脈波情報3010を受信する(ステップS2001)。
以降、説明の便宜上、被測定者の特定部位には、図32Aに例示するような圧力(たとえば、波形4002)が加えられるとする。図32Aは、特定部位に加えられる圧力、及び圧力信号の一例を表す図である。圧力計測部(不図示)は、特定部位(たとえば、上腕部)に加えられる圧力を測定し、測定した圧力を圧力信号3011(たとえば、波形4001)として出力する。
図32Aにおける横軸は、時間を表し、右側ほど時間が進むことを表す。また、図32Aにおける縦軸は、圧力を表し、上側ほど圧力が高いことを表す。すなわち、図32Aに示す例において、時間が経過するにつれて、上腕部に圧力(たとえば、波形4002)が加えられている。
複数の脈波信号3012は、たとえば、図32Bに例示するような、脈波信号Aと、脈波信号Bとであるとする。図32Bは、特定部位に圧力が加えられる場合に、検知される複数の脈波信号3012(脈波信号Aと脈波信号B)に関する時間変化の一例を表す図である。図32Bにおける横軸は、時間を表し、右側ほど時間が進むことを表す。また、図32Bにおける縦軸は、脈波信号の大きさを表し、上側ほど高い脈波信号であることを表す。図32Bにおける脈波信号A(◆を付した脈波)は、心臓に近い側にて測定された脈波を表す。また、図32Bにおける脈波信号B(*を付した脈波)は、手等の末端器官に近い側にて測定された脈波を表す。尚、本実施形態に係る特定の脈波情報3010は、3つ以上の脈波信号であってもよい。
脈波信号A及び脈波信号Bは、たとえば、図31に例示するような血圧測定装置1510を用いて測定される。図31は、血圧測定装置1510が特定部位(この例においては、上腕部)に設置されている状態を概念的に表す図である。血圧測定装置1510には、2つの脈波計測部1512が取り付けられている。脈波計測部1512は、上腕部における脈波を計測する。
特徴量候補算出部1502は、複数の脈波信号3012に基づき、特徴量候補3013を算出する(ステップS2002)。
特徴量候補算出部1502は、複数の脈波信号3012において、たとえば、後述する脈波値1乃至脈波値8に関する脈波値の違いとして、特徴量を算出する。
脈波値は、たとえば、次に示す脈波値1乃至脈波値8である。すなわち、
・脈波信号の極大値、または、極大値付近のタイミング・・・(脈波値1)、
・脈波信号の極小値、または、極小値付近のタイミング・・・(脈波値2)、
・脈波信号の変曲点、または、変曲点付近のタイミング・・・(脈波値3)、
・脈波信号の振幅値・・・(脈波値4)、
・脈波信号が立ち上がる(増加し始める)タイミング・・・(脈波値5)、
・脈波信号が立ち下がる(減少し始める)タイミング・・・(脈波値6)、
・脈波信号を周波数空間に変換し、該周波数空間における振幅・・・(脈波値7)、
・脈波信号を周波数空間に変換し、該周波数空間における位相・・・(脈波値8)。
違いとは、たとえば、複数の脈波値1乃至脈波値8に関する差分または比である。差分は、たとえば、(脈波信号Aの脈波値)−(脈波信号Bの脈波値)、または、(脈波信号Bの脈波値)−(脈波信号Aの脈波値)と表すことができる。比は、たとえば、(脈波信号Aの脈波値)÷(脈波信号Bの脈波値)、または、(脈波信号Bの脈波値)÷(脈波信号Aの脈波値)と表すことができる。尚、違いは、脈波における同一周期において算出されてもよい。
特徴量は、脈波値1乃至脈波値8に例示する脈波値の違いのうち、少なくとも1つ以上の脈波値の違いから構成される。特徴量は、脈波値の違いのうちのいずれか1つであってもよい。
たとえば、特徴量候補算出部1502は、たとえば、特徴量1乃至特徴量8に関する特徴量と、該特徴量を算出する基となる脈波値が計測される場合における圧力信号とを関連付けする。尚、圧力信号は、たとえば、脈波信号A及び脈波信号Bを取得する同じタイミングにおいて圧力計測部で取得する圧力信号の値、脈波信号A及び脈波信号Bに関する圧力信号の平均値、脈波信号A及び脈波信号Bのうち、いずれか一方のタイミングにおける圧力信号の値等である。圧力信号を算出する方法は、上述した方法に限定されない。これにより、特徴量候補算出部1502は、図32Cに示すような特徴量候補3013を、少なくとも1種類以上算出する。図32Cは、複数の脈波信号3012から算出される4種類の特徴量候補に関して、圧力と特徴量との関係の一例を表す図である。図32Cの横軸は、圧力を表し、右側ほど圧力が高いことを表す。図32Cの縦軸は、特徴量を表し、上側ほど大きな特徴量であることを表す。また、図32Cに示す符号は、後述の種類1乃至種類4の脈波を表す。すなわち、
(種類1)脈波信号Bを基準とする場合に、脈波信号Aの極大値におけるタイミングと、脈波信号Bの極大値におけるタイミングとの差(◆印)、
(種類2)脈波信号Aを基準とする場合に、脈波信号Aの極大値におけるタイミングと、脈波信号Bの極大値におけるタイミングとの差(■印)、
(種類3)脈波信号Bを基準とする場合に、脈波信号Aの極小値におけるタイミングと、脈波信号Bの極小値におけるタイミングとの差(▲印)、
(種類4)脈波信号Aを基準とする場合に、脈波信号Aの極小値におけるタイミングと、脈波信号Bの極小値におけるタイミングとの差(×印)。
たとえば、特徴量候補3013は、上述した種類1乃至種類4のうち、いずれかの符号である。すなわち、上述した例において、特徴量候補算出部1502は、種類1を表す特徴量候補3013、種類2を表す特徴量候補3013、種類3を表す特徴量候補3013、及び、種類4を表す特徴量候補3013を作成する。
次に、特徴量選択部1503は、特徴量候補3013のうち、特定の条件を満たす特徴量3014を選択する(ステップS2003)。
特徴量候補3013が特定の条件を満たすとは、たとえば、上述したような圧力値と特徴量との関係が、拡張期血圧から収縮期血圧に至る圧力領域において「特異な変化」を生じることを表す。「特異な変化」は、たとえば、圧力が拡張期血圧から収縮期血圧に至る領域と、他の領域とにおいて、圧力と特徴量との関係が異なる変化を生じることを表す。また、特定の条件は、全ての特徴量候補3013の中で、圧力が拡張期血圧以上かつ収縮期血圧以下の領域において、圧力と特徴量との関係について線形性が最も高いことを表してもよい。たとえば、線形性の高さは、線形近似であるか否かを判定する基準となる決定係数R(式16)の大きさに従い判定されてもよい。
=1−{Σ(y−f)2}÷{Σ(y−y)2}・・・(式16)
ただし、iは、ある特徴量候補に含まれる特徴量を指示する添え字を表す。Σは、iについて総和を取ることを表す。yは、標本値(実測値)を表す。fは、iに関する推定値を表す。yは、yに関する平均値を表す。
たとえば、図32Cに示す例において、特徴量選択部1503は、上述した種類1乃至種類4に関する、4種類の特徴量候補3013に関して、式16に従い決定係数を算出する。この例の場合に、種類1の特徴量候補3013が、最も線形性が高い。したがって、特徴量選択部1503は、たとえば、種類1の特徴量候補3013を特徴量3014として選択する。
尚、特定の条件は、たとえば、圧力が拡張期血圧以上かつ収縮期血圧以下の圧力領域において、圧力値と特徴量との関係について、線形性がある特定の値よりも大きいという条件であってもよい。すなわち、特徴量選択部1503は、決定係数Rが、たとえば、特定の値より大きい特徴量候補3013を、特徴量3014として選択してもよい。特定の値は、たとえば、0.5である。この場合に、特徴量選択部1503は、決定係数Rが0.5よりも大きな特徴量候補3013を、特徴量3014として選択する。
血圧推定部1504は、図30に例示するような血圧情報3000を参照することができる。血圧情報3000においては、上述したような特徴量と、血圧とが関連付けされている。すなわち、血圧情報3000は、拡張期血圧に関する特徴量3001と、収縮期血圧に関する特徴量3002とを含む。
血圧推定部1504は、圧力信号3011と、特徴量3014との間に成り立つ関係と、血圧情報3000とに基づいて、脈波情報3010に関する第1血圧を推定する(ステップS2004)。たとえば、血圧推定部1504は、圧力信号3011と、特徴量3014との間に成り立つ関係において、拡張期血圧に関する特徴量3001、または、特徴量3001付近の圧力を拡張期血圧と推定する。また、血圧推定部1504は、圧力信号3011と、特徴量3014との間に成り立つ関係において、収縮期血圧に関する特徴量3002、または、特徴量3002付近の圧力を、収縮期血圧と推定する。
図32Dを参照しながら、血圧推定部1504が、収縮期血圧、及び、拡張期血圧を推定する処理について説明する。図32Dは、特定の条件を満たす特徴量(たとえば、種類1)における、圧力と特徴量との間における特性の一例を表す図である。図32Dの横軸は、圧力を表し、右側ほど圧力が高いことを表す。図32Dの縦軸は、特徴量を表し、上側ほど大きな特徴量であることを表す。図32Dに示す例において、特定の条件は、線形性が特徴量候補3013の中で最も高いことである。
たとえば、血圧推定部1504は、拡張期血圧に関する特徴量ΔDBP(この例において、59ミリ秒(ms))に基づき、拡張期血圧値を推定する。また、血圧推定部1504は、収縮期血圧に関する特徴量ΔSBP(この例において、153ms)に基づき、収縮期血圧値を推定する。すなわち、血圧推定部1504は、たとえば、式16に関して、特徴量と圧力との関係を表す線形モデル4003を算出する。次に、血圧推定部1504は、算出した線形モデル4003に従い、特徴量ΔSBPとなる圧力値を算出し、該算出した圧力値を収縮期血圧値(この例では、62mmHg)として推定する。同様に、血圧推定部1504は、たとえば、式16に関する線形モデル4003を算出し、線形モデル4003に従い、特徴量ΔDBPとなる圧力値を算出し、該算出した圧力値を拡張期血圧値(この例では、109mmHg)として推定する。
血圧情報3000は、たとえば、本実施形態に係る血圧推定装置1501が処理を開始する前に取得される。事前に取得する方法は、たとえば、第5の実施形態に係る血圧推定装置1501が取得した圧力信号と、特徴量との関係、及び、オシロメトリック法あるいはコロトコフ法に従い測定された血圧を関連付ける。
第5の実施形態に係る血圧推定装置1501は、第1の実施形態の血圧推定装置と同様の構成を含むため、第1の実施形態と同様の効果を享受することができる。すなわち、第5の実施形態に係る血圧推定装置1501によれば、高精度に血圧を測定することができる。
尚、特定の条件が線形性に関する条件である例を用いて説明したが、必ずしも、モデルが線形性を有する必要はない。たとえば、特定の条件は、圧力と特徴量との間の関係が、ある線形ではない関数(モデル、たとえば、2次関数等)に、適合している度合いを表す適合度に基づいて判定されてもよい。たとえば、適合度は、カーブフィッティング等の手法に従い、圧力と特徴量との関係をある関数を用いて表し、該関数と誤差として算出される。
また、式16に従い算出される値は、線形な関数に適合している度合いを表す適合度であるとも考えることができる。すなわち、適合度が大きな値であるほど線形な関数に適合し、算出される値が小さな値であるほど線形な関数に適合しない。
(血圧測定装置)
たとえば、血圧推定装置1501は、図33に例示する血圧測定装置1510が測定する圧力信号3011と、該血圧測定装置1510が測定する複数の脈波信号3012とが関連付けされた脈波情報3010を受信する。図33は、第5の実施形態に係る血圧測定装置1510が有する構成の一例を表すブロック図である。図34A及び図34Bを参照しながら、血圧測定装置1510が行う処理について詳細に説明する。図34A及び図34Bは、第5の実施形態に係る血圧測定装置1510における処理の流れを示すフローチャートである。
血圧測定装置1510は、カフ1511と、複数の脈波計測部1512と、圧力制御部1513と、圧力計測部1514と、入力部1515と、表示部1516と、血圧推定装置1501とを有する。
入力部1515は、入力部405と同様の機能を有する。表示部1516は、表示部406と同様の機能を有する。
まず、圧力制御部1513は、被測定者が測定を開始するのに応じて、カフ1511の内圧を加える制御を行う(ステップS2101)。
たとえば、圧力制御部1513がカフ1511の内圧を加える間に、血圧推定装置1501は、脈波情報3010を受信する。すなわち、圧力計測部1514は、カフ1511における圧力を測定し、測定した圧力を圧力信号3011として、血圧推定装置1501に送信する。また、複数の脈波計測部1512は、複数の特定部位における脈波を測定し、測定した脈波を脈波信号3012として、血圧推定装置1501に送信する(ステップS2102)。
血圧推定装置1501は、脈波信号3012を受信する。血圧推定装置1501は、受信した脈波情報3010に基づいて、圧力が拡張期血圧付近を超えたと判定する場合(ステップS2103にてYESと判定)に、圧力制御部1513に、圧力を加えることを表す制御信号を送信する。次に、圧力制御部1513は、該制御信号を受信し、受信した制御信号に応じて、カフ1511の内圧を加える制御を行う(ステップS2104)。血圧推定装置1501は、圧力が拡張期血圧付近を超えていないと判定する場合(ステップS2103にてNOと判定)に、内圧を加える制御を行う(ステップS2101)。
圧力が拡張期血圧付近を超えたか否かを判定する方法は、たとえば、オシロメトリック法に従って、拡張期血圧付近を超えたか否かを判定する方法、コロトコフ法に従って拡張期血圧付近を超えたか否かを判定する方法等がある。また、圧力が拡張期血圧付近を超えたか否かを判定する方法は、たとえば、脈波信号3012から特徴量候補3013を算出し、特徴量候補3013が特定の条件を満たすか否かを判定する方法等である。尚、圧力が拡張期血圧付近を超えたか否かを判定する方法は、上述した例に限定されない。また、拡張期血圧付近は、厳密な拡張期血圧である必要はない。
血圧推定装置1501は、拡張期血圧付近を超えたと判定する場合に、特定の脈波情報3010を受信し(ステップS2105)、該脈波情報3010に基づき、脈波信号3012に基づき特徴量候補3013を算出する(ステップS2106)。
特徴量候補3013のいずれかが特定の条件を満たすと判定する場合(ステップS2107にてYESと判定)に、血圧推定装置1501は、特徴量候補3013から特定の条件を満たす特徴量3014を選択する(ステップS2108)。
血圧推定装置1501は、選択した特徴量3014と、血圧情報3000とに基づき、拡張期血圧及び収縮期血圧を推定する(ステップS2109)。血圧推定装置1501は、特定の条件を満たしていないと判定する場合(ステップS2107にてNOと判定)に、圧力制御部1513に圧力を加える制御信号を送信する。圧力制御部1513は、該制御信号を受信し、受信した制御信号に応じて、カフ1511の内圧を加圧する制御を行う(ステップS2104)。
特徴量候補3013が特定の条件を満たすか判定する方法は、たとえば、以下に示す方法1、または、方法2である。すなわち、
・(方法1)ある特徴量候補が、拡張期血圧付近以上となる領域の3点以上の点(すなわち、圧力と特徴量との関係)に対して、圧力と特徴量特性との関係を線形近似する場合における決定係数Rが特定の値(一例として0.5)以上である場合である、
・(方法2)ある特徴量候補3013が、拡張期血圧付近以上となる圧力の範囲(たとえば、脈波の振幅が最大となる圧力以下の範囲)において、圧力と特徴量との関係を線形近似したときの決定係数Rが、特定の値(一例として0.5)以上である候補である。または、決定係数Rが最も大きい候補である。
血圧推定装置1501は、拡張期血圧及び収縮期血圧を算出した後に、圧力制御部1513に圧力を減らすことを表す第2制御信号を送信する。圧力制御部1513は、該第2制御信号を受信し、受信した第2制御信号に応じて、カフ1511の内圧を減らす制御を行う(ステップS2110)。
第5の実施形態に係る血圧測定装置1510は、第1の実施形態乃至第4の実施形態と同様の構成を含むため、第1の実施形態乃至第4の実施形態と同様の効果を享受することができる。すなわち、第5の実施形態に係る血圧測定装置1510によれば、高精度に血圧を測定することができる。
(ハードウェア構成例)
上述した本発明の各実施形態における血圧推定装置を、1つの計算処理装置(情報処理装置、コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。但し、係る血圧推定装置は、物理的または機能的に少なくとも2つの計算処理装置を用いて実現してもよい。また、係る血圧推定装置は、専用の装置として実現してもよい。
図26は、第1の実施形態乃至第5の実施形態に係る血圧推定装置及び血圧測定装置を実現可能な計算処理装置のハードウェア構成を概略的に示す図である。計算処理装置20は、中央処理演算装置(Central Processing Unit、以降「CPU」と表す)21、メモリ22、ディスク23、不揮発性記録媒体24、入力装置25、及び、出力装置26を有する。また、計算処理装置20は、通信インターフェース(以降、「通信IF」と表す。)27を有する。計算処理装置20は、通信IF27を介して、他の計算処理装置、及び、通信装置と情報を送受信することができる。
不揮発性記録媒体24は、コンピュータが読み取り可能な、たとえば、コンパクトディスク(Compact Disc)、デジタルバーサタイルディスク(Digital_Versatile_Disc)、ブルーレイディスク(Blu−ray Disc。登録商標)、ユニバーサルシリアルバスメモリ(USBメモリ)、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive)等を指しており、電源を供給しなくても係るプログラムを保持し、持ち運びを可能にする。不揮発性記録媒体24は、上述した媒体に限定されない。また、不揮発性記録媒体24の代わりに、通信IF27を介して、通信ネットワークを介して係るプログラムを持ち運びしてもよい。
すなわち、CPU21は、ディスク23が記憶するソフトウェア・プログラム(コンピュータ・プログラム:以下、単に「プログラム」と称する)を、実行する際にメモリ22にコピーし、演算処理を実行する。CPU21は、プログラム実行に必要なデータをメモリ22から読み取る。表示が必要な場合には、CPU21は、出力装置26に出力結果を表示する。外部からプログラムを入力する場合、CPU21は、入力装置25からプログラムを読み取る。CPU21は、上述した図1、図8、図12、図18、図24、図27、あるいは、図33に示した各部が表す機能(処理)に対応するところのメモリ22にある血圧推定プログラム(図2、図13、図19、図25、図28、図34A、あるいは、図34B)を解釈し実行する。CPU21は、上述した本発明の各実施形態において説明した処理を順次行う。
すなわち、このような場合、本発明は、係る血圧推定プログラムによっても成し得ると捉えることができる。更に、係る血圧推定プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な不揮発性の記録媒体によっても、本発明は成し得ると捉えることができる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態には限定されない。すなわち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
101 血圧推定装置
102 血圧推定部
2001 血圧情報
2002 特定の脈波情報
401 カフ
402 脈波計測部
403 脈波計測部
404 圧力制御部
405 入力部
406 表示部
407 圧力計測部
408 血圧測定装置
1101 血圧推定装置
1102 血圧推定部
2001 血圧情報
2002 特定の脈波情報
2003 圧力信号
2004 脈波信号
2005 脈波信号
2006 血圧情報
2007 血圧情報
1001 脈波計測部
1002 脈波計測部
1003 脈波計測部
1004 脈波計測部
1005 カフ
1006 圧迫袋
1007 血圧測定装置
1008 血圧測定装置
1201 血圧測定装置
1202 血圧推定装置
1203 圧力制御部
1401 血圧測定装置
1402 血圧推定装置
1403 圧力制御部
20 計算処理装置
21 CPU
22 メモリ
23 ディスク
24 不揮発性記録媒体
25 入力装置
26 出力装置
27 通信IF
3000 血圧情報
3010 脈波情報
1501 血圧推定装置
1502 特徴量候補算出部
1503 特徴量選択部
1504 血圧推定部
3011 圧力信号
3012 脈波信号
3013 特徴量候補
3014 特徴量
3001 拡張期血圧に関する特徴量
3002 収縮期血圧に関する特徴量
1510 血圧測定装置
1512 脈波計測部
4001 波形
4002 波形
4003 線形モデル
1511 カフ
1513 圧力制御部
1514 圧力計測部
1515 入力部
1516 表示部

Claims (14)

  1. 特定の期間における圧力及び該特定の期間において前記圧力に起因して測定される複数の脈波信号が関連付けされた脈波情報と、血圧とが関連付けされた血圧情報から、特定の脈波情報に関連付けされた特定の血圧を読み取り、前記特定の血圧に基づき、前記特定の脈波情報に関する第1血圧を推定する血圧推定手段
    を備えることを特徴とする血圧推定装置。
  2. 前記血圧推定手段は、前記複数の脈波信号における脈波情報と、前記特定の脈波情報との類似度を算出し、前記類似度が特定の閾値以上である前記脈波情報に関連付けされた前記血圧を、前記特定の血圧とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の血圧推定装置。
  3. 前記脈波情報は、前記複数脈波信号が所定の条件を満たす場合における前記複数脈波信号に関する脈波値と、前記血圧とが関連付けされており、
    前記類似度は、前記特定の脈波情報において関連付けされた圧力値及び前記脈波値と、前記脈波情報において関連付けされた圧力値及び前記脈波値との間における類似度である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血圧推定装置。
  4. 前記脈波情報は、前記複数の脈波信号に関して、該脈波信号の特徴を表す特徴量が関連付けされた情報であり、
    前記血圧推定手段は、前記血圧情報から、特定の特徴量が関連付けされた特定の脈波情報に関連している前記特定の血圧を読み取り、前記特定の血圧に基づき、前記特定の脈波情報に関する前記第1血圧を推定する血圧推定手段
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の血圧推定装置。
  5. 前記特定の脈波情報に関連付けされた複数の脈波信号に基づき、前記特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    前記特徴量から前記特定の特徴量を選択する特徴量選択手段と、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の血圧推定装置。
  6. 前記特徴量は、前記複数の脈波信号に関する違いを表す
    請求項4または請求項5に記載の血圧推定装置。
  7. 前記特徴量選択手段は、前記特徴量のうち、前記特徴量と前記圧力とがあるモデルに適合する適合度に基づき、前記特定の特徴量を選択する
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の血圧推定装置。
  8. 複数の前記血圧情報を記憶可能な信号記憶手段と、
    前記信号記憶手段から、特定の条件を満たす前記血圧情報を読み取る信号探索手段と
    をさらに備え、
    前記血圧推定手段は、前記信号探索手段が読み取った前記血圧情報と、前記特定の脈波情報とに基づき、前記第1血圧を推定する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の血圧推定装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の血圧推定装置を有し、
    前記血圧推定装置は、カフが加圧する過程において、血圧を推定する
    ことを特徴とする血圧測定装置。
  10. 動脈の上流側において、前記圧力を用いて前記特定の期間における脈波を測定し、測定した前記脈波を前記脈波信号として前記血圧推定装置に送信する第1脈波計測手段と、
    前記動脈の下流側において、前記圧力を用いて前記特定の期間における前記脈波を測定し、測定した前記脈波を、前記脈波信号として前記血圧推定装置に送信する第2脈波計測手段と
    をさらに備え、
    前記血圧推定装置は、前記第1脈波計測手段が送信する前記脈波信号と、前記第2脈波計測手段が送信する前記脈波信号とを受信し、受信した2つの前記脈波信号に基づき、前記血圧を推定する
    ことを特徴とする請求項9に記載の血圧測定装置。
  11. 前記第1脈波計測手段と、前記第2脈波計測手段とは、前記カフにおける短手方向の加圧中心または略中心を挟むように位置する
    ことを特徴とする請求項10に記載の血圧測定装置。
  12. 前記第1脈波計測手段、または、前記第2脈波計測手段は、振動を検出する振動センサである
    ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の血圧測定装置。
  13. 情報処理装置を用いて、特定の期間における圧力及び該特定の期間において前記圧力に起因して測定される脈波信号が関連付けされた脈波情報と、血圧とが関連付けされた血圧情報から、特定の脈波情報に関連付けされた特定の血圧を読み取り、前記特定の血圧に基づき、前記特定の脈波情報に関する血圧を推定することを特徴とする血圧推定方法。
  14. 特定の期間における圧力及び該特定の期間において前記圧力に起因して測定される脈波信号が関連付けされた脈波情報と、血圧とが関連付けされた血圧情報から、特定の脈波情報に関連付けされた特定の血圧を読み取り、前記特定の血圧に基づき、前記特定の脈波情報に関する第1血圧を推定する血圧推定機能
    をコンピュータに実現させることを特徴とする血圧推定プログラム。
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