JP2015159846A - 撹拌体および撹拌機能付き容器および加熱撹拌調理器 - Google Patents

撹拌体および撹拌機能付き容器および加熱撹拌調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP2015159846A
JP2015159846A JP2014034996A JP2014034996A JP2015159846A JP 2015159846 A JP2015159846 A JP 2015159846A JP 2014034996 A JP2014034996 A JP 2014034996A JP 2014034996 A JP2014034996 A JP 2014034996A JP 2015159846 A JP2015159846 A JP 2015159846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
stirring
support
rotating
rotating body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014034996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6248282B2 (ja
Inventor
西村 誠
Makoto Nishimura
誠 西村
太田 勝之
Katsuyuki Ota
勝之 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014034996A priority Critical patent/JP6248282B2/ja
Publication of JP2015159846A publication Critical patent/JP2015159846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6248282B2 publication Critical patent/JP6248282B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

【課題】撹拌体に強力な永久磁石を備えて高トルク撹拌を実現しつつ、被調理物を撹拌する羽根が回転中に鍋と擦れ合うことによる回転負荷の増大と、羽根や鍋の摺動摩耗を防止し取り扱い性に優れた一般家庭で使用される誘導加熱調理器を利用した加熱撹拌調理器を提供すること。【解決手段】撹拌体10は、回転することにより被調理物を撹拌する羽根部11と、撹拌体10が容器20に収納されたとき容器20の内底20Aに対向して配されると共に、外部からの回転磁界を受ける永久磁石12と、永久磁石12を収納する収納部13と、羽根部11と永久磁石12と収納部13とを有する回転体14と、撹拌体10が容器20に収納されたとき容器20の内底20Aに当接する容器当接部15と、容器当接部15が容器20の内底20Aに当接した状態で回転体14を撹拌方向に回転自在に支持する回転支持部16と、を備えた支持体17と、を備えたものである。【選択図】図4

Description

本発明は、加熱される容器内に収容された調理物を撹拌するための撹拌体および撹拌機能付き容器および加熱撹拌調理器に関する。具体的には、容器内に配置され容器の外部からの回転磁界をうけて回転する撹拌体および撹拌機能付き容器および加熱撹拌調理器の構成に関し、主として一般家庭で使用されている誘導加熱調理器を利用した撹拌体および撹拌機能付き容器および加熱撹拌調理器に関するものである。
従来から、誘導加熱調理器に備えたコイルから発生する磁界によって上部に載置した鍋を加熱するとともに、永久磁石または着磁体を有した回転翼の回転をおこなう回転加熱調理器が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1によれば、定期的にしゃもじ等でかき混ぜなくとも調理物が焦げ付かず、かつ他の回転調理器にも併せて使用可能として、機器の保管場所が少なくて済む回転加熱調理器を提供することを目的としたものであり、図15は特許文献1に記載された従来の回転加熱調理器を示すもので、インバータ3に接続した複数部に分割したコイル4がインバータ3の出力に応じて、高周波磁界または低周波磁界あるいはこの混合磁界を発生し、内部に永久磁石6を備えた回転翼7を有した非磁性金属で形成された鍋5をコイル4の上部に載置して鍋5の加熱と回転翼7の回転の両方を行うようになっている。
特開平8−35664号公報
しかしながら、鍋5の外側から回転磁界を作用させて非接触で鍋5の内側に入れた回転翼7を回転させる構成においては、動力を伝達させる駆動軸を鍋に貫通して設ける必要がなく、鍋5の内外の底面は一般的な鍋と同様に加熱調理の邪魔になる凸凹がないので、動力を伝達する駆動軸を設ける構成に対して使用性の面での大きな優位点となり得るものである。しかし、このような鍋5の底面側から回転翼7に回転磁界を作用させることにより動力を伝達する構成において、一般に磁気ギャップ(空隙長)が広くなるにつれて磁気結合度が低下する。一方、誘導加熱調理器に備えたコイル4と回転翼7に備えた永久磁石6との間には鍋5を載置する載置板の厚みや鍋5の厚みが存在するために広い磁気ギャップが存在する。実際にはこの磁気ギャップは5mmから15mm程度となり、鍋内の調理物(例えば数皿分のカレーの煮込み)を撹拌するための大きな回転トルクを確保するためには誘導加熱機器のコイルから発生される磁束と回転翼とで形成する磁束を十分に鎖交する構成が有効となる。また回転翼は本来の調理物の撹拌するための羽根を形成するために、回転翼に磁性体を備える場合にはスペース的な制約があり、限られたスペースで磁束密度を高くする必要性から回転翼には、たとえばネオジウムやサマリウムコバルトなどの希土類の強力な永久磁石を用いる必要がある。
ここで回転翼には回転トルクを発生させる回転に有効な磁界以外に、回転トルクに対して直角方向にも磁界が作用する。つまり回転翼に作用する回転トルクと直角方向の磁界により、回転翼は鍋底側に押し付けられた状態で回転するので、鍋の底面と接触摺動する回転翼では大きな負荷となり回転トルクを損失することになる。また長期の使用により鍋内面の摺動部に傷がついてしまうことにもなる。このことは例えば鍋底部にモーターを備え
てモーターの回転軸に回転翼を取り付けて直接動力を伝達させる構成においては有効な回転トルクだけを作用させることは可能であるので、回転磁界により非接触で撹拌するうえで特有の課題となるものであった。このため鍋の内面に摩擦を下げる表面処理を施しても鍋の長期使用において表面処理が剥がれて鍋の内面に傷が付き、耐摩耗性を良くしようとすると高いコストがかかるなど容器を長期間にわたって使用するうえで満足できるものではなかった。また回転トルクの損失により加熱調理における焦げ付き防止する場合に必要となる高いトルクの撹拌の実現が困難であった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、モーターからの動力を直接回転翼に伝達する方式のように鍋底の内外面に調理の邪魔になるような軸などの突出部を設ける必要がなく、非接触による動力伝達において強い回転磁界を作用させつつ撹拌体と鍋の内面との摩擦による回転トルクの損失や鍋内面の傷や摩耗の発生を抑えて、高トルクによる撹拌調理を実現できる使用性に優れた撹拌体および撹拌機能付き容器の提供と、さらに一般家庭で使用される誘導加熱調理器を利用した加熱撹拌調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の撹拌体は、
被調理物を収納する容器に対して着脱自在に配されると共に、容器内の被調理物を撹拌する撹拌体であって、
前記撹拌体が回転することにより被調理物を撹拌する羽根部と、
前記撹拌体が前記容器に収納されたとき前記容器の内底に対向して配されると共に、外部からの回転磁界を受ける永久磁石と、
前記永久磁石を収納する収納部と、
前記羽根部と前記永久磁石と前記収納部とを有する回転体と、
前記撹拌体が前記容器に収納されたとき前記容器の内底に当接する容器当接部と、
前記容器当接部が容器の内底に当接した状態で前記回転体を撹拌方向に回転自在に支持する回転支持部と、
前記容器当接部と前記回転支持部とを有する支持体と、
を備えた構成としたものである。
また、前記従来の課題を解決するために、本発明の撹拌機能付き容器は、
被調理物を収納可能にすると共に、外部からの加熱を受けて発熱する容器と、
前記容器に着脱自在に配されると共に、前記容器内の被調理物を撹拌する前記撹拌体と、を備えた構成としたものである。
さらに、前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱撹拌調理器は、
被調理物を収納可能にすると共に、外部からの加熱を受けて発熱する容器と、
前記容器を載置可能な載置部と、
前記載置部に設けられ前記容器を加熱する加熱部と、
前記容器に着脱自在に配されると共に、前記容器内の被調理物を撹拌する前記撹拌機能付き容器と、
を備え、
前記載置部に設けられ収納部内の永久磁石に対して回転磁界を発生させる回転磁界発生部と、
を備えた構成としたものである。
これによって、強い回転磁界を作用させつつ撹拌体の回転体と容器の内面との摩擦による回転トルクの損失や容器内面の傷や摩耗の発生を抑えて、高トルクによる撹拌調理を実現できる。
本発明の加熱撹拌調理器は、加熱容器に入れた調理物の加熱とともに、撹拌体により回転時の容器との摩擦を抑えて高トルクでの撹拌ができるので、たとえば数皿分のカレーなどの負荷の大きな煮込み調理においても定期的にしゃもじ等でかき混ぜなくとも焦げ付きを防止することができるものである。さらに容器の内面には支軸や軸受けの突起物がなく、特殊な表面処理を必要とすることなく、撹拌体と容器内面との摩擦による容器の傷や摩耗を防止して耐久性と使用性に優れた撹拌体および撹拌機能付き容器および加熱撹拌調理器を提供することができる。
本発明の実施の形態1における容器に配置された撹拌体の要部断面模式図 本発明の実施の形態1における容器に配置された撹拌体を上方から見た平面図 本発明の実施の形態1における容器に配置された撹拌体の回転支持部の形状を変えた例を示す要部断面模式図 本発明の実施の形態1における加熱撹拌調理器の要部断面模式図 本発明の実施の形態1における加熱撹拌調理器の回転磁界発生部と加熱部の平面図 本発明の実施の形態1における加熱撹拌調理器の容器を回転磁界発生部の中心から平面的にずらして載置した状態を示す要部断面模式図 本発明の実施の形態2における容器に配置された撹拌体の要部断面模式図 本発明の実施の形態2における容器に配置された撹拌体を上方から見た平面図 本発明の実施の形態3における容器に配置された撹拌体の要部断面模式図 本発明の実施の形態3における容器に配置された撹拌体を上方から見た平面図 本発明の実施の形態4における容器に配置された撹拌体の要部断面模式図 本発明の実施の形態4における別の構成の容器に配置された撹拌体の要部断面模式図 本発明の実施の形態5における撹拌機能付き容器の要部断面模式図 本発明の実施の形態5における別の構成の撹拌機能付き容器の要部断面模式図 従来の回転調理器を示す要部断面模式図
第1の発明の撹拌体は、
被調理物を収納する容器に対して着脱自在に配されると共に、容器内の被調理物を撹拌する撹拌体であって、
前記撹拌体が回転することにより被調理物を撹拌する羽根部と、
前記撹拌体が前記容器に収納されたとき前記容器の内底に対向して配されると共に、外部からの回転磁界を受ける永久磁石と、
前記永久磁石を収納する収納部と、
前記羽根部と前記永久磁石と前記収納部とを有する回転体と、
前記撹拌体が前記容器に収納されたとき前記容器の内底に当接する容器当接部と、
前記容器当接部が容器の内底に当接した状態で前記回転体を撹拌方向に回転自在に支持する回転支持部と、
前記容器当接部と前記回転支持部とを有する支持体と、
を備えた構成である。
これにより、支持体の容器当接部が容器の内底に当接した状態で回転支持部において回転体を撹拌方向に回転自在に支持する構成となり、回転体と容器内底面との直接の不要な接
触を防止して回転による摩擦を確実に低減することができるものである。強い回転磁界を作用させつつ回転体と容器の内面との摩擦による回転トルクの損失や容器内面の傷や摩耗の発生を抑えて、高トルクによる撹拌調理を実現できる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、容器内における被調理物を撹拌する回転数は、支持体よりも回転体のほうが高い構成としたものである。
これにより、容器の内底と当接する支持体の容器当接部において回転数の増加による摩擦の発生を抑え、回転体と容器内底面との直接の不要な接触を防止して回転による摩擦を確実に低減することができるものである。強い回転磁界を作用させつつ回転体と容器の内面との摩擦による回転トルクの損失や容器内面の傷や摩耗の発生を抑えて、高トルクによる撹拌調理を実現できる。
第3の発明は、特に、第2の発明において、回転体の、支持体に回転支持される回転支持部における回転抵抗が、前記支持体の容器当接部における容器に対する回転抵抗よりも小さい構成としたものである。
これにより、支持体は容器当接部が容器の内底に当接し静止した状態で回転支持部において回転体を撹拌方向に確実に回転自在に支持することができるので、回転体と容器内底面との直接の不要な接触を防止して回転による摩擦を確実に低減することができるものである。強い回転磁界を作用させつつ回転体と容器の内面との摩擦による回転トルクの損失や容器内面の傷や摩耗の発生を抑えて、高トルクによる撹拌調理を実現できる。
第4の発明は、特に、第1から第3の何れか1つの発明において、支持体の回転支持部は、回転体における永久磁石の配置よりも回転中心から近い領域に配置された構成としたものである。
これにより、支持体の容器当接部が容器の内底に当接した状態で回転支持部において回転体を撹拌方向に回転自在に支持する構成を小型に実現することができ、回転体と容器内底面との直接の不要な接触を防止して回転による摩擦を確実に低減することができるものである。強い回転磁界を作用させつつ回転体と容器の内面との摩擦による回転トルクの損失や容器内面の傷や摩耗の発生を抑えて、高トルクによる撹拌調理を実現できる。
第5の発明は、特に、第1から第3の何れか1つの発明において、支持体の容器当接部は、回転体の永久磁石と羽根部との間に配置された構成としたものである。
これにより、支持体には容器当接部の内周側に回転磁界による磁力が作用するので、支持体は容器の内底に安定して当接した状態で回転支持部において回転体を撹拌方向に回転自在に支持する構成を実現することができ、回転体と容器内底面との直接の不要な接触を防止して回転による摩擦を確実に低減することができるものである。強い回転磁界を作用させつつ回転体と容器の内面との摩擦による回転トルクの損失や容器内面の傷や摩耗の発生を抑えて、高トルクによる撹拌調理を実現できる。
第6の発明は、特に、第1から第3の何れか1つの発明において、支持体の容器当接部は、回転体の回転領域よりも外側に備えた構成としたものである。
これにより、支持体には容器当接部の内周側に回転磁界による磁力や被調理物の撹拌動作による力が作用する構成となるので、高負荷の被調理物においても支持体は容器の内底に安定して当接した状態で回転支持部において回転体を撹拌方向に回転自在に支持する構成を実現することができ、回転体と容器内底面との直接の不要な接触を防止して回転による摩擦を確実に低減することができるものである。強い回転磁界を作用させつつ回転体と容器の内面との摩擦による回転トルクの損失や容器内面の傷や摩耗の発生を抑えて、高トルクによる撹拌調理を実現できる。
第7の発明は、特に、第1から第3の何れか1つの発明において、支持体の容器当接部
は、回転体における永久磁石の配置よりも回転中心から近い領域と、前記回転体の回転領域よりも外側との双方に備えた構成としたものである。
これにより、支持体は回転体の中心部と回転体の回転領域の外側の両方に当接した構成となり、さらに高負荷の被調理物においても支持体は容器の内底に安定して当接した状態で回転支持部において回転体を撹拌方向に回転自在に支持する構成を実現することができ、回転体と容器内底面との直接の不要な接触を防止して回転による摩擦を確実に低減することができるものである。強い回転磁界を作用させつつ回転体と容器の内面との摩擦による回転トルクの損失や容器内面の傷や摩耗の発生を抑えて、高トルクによる撹拌調理を実現できる。
第8の発明は、特に、第1から第7の何れか1つの発明において、回転体と支持体とは、前記支持体における回転支持部において、互いに分離されないように回転軸芯方向への抜け止め手段を備えると共に、前記回転体と前記支持体とは、共に容器に対し一体に着脱自在である構成としたものである。
これにより、支持体の容器当接部が容器の内底に当接した状態で回転支持部において回転体を撹拌方向に回転自在に支持する構成となり、回転体と容器内底面との直接の不要な接触を防止して回転による摩擦を確実に低減することができる構成において、撹拌時に回転体と支持体が容器内で分離することを防止できる。また支持体を小さな部品で構成しても誤って被調理物である食品に混入することもないので安全な撹拌を実現することができ、強い回転磁界を作用させつつ回転体と容器の内面との摩擦による回転トルクの損失や容器内面の傷や摩耗の発生を抑えて、安全使用性の優れた高トルクによる撹拌調理を実現できる。
第9の発明の撹拌機能付き容器は、被調理物を収納可能にすると共に、外部からの加熱を受けて発熱する容器と、
前記容器に着脱自在に配されると共に、前記容器内の被調理物を撹拌する特に、第1から第8の何れか1つの発明の撹拌体と、
を備えた構成としたものである。
これにより、容器に収容した被調理物を加熱しつつ、撹拌体は支持体の容器当接部が容器の内底に当接した状態で回転支持部において回転体を撹拌方向に回転自在に支持する構成となり、回転体と容器内底面との直接の不要な接触を防止して回転による摩擦を確実に低減することができるものである。強い回転磁界を作用させつつ回転体と容器の内面との摩擦による回転トルクの損失や容器内面の傷や摩耗の発生を抑えて、高トルクによる加熱撹拌調理を実現できる。
第10の発明は、特に第9の発明において、容器の内底面における支持体の位置を規制する位置規制部を備えた構成としたものである。
これにより、支持体の容器に対する位置ずれを防止することができる。つまり撹拌体における回転体の回転中心と外部から作用する回転磁界の中心との位置ずれを防止することができるので磁束を確実に鎖交した状態を安定して保つことができる。また、支持体の容器当接部が容器の内底に当接した状態で回転支持部において回転体を撹拌方向に回転自在に支持する構成となり、回転体と容器内底面との直接の不要な接触を防止して回転による摩擦を確実に低減することができるものである。さらに、強い回転磁界を作用させつつ回転体と容器の内面との摩擦による回転トルクの損失や容器内面の傷や摩耗の発生を抑えて、高トルクによる撹拌調理を実現できる。大きな負荷が撹拌体に作用しても、撹拌体が回転磁界から位置ずれして回転不能となることを防止することができる。
第11の発明の加熱撹拌調理器は、
被調理物を収納可能にすると共に、外部からの加熱を受けて発熱する容器と、
前記容器を載置可能な載置部と、
前記載置部に設けられ前記容器を加熱する加熱部と、
前記容器に着脱自在に配されると共に、前記容器内の被調理物を撹拌する第9または第10の発明の撹拌機能付き容器と、
を備え、
前記載置部に設けられ収納部内の永久磁石に対して回転磁界を発生させる回転磁界発生部と、
を備えた構成としたものである。
これにより、被調理物を収容した撹拌機能付き容器を載置部に載置して加熱しつつ、撹拌体は支持体の容器当接部が容器の内底に当接した状態で回転支持部において回転体を撹拌方向に回転自在に支持する構成となり、回転体と容器内底面との直接の不要な接触を防止して回転による摩擦を確実に低減することができるものである。強い回転磁界を作用させつつ回転体と容器の内面との摩擦による回転トルクの損失や容器内面の傷や摩耗の発生を抑えて、高トルクによる加熱撹拌調理を実現できる。
ここで、非接触で動力を伝達させることにおける意味は、容器に駆動軸を貫通させて動力を直接伝達する場合に比べて容器の底面が内外ともにシンプルにすることができるので容器の取り扱いが通常の容器と同様にできるところにある。つまり駆動軸が存在する場合には内底に動力伝達のための凸部があると使った後の容器の洗浄に手間がかかったり、非使用時に複数の容器を重ね合わせて収納することができずに収納スペースが節約できなかったりなどで使用性が犠牲になる。また底面の外側に凸部があると平らな台の上に安定して置く事ができなかったり、容器を収納するスペースが大きくなったりといったことで使用性が犠牲になる。また単に容器に撹拌体の支軸を固定させてしまう方式では上記した不具合を完全に払拭することができないので、非接触で動力を伝達させることにおける優位点を十分に発揮できないことになる。
本発明は前述の課題を解決するものであり、容器には回転体の支軸を設けることなく回転体と容器内底面との直接の不要な接触を防止して摩擦による回転トルクの損失や容器内面の傷や摩耗の発生を抑えて、高トルクによる加熱撹拌調理を実現できるものである。たとえば煮込み調理などの一般的な加熱調理において被調理物は加熱とともに水分が蒸発することで粘性抵抗が増大し、さらに加熱を続けると水分が蒸発することで部分的な焦げ付きが発生しやすい場面でも高トルクで撹拌することができ、調理者はこの作業から開放されるので加熱調理の手間が省けるものである。また容器においては特別の構成が必要ないので長期にわたって一般の鍋と同様の使い勝手を維持できるものである。調理容器や撹拌体は調理においては人が食する調理物と直接触れる調理器具であることから摩耗や傷を防ぐことは安全性や衛生面においてきわめて重要性の高いことである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における容器に配置された撹拌体の要部断面模式図、図2は本発明の実施の形態1における容器に配置された撹拌体を上方から見た平面図である。
図1、図2において、10は永久磁石12を収納する収納部13と収納部13の周囲に羽根部11を形成した回転体14と支持体17とを備えた撹拌体であり、撹拌体10は、被調理物(図示せず)を収納する容器20の底部に着脱自在に配置され、撹拌体10が回転することにより容器20内の被調理物を撹拌する構成となっている。羽根部11は、撹拌体10が回転することにより被調理物を撹拌する。永久磁石12は、撹拌体10が容器20に収納されたとき容器20の内底20Aに対向して配されると共に、外部からの回転磁界を受ける構成となっている。回転体14は、羽根部11と永久磁石12と収納部13
とを有している。
図1において、支持体17は撹拌体10が容器20に収納されたときに容器20の内底20Aに当接する容器当接部15と、容器当接部15が容器20の内底20Aに当接した状態で回転体14を撹拌方向(図2で示すN方向)に回転自在に支持する回転支持部16とを備えている。容器当接部15は平板で形成され回転支持部16と連結されている。容器当接部15の平板上に収納部13が載置されている。回転支持部16は回転体14の回転中心となる収納部13の中心に設けた軸孔13aを通る円柱状の軸であり回転支持部16の外径は軸孔13aの内径よりも細く設定され加熱調理における温度変化の範囲においても適正な寸法のクリアランスを有しているので回転体14は支持体17に対して回転自在となっている。また回転支持部16の軸方向の長さは軸孔13aの軸方向の長さより長く形成されることにより、収納部13は回転支持部16の軸方向に移動可能に配されている。
以上のように構成された撹拌体について、以下その動作、作用を説明する。
収納部13に円周状に収納された永久磁石12の磁束と外部からの回転磁界との磁束が鎖交して回転体14は容器20の内底20Aの主平面とほぼ平行の水平方向に回転するように磁力が作用し、同時に回転体14を容器20の内底20Aに吸引する方向にも磁力が作用するが、容器当接部15は軸孔13aの孔径よりも大きく設定してあり、回転体14は容器20とは容器当接部15の厚さ相当する一定の隙間を保て回転する。これにより回転体14は容器20との直接の摩擦なく回転磁界にともなって羽根部11で被調理物を撹拌しつつ回転する。
また容器20内における被調理物を撹拌する回転数は、回転磁界が直接作用する回転体14が支持体17よりも高くなるようにしている。これは回転体14の収納部13に永久磁石12を収納する構成であり収納部13の軸孔13aと支持体17の回転支持部16には一定の隙間が存在して回転自在であることから、支持体17の回転数は回転磁界が直接作用する回転体14の回転に対して滑りが発生する関係にあり、回転体14の回転数のほうが支持体17の回転数よりも高くなるようになっている。さらに、回転体14の、支持体17に回転支持される回転支持部16における収納部13に対する回転抵抗が、支持体17の容器当接部15における容器20に対する回転抵抗より小さくしている。これにより撹拌体10は外部からの回転磁界が作用して回転体14だけが回転する条件が実現する。つまり回転体14の回転につられて支持体17が回転しない条件にすることで容器20に対して容器20と接触する支持体17が一定の場所にとどまり、容器20と摺動することが無いので容器20が摩耗したり回転の損失が増加したりすることがない。
さらに支持体17の回転支持部16は、回転体14の収納部13における永久磁石12の配置より回転中心に近い領域に配置したものであり、撹拌体10の構成を小型にすることができる。さらに回転体14を回転支持する回転支持部16に摩擦係数を低くする手段を備えてもよく、接触面積を調整してもよい、あるいは回転中心から接触部までの距離を回転モーメントとして小さくなるように調整しても良い。また容器当接部15の容器20との接触面に滑りを防止する手段、などを備えても良い。この構成により回転体14を容器20に対して円滑に撹拌させて、撹拌時の回転体14と容器20の内底面との摩擦による回転トルクの損失や容器内面の傷や摩耗の発生を抑えて、高トルクによる被調理物を撹拌することができる。
さらに支持体17における回転支持部16の先端部に回転支持部16の軸径よりも径を大きくした回転軸芯方向への抜け止め手段である抜け止め部16aを備えている。これにより回転体14と支持体17は互いに分離することがないので、容器20に対して一体に着脱自在であり、撹拌時に回転体14と支持体17が容器20内で分離することを防止で
きる。また支持体を小さな部品で構成しても誤って食品に混入することもないので安全な撹拌を実現することができる。さらに回転体14と支持体17の回転支持部16の間に摩擦抵抗を下げる手段を介在させることも容易にできる。たとえば摩擦抵抗の低い軸受け部材などを備えても良い。また抜け止め部16aは回転体14から上方に向かって延出してもよい。この場合には抜け止め部16aを持ち手として兼ねて撹拌体10を容器20に対して容易に装脱することができるようになる。
図3は本発明の実施の形態1における容器に配置された撹拌体の回転支持部の形状を変えた例を示す要部断面模式図であり、図1の構成と異なる点は回転支持部16における抜け止め部16aは収納部13の内部に構成されているところにある。これにより撹拌体10はさらにコンパクトに構成にすることができるのでこのように構成してもよい。
図4は本発明の実施の形態1における加熱撹拌調理器の要部断面模式図である。図4において、誘導加熱調理器100の載置部40の下部には加熱部50と、加熱部50を駆動する加熱手段駆動回路55と回転磁界発生部60が備えられている。誘導加熱調理器100は調理物を煮炊きする一般的なIH(induction heating)調理器として機器の形態をなすことができるものである。載置部40には加熱部50と回転磁界発生部60の上方に対向して容器20が載せられ、容器20の中には撹拌体10が入れられている。加熱手段駆動回路55により加熱部50が駆動されて容器20が加熱される。具体的には本実施の形態では加熱部50は誘導加熱用コイルであり加熱手段駆動回路55は商用電源に接続され高周波電圧を発生するインバータであり、加熱部50からの磁力線を受けて容器20の底面に備えられた磁性金属材21に渦電流が発生し、この渦電流により発生するジュール熱が調理物を収容する容器20の全体にわたって熱伝導により加熱されるように磁性金属板21と容器20は一体的に構成されている。容器20は主に非磁性金属で構成されており本実施の形態においては良熱伝導性材料であるアルミ合金により構成されている。
図4に示すように磁性金属材21は加熱部50に対向して備えられ外周と内周を有する略円環状であり、この内周の領域に対向して誘導加熱調理器100には回転磁界発生部60が配置されるので回転磁界発生部60から発生される回転磁界は非磁性金属で構成される容器20の底面を貫通し容器20に収容された永久磁石12に作用するようになっている。この状態で回転磁界発生部60から回転磁界を発生させて容器20内に配される撹拌体10に備えた永久磁石12の磁束と鎖交させることで強い回転トルクを発生させることにより撹拌体10が容器20の底面付近で回転し、撹拌体10に備えた羽根部11により容器20に収容した調理物(図示せず)を撹拌することができる。
図5は本発明の実施の形態1における加熱撹拌調理器の回転磁界発生部60と加熱部50の平面図である。図4の説明で述べた容器20の磁性金属材21に対向して重なるように加熱部50が略円環状に設けられ、加熱駆動回路55が接続されている。加熱部50の内周空間にはコイル61を磁性コア62に巻回し所定の円周上に複数個分割配置した回転磁界発生部60が設けられ、回転駆動回路65により複数のコイル61に順次通電制御して回転磁界を発生する構成である。以上のように構成された誘導加熱調理器に撹拌機能付き容器を載置部40に載置した状態で回転磁界発生部60から回転磁界を発生させ強い磁界を作用させて高トルクで撹拌体10の回転体14を回転させることができる。
ここで容器20が載置部40にずれて配置される場合について説明する。
誘導加熱調理器100は加熱する容器のサイズを一定範囲許容する場合には使用する容器を限定されることなく調理の分量などに応じた種々の容器を選択できるので使用性が良いが、載置部40は平面で特に厳格な位置規制となるものが無いので、この場合には容器20が載置部40に位置ずれして載置されることがありえる。ここで容器20が載置部40
にずれて配置される場合について説明する。
図6は本発明の実施の形態1における加熱撹拌調理器の使用状態を示す要部断面模式図であり、容器20を誘導加熱調理器100の載置部40上に位置ずれして載せた場合の要部断面模式図である。図4の状態と異なるのは誘導加熱調理器100の加熱部50、回転磁界発生部60と容器20の中心位置がずれている点にあり、この状態で撹拌体10の構成により回転体14を回転支持する支持体17は容器20には固定されていないので、回転体14は回転磁界発生部60からの回転磁界に吸引され支持体17とともに一体で移動することが可能であり、容器20の載置部40での一定の位置ずれを許容して、撹拌体10が図6の点線で示す位置から実線で示す位置に移動することとなり、撹拌体10と回転磁界発生部60との平面的に中心を合致させた図6に示す状態で撹拌動作することができるものである。このことにより載置部40において容器20の機械的な位置規制は特に設ける必要がないので、誘導加熱調理器100の載置部40には容器20以外にも外径や底面の形状の異なる他の容器を載せて加熱調理することができる。この加熱撹拌調理器を使うことにより使用者は加熱調理においても焦付きの心配もなく、しゃもじなどを用いて調理物を撹拌する手間を省くことができる。また容器20においては手で撹拌する場合にくらべて容器20に蓋(図示せず)をした状態で加熱撹拌することができるので、容器20の開口側からの熱の損失を防いで、撹拌時の調理物の周囲への飛散も防止することができる。容器20内には支軸や軸受けなどを構成する必要もなく容器20の洗浄時や非使用時の他の容器と積み重ねて収納する場面においても通常の鍋と同じように取り扱うことができる。
なお図面に示す要部断面図としては略円筒形容器の中心部の断面を表すものであり、本実施の形態において回転磁界発生部60はコイル61を磁性コア62に巻回し円周上に複数個分割配置し、回転駆動回路65により複数のコイル61に順次通電制御して回転磁界を発生する構成であり、撹拌体10に備えた永久磁石12は回転磁界発生部60から発生する回転磁界に対応して円周上に等角度に複数設けられている。また、加熱部50としては非磁性金属を直接誘導加熱できるものであれば容器20は磁性金属材21を省略したものでもよく、通常のヒーターなどで加熱される容器と同様に非磁性のアルミ合金製であってもよい。また回転磁界発生部60としては図4に示す構成に限らずモーターの回転軸に永久磁石や着磁体をとりつけて回転させることにより回転磁界を発生させるものであっても良い。
(実施の形態2)
図7は本発明の実施の形態2における容器に配置された撹拌体の要部断面模式図、図8は本発明の実施の形態2における容器に配置された撹拌体を上方から見た平面図であり、実施の形態1と異なる点は撹拌体10の支持体17における容器当接部15の位置にある。
図7、図8において、支持体17の容器当接部15は、回転体14の永久磁石12と羽根部11との間に配置され、永久磁石12よりも回転中心から離れた領域に備えられており、撹拌体10が容器20に収納されたとき容器20の内底20Aに当接している。具体的には支持体17は、底を有する円筒形状で、底を上部に配置した構成で、容器当接部15と回転支持部16が回転体14の収納部13を覆う形につながっており、容器当接部15は円周を形成して容器20の内底20Aに当接している。
また回転体14の構成は、羽根部11は支持体17の回転支持部16に回転支持される回転軸13bにより収納部13とつながった形となり、回転体14は支持体17に吊り下げられた状態で回転自在に支持された構成である。外部からの回転磁界の作用により永久磁石12には容器20の内底20A面側に吸引力が作用するが、この作用点よりも支持体
17の容器当接部15を外側の領域に設けることで撹拌体10の容器20への設置の安定性を高くでき、永久磁石12の収納部13も容器20の底面に十分に近づけることも可能な構成である。
(実施の形態3)
図9は本発明の実施の形態3における容器に配置された撹拌体の要部断面模式図、図10は本発明の実施の形態3における容器に配置された撹拌体を上方から見た平面図であり、実施の形態2と異なる点は撹拌体10の支持体17における容器当接部15の位置にある。
図9、図10において、支持体17の容器当接部15は、回転体14の回転領域よりも外側に備えられている。具体的には支持体17は容器当接部15と回転支持部16が回転体14を覆う形につながっており、特に、図10に示すように、回転支持部16から放射状に容器当接部15が延出されている。また回転体14は、支持体17の回転支持部16に回転支持される回転軸13bにより回転自在に支持された構成である。外部からの回転磁界の作用により永久磁石12には容器20の内底20A面側に吸引力が作用するが、この作用点よりも支持体17の容器当接部15を外側の領域に設けることに加えて被調理物を撹拌することで羽根部11にかかる荷重点よりも外側の領域に容器当接部15があるので撹拌体10の容器20への設置の安定性をさらに高くすることができる。
(実施の形態4)
図11、図12は本発明の実施の形態4における容器に配置された撹拌体の要部断面模式図であり、実施の形態3と異なる点は、撹拌体10の支持体17における容器当接部15の位置にある。
図11の構成において、支持体17の容器当接部15は、回転体14の回転領域よりも外側の領域と、回転体14における永久磁石12の配置よりも回転中心から近い領域との双方に備えられている。これにより撹拌体10の容器20への設置の安定性をさらに高くすることができ、回転磁界をさらに強くさせてさらに高トルクでの撹拌に対応することができる。
また図12の構成のように容器当接部15は回転体14の回転領域よりも外側の領域と永久磁石12の配置よりも回転中心に近い領域との両側に連続して備えられてもよい。これにより撹拌体10の容器20への設置の安定性をさらに高くすることができる。図12に示すように容器当接部15を容器20の内底面に沿って薄く構成することで支持体17による加熱撹拌への影響を極めて小さくすることが可能であり、あわせて回転磁界をさらに強くさせてさらに高トルクでの撹拌に対応することができる。
なお図9、図11、図12に示すように容器当接部15を容器20の側面に近づけた構成にすることで容器20における撹拌体10の位置ずれを規制するようにしても良い。またさらに撹拌体10の中心から容器当接部15の外周までの距離を調整できる構成にしても良い。この構成により容器20の内径に応じて容器当接部15の距離を変えることができる。
(実施の形態5)
図13、図14は本発明の実施の形態5における撹拌機能付き容器の要部断面模式図である。実施の形態1から4と異なる点は容器20の構成にあり、容器20の内底20Aにおける支持体17の容器当接部15の位置を位置規制する位置規制部22を備えた点にある。図13において、位置規制部22は、容器20の内底20Aにおける中心に容器当接部15の平板部の大きさより若干大きい凹部によって形成されており、位置規制部22の
凹部に容器当接部15が入っている。図14において、位置規制部22は、容器20の内底20Aにおける中心に、実施の形態2で説明した撹拌体10を構成する容器当接部15と収納部13とを合わせた大きさより若干大きい凹部によって形成されており、位置規制部22の凹部に容器当接部15と収納部13とが入っている。
これにより撹拌動作中に撹拌体10が容器20の所定の位置から位置ずれすることが防止できるので外部から受ける回転磁界の領域から撹拌体10の回転体14に備えられる永久磁石12の磁束が逸脱することなく高トルクで被調理物の撹拌を実現し、磁束同士の鎖交を維持することができるので撹拌体の回転制御が不能になることもない。なお図13、図14に示すように位置規制部22は容器の底面に補強やデザインを兼ねて設けた小さな段差やリブ状のものでもよく、容器20の洗浄性など使用性に配慮して設ければよい。
以上のように、本発明の加熱撹拌調理器は、被調理物を収納する容器を載置して加熱するとともに、容器に対して着脱自在に調理物を撹拌する撹拌体を供えて容器の外側からの回転磁界の作用により非接触で撹拌体を駆動して加熱撹拌調理ができるものである。さらに撹拌体の構成は、被調理物を撹拌する羽根部を備えた回転体と回転体の回転を支持する支持体とを備えているので、支持体が容器の底面に当接して安定した状態で回転体が回転中に容器の底面と擦れ合うことのないように回転支持することができるものであり、回転体の回転負荷の増大を抑えて高トルクでの撹拌を実現しつつ、羽根と容器の摺動摩耗を防止することができる。容器には支軸や軸受けなどの特別の構成を設ける必要がないので使用性に優れたものである。また、さらい容器に支持体の位置規制部を設ける構成により回転磁界との磁界軸のずれを確実に防止することができる。また加熱手段としては誘導加熱に限らずヒーターやスチームや温風や輻射加熱などの加熱手段を用いたものでもあっても良い。さらに撹拌以外にも食材の切削や粉砕や練りなどをおこなう調理器や加工装置においても適用できてすることができる。
10 撹拌体
11 羽根部
12 永久磁石
13 収納部
14 回転体
15 容器当接部
16 回転支持部
16a 抜け止め部
17 支持体
20 容器
20A 内底
22 位置規制部
50 加熱部
60 回転磁界発生部
100 誘導加熱調理器

Claims (11)

  1. 被調理物を収納する容器に対して着脱自在に配されると共に、容器内の被調理物を撹拌する撹拌体であって、
    前記撹拌体が回転することにより被調理物を撹拌する羽根部と、
    前記撹拌体が前記容器に収納されたとき前記容器の内底に対向して配されると共に、外部からの回転磁界を受ける永久磁石と、
    前記永久磁石を収納する収納部と、
    前記羽根部と前記永久磁石と前記収納部とを有する回転体と、
    前記撹拌体が前記容器に収納されたとき前記容器の内底に当接する容器当接部と、
    前記容器当接部が容器の内底に当接した状態で前記回転体を撹拌方向に回転自在に支持する回転支持部と、
    前記容器当接部と前記回転支持部とを有する支持体と、
    を備えた撹拌体。
  2. 容器内における被調理物を撹拌する回転数は、支持体よりも回転体のほうが高い請求項1に記載の撹拌体。
  3. 回転体の、支持体に回転支持される回転支持部における回転抵抗が、前記支持体の容器当接部における容器に対する回転抵抗よりも小さい請求項2に記載の撹拌体。
  4. 支持体の回転支持部は、回転体における永久磁石の配置よりも回転中心から近い領域に配置された請求項1から3のいずれか1項に記載の撹拌体。
  5. 支持体の容器当接部は、回転体の永久磁石と羽根部との間に配置された請求項1から3のいずれか1項に記載の撹拌体。
  6. 支持体の容器当接部は、回転体の回転領域よりも外側に備えた請求項1から3のいずれか1項に記載の撹拌体。
  7. 支持体の容器当接部は、回転体における永久磁石の配置よりも回転中心から近い領域と、前記回転体の回転領域よりも外側との双方に備えた請求項1から3のいずれか1項に記載の撹拌体。
  8. 回転体と支持体とは、前記支持体における回転支持部において、互いに分離されないように回転軸芯方向への抜け止め手段を備えると共に、前記回転体と前記支持体とは、共に容器に対し一体に着脱自在である請求項1から7のいずれか1項に記載の撹拌体。
  9. 被調理物を収納可能にすると共に、外部からの加熱を受けて発熱する容器と、
    前記容器に着脱自在に配されると共に、前記容器内の被調理物を撹拌する請求項1〜8のいずれか1項に記載の撹拌体と、
    を備えた撹拌機能付き容器。
  10. 容器の内底面における支持体の位置を規制する位置規制部を備えた請求項9に記載の撹拌機能付き容器。
  11. 被調理物を収納可能にすると共に、外部からの加熱を受けて発熱する容器と、
    前記容器を載置可能な載置部と、
    前記載置部に設けられ前記容器を加熱する加熱部と、
    前記容器に着脱自在に配されると共に、前記容器内の被調理物を撹拌する請求項9〜10
    に記載の撹拌機能付き容器と、
    を備え、
    前記載置部に設けられ収納部内の永久磁石に対して回転磁界を発生させる回転磁界発生部と、
    を備えた加熱撹拌調理器。
JP2014034996A 2014-02-26 2014-02-26 撹拌体および撹拌機能付き容器および加熱撹拌調理器 Active JP6248282B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014034996A JP6248282B2 (ja) 2014-02-26 2014-02-26 撹拌体および撹拌機能付き容器および加熱撹拌調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014034996A JP6248282B2 (ja) 2014-02-26 2014-02-26 撹拌体および撹拌機能付き容器および加熱撹拌調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015159846A true JP2015159846A (ja) 2015-09-07
JP6248282B2 JP6248282B2 (ja) 2017-12-20

Family

ID=54183398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014034996A Active JP6248282B2 (ja) 2014-02-26 2014-02-26 撹拌体および撹拌機能付き容器および加熱撹拌調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6248282B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018064882A1 (zh) * 2016-10-08 2018-04-12 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 带搅拌功能的上盖和电动烹饪器具
JP2019213628A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器
CN112401692A (zh) * 2019-08-23 2021-02-26 广东美的生活电器制造有限公司 食物处理装置及其控制方法和控制系统、可读存储介质
WO2021051246A1 (zh) * 2019-09-16 2021-03-25 张建纬 旋转烘干式的炒饭方法
CN112704401A (zh) * 2021-02-07 2021-04-27 浙江炊大王炊具有限公司 一种匀速摩擦恒温供热锅
WO2022003318A1 (en) * 2020-06-30 2022-01-06 Dyson Technology Limited A foodstuff receptacle
ES2944757A1 (es) * 2021-12-23 2023-06-23 Cecotec Res And Development S L Mezclador de alimentos magnetico para olla electrica a presion

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS474103Y1 (ja) * 1969-04-02 1972-02-14
US4162855A (en) * 1974-11-18 1979-07-31 Spectroderm International, Inc. Magnetic stirrer apparatus
US4209259A (en) * 1978-11-01 1980-06-24 Rains Robert L Magnetic mixer
JPH0453443U (ja) * 1990-09-10 1992-05-07
JPH0835664A (ja) * 1994-07-22 1996-02-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回転加熱調理器
JP2005523140A (ja) * 2001-10-03 2005-08-04 リーブテック,インコーポレイテッド 流体撹拌素子のための受け器を有する混合用袋又は容器
WO2013040161A1 (en) * 2011-09-16 2013-03-21 Xcellerex, Inc. Single-use mixing and bioreactor systems

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS474103Y1 (ja) * 1969-04-02 1972-02-14
US4162855A (en) * 1974-11-18 1979-07-31 Spectroderm International, Inc. Magnetic stirrer apparatus
US4209259A (en) * 1978-11-01 1980-06-24 Rains Robert L Magnetic mixer
JPH0453443U (ja) * 1990-09-10 1992-05-07
JPH0835664A (ja) * 1994-07-22 1996-02-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回転加熱調理器
JP2005523140A (ja) * 2001-10-03 2005-08-04 リーブテック,インコーポレイテッド 流体撹拌素子のための受け器を有する混合用袋又は容器
WO2013040161A1 (en) * 2011-09-16 2013-03-21 Xcellerex, Inc. Single-use mixing and bioreactor systems
JP2014530094A (ja) * 2011-09-16 2014-11-17 ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・コーポレイション シングルユース混合・バイオリアクターシステム

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018064882A1 (zh) * 2016-10-08 2018-04-12 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 带搅拌功能的上盖和电动烹饪器具
JP2019213628A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器
JP7126047B2 (ja) 2018-06-12 2022-08-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器
CN112401692A (zh) * 2019-08-23 2021-02-26 广东美的生活电器制造有限公司 食物处理装置及其控制方法和控制系统、可读存储介质
CN112401692B (zh) * 2019-08-23 2023-04-14 广东美的生活电器制造有限公司 食物处理装置及其控制方法和控制系统、可读存储介质
WO2021051246A1 (zh) * 2019-09-16 2021-03-25 张建纬 旋转烘干式的炒饭方法
WO2022003318A1 (en) * 2020-06-30 2022-01-06 Dyson Technology Limited A foodstuff receptacle
GB2597906A (en) * 2020-06-30 2022-02-16 Dyson Technology Ltd A foodstuff receptacle
GB2597906B (en) * 2020-06-30 2023-01-11 Dyson Technology Ltd A foodstuff receptacle
CN112704401A (zh) * 2021-02-07 2021-04-27 浙江炊大王炊具有限公司 一种匀速摩擦恒温供热锅
ES2944757A1 (es) * 2021-12-23 2023-06-23 Cecotec Res And Development S L Mezclador de alimentos magnetico para olla electrica a presion

Also Published As

Publication number Publication date
JP6248282B2 (ja) 2017-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6248282B2 (ja) 撹拌体および撹拌機能付き容器および加熱撹拌調理器
JP2015156994A (ja) 撹拌体および撹拌機能付き容器および加熱撹拌調理器
CN109152491B (zh) 加热搅拌烹调器
JP2016085862A (ja) 加熱撹拌調理器
WO2016185680A1 (ja) 撹拌調理器および羽根体付き容器
WO2017043014A1 (ja) 調理器
CN204427667U (zh) 一种自动炒锅
JP2011156200A (ja) 電気炊飯器
JP2013071014A (ja) 磁化されたツールを備えたフードプロセッサ
CN112971512A (zh) 包括搅拌叶片的用于烹饪食物的电烹饪器具
WO2017005548A1 (en) A portable electric grill
JP6799747B2 (ja) 加熱撹拌調理器
CN107174110B (zh) 煮粥机
JP5739999B2 (ja) 加熱調理器
JP2012125467A (ja) 炊飯器
CN110575081A (zh) 烹饪器具
JP2011156236A (ja) 電気炊飯器
JP2011156218A (ja) 電気炊飯器
CN203447188U (zh) 食品加工容器
JP6735442B2 (ja) 加熱撹拌調理器
JP2016007247A (ja) 撹拌アダプタ
JP2012115293A (ja) 炊飯器
WO2018006774A1 (en) A cooking appliance and a method for manufacturing the same
JP6471356B2 (ja) 撹拌体および加熱撹拌調理器
JP2017209312A (ja) 加熱撹拌調理器

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160519

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171023

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6248282

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151