JP2015155624A - 太陽光パネル設置用架台、及び、太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法 - Google Patents

太陽光パネル設置用架台、及び、太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アンカーボルト等による固定を要さず、パラペットを利用して太陽光パネル設置用架台を容易に屋根の床面に対して固定する。
【解決手段】太陽光パネルPを設置するために用いられる架台1が、下部に備えた脚部6の延出方向が陸屋根100の床面101に沿うように載置される架台本体2と、脚部6の延出方向両端の各々からパラペット102に向かって突出したアジャスタ11と、を有する。アジャスタ11は、その先端位置が脚部6の延出方向に沿って調整可能となっており、脚部6の延出方向両端の各々から突出したアジャスタ11のうち、一方のアジャスタの先端位置は、パラペット102中、一方のアジャスタ11と対向する第1対向面103を押圧する位置に調整され、他方のアジャスタ11の先端位置は、床面101を挟んで第1対向面103とは反対の位置で他方のアジャスタ11と対向する第2対向面104を押圧する位置に調整されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光パネル設置用架台、及び、太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法に係り、特に、平坦な床面周りに配置された立壁部を有する屋根に太陽光パネルを設置するために用いられる太陽光パネル設置用架台、及び、当該太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法に関する。
陸屋根等の平坦な床面を有する屋根に太陽光パネルを設置するために用いられる架台は、床面に対して固定させておく必要がある。その具体的手段としては、屋根の床面にアンカーボルト等を打ち込み、このアンカーボルトによって架台を固定する方法が考えられる。ただし、この方法では、アンカーボルトの打ち込みによって床面に施された防水層が損傷するので、架台据え付け後に改めて床面の防水処理を行うこととなる。以上のように屋根の床面にアンカーボルトを打ち込む場合には作業の手間が掛かり、その分、施工費用が嵩んでしまう。
これに対して、近年、陸屋根の床面を囲うパラペット(立壁部)を利用して太陽光パネル設置用架台を固定させる技術が開発されている(例えば、特許文献1乃至4参照)。特許文献1では、パラペットに対してアンカーボルトを打ち込み、このアンカーボルトとナットによって太陽光パネル設置用架台を固定している。特許文献2では、架台からパラペットの外側まで延出するアームを設け、当該アームがアジャスタを介してパラペットに固定されている。特許文献3では、パラペットにベース部材を固定し、このベース部材に架台を締結させている。特許文献4では、架台を陸屋根の床面に載置するとともに、太陽光パネルが周囲に脱落するのを防止するために用いられるワイヤやスプリング又はパイプがパラペットに接合されている。
特許第5008891号公報 特許第5069440号公報 実用新案登録第3160565号公報 実用新案登録第3166958号公報
以上までに説明した特許文献1乃至4に記載の技術によれば、パラペットを利用するので、床面に形成された防水層を傷めずに太陽光パネル設置用架台を据え付けることが可能となる。しかしながら、特許文献1乃至4の各々に記載の技術では、架台固定用のアンカーボルトやベース部材等をパラペットに固定することになっており、そのために、墨出し等、パラペットにおけるアンカーボルト等の固定位置を決めておく作業を行うことになり、その分、当該作業の手間を要することとなる。一方で、太陽光パネル設置用架台の据え付けについては、より容易であることが望ましく、上述した墨出し等の手間を要さない据え付け方法が求められている。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、パラペット(立壁部)を有する屋根に容易に据え付けることが可能な太陽光パネル設置用架台を提供することにある。同様に、本発明の目的は、パラペット(立壁部)を有する屋根に太陽光パネル設置用架台を容易に据え付ける方法を提供することにある。
前記課題は、本発明の太陽光パネル設置用架台によれば、平坦な床面周りに配置された立壁部を有する屋根に太陽光パネルを設置するために用いられる太陽光パネル設置用架台であって、棒状の脚部を下部に備え、該脚部の延出方向が前記床面に沿うように前記床面上に載置される架台本体と、前記延出方向における前記脚部の両端の各々から前記立壁部に向かって突出し、先端位置が前記延出方向に沿って調整可能となった突出部と、を備え、前記両端の各々から突出した前記突出部のうち、一方の突出部の前記先端位置は、前記立壁部中、前記一方の突出部と対向する第1対向面を押圧する位置に調整され、他方の突出部の前記先端位置は、前記立壁部中、前記床面を挟んで前記第1対向面とは反対の位置で前記他方の突出部と対向する第2対向面を押圧する位置に調整されていることにより解決される。
以上の構成では、架台本体の下部に設けられた脚部の両端から突出した突出部の先端位置が、それぞれ、立壁部の対向面を押圧する位置に調整されている。すなわち、突出部を含む架台本体の脚部が立壁部のうち、床面を挟んで互いに反対側に位置する部分によって挟み込まれ、これにより、太陽光パネル設置用架台全体が床面に対して固定されるようになる。したがって、本発明の太陽光パネル設置用架台であれば、立壁部にアンカーボルト等を固定することなく容易に床面に対して固定することが可能となる。
また、上記の太陽光パネル設置用架台において、前記屋根が前記立壁部としてのパラペットを有する陸屋根であるときに、前記一方の突出部の前記先端位置は、緩衝材を介して前記パラペット中の前記第1対向面と当接する位置に調整され、前記他方の突出部の前記先端位置は、緩衝材を介して前記パラペット中の前記第2対向面と当接する位置に調整されていると、より好適である。
上記の構成では、架台本体の下部に設けられた脚部の両端から突出した突出部の先端位置が、それぞれ、立壁部の対向面と当接する位置に調整されている。これにより、架台本体の脚部が立壁部のうち、床面を挟んで互いに反対側に位置する部分の間に挟み込まれている状態、すなわち、太陽光パネル設置用架台が床面に対して固定された状態を良好に保持することが可能となる。また、立壁部と突出部との間には緩衝材が介在しているので、外気温の変化に起因した脚部の収縮や膨張が生じたとしても、当該収縮や膨張が架台の固定状態に対して及ぼす影響を抑えることが可能となる。
また、上記の太陽光パネル設置用架台において、前記突出部は、前記両端の各々に対して着脱自在となったアジャスタであると、より一層好適である。
上記の構成では、着脱自在なアジャスタを突出部として用いることで、本発明の太陽光パネル設置用架台を容易に実現することが可能となる。
また、上記の太陽光パネル設置用架台において、前記太陽光パネル設置用架台が前記屋根に据え付けられた状態では、前記脚部の位置ずれが重り部材からの荷重によって規制されていると、さらに好適である。
上記の構成では、本発明の効果がより有意義なものとなる。すなわち、重り部材の荷重のみを利用して太陽光パネル設置用架台を固定する構成では、比較的に重量が大きな重り部材を用意することになる。これに対して、本発明の構成では、太陽光パネル設置用架台を固定するにあたり、重り部材を用いるともに、前述した突出部の機能を利用する。このように突出部の機能を併用することで重り部材が軽量化され、結果して、重り部材の運搬作業が容易になる。
また、上記の太陽光パネル設置用架台において、前記延出方向における前記脚部の両端部のうち、少なくとも一つの端部は、前記延出方向に沿って伸縮可能であり、前記少なくとも一つの端部の長さは、前記延出方向における前記第1対向面と前記第2対向面との間隔に応じた長さに調整されていると、益々好適である。
上記の構成では、突出部の先端位置が調整可能であるとともに、脚部自体の長さについても調整可能である。かかる構成において、立壁部の第1対向面及び第2対向面の間隔に応じて脚部自体の長さを調整すれば、上記の間隔が変わったとしても、本発明の太陽光パネル設置用架台を屋根の床面に対して良好に固定することが可能となる。すなわち、上記の構成によれば、本発明の太陽光パネル設置用架台の汎用性が向上し、サイズが異なる屋根に太陽光パネルを設置する場合にも柔軟に対応することが可能となる。
また、前述の課題は、本発明の太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法によれば、平坦な床面周りに配置された立壁部を有する屋根に太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法であって、棒状の脚部を下部に備えた架台本体を、前記脚部の延出方向が前記床面に沿うように前記床面上に載置する工程と、前記架台本体を前記床面上に載置した後に、前記延出方向における前記脚部の両端の各々から前記立壁部に向かって突出した突出部のそれぞれの先端位置を調整する工程と、を備え、前記突出部の前記先端位置を調整する工程では、前記両端の各々から突出した前記突出部のうち、一方の突出部の前記先端位置を、前記立壁部中、前記一方の突出部と対向する第1対向面を押圧する位置に調整し、他方の突出部の前記先端位置を、前記立壁部中、前記床面を挟んで前記第1対向面とは反対の位置で前記他方の突出部と対向する第2対向面を押圧する位置に調整することにより解決される。
上記の方法によれば、立壁部にアンカーボルト等を固定することなく太陽光パネル設置用架台を容易に床面に対して固定することが可能となる。
また、上記の太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法において、前記屋根が前記立壁部としてのパラペットを有する陸屋根であるときに、前記突出部の前記先端位置を調整する工程では、前記一方の突出部の前記先端位置を、緩衝材を介して前記パラペット中の前記第1対向面と当接する位置に調整し、前記他方の突出部の前記先端位置を、緩衝材を介して前記パラペット中の前記第2対向面と当接する位置に調整すると、より好適である。
上記の方法によれば、太陽光パネル設置用架台の固定状態が良好に保持されるとともに、外気温の変化に起因した脚部の収縮や膨張が架台の固定状態に対して及ぼす影響を抑えることが可能となる。
また、上記の太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法において、前記架台本体を前記床面上に載置してから前記突出部の前記先端位置を調整するまでの間に、前記両端の各々に対して着脱自在となった前記突出部としてのアジャスタを、前記両端の各々に組み付けると、より一層好適である。
上記の方法によれば、突出部を備えた太陽光パネル設置用架台を容易に組み立てることが可能である。
また、上記の太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法において、前記突出部の前記先端位置を調整した後に、前記脚部の位置ずれを重り部材からの荷重によって規制する位置に前記重り部材を配置すると、さらに好適である。
上記の方法によれば、前述した突出部の機能と重り部材の荷重とを併用して太陽光パネル設置用架台を固定する。これにより、重り部材が軽量化され、重り部材の運搬作業が容易になる。
また、上記の太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法において、前記架台本体を前記床面上に載置してから前記突出部の前記先端位置を調整するまでの間に、前記延出方向における前記脚部の両端部のうち、前記延出方向に沿って伸縮可能となった少なくとも一つの端部の長さを、前記延出方向における前記第1対向面と前記第2対向面との間隔に応じた長さに調整すると、益々好適である。
上記の方法によれば、立壁部の第1対向面及び第2対向面の間隔に応じて脚部自体の長さを調整することで、上記の間隔が変わったとしても、太陽光パネル設置用架台を屋根の床面に対して良好に固定することが可能となる。この結果、サイズが異なる屋根に太陽光パネルを設置する場合にも柔軟に対応し得るようになる。
本発明によれば、屋根の立壁部にアンカーボルト等を固定させることなく、立壁部を利用して太陽光パネル設置用架台を容易に床面に対して固定することが可能となる。これにより、架台設置作業の工期や作業量が抑えられ、作業コストの削減を図ることが可能となる。さらに、上記の効果により架台の交換やメンテナンスも容易に行えるようになるので、太陽光パネル及び架台を含む設備の維持費用を削減することも可能となる。
本発明の一実施形態に係る太陽光パネル設置用架台の利用状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る太陽光パネル設置架台の側面図である。 太陽光パネルの設置パターンに関する変形例を示す図である(その1)。 太陽光パネルの設置パターンに関する変形例を示す図である(その2)。 架台本体の脚部の先端部分及びアジャスタを示す図である。 アジャスタの組み付け状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る太陽光パネル設置用架台を据え付ける際の手順を示す図である(その1)。 本発明の一実施形態に係る太陽光パネル設置用架台を据え付ける際の手順を示す図である(その2)。 本発明の一実施形態に係る太陽光パネル設置用架台を据え付ける際の手順を示す図である(その3)。 本発明の一実施形態に係る太陽光パネル設置用架台を据え付ける際の手順を示す図である(その4)。
以下では本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
本実施形態に係る太陽光パネル設置用架台(以下、本架台)1は、図1に示すように、建物の陸屋根100に太陽光パネルPを設置するために用いられるものである。陸屋根100とは、略水平面となった平坦な床面101と、その周りに配置された立壁部としてのパラペット102と、を有する屋根である。なお、本実施形態では、床面101が平面視で略矩形状となっており、パラペット102が上記床面101の四方を囲んで設けられていることとする。
本架台1は、自重式の架台であって、アンカーボルト等の固定具を床面101に打ち込むことなく、床面101に対して適切に固定することが可能である。そして、本架台1は、その固定方法に特徴を有するものである。かかる固定方法について説明するにあたり、先ず、本架台1の概略構成について説明することとする。
本架台1は、図1に示すように、略三角柱状のフレームからなる架台本体2と、突出部としてのアジャスタ11と、を構成要素とする。また、本架台1の付属部品としてトレー21と重り部材22とが用いられる。
なお、図1には、2つの架台本体2を所定方向に並べて連結させた構成を図示しており、以下では、同図に図示された構成を例に挙げて説明することとする。ただし、配置される架台本体2の台数については、2つに限定されるものではなく任意に設定することが可能である。また、架台本体2の配置パターンについては、図2に示すように太陽光パネルPの受光面が向く向きがパネル間で揃ったパターンとしてもよい。あるいは、図3に示すように受光面同士が互いに反対側を向いたパターン、若しくは、図4に示すように受光面同士が対向し合うパターンとしてもよい。
本架台1の構造について説明すると、一定間隔を空けて配置された一対の側方架台3と、側方架台3間を連結するように組み付けられる可動レール20とによって構成されている。側方架台3は、略三角形状に組み立てられた鋼材からなり、具体的には、互いに直交した状態で組み付けられた前方部4及び後方部5、並びに、側方架台3の下部に設けられた脚部6を有する。
前方部4は、その上面にて可動レール20を支持する角筒部材である。本実施形態では、前方部4の延出方向において可動レール20の支持位置を移動させることが可能となっている。より具体的に説明すると、前方部4の上面には直線状のスリットが前方部4の延出方向に沿って形成されている。このスリット内にレールクランプ23の下端部が入り込んだ状態で、レールクランプ23が前方部4の上面に取り付けられる。そして、前方部4の上面に取り付けられたレールクランプ23に可動レール20が係合することにより、可動レール20が前方部4の上面に組み付けられるようになる。一方、レールクランプ23は、上記のスリットに沿ってスライド移動することが可能である。ゆえに、レールクランプ23に係合された可動レール20もレールクランプ23のスライド移動に伴って移動するようになる。
後方部5は、前方部4を支えるC形鋼であり、その上端部は、前方部4の上端部と連結している。脚部6は、長尺棒状の部材、厳密には角筒部材からなり、架台本体2が床面101上に載置された際にはその延出方向が床面101に沿うようになる。より具体的に説明すると、図1に示すように脚部6には2つの台座7がボルト止めされている。当該2つの台座7は、間隔を空けて脚部6に取り付けられており、また、一方の台座7には前方部4の下端部が、他方の台座7には後方部5の下端部が、それぞれボルト止めされている。
なお、本実施形態で用いられる台座7は、ベースプレートの上面にH形の鋼材を接合した形状となっており、通常、ベースプレートの下面にガスケットが敷かれた状態で床面101上に載置される。また、台座7の一部をなすH型の鋼材の上端部に前方部4や後方部5の下端部が固定されている。一方、H型の鋼材とベースプレートとによって囲まれる略直方体状のスペース内に脚部6が挿入され、H型の鋼材の下端部が脚部6にボルト止めされている。
また、本実施形態では、前述したように2つの架台本体2が所定方向に並べられた状態で連結している。かかる機器配置を実現するにあたり、図1に示すように脚部6が一直線状に連なるように各架台本体2が配置され、各架台本体2の脚部6に取り付けられた台座7のうち、互いに隣り合う位置にある台座7同士を連結部8によって連結する。なお、連結部8は、台座7同士を連結するにあたり、当該台座7を構成するH型の鋼材とベースプレートとによって囲まれた略直方体状のスペース内に挿入され、H型の鋼材の下端部にボルト止めされる。
以上のように複数の架台本体2を所定方向に並べた状態で配置する構成では、各架台本体2の脚部6が連結部8を介して連結するようになる。なお、以下の説明では、上記の構成において連結した一群の脚部6(連結部8を含む)を一つの脚部6とみなすこととする。
脚部6について更に説明すると、その延出方向に沿って伸縮自在に構成されている。かかる構成について詳しく説明すると、本実施形態に係る脚部6は、その本体部分である脚部本体6aと、脚部6の延出方向両端部の各々に設けられた延長部6bと、を有している。この延長部6bは、パラペット102により近い位置にある台座7に固定されており、当該台座7を介して脚部本体6aと連結されている。より具体的に説明すると、延長部6bは、角筒部材となっており、台座7を構成するH型の鋼材とベースプレートとによって囲まれた略直方体状のスペース内に挿入され、H型の鋼材の下端部にボルト止めされることで脚部本体6aと連結している。
また、脚部6は、図5に示すように、延長部6bよりも一回り大きい角筒からなるスライドパイプ10を有している。このスライドパイプ10は、図5に示すように、その内側空間に延長部6bを嵌合させた状態で延長部6bの外表面に沿ってスライド移動することが可能である。かかるスライドパイプ10のスライド移動により、脚部6の延出方向端部が延出方向に沿って伸縮し、この結果、当該端部の長さが調整される。
なお、スライドパイプ10がスライド移動する範囲については、図5に図示されたストッパ9によって規制されている。このストッパ9は、延長部6bの外周面に取り付けられたリング状のバンド体であり、頂部に設けられた調整ネジ9aを締め付けることで延長部6bに対して固定され、調整ネジ9aを緩めることで延長部6bの外周面上をスライド移動することが可能である。そして、スライドパイプ10の延出方向端面がストッパ9の延出方向端面(スライドパイプ10との対向する側の端面)により係止されることで、同一向きへのスライドパイプ10の更なるスライド移動が規制される。
以上のように本実施形態では脚部6の延長方向両端部が伸縮自在に構成されている。なお、本実施形態の構成には限定されず、脚部6の延長方向両端部のうち、一方の端部のみが伸縮自在であることとしてもよい。
可動レール20は、その上面に太陽光パネルPが取り付けられる長尺体であり、側方架台3の前方部4間に架け渡され、前方部4に取り付けられたレールクランプ23と係合することで前方部4の上面に組み付けられる。なお、前述したように、レールクランプ23は前方部4の延出方向に沿ってスライド移動することが可能であり、これに伴って可動レール20の位置も移動する。このように可動レール20の位置が前方部4の延出方向に沿って調整自在となっていることで、太陽光パネルPのサイズに応じて可動レール20の位置を調整することが可能となる。すなわち、本架台1は、可動レール20の位置が調整自在となった構成により、各種のパネルサイズに対して柔軟に対応し得るようになっている。
次に、本架台1の特徴部であるアジャスタ11について説明する。アジャスタ11は、脚部6の延出方向両端の各々に取り付けられ、各端からパラペット102に向かって突出した部材である。また、本実施形態に係るアジャスタ11は、脚部6の延出方向両端の各々に対して着脱自在となっており、本架台1の据え付け工事中、架台本体2を床面101上に載置した後に取り付けられる。
ここで、アジャスタ11の構成について、図5及び図6を参照しながら説明すると、アジャスタ11は、取り付けキャップ15と、取り付けキャップ15に形成されたネジ孔16に挿入された軸部13と、軸部13に係合する調整ナット12と、軸部13の先端部に取り付けられた押圧部14と、を有する。
取り付けキャップ15は、スライドパイプ10の延出方向一端、厳密には延長部6bが挿入されている側とは反対側の端に形成された開口に嵌まり込んだキャップ部材であり、若干の厚みを有する。また、取り付けキャップ15の中央部分には、貫通孔としてのネジ孔16が穿設されており、ネジ孔16の外周面には雌ネジが形成されている。このネジ孔16には、外周面に雄ネジが形成された軸部13が挿入され、その雄ネジがネジ孔16の雌ネジと螺合している。
軸部13は、脚部6の延出方向に沿って延出しており、その一部は、図6に示すように取り付けキャップ15よりも外側に突出している。ここで、軸部13の突出量は、脚部6の延出方向に沿って調整可能となっている。換言すると、軸部13の先端部に取り付けられた押圧部14の先端位置は、脚部6の延出方向に沿って調整可能となっている。具体的に説明すると、図6に示すように、軸部13の中途位置には調整ナット12が嵌合している。軸部13の突出量は、調整ナット12の座面が取り付けキャップ15の外表面に当接しているときには固定されているが、調整ナット12を操作して座面を取り付けキャップ15の外表面から離間させることで調整可能となる。そして、軸部13の突出量が調整されることで、軸部13の先端位置、厳密には押圧部14の先端位置が脚部6の延出方向に沿って移動することとなる。
軸部13の先端部に設けられた押圧部14は、略半球状の部材であり、その先端は、円状の平面となっている。なお、押圧部14の材質については、特に制限がなく、ゴム、樹脂及び金属をはじめとする各種材料を利用することが可能である。
以上のように構成されたアジャスタ11は、上述したように脚部6の延出方向両端に取り付けられる。そして、取り付け後の状態では、軸部13が当該脚部6の延出方向各端からパラペット102に向かって突出しており、図1や図2等に示すように、軸部13の先端部分に設けられた押圧部14の先端面が、パラペット102の内壁面に対向している。
そして、本実施形態では、本架台1を床面101に対して固定するにあたり、脚部6の延出方向両端の各々から突出したアジャスタ11の軸部13について、それぞれの突出量が調整される。具体的に説明すると、2つのアジャスタ11のうち、一方のアジャスタ11については、その軸部13の先端部に設けられた押圧部14の先端位置が、パラペット102中の第1対向面103を押圧する位置に調整される。ここで、第1対向面103とは、パラペット102の内壁面のうち、一方のアジャスタ11と対向する部分、厳密には、軸部13の先端部に設けられた押圧部14の先端面と対向する部分である。
また、押圧部14の先端位置がパラペット102中の第1対向面103を押圧する位置とは、図6に示すように押圧部14が第1対向面103と当接する位置のことである。より厳密に説明すると、本実施形態では、押圧部14と第1対向面103との間には緩衝材としてのゴムプレート17が介在する。したがって、一方のアジャスタ11の軸部13の先端部に設けられた押圧部14の先端位置は、ゴムプレート17を介して第1対向面103と当接する位置に調整されることとなる。
また、同様に、もう一方(他方)のアジャスタ11についても、その軸部13の先端部に設けられた押圧部14の先端位置が、パラペット102中の第2対向面104を押圧する位置に調整される。ここで、第2対向面104とは、パラペット102の内壁面のうち、床面101を挟んで第1対向面103とは反対の位置で他方のアジャスタ11の軸部13の先端部に設けられた押圧部14の先端面と対向する部分である。また、押圧部14の先端位置がパラペット102中の第2対向面104を押圧する位置とは、当該押圧部14が第2対向面104と当接する位置のことであり、より厳密には、当該押圧部14の先端がゴムプレート17を介して第2対向面104と当接する位置である。
なお、本実施形態では、アジャスタ11の軸部13の先端部に設けられた押圧部14とパラペット102との間に緩衝材を介在させることとしたが、これに限定されるものではなく、押圧部14の先端が直接パラペット102に当接することとしてもよい。
以上のように本実施形態では、脚部6の両端から突出したアジャスタ11の軸部13の先端位置、厳密には押圧部14の先端位置がパラペット102の対向面と当接する位置に調整される。これにより、軸部13を含む架台本体2の脚部6が、パラペット102のうち、床面101を挟んで互いに反対側に位置する部分によって挟み込まれ、当該部分の間で突っ張った状態を保持するようになる。これにより、本架台1は、パラペット102にアンカーボルト等を固定させることなく床面101に対して良好に固定されるようになる。
また、本実施形態では、本架台1を床面101に対して固定するにあたり、重り部材22が使用される。具体的に説明すると、図1に示すように、やや幅広なトレー21が、脚部6(厳密には、脚部本体6a)を跨ぐように配置されるとともに、コンクリートブロックからなる重り部材22が、トレー21のうち、脚部6の両脇に位置した部分の上に載置される。これにより、脚部6の位置ずれが重り部材22からの荷重によって規制されるようになる。
以上のように本実施形態では重り部材22からの荷重を利用して本架台1を床面101に対して固定している。ここで、重り部材22からの荷重だけで本架台1の固定状態を保持しようとすると、比較的重量が大きい重り部材22を用いることとなる。これに対して、本実施形態では、上述したように脚部6の延出方向両端に取り付けられたアジャスタ11を併用して、本架台1の固定状態を保持する。これにより、重り部材22からの荷重だけで本架台1の固定状態を保持する場合と比較して、より軽量化された重り部材22を用いることが可能となる。
さらに、本実施形態では、アジャスタ11の軸部13の先端部に設けられた押圧部14は、緩衝材としてのゴムプレート17を介してパラペット102と当接している。これにより、外気温の変化に起因して脚部6に熱収縮や熱膨張が生じたとしても、当該収縮や膨張が本架台1の固定状態に対して及ぼす影響を、ゴムプレート17の弾性変形によって相殺して抑えることが可能となる。
次に、以上までに説明してきた本架台1について、その据え付け方法について図7乃至図10を参照しながら説明する。本架台1を据え付ける方法は、本発明の太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法に相当し、本架台1の据え付け工事において採用されている。当該据え付け工事は、先ず架台本体2を陸屋根100の床面101上に載置する工程から始まる。より具体的に説明すると、一対の側方架台3を互いに離した状態で配置する。このとき、脚部6の延出方向が床面101に沿うように各側方架台3を配置する。その後、各側方架台3中、前方部4の上面にレールクランプ23を取り付け、さらに、当該レールクランプ23に可動レール20を係合させる。これにより、可動レール20が前方部4の間に架け渡された状態で各側方架台3に組み付けられる。以上までの作業が完了した時点で架台本体2の載置作業が完了する。
なお、載置作業が完了した時点での架台本体2は、図7に図示された状態にあり、かかる状態では、各側方架台3の脚部6の延出方向端部には未だアジャスタ11が組み付けられていない。ただし、これに限定されず、載置作業が完了した時点で既にアジャスタ11が脚部6の延出方向端部に組み付けられていることとしてもよい。
また、本実施形態では、2つの架台本体2を所定方向に並べて配置することとしており、そのために、各架台本体2中、側方架台3の脚部6が一直線状に連なるように各架台本体2を配置する。その後、各架台本体2の脚部6に取り付けられた台座7のうち、互いに隣り合う位置にある台座7同士の間を連結部8によって連結する。
架台本体2を床面101上に載置した後には、必要に応じて、各側方架台3の脚部6の延出方向端部を伸縮させ、当該端部の長さを適当な長さに調整する。具体的に説明すると、脚部6のうち、延長部6bに取り付けられたストッパ9の調整ネジ9aを緩めてストッパ9の位置を調整するとともに、延長部6bの外周面に沿ってスライドパイプ10をスライド移動させる。これにより、脚部6の延出方向端部の長さが適当な長さに調整されることとなる。ここで、調整時の目標となる長さは、パラペット102のうち、脚部6を挟み込んだ位置にある部分の間の距離、すなわち、第1対向面103及び第2対向面104との間隔に応じた長さである。より具体的に説明すると、アジャスタ11を含む脚部6の全長をアジャスタ11による調整によって上記間隔と等しくすることが可能となる長さに調整される。
以上のようにパラペット102の第1対向面103及び第2対向面104の間隔に応じてアジャスタ11を含む脚部6の全長を調整すれば、例え上記の間隔が変わったとしても本架台1を床面101に対して良好に固定することが可能となる。つまり、本実施形態では、各脚部6の延出方向端部が伸縮自在となっていることで、サイズが異なる屋根に太陽光パネルPを設置する場合にも柔軟に対応することが可能である。
その後、図8に示すように、脚部6の延出方向両端の各々にアジャスタ11を組み付ける工程を行う。アジャスタ11の組み付けが完了した後には、各アジャスタ11の軸部13の突出量を変え、その先端部に設けられた押圧部14の先端位置を調整する工程を行う。具体的には、図9に示すように、軸部13の中途位置に係合された調整ナット12を軸部13周りに回転させ、その座面を取り付けキャップ15の外表面から離間させた上で軸部13を回転させる。これにより、軸部13のうち、取り付けキャップ15の表面よりも外側に突出した部分の長さが変化し、これによって押圧部14の先端位置が脚部6の延出方向に沿って移動するようになる。
そして、本実施形態では押圧部14の先端位置を調整する際、一方のアジャスタ11の軸部13の先端部に設けられた押圧部14の先端位置を、ゴムプレート17を介してパラペット102中の第1対向面103と当接する位置に調整する。また、同様に、他方のアジャスタ11の軸部13の先端部に設けられた押圧部14の先端位置を、ゴムプレート17を介してパラペット102中の第2対向面104と当接する位置に調整する。
以上までの作業が完了すると、アジャスタ11を含む脚部6がパラペット102のうち、床面101を挟んで互いに反対側に位置する部分によって挟み込まれ、本架台1全体が床面101に対して固定されるようになる。
各アジャスタ11における押圧部14の先端位置を調整した後には、脚部6中の脚部本体6aを跨ぐ位置にトレー21を敷く。その上で、図10に示すように、トレー21のうち、脚部6の両脇に位置する部分の上に重り部材22を載置する。これにより、脚部6の位置ずれが重り部材22からの荷重によって規制されるようになる。なお、前述したように、本実施形態では、より軽量化された重り部材22を用いることが可能となるので、重り部材22の運搬作業が比較的容易に行われるようになる。
そして、重り部材22の配置作業が終了した時点で、本架台1の据え付け工事に係る一連の作業が完了する。以上までに説明してきたように、本架台1であれば、床面101に対して固定するにあたり、パラペット102にアンカーボルト等を固定する代わりに、アジャスタ11を操作して当該アジャスタ11の先端をパラペット102に当接させればよい。この結果、架台設置作業が容易になり、その工期や作業量が抑えられ、以て作業コストが削減されることとなる。さらに、上記の効果により架台の交換やメンテナンスも容易に行えるようになるので、太陽光パネルP及び架台を含む設備の維持費用を削減することも可能となる。
1 本架台(太陽光パネル設置用架台)
2 架台本体
3 側方架台
4 前方部
5 後方部
6 脚部
6a 脚部本体
6b 延長部
7 台座
8 連結部
9 ストッパ
9a 調整ネジ
10 スライドパイプ
11 アジャスタ
12 調整ナット
13 軸部
14 押圧部
15 取り付けキャップ
16 ネジ孔
17 ゴムプレート(緩衝材)
20 可動レール
21 トレー
22 重り部材
23 レールクランプ
100 陸屋根(屋根)
101 床面
102 パラペット(立壁部)
103 第1対向面
104 第2対向面
P 太陽光パネル

Claims (10)

  1. 平坦な床面周りに配置された立壁部を有する屋根に太陽光パネルを設置するために用いられる太陽光パネル設置用架台であって、
    棒状の脚部を下部に備え、該脚部の延出方向が前記床面に沿うように前記床面上に載置される架台本体と、
    前記延出方向における前記脚部の両端の各々から前記立壁部に向かって突出し、先端位置が前記延出方向に沿って調整可能となった突出部と、を備え、
    前記両端の各々から突出した前記突出部のうち、一方の突出部の前記先端位置は、前記立壁部中、前記一方の突出部と対向する第1対向面を押圧する位置に調整され、他方の突出部の前記先端位置は、前記立壁部中、前記床面を挟んで前記第1対向面とは反対の位置で前記他方の突出部と対向する第2対向面を押圧する位置に調整されていることを特徴とする太陽光パネル設置用架台。
  2. 前記屋根が前記立壁部としてのパラペットを有する陸屋根であるときに、前記一方の突出部の前記先端位置は、緩衝材を介して前記パラペット中の前記第1対向面と当接する位置に調整され、前記他方の突出部の前記先端位置は、緩衝材を介して前記パラペット中の前記第2対向面と当接する位置に調整されていることを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネル設置用架台。
  3. 前記突出部は、前記両端の各々に対して着脱自在となったアジャスタであることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽光パネル設置用架台。
  4. 前記太陽光パネル設置用架台が前記屋根に据え付けられた状態では、前記脚部の位置ずれが重り部材からの荷重によって規制されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の太陽光パネル設置用架台。
  5. 前記延出方向における前記脚部の両端部のうち、少なくとも一つの端部は、前記延出方向に沿って伸縮可能であり、
    前記少なくとも一つの端部の長さは、前記延出方向における前記第1対向面と前記第2対向面との間隔に応じた長さに調整されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の太陽光パネル設置用架台。
  6. 平坦な床面周りに配置された立壁部を有する屋根に太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法であって、
    棒状の脚部を下部に備えた架台本体を、前記脚部の延出方向が前記床面に沿うように前記床面上に載置する工程と、
    前記架台本体を前記床面上に載置した後に、前記延出方向における前記脚部の両端の各々から前記立壁部に向かって突出した突出部のそれぞれの先端位置を調整する工程と、を備え、
    前記突出部の前記先端位置を調整する工程では、前記両端の各々から突出した前記突出部のうち、一方の突出部の前記先端位置を、前記立壁部中、前記一方の突出部と対向する第1対向面を押圧する位置に調整し、他方の突出部の前記先端位置を、前記立壁部中、前記床面を挟んで前記第1対向面とは反対の位置で前記他方の突出部と対向する第2対向面を押圧する位置に調整することを特徴とする太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法。
  7. 前記屋根が前記立壁部としてのパラペットを有する陸屋根であるときに、前記突出部の前記先端位置を調整する工程では、前記一方の突出部の前記先端位置を、緩衝材を介して前記パラペット中の前記第1対向面と当接する位置に調整し、前記他方の突出部の前記先端位置を、緩衝材を介して前記パラペット中の前記第2対向面と当接する位置に調整することを特徴とする請求項6に記載の太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法。
  8. 前記架台本体を前記床面上に載置してから前記突出部の前記先端位置を調整するまでの間に、前記両端の各々に対して着脱自在となった前記突出部としてのアジャスタを、前記両端の各々に組み付けることを特徴とする請求項6又は7に記載の太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法。
  9. 前記突出部の前記先端位置を調整した後に、前記脚部の位置ずれを重り部材からの荷重によって規制する位置に前記重り部材を配置することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法。
  10. 前記架台本体を前記床面上に載置してから前記突出部の前記先端位置を調整するまでの間に、前記延出方向における前記脚部の両端部のうち、前記延出方向に沿って伸縮可能となった少なくとも一つの端部の長さを、前記延出方向における前記第1対向面と前記第2対向面との間隔に応じた長さに調整することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記載の太陽光パネル設置用架台を据え付ける方法。
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