JP2015123639A - プリンター - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が複雑でなく、精度良く製造でき、部品の組み付けが容易なプリンターフレームを備えたプリンターを提供すること。【解決手段】プリンター1は、プリンター構成部品が搭載されるプリンターフレーム31を有し、プリンターフレーム31は、ベースフレーム32と、当該ベースフレーム32に取り付けたプリンター本体フレーム33とを有し、プリンター本体フレーム33は、第1、第2および第3フレーム34、35、36を備えている。第1フレーム34には、印刷ヘッド20を担持するヘッドキャリッジ21をガイドするキャリッジガイド軸22が架け渡され、第2フレーム35と第3フレーム36との間には、記録紙10を収納する記録紙収納部11が配置される。【選択図】図7

Description

本発明は、プリンターの板金製のプリンターフレームの改良に関する。
シリアル型のプリンターでは、記録紙収納部に収納した記録紙ロールから繰り出される記録紙に、キャリッジガイド軸に沿って往復移動するヘッドキャリッジに搭載した印刷ヘッドによって、印刷が行われる。この種のプリンターでは、板金製のプリンターフレームにプリンター構成部品が搭載された構成のプリンター機構部を備え、このプリンター機構部がプラスチック製のプリンターケースで覆われている。
この構成のプリンターフレームを備えたプリンターは特許文献1、2に開示されている。これらの文献に開示のプリンターでは、プリンターフレームに開閉フレームが取り付けられ、開閉フレームを開くと、記録紙ロールを収納する記録紙収納部が開口すると共に、記録紙収納部から印刷ヘッドによる位置を経由して記録紙排出口に至る記録紙搬送路が開放する。
プリンターフレームは、折り曲げ加工等を施すことにより製造された一枚の金属板からなる一体構造をしている。すなわち、プリンターフレームには、底板部分、および、その幅方向の両端からプリンター上方に折り曲がって延びる左右の側板部分等の部分が折り曲げ加工等によって形成されている。左右の側板部分の間には、そのプリンター前後方向の中間の部分においてプリンター幅方向にキャリッジガイド軸が架け渡される。キャリッジガイド軸の前側の部分にはインクリボンカセットの装着部が配置され、キャリッジガイド軸の後側の部分には記録紙ロールの収納部が配置される。
特開2010−83147号公報 特開2004−351928号公報
プリンターフレームには、底板部分および左右の側板部分が折り曲げ加工等によって形成され、しかも、これらの各部分にはプリンター構成部品を取り付けるための複数の取付け部(ネジ穴形成部分、部品取付け用の折り曲げ板部分、部品装着用の切り欠き部分等)が形成される。したがって、プリンターフレームは全体として複雑な構造となっており、各部分の寸法精度を確保することが容易ではなく、プリンターフレームをプレス加工するための金型も構造が複雑にならざるを得ない。また、各プリンター構成部品をプリンター本体フレームに組み付ける際には、例えば左右の側板部分を押し広げて部品を装着する等の操作が必要になり、組立性も悪い場合がある。さらに、各種のプリンター構成部品を組み付けるための切り欠き等を形成すると、プリンターフレームの曲げ強度、その各部分の剛性等の機械的強度も低下するおそれがある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、構造が複雑でなく、精度良く製造でき、部品の組み付けが容易なプリンターフレームを備えたプリンターを提供することにある。また、本発明の課題は、強度・剛性の高いプリンターフレームを備えたプリンターを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のプリンターは、
プリンター構成部品が搭載されるプリンターフレームを有し、
前記プリンターフレームは、ベースフレームと、当該ベースフレームに取り付けた少なくとも第1、第2および第3フレームを備えたプリンター本体フレームとを備え、
前記第1フレームには、印刷ヘッドを担持するヘッドキャリッジをガイドするキャリッジガイド軸が架け渡され、
前記第2フレームと前記第3フレームとの間には、記録紙を収納する記録紙収納部が配置されることを特徴としている。
本発明のプリンターでは、プリンター本体フレームが複数のフレームから構成されている。プリンター本体フレームを一枚の金属板を折り曲げ加工等により製造する場合に比べて、各部分の精度を高めることが容易である。また、使用するプレス成形用の金型も複雑な構造とする必要がない。さらに、プリンター構成部品のプリンター本体フレームへの組付性も改善される。例えば、第2、第3フレームの間に記録紙収納部の構成部品を組み付ける作業は、一体構成のプリンター本体フレームにおける左右の側板部分の間に組み付ける場合に比べて、側板部分の変形、組付け部品の変形を伴うことなく行い得るので、極めて容易になる。また、高い精度で部品を組み付ける必要がある場合、例えば、キャリッジガイド軸をプリンター本体フレームに取り付ける場合には、単一の第1フレームに取り付ければよい。第1フレームは、プリンター本体フレームの全体が一体構造の場合に比べて、精度良く製造できる。また、第1フレームにはキャリッジガイド軸の取付け部分を精度良く形成できる。よって、キャリッジガイド軸を精度良くプリンター本体フレームに組み付けることができる。
ここで、前記第2フレームおよび前記第3フレームのそれぞれは、前記ベースフレームに締結される第1締結部および前記第1フレームに締結される第2締結部を備えていることが望ましい。
第2フレームおよび第3フレームは、それぞれ、ベースフレームに締結される共に、第1フレームに締結される。これにより、複数のフレームから構成されるプリンター本体フレーム全体の強度および剛性を高めることができる。
また、前記第1フレームにおける前記キャリッジガイド軸が取り付けられているガイド軸取付け部は、前記ベースフレームによって支持されているベース支持部を備えていることが望ましい。
プリンターを誤って落下させた場合等においては、キャリッジガイド軸を支持している第1フレームのガイド軸取付け部には、重量のある印刷ヘッドが搭載されたヘッドキャリッジの側から、大きな衝撃力が作用する。第1フレームのガイド軸取付け部に作用する衝撃力は、そのベース支持部を介して、ベースフレームによって支持される。よって、プリンターの耐落下性を高めることができる。
本発明のプリンターにおいては、プリンター本体フレームを次のように構成することができる。すなわち、
前記ヘッドキャリッジの移動方向をプリンター幅方向とすると、前記ベースフレームは、前記プリンター幅方向およびプリンター前後方向に延びる矩形輪郭をしたフレームであり、
前記ベースフレームに対して、プリンター上下方向の上側に、前記第1、第2および第3フレームが配置され、
前記第1フレームに対して、プリンター前後方向における後側に、前記第2、第3フレームが配置され、
前記第1フレームは、前記プリンター幅方向および前記プリンター前後方向に延びる第1フレーム底板部分と、当該第1フレーム底板部分における前記プリンター幅方向の左端部から前記プリンター上下方向の上方に折れ曲がって延びる第1フレーム左側板部分と、前記矩形板部分における前記プリンター幅方向の右端部から前記プリンター上下方向の上方に折れ曲がって延びる第1フレーム右側板部分とを備え、
前記第1フレーム左側板部分および前記第1フレーム右側板部分の間に、前記キャリッジガイド軸の両側の軸端部のそれぞれが取り付けられ、
前記第2フレームは、前記第1フレーム左側板部分に対して前記プリンター前後方向の後側の位置において前記プリンター前後方向の後方に延びるフレームであり、
前記第3フレームは、前記第1フレーム右側板部分に対して前記プリンター前後方向の後側の位置において前記プリンター前後方向の後方に延びるフレームである。
次に、本発明のプリンターにおいて、前記記録紙収納部から前記印刷ヘッドによる印刷位置を経由して延びる記録紙搬送路を備え、前記記録紙搬送路および前記キャリッジガイド軸の間に配置され、前記キャリッジガイド軸に沿った方向である第1方向に延びる紙粉防止板を備えていることが望ましい。
また、前記ヘッドキャリッジの移動位置を検出する検出器を備えている場合には、前記異物侵入防止部材は、前記記録紙搬送路と前記検出器との間に配置されていることが望ましい。
プリンターにおいては、キャリッジガイド軸の近傍位置において印刷ヘッドにより記録紙に印刷が行われる。記録紙収納部から記録紙排出口に延びる記録紙搬送路もキャリッジガイド軸の近傍位置を経由する状態に配置される。記録紙搬送路に沿って印刷位置を経由して搬送される記録紙からは紙粉等の異物が落下あるいは飛散する。このような異物は、記録紙搬送路の近傍に配置されているキャリッジガイド軸に付着するおそれがある。特に、ドットインパクトヘッドの場合には、インクリボンを介してドットワイヤを記録紙に打ち付けながら印刷を行うので、印刷時に発生する振動によって紙粉等の異物が記録紙から落下あるいは飛散し易い。キャリッジガイド軸に異物が付着すると、異物がキャリッジガイド軸とヘッドキャリッジの間の摺動部分に詰まり、ヘッドキャリッジを移動させるキャリッジモーターの負荷が増大するおそれがある。また、キャリッジガイド軸の近傍には、ヘッドキャリッジの移動位置(ホームポジション)を検出するための光学式のセンサーが配置されている場合が多い。この場合には、搬送される記録紙から落下した異物がセンサーの受光面等に付着し、センサーの検出不良を引き起こすおそれがある。
本発明では、紙粉等の異物の発生場所が、キャリッジガイド軸および検出器に対して、異物侵入防止部材によって仕切られている。よって、発生した異物がキャリッジガイド軸とヘッドキャリッジの間の摺動部、検出器の検出面等に侵入することを防止あるいは抑制でき、異物付着に起因するキャリッジモーターの負荷増大、検出器の検出不良等の弊害を回避できる。
ここで、前記ヘッドキャリッジは、前記記録紙搬送路と前記キャリッジガイド軸の間に位置する部位に、前記第1方向に延びるスリットを備え、前記異物侵入防止部材は、前記スリットに当該異物侵入防止部材の一部が入り込んだ状態で前記第1方向に延びる所定幅の板であることが望ましい。
ヘッドキャリッジに設けたスリットに異物侵入防止部材の一部が入り込む状態を形成することにより、記録紙搬送路等の異物発生場所の側からキャリッジガイド軸、検出器等の部分に至る異物侵入路を複雑に入り組んだ経路にすることができる。これにより、紙粉等の異物がキャリッジガイド軸、検出器の側に侵入することをより確実に防止あるいは抑制できる。
なお、前記異物侵入防止部材は、前記第1フレームに取り付けておくことができる。
次に、本発明のプリンターは、前記ヘッドキャリッジに取り付けられ、前記印刷ヘッドの接地用端子部および導電性の前記キャリッジガイド軸の双方に接触している導電性のヘッド接地部材と、前記キャリッジガイド軸を前記第1フレームに接地する導電性のガイド軸接地部材とを有していることが望ましい。
シリアル型のプリンターにおいては、印刷ヘッドがヘッドキャリッジに搭載され、キャリッジガイド軸に沿って移動する。移動側の印刷ヘッドと固定側の制御基板との間は、フレキシブルプリント配線基板を介して電気的に接続される。印刷ヘッドのヘッド素子の数が増加すると、各ヘッド素子を駆動するため配線数も増加する。例えば、ドットインパクトマトリクスヘッドの場合には多数本のワイヤーを駆動するための配線数が増加する。フレキシブルプリンタ配線基板には、一般に、印刷ヘッドを接地するためのGNDラインも含まれているが、印刷ヘッド駆動用の配線数が増加すると、GNDラインをプレキシブルプリト基板に配線する余裕がない場合もある。
本発明では、印刷ヘッドをプリンターフレームに接地するためのGND接地ラインが、キャリッジガイド軸を利用して形成される。したがって、移動側の印刷ヘッドと固定側のプリンターの制御基板の側を接続するフレキシブルプリント配線基板にGND接地ラインを設けておく必要がない。
ここで、前記ガイド軸接地部材は、前記第1フレームに固定されたフレーム固定部と、前記キャリッジガイド軸の一方の軸端面を押圧しているガイド軸押圧部とを備えていることが望ましい。
キャリッジガイド軸を第1フレームに接地するために配置したガイド軸接地部材を利用して、キャリッジガイド軸の軸端面を押圧することで、キャリッジガイド軸のガタツキの発生を防止あるいは抑制できる。キャリッジガイド軸に沿って印刷ヘッドを搭載したヘッドキャリッジが繰り返し移動すると、ヘッドキャリッジの摺動負荷によって、第1フレームの側に支持されているキャリッジガイド軸の部分、例えば、圧入固定部分に緩みが生じることがある。キャリッジガイド軸に緩みが発生すると、ヘッドキャリッジの摺動に伴ってキャリッジガイド軸に、その軸線方向のガタツキが生じる。本発明では、ガイド軸接地部材によってキャリッジガイド軸がその軸方向に押圧されている。よって、キャリッジガイド軸の軸線方向のガタツキに起因して、ヘッドキャリッジの往動時における印刷ヘッドの印刷位置と、復動時における印刷ヘッドの印刷位置にずれが発生する等の弊害を回避できる。
次に、本発明のプリンターでは、前記キャリッジガイド軸の軸端部に設けた偏心軸部と、前記偏心軸部に固定され、前記キャリッジガイド軸を前記偏心軸部の中心回りに所定の角度範囲に亘って偏心回転させる調整部材と、前記調整部材を前記偏心軸部の中心回りの所定の角度位置に固定する第1固定部および第2固定部とを有していることが望ましい。
プリンターでは、印刷ヘッドと、これに対峙しているプラテンとの間のギャップを調整するためのギャップ調整機構が備わっている。ギャップ調整機構として、キャリッジガイド軸を偏心回転させることでギャップを調整可能な機構がある。この形式のギャップ調整機構では、キャリッジガイド軸の軸端に偏心軸部が一体形成され、この偏心軸部には直交する方向に延びる調整部材が取り付けられている。調整部材は、プリンター本体フレームの側板部分の外側の側面に配置されている。調整部材を回すと、キャリッジガイド軸が偏心回転するので、キャリッジガイド軸を、プラテンに対して接近および離れる方向に移動させることができる。よって、キャリッジガイド軸に沿って移動するヘッドキャリッジに搭載されている印刷ヘッドとプラテンとの間のギャップを増減できる。
ギャップを調整後の状態に保持するために、一般に、調整部材にはラッチ部が形成され、側板の側には、ラッチ部が係合可能な複数の溝部が形成される。すなわち、調整部材にはプリンター本体フレームの側板部分に対峙する部位にラッチ部が形成される。側板部分の表面には、調整部材を複数の回転角度位置に固定するために、一定の角度間隔で複数の溝部が形成される。調整部材の押圧力によって、ラッチ部は一つの溝に係合し、これによって、調整部材が所定の回転角度位置に保持される。押圧力に逆らって調整部材を所望の回転角度位置に対応する溝まで回転させ、当該溝に係合させると、調整部材を当該回転角度位置に保持できる。
ここで、印刷ヘッドとして重量のあるもの、例えば、ワイヤー本数の多いドットインパクトヘッドが搭載されている場合には、ラッチ部とフレーム側の側板部分の溝部との係合力だけで、キャリッジガイド軸を所定の回転角度位置に保持することができない場合がある。印刷ヘッドの印刷時には多数本のワイヤーが駆動されるので、大きな衝撃力が印刷ヘッドからヘッドキャリッジ、キャリッジガイド軸を介して、ラッチ部と溝部の係合部位に加わる。この衝撃力によってラッチ部が溝部から外れると、調整部材が回転し、したがって、キャリッジガイド軸が偏心回転し、ギャップが変動してしまう。
このように、ドットインパクトプリンター等において、大型の印刷ヘッドが搭載されている場合等においては、印刷時に、重量の大きな印刷ヘッドの印刷動作に起因して、大きな衝撃力がキャリッジガイド軸を介して、調整部材に作用する。調整部材を回転させることで、偏心軸部を中心としてキャリッジガイド軸が偏心回転して、印刷ヘッドと、これに対峙しているプラテンとの間のギャップが調整される。調整後の回転角度位置に調整部材を保持するために、ラッチ部と溝部からなる固定機構が採用されている。大きな衝撃力が加わる場合には、単一の固定機構では確実に調整部材が回転しないように保持しておくことが困難な場合がある。本発明では、第1、第2固定部を備えているので、調整部材が回転して、ギャップが変動してしまうという弊害を防止できる。
ここで、前記第2固定部は、前記偏心軸部を中心として所定の角度範囲に亘って形成した所定幅の円弧溝と、前記円弧溝に沿ってスライド可能な固定ネジと、前記固定ネジをねじ込み可能なネジ穴とを備え、前記円弧溝は前記調整部材に形成され、前記ネジ穴は、前記第1フレームにおける前記円弧溝に対峙する位置に形成され、前記固定ネジは、前記円弧溝を通して前記ネジ穴にねじ込むことで前記調整部材を前記第1フレームに締結可能であることが望ましい。
ネジ固定式の第2固定部を備えていることにより、調整部材を確実に調整角度位置に保持することができる。また、第1固定部としてラッチ式の固定機構を用いれば、ギャップ調整時に、調整角度位置に調整部材が自動的に保持されるので、調整作業が容易である。
次に、本発明のプリンターでは、前記第1フレームに取り付けた第4フレームを有し、前記第1フレームと前記第4フレームの間に、前記キャリッジガイド軸に沿って移動する前記ヘッドキャリッジの移動空間が形成され、前記移動空間における前記キャリッジガイド軸に沿った方向の一方の端部は第1開口部となっており、他方の端部は第2開口部となっており、前記第4フレームには、前記第1開口部の少なくとも一部を封鎖する第1封鎖板と、第2開口部の少なくとも一部を封鎖する第2封鎖板とが配置されていることが望ましい。
例えば、ドットインパクトプリンターでは、印刷動作によってドットインパクトヘッドが高温になる。操作者が誤って高温のドットインパクトヘッドに触れると、火傷を負うおそれがある。本発明では、第1フレームに取り付けた第4フレームの両端部に第1、第2封鎖板を配置してあるので、ドットインパクトヘッドに操作者の指等が触れることを確実に防止できる。
ここで、前記キャリッジガイド軸が架け渡されている前記第1フレームの部分の間には、前記印刷ヘッドによってインクが記録紙に転写されるインクリボンを収納するインクリボンカセットの装着部が配置され、前記第1、第2封鎖板は、前記装着部に装着される前記インクリボンカセットを前記装着部にガイドし、前記装着部に装着された前記インクリボンカセットにおけるインクリボンの繰り出し側の部位およびインクリボンの回収側の部位を支持することが望ましい。
ドットインパクトプリンターでは、インクリボンを介して印刷ヘッドのワイヤーを記録紙に衝突させてドット印刷が行われる。インクリボンはインクリボンカセットに収納され、プリンターに設けたカセット装着部に対して着脱可能に装着される。プリンター本体フレームのカセット装着部は、プリンター本体フレームの左右の側板部分の間に配置される。カセット装着部に装着されるインクリボンカセットは、インクリボンの収納部と、この収納部の一方の端部から突出している繰り出し側アーム部と、収納部の他方の端から繰り出し部側アーム部と平行に延びている回収側アーム部とを備えている。繰り出し側アーム部には繰り出し口が形成され、回収側アーム部には回収口が形成されている。インクリボンは繰り出し口から引き出されて、繰り出し側アーム部の先端と回収側アーム部の先端との間に架け渡され、回収口から収納部内に回収される。双方のアーム部の間に架け渡されているインクリボンの部分が、印刷ヘッドとプラテンの間に入り込んだ状態でキャリッジガイド軸に平行な方向に配置される。
ここで、従来のプリンターのカセット装着部は、インクリボンカセットのアーム部に内側から対峙するアーム対峙面を備えている。一方のアーム対峙面は係合レバーによって規定されている。インクリボンカセットの一方のアーム部には係合レバーに係合可能な突起が形成されている。インクリボンカセットをカセット装着部に装着する際には、まず、突起が形成されている側のアーム部を、その突起が係合レバーに対して装着方向とは反対側から係合するまで当該アーム部をカセット装着部に押し込む。しかる後に、他方のアーム部をアーム対峙面に沿って押し込む。これにより、カセット装着部から外れないようにインクリボンカセットが装着される。
しかしながら、このようなインクリボンカセットの装着機構は、インクリボンカセットの一方のアーム部をカセット装着部に装着し、次に他方のアーム部をカセット装着部に装着する。したがって、インクリボンカセットを、一方のアーム部が下側で他方のアーム部が上側となるように傾けた状態でカセット装着部に装着し、然る後に上側にアーム部をカセット装着部に押し込むという、二段階の装着操作が必要である。また、インクリボンカセットを斜めにした状態で一方のアームを装着し、次の他方のアーム部を装着するという操作は煩雑であり、作業性が悪い。
さらに、従来の装着機構では、装置の小型化、ドットインパクトヘッドの大型化を図る場合等においても、イクリボンカセットの装着性が低下することがある。例えば、装置寸法を増加することなくインクリボンカセットを大型にすると、プリンター本体フレームの左右の側板部分の間のカセット装着部において、その両側の部位において、装着されるインクリボンカセットの左右のアーム部とのクリアランスが狭くなり、インクリボンカセットの装着性が低下してしまう。
さらに、インクリボンカセットをカセット装着部から外れないようにするための係合レバーなどの配置スペースを確保できず、従来のようなインクリボンカセットの装着機構を採用できない場合もある。
そこで、本発明のプリンターでは、前記キャリッジガイド軸が架け渡されている前記第1フレームの部分の間には、前記印刷ヘッドによってインクが記録紙に転写されるインクリボンを収納するインクリボンカセットの装着部が配置され、前記第1、第2封鎖板は、前記装着部に装着される前記インクリボンカセットを前記装着部にガイドし、前記装着部に装着された前記インクリボンカセットにおけるインクリボンの繰り出し側の部位およびインクリボンの回収側の部位を支持することが望ましい。
このように、第4フレームの両端部に配置した第1、第2封鎖板を利用して、インクリボンカセットをカセット装着部にガイドし、装着されたインクリボンカセットの両側のアーム部を支持しているので、設置スペースを必要とすることなく、少ない部品点数で、インクリボンカセットのガイドおよび支持を行うことができる。
ここで、部品点数の増加、構造の複雑化を防止するためには、前記第1、第2封鎖板は、前記第4フレームにおける前記キャリッジガイド軸に沿った方向の両端部を折り曲げて形成されていることが望ましい。
また、インクリボンカセットの装着性を改善するためには、前記キャリッジガイド軸が架け渡されている前記第1フレームの部分の間に設けた、インクリボンを収納するインクリボンカセットの装着部と、前記装着部における前記キャリッジガイド軸に沿った方向の両端部に配置され、前記インクリボンカセットを前記装着部にガイドする第1、第2カセットガイドと、前記装着部における前記キャリッジガイド軸に沿った方向の両端部に配置され、前記第1、第2カセットガイドによってガイドされて前記装着部に装着される前記インクリボンカセットに係合可能な第1、第2係合部とを有し、前記第1、第2係合部と、当該第1、第2係合部に係合可能な前記インクリボンカセットに形成した第1、第2カセット側係合部とは、スナップフィット式の係合構造であることが望ましい。
次に、本発明の上記構成のプリンターは、ドットインパクトヘッドを備えたドットピンパクトプリンターに用いることができる。
本発明を適用したプリンターを示す外観斜視図である。 図1のプリンターの開閉蓋を開けた状態の外観斜視図である。 図1のプリンターの記録紙搬送路の部分を示す部分断面図である。 図1のプリンターの内部のプリンター機構部を示す斜視図である。 図4のプリンター機構部からインクリボンカセットを外した分解斜視図である。 図5のプリンター機構部から一部の部品を外した状態の斜視図である。 図4のプリンター機構部のプリンターフレームを示す斜視図である。 図1のプリンターのギャップ調整機構の部分斜視図および部分断面図である。 図1のプリンターの印刷ヘッドの接地経路の部分斜視図、部分側面図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したプリンターの実施の形態を説明する。
(プリンター全体構成)
図1は本実施の形態に係るプリンターの外観斜視図であり、図2は開閉蓋を開けた状態でのプリンターの外観斜視図であり、図3はプリンターの記録紙搬送経路を示す部分断面図である。なお、以下の説明においては、プリンター幅方向をX、プリンター前後方向をY、プリンター上下方向をZとし、プリンター左側および右側とは、プリンターの前方から見た場合におけるプリンター幅方向Xの左側および右側を意味するものとする。
これらの図を参照して説明すると、プリンター1は、その前後左右の側面を覆う矩形枠状の本体ケース3と、プリンター上面の前側部分を覆う前側開閉蓋ケース4と、プリンター上面の後側部分を覆う後側開閉蓋ケース5とを備え、これらによりプリンターケース2が構成される。プリンターケース2によって、後述のように、板金製のプリンターフレームにプリンター構成部品が搭載された構成のプリンター機構部30が覆われている。前側開閉蓋ケース4と後側開閉蓋ケース5の間にはプリンター幅方向Xに延びる一定幅の記録紙排出口6が形成されている。プリンターケース2におけるプリンター前面部分には電源スイッチ7が配置されている。電源スイッチ7は、プリンター幅方向Xの右側の角部分に位置している。プリンター前面部分におけるプリンター幅方向Xの中央部分にはプリンター後方にセットバックしている凹部が形成され、この凹部の下端はプリンター上方を向く平坦な操作面8となっている。
操作面8はパネルシートによって形成されており、このパネルシートには、LEDの発光面である円形の表示部8a、8b、8cと、パネルスイッチ8dとが配列されている。表示部8aは、電源スイッチ7をオンにすると点灯するオンオフ表示部であり、表示部8bはエラー発生時に点灯するエラー表示部であり、表示部8cは記録紙が無くなった場合に点灯する用紙切れ表示部である。表示部8aは例えば青色に点灯し、表示部8b、8cは例えば橙色に点灯する。従来においては、点灯色として、緑色と赤色の組み合わせが一般的であるが、本例のように青色と橙色の組み合わせにすると、色弱等の色の識別に対して障害のある人にも点灯、消灯を明確に認識させることが可能である。また、パネルスイッチ8dは用紙送りスイッチであり、上方に僅かに突出している凸円弧形状、円錐台形状等の凸形状のスイッチである。パネルスイッチ8dは、その凸状の外周面部分が内蔵のLEDからの光を乱反射するので、各方向からのスイッチの視認性を高めることができる。このように、操作面8はユニバーサルデザインの観点から使い易い操作面となっている。
プリンターケース2における記録紙排出口6の右側には後側開閉蓋ケース5を開けるためのスライドボタン9が配置されている。スライドボタン9を操作すると、不図示のロックが解除されて、図2に示すように、後側開閉蓋ケース5を開けることが可能である。後側開閉蓋ケース5を開けると、記録紙ロール10の収納部である記録紙収納部11が上方に開口し、記録紙ロール10の交換等を行うことができる。前側開閉蓋ケース4を開けると、インクリボンを収納したインクリボンカセット12を着脱可能に装着するカセット装着部13(図3参照)が上方に露出し、インクリボンカセット12の交換等を行うことができる。
次に、プリンター1の内部構造を説明する。図3に示すように、プリンター1の内部には、その後側の部分に、記録紙収納部11が配置されている。記録紙収納部11はプリンター側方から見た場合に上方に開口した円弧状の底板部分14を備え、ここに記録紙ロール10がプリンター幅方向Xに横になった転動可能な状態で装填される。記録紙ロール10から引き出される記録紙10aは、記録紙収納部11の前端部分に配置されているガイドローラー15を介して記録紙搬送路16に導かれる。記録紙搬送路16はプリンター前後方向Yの前方に向けて僅かに上方に傾斜して延びる搬送路部分16aと、この搬送路部分16aの前端から上方に大きな角度で折れ曲って延びている搬送路部分16bと、この搬送路部分16bの上端から記録紙排出口6まで延びる搬送路部分16cを備えている。図3においては、記録紙搬送路16および記録紙10aを一本の一点鎖線で示してある。
搬送路部分16aは、上側の搬送ガイド17と下側の搬送ガイド18とによって規定される。搬送路部分16bは、上側の搬送ガイド17に連続して形成されているプラテン19と、これに対峙しているドットインパクト式の印刷ヘッド20のヘッド面20aとによって規定され、これらの間の位置が記録紙10aの印刷位置である。印刷ヘッド20は、そのヘッド面20aが後向きで、上方に僅かに傾斜した姿勢で配置されている。印刷ヘッド20はヘッドキャリッジ21に搭載されており、ヘッドキャリッジ21はキャリッジガイド軸22に沿ってプリンター幅方向Xに往復移動可能である。
ヘッドキャリッジ21におけるプリンター上側の部分には、カセット装着部13が配置されている。カセット装着部13に装着されるインクリボンカセット12のインクリボン(図示せず)は、印刷ヘッド20のヘッド面20aとプラテン19の間に、これらに平行な状態でプリンター幅方向Xに架け渡された状態になる。
搬送路部分16bと記録紙排出口6の間を繋ぐ搬送路部分16cには、紙送りローラー23と、記録紙10aを挟み紙送りローラー23に押圧される紙押さえローラー24とが配置されている。記録紙10aは、紙送りローラー23によって記録紙搬送路16に沿って搬送される。
搬送路部分16cにおける記録紙排出口6の近傍には、記録紙10aをその幅方向に切断するための鋏式の自動切断ユニット25が配置されている。自動切断ユニット25は、例えば、搬送路部分16bを挟み固定刃と可動刃が配置され、これらの間の位置において記録紙10aを切断する。また、記録紙排出口6におけるプリンター前側の部位には、手動操作により記録紙10aを切断可能な切断刃27が配置されている。
(プリンターフレーム)
図4はプリンターケース2によって覆われているプリンター機構部30を示す斜視図であり、図5はインクリボンカセット12を外した状態のプリンター機構部30を示す斜視図であり、図6は図5のプリンター機構部30においてカセット装着部13の一部の部品を取り外した状態を示す斜視図である。図7は、プリンター機構部のプリンターフレームを示す斜視図である。
プリンター機構部30は、図7に示す板金製のプリンターフレーム31にプリンター構成部品が組み付けられて構成されている。主に図7を参照してプリンターフレーム31の構成を説明する。プリンターフレーム31は、ベースフレーム32と、当該ベースフレーム32に取り付けたプリンター本体フレーム33とを備えている。プリンター本体フレーム33は第1フレーム34、第2フレーム35および第3フレーム36の3つのフレームを、ネジ等の締結金具によって相互に締結固定して構成されている。
ベースフレーム32は、プリンター幅方向Xおよびプリンター前後方向Yに延びる矩形輪郭をしたフレームであり、プリンター前後方向に長い矩形のベースプレート32aと、このベースプレート32aの前後の縁から下方に折り曲げられて延びる前板部分32b、後板部分32c、および、ベースプレート32aの左右の縁から下方に折り曲げられて延びる左側板部分32d、右側板部分32eを備えている。
ベースフレーム32のベースプレート32aの上に、第1、第2および第3フレーム34、35、36からなるプリンター本体フレーム33が取り付けられている。第1フレーム34はプリンター前後方向Yの前側に配置されている。第1フレーム34には、キャリッジガイド軸22(図4〜図6)がプリンター幅方向Xに架け渡される。また、第1フレーム34には、カセット装着部13(図4〜図6)が配置される。第2、第3フレーム35、36は、第1フレーム34に対してプリンター前後方向Yの後側に配置されている。第2、第3フレーム35、36の間には記録紙収納部11(図4〜図6)が配置される。なお、第2、第3フレーム35、36の後端部には、後側開閉蓋フレーム5a(図4〜図6)の後端が上下方向の回動可能に取り付けられている。後側開閉蓋フレーム5aには後側開閉蓋ケース5が取り付けられ、後側開閉蓋が構成される(図2参照)。
第1フレーム34は矩形の第1フレーム底板部分34aを備えている。第1フレーム底板部分34aにおけるプリンター幅方向Xの左右の端縁には、プリンター上下方向Zの上方に直角に折れ曲がって延びる第1フレーム左側板部分34bおよび第1フレーム右側板部分34cが形成されている。第1フレーム左側板部分34bと第1フレーム右側板部分34cにおけるプリンター後側の部分には、プリンター幅方向Xに貫通する軸穴34d、34eが形成されている。これらの軸穴34d、34eの間に、キャリッジガイド軸22(図4〜図6)が架け渡される。第1フレーム底板部分34aは、その前端縁がベースプレート32aの上面に載っているが、その後端縁はベースプレート32aから所定の高さ位置となるように傾斜配置されている。
第1フレーム左側板部分34b、第1フレーム右側板部分34cのそれぞれにおいて、軸穴34d、34eが形成されている部位の直下の下端縁部分には、第1フレーム底板部分34aが傾斜配置されるように、それらの下側縁から下方に延びる左脚板部分34f、右脚板部分34gが形成されている。左脚板部分34f、右脚板部分34gの下端はプリンター幅方向Xの内側に直角に折れ曲がって延びる左締結板部分34h、右締結板部分34iとなっている。これらの左締結板部分34h、右締結板部分34iにはそれぞれネジ穴が形成されており、不図示の締結ネジによって、ベースプレート32aに締結固定されている。なお、第1フレーム34は、これら左締結板部分34h、右締結板部分34i以外の個所においても締結ネジによってベースプレート32aに締結固定可能である。
第2フレーム35は、第1フレーム左側板部分34bの後側に位置し、プリンター上下方向Zに起立した状態でプリンター前後方向Yに延びている。第2フレーム35の下端縁には、複数個所においてプリンター幅方向Xの外方に直角に折れ曲がって延びる締結板部分(図示せず)が形成され、これらの締結板部分にはネジ穴が形成されている。各締結板部分は、不図示の締結ネジを用いてベースプレート32aに締結固定される第1締結部である。また、第2フレーム35の前端縁には、プリンター幅方向Xの内側に直角に折れ曲がって延びる締結板部分35aが形成されており、ここには複数個、例えば2個のネジ穴が形成されている。締結板部分35aには、プリンター前後方向Yの後側から、第1フレーム左側板部分34bの後端縁に形成した締結板部分34jが当接している。締結板部分34jにもネジ穴が形成されている。これら締結板部分35a、34jを不図示の締結ネジによって締結固定することによって、第1フレーム左側板部分34bと第2フレーム35とが締結固定される。締結板部分35aは第1フレーム34に締結固定される第2締結部である。
第3フレーム36は、第1フレーム右側板部分34cの後側において、当該第1フレーム右側板部分34cよりも所定量だけプリンター幅方向Xの内側に位置し、プリンター上下方向Zに起立した状態でプリンター前後方向Yに延びている。第3フレーム36の下端縁には、複数個所においてプリンター幅方向Xの外方に直角に折れ曲がって延びる締結板部分36a(第1締結部)が形成され、これらの締結板部分36aにはネジ穴が形成されている。不図示の締結ネジを用いて各締結板部分36aがベースプレート32aに締結固定される。また、第3フレーム36の前側の下端縁部分には、プリンター幅方向Xの外側に直角に折れ曲がって延びる締結板部分36bが形成されている。この締結板部分36bの先端部分にはネジ穴(図示せず)が形成されており、第1フレーム右側板部分34cに対して不図示の締結ネジによって締結固定されている。
このように、プリンター本体フレーム33が複数のフレーム34〜36から構成されている。プリンター本体フレーム33を一枚の金属板を折り曲げ加工等により製造する場合に比べて、各フレーム34〜36の製造精度を高めることが容易である。また、使用するプレス成形用の金型も複雑な構造とする必要がない。さらに、プリンター構成部品のプリンター本体フレーム33への組付性も改善される。
例えば、第2、第3フレーム35、36の間に記録紙収納部11の構成部品である底板部分14等を組み付ける作業は、一体構成のプリンター本体フレーム33における左右の側板部分の間に組み付ける場合に比べて、側板部分の変形、組付け部品の変形を伴うことなく行い得るので、極めて容易になる。
また、高い精度で組み付けが必要なキャリッジガイド軸22をプリンター本体フレーム33に取り付ける場合には、単一の第1フレーム34の第1フレーム左側板部分34b、第1フレーム右側板部分34cの間に取り付ければよい。第1フレーム34は、プリンター本体フレーム33の全体が一体構造の場合に比べて、精度良く製造できる。また、第1フレーム34にはキャリッジガイド軸22の取付け部分である軸穴34d、34eを精度良く形成できる。よって、キャリッジガイド軸22を精度良くプリンター本体フレーム33に組み付けることができる。
第1〜第3フレーム34〜36は、それぞれベースフレーム32に締結固定されている。また、第1フレーム34と第2フレーム35とが相互に締結固定され、第1フレーム34と第3フレーム36とが相互に締結固定されている。このように、第2フレーム35および第3フレーム36のそれぞれは、ベースフレーム32に締結される第1締結部および第1フレーム34に締結される第2締結部を備えている。よって、複数のフレームから構成されるプリンター本体フレーム33の全体の強度および剛性を高めることができる。
また、第1フレーム34の第1フレーム左側板部分34b、第1フレーム右側板部分34cは、それらのガイド軸取付け部である軸穴34d、34eの直下の部位がベースフレーム32に締結固定されていると共に、当該ベースフレーム32によって支持されたベース支持部となっている。したがって、プリンター1を誤って落下させた場合等においては、キャリッジガイド軸22を支持している第1フレーム34の軸穴34d、34eが形成されている部位には、重量のある印刷ヘッド20が搭載されたヘッドキャリッジ21の側から、大きな衝撃力が作用する。衝撃力は第1フレーム34を介してベースフレーム32の側で支持される。よって、プリンター1の耐落下性を高めることができる。
(カセット装着部)
次に、図3〜図6を参照して、プリンターフレーム31の第1フレーム34に配置されているインクリボンカセット12を着脱可能に装着するカセット装着部13について説明する。
印刷ヘッド20を搭載したヘッドキャリッジ21は、キャリッジガイド軸22に沿ってプリンター幅方向Xに往復移動する。これら印刷ヘッド20およびヘッドキャリッジ21の移動空間は、キャリッジガイド軸22の下側に位置する第1フレーム底板部分34aと、上側に配置した第4フレームであるリボンフレーム37によって囲まれている。リボンフレーム37は、図4、図5に示すように、プリンター幅方向Xに延びる矩形の天板部分37a、この前側の縁から下方に直角に折れ曲がって延びる矩形の前板部分37b、および天板部分37aの後側の縁から後方に向けて下方に90度未満の角度で傾斜した方向に延びる矩形の後板部分37cを備えている。リボンフレーム37には矩形の開口部が一定の間隔で形成されている。
天板部分37aにおける左右の端縁には、図4、5に示すように、下方に直角に折れ曲がって延びる同一形状の側板部分37dが形成されている。また、側板部分37dは、そのプリンター後側の部位から更に下方に延びる側板延長部分37fを備えている。
図5から分かるように、リボンフレーム37の前側の部分には、第1フレーム34の第1フレーム左側板部分34bと第1フレーム右側板部分34cとの間に、プリンター幅方向Xに延びる装着部底板38が取り付けられている。装着部底板38によってカセット装着部13の底面が規定されている。装着部底板38は、図6に示すように、その下側において第1フレーム34の第1フレーム底板部分34aに取り付けたインクリボン送り機構の構成部品等を覆い隠している。
ここで、インクリボンカセット12は、図5に示すように、矩形輪郭をした偏平なインクリボン収納部12a、左アーム部12bおよび右アーム部12cを備えている。インクリボン収納部12aにはインクリボン12Aが収納されている。左アーム部12bおよび右アーム部12cは、インクリボン収納部12aにおける長辺方向の両端から、その短辺方向に同一長さだけ突出している。インクリボン12Aは、右アーム部12cの根元部に形成した回収口12dからインクリボン収納部12a内に回収され、左アーム部12bの先端部に形成した繰り出し口12iから引き出される。引き出されているインクリボン12Aの部分は、図5において想像線で示すように、左アーム部12bの先端と右アーム部12cの先端の間に架け渡された状態に引き回されている。
インクリボン収納部12aの上面における長辺方向の中央部からは、短辺方向に延びる摘み板12eが垂直に突出している。収納部12aの長辺方向の右端部には、インクリボン12Aを巻き取るための摘み12fが配置されている。
インクリボン収納部12aの両側の左右の短辺側の側面には、ガイド溝12gおよびスナップフィット用の係合部12hがそれぞれ形成されている。ガイド溝12gは、インクリボン収納部12aの左右の短辺側の側面における左アーム部12b、右アーム部12cの側の部位に形成されており、インクリボン収納部12aの厚さ方向に延びる一定幅のガイド溝である。係合部12hは、インクリボン収納部12aの左右の側面において、ガイド溝12gに隣接した部位に設けられた弾性変位可能な部位である。
これに対して、カセット装着部13の底面を規定している装着部底板38は、図5から分かるように、そのプリンター幅方向Xの両端縁には、上方に直角に折れ曲がって延びる同一形状をした側板部分38bが形成されている(図5においては左側の側板部分38bのみを示してある)。側板部分38bには、ガイド板部分38cおよびスナップフィット用の係合突起38dが形成されている。ガイド板部分38cは上端部分がプリンター幅方向Xの外方に広がるように傾斜している。係合突起38dは、プリンター幅方向の内側に僅かに突出している一定幅の突起である。
カセット装着部13の底面を規定している装着部底板38はインクリボンカセット12の収納部12aを装着可能な広さを備えている。第1フレーム34の第1フレーム左側板部分34bと、これに内側から対峙しているリボンフレーム37の左側の側板部分37dとの間には、インクリボンカセット12の左アーム部12bを上側から差し込み可能な隙間が形成されている。同様に、第1フレーム34の第1フレーム右側板部分34cと、リボンフレーム37の右側の側板部分37dとの間には、インクリボンカセット12の右アーム部12cを上側から差し込み可能な隙間が形成されている。
図5に示すように、インクリボンカセット12は、カセット装着部13の上方から当該カセット装着部13に装着可能である。装着に当っては、インクリボンカセット12の左アーム部12b、右アーム部12cを、リボンフレーム37の両側の側板部分37dの外側表面に沿って押し込むと共に、インクリボンカセット12のインクリボン収納部12aを、その両側のガイド溝12gに装着部底板38の両側のガイド板部分38cが入り込むように位置決めして、装着部底板38に向けて押し込む。
インクリボンカセット12は、プリンター1の側のリボンフレーム37の側板部分37dおよび装着部底板38の両側のガイド板部分38cによって装着方向にガイドされて、カセット装着部13に装着される。インクリボンカセット12を装着位置まで押し込むと、そのインクリボン収納部12aの両側のスナップフィット用の係合部12hが装着部底板38の側の係合突起38dに係合する。この結果、図4に示すように、インクリボンカセット12がカセット装着部13に装着される。
インクリボンカセット12は、所定の係合力で、カセット装着部13に装着された状態に保持される。インクリボンカセット12をカセット装着部13から外す場合には、摘み板12eを指で摘み、インクリボンカセット12を引き上げる。これにより、スナップフィット式の係合部12hがカセット装着部13の側の係合突起38dから外れて、インクリボンカセット12をカセット装着部13から取り出すことができる。
インクリボンカセット12は、カセット装着部13に対して押し込むことで、当該カセット装着部13に装着でき、反対方向に引き上げることで、当該カセット装着部13から取り外すことができる。よって、インクリボンカセット12の着脱操作を簡単に行うことができる。
また、図4から分かるように、カセット装着部13に装着されたインクリボンカセット12において、その左アーム部12bおよび右アーム部12cに対して、それらの内側から、リボンフレーム37の両側の側板部分37dの延長板部分37fが接触した状態になる。これらの延長板部分37fによって左アーム部12b、右アーム部12cが支持される。よって、インクリボンカセット12の着脱時等において、左、右アーム部12b、12cに無理な力が作用した場合においても、延長板部分37fによって支持されているので、破損等のおそれがない。
さらに、本例では、リボンフレーム37の両側に側板部分37dを設けてある。図4に示すように、印刷ヘッド20を搭載したヘッドキャリッジ21の移動空間を覆っているリボンフレーム37の両側の側板部分37dは、移動空間のプリンター幅方向Xの両側の開口部分を、装着されたインクリボンカセット12の左アーム部12b、右アーム部12cと共に実質的に覆い隠す。すなわち、側板部分37dは、インクリボンカセット12のガイドおよび左右のアーム部12b、12cの支持部として機能すると共に、移動空間の側方の開口部分を封鎖する封鎖板としても機能する。
プリンター1においては、印刷動作によってドットインパクトヘッドである印刷ヘッド20が高温になる。操作者が誤って高温の印刷ヘッド20に触れると、火傷を負うおそれがある。リボンフレーム37によって操作者の指等が印刷ヘッド20に触れないように、封鎖してあるので、このような弊害を確実に防止できる。
(異物侵入防止板)
次に、図3および図6を参照して、第1フレーム34に取り付けられている異物侵入防止板について説明する。図3、図6に示すように、第1フレーム34における第1フレーム左側板部分34bと第1フレーム右側板部分34cの間には、異物侵入防止板39が架け渡されている。異物侵入防止板39は全体として長方形の板であり、記録紙搬送路16とキャリッジガイド軸22との間において、キャリッジガイド軸22に沿った方向であるプリンター幅方向Xに延びている。
異物侵入防止板39は、第1フレーム34の第1フレーム底板部分34aにおけるプリンター後側の縁端の近傍に配置されており、当該第1フレーム底板部分34aに直交する方向に起立した姿勢でプリンター幅方向Xに延びている。図3から分かるように、異物侵入防止板39は、キャリッジガイド軸22に対してプリンター上下方向Zの下側の高さ位置から印刷ヘッド20による印刷位置近傍の高さ位置に至る幅寸法を備えている。
また、ヘッドキャリッジ21における記録紙搬送路16の側の部位には、プリンター幅方向に延びる一定幅のスリット21aが形成されている。スリット21aは、ヘッドキャリッジ21において、プリンター幅方向Xの両端に開口していると共に、下方に開口している。このスリット21aには下側から異物侵入防止板39の上側の部分39aが差し込まれている。ヘッドキャリッジ21は、スリット21aに異物侵入防止板39の上側の部分39aが差し込まれた状態で、キャリッジガイド軸22に沿って往復移動する。
記録紙搬送路16に沿って印刷位置に向けて搬送される記録紙10aから落下あるいは飛散した紙粉等の異物は、異物侵入防止板39によって、キャリッジガイド軸22の側に侵入することが阻止される。また、キャリッジガイド軸22の近傍位置には、ヘッドキャリッジ21の移動位置を検出するための検出器40が配置されている。検出器40は、例えば、図6に示すように、ヘッドキャリッジ21がプリンター幅方向Xの左端に設定したホームポジションに位置していることを検出するホームホジションセンサーである。検出器40は例えば透過型のフォトセンサーである。異物侵入防止板39によって、紙粉等の異物が検出器40の側まで侵入して、当該検出器40に付着することも防止できる。
キャリッジガイド軸22に異物が付着すると、異物がキャリッジガイド軸22とヘッドキャリッジ21の間の摺動部分に詰まり、ヘッドキャリッジ21を移動させるキャリッジモーター(図示せず)の負荷が増大するおそれがある。また、キャリッジガイド軸22の近傍の検出器40に異物が付着すると、検出不良を引き起こすおそれがある。本例では、紙粉等の異物の発生場所である記録紙搬送路16が、キャリッジガイド軸22および検出器40から、異物侵入防止板39によって仕切られている。よって、発生した異物がキャリッジガイド軸22とヘッドキャリッジ21の間の摺動部、検出器40の検出面等に侵入することを防止あるいは抑制でき、異物付着に起因するキャリッジモーターの負荷増大、検出器40の検出不良等の弊害を回避できる。
また、本例では、異物侵入防止板39の上側の部分が、ヘッドキャリッジ21に形成したスリット21aに入り込んでいる。これにより、記録紙搬送路16等の異物発生場所の側からキャリッジガイド軸22、検出器40等の部分に至る異物侵入経路が入り組んだ複雑な経路になる。よって、紙粉等の異物がキャリッジガイド軸22、検出器40の側に侵入することをより確実に防止あるいは抑制できる。
(ギャップ調整機構の固定機構)
次に、図8(a)はプリンター1のプラテンギャップ調整機構を調整位置に固定するための固定機構を示す部分斜視図であり、図8(b)はその部分断面図である。
プリンター1においては、印刷ヘッド20のヘッド面20aと、これに対峙しているプラテン19との間のギャップ(図3参照)を調整するためのギャップ調整機構が備わっている。本例のギャップ調整機構は、キャリッジガイド軸22を偏心回転させることで、当該キャリッジガイド軸22に摺動可能に取り付けたヘッドキャリッジ21に搭載されている印刷ヘッド20を、プラテン19に対して接近する方向および離れる方向に移動させ、これによって、ギャップを調整できる。左右のギャップ調整機構は同一構成であるので、右側のギャップ調整機構を説明し、他方の説明は省略する。
図8に示すように、ギャップ調整機構50は、キャリッジガイド軸22の軸端部に、一定量だけ偏心させた状態で形成した円形断面の偏心軸部51を備えている。偏心軸部51は、第1フレーム34の第1フレーム右側板部分34cの軸穴34eを通って、プリンター幅方向Xの外側に突出している。偏心軸部51における軸穴34eから外側に突出している軸部分は、ギャップ調整用の調整部材である調整ローラー52の軸受け穴52aに圧入固定されている。
調整ローラー52には、その半径方向に延びる腕部52bが形成されている。腕部52bの先端部にはラッチ部52cが形成されている。第1フレーム右側板部分34cの外側表面には、ラッチ部52cの移動軌跡に沿って所定の角度範囲に亘って一定の角度間隔で多数のラッチ溝53が形成されている。調整ローラー52の腕部52bのラッチ部52cは、ラッチ溝53の一つに所定の押圧力で嵌り込んでいる。ラッチ部52cとラッチ溝53からなる第1固定部によって、調整ローラー52は所定の回転角度位置に保持される。
また、調整ローラー52には、当該調整ローラー52を所定の回転角度位置に保持するために第2固定部が備わっている。第2固定部は、偏心軸部51を中心として所定の角度範囲に亘って形成した所定幅の円弧溝54と、円弧溝54に沿ってスライド可能な固定ネジ55と、固定ネジ55をねじ込み可能なネジ穴56とを備えている。
円弧溝54は、調整ローラー52の外周部における腕部52bに干渉しない部位に一体形成された延長板部分52dに形成されている。ネジ穴56は、第1フレーム右側板部分34cにおける円弧溝54に対峙する部分に形成されている。固定ネジ55を、円弧溝54を通してネジ穴56にねじ込むことで、調整ローラー52を第1フレーム右側板部分34cに締結固定可能である。
この構成のギャップ調整機構において、ネジ55を緩めた状態で、調整ローラー52を強制的に回して、ギャップを調整することができる。所定のギャップが得られた位置で、調整ローラー52のラッチ部52cがラッチ溝53に嵌り、調整ローラー52が調整後の回転角度位置に保持される。また、調整後には、固定ネジ55を締め付けることで、調整ローラー52が調整後の回転角度位置に確実に保持される。
印刷ヘッド20として重量のあるもの、例えば、ワイヤー本数の多いドットインパクトヘッドが搭載されている場合には、ラッチ部52cとラッチ溝53との係合力だけで、キャリッジガイド軸22を所定の回転角度位置に保持することができない場合がある。印刷ヘッド20の印刷時には多数本のワイヤーが駆動されるので、大きな衝撃力が印刷ヘッド20からヘッドキャリッジ21、キャリッジガイド軸22を介して、ラッチ部52cとラッチ溝53の係合部位に加わる。この衝撃力によってラッチ部52cがラッチ溝53から外れると、調整ローラー52が回転し、したがって、キャリッジガイド軸22が偏心回転し、ギャップが変動してしまう。
本例では、調整ローラー52の固定機構として、ラッチ部52cおよびラッチ溝53からなる第1固定部に加えて、固定ネジ55を用いた第2固定部を備えている。したがって、調整ローラー52が回転して、ギャップが変動してしまうという弊害を確実に防止できる。また、固定ネジ55を緩めると、ラッチ式の第1固定部によって調整ローラー52が固定されているだけなので、ギャップ調整作業を容易に行うことができる。
(印刷ヘッドの接地経路)
次に、図9(a)は印刷ヘッド20の接地経路を示す部分斜視図であり、図9(b)はその部分側面図である。シリアル型のプリンター1においては、印刷ヘッド20がヘッドキャリッジ21に搭載され、キャリッジガイド軸22に沿って往復移動する。移動側の印刷ヘッド20と、印刷ヘッド20を駆動制御するヘッドドライバー等の回路が搭載されている固定側の制御基板(図示せず)との間は、フレキシブルプリント配線基板(図示せず)を介して電気的に接続される。
印刷ヘッド20のヘッド素子であるワイヤーの本数が増加すると、多数本のワイヤーを駆動するために配線数が増加する。フレキシブルプリンタ配線基板には、一般に、印刷ヘッド20を接地するためのGNDラインも含まれている。印刷ヘッド駆動用の配線数が増加すると、GNDラインをプレキシブルプリト基板に配線する余裕がない場合もある。本例では、導電性部材であるキャリッジガイド軸22を接地ラインとして利用して印刷ヘッド20のプリンターフレーム31に接地している。
図6、図9(a)に示すように、ヘッドキャリッジ21に、導電性材料からなる接地用端子板41が搭載されている。接地用端子板41は、印刷ヘッド20の接地用端子部である導電性のヘッドケース20bに接触している。また、接地用端子板41は、キャリッジガイド軸22の外周面に押圧されており、ヘッドキャリッジ21の移動に伴ってキャリッジガイド軸22の外周面を摺動し、電気的な接触状態が常に維持される。
また、図9(b)に示すように、プリンターフレーム31の第1フレーム34における第1フレーム右側板部分34cには、キャリッジガイド軸22を当該第1フレーム34に電気的に接続している導電性のガイド軸接地板42が取り付けられている。ガイド軸接地板42は、フレーム取付部分42aと、このフレーム取付け部分42aから直角に折れ曲がった後に再び直角に折れ曲がって、フレーム取付け部分42aと平行に延びるガイド軸接触部分42bとを備えている。
ガイド軸接地板42のフレーム取付け部分42aは、固定用のビス43によって、第1フレーム右側板部分34cの外側面に固定されている。キャリッジガイド軸22の右側の軸端部は、先に述べたように、偏心軸部51となっており、この偏心軸部51が第1フレーム右側板部分34cの軸穴34eから外方に所定量だけ突出している。この偏心軸部51にギャップ調整用の調整ローラー52が圧入固定されている。偏心軸部51は、調整ローラー52の中心の軸受け穴52aから外方に所定量だけ突出しており、この軸端部51の軸端面51aに、ガイド軸接地板42のガイド軸接触部分42bの先端面が、所定の押圧力を伴って接触している。
このように、印刷ヘッド20をプリンターフレーム31に接地するためのGND接地ラインが、接地用端子板41、キャリッジガイド軸22およびガイド軸接地板42によって形成される。したがって、移動側の印刷ヘッド20と固定側のプリンターの制御基板(図示せず)の側とを接続するフレキシブルプリント配線基板(図示せず)にGND接地ラインを設けておく必要がない。
また、ガイド軸接地板42は、所定の押圧力で、キャリッジガイド軸22をその軸線方向に押圧している。ガイド軸接地板42の押圧力によって、キャリッジガイド軸22の軸線方向のガタツキを防止あるいは抑制できる。
すなわち、キャリッジガイド軸22に沿って印刷ヘッド20を搭載したヘッドキャリッジ21が繰り返し移動すると、ヘッドキャリッジ21の摺動負荷によって、第1フレーム34に支持されているキャリッジガイド軸22の部分、本例では、その両側に圧入固定した調整ローラー52に僅かではあるが軸線方向に緩みが生ずるおそれがある。キャリッジガイド軸22に軸線方向の緩みが発生すると、ヘッドキャリッジ21の摺動に伴ってキャリッジガイド軸22に、その軸線方向にガタツキが生ずる。キャリッジガイド軸22の軸線方向のガタツキに起因して、ヘッドキャリッジ21の往動時における印刷ヘッド20の印刷位置と、復動時における印刷ヘッド20の印刷位置にずれが発生する等の弊害が生ずるおそれがある。本例では、ガイド軸接地板42の押圧力を利用して、このような弊害を回避できる。
(その他の実施の形態)
上記のプリンター1では、印刷ヘッド20としてドットインパクトヘッドが備わっている。印刷ヘッド20としてサーマルヘッド、インクジェットヘッドが備わっている場合にも本発明を適用可能である。
X プリンター幅方向、Y プリンター前後方向、Z プリンター上下方向、1 プリンター、2 プリンターケース、3 本体ケース、4 前側開閉蓋ケース、5 後側開閉蓋ケース、6 記録紙排出口、7 電源スイッチ、8 操作面、8a,8b,8c 表示部、8d パネルスイッチ、9 スライドボタン、10 記録紙ロール、10a 記録紙、11 記録紙収納部、12 インクリボンカセット、12a 収納部、12b 左アーム部、12c 右アーム部、12d 繰り出し口、12e 摘み板、12f 摘み、12g ガイド溝、12h 係合部、12A インクリボン、13 カセット装着部、14 底板部分、15 ガイドローラー、16 記録紙搬送路、16a 搬送路部分、16b 搬送路部分、16c 搬送路部分、17 搬送ガイド、18 搬送ガイド、19 プラテン、20 印刷ヘッド、20a ヘッド面、20b ヘッドケース、21 ヘッドキャリッジ、21a スリット、22 キャリッジガイド軸、23 紙送りローラー、24 紙押さえローラー、25 自動切断ユニット、27 切断刃、30 プリンター機構部、31 プリンターフレーム、32 ベースフレーム、32a ベースプレート、32b 前板部分、32c 後板部分、32d 左側板部分、32e 右側板部分、33 プリンター本体フレーム、34 第1フレーム、34a 第1フレーム底板部分、34b 第1フレーム左側板部分、34c 第1フレーム右側板部分、34d 軸穴、34e 軸穴、34f 左脚板部分、34g 右脚板部分、34h 左締結板部分、34i 右締結板部分、34j 締結板部分、35 第2フレーム、35a 締結板部分、36 第3フレーム、36a 締結板部分、36b 締結板部分、37 リボンフレーム、37a 天板部分、37b 前板部分、37c 後板部分、37d 側板部分、37f 側板延長部分、38 装着部底板、38b 側板部分、38c ガイド板部分、38d 係合突起、39 異物侵入防止板、39a 部分、40 検出器、41 接地用端子板、42 ガイド軸接地板、42a フレーム取付部分、42b ガイド軸接触部分、43 ビス、50 ギャップ調整機構、51 偏心軸部、52 調整ローラー、52a 軸受け穴、52b 腕部、52c ラッチ部、52d 延長板部分、53 ラッチ溝、54 円弧溝、55 固定ネジ、56 ネジ穴

Claims (17)

  1. プリンター構成部品が搭載されるプリンターフレームを有し、
    前記プリンターフレームは、ベースフレームと、当該ベースフレームに取り付けたプリター本体フレームとを備え、
    前記プリター本体フレームは、少なくとも、第1、第2および第3フレームを備え、
    前記第1フレームには、印刷ヘッドを担持するヘッドキャリッジをガイドするキャリッジガイド軸が架け渡され、
    前記第2フレームと前記第3フレームとの間には、記録紙を収納する記録紙収納部が配置されることを特徴とするプリンター。
  2. 前記第2フレームおよび前記第3フレームのそれぞれは、前記ベースフレームに締結される第1締結部および前記第1プレートに締結される第2締結部を備えている請求項1に記載のプリンター。
  3. 前記第1フレームにおける前記キャリッジガイド軸が取り付けられているガイド軸取付け部は、前記ベースフレームによって支持されているベース支持部を備えている請求項1または2に記載のプリンター。
  4. 前記ヘッドキャリッジの移動方向をプリンター幅方向とすると、前記ベースフレームは、前記プリンター幅方向およびプリンター前後方向に延びる矩形輪郭をしたフレームであり、
    前記ベースフレームに対して、プリンター上下方向の上側に、前記第1、第2および第3フレームが配置され、
    前記第1フレームに対して、プリンター前後方向における後側に、前記第2、第3フレームが配置され、
    前記第1フレームは、前記プリンター幅方向および前記プリンター前後方向に延びる第1フレーム底板部分と、当該第1フレーム底板部分における前記プリンター幅方向の左端部から前記プリンター上下方向の上方に折れ曲がって延びる第1フレーム左側板部分と、前記矩形板部分における前記プリンター幅方向の右端部から前記プリンター上下方向の上方に折れ曲がって延びる第1フレーム右側板部分とを備え、
    前記第1フレーム左側板部分および前記第1フレーム右側板部分の間に、前記キャリッジガイド軸の両側の軸端部のそれぞれが取り付けられ、
    前記第2フレームは、前記第1フレーム左側板部分に対して前記プリンター前後方向の後側の位置において前記プリンター前後方向の後方に延びるフレームであり、
    前記第3フレームは、前記第1フレーム右側板部分に対して前記プリンター前後方向の後側の位置において前記プリンター前後方向の後方に延びるフレームである、
    請求項1、2または3に記載のプリンター。
  5. 前記記録紙収納部から前記印刷ヘッドによる印刷位置を経由して延びる記録紙搬送路と、
    前記記録紙搬送路と前記キャリッジガイド軸との間に配置され、前記キャリッジガイド軸に沿った方向である第1方向に延びる異物侵入防止部材と、
    を備えている請求項1ないし4のうちのいずれか一つの項に記載のプリンター。
  6. 前記ヘッドキャリッジの移動位置を検出する検出器を備え、
    前記異物侵入防止部材は、前記記録紙搬送路と前記検出器との間に配置されている、
    請求項5に記載のプリンター。
  7. 前記ヘッドキャリッジは、前記記録紙搬送路と前記キャリッジガイド軸の間に位置する部位に、前記第1方向に延びるスリットを備え、
    前記異物侵入防止部材は、前記スリットに当該異物侵入防止板の一部が入り込んだ状態で、前記第1方向に延びる所定幅の板である、
    請求項5または6に記載のプリンター。
  8. 前記異物侵入防止部材は、前記第1フレームに取り付けられている請求項5、6または7に記載のプリンター。
  9. 前記ヘッドキャリッジに取り付けられ、前記印刷ヘッドの接地用端子部および導電性の前記キャリッジガイド軸の双方に接触している導電性のヘッド接地部材と、
    前記キャリッジガイド軸を前記第1フレームに接地する導電性のガイド軸接地部材と、
    を有している請求項1ないし8のうちのいずれか一つの項に記載のプリンター。
  10. 前記ガイド軸接地部材は、前記第1フレームに固定されたフレーム固定部と、前記キャリッジガイド軸の一方の軸端面を押圧しているガイド軸押圧部とを備えている、
    請求項9に記載のプリンター。
  11. 前記キャリッジガイド軸の軸端部に設けた偏心軸部と、
    前記偏心軸部に固定され、前記キャリッジガイド軸を前記偏心軸部の中心回りに所定の角度範囲に亘って偏心回転させる調整部材と、
    前記調整部材を前記偏心軸部の中心回りの所定の角度位置に固定する第1固定部および第2固定部と、
    を有している請求項1ないし10のうちのいずれか一つの項に記載のプリンター。
  12. 前記第2固定部は、前記偏心軸部を中心として所定の角度範囲に亘って形成した所定幅の円弧溝と、前記円弧溝に沿ってスライド可能な固定ネジと、前記固定ネジをねじ込み可能なネジ穴とを備え、
    前記円弧溝は前記調整部材に形成され、
    前記ネジ穴は、前記第1フレームにおける前記円弧溝に対峙する位置に形成され、
    前記固定ネジは、前記円弧溝を通して前記ネジ穴にねじ込むことで前記調整部材を前記第1フレームに締結可能である、
    請求項11に記載のプリンター。
  13. 前記第1フレームに取り付けた第4フレームを有し、
    前記第1フレームと前記第4フレームの間に、前記キャリッジガイド軸に沿って移動する前記ヘッドキャリッジの移動空間が形成され、
    前記移動空間における前記キャリッジガイド軸に沿った方向の一方の端部は第1開口部となっており、他方の端部は第2開口部となっており、
    前記第4フレームには、前記第1開口部の少なくとも一部を封鎖する第1封鎖板と、第2開口部の少なくとも一部を封鎖する第2封鎖板とが配置されている、
    請求項1ないし12のうちのいずれか一つの項に記載のプリンター。
  14. 前記キャリッジガイド軸が架け渡されている前記第1フレームの部分の間には、前記印刷ヘッドによってインクが記録紙に転写されるインクリボンを収納するインクリボンカセットを装着するカセット装着部が配置され、
    前記第1、第2封鎖板は、前記カセット装着部に装着される前記インクリボンカセットを前記カセット装着部にガイドし、前記カセット装着部に装着された前記インクリボンカセットにおけるインクリボンの繰り出し側の部位およびインクリボンの回収側の部位を支持する請求項13に記載のプリンター。
  15. 前記第1、第2封鎖板は、前記第4フレームにおける前記キャリッジガイド軸に沿った方向の両端部を折り曲げて形成されている請求項13または14に記載のプリンター。
  16. 前記キャリッジガイド軸が架け渡されている前記第1フレームの部分の間には、インクリボンを収納するインクリボンカセットを装着するカセット装着部と、
    前記カセット装着部における前記キャリッジガイド軸に沿った方向の両端部に配置され、前記インクリボンカセットを前記カセット装着部にガイドする第1、第2カセットガイドと、
    前記カセット装着部における前記キャリッジガイド軸に沿った方向の両端部に配置され、前記第1、第2カセットガイドによってガイドされて前記カセット装着部に装着される前記インクリボンカセットに係合可能な第1、第2係合部と、
    を有し、
    前記第1、第2係合部と、当該第1、第2係合部に係合可能な前記インクリボンカセットに形成した第1、第2カセット側係合部とは、スナップフィット式の係合構造である、
    請求項1ないし15のうちのいずれか一つの項に記載のプリンター。
  17. 前記印刷ヘッドは、ドットインパクトヘッドである請求項1ないし16のうちのいずれか一つの項に記載のプリンター。
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