JP2015100370A - 水晶体前嚢切開具 - Google Patents

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【課題】 水晶体を摘出する際の連続円形切嚢を、滑らかな縁部の円形に、短時間で熟練を要せずに形成できる水晶体前嚢切開具を提供する。【解決手段】 切開刀7(図3示)の移動を案内する可撓性を備えた環状ガイド部材4を操作ロッド3の先端部に連繋させ、操作ロッド3を把持筒2に対して摺動自在とし、環状ガイド部材4は折り畳まれた状態で把持筒2内に収容され、把持筒2から押し出された際に環状に拡開する。この環状ガイド部材4の中心が水晶体前嚢の中心に位置するように角膜開口部から挿入し、環状ガイド部材4を把持筒2から押し出して拡開させ、切開刀7に連繋させた切開ワイヤ13(図5示)を引いて切開刀7を環状ガイド部材4に案内させて移動させると、環状ガイド部材4に沿って水晶体前嚢が切開され、連続円形切嚢が形成される。【選択図】 図1

Description

この発明は、白内障の治療のためのの際に水晶体を摘出し、人工水晶体(人工レンズ)を挿入するための開口である連続円形切嚢を、水晶体前嚢に形成するための水晶体前嚢切開具に関する。
白内障は、例えば加齢によって、レンズとして機能している水晶体が白濁することで眼底に届くべき光が制限されてしまい、視力の低下や視界にかすみが生じる症状を呈する病気である。この種の白内障は、水晶体を人工水晶体に置換する眼科手術による治療が行われている。
白内障の眼科手術は、次の手順で行われる。まず、角膜もしくは強角膜、強膜の一部を切開して角膜開口部を形成し、この開口部から水晶体前嚢切開具を挿入する。この水晶体前嚢切開具で、水晶体前嚢を、水晶体を摘出するのに適した大きさと形状の連続円形切嚢(Continuous curvilinear capsulorrhexis: CCC )を形成する。次いで、水晶体を、例えば超音波等によって破砕して、前記連続円形切嚢から吸引等によって取り出して摘出する。次いで、人工水晶体を前記連続円形切嚢から挿入して所定の位置に固定することにより完了する。
前述した連続円形切嚢を形成する場合に、水晶体前嚢切開具が用いられる。
例えば、特許文献1には、プローブの回動許容角度が限られていても、切開すべき円周の360度の範囲に亘って刃先が常に円周方向を向き、連続した滑かな単線で短時間に前嚢をほぼ円形に切開させるようにした水晶体前嚢切開具が提案されている。この水晶体前嚢切開具は、握持部と、握持部の先端に固定されて所定長さに延出したプローブと、前記プローブの先端部にその一側面と平行な面上で旋回自由に支持されたカッタ支持体と、前記カッタ支持体に前記プローブの反対側へ突出させて配置されたカッタと、からなるものである。
また、特許文献2には、より短時間でかつより安全に、水晶体前嚢を切開することができる切開刀が提案されている。この切開刀は、把持部、および前記把持部から延出し、先端が屈曲されている針状部材を有する水晶体前嚢切開刀であって、前記針状部材の先端が、二股また三股以上のマルチの股にされているものである。
特開平8−47505号公報 特開2008−307297号公報
前述した、特許文献1と特許文献2のそれぞれに開示されている水晶体前嚢切開具は、前記角膜開口部から前記カッタや針状部材の先端を挿入し、執刀医が前記把持部を把持して操作しながらカッタや針状部材の先端で前嚢を切開して連続円形切嚢を形成するものである。
このため、執刀医の操作に依存することになるから、執刀医の熟練度合によっては連続円形切嚢が綺麗な円形とならず楕円形になったり、縁部がギザギザになってしまうことで、連続円形切嚢の切開面が前嚢の後方まで広がり、人工水晶体を水晶体嚢内に固定できなくなってしまうおそれがある。
また、楕円形になってしまうと、例えば水晶体に換えて挿入される人工水晶体に多焦点レンズなどを用いることができなくなるなど、患者にとって不利益な手術となってしまうおそれがある。すなわち、多焦点レンズでは、その中心位置が所定の位置とならなければ十分な機能を果たすことができず、楕円形であると、多焦点レンズの中心を連続円形切嚢の中心に一致させることができないからである。
また、熟練を要する作業であることのみならず、慎重な作業でもあることから、相当の時間を要する作業であり、執刀医と患者のいずれにとっても負担が大きくなってしまうおそれがある。
そこで、この発明は、熟練を要することなく、簡便な作業で確実に縁部にギザギザ等が形成されずに滑らかな縁部を備えた、楕円形とならずに綺麗な円形の連続円形切嚢を形成することができる水晶体前嚢切開具を提供することを目的としている。
前記目的を達成するための技術的手段として、この発明に係る水晶体前嚢切開具は、水晶体を摘出し、摘出された水晶体に代わる人工水晶体を挿入するために、水晶体前嚢を切開して連続円形切嚢を形成する水晶体前嚢切開具において、円筒形の把持筒と、形成すべき連続円形切嚢に沿って配する環状ガイド部材と、前記環状ガイド部材に沿って移動する切開刀と、前記切開刀を移動させる切開刀移動手段と、前記環状ガイド部材に一端部を連繋させるとともに、前記把持筒に挿通されて、他端部を該把持筒から突出させた操作ロッドととからなり、前記環状ガイド部材に可撓性を具備させて、折り畳まれた状態で前記切開刀と共に前記把持筒に収容可能として、前記操作ロッドの進退によって該環状ガイド部材を把持筒に対して出没自在とするとともに、突出時には可撓性によって環状に拡開することを特徴としている。
角膜等に形成された角膜開口部より、前記環状ガイド部材を収容させた状態で前記把持筒の先端を挿入する。そして、前記操作ロッドを把持筒に対して押し込む。これにより、前記把持筒に収容されている前記環状ガイド部材が把持筒から押し出されて、その可撓性によって折り畳まれた状態から拡開して環状に形成される。この状態で、環状ガイド部材は連続円形切嚢に沿った位置に位置することになる。そして、前記切開刀移動手段を操作して切開刀を環状ガイド部材に沿って移動させると、該切開刀により水晶体前嚢が環状ガイド部材に沿った形状に切開される。
また、請求項2の発明に係る水晶体前嚢切開具は、前記把持筒の外側面に該把持筒の軸方向に沿って固定され、一端部を把持筒の端部から突出させ、突出させた先端部を前記環状ガイド部材の中心位置を臨ませた心だし部材を備えたことを特徴としている。
拡開した前記環状ガイド部材の中心と水晶体前嚢の中心とをほぼ一致させることが好ましい。このため、前記心だし部材を具備させ、その先端を水晶体前嚢の中心部に臨ませて配した状態で環状ガイド部材を拡開させる。これにより、水晶体前嚢の中心に環状ガイド部材の中心がほぼ一致することになる。
また、請求項3の発明に係る水晶体前嚢切開具は、前記切開刀は、前記環状ガイド部材に対して、該環状ガイド部材に収容される収容位置と水晶体前嚢を切開する切開位置との間で揺動自在であり、前記切開刀の揺動手段を具備させたことを特徴としている。
前記環状ガイド部材が水晶体前嚢に対して所望の位置に配された状態となったならば、前記切開刀を水晶体前嚢を切開できる切開位置に揺動させるようにしたものである。前記環状ガイド部材が把持筒から押し出された際には、その可撓性によって折り畳まれた状態から拡開することになるが、このとき、切開刀が環状ガイド部材から水晶体前嚢を切開できる切開位置に突出している状態では、拡開動作時に切開刀により水晶体前嚢を切開する場合がある。この場合には、環状ガイド部材で囲まれる部分を切開することになるため、連続円形切嚢の形成には支障を生じないが、不測の場合には不都合箇所を切開してしまうおそれがある。このため、環状ガイド部材が拡開した後に切開刀を切開位置に位置させるようにしたものである。
この発明に係る水晶体前嚢切開具によれば、前記切開刀移動手段の操作によって切開刀を環状ガイド部材に沿って移動させることができ、この切開刀の移動によって縁部にギザギザ等が形成されない綺麗な縁部を有する連続円形切嚢を形成できる。このため、連続円形切嚢の形成する執刀医に熟練を要求せず、また、執刀時間を短縮することができて、執刀医および患者の負担を軽減できる。また、連続円形切嚢の切開面が前嚢の後方まで広がることがなく、人工水晶体を水晶体嚢内に安定して固定できる。
また、請求項2の発明に係る水晶体前嚢切開具によれば、前記環状ガイド部材の中心を水晶体前嚢の中心に、簡単に一致させることができるから、切開のための作業を簡便に行うことができ、所望の連続円形切嚢を確実に形成することができる。
しかも、連続円形切嚢の中心と人工レンズの中心とを確実に一致させることができるから、人工水晶体に多焦点レンズを用いた手術を確実に行うことができる。
また、請求項3の発明に係る水晶体前嚢切開具によれば、切開時に切開刀を切開位置に位置付けることにより、不都合な部位を切開してしまうような不測の事態を防止できる。
この発明に係る水晶体前嚢切開具の使用時を示す概略斜視図である。 この発明に係る水晶体前嚢切開具の不使用時を示す概略斜視図である。 この発明に係る水晶体前嚢切開具の環状ガイド部材のガイド面を示す平面図である。 図3に示す環状ガイド部材の裏面図である。 この発明に係る環状ガイド部材による切開刀のガイド機構を説明する図で、環状ガイド部材を展開し、一部を切断して示す断面図である。 図5に示すA−A線に沿って切断した断面図である。 図5に示すB−B線に沿って切断した断面図である。 この発明に係る水晶体前嚢切開具の切開刀を示す側面図である。 図8に示す切開刀の背面図である。
図1はこの発明に係る水晶体前嚢切開具1の斜視図であり、円筒状の把持筒2とこの把持筒2に対して摺動自在に収容された中空の操作ロッド3、この操作ロッド3の一端部に連繋させた環状ガイド部材4、該操作ロッド3の他端部に連繋させた操作部である操作環5、前記把持筒2の外側面に該把持筒2の軸方向と平行な方向に固定されている心だし部材6とを主体として構成されている。
前記環状ガイド部材4は可撓性を備えた部材によって構成されており、図2に示すように、把持筒2に収容された状態では折り畳まれるようにしてあり、図1に示すように、把持筒2から突き出された状態では拡開して環状となるようにしてある。また、前記心だし部材6は一端部が把持筒2よりも突出しており、この突出した先端部が適宜に折曲されて、該折曲された端部6aが環状に拡開した状態の前記環状ガイド部材4の中心となるようにしてある。
図3〜図7は、前記環状ガイド部材4を示す図であり、図3は平面図、図4は裏面図、図5は展開した状態の一部を切断して示す一部断面図、図6は図5に示すA−A線に沿って切断した断面図、図7は図5に示すB−B線に沿って切断した断面図である。この環状ガイド部材4には、切開刀7が該環状ガイド部材4に沿って移動可能に支持されている。
前記切開刀7は、図8および図9に示すように、先端部に切開用の刃先部7aが形成された刀身部7bと、この刀身部7bが先端部に取り付けられた台座部7cと、この台座部7cの基端部に刀身部7bと反対側を指向させた取り付けられた支持ブラケット7dと、この支持ブラケット7dにこの切開刀7の進退方向に対して直角の方向に突出させた一対の円柱状の支持軸部7eとを備えた構造とされている。すなわち、前記刀身部7bの台座部7cに対する取付位置は前記支持軸部7eの軸の位置に対して偏倚している。
図6および図7に示すように、前記環状ガイド部材4の表面側から適宜な深さまで凹部が形成されて切開刀収容部4aとされており、該切開刀収容部4aの上部に内側に突出させたガイド板部4bが形成され、このガイド板部4bの上側に切開刀7の前記支持軸部7eを収容するガイド溝部4cが形成されている。また、このガイド溝部4cの上部であって、前記支持ブラケット7dの上部が位置する部分には、この支持ブラケット7dを収容すると共に、後述する操作用のワイヤを通す通索空間4dが形成されている。
そして、図5〜図7に示すように、切開刀7の前記支持軸部7eを環状ガイド部材4の前記ガイド溝部4cの挿入させ、刀身部7bが前記ガイド板部4bの外側に位置するように、該切開刀7を環状ガイド部材4に保持させる。このとき、切開刀7を、図5上実線で示すように、起立させて切開位置にある状態で、前記支持軸部7eが刀身部7bよりも移動方向の前方となるように保持させる。これにより、前記支持軸部7eを中心として刀身部7bが、ガイド板部4bに沿った収容位置と刃先部7aにより水晶体前嚢を切開できる切開位置との間で揺動自在となる。
前記環状ガイド部材4は、図1〜図4に示すように、可撓性を備えた長尺状の材料を環状に湾曲させて形成されており、基端部41には、前記操作ロッド3の先端部が連繋させてある。また、この環状ガイド部材4の先端部42は、前記基端部41に連続することなく、環状の内側を指向させて湾曲させてある。そして、前記切開刀収容部4aとガイド板部4b、ガイド溝部4c、通索空間4dは、基端部41から先端部42にかけて形成されている。
図5は環状ガイド部材4の先端部42の近傍を示す図で、環状ガイド部材4を展開した断面図である。環状ガイド部材4の先端部42の前記通索空間4dの内部には、円柱状の起立ワイヤガイド10aが、該通索空間4dを横切って固定されている。また、この起立ワイヤガイド10aを挟んで先端部42の反対側には、円柱状の収容ワイヤガイド11aが、通索空間4dを横切って固定されている。また、通索空間4dの途中の位置であって、後述するように、環状ガイド部材4の可撓性を損なわない適宜位置には、図5と図7に示すように、中間ガイド12が突設されている。
前記起立ワイヤガイド10aには、図5に示すように、切開刀7の前記台座部7cの上面の端部であって、切開刃7bの上方位置に先端部が固定された揺動手段としての起立ワイヤ10を巻回させて案内させ、前記中間ガイド12により案内されて張設されている。また、切開刀7の刀身部7bの前面の中央部には揺動手段としての収容ワイヤ11の先端部が固定されており、この収容ワイヤ11は前記支持ブラケット7dの上面に案内されて前記収容ワイヤガイド11aに巻回され、前記中間ガイド12により案内されて張設されている。
また、図5に示すように、前記切開刀7の支持ブラケット7dの前面には切開刀移動手段としての切開ワイヤ13の先端部が固定されている。
一方、前記起立ワイヤ10と収容ワイヤ11、切開ワイヤ13は、いずれも、前記環状ガイド部材4の基端部41を通り、該基端部41から中空の前記操作ロッド3の内部を挿通させて、前記操作環5に至るように張設されており、さらに、後述するように環状ガイド部材4の方向に引き込まれた場合であっても、いずれのワイヤ10、11、13の基端部も操作ロッド3の内部にまで引き込まれないようにしてある。なお、例えば、これらワイヤ10、11、13を巻き取り、巻き解くリール手段等にこれらの基端部を連繋させてあっても構わない。
以上により構成されたこの発明に係る水晶体前嚢切開具1の作用を、以下に説明する。
この水晶体前嚢切開具1の前記操作ロッド3を把持筒2から引き出して、図2に示すように、環状ガイド部材4を折り畳んで、前記把持筒2に収容させた状態とする。この状態で、角膜開口部から前記心だし部材6の端部6aを挿入して、該端部6aを水晶体前嚢の中心部に位置させる。なお、このときには、把持筒2の環状ガイド部材4側の端部が角膜開口部から挿入される。次いで、前記操作ロッド3を把持筒6に対して押し込む。これにより、環状ガイド部材4が把持筒2から突出するから、その可撓性によって、図1に示すように心だし部材6の端部6aを中心として環状に拡開する。なお、この際には、切開刀7は、図5の破線で示すように、環状ガイド部材4の先端部42で、前記切開刀収容部4aに倒れた状態で収容されている。また、この状態を図6に示してある。
環状ガイド部材4が拡開した状態で、前記切開収容部4aが円形状に水晶体前嚢を臨んだ状態となる。この状態で、前記起立ワイヤ10を引き出す。この起立ワイヤ10の先端部は、図5に示すように、起立ワイヤガイド10aを経由して切開刀7の台座部7cの後部に固定されているから、該起立ワイヤ10が引かれることによって切開刀7が前記支持軸部7eを軸として、図5上時計回り方向に揺動し、図5上鎖線で示すように起立し、刃先部7aが水晶体前嚢に刺さった状態となる。この状態で、前記切開ワイヤ13を引く。切開ワイヤ13の先端部は切開刀7の前記支持ブラケット7dに固定されているから、切開刀7の支持軸部7eが環状ガイド部材4の前記ガイド溝部4cに案内されて環状ガイド部材4により形成された円弧に沿って移動することになる。なお、移動した位置にある切開刀7を、図5上実線で示してある。また、前記台座部7cの上面は前記ガイド板部4cに当接しているため、切開刀7が後方に倒れることがない。すなわち、図5において、実線で示す起立した状態にある切開刀7のように、姿勢が安定して前方に移動することになる。
前記切開ワイヤ13が引かれることによる切開刀7の移動によって、水晶体前嚢が切開される。しかも、切開刀7は環状ガイド部材4に案内されて移動するから、縁部にギザギザが生じない滑らかな縁部を備えた、綺麗な円形に形成される。
前記切開刀7が移動して、環状ガイド部材4の基端部41に到達すると、前記把持筒2を心だし部材6の端部6aを中心として旋回させ、切開刀7の刃先部7aが既に切開された部位に移動するように操作する。これにより、水晶体前嚢が円形に切開されて、連続円形切嚢が形成される。
そして、前記収容ワイヤ11を引く。収容ワイヤ11の先端部は前記刀身部7bの前面の中央部に固定されており、しかも、環状ガイド部材4の先端部42に固定された収容ワイヤガイド11aに案内されているから、切開刀7は起立した状態から支持軸部7eを中心として、図5上反時計回り方向に揺動し、切開刀収容部4aに収容される。この状態で、前記操作ロッド3を把持筒2に対して引き出せば、環状ガイド部材4は折り畳まれながら、把持筒2内に収容されて、図2に示す状態となる。次いで、把持筒2と共に心だし部材6を角膜開口部から引き出して、連続円形切嚢の形成が完了する。
なお、前述した環状ガイド部材4を把持筒2内に収容させる際に、切開位置にある切開刀7に係合して収容位置まで揺動させる係合部を把持筒2の内面に設けても構わない。この場合には、前記収容ワイヤ11等は不要となる。
この発明に係る水晶体前嚢切開具によれば、熟練を要することなく縁部が滑らかで、楕円とならない綺麗な円形の連続円形切嚢を形成でき、しかも、短時間で形成できるから、執刀医や患者の負担を軽減し、迅速な眼科手術を行える。また、連続円形切嚢の精度が向上することにより、手術の簡便性の向上と相俟って白内障の手術の確実性を向上させ、人工レンズの普及を図ることに寄与する。加えて、熟練の不要や手術時間の短縮等の手術の安全性の向上によって、合併症の低下による患者の安全性にも寄与する。
1 水晶体前嚢切開具
2 把持筒
3 操作ロッド
4 環状ガイド部材
4a 切開刀収容部
4b ガイド板部
4c ガイド溝部
4d 通索空間
41 基端部
42 先端部
5 操作環
6 心だし部材
6a 端部
7 切開刀
7a 刃先部
7b 刀身部
7c 台座部
7d 支持ブラケット
7e 支持軸部
10 起立ワイヤ
10a 起立ワイヤガイド
11 収容ワイヤ
11a 収容ワイヤガイド
12 中間ガイド
13 切開ワイヤ(切開刀移動手段)

Claims (3)

  1. 水晶体を摘出し、摘出された水晶体に代わる人工水晶体を挿入するために、水晶体前嚢を切開して連続円形切嚢を形成する水晶体前嚢切開具において、
    円筒形の把持筒と、
    形成すべき連続円形切嚢に沿って配する環状ガイド部材と、
    前記環状ガイド部材に沿って移動する切開刀と、
    前記切開刀を移動させる切開刀移動手段と、
    前記環状ガイド部材に一端部を連繋させるとともに、前記把持筒に挿通されて、他端部を該把持筒から突出させた操作ロッドととからなり、
    前記環状ガイド部材に可撓性を具備させて、折り畳まれた状態で前記切開刀と共に前記把持筒に収容可能として、前記操作ロッドの進退によって該環状ガイド部材を把持筒に対して出没自在とするとともに、突出時には可撓性によって環状に拡開することを特徴とする水晶体前嚢切開具。
  2. 前記把持筒の外側面に該把持筒の軸方向に沿って固定され、一端部を把持筒の端部から突出させ、突出させた先端部を前記環状ガイド部材の中心位置を臨ませた心だし部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の水晶体前嚢切開具。
  3. 前記切開刀は、前記環状ガイド部材に対して、該環状ガイド部材に収容される収容位置と水晶体前嚢を切開する切開位置との間で揺動自在であり、
    前記切開刀の揺動手段を具備させたことを特徴とする請求項1に記載の水晶体前嚢切開具。
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