JP2015112708A - 締め装置及びその締め方法 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、図10に示すように、モータ1の回転軸に直接または減速器を介してビット2が結合されており、ビット2のスクリュー状の先端部によって頭部を押圧されたネジ3は回転してワーク4にネジ込まれる。ネジ吸着用パイプ9に固定されているセンサ8は、ビット2の先端部とワーク4との相対位置を検出し、ネジ3が着座手前の位置に達した時点で検出信号を出力するのであって、以上の構成は上述した従来の構成と変わりがない。
次いで、モータ1に流れる電流が設定の締め付けトルクに対応する電流値に到達したか否かを監視し(ステップi)、到達を確認したモータ制御部11はモータ1を停止させる(ステップj)。そして、センサ8からの検出信号を入力した時点からネジ締め完了までのビット回転角度およびモータ1の減速完了からネジ締め完了までのビット回転角度をメモリ14に書き込む(ステップk)。
すなわち、ネジ締め自体は、ネジ締めシステム自体が正常に作動していれば、可能であり、図示していないが、例えば、本出願人が販売し、かつ、自動車等における製造現場において採用されている構成も前述と同様であるが、ネジ締め位置については、従来のネジ締め装置自体では位置情報を得ることはできなかった。
すなわち、本体内に設けられたモータにより回転する締め体により、外部のネジ又はナットを回転させて締めるようにした締め装置において、前記本体又は本体内に、小型慣性センサを設け、前記小型慣性センサからの検出信号を用いて演算することにより、前記本体が移動した位置を計測することができることにより、例えば、ネジ締め作業中のネジのネジ締め忘れや、万一発生したネジ締め忘れに対する他のネジ位置への遡及に対する根拠データとして活用し、ネジ締めの信頼度を向上させることができる。
また、前記小型慣性センサは、MEMS慣性センサよりなることにより、慣性センサ自体の大きさをパッケージ込みで1Cm3以下の小型化ができる。
また、前記本体は、三軸方向に前記本体を移動させることができるリンク機構によって保持されていることにより、例えば、エンジン等のように所定範囲に数多くのネジ又はナットを締める場合に、締め装置の位置を検出することができ、リンク機構の大きさを選択することにより、締める対象物の大小に拘わらず、自在にネジ締め等ができる。
また、前記本体には、少なくとも、モータ制御部及び上位通信部が設けられていることにより、締め体の駆動制御及び小型慣性センサの検出信号の処理が容易となる。
また、前記本体は、棒状をなすことにより、締め装置を位置制御して自動締めを行う場合に、リンク機構やXYステージ等の移動手段への締め装置の取付けを自在に行うことができる。
また、前記本体は、全体形状がT字状のピストル型をなし、その一部にグリップ部が形成されていることにより、作業者が手で締め装置を持ってネジ締めを行う場合に、締め装置の位置を小型慣性センサによって検出することができ、ネジ締め忘れ等のミスを防止すると共に、ネジ締め作業の信頼性を向上させることができる。
尚、従来例と同一又は同等部分には、同一符号を付して説明する。
図1において、符号20で示されるものは、ネジ及びナット等を締めるための締め装置21のリンク機構であり、このリンク機構20は、基台22と、この基台22に第1軸支部23aを介して設けられた第1リンク23と、この第1リンク23に第2軸支部24aを介して設けられた第2リンク24と、この第2リンク24の先端に設けられた輪状のチャック部25と、から構成されており、前記チャック部25には棒状をなす締め装置21が挿入された状態で固定されている。
尚、本体30の移動停止が検出されると速度計算を制御し、この停止検出における位置補正、原点認識における位置補正は、予め設定された位置に対して位置計算部51により計算される。
図5は、前記締め装置21に与える速度信号を示し、時間と共に、X,Y,Zの速度が変化している状態が明らかである。
前記本体30の先端側には、ネジ又はナット等を回転させて駆動するための締め体2が着脱自在に設けられ、ネジ又はナットに応じて交換できるように、図6の(A),(B)で示されるように構成されている。
従って、前述の図6及び図7で示されるピストル型の締め装置21のグリップ部52を作業者が手で握って、例えば、自動車等のエンジン又は車体等の予め設定され、かつ、その設定情報がデータとして記憶されている状態のネジに対する締め作業を行う場合、その時の本体30の位置が前記締め装置制御体33によって測定され前記上位通信部35に伝送されて図8で示されるディスプレイ51に表示される。尚、前記締め装置21は、ピストル型だけでなく、図示していないがハンドル型の構成にも直用できる。
尚、図9は、図8の測定結果を数字で示す結果である。
2 締め体
11 モータ制御部
20 リンク機構
21 締め装置
22 基台
23 第1リンク
23a 第1軸支部
24 第2リンク
24a 第2軸支部
25 チャック部
26 第1駆動手段
27 第2駆動手段
30 本体
31 下端
32 小型慣性センサ
33 締め装置制御体
34 記録
35 上位通信部
36 ケーブル
37 ジャイロ
37A 角速度情報
38 加速度計
38A 加速度情報
39 CPU
40 温度センサ
41 通信部
42 外部制御部
50 慣性演算部
51 位置計算部
52 グリップ部
Claims (12)
- 本体(30)内に設けられたモータ(1)により回転する締め体(2)により、外部のネジ又はナットを回転させて締めるようにした締め装置において、
前記本体(30)又は本体(30)内に、小型慣性センサ(32)を設け、前記小型慣性センサ(32)からの検出信号を用いて演算することにより、前記本体(30)が移動した位置を計測することを特徴とする締め装置。 - 前記小型慣性センサ(32)は、MEMS慣性センサよりなることを特徴とする請求項1記載の締め装置。
- 前記本体(30)は、三軸方向に前記本体(30)を移動させることができるリンク機構(20)によって保持されていることを特徴とする請求項1又は2記載の締め装置。
- 前記本体(30)には、少なくとも、モータ制御部(11)及び上位通信部(35)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の締め装置。
- 前記本体(30)は、棒状をなすことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の締め装置。
- 前記本体(30)は、全体形状がT字状のピストル型をなし、その一部にグリップ部(52)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の締め装置。
- 本体(30)内に設けられたモータ(1)により回転する締め体(2)により、外部のネジ又はナットを回転させて締めるようにした締め装置において、
前記本体(30)又は本体(30)内に、小型慣性センサ(32)を設け、前記小型慣性センサ(32)からの検出信号を用いて演算することにより、前記本体(30)が移動した位置を計測することを特徴とする締め装置の締め方法。 - 前記小型慣性センサ(32)は、MEMS慣性センサよりなることを特徴とする請求項7記載の締め装置の締め方法。
- 前記本体(30)は、三軸方向に前記本体(30)を移動させることができるリンク機構(20)によって保持されていることを特徴とする請求項7又は8記載の締め装置の締め方法。
- 前記本体(30)には、少なくとも、モータ制御部(11)及び上位通信部(35)が設けられていることを特徴とする請求項7ないし9の何れか1項に記載の締め装置の締め方法。
- 前記本体(30)は、棒状をなすことを特徴とする請求項7ないし10の何れか1項に記載の締め装置の締め方法。
- 前記本体(30)は、全体形状がT字状のピストル型をなし、その一部にグリップ部(52)が形成されていることを特徴とする請求項7又は8記載の締め装置の締め方法。
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2013
- 2013-12-16 JP JP2013258805A patent/JP2015112708A/ja active Pending
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