JP2015106860A - 監視撮影システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】監視の用に供するパノラマ画像の画質を状況に応じて最適化することができる新規な監視撮影システムを提供する。
【解決手段】本発明によればn個の撮影装置と各該撮影装置に通信可能に接続される情報処理装置とを含む監視撮影システムであって、各前記撮影装置は、画像入力手段および画像処理手段を含み、前記情報処理装置は、各前記撮影装置から入力されたn個の画像を統合して合成画像を生成する合成画像生成部と、前記合成画像から監視対象を検出する監視対象検出部と、検出された監視対象を撮影している前記撮影装置を特定する撮影装置特定部と、各前記撮影装置の前記画像入力手段および前記画像処理手段にパラメータを設定するパラメータ制御部とを含む、監視撮影システムが提供される。
【選択図】図1
【解決手段】本発明によればn個の撮影装置と各該撮影装置に通信可能に接続される情報処理装置とを含む監視撮影システムであって、各前記撮影装置は、画像入力手段および画像処理手段を含み、前記情報処理装置は、各前記撮影装置から入力されたn個の画像を統合して合成画像を生成する合成画像生成部と、前記合成画像から監視対象を検出する監視対象検出部と、検出された監視対象を撮影している前記撮影装置を特定する撮影装置特定部と、各前記撮影装置の前記画像入力手段および前記画像処理手段にパラメータを設定するパラメータ制御部とを含む、監視撮影システムが提供される。
【選択図】図1
Description
本発明は、監視撮影システムに関し、より詳細には、複数のカメラを備える監視撮影システムに関する。
近年、セキュリティ確保のため、建物の天井に防犯カメラを設置して、その撮影画像をモニタリングするタイプの監視撮影システムが広く普及している。従来、このような監視撮影システムにおいては、複数のカメラを使って全方位を撮影し、それぞれの撮影画像を統合してパノラマ化することが行われている。
ここで、監視の用に供するパノラマ画像は、監視対象が迅速に発見できるように、高画質であることが求められる。
しかしながら、各カメラの撮影範囲の光線状態が大きく異なる場合、カメラの画質を個別的に最適化してしまうと、撮影画像間に色調差が生じてしまうため、パノラマ画像は繋ぎ目が不自然になる。
監視用画像(パノラマ画像)を長時間凝視しなければならない監視員にとって、パノラマ画像の不自然さは、眼精疲労の原因となる。
この点につき、特許第4325642号(特許文献2)は、自動車に搭載された複数の車載カメラの撮影画像を合成表示するカメラシステムにおいて、任意に選択された第1のカメラ装置の画像信号をリファレンスデータとして第2のカメラ装置に転送し、当該リファレンスデータに基づいて第2のカメラ装置内で補正画像を生成し、当該補正画像と第1のカメラ装置の撮影画像を合成表示する構成を開示する。
本発明は、上記従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、本発明は、監視の用に供するパノラマ画像の画質を状況に応じて最適化することができる新規な監視撮影システムを提供することを目的とする。
本発明者は、監視の用に供するパノラマ画像の画質を状況に応じて最適化することができる新規な監視撮影システムにつき鋭意検討した結果、以下の構成に想到し、本発明に至ったのである。
すなわち、本発明によれば、n個(nは2以上の整数)の撮影装置と各該撮影装置に通信可能に接続される情報処理装置とを含む監視撮影システムであって、各前記撮影装置は、画像入力手段および画像処理手段を含み、前記情報処理装置は、各前記撮影装置から入力されたn個の画像を統合して合成画像を生成する合成画像生成部と、前記合成画像から監視対象を検出する監視対象検出部と、検出された監視対象を撮影している前記撮影装置を特定する撮影装置特定部と、各前記撮影装置の前記画像入力手段および前記画像処理手段にパラメータを設定するパラメータ制御部とを含み、前記パラメータ制御部は、各前記撮影装置が監視対象を撮影していない期間においては、前記合成画像の画質が全体最適となるパラメータを生成して、該パラメータをn個の前記画像入力手段およびn個の前記画像処理手段に設定し、1個の前記撮影装置のみが監視対象を撮影している期間においては、該1個の前記撮影装置の出力画像の画質が個別的に最適となるパラメータを生成して、該パラメータをn個の前記画像入力手段およびn個の前記画像処理手段に設定する、監視撮影システムが提供される。
上述したように、本発明によれば、監視の用に供するパノラマ画像の画質を状況に応じて最適化することができる新規な監視撮影システムが提供される。
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である監視撮影システム100の機能ブロック図を示す。以下、図1に基づいて、監視撮影システム100の構成を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態である監視撮影システム100の機能ブロック図を示す。以下、図1に基づいて、監視撮影システム100の構成を説明する。
監視撮影システム100は、n個(nは2以上の整数)のデジタル撮影装置10(以下、カメラ10という)と情報処理装置200とを含んで構成される。本実施形態において、各カメラ10は、情報処理装置200と通信可能に接続されており、各カメラ10(1,2…n)が撮影したn個の画像の映像信号が情報処理装置200に入力されるように構成されている。
本実施形態においては、予定する監視範囲と各カメラ10の画角の関係から必要なカメラ10の個数を決めることができる。仮に、全方位を監視範囲とし、カメラ10が180度を超える画角を持つ場合、用意するカメラ10は2個で足りる。
また、本実施形態においては、n個のカメラ10と情報処理装置200を1つの筐体に一体化してもよいし、カメラ10と情報処理装置を物理的に分離し、双方を有線または無線を介して通信可能に接続してもよい。
本実施形態において、各カメラ10は、レンズ光学系、シャッター機能付き光学センサ、アナログフロントエンド(AFE)を含む画像入力手段12と、画像入力手段12から供給されるデジタルデータついて画像処理を実行するデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を含む画像処理手段14と、カメラ全体を制御するマイクロコンピュータ16を含んで構成されている。
一方、情報処理装置200は、画像合成部210、監視対象検出部212、撮影装置特定部214およびパラメータ制御部216を含んで構成されている。
画像合成部210は、n個のカメラ10(1,2…n)から供給されるn個の画像を統合してパノラマ画像(合成画像)を生成し、外部に出力する。
監視対象検出部212は、画像合成部210が生成する合成画像から監視対象(例えば、人)を検出するための機能部である。監視対象の検出は、いわゆる動体検知の手法を用いて行うことができる。動体検知の手法としては、オプティカルフローを用いる方法、背景差分法を用いる方法、フレーム間差分法を用いる方法などを挙げることができるが、これらはいずれも既知の手法であるので、ここではこれ以上の説明を省略する。
監視対象検出部212は、監視対象を検出したことに応答して、当該監視対象の合成画像上の位置を撮影装置特定部214に通知する。
撮影装置特定部214は、通知された監視対象の位置に基づいて合成画像を解析し、n個のカメラ10(1,2…n)の中から当該監視対象を撮影しているカメラ10を特定する。
パラメータ制御部216は、状況に応じた最適なパラメータを動的に生成し、生成したパラメータを各カメラ10(1,2…n)の画像入力手段12および画像処理手段14のそれぞれに設定する。具体的には、パラメータ制御部216は、露出条件に関する第1のパラメータおよび色補正(ホワイトバランスなど)に関する第2のパラメータを生成して、各カメラ10のマイクロコンピュータ16に供給する。各カメラ10のマイクロコンピュータ16は、パラメータ制御部216から供給される第1のパラメータを画像入力手段12に設定し、第2のパラメータを画像処理手段14に設定する。なお、システム起動時については、パラメータに関し、画像入力手段12および画像処理手段14が所定の初期値を読み込んで動作するようにしてもよい。
各画像入力手段12は、パラメータ制御部216から供給される第1のパラメータに基づいて画像入力処理を実行し、その結果を画像処理手段14に出力する。画像処理手段14は、画像入力手段12から供給される結果について、パラメータ制御部216から供給される第2のパラメータに基づいて画像処理を実行し、その実行結果を画像合成部210に出力する。
本実施形態によれば、パラメータ制御部216が状況に応じた最適パラメータを画像入力手段12および画像処理手段14に設定する結果、画像合成部210で生成される合成画像(パノラマ画像)の画質が最適化される。
以上、本実施形態の監視撮影システム100の構成について概説してきたが、続いて、情報処理装置200が実行する具体的な処理について、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。
ステップ101では、まず、画像合成部210がn個のカメラ10(1,2…n)の撮影画像を統合して合成画像(パノラマ画像)を生成する。
続くステップ102では、監視対象検出部212が、監視対象を検出するべく、画像合成部210が生成した合成画像について動体検知を実施する。
動体検知の結果、監視対象が検出されなかった場合は(ステップ103、No)、処理はステップ104に進む。ステップ104では、パラメータ制御部216が、合成画像の画質が全体最適となるパラメータ(画像入力手段12のための第1のパラメータおよび画像処理手段14のための第2のパラメータ)を生成する。
その後、パラメータ制御部216は、生成した第1のパラメータをn個の画像入力手段12(1,2…n)のそれぞれに設定し、生成した第2のパラメータをn個の画像処理手段14(1,2…n)のそれぞれに設定する(ステップ105)。その後、処理はステップ101に戻る。
以降、監視対象検出部212が監視対象を検出しない限り、上述した一連の手順を繰り返す。
つまり、本実施形態では、監視対象検出部212が監視対象を検出していない期間において、n個の画像入力手段12(1,2…n)のそれぞれに係る第1のパラメータが同じ値に設定され、n個の画像処理手段14(1,2…n)のそれぞれに係る第2のパラメータが同じ値に設定されることになる。
一方、ステップ103の判断において、監視対象が検出された場合は(ステップ103、Yes)、処理はステップ106に進む。ステップ106では、撮影装置特定部214が、検出された監視対象の合成画像上の位置に基づいて合成画像を解析し、n個のカメラ10(1,2…n)の中から監視対象を撮影しているカメラ10を特定する。
続くステップ107で、撮影装置特定部214は、1個のカメラ10のみが監視対象を撮影しているか否かを判断する。その結果、1個のカメラ10のみが監視対象を撮影していると判断した場合は(ステップ107、Yes)、撮影装置特定部214は、その旨をパラメータ制御部216に通知する。
続くステップ108では、上記通知を受けたパラメータ制御部216が、監視対象を撮影している1個のカメラの出力画像の画質が個別的に最適となるパラメータ(第1のパラメータおよび第2のパラメータ)を生成する。
続くステップ105では、パラメータ制御部216は、生成した第1のパラメータをn個の画像入力手段12(1,2…n)のそれぞれに設定し、生成した第2のパラメータをn個の画像処理手段14(1,2…n)のそれぞれに設定する。その後、処理はステップ101に戻る。
以降、1個のカメラ10のみが監視対象を撮影している限り、上述した一連の手順を繰り返す。
つまり、本実施形態では、1個のカメラ10のみが監視対象を撮影している期間において、n個の画像入力手段12(1,2…n)のそれぞれの第1のパラメータが同じ値に設定され、n個の画像処理手段14(1,2…n)のそれぞれの第2のパラメータが同じ値に設定されることになる。
一方、ステップ107の判断において、1個のカメラ10のみが監視対象を撮影していないと判断した場合は(ステップ107、No)、処理はステップ109に進む。
ステップ109では、撮影装置特定部214は、2個のカメラ10が同じ監視対象を撮影しているか否かを判断する。その結果、2個のカメラ10が同じ監視対象を撮影していると判断した場合は(ステップ109、Yes)、撮影装置特定部214は、その旨をパラメータ制御部216に通知する。
続くステップ110では、上記通知を受けたパラメータ制御部216が、同じ監視対象を撮影している2個のカメラの出力画像を統合した画像の画質が個別的に最適となるパラメータ(第1のパラメータおよび第2のパラメータ)を生成する。
続くステップ105では、パラメータ制御部216は、生成した第1のパラメータをn個の画像入力手段12(1,2…n)のそれぞれに設定し、生成した第2のパラメータをn個の画像処理手段14(1,2…n)のそれぞれに設定する(ステップ105)。その後、処理はステップ101に戻る。
以降、2個のカメラ10が同じ監視対象を撮影している限り、上述した一連の手順を繰り返す。
つまり、本実施形態では、2個のカメラ10が同じ監視対象を撮影している期間において、n個の画像入力手段12(1,2…n)のそれぞれの第1のパラメータが同じ値に設定され、n個の画像処理手段14(1,2…n)のそれぞれの第2のパラメータが同じ値に設定されることになる。
一方、2個以上のカメラ10のそれぞれが別個の監視対象を撮影している場合(ステップ107、No→ステップ109、No)、撮影装置特定部214は、その旨をパラメータ制御部216に通知する。
続くステップ111では、上記通知を受けたパラメータ制御部216が、各カメラ10の出力画像の画質が個別的に最適となるパラメータ(第1のパラメータおよび第2のパラメータ)を生成する。すなわち、ステップ111では、各カメラ10に固有のパラメータ(n個の第1のパラメータとn個の第2のパラメータ)が生成される。
続くステップ105では、パラメータ制御部216は、生成したn個の第1のパラメータのそれぞれを、対応するn個の画像入力手段12(1,2…n)のそれぞれに設定し、生成したn個の第2のパラメータのそれぞれを、対応するn個の画像処理手段14(1,2…n)のそれぞれに設定する(ステップ105)。その後、処理はステップ101に戻る。
以降、2個以上のカメラ10のそれぞれが別個の監視対象を撮影している限り、上述した一連の手順を繰り返す。
つまり、本実施形態では、2個以上のカメラ10のそれぞれが別個の監視対象を撮影している期間において、n個の画像入力手段12(1,2…n)のそれぞれの第1のパラメータが各カメラ10に固有の値に設定され、n個の画像処理手段14(1,2…n)のそれぞれの第2のパラメータが各カメラ10に固有の値に設定されることになる。
以上、本実施形態の監視撮影システム100を構成する情報処理装置200が実行する処理について説明してきたが、続いて、情報処理装置200が実行する処理を図3〜図6に例示する状況に沿って説明する。
図3は、4個のカメラ10を具備する監視撮影システム100が水平方向360°のパノラマ画像(合成画像)を生成する機構を模式的に示したものである。なお、ここでは、監視撮影システム100の監視対象を“人”とする。
図3(a)においては、4個のカメラ10のそれぞれに丸囲み符号1〜4を付すとともに(以下では、これらをカメラ1、カメラ2、カメラ3およびカメラ4として参照する)、各カメラの画角(撮影範囲)を破線で示している。また、図3(b)は、図3(a)に示す状況において生成されるパノラマ画像(合成画像)を示す(以下、図4、図5、図6、図8についても同様)。
図3(a)に示す状況においては、いずれのカメラも“人”を撮影していない。この場合、パラメータ制御部216は、パノラマ画像の画質が全体最適となるパラメータ(第1のパラメータおよび第2のパラメータ)を各画像入力手段12および各画像処理手段14に設定する。
この場合、図3(b)のパノラマ画像を構成する4つの領域間に大きな色調差が生じないので、領域間の繋ぎ目が目立たなくなる。その結果、パノラマ画像を長時間凝視しなければならない監視員の眼精疲労が軽減される。
次に、図4(a)に示す状況では、カメラ1のみが“人”を撮影している。この場合、パラメータ制御部216は、カメラ1の出力画像の画質が個別的に最適となるパラメータ(第1のパラメータおよび第2のパラメータ)を各画像入力手段12および画像処理手段14に設定する。
この場合、図4(b)のパノラマ画像において、カメラ1に対応する領域(丸囲み符号1)が高画質になるので、監視員は、そこに写り込んだ“人”の影像を拡大処理やスロー再生を駆使して詳細に観察することができるようになる。また、この場合も、パノラマ画像を構成する4つの領域間に大きな色調差が生じないため、監視員の眼精疲労が軽減される。
次に、図5(a)に示す状況では、カメラ1の撮影範囲とカメラ2の撮影範囲が重複した範囲に位置する“人”をカメラ1とカメラ2が同時に撮影している。この場合、パラメータ制御部216は、カメラ1の出力画像とカメラ2の出力画像を統合した画像の画質が個別的に最適となるパラメータ(第1のパラメータおよび第2のパラメータ)を各画像入力手段12および各画像処理手段14に設定する。
この場合、図5(b)のパノラマ画像において、カメラ1に対応する領域(丸囲み符号1)とカメラ1に対応する領域(丸囲み符号2)の画質が均等化される形で高画質になるので、監視員は、2つの領域の境界上に位置する“人”の影像を拡大処理やスロー再生を駆使して詳細に観察することができるようになる。また、この場合も、パノラマ画像を構成する4つの領域間に大きな色調差が生じないため、監視員の眼精疲労が軽減される。
次に、図6(a)に示す状況では、カメラ2とカメラ3がそれぞれ別の“人”を撮影している。この場合、パラメータ制御部216は、カメラ1〜4のそれぞれの出力画像の画質が個別的に最適となるパラメータ(第1のパラメータおよび第2のパラメータ)を各画像入力手段12および各画像処理手段14に設定する。
この場合、図6(b)のパノラマ画像において、カメラ1に対応する領域(丸囲み符号1)の画質、カメラ2に対応する領域(丸囲み符号2)の画質、カメラ3に対応する領域(丸囲み符号3)の画質およびカメラ4に対応する領域(丸囲み符号4)の画質が、それぞれ、個別的に最適化され高画質になる。
その結果、監視員は、カメラ2に対応する領域(丸囲み符号2)に写り込んだ“人”の影像と、カメラ3に対応する領域(丸囲み符号3)に写り込んだ“人”の影像の両方を拡大処理やスロー再生を駆使して詳細に観察することができるようになる。
以上、本発明の第1の実施形態について説明してきたが、続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態である監視撮影システム150の機能ブロック図を示す。なお、図7においては、先に述べた第1実施形態と共通する要素について同じ符号を用いている。
図7は、本発明の第2の実施形態である監視撮影システム150の機能ブロック図を示す。なお、図7においては、先に述べた第1実施形態と共通する要素について同じ符号を用いている。
監視撮影システム150は、n個(nは2以上の整数)のカメラ10(1,2…n)と、n個のマイク20(1,2…n)と、情報処理装置250とを含んで構成される。本実施形態において、各カメラ10および各マイク20は、情報処理装置200と有線または無線を介して通信可能に接続されており、各カメラ10(1,2…n)が撮影したn個の画像の映像信号と、各マイク20(1,2…n)が集音した音声信号が情報処理装置250に入力されるように構成されている。
情報処理装置250は、n個の画像入力手段12(1,2…n)、n個の画像処理手段14(1,2…n)、画像合成部210、撮影装置特定部218およびパラメータ制御部216を含んで構成されている。また、情報処理装置250は、n個の音検知手段203(1,2…n)を備えている。各音検知手段203は、各マイク20につき1つ用意され、マイク20が集音した音声信号が音検知手段203に入力されるように構成されている。
ここで、画像入力手段12、画像処理手段14、画像合成部210およびパラメータ制御部216は、先に述べた第1実施形態のそれと等価な構成であるので、ここではその説明を割愛するものとし、以下においては、専ら、第1実施形態との相違点について説明する。
図8は、情報処理装置250が実行する処理を表したフローチャートである。なお、図8においては、先に述べた第1実施形態と共通するステップについて同じステップ番号を用いている。以下、情報処理装置250が実行する処理を図8に示したフローチャートに基づいて説明する。
ステップ101では、まず、画像合成部210がn個のカメラ10(1,2…n)の撮影画像(すなわち、n個の画像入力手段12(1,2…n)から供給された画像データ)を統合して合成画像(パノラマ画像)を生成する。
続くステップ12では、n個の音検知手段203(1,2…n)が対応するマイク20から入力される音声信号を解析して、監視対象が発生する所定の音(以下、所定音という)を選択的に検知する。
その結果、n個の音検知手段203(1,2…n)のいずれもが所定音を検知しない場合には(ステップ201,No)、処理は、ステップ104→ステップ105の順に進んだ後、ステップ101に戻り、以降、音検知手段203が所定音を検知しない限り、上述した一連の手順を繰り返す。
一方、いずれかの音検知手段203が所定音を検知した場合には(ステップ201,Yes)、処理は、ステップ202に進む。
ステップ202では、撮影装置特定部218が、n個のカメラ10(1,2…n)の中から、所定音を検知した音検知手段203に対応するマイク20がその撮影範囲に設置されているカメラ10を、監視対象を撮影しているカメラとして特定する。
続くステップ203では、撮影装置特定部218は、1個のカメラ10のみが監視対象を撮影しているか否かを判断する。その結果、1個のカメラ10のみが監視対象を撮影していると判断した場合(ステップ203、Yes)、撮影装置特定部218は、その旨をパラメータ制御部216に通知する。
上記通知を受けたパラメータ制御部216は、ステップ108→ステップ105の順で処理を行う。その後、処理はステップ101に戻り、以降、1個のカメラ10のみが監視対象を撮影している限り、上述した一連の手順を繰り返す。
一方、ステップ203の判断において、1個のカメラ10のみが監視対象を撮影していないと判断した場合は(ステップ203、No)、処理はステップ204に進む。
ステップ204で、撮影装置特定部218は、2個のカメラ10が同じ監視対象を撮影しているか否かを判断する。その結果、2個のカメラ10が同じ監視対象を撮影していると判断した場合(ステップ204、Yes)、撮影装置特定部218は、その旨をパラメータ制御部216に通知する。
上記通知を受けたパラメータ制御部216は、ステップ110→ステップ105の順で処理を行う。その後、処理はステップ101に戻り、以降、2個のカメラ10が同じ監視対象を撮影している限り、上述した一連の手順を繰り返す。
一方、2個以上のカメラ10のそれぞれが別個の監視対象を撮影している場合(ステップ203、No→ステップ204、No)、撮影装置特定部218は、その旨をパラメータ制御部216に通知する。
上記通知を受けたパラメータ制御部216は、ステップ111→ステップ105の順で処理を行う。その後、処理はステップ101に戻り、以降、2個以上のカメラ10のそれぞれが別個の監視対象を撮影している限り、上述した一連の手順を繰り返す。
以上、本実施形態の監視撮影システム150を構成する情報処理装置250が実行する処理について説明してきたが、続いて、情報処理装置250が実行する処理を図9に例示する状況に沿って説明する。なお、ここでは、監視撮影システム150の監視対象を“人”とし、監視対象が発生する所定音を“人の会話の音声”とする。
図9は、4個のカメラ10と4個のマイク20を具備する監視撮影システム150が水平方向360°のパノラマ画像(合成画像)を生成する機構を模式的に示したものである。なお、図9(a)においては、4個のマイク20のそれぞれに丸囲み符号1〜4を付す(以下では、これらをマイク1、マイク2、マイク3およびマイク4として参照する)。
図9に示すように、本実施形態においては、カメラ1の撮影範囲にマイク1が設置されており、マイク1は、カメラ1の撮影範囲に位置する音源が発生する音を検知可能な指向性を備えている。以下、同様に、カメラ2、3、4のそれぞれの撮影範囲にマイク2、3、4が設置されており、マイク2、3、4は、それぞれ、カメラ2、3、4の撮影範囲に位置する音源が発生する音を検知可能な指向性を備えている。
図9(a)に示す状況では、マイク1に接続される音検知手段203のみが“人の会話の音声”を検知することに基づいて、カメラ1のみが“人”を撮影していると判断される。この場合、パラメータ制御部216は、カメラ1の出力画像の画質が個別的に最適となるパラメータ(第1のパラメータおよび第2のパラメータ)を各画像入力手段12および画像処理手段14に設定する。
この場合、図9(b)のパノラマ画像において、カメラ1に対応する領域(丸囲み符号1)が高画質になるので、監視員は、そこに写り込んだ“人”の影像を拡大処理やスロー再生を駆使して詳細に観察することができるようになる。また、この場合も、パノラマ画像を構成する4つの領域間に大きな色調差が生じないため、監視員の眼精疲労が軽減される。
他の想定される状況における監視撮影システム150に振る舞いついては、第1実施形態の説明を参考にされたい。
以上、説明したように、本実施形態によれば、監視の用に供するパノラマ画像の画質を状況に応じて最適化することができる。
なお、上述した実施形態の各機能は、C、C++、C#、Java(登録商標)などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、本実施形態のプログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、DVD、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROMなどの装置可読な記録媒体に格納して頒布することができ、また他装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
10…カメラ
12…画像入力手段
14…画像処理手段
16…マイクロコンピュータ
20…マイク
100,150…監視撮影システム
200,250…情報処理装置
203…音検知手段
210…画像合成部
212…監視対象検出部
214,218…撮影装置特定部
216…パラメータ制御部
12…画像入力手段
14…画像処理手段
16…マイクロコンピュータ
20…マイク
100,150…監視撮影システム
200,250…情報処理装置
203…音検知手段
210…画像合成部
212…監視対象検出部
214,218…撮影装置特定部
216…パラメータ制御部
Claims (9)
- n個(nは2以上の整数)の撮影装置と各該撮影装置に通信可能に接続される情報処理装置とを含む監視撮影システムであって、
各前記撮影装置は、画像入力手段および画像処理手段を含み、
前記情報処理装置は、
各前記撮影装置から入力されたn個の画像を統合して合成画像を生成する合成画像生成部と、
前記合成画像から監視対象を検出する監視対象検出部と、
検出された監視対象を撮影している前記撮影装置を特定する撮影装置特定部と、
各前記撮影装置の前記画像入力手段および前記画像処理手段にパラメータを設定するパラメータ制御部と
を含み、
前記パラメータ制御部は、
各前記撮影装置が監視対象を撮影していない期間においては、前記合成画像の画質が全体最適となるパラメータを生成して、該パラメータをn個の前記画像入力手段およびn個の前記画像処理手段に設定し、
1個の前記撮影装置のみが監視対象を撮影している期間においては、該1個の前記撮影装置の出力画像の画質が個別的に最適となるパラメータを生成して、該パラメータをn個の前記画像入力手段およびn個の前記画像処理手段に設定する、
監視撮影システム。 - 前記パラメータ制御部は、
2個の前記撮影装置が同じ監視対象を撮影している期間において、該2個の前記撮影装置の出力画像を統合した画像の画質が個別的に最適となるパラメータを生成し、該パラメータをn個の前記画像入力手段およびn個の前記画像処理手段に設定する、
請求項1に記載の監視撮影システム。 - 前記パラメータ制御部は、
2個以上の前記撮影装置のそれぞれが別個の監視対象を撮影している期間において、各前記撮影装置の出力画像の画質が個別的に最適となるn個のパラメータを生成し、該n個のパラメータを対応するn個の前記画像入力手段およびn個の前記画像処理手段に設定する、
請求項1または2に記載の監視撮影システム。 - 前記監視対象検出部は、前記合成画像の動体検知によって監視対象を検出する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の監視撮影システム。
- 画像入力手段および画像処理手段を含むn個(nは2以上の整数)の撮影装置に通信可能に接続されるコンピュータを制御するためのコンピュータ実行可能なプログラムであって、
コンピュータを、
各前記撮影装置から入力されたn個の画像を統合して合成画像を生成する合成画像生成手段、
前記合成画像から監視対象を検出する監視対象検出手段、
検出された監視対象を撮影している前記撮影装置を特定する撮影装置特定手段、
各前記撮影装置の前記画像入力手段および前記画像処理手段にパラメータを設定するパラメータ制御手段であって、
各前記撮影装置が監視対象を撮影していない期間においては、前記合成画像の画質が全体最適となるパラメータを生成して、該パラメータをn個の前記画像入力手段およびn個の前記画像処理手段に設定し、
1個の前記撮影装置のみが監視対象を撮影している期間においては、該1個の前記撮影装置の出力画像の画質が個別的に最適となるパラメータを生成して、該パラメータをn個の前記画像入力手段およびn個の前記画像処理手段に設定する、パラメータ制御手段、
として機能させるためのプログラム。 - n個(nは2以上の整数)の撮影装置と各該撮影装置に通信可能に接続される情報処理装置とを含む監視撮影システムであって、
各前記撮影装置は、画像入力手段および画像処理手段を含み、
前記情報処理装置は、
各前記撮影装置から入力されたn個の画像を統合して合成画像を生成する合成画像生成部と、
各前記撮影装置の撮影範囲内に位置する音源から発生する音を選択的に検知する音検知手段と、
前記音検知手段が監視対象の発生する所定音を検知したことに応答して、該所定音の音源を撮影範囲に含む前記撮影装置を、監視対象を撮影している撮影装置として特定する撮影装置特定部と、
前記画像入力手段および前記画像処理手段にパラメータを設定するパラメータ制御部と
を含み、
前記パラメータ制御部は、
各前記撮影装置が監視対象を撮影していない期間においては、前記合成画像の画質が全体最適となるパラメータを生成して、該パラメータをn個の前記画像入力手段およびn個の前記画像処理手段に設定し、
1個の前記撮影装置のみが監視対象を撮影している期間においては、該1個の前記撮影装置の出力画像の画質が個別的に最適となるパラメータを生成して、該パラメータをn個の前記画像入力手段およびn個の前記画像処理手段に設定する、
監視撮影システム。 - 前記パラメータ制御部は、
2個の前記撮影装置が同じ監視対象を撮影している期間において、該2個の前記撮影装置の出力画像を統合した画像の画質が個別的に最適となるパラメータを生成し、該パラメータをn個の前記画像入力手段およびn個の前記画像処理手段に設定する、
請求項6に記載の監視撮影システム。 - 前記パラメータ制御部は、
2個以上の前記撮影装置のそれぞれが別個の監視対象を撮影している期間において、各前記撮影装置の出力画像の画質が個別的に最適となるn個のパラメータを生成し、該n個のパラメータを対応するn個の前記画像入力手段およびn個の前記画像処理手段に設定する、
請求項6または7に記載の監視撮影システム。 - 画像入力手段および画像処理手段を含むn個(nは2以上の整数)の撮影装置と各該撮影装置に通信可能に接続されるコンピュータを制御するためのコンピュータ実行可能なプログラムであって、
コンピュータを、
各前記撮影装置から入力されたn個の画像を統合して合成画像を生成する合成画像生成手段、
各前記撮影装置の撮影範囲内に位置する音源から発生する音を選択的に検知する音検知手段、
前記音検知手段が監視対象の発生する所定音を検知したことに応答して、該所定音の音源を撮影範囲に含む前記撮影装置を、監視対象を撮影している撮影装置として特定する撮影装置特定手段、
前記画像入力手段および前記画像処理手段にパラメータを設定するパラメータ制御手段であって、各前記撮影装置が監視対象を撮影していない期間においては、前記合成画像の画質が全体最適となるパラメータを生成して、該パラメータをn個の前記画像入力手段およびn個の前記画像処理手段に設定し、1個の前記撮影装置のみが監視対象を撮影している期間においては、該1個の前記撮影装置の出力画像の画質が個別的に最適となるパラメータを生成して、該パラメータをn個の前記画像入力手段およびn個の前記画像処理手段に設定する、パラメータ制御手段、
として機能させるためのプログラム。
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---|---|---|---|
JP2013248822A JP2015106860A (ja) | 2013-12-02 | 2013-12-02 | 監視撮影システム及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013248822A JP2015106860A (ja) | 2013-12-02 | 2013-12-02 | 監視撮影システム及びプログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018025607A1 (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 車載カメラ装置、車載カメラ調整装置及び車載カメラ調整システム |
WO2021075321A1 (ja) * | 2019-10-18 | 2021-04-22 | ソニー株式会社 | 撮像装置、電子機器及び撮像方法 |
JP7484242B2 (ja) | 2020-03-10 | 2024-05-16 | 株式会社リコー | 画像処理装置、画像処理方法、撮像装置、画像処理システムおよびプログラム |
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2013
- 2013-12-02 JP JP2013248822A patent/JP2015106860A/ja active Pending
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