JP2015115400A - 導電性アルミニウムペースト - Google Patents

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Abstract

【課題】導通をとらない領域においてパッシベーション膜の侵食により裏面再結合抑制効果を損なうことなく、パッシベーション膜との密着性が向上し、かつ、パッシベーション膜上で電極としての機能を十分に果たし、太陽電池セルから出力される電気を効率的に伝達することができる導電性アルミニウムペーストを提供する。
【解決手段】導電性アルミニウムペーストは、パッシベーション膜5の上に太陽電池用裏面電極としてアルミニウム電極層9を形成するために塗工される導電性アルミニウムペーストであって、アルミニウム粉末と、ガラス粉末と、有機ビヒクルとからなる。ガラス粉末が、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、および、バリウムからなる群より選ばれた一種または二種以上の金属の酸化物を1重量%以上40重量%以下、含有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般的には導電性アルミニウムペーストに関し、特定的には、パッシベーション膜の上に太陽電池用裏面電極を形成するために塗工される導電性アルミニウムペーストに関するものである。
太陽電池の裏面に形成される電極材として、導電性アルミニウムペーストが用いられている。一般的に、この導電性アルミニウムペーストは、有機バインダーとして、樹脂を有機溶剤に溶かしたもの(有機ビヒクル)、無機バインダーとしてのガラスフリット、および、アルミニウム粉末から構成されている。導電性アルミニウムペーストは、シリコン基板に直接塗布するため、電極を形成するための焼成工程で、シリコンとアルミニウムが反応してAl-Si合金層が形成される。このようにしてAl-Si合金が形成されることにより、電極の密着性が向上する。また、シリコン結晶系太陽電池の受光側表面には入射光の表面反射率を低減するための反射防止膜が形成されている。代表的な反射防止膜材料として、パッシベーションを兼ね備えた窒化ケイ素膜が選ばれている。
一方、太陽電池のさらなる高変換効率化のために、受光側表面と同様に、太陽電池セルの裏面側にも窒化珪素、酸化珪素、酸化アルミニウムなどの膜を形成し、裏面再結合の抑制による変換効率の向上を狙ったタイプ(裏面パッシベーション型太陽電池)のものが検討されている。裏面パッシベーション型太陽電池においても、電極材として導電性アルミニウムペーストが検討されている。このような裏面パッシベーション型太陽電池においてパッシベーション膜の上に形成された電極とシリコン基板とを導通させる方法としては、たとえば、特表2010−538466号公報(特許文献1)には、レーザー照射によりパッシベーション膜を貫通させる(LFC)方法、導電性ペーストを用いてファイヤースルー法によって導通させる方法が開示されている。また、「Investigation of Modified Screen-Printing Al Pastes for Local Back Surface Field Formation」,2006年6月, Photovoltaic Energy Conversion, Conference Record of the 2006 IEEE 4th World Conference on (Volume:2),pp.1338-1441(非特許文献1という)には、アルミニウムペーストを塗布する前に予めパッシベーション膜をレーザーやエッチングペーストで取り除く(iPERC)方法が開示されており、このような方法に適した導電性ペーストが提案されている。
特表2010−538466号公報 「Investigation of Modified Screen-Printing Al Pastes for Local Back Surface Field Formation」,2006年6月, Photovoltaic Energy Conversion, Conference Record of the 2006 IEEE 4th World Conference on (Volume:2),pp.1338-1441
しかしながら、非特許文献1に記載の方法では、一般的な太陽電池セルと異なり、部分的な合金層の形成であり、電極の大部分の領域においてパッシベーション膜と導電性アルミニウムペーストとが接触することになるので、両界面の結合が弱くなる。この結果、太陽電池セル上でのアルミニウム電極抵抗値の上昇と耐久性低下による電極の剥離、磨耗が起こり、太陽電池セルから出力される電気を効率的に伝達することができないという問題がある。また、非特許文献1に記載のペーストは、無機バインダーとしてガラスフリットを含んでいるため、窒化ケイ素のようなパッシベーション膜の上に塗布した場合、700〜900℃の温度での焼成過程において、導通をとらない領域においてもガラスフリットがパッシベーション膜を浸食(ファイヤースルー)してしまい、パッシベーション機能を低下させてしまう恐れがある。一方、ペースト中のガラスフリットを除いてしまうと、無機バインダーとしての密着性が損なわれ、パッシベーション膜との密着性が低下する恐れがある。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、導通をとらない領域においてパッシベーション膜の侵食により裏面再結合抑制効果を損なうことなく、パッシベーション膜との密着性が向上し、かつ、パッシベーション膜上で電極としての機能を十分に果たし、太陽電池セルから出力される電気を効率的に伝達することができる導電性アルミニウムペーストを提供することである。
本願発明者らは、上述した実情に鑑みて、パッシベーション膜を有する太陽電池セルにおいて、パッシベーション膜と、その上に導電性アルミニウムペーストを用いて形成される電極との密着性を向上し、太陽電池セルから出力される電気を効率的に伝達する方法を種々検討した。その結果、導電性アルミニウムペーストに、特定の成分を含有するガラス粉末を添加することにより、電極界面の密着性を向上することを見出した。この知見に基づいて、本発明に従った導電性アルミニウムペーストは、次のような特徴を備えている。
本発明に従った導電性アルミニウムペーストは、パッシベーション膜の上に太陽電池用裏面電極を形成するために塗工される導電性アルミニウムペーストであって、アルミニウム粉末と、ガラス粉末と、有機ビヒクルとからなる。ガラス粉末が、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、および、バリウムからなる群より選ばれた一種または二種以上の金属の酸化物を1重量%以上40重量%以下、含有する。
本発明の導電性アルミニウムペーストにおいて、アルミニウム粉末100重量部に対して、ガラス粉末を0.5重量部以上15重量部以下、有機ビヒクルを30重量部以上150重量部以下、含有することが好ましい。
以上のように、本発明の導電性アルミニウムペーストを用いることにより、パッシベーション膜と電極との密着性を向上させ、太陽電池素子から出力される電気を効率的に伝達することができるので、太陽電池素子の変換効率をさらに高めることができる。
一つの実施の形態として本発明が適用される太陽電池素子の一般的な断面構造を模式的に示す図である。 図1に示される構造を形成するための一つの製造工程における断面構造を模式的に示す図である。 本発明の実施例と比較例において作製された電極構造の断面を模式的に示す図である。
<太陽電池素子>
図1に示すように、太陽電池素子100は、たとえば、厚みが180〜250μmのp型シリコン半導体基板1を用いて構成される。シリコン半導体基板1の受光面側には、厚みが0.3〜0.6μmのn型不純物層2と、その上に、たとえば、窒化シリコン膜からなる反射防止膜3と、たとえば、銀からなるグリッド電極4とが形成されている。
また、シリコン半導体基板1の受光面と反対側の裏面には、たとえば、窒化シリコン膜からなるパッシベーション膜5が形成され、ファイヤースルーによってパッシベーション膜5を貫通するように所定のパターン形状に従ったアルミニウム電極層6が形成されている。アルミニウム電極層6は、アルミニウム粉末、ガラス粉末および有機ビヒクルからなるペースト組成物をスクリーン印刷等によって塗布し、乾燥させた後、たとえば、700〜900℃の温度にて短時間焼成することによって形成されている。この焼成の際にアルミニウムがシリコン半導体基板1の内部に拡散することにより、アルミニウム電極層6とシリコン半導体基板1との間にAl−Si合金層7が形成されると同時に、アルミニウム原子の拡散による不純物層としてp+層(BSF層)8が形成される。このp+層8の存在により、電子の再結合を防止し、生成キャリアの収集効率を向上させるBSF(Back Surface Field)効果が得られる。
上記のアルミニウム電極層6に接続され、かつ、パッシベーション膜5の上に接触して延在するように、もう一つのアルミニウム電極層9が形成される。本発明の導電性アルミニウムペーストは、アルミニウム電極層9を形成するためのペースト組成物である。
図2に示すように、パッシベーション膜5の上に、アルミニウム電極層6を形成するための導電性アルミニウムペースト60を塗布し、さらに、この導電性アルミニウムペーストを覆い、かつ、パッシベーション膜5の上に延在するように、アルミニウム電極層9を形成するための導電性アルミニウムペースト90が塗布される。その後、ファイヤースルー可能な温度である、たとえば、たとえば、700〜900℃の温度にて焼成することにより、アルミニウム電極層6とアルミニウム電極層9とが形成される。
<導電性アルミニウムペースト>
本発明の導電性アルミニウムペーストは、パッシベーション膜の上に太陽電池用裏面電極を形成するために塗工される導電性アルミニウムペーストであって、アルミニウム粉末と、ガラス粉末と、有機ビヒクルとからなる。ガラス粉末が、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、および、バリウムからなる群より選ばれた一種または二種以上の金属の酸化物を1重量%以上40重量%以下、含有する。
本発明の導電性アルミニウムペーストは、パッシベーション膜を有する太陽電池においてパッシベーション膜5の上にアルミニウム電極層9を形成するために用いられると、形成される電極とパッシベーション膜との密着性が向上し、パッシベーション膜上においてもアルミニウム電極層9が電極として低い電気抵抗を示し、電極として十分な性能を発揮することができ、太陽電池セルから出力される電気を効率的に伝達することができる。
<アルミニウム粉末>
導電性アルミニウムペーストがアルミニウム粉末を含むことによって、その導電性から電極としての効果を発揮することができる。アルミニウム粉末を構成するアルミニウム粒子の形状は特に限定されないが、その形状が球状であると、アルミニウム電極層9においてアルミニウム粒子の充填性が増し、電極の電気抵抗を低下させるのに有利である。本発明の導電性アルミニウムペースト中のアルミニウム粉末に関して、望ましい粒子径は、平均粒子径で1〜10μmである。平均粒子径が1μm以下では、ペースト中での分散性が悪化し、10μm以上では、反応性が低下する。
<ガラス粉末>
ガラス粉末は、アルミニウム粉末とシリコンとの反応やアルミニウム粉末自身の焼結を助ける作用があるとされている。ガラス粉末は、アルカリ金属、アルカリ土類金属のうち、少なくとも1種を含む。具体的には、アルカリ金属に属するリチウム、ナトリウム、カリウム、および、アルカリ土類金属に属するカルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、バリウムのうち、少なくとも1種の酸化物を含む。また、ガラス粉末には、Pb、Bi、V、B、Si、Sn、P、Znからなる群から選択される1種、または2種以上を含有してもよい。さらに、鉛を含むガラス粉末、もしくは、ビスマス系、バナジウム系、錫−燐系、ホウ珪酸亜鉛系、アルカリホウ珪酸系、などの無鉛のガラス粉末を用いることができる。特に人体への影響を鑑みると、無鉛のガラス粉末の利用が望ましい。また、ガラス粉末は、軟化点が750℃以下のものであることが好ましい。軟化点が750℃を超えるガラス粉末を用いると、アルミニウム粉末の焼結促進効果が低下するためである。また、ガラス粉末の平均粒子径としては、1μm以上5μm以下が好ましい。ガラス粉末の平均粒子径が1μm未満であるとペースト分散時にガラス粉末が凝集する恐れがあり、5μmを超えるとアルミニウム電極層9の電極抵抗を低下させる恐れがあるためである。さらに、本発明の導電性アルミニウムペースト中に含まれるガラス粉末の含有量は特に限定されないが、アルミニウム粉末100重量部に対して、0.5重量部以上15重量部以下であることが好ましい。導電性アルミニウムペースト中のガラス粉末の含有量が0.5重量部未満ではアルミニウム電極層9とパッシベーション膜5との密着性が低下し、15重量部を越えるとアルミニウム電極層9の電極としての電気抵抗が増加してしまうためである。
<有機ビヒクル>
有機ビヒクルとしては、溶剤に、必要に応じて各種添加剤および樹脂を溶解したものが使用される。溶剤としては公知のものが使用可能であり、具体的には、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。各種添加剤としては、たとえば、酸化防止剤、腐食抑制剤、消泡剤、増粘剤(タックファイヤー)、カップリング剤、静電付与剤、重合禁止剤、チキソトロピー剤、沈降防止剤等を使用することができる。具体的には、たとえば、ポリエチレングリコールエステル化合物、ポリエチレングリコールエーテル化合物、ポリオキシエチレンソルビタンエステル化合物、ソルビタンアルキルエステル化合物、脂肪族多価カルボン酸化合物、燐酸エステル化合物、ポリエステル酸のアマイドアミン塩、酸化ポリエチレン系化合物、脂肪酸アマイドワックス等を使用することができる。樹脂としては公知のものが使用可能であり、エチルセルロース、ニトロセルロース、ポリビニールブチラール、フェノール樹脂、メラニン樹脂、ユリア樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、フラン樹脂、ウレタン樹脂、イソシアネート化合物、シアネート化合物などの熱硬化樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンオキサイド、ポリスルフォン、ポリイミド、ポリエーテルスルフォン、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ4フッ化エチレン、シリコン樹脂等の二種以上を組み合わせて用いることができる。なお、本発明の導電性アルミニウムペーストに含められる有機ビヒクルには、樹脂を溶解しないものも含まれる。さらに、本発明の導電性アルミニウムペースト中に含まれる有機ビヒクルの含有量は特に限定されないが、アルミニウム粉末100重量部に対して30重量部以上150重量部以下であることが好ましい。有機ビヒクルの含有量が30重量部未満、または150重量部を越えると、ペーストの印刷性が低下するためである。
以下、本発明の実施例と比較例について説明する。
(実施例1)
平均粒径6μm、純度99.7%以上の球状のアルミニウム粉末100重量部に対して、以下の表1に示す含有量でB23、SiO2、ZnOを含み、さらに、BaO、K2O、Na2O、および、MgOの合計を12重量%(アルカリ酸化物量)含有するガラス粉末を1.5重量部、有機ビヒクルを40重量部、周知の混合機にて混合し、導電性アルミニウムペーストを調製した。
(実施例2)
平均粒径6μmで純度99.7%以上の球状のアルミニウム粉末100重量部に対して、表1に示す含有量でB23、SiO2、ZnOを含み、さらに、BaOおよびK2Oの合計を1重量%(アルカリ酸化物量)含有するガラス粉末を1.5重量部、有機ビヒクルを40重量部、周知の混合機にて混合し、導電性アルミニウムペーストを調製した。
(実施例3)
平均粒径6μmで純度99.7%以上の球状のアルミニウム粉末100重量部に対して、表1に示す含有量でB23、SiO2、ZnO、Al23を含み、BaO、CaO、Li2O、および、SrOの合計を10重量%(アルカリ酸化物量)含有するガラス粉末を1.5重量部、有機ビヒクルを40重量部、周知の混合機にて混合し、導電性アルミニウムペーストを調製した。
(実施例4)
平均粒径6μmで純度99.7%以上の球状のアルミニウム粉末100重量部に対して、表1に示す含有量でB23、SiO2、ZnO、Al23を含み、さらに、K2Oを12.5重量%(アルカリ酸化物量)含有するガラス粉末を1.5重量部、有機ビヒクルを40重量部、周知の混合機にて混合し、導電性アルミニウムペーストを調製した。
(実施例5)
平均粒径6μmで純度99.7%以上の球状のアルミニウム粉末100重量部に対して、表1に示す含有量でB23、SiO2、ZnO、Al23を含み、さらに、K2OおよびNa2Oの合計を40重量%(アルカリ酸化物量)含有するガラス粉末を1.5重量部、有機ビヒクル40重量部を、周知の混合機にて混合し、導電性アルミニウムペーストを調製した。
(比較例1)
平均粒径6μmで純度99.7%以上の球状のアルミニウム粉末100重量部に対して、アルカリ金属およびアルカリ土類金属のいずれも含まず、表1に示す含有量でB23、Bi23を含むガラス粉末を1.5重量部、有機ビヒクルを40重量部、周知の混合機にて混合し、導電性アルミニウムペーストを調製した。
(比較例2)
平均粒径6μmで純度99.7%以上の球状のアルミニウム粉末100重量部に対して、アルカリ金属およびアルカリ土類金属のいずれも含まず、表1に示す含有量でB23、SiO2、Al23、PbOを含むガラス粉末を1.5重量部、有機ビヒクルを40重量部、周知の混合機にて混合し、導電性アルミニウムペーストを調製した。
(比較例3)
平均粒径6μmで純度99.7%以上の球状のアルミニウム粉末100重量部に対して、アルカリ金属およびアルカリ土類金属のいずれも含まず、表1に示す含有量でZnO、Bi23を含むガラス粉末を1.5重量部、有機ビヒクルを40重量部、周知の混合機にて混合し、導電性アルミニウムペーストを調製した。
(比較例4)
平均粒径6μmで純度99.7%以上の球状のアルミニウム粉末100重量部に対して、表1に示す含有量でB23、SiO2、ZnO、Al23、Bi23を含み、さらに、BaOを0.5重量%(アルカリ酸化物量)含有するガラス粉末を1.5重量部、有機ビヒクルを40重量部、周知の混合機にて混合し、導電性アルミニウムペーストを調製した。
(比較例5)
平均粒径6μmで純度99.7%以上の球状のアルミニウム粉末100重量部に対して、表1に示す含有量でB23、SiO2、ZnO、Al23を含み、さらに、BaOおよびCaOの合計が45重量%(アルカリ酸化物量)含有するガラス粉末を1.5重量部、有機ビヒクルを40重量部、周知の混合機にて混合し、導電性アルミニウムペーストを調製した。
(比較例6)
平均粒径6μmで純度99.7%以上の球状のアルミニウム粉末100重量部に対して、表1に示す含有量でB23、ZnOを含み、さらに、BaOおよびLi2Oの合計を70重量%含有するガラス粉末を1.5重量部、有機ビヒクルを40重量部、周知の混合機にて混合し、導電性アルミニウムペーストを調製した。
実施例1〜5、比較例1〜6で得られた各導電性アルミニウムペーストを、図3に示すように、予め、パッシベーション膜5としてシリコン窒化膜を形成した平面寸法が156mm×156mmで、厚みが200μmのp型シリコン半導体基板1の全面上に、スクリーン印刷により塗布した。スクリーンメッシュは250Meshを使用した。シリコン半導体基板1を100℃の温度で10分乾燥後、赤外線焼成炉、空気雰囲気中で750〜800℃の温度で焼成し、シリコン半導体基板1上のパッシベーション膜5の全表面上にアルミニウム電極層9を形成した。
(密着性の評価)
アルミニウム電極層9とパッシベーション膜5との密着性は、パッシベーション膜5上に形成されたアルミニウム電極層9の表面にメンディングテープ(幅12mm、住友スリーエム株式会社製)を3cm程度の長さで貼り付けた後、シリコン半導体基板1に対して45度の角度をなす方向に勢いよくテープを引っ張って剥がし、貼り付けた元のメンディングテープ面積に対して、アルミニウムが付着した部分の合計面積の、割合を、二値化処理可能な解析ソフトを用いて算出することによって評価した。密着性の評価は、全て同一人物が同一の姿勢、角度、力、および一定の速度で行った。メンディングテープにアルミニウムの付着が全くないものを◎、テープ面積に対して5%未満の割合でアルミニウムが付着していたものを○、テープ面積に対して5%以上50%未満の割合でアルミニウムが付着していたものを△、テープ面積に対して50%以上の割合でアルミニウムが付着していたものを×として評価した。
(ファイヤースルー性の評価)
焼成工程中において、導通をとらない領域でパッシベーション膜5を侵食し、シリコン半導体基板1の表面までアルミニウム電極層9の界面が達するファイヤースルー性が発現していないかどうかを確認した。アルミニウム電極層9が形成されたシリコン半導体基板1を濃度が15重量%の塩酸水溶液に浸漬し、アルミニウム電極層9をエッチングで除去した。エッチング後のシリコン半導体基板1を光学顕微鏡(倍率:200倍)で観察し、ファイヤースルー性を評価した。シリコン半導体基板1の表面が全く露出していなかったものを「○」、20%未満の割合でシリコン半導体基板1の表面が露出していたものを「△」、20%以上の割合でシリコン半導体基板1の表面が露出していたものを「×」とした。
(アルミニウム電極層の面抵抗の評価)
電極の評価として、アルミニウム電極層9の面抵抗を、シート抵抗機(ナプソン株式会社製、型番RT―70V)を用いて測定した。
以上の評価結果を表1に示す。
Figure 2015115400
表1から、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、および、バリウムからなる群より選ばれた一種または二種以上の金属を1重量%以上40重量%以下含有するガラス粉末を含む実施例1〜5のペースト組成物をパッシベーション膜5の上に塗工することにより、形成されるアルミニウム電極層9とパッシベーション膜5との密着性が向上し、ファイヤースルー性が発現せずパッシベーション膜を損なうことがないとともに、アルミニウム電極層の面抵抗を低減することができるため、太陽電池素子から出力される電気を効率的に伝達することができることがわかる。
以上に開示された実施の形態や実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態や実施例ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものと意図される。
1:(p型)シリコン半導体基板、2:n型不純物層、3:反射防止膜、4:グリッド電極、5:パッシベーション膜、6,9:アルミニウム電極層、7:Al‐Si合金層、8:p+層、60,90:導電性アルミニウムペースト、100:太陽電池素子。

Claims (2)

  1. パッシベーション膜の上に太陽電池用裏面電極を形成するために塗工される導電性アルミニウムペーストであって、
    アルミニウム粉末と、ガラス粉末と、有機ビヒクルとからなり、
    前記ガラス粉末が、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、および、バリウムからなる群より選ばれた一種または二種以上の金属の酸化物を1重量%以上40重量%以下、含有する、導電性アルミニウムペースト。
  2. 前記アルミニウム粉末100重量部に対して、前記ガラス粉末を0.5重量部以上15重量部以下、前記有機ビヒクルを30重量部以上150重量部以下、含有する、請求項1に記載の導電性アルミニウムペースト。
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