JP2015115561A - スピンコータ - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の凹凸などの段差やエッジでのフォトレジストの段切れを解消し、エッジ付近にできるフォトレジストの盛り上がりをも解消する簡単で安価なスピンコータを提供する。
【解決手段】フォトレジスト15を基板1に塗布するスピンコータ100において、赤外線ランプ16、ヒータや温風などの乾燥手段10を備え、スピンテーブル2に設置した基板1にフォトレジスト15を滴下し、このスピンテーブル2を回転させて、その回転塗布中に基板1上のフォトレジスト15の少なくともその表面を乾燥手段10で乾燥させるようにして、乾燥固化させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、フォトレジスト塗布用スピンコータに関し、基板の凹凸によるフォトレジスト薄膜の段切れを防止するようにした簡単で安価なスピンコータに関するものである。
従来、フォトレジスト塗布用スピンコータ100では、スピンテーブル2上に設置した基板1にフォトレジスト15を滴下し、このスピンテーブル2を回転させて、回転中心からの放射状(動径方向)に働く遠心力により、粘性のある液状のフォトレジスト15を一様に広げて液体の薄膜を形成させておき、その後、フォトレジスト薄膜の溶媒を自然乾燥または乾燥機により蒸発させて、更に粘つかない程度にプリベークで乾燥固化させて薄膜を形成させる。そして、フォトリソグラフィ技術により所望のパターンを基板1に転写するものである(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
フォトレジスト15を滴下し、このスピンテーブル2を回転させている間は、液状のフォトレジスト15が遠心力により薄膜状に一様に広がり、基板1に凹凸などの段差20があっても一様にその段差20もカバーしている。しかしながら、スピンテーブル2の回転を止めると、液状の薄膜フォトレジスト15は、その凝集力により集まりだして基板1の段差20やエッジ30で段切れを起こし、フォトレジスト15の膜がない部分である段切れ部40が発生し、フォトリソグラフィでの基板1のエッチング工程で、基板1の段差部分やエッジ部分がエッチングされてしまうと言う問題があった。このために、粘度の高いフォトレジストを用意して、スピンテーブル2の回転数と回転時間及び回転停止を含む工程数の調整したり、また、凝集力に抗するように高速回転でフォトレジスト15を飛散させたり(例えば、特許文献3参照)、スプレイ法によるフォトレジスト塗布(例えば、特許文献4参照)を行ったりする必要があった。しかし、粘度の高いフォトレジスト15を用いると微細なパターンが得られず、また、スプレイ法によるフォトレジスト塗布装置は、高価なものであった。
特開2002−110535号公報 特開2009−170904号公報 特開2001−319851号公報 特開2006−7164号公報
本発明は、スピンコータ100での上述のような従来の基板1に凹凸などの段差20やエッジ30でのフォトレジスト15の段切れを解消し、エッジ付近にできるフォトレジスト15の盛り上がりを解消することができる簡単なスピンコータ100を安価に提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係わるスピンコータは、フォトレジストを基板1に塗布するスピンコータ100において、スピンテーブル2に設置した基板1にフォトレジスト15を滴下し、該スピンテーブル2を回転させて、その回転塗布中に基板1上のフォトレジスト15の少なくともその表面を乾燥させるようにする乾燥手段10を備えたことを特徴とするものである。
上述のように、スピンテーブル2を回転させている間は、液状のフォトレジスト15が薄膜状に一様に広がっており、基板1に段差20があっても一様にその段差20もカバーしているので、このスピンテーブル2を回転している間に液状のフォトレジスト15を乾燥させれば良いことが分かる。
ここでは、スピンコータ100に乾燥手段10を備えて、スピンテーブル2に設置した基板1にフォトレジスト15を滴下し、スピンテーブル2を回転させている間に、フォトレジスト15を前記乾燥手段10で少なくともフォトレジスト15の表面部分の溶媒を蒸発させて乾燥させ、凝集力が生じないようにさせるものである。
前記乾燥手段10を動作させるのは、基板1にフォトレジスト15を滴下し、スピンテーブル2を回転させて、ほぼ所望のフォトレジスト15の膜厚が得られる時点が良い。また、乾燥温度もフォトレジスト15が過度に熱硬化して、フォトレジスト15の露光・現像ができなくなるような高温にならないように注意する必要がある。従って、その乾燥手段10の設定温度や乾燥スタート時点(乾燥開始時間)、更に乾燥させている時間(乾燥時間)の調整が必要になる。もちろん、通常のスピンコーティング後の乾燥処理工程を省き、本提案のスピンテーブル2の回転中の乾燥処理を乾燥処理工程として採用することもできるし、従来の乾燥処理工程を前倒しにしたと考えることもできる。
本発明の請求項2に係わるスピンコータ100は、乾燥手段10として、赤外線ランプ16を用いた場合である。ニクロム線などのジュール加熱ヒータ17でも良いが、赤外線ランプ16を用いた場合は、凹面反射鏡を用いるなどして点光源的な赤外線ランプでも大面積の有効面であるスピンテーブル2を全面的にカバーし、非接触で比較的遠方からでも一様に加熱しやすいという利点があり、更に、フォトレジスト15を露光しないので、好適である。
スピンテーブル2に設置した基板1にスピンコーティングしているフォトレジスト15の表面の少なくともその表面を一様にムラなく乾燥させて、凝集力に抗して膜厚が変化しないようにする必要があるので、スピンテーブル2の全面を加熱できるような乾燥手段10が望ましい。
本発明の請求項3に係わるスピンコータ100は、乾燥手段10として、温風18を用いるようにした場合である。
温風18は、ヒータなどを用いて正常な空気や窒素ガスなどを温めて置き、これをスピンテーブル2の回転中でフォトレジスト15の厚みが遠心力の作用により所定の厚みになるような所定の時間経過後にスピンテーブル2に設置した基板1に吹きかけるようにしても良いし、正常な空気や窒素ガスなどをその時点で加熱したヒータ中を通過させて温風18にして基板1に吹きかけるようにしても良い。
本発明の請求項4に係わるスピンコータ100は、乾燥手段10として、ヒータ17を用いた場合である。ここでは、ヒータ17としてジュール加熱ヒータを想定している。
本発明の請求項5に係わるスピンコータ100は、乾燥手段10の乾燥開始時間、乾燥時間、温度のうちの少なくとも一つが調整できるようにした場合である。
スピンコータ100にタイマーを備え、乾燥開始時間やその乾燥時間の設定ができるようにし、更にフォトレジスト15の膜が熱硬化してしまい、露光・現像工程で現像ができなくなってしまうような高い温度にならないように温度設定もできるようにするものである。
本発明のスピンコータ100は、フォトレジスト15の薄膜を形成する基板1に凹凸などの段差20があっても、その段差20を段切れがない状態で、フォトレジスト15の薄膜で段差20を全面カバーすることができると共に、基板1のエッジ30でのフォトレジスト15の盛り上がりを無くすと言う利点がある。
本発明のスピンコータ100は、スピンテーブル2を回転中のフォトレジスト15の塗布中に乾燥を始めるので、従来の乾燥処理工程を前倒しにしたものと同等となる。従って、特別の設備も要しないので、簡単で安価なスピンコータ100が提供できるという利点がある。
従来のスピンコータ100の一実施例の構成断面概略図である。(実施例1) 従来のスピンコータ100を用いて、基板1に凸部21による段差20を有する半導体などの基板1にスピンコーティングされたフォトレジスト15の薄膜の様子を示す一実施例の断面概略図である。(実施例1) 本発明のスピンコータ100で乾燥手段10として、赤外線ランプ16を用いた場合の一実施例の構成断面概略図である。(実施例1) 本発明のスピンコータ100を用いて、基板1に凸部21による段差20を有する半導体などの基板1にスピンコーティングされたフォトレジスト15の薄膜の様子を示す一実施例の断面概略図である。(実施例1、実施例2、実施例3) 本発明のスピンコータ100で乾燥手段10として、温風18を用いた場合の一実施例の構成断面概略図である。(実施例2) 本発明のスピンコータ10で乾燥手段10として、ヒータ17を用いた場合の一実施例の構成断面概略図である。(実施例3)
以下、本発明のスピンコータ100構成について、図面を参照して、実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、従来のスピンコータ100の一実施例の構成断面概略図であり、その蓋200を外し、回転が停止しているスピンテーブル2上に、半導体などの基板1を置き、スピンテーブル2上に配置している溝3を介して、吸引ポンプによる負圧を利用して基板1をスピンテーブル2上に吸引吸着固定する。その後、液状のフォトレジスト15を基板1上に滴下し、初めはゆっくりとスピンテーブル2をモータ50により回転させる。液状のフォトレジスト15は、回転するスピンテーブル2により、その遠心力で放射状に押し出されて広がり、薄膜状に薄くなって行く。一般には、スピンテーブル2を最初はゆっくり回転させて(例えば、500rpm)、液状のフォトレジスト15を基板1の全体に広げ、適当な時間後(例えば、数秒後)、3000rpmと言う高速で回転させて、基板1上のフォトレジスト15を薄くさせると共に、基板1のエッジでの回転停止後のフォトレジスト膜の盛り上がり部が少なくて済むように、遠心力で基板1のエッジ(基板の端部)における液状のフォトレジスト15の余分な量を飛散させるようにしている。
図2には、図1のスピンコータ100のスピンテーブル2上にセットした凸部21を有し、このために段差20を持つ半導体などの基板1に、上述の方法でフォトレジスト15の薄膜を形成した時の様子の断面概略図を示している。一般に、半導体などの基板1上の段差20が、2から3マイクロメートル(μm)以内ならば、フォトレジスト15の粘度によるが、フォトレジスト15でこの段差20をフォトレジスト15の薄膜で全面カバーし、段差20による段切れが生じないで済むことが多い。しかしながら、図2に示すように、基板1の段差20が大きくなり、5μm以上になると、ほぼ確実に基板1の凹凸による段差20による段切れ(段切れ部40)が発生する。そして、基板1のエッジ30が緩やかな角ではなく、ほぼ直角のような角になっている場合は、大きな段差20と同等になり、そのエッジ30の個所にも段切れ部40が発生する。この段切れ部40には、フォトレジスト15の薄膜が存在していないで、基板1が露出している。そのために、その後のフォトリソグラフィによる基板1のエッチング工程で、基板1が露出している個所がエッチングされてしまうので、段差20やエッジ30などの基板1の段切れ部40もエッチングされてしまうと言う問題が発生する。
基板1の段差20やエッジ30などでの段切れ部40の発生について、観察結果も含め詳細に説明する。液状のフォトレジスト15を基板1に滴下し、スピンテーブル2を回転させて遠心力が働いている間は、段差20やエッジ30では、スピンテーブル2の回転中心領域に多く存在する液状のフォトレジスト15が基板1上を放射状に流れ薄くなって行き、段差20やエッジ30でも液状のフォトレジスト15で全面的にカバーされていることが観察され確認されている。しかし、スピンテーブル2の回転を止めると、遠心力が働かなくなるので、液状のフォトレジスト15自体の凝集力で、基板1に塗布されていたフォトレジスト15が集まり出し、段差20やエッジ30では、鋭い角を有しているので、その段差20やエッジ30の底の方にある液状のフォトレジスト15を引き上げて補給ができなくなる。このために、段差20やエッジ30では、フォトレジスト15の補給が得られず、更に、基板1への液状のフォトレジスト15の付着力が凝集力に負けて、凝集力が優先して段差20やエッジ30で途切れて段切れ部40が発生してしまうことになる。基板1の平らな部分が大面積の場合は、平らな大面積領域の端部にあたるエッジ30付近において、凝集力により凝集したフォトレジスト15の盛り上がり部60が観測される。この盛り上がり部60では、フォトレジスト15が極めて厚くなるので、その後の工程の露光時に、露光不足となる原因になり問題になっている。
本発明は、基板1に塗布したフォトレジスト15の段差20やエッジ30での段切れ部40の発生を抑え、フォトレジスト15の盛り上がり部60の発生も抑えることができるスピンコータ100を提供することにある。上述のように、段切れ部40の発生原因が基本的には、液状のフォトレジスト15の凝集力によるのであり、スピンテーブル2の回転中の遠心力が働いているときには、段切れ部40が起こっていないという事実から、スピンテーブル2の回転中に液状のフォトレジスト15の薄膜を乾燥固化させれば良いことになる。したがって、本発明では、液状のフォトレジスト15の薄膜を固化させるのに、スピンテーブル2の回転中にこの塗布中のフォトレジスト15の薄膜を乾燥手段10により、少なくともそのフォトレジスト15の薄膜の表面だけでも乾燥固化させるものである。
本発明のスピンコータの本実施例1では、乾燥手段10として、赤外線ランプ16を用いた場合であり、その一実施例の構成断面概略図を図3に示す。また、本発明の図3に示したスピンコータ100を用いて、凸部21による段差20を有する半導体などの基板1にスピンコーティングされたフォトレジスト15の薄膜の断面の様子を図4の断面概略図に示す。図3に示すように、本発明のスピンコータ100の基本構造は図1に示す従来のスピンコータ100とほぼ同一であるが、異なる点は、乾燥手段10を有し、乾燥手段10を動作させるための作動開始時間設定や作動時間の設定などのためのタイマー70を備え、更に、乾燥手段10の温度調整をする温度調節器80を備えたことである。本実施例では、乾燥手段10としての赤外線ランプ16をスピンコータ100の上部にある蓋200の天井部に設置してある場合である。そして、小さな加熱用の赤外線ランプ16からの赤外線をスピンテーブル2上の基板1に一様に照射できるように、凹面の反射鏡150を赤外線ランプ16の背後に備えている。
本発明のスピンコータ100の赤外線ランプ16を用いた図3の実施例の場合について、詳細に説明すると次のようである。上述のような従来のスピンコータ100の取り扱いは、本発明の場合も乾燥手段10の取り扱いを除いては同様である。先ず、乾燥手段10である赤外線ランプ16等を備えた蓋200を開けて、スピンコータ100のスピンテーブル2の回転停止の状態で、スピンテーブル2上の回転中心付近に半導体などの基板1の中心がほぼ一致するように基板1を置き、吸引ポンプでスピンテーブル2上に形成してある溝3を介して、基板1をスピンテーブル2上に吸引して固定する。その後、基板1に液状のフォトレジスト15を滴下するが、このときほぼ一様に液状のフォトレジスト15が基板1を覆うようにさせると良い。そして、赤外線ランプ16等を備えた蓋200を閉める。
その後、モータ50の回転数、すなわち、モータ50に直結しているスピンテーブル2の回転数を設定する。普通、液状のフォトレジスト15の粘度にも依るが、初段を500rpmで3秒間回転させ、フォトレジスト15を基板1の全体に一様に広げ、その後、従来は、2段目として高速回転の、例えば、3000rpmで40秒間程度回転させて、余分のフォトレジスト15を飛散させることが多い。そして、後段の2段目の高速回転の回転時間調整で、フォトレジスト15の膜厚を例えば、0.3μm程度になるように調整するものである。
本発明の本実施例では、この後段(2段目)の高速回転の回転時間調整は従来と同様にするが、2段目の高速回転(3000rpm)の回転開始時刻から、所望の厚みに達した、例えば、20秒経過した時に赤外線ランプ16を点灯させるように、乾燥開始時間をタイマー70で設定する。そして、更に、その赤外線光が凹面の反射鏡150を介して、一様に基板1上に照射されて、回転塗布中のフォトレジスト15を加熱して、少なくともその表面が乾燥固化しだし、凝集しないようになる時間の設定、たとえば、10秒間の赤外線光の照射時間になるように、乾燥時間を同一のタイマー70で設定する。なお、ここでは、同一のタイマー70であるが、乾燥開始時間と乾燥時間とを2段設定のできる2段調節機能を有するタイマー70を用いる場合である。ただし、この加熱は、フォトレジスト15が熱硬化してしまい、その後の現像工程で現像されないことがない程度の所定の低い温度になるように温度調節器80を用いて赤外線ランプ16の電力調整も設定ができるようにする。もちろん、タイマー70や温度調節器80をスピンコータ100の本体側に取り付けているが、ここでは図示しないが、これらのタイマー70や温度調節器80と赤外線ランプ16とは、配線や無線等により赤外線ランプ16の点灯の制御ができるようにしている。
図4には、上述したが、凸部21による段差20を有する半導体などの基板1にスピンコーティングされたフォトレジスト15の薄膜の断面の様子の断面概略図を示している。スピンテーブル2上に設置した基板1の上で、スピンテーブル2の回転中心から放射状に働く遠心力のために液状のフォトレジスト15が薄膜状になっており、しかも凸部21による段差20や基板1のエッジ30付近でも盛り上がらないで平坦な薄膜状になっている状態で、乾燥手段10の赤外線ランプ16による加熱により、フォトレジスト15の溶媒が蒸発させられるので、乾燥固化し出す。基板1の上部からの赤外線加熱なので、薄膜状のフォトレジスト15は表面付近から乾燥し出す。従って、少なくとも薄膜状のフォトレジスト15のほぼ表面から固化が始まる。このように薄膜状になり乾燥固化が始まったフォトレジスト15で一様な厚みで全面カバーされた基板1の断面概略図が図4である。基板1のスピンテーブル2からの取り出しなどは、従来のスピンコータ100と変わらないので、ここでは、その説明を省略する。
図5は、本発明のスピンコータの他の一実施例を示し、その乾燥手段10として温風18を用いた場合の構成断面概略図である。実施例1の図3との違いは、乾燥手段10として図3では、蓋200に赤外線ランプ16を備えた場合であったが、本実施例2の場合は、赤外線ランプ16等の代わりに、温風18を発生させる装置を蓋200に取り付けた点である。温風18を発生させる装置は、フィルタ302、ファン301、ヒータ17と温風18の流れを整える整流器303から構成されており、スピンコータ100の周囲の空気をフィルタ302で除塵し、清浄空気にして、ファン301を介してヒータ17部に送り、整流器303を通して、回転塗布中のスピンテーブル2上の基板1に一様に、ムラなく温風18が当たるようにして、基板1上の液状のフォトレジスト15薄膜の溶媒を蒸発させて乾燥させるようにしている。空気ではなく、ボンベからの清浄窒素ガスを導入するようにしても良い。乾燥手段10の動作の乾燥開始時間、乾燥時間や温度の調整の仕方は、上述の実施例1の赤外線ランプ16の乾燥手段10の場合と同様であるので、ここでは説明を省略する。もちろん、薄膜状になり乾燥固化が始まったフォトレジスト15で一様な厚みで全面的にカバーされた基板1の断面概略図は、図4と同等である。
図6は、本発明のスピンコータ100の他の一実施例を示し、その乾燥手段10としてヒータ17を用いた場合の構成断面概略図である。実施例1の図3や実施例2の図5との違いは、乾燥手段10として図3では、蓋200に赤外線ランプ16を備えた場合、図5では、蓋200に温風19を発生させる装置を備えた場合であったが、本実施例3の場合は、これらの代わりに、乾燥手段10としてジュール加熱のヒータ17を蓋200に取り付けた点である。蓋200に断熱性の耐熱性の材料を用いており、ジュール加熱によるヒータ17を、ほぼ平らな蓋200のスピンコータ100のスピンテーブル2上の基板1に向き合わせて設置している。ヒータ17からの熱は放射熱伝達と対流熱伝達の双方により、基板1上の液状のフォトレジスト15薄膜に達するようにして基板1上の液状のフォトレジスト15薄膜の溶媒を蒸発させて乾燥するようにしている。乾燥手段10の動作の乾燥開始時間、乾燥時間や温度の調整の仕方は、上述の実施例1の赤外線ランプ16の乾燥手段10の場合と同様であるので、ここでは説明を省略する。もちろん、本実施例3でも、薄膜状になり固化が始まったフォトレジスト15で一様な厚みでカバーされた基板1の断面概略図は、図4と同等である。
図6には、図示しなかったが、蓋200の中であるスピンテーブル2と基板1が設置してあるチャンバ内に清浄空気や窒素ガス等を導入して、このチャンバ内で強制対流を起こさせて、速やかに基板1上の塗布途中のフォトレジスト15薄膜を乾燥固化させるようにしても良い。また、ヒータ17の上部に反射板を設けて、フォトレジスト15薄膜の乾燥を助長させるようにしても良い。
本発明のスピンコータ100は、本実施例に限定されることはなく、本発明の主旨、作用および効果が同一でありながら、当然、種々の変形がありうる。
半導体の基板1での凹凸による段差20は、近年、三次元ICの製造や、MEMS技術を用いたセンサやアクチュエータの製造では、むしろ積極的に利用されてきている。しかしながら、フォトリソグラフィでのフォトレジスト15の薄膜形成で、これらの段差20が数ミクロンメートルを超えると、一様な厚みのフォトレジスト15の薄膜が形成できないばかりでなく、段差20やエッジ30での段切れ問題のために困っていた。そのために、粘度の高いフォトレジスト15を用いてスピンコーティングしたり、回転速度とその回転時間の時間の調整やそれらの繰返し回数の調整、更には、高価な装置によるスプレー法でのフォトレジスト15薄膜塗布をしていた。粘度の高いフォトレジスト15では、不均一な厚みになり露光不足の個所の出現問題や、微細パターンの形成が困難であると言う問題があった。また、スプレー法では、新たな高価な装置の購入が必要になっていた。本発明のスピンコータにより、実施例のように、スピンコータ100の蓋200に、安価な乾燥手段10を取り付けるだけで済み、従来のスピンコータ100の多少の改良だけで済むので、簡単で安価なスピンコータで、基板1での凹凸による段差20の問題が解消できるものである。従って、三次元ICの製造や、凹凸の激しいMEMS技術によるセンサやアクチュエータの製造に大きな貢献ができるものと期待される。
1 基板
2 スピンテーブル
3 溝
10 乾燥手段
15 フォトレジスト
16 赤外線ランプ
17 ヒータ
18 温風
20 段差
21 凸部
30 エッジ
40 段切れ部
50 モータ
60 盛り上がり部
70 タイマー
80 温度調節器
100 スピンコータ
150 反射鏡
200 蓋
301 ファン
302 フィルタ
303 整流器
500 電源コード

Claims (5)

  1. フォトレジストを基板1に塗布するスピンコータ100において、スピンテーブル2に設置した基板1にフォトレジスト15を滴下し、該スピンテーブル2を回転させて、その回転塗布中に基板1上のフォトレジスト15の少なくともその表面を乾燥させるようにする乾燥手段10を備えたことを特徴とするスピンコータ。
  2. 乾燥手段10として、赤外線ランプ16を用いた請求項1記載のスピンコータ。
  3. 乾燥手段10として、温風18を用いるようにした請求項1記載のスピンコータ。
  4. 乾燥手段10として、ヒータ17を用いた請求項1記載のスピンコータ。
  5. 乾燥手段10の乾燥開始時間、乾燥時間、温度のうちの少なくとも一つが調整できるようにした請求項1から4のいずれかに記載のスピンコータ。
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