JP2015116594A - 鉄筋曲げ機および鉄筋スペーサー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支点軸1を上下方向に沿わせ、その支点軸1周りに駆動回動する曲げローラ2を設け、支点軸1と曲げローラ2との間に鉄筋を配置して、曲げローラ2による支点軸1周りの駆動回動により鉄筋を曲げ加工する際に、鉄筋の基端側に作用する曲げ反力を受ける反力受け部4を設け、曲げローラ2の駆動回転による鉄筋の曲げ加工時に、反力受け部4との協同作用により鉄筋を挟み込んで固定する挟持部材5を挟持解除自在に設け、曲げローラ2により曲げ加工する鉄筋の先端側を下側から受止め自在な鉄筋受け具6を、反力受け部4と接当した鉄筋基端側部分に沿った軸心X回りに上下揺動自在に取り付け、鉄筋受け具6を上下揺動操作する操作部7を設けてある。
【選択図】図1
Description
そこで、例えば鉄筋を略ループ状に曲げ加工する場合に、そのループ形状の両端部どうしが互いに干渉しない様に、曲げ方向と交差する方向に位置ずれさせるような加工をしようとする場合には、少なくとも略ループ状に曲げ加工する辺の内の少なくとも一部同士が相対的に捩れるように、鉄筋基端側部分を曲げ加工時に手で固定しなければならず、加工手間が多いばかりか、正確な所定角で捩れるように鉄筋基端側部分を固定する事は困難であるという問題点がある。
よって、簡単な加工で手間少なく、正確に捩れるように曲げ加工された鉄筋が提供できる。そのために、鉄筋を略ループ状に曲げ加工しても、鉄筋同士が干渉せず、螺旋状に連続的に曲げ加工することもできる。
しかも、一対の脚部を互いに捩れの姿勢になるように前記鉄筋載置部の両端から延設してあることにより、一対の脚部の下端部夫々に連設した接地部により接地するエリアが広くなり、安定な鉄筋支持が可能となる。
従って、加工の手間の少ないスペーサーを形成できる。
図1〜図5に示すように、支点軸1を上下方向に沿わせ、その支点軸1周りに駆動回動する曲げローラ2を設け、支点軸1と曲げローラ2との間に鉄筋3を配置して、曲げローラ2による支点軸1周りの駆動回動により鉄筋3を曲げ加工する際に、鉄筋3の基端側に作用する曲げ反力を受ける反力受け部4を設け、曲げローラ2の駆動回転による鉄筋3の曲げ加工時に、反力受け部4との協同作用により鉄筋3を挟み込んで固定する挟持部材5を挟持解除自在に設け、曲げローラ2により曲げ加工する鉄筋3の先端側を下側から受止め自在な金属板からなる鉄筋受け具6を設け、鉄筋受け具6を反力受け部4と接当した鉄筋基端側部分に沿った軸心X回りに上下揺動自在に取り付け、鉄筋受け具6を上下揺動操作する操作部7を設けて3次元的に曲げ加工が可能な鉄筋曲げ機を構成してある。
次に、図6〜図12に基づいて鉄筋曲げ機の作動説明をする。
1.2本の鉄筋3が、上下に重ねられた状態で反力受け部4と挟持部材5との間に供給されてストッパー10にその先端が突き当てられた後に、第1アクチエーターの作動で挟持部材5が反力受け部4に引き寄せられて鉄筋3の基端側を挟持固定する(図6(a)、(b)、図7(a)、(b))。
2.鉄筋3の基端側が挟持固定された状態で、曲げローラ2が支点軸1周りに駆動回動して、鉄筋3の先端側を曲げ加工する(図6(c)、図7(c))。尚、曲げローラ2による駆動回動時には、鉄筋受け具6は下方に揺動して水平姿勢になっている。
3.挟持部材5が反力受け部4から遠ざかる方向に、第1アクチュエーター8により移動させて鉄筋3の挟持状態を解除すると共に、曲げローラ2は、元の位置に回動して戻ると、鉄筋受け具6が第2アクチュエーター9の駆動により上昇揺動する(図7(d))。
4.鉄筋3を再びストッパー10に当てるべく、鉄筋3の基端側を移動させる。この時、曲げ加工された鉄筋3の先端側は、鉄筋受け具6の傾斜面に受けられたままガイドされて傾斜姿勢になる(図8(a))。
5.前述の1〜4の操作が繰り返される(図8(b)から(d))。尚、挟持部材5による鉄筋3挟持後は、鉄筋受け具6は下方に揺動操作され(図8(b)→(c))、曲げ加工された鉄筋3先端側の姿勢が、傾斜姿勢で保持されながら、曲げローラ2による曲げ操作が可能になる。
6.順次上記の操作を繰り返し行うことにより(続いて図9(a)→(b)→(c)→(d)、図10(a)→(b)→(c)→(d))、ほぼループ状の加工鉄筋3が得られる。
7.更に、上記の操作を繰り返し行うことにより(図11(a)→(b)→(c)→(d))、図12に示すように、螺旋状に連続して曲げ加工されたフープ筋が得られる。
尚、螺旋状に曲げ加工されるピッチは、鉄筋受け具6の上昇傾斜角を変更する揺動操作角度変更手段(図外)を設けることで、変更調整できるように構成されている。
また、上記鉄筋曲げ機による鉄筋3の曲げ加工は、同じ方向に螺旋状に捩れて曲げ加工するために、2本以上重ねて同時に加工できるが、もちろん1本の鉄筋3のみを加工できることは、いうまでもない。
以下に他の実施の形態を説明する。
〈2〉 鉄筋受け具6による上下揺動操作は、駆動制御装置を設けずに、手動操作により操作部7を作動させるように構成されていても良い。
例えば、特許文献2(特開平9−221878号公報)の図1に示される鉄筋スペーサーの場合、複雑な凹凸断面の脚部の下端部に、円盤状の接地部が連設されるものがある。
また、特許文献1の図4(ロ)に示される鉄筋スペーサーは、鋼製の棒状部材を台形形状に折り曲げ加工した一対の脚部材を直交状に重ねて一体化したものがあった。
しかも、一対の脚部を互いに捩れの姿勢になるように前記鉄筋載置部の両端から延設してあることにより、一対の脚部の下端部夫々に連設した接地部により接地するエリアが広くなり、安定な鉄筋支持が可能となる。
従って、加工の手間の少ない鉄筋スペーサーを形成できる。
図13に示すように、鉄筋コンクリート製の床スラブを形成するために、格子状に組まれた鉄筋3を、コンクリートを打設した時に、一定のコンクリートの被り厚を形成して埋設されるように、鉄筋載置部11を設けると共に、その鉄筋載置部11に載置した鉄筋を接地面から設定高さ離れた高さに維持する脚部12を、鉄筋載置部11に連設し、脚部12の下端部に全体の姿勢を安定させる接地部13を設けてある鉄筋スペーサー14を、2次元方向に所定間隔置きに配置して使用される。
以下に他の実施の形態を説明する。
〈2〉 前記鉄筋スペーサー14は、前記鉄筋曲げ機により鉄筋を、螺旋状になるように連続的に曲げ加工した後に、複数に切断分離して図14に示す略ループ状部分を確保しても良い。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
2 曲げローラ
3 鉄筋
4 反力受け部
5 挟持部材
6 鉄筋受け具
X 軸心
7 操作部
Claims (5)
- 支点軸を上下方向に沿わせ、その支点軸周りに駆動回動する曲げローラを設け、
前記支点軸と前記曲げローラとの間に鉄筋を配置して、前記曲げローラによる前記支点軸周りの駆動回動により鉄筋を曲げ加工する際に、鉄筋の基端側に作用する曲げ反力を受ける反力受け部を設けてある鉄筋曲げ機であって、
前記曲げローラの駆動回転による鉄筋の曲げ加工時に、前記反力受け部との協同作用により鉄筋を挟み込んで固定する挟持部材を挟持解除自在に設け、
前記曲げローラにより曲げ加工する鉄筋の先端側を下側から受止め自在な鉄筋受け具を設け、
前記鉄筋受け具を前記反力受け部と接当した鉄筋基端側部分に沿った軸心回りに上下揺動自在に取り付け、
前記鉄筋受け具を上下揺動操作する操作部を設けてある鉄筋曲げ機。 - 前記鉄筋受け具を前記挟持部材の挟持解除時に上昇揺動操作すると共に、前記挟持部材の挟持作動に基づいて下降揺動操作するように、前記操作部を操作する駆動制御装置を設けてある請求項1に記載の鉄筋曲げ機。
- 前記操作部による前記鉄筋受け具の上昇揺動角度を設定変更自在な揺動操作角度変更手段を設けてある請求項1または2に記載の鉄筋曲げ機。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の鉄筋曲げ機によって製造される鉄筋スペーサーであって、鉄筋載置部を設けると共に、その鉄筋載置部に載置した鉄筋を接地面から設定高さ離れた高さに維持する脚部を、鉄筋載置部に連設し、前記脚部の下端部に全体の姿勢を安定させる接地部を設けてある鉄筋スペーサーであって、前記鉄筋載置部と、その鉄筋載置部の両端部に連設した一対の脚部と、前記一対の脚部の下端部夫々に連設した接地部を、棒状部材の折り曲げ加工により一連に形成し、前記一対の脚部を互いに捩れの姿勢になるように前記鉄筋載置部の両端から延設してある鉄筋スペーサー。
- 前記接地部と前記脚部と前記鉄筋載置部とが螺旋状になるようにしてある請求項4に記載の鉄筋スペーサー。
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