JP2015151945A - エンジン制御装置 - Google Patents

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哲明 若林
Tetsuaki Wakabayashi
哲明 若林
俊介 藤嶋
Shunsuke Fujishima
俊介 藤嶋
祐 中川
Yu Nakagawa
祐 中川
祐輔 亀谷
Yusuke Kamegai
祐輔 亀谷
誠 奥原
Makoto Okuhara
誠 奥原
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Abstract

【課題】ハードウェアによるクランク角カウンタの異常を検出することが可能なエンジン制御装置を提供すること。【解決手段】エンジンに搭載されたクランク角センサからのクランク信号のパルスを検出し、パルス間隔を計測するパルス検出部と、前記パルス間隔を所定の逓倍値で逓倍することにより角度クロックを生成する角度クロック生成部と、前記角度クロックに基づいて動作するカウンタ部とを備えるハードウェアによる第1クランク角カウンタと、CPU上において、前記パルス検出部による前記パルスの検出に基づいて動作するソフトウェアによる第2クランク角カウンタと、前記第1クランク角カウンタの値と、前記第2クランク角カウンタの値との比較により前記第1クランク角カウンタの異常を検出する異常検出部と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ハードウェア(電子回路)によるクランク角カウンタを備えるエンジン制御装置に関する。
従来、クランク角センサからのクランク信号のパルスを検出し、パルス間隔を逓倍した角度クロックに基づき動作するクランク角カウンタを備えるエンジン制御装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2013−108366号公報
しかしながら、上記エンジン制御装置は、クランク角カウンタの異常や故障を検出する機能を備えていない。そのため、クランク角カウンタに異常(故障)が発生した場合、エンジン制御装置は、エンジンの点火時期、燃料噴射時期等の制御を適切に行うことができない場合がありうる。
そこで、上記課題に鑑み、ハードウェアによるクランク角カウンタの異常を検出することが可能なエンジン制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一実施形態において、エンジン制御装置は、
エンジンに搭載されたクランク角センサからのクランク信号のパルスを検出し、パルス間隔を計測するパルス検出部と、前記パルス間隔を所定の逓倍値で逓倍することにより角度クロックを生成する角度クロック生成部と、前記角度クロックに基づいて動作するカウンタ部とを備えるハードウェアによる第1クランク角カウンタと、
CPU上において、前記パルス検出部による前記パルスの検出に基づいて動作するソフトウェアによる第2クランク角カウンタと、
前記第1クランク角カウンタの値と、前記第2クランク角カウンタの値との比較により前記第1クランク角カウンタの異常を検出する異常検出部と、を備えることを特徴とする。
本実施の形態によれば、ハードウェアによるクランク角カウンタの異常を検出することが可能なエンジン制御装置を提供することができる。
一実施形態に係るエンジン制御装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 エンジン制御装置(クランク角カウンタ監視部、クランク角カウンタ制御部)による第1クランク角カウンタの異常検出処理の一例を示すフローチャートである。 エンジン制御装置(クランク角カウンタ監視部)による第1クランク角カウンタの異常検出処理における異常検出手法を説明する図である。 第1クランク角カウンタの異常時におけるエンジン制御装置によるフェールセーフ制御処理の一例を示すフローチャートである。 第1クランク角カウンタの正常時におけるエンジン制御装置の動作の一例を示す図である。 第1クランク角カウンタの異常時におけるエンジン制御装置の動作の一例を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るエンジン制御装置1の要部構成の一例を示すブロック図である。エンジン制御装置1は、車両の駆動力源の一つであるエンジン(不図示)の制御、具体的には、点火時期、燃料噴射時期、バルブ開閉時期等の制御を行う装置である。
エンジン制御装置1は、第1クランク角カウンタ10とCPU20等を含む。なお、第1クランク角カウンタ10、CPU20は、例えば、エンジンの制御を司る電子制御ユニットであるエンジンECU(不図示)内に含まれてよい。
第1クランク角カウンタ10は、電子回路(ハードウェア)として構成され、パルス検出部11、角度クロック生成部12、カウンタ部13、コンペア出力部14等を含む。
パルス検出部11は、エンジンに搭載されたクランク角センサ(不図示)から入力されるクランク信号のパルス(エッジ)を検出し、パルス間隔(今回検出されたパルスと前回検出されたパルスの間隔)を計測する。また、パルス検出部11は、パルス(エッジ)を検出した場合、後述するCPU20(第2クランク角カウンタ21)にパルス検出に対応した割込み通知を出力する。なお、パルス間隔は、各パルスのエッジ(パルスの立ち上がり、又は立ち下がり)の間隔であってよい。クランク信号は、クランク軸の角度位置を表す信号であり、所定のクランク角(例えば、6°CA、10°CA)毎にパルスが発生する信号(パルス列)であってよい。また、クランク軸の角度位置を示すためにクランクロータの基準位置として欠歯が設定されている。従って、クランク信号は、そのパルス列の途中に所定パルス分(例えば、2パルス分)のパルスが欠落する欠歯イベント(以下、単に、「欠歯」と呼ぶ)が現れる。欠歯が現れる間隔は、360°CA間隔である。なお、CAは、クランクアングルを指す。
角度クロック生成部12は、クランク信号のパルス間隔を所定の逓倍値で逓倍することにより角度クロックを生成する。即ち、角度クロック生成部12は、クランク信号のパルス間隔に同期した角度クロックであって、クランク信号よりも逓倍値の倍率だけ分解能が高い角度クロックを生成する。例えば、クランク信号が10°CA毎のパルス列を発生し、逓倍値が10である場合、角度クロックは、クランク信号と同期した1°CA毎のパルス列を形成する。また、逓倍値が16(=2)である場合、角度クロックは、クランク信号と同期した0.625°CA毎のパルス列を形成する。
カウンタ部13は、角度クロック生成部により生成された角度クロックをソースとして動作するフリーランカウンタ、即ち、角度クロックでカウントアップするフリーランカウンタを含む。カウンタ部13は、カウンタ値をコンペア出力部14に出力すると共に、後述するクランク角カウンタ監視部22に出力する。
コンペア出力部14は、カウンタ部13のカウンタ値に基づくコンペアマッチ機能を有する。例えば、カウンタ部13のカウンタ値が、所定のクランク角イベント(点火、燃料噴射等)に対応した所定の設定値と一致した場合(具体的には、所定の設定値以上となった場合)、所定のクランク角イベントに対応した各種信号(点火信号、噴射信号等)を出力する。これにより、点火タイミングや燃料噴射タイミング等がクランク角に同期され、点火や燃料の噴射が適切に実行される。
CPU20は、第2クランク角カウンタ21、クランク角カウンタ監視部22、クランク角カウンタ制御部23を含む。なお、第2クランク角カウンタ21、クランク角カウンタ監視部22、クランク角カウンタ制御部23の機能は、ROM(不図示)に格納された対応するプログラムをCPU20上で実行(ソフトウェア処理)することにより実現される。
第2クランク角カウンタ21は、パルス検出部11から受信したパルス検出に対応した割込み通知に対応して動作するソフトウェアによるカウンタである。即ち、パルス検出部11によるクランク信号のパルス検出毎にカウントアップするソフトウェアによるカウンタである。例えば、クランク信号が6°CA毎のパルス列を形成する場合、第2クランク角カウンタ21は、6°CA毎にカウント値を更新(カウントアップ)する。
クランク角カウンタ監視部22は、第1クランク角カウンタ10(角度クロック生成部12、カウンタ部13)の異常(故障)を検出する異常検出手段である。具体的には、第1クランク角カウンタ10(カウンタ部13)から入力されたカウンタ値と第2クランク角カウンタ21から入力されたカウンタ値との比較に基づいて、第1クランク角カウンタ10の異常を検出する。クランク角カウンタ監視部22による第1クランク角カウンタ10の異常検出処理の詳細については、後述する。
クランク角カウンタ制御部23は、クランク角カウンタ監視部22により第1クランク角カウンタ10の異常が検出された場合に、フェールセーフ制御を行う制御手段である。具体的には、クランク角カウンタ監視部22による第1クランク角カウンタ10の異常検出を受信した場合、角度クロック生成部12による角度クロックの生成を停止させる。また、クランク角カウンタ制御部23は、第1クランク角カウンタ10の異常時において、第2クランク角カウンタ21のカウンタ値が更新(カウントアップ)される度に当該カウント値をカウンタ部13にロードする。これにより、第1クランク角カウンタ10の異常時であっても、クランク信号のパルス検出に対応して動作するソフトウェアによる第2クランク角カウンタ21(のカウンタ値)に基づく、フェールセーフ機能としてのエンジン制御を継続することができる。また、フェールセーフ機能としてのエンジン制御を継続することができるため、第1クランク角カウンタ10の異常により突然車両が走行不能になることがなく、エンジンの縮退動作により最寄のディーラーまで走行する等の退避走行が可能となる。
次に、エンジン制御装置1による第1クランク角カウンタ10の異常検出処理について説明する。
図2は、エンジン制御装置1(クランク角カウンタ監視部22、クランク角カウンタ制御部23)による第1クランク角カウンタ10の異常検出処理の一例を示すフローチャートである。当該処理フローは、第1クランク角カウンタ10のカウンタ部13のカウンタ値が更新される度(更新された値が入力される度)に実行される。なお、本例では、角度クロック生成部12がクランク信号のパルス間隔を逓倍値として2のべき乗(例えば、4(=2)、8(=2)、16(=2)等)で逓倍することにより角度クロックを生成することを前提とする。以下、逓倍値としての2のべき乗の乗数部分を単に「乗数」と呼ぶ場合がある。
図2を参照するに、ステップS101では、クランク角カウンタ監視部22が第1クランク角カウンタ10(カウンタ部13)のカウンタ値と第2クランク角カウンタ21のカウンタ値との比較により第1クランク角カウンタ10が正常か否かを判定する。具体的には、第1クランク角カウンタ10(カウンタ部13)のカウンタ値(2進数)の下位ビット(LSBs)を乗数分(例えば、逓倍値が4(=2)の場合、2ビット分)マスクした値(以下、単に「カウンタマスク値」と呼ぶ)と、第2クランク角カウンタ21のカウンタ値(2進数)が一致するかを判定する。
ここで、ステップS101の処理について、図3を用いて、具体的に説明をする。
図3は、エンジン制御装置1(クランク角カウンタ監視部22)による第1クランク角カウンタ10の異常検出処理における異常検出手法を説明する図である。図3(a)は、第2クランク角カウンタ21によるカウンタ値の更新(カウントアップ)の様子を模式的に表現した図であり、左から右に向かって、カウンタ値の更新を階段状に表現している。同様に、図3(b)は、第1クランク角カウンタ10(カウンタ部13)のカウンタ値の更新(カウントアップ)の様子を模式的に表現した図であり、左から右に向かって、カウンタ値の更新を階段状に表現している。また、図3(a)、(b)共に、階段部分に10進数のカウンタ値を示し、階段状に表現した図の下に2進数のカウンタ値を示している。なお、本図に示す例では、角度クロック生成部12がクランク信号のパルス間隔を4(=2)で逓倍した角度クロックを生成し、当該角度クロックによりカウンタ部13がカウントアップする。即ち、クランク信号のパルス検出毎に更新される第2クランク角カウンタ21がカウンタ値を1回更新する間に、第1クランク角カウンタ10は、4回カウンタ値を更新する。また、説明の便宜上、図3(a)に示す第2クランク角カウンタ21の2進数のカウンタ値は2桁(2ビット)、図3(b)に示す第1クランク角カウンタ10の2進数のカウンタ値は4桁(4ビット)でそれぞれ表示している。
クランク信号と同期する第1クランク角カウンタ10が正常である場合、そのカウンタ値と同じくクランク信号と同期する第2クランク角カウンタ21のカウンタ値は、所定の一致性を示す。但し、第1クランク角カウンタ10と第2クランク角カウンタ21の更新周期が異なるため、カウンタ値そのものの一致では、正常か否かの判断をすることができない。例えば、図3を参照するに、第1クランク角カウンタ10の正常時において、第2クランク角カウンタ21のカウンタ値が「0」の場合、第1クランク角カウンタ10のカウンタ値は、「0」〜「3」の間である。よって、第2クランク角カウンタ21のカウンタ値が「0」の場合であって、第1クランク角カウンタ10のカウンタ値が「0」〜「3」の場合、第1クランク角カウンタ10は正常であるといえる。一方、第2クランク角カウンタ21のカウンタ値が「0」の場合であって、第1クランク角カウンタ10のカウンタ値が「0」〜「3」以外の場合、第1クランク角カウンタ10に異常が発生している可能性があるといえる。
ここで、図3を参照するに、第1クランク角カウンタ10の正常時において、第1クランク角カウンタ10のカウンタマスク値は、第2クランク角カウンタ21のカウンタ値と一致する。例えば、第1クランク角カウンタ10のカウンタ値「0」、「1」、「2」、「3」は、2進数で「0000」、「0001」、「0010」、「0011」と表され、下位ビットを乗数分(2ビット分)マスクすると、「00」となる。即ち、第2クランク角カウンタ21の対応するカウンタ値「0」の2進数表示「00」と一致する。同様に、第1クランク角カウンタ10のカウンタ値が「4」〜「7」の場合、カウンタマスク値は、「01」となり、第2クランク角カウンタ21の対応するカウンタ値「1」の2進数表示「01」と一致する。また、同様に、第1クランク角カウンタ10のカウンタ値が「8」〜「11」の場合、カウンタマスク値は、「10」となり、第2クランク角カウンタ21の対応するカウンタ値「2」の2進数表示「10」と一致する。また、同様に、第1クランク角カウンタ10のカウンタ値が「12」〜「15」の場合、カウンタマスク値は、「11」となり、第2クランク角カウンタ21の対応するカウンタ値「3」の2進数表示「11」と一致する。
このように、第1クランク角カウンタ10のカウンタマスク値と第2クランク角カウンタ21のカウンタ値(2進数)とが一致するか否かを判定することで、第1クランク角カウンタ10が正常か否かを判定することができる。
なお、本例では、角度クロック生成部12によりパルス間隔を逓倍する場合の所定の逓倍値を2のべき乗にする場合について説明をしたが、所定の逓倍値が2のべき乗以外の場合でも、同様に第1クランク角カウンタ10が正常か否かを判定することが可能である。即ち、ステップS101にて、第1クランク角カウンタ10のカウンタ値と第2クランク角カウンタ21の値が対応しているか否かを判定するとよい。例えば、所定の逓倍値が「10」の場合、第2クランク角カウンタ21のカウンタ値「0」に対応する第1クランク角カウンタ10のカウンタ値は「0」〜「9」であるので、対応している場合には、正常であり、対応していない場合は異常と判定すればよい。
図2に戻り、ステップS101にて、第1クランク角カウンタ10のカウンタマスク値と第2クランク角カウンタ21のカウンタ値(2進数)とが一致する場合、ステップS106に進み、一致しない場合、ステップS102に進む。
ステップS102では、クランク角カウンタ監視部22が異常フラグFの値をインクリメントする(値に1を加える)。なお、異常フラグFは、第1クランク角カウンタ10の異常度合いを示すフラグ値である。即ち、本例では、ステップS101の条件を満足しない状況が一定期間継続した場合に第1クランク角カウンタ10の異常を検出するため、異常フラグFを設定し、ステップS101の条件を満足しない場合に値をインクリメントする。なお、ステップS101の条件を満足しない場合、即座に、第1クランク角カウンタ10の異常を検出してもよい。
ステップS103では、クランク角カウンタ監視部22が、異常フラグFは閾値Fth以上であるか否かを判定する。例えば、720°CA以上の期間、ステップS101の条件を満足しない状況が継続した時点で第1クランク角カウンタ10の異常を検出する場合、閾値Fthは、角度クロックの逓倍値に欠歯分も含めたクランクロータの歯数を乗じた値に設定するとよい。異常フラグFが閾値Fth以上である場合、ステップS104に進み、異常フラグFが閾値Fth以上でない(閾値Fthより小さい)場合、今回の処理を終了する。
ステップS104では、クランク角カウンタ監視部22が第1クランク角カウンタ10の異常を検出し、クランク角カウンタ制御部23に異常検出した旨を通知する。
ステップS105では、クランク角カウンタ制御部23が第1クランク角カウンタ10の異常検出の通知を受けて、上述したとおり、角度クロック生成部12による角度クロック生成を停止し、今回の処理を終了する。
一方、ステップS106では、ステップS101の条件を満足しているため、異常フラグFの値を0にして、今回の処理を終了する。
このように、エンジン制御装置1(クランク角カウンタ監視部22)は、ハードウェアによる第1クランク角カウンタ10の値とソフトウェアによる第2クランク角カウンタ21の値との比較することにより、第1クランク角カウンタ10の故障を検出することができる。また、第1クランク角カウンタ10の値(2進数)の下位ビットをマスク(換言すれば、上位ビットを右シフト)して、第2クランク角カウンタ21の値(2進数)と比較するのみで異常判定が可能であるため、CPUの処理負荷を軽減できる。また、第2クランク角カウンタ21の更新(カウントアップ)処理は、上述したとおり、クランク信号のパルス検出毎(例えば、6°CA毎、10°CA毎)に行われるため、CPU処理負荷が必要以上に高まり、通常のエンジン制御に影響が出ることもない。
なお、クランク角カウンタ監視部22により第1クランク角カウンタ10の異常検出がされた場合、例えば、コンビネーションメータにインジケータランプを点灯させる等により、車両の運転者に異常検出がされた旨を通知してよい。これにより、運転者は、エンジン制御装置1(第1クランク角カウンタ10)の故障を認知し、その後の対応(路側への退避、ディーラーへの持ち込み)等を図ることができる。
次に、第1クランク角カウンタ10の異常時におけるエンジン制御装置1(クランク角カウンタ制御部23)によるフェールセーフ制御処理について説明をする。具体的には、第1クランク角カウンタ10のカウンタ値の代わりに第2クランク角カウンタ21のカウンタ値に基づいて、エンジン制御を継続する処理について説明する。
図4は、第1クランク角カウンタ10の異常時におけるエンジン制御装置1によるフェールセーフ制御処理の一例を示すフローチャートである。当該フローは、クランク角カウンタ監視部22により第1クランク角カウンタ10の異常検出がされた後において、パルス検出部11によりクランク信号のパルス(エッジ)が検出される毎に実行される。
図4を参照するに、ステップS201では、パルス検出部11がクランク信号のパルス検出による割込み通知をCPU20(第2クランク角カウンタ21)に出力する。
続いて、ステップS202では、第2クランク角カウンタ21が今回のパルス間隔τと前回のパルス間隔τn−1に基づき、カウンタ値を更新(カウントアップ)する。上述したとおり、クランク信号には、欠歯があるため、今回のパルス間隔τと前回のパルス間隔τn−1から欠歯であるか否かを判断して、カウンタ値を更新する。
続いて、ステップS203では、クランク角カウンタ制御部23が第1クランク角カウンタ10(カウンタ部13)に第2クランク角カウンタ21のカウンタ値をロードする。
続いて、ステップS204では、コンペア出力部14がカウンタ部13のカウンタ値が所定のクランク角イベント(燃料噴射、点火等)に対応する設定値以上か否かを判定する。カウンタ値が設定値以上である場合、ステップS205に進み、カウンタ値が設定値以上でない(設定値より小さい)場合、今回の処理を終了する。なお、クランク角の2回転中、すでに完了した所定のクランク角イベントに関しては、当該判定処理は行われない。
ステップS205では、コンペア出力部14が所定のクランク角イベントに対応する信号(噴射信号、点火信号等)を出力する。
このように、第1クランク角カウンタ10の異常検出により角度クロック生成部12による角度クロック生成が停止されても、第2クランク角カウンタ21のカウンタ値によりコンペア出力部14のコンペアマッチ機能に基づくエンジン制御を継続することができる。
次に、第1クランク角カウンタ10の正常時と異常時におけるエンジン制御装置1によるエンジン制御処理動作について、図5、6の具体例を用いて説明をする。
図5は、第1クランク角カウンタ10の正常時におけるエンジン制御装置1の動作の一例を示す図であり、図6は、第1クランク角カウンタ10の異常時におけるエンジン制御装置1の動作の一例を示す図である。図5、6共に、212.5°CAで燃料噴射を開始するクランク角イベントが発生する際のタイミングチャートを示しており、上からクランク信号のパルス列、角度クロックのパルス列、カウンタ値の更新、コンペア出力部14からの出力(コンペア出力)を示す。なお、クランク信号は、10°CA毎にパルスを発生し、角度クロックは、クランク信号のパルス間隔を16(=2)逓倍したパルス列を発生する(即ち、0.625°CA毎にパルスを発生する)。また、図6では、角度クロック生成部12による角度クロック生成が停止されているため、角度クロックは点線表示されている。
まず、図5を参照するに、第1クランク角カウンタ10の正常時には、角度クロック生成部12が角度クロックとして0.625°CA毎のパルス列を生成する。そのため、カウンタ部13のカウンタ値が212、5°CAに対応する値(図中矢印の位置)になると、コンペア出力部14がコンペアマッチ機能によりクランク角イベント(燃料噴射)に対応する信号(噴射信号)を出力している。
一方、図6を参照するに、第1クランク角カウンタ10の異常時には、第2クランク角カウンタ21のカウンタ値がカウンタ部13にロードされるため、カウンタ部13のカウンタ値は、クランク信号と同期して10°CA毎に更新される。そのため、212.5°CAで燃料噴射するクランク角イベントに対して、カウンタ部13のカウンタ値が220°CAに対応する値になったときにコンペア出力部14による燃料噴射信号が出力される。また、第2クランク角カウンタ21は、パルス検出部11からの割込み通知を受信して、ソフトウェア処理によりカウンタ値を更新する。そのため、第2クランク角カウンタ21によるカウンタ値の更新自体に、パルス検出部11によるクランク信号のパルス(エッジ)検出時点に対するソフトウェア処理による処理遅延αが生じる。例えば、エンジン回転数が3000rpmの場合、第1クランク角カウンタ10の正常時に対して、212.5°CAと220°CAのずれ量7.5°CA分に対応する416.7μsecに処理遅延αを加えた程度の遅れで燃料噴射信号が出力される。
このように、第1クランク角カウンタ10の異常時においても、所定のクランク角イベントに対する制御の遅れは生じるものの、ソフトウェアによる第2クランク角カウンタ21によりフェールセーフ機能としてのエンジン制御を継続することができる。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 エンジン制御装置
10 第1クランク角カウンタ
11 パルス検出部
12 角度クロック生成部
13 カウンタ部
14 コンペア出力部
20 CPU
21 第2クランク角カウンタ
22 クランク角カウンタ監視部(異常検出部)
23 クランク角カウンタ制御部(制御部)

Claims (5)

  1. エンジンに搭載されたクランク角センサからのクランク信号のパルスを検出し、パルス間隔を計測するパルス検出部と、前記パルス間隔を所定の逓倍値で逓倍することにより角度クロックを生成する角度クロック生成部と、前記角度クロックに基づいて動作するカウンタ部とを備えるハードウェアによる第1クランク角カウンタと、
    CPU上において、前記パルス検出部による前記パルスの検出に基づいて動作するソフトウェアによる第2クランク角カウンタと、
    前記第1クランク角カウンタの値と、前記第2クランク角カウンタの値との比較により前記第1クランク角カウンタの異常を検出する異常検出部と、を備えることを特徴とする、
    エンジン制御装置。
  2. 前記第2クランク角カウンタは、
    前記パルス検出部による前記パルスの検出毎に値を更新することを特徴とする、
    請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 前記所定の逓倍値は、2のべき乗であることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のエンジン制御装置。
  4. 前記異常検出部により前記第1クランク角カウンタに異常が検出されなかった場合、前記第1クランク角カウンタの値に基づいて、前記エンジンの制御を行い、前記異常検出部により前記第1クランク角カウンタの異常が検出された場合、前記第2クランク角カウンタの値に基づいて、前記エンジンの制御を行う制御部を備えることを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエンジン制御装置。
  5. 前記制御部は、
    前記異常検出部により前記第1クランク角カウンタに異常が検出された場合、前記角度クロック生成部による角度クロックの生成を停止させ、前記第2クランク角カウンタの値を前記カウンタ部にロードすることを特徴とする、
    請求項4に記載のエンジン制御装置。
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Citations (7)

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