JP2015108838A5 - マイクロレンズアレイ - Google Patents

Description

この発明は、マイクロレンズアレイに関する。

この発明のマイクロレンズアレイは、自動車、列車、船舶、ヘリコプター、飛行機など各種の、運転可能な移動体に搭載される「ヘッドアップディスプレイ装置」に用いることができる。

光ビームを走査して２次元画像を表示する２次元画像表示装置が、ヘッドアップディスプレイ装置等として提案され、実用化されつつある（特許文献１、２）。

この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものである。
即ち、この発明は、干渉性ノイズを軽減できる新規なマイクロレンズアレイの実現を課題とする。

この発明のマイクロレンズアレイは、複数のマイクロレンズが、相互に近接して配列された構造を有し、隣接するマイクロレンズの境界部をなす面の曲率半径が、照射される光の波長よりも小さい。

この発明のマイクロレンズアレイでは、干渉性ノイズの軽減のためにマイクロレンズの境界部に遮光領域を用いる必要が無い。

マイクロレンズの境界部をなす面の曲率半径が、画素表示用ビームの波長よりも小さいので、この境界部で画素表示用ビームは拡散されない。

マイクロレンズアレイを用いる画像表示装置の実施の１形態を説明するための図である。 微細凸レンズによる拡散と干渉性ノイズ発生を説明するための図である。 干渉性ノイズの除去を説明するための図である。 微細凸レンズの配列形態例を３例示す図である。 微細凸レンズの配列形態の他の例を５例示す図である。 アナモフィックな微細凸レンズを説明するための図である。 被走査面素子の例を２例説明する図である。

以下、実施の形態を説明する。
図１は、マイクロレンズアレイを用いる画像表示装置（以下「２次元画像表示装置」とも言う。）の実施の１形態を説明するための図である。

マイクロレンズアレイである被走査面素子８は、画素表示用ビームＬＣを拡散させる微細凸レンズが、画素ピッチに近いピッチで密接して配列された「微細凸レンズ構造」を有する。

Claims (9)

1. 複数のマイクロレンズが、相互に近接して配列された構造を有し、隣接するマイクロレンズの境界部をなす面の曲率半径が、照射される光の波長よりも小さいマイクロレンズアレイ。
2. 請求項１記載のマイクロレンズアレイにおいて、
   互いに波長の異なる複数の光により照射され、
   隣接するマイクロレンズの境界部の曲率半径が、前記複数の光の波長のうちの最長波長よりも小さいマイクロレンズアレイ。
3. 請求項１または２記載のマイクロレンズアレイにおいて、
   相互に近接して配列されたマイクロレンズが、配列の縦方向よりも横方向に広い拡散角で拡散させるアナモフィックなレンズであるマイクロレンズアレイ。
4. 請求項１〜３の任意の１に記載のマイクロレンズアレイにおいて、
   相互に近接して配列されたマイクロレンズの個々が、長方形形状であり、正方行列状に配列されているマイクロレンズアレイ。
5. 請求項１〜３の任意の１に記載のマイクロレンズアレイにおいて、
   相互に近接して配列されたマイクロレンズの個々が、六角形形状であり、ハニカム状に配列されているマイクロレンズアレイ。
6. 請求項５記載のマイクロレンズアレイにおいて、
   マイクロレンズのハニカム状の配列が、ジグザグ型配列であるマイクロレンズアレイ。
7. 請求項５記載のマイクロレンズアレイにおいて、
   マイクロレンズのハニカム状の配列が、アームチェア型配列であるマイクロレンズアレイ。
8. 請求項４〜７の任意の１に記載のマイクロレンズアレイにおいて、
   マイクロレンズの横方向の実効画素ピッチ：ＳＸ、縦方向の実効画素ピッチ：ＳＹの比であるアスペクト比：ＳＹ／ＳＸが１より大きいマイクロレンズアレイ。
9. 請求項１〜８の任意の１に記載のマイクロレンズアレイにおいて、
   マイクロレンズのレンズ面光軸が、マイクロレンズアレイの基準面に対して直交方向から傾いているマイクロレンズアレイ。