JP2015098684A - お墓の施工方法および墓石 - Google Patents

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Abstract

【課題】石碑の重心を極力低くしてその転倒を防止し、かつ、設置される墓石間の独立性を確保しつつこれらの間隔を極力狭めて、設置できるお墓の数を極力増やすことのできるお墓の施工方法および墓石を提供することを課題とする。
【解決手段】墓石1の基体2および蓋体3をあらかじめ製作しておき、前記墓石が設置される墓地に所定深さの溝10を掘削し、この溝の底部を転圧した後に、この底部に、前記あらかじめ製作された前記基体の複数を、間隔をおいて設置し、ついで、前記複数の基体の基部外周に形成される空間部にコンクリートを打設した後に、前記溝を埋め戻して前記コンクリートを覆うとともに、前記各基体の開口部が露出するように転圧し、ついで、前記各基体の開口部に前記蓋体を装着することを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、お墓の施工方法および墓石に関するものである。
一般に、お墓は、お骨が納められる納骨室と、この納骨室の上部に設置された石碑とからなる墓石によって形成されている。
ところで、このようなお墓にあっては、前記石碑が高く建てられてその重心が高いことから、地震等による揺れが作用した場合、前記石碑が倒れてしまうといった不具合があった。
このような不具合に対処すべく従来では、たとえば、特許文献1に示されるように、平板状の石碑の下部に納骨室を一体に形成した墓石を用い、複数の前記墓石を、コンクリート製の石碑受け台に敷き並べることにより、前記石碑の重心を低くして、転倒を防止する技術が提案されている。
特開2004−100419号公報
ところで、前述した従来の技術にあっては、複数の墓石を石碑受け台に敷き並べるようにしているが、この場合、墓石同士が至近距離に配置されることから、個々の墓石の独立性が損なわれるといった課題が残されている。
一方、前述した墓石の独立性を確保するために、前記石碑受け台を墓石ごとに設置しようとすると、以下のような新たな問題点が発生する。
すなわち、前記石碑受け台を構築する場合、構築場所の地ならしを行なった後に、その上に鉄筋を組み上げ、さらに、この鉄筋を取り囲んで型枠を組み、ついで、この型枠内にコンクリートを打設して養生し、この養生期間経過後に前記型枠を撤去するという作業が必要となる。
したがって、前述した配筋作業、型枠の組み上げ作業や解体作業、および、コンクリートの打設作業を行なうために、前記石碑受け台の設置領域周りに、さらに、前述した作業を行なうためのスペースが必要となる。
そして、前述した作業用スペースを設けることにより、隣り合う墓石間の間隔が広くならざるを得ず、この結果、構築できる墓石の数が少なくなってしまう。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、石碑の重心を極力低くしてその転倒を防止し、かつ、設置される墓石間の独立性を確保しつつこれらの間隔を極力狭めて、設置できるお墓の数を極力増やすことのできるお墓の施工方法および墓石を提供することを解決課題とする。
本発明は、前述した課題を解決するために、お骨が収納される上部が開放された基体と、この基体に、その開放部を閉じるようにして装着される蓋体とからなる墓石を用い、この墓石をあらかじめ製作しておき、前記墓石が設置される墓地に所定深さの溝を掘削し、この溝の底部を転圧した後に、この底部に、前記あらかじめ製作された前記基体の複数を、間隔をおいて設置し、ついで、前記複数の基体の基部外周に形成される空間部にコンクリートを打設した後に、前記溝を埋め戻して前記コンクリートを覆うとともに、前記各基体の開口部が露出するように転圧し、ついで、前記各基体の開口部に前記蓋体を装着することを特徴としている。
このような構成とすることにより、お骨の収納部となる基体やその開口部を閉じる蓋体をあらかじめ製作しておき、これらを施工現場に掘削された溝内に設置することにより即座にお骨の収納部を形成することができる。
したがって、お骨の収納部を形成するための配筋作業や型枠作業、および、型枠の解体作業が不要となり、これらの作業のためのスペースを前記基体周りに設ける必要がなくなる。
この結果、前記基体の設置間隔を、墓石の独立性を確保することができる範囲内で極力狭めることができるとともに、墓石の設置可能な数を増やすことができる。
また、溝内に設置された複数の基体は、その基部外周に打設されるコンクリートによって固定されるとともに、相互の間隔が保持される。
そして、このコンクリートは墓石の構造体ではないことから、硬化強度はさほど必要がなく、この結果、硬化強度を発現させるための養生期間が不要若しくは短くてすみ、このコンクリートの打設直後に、前記溝の埋め戻し作業を行なうことができる。
したがって、前述した配筋作業や型枠作業を不要にすることができることと相まって、施工期間の大幅な短縮を図ることができる。
そして、前記基体の開口部は、埋め戻された地面とほぼ同じ高さとなされ、この開口部に装着される前記蓋体も、前記地面に近い位置に、この地面と略平行に配置される。
したがって、前記蓋体の重心が低く位置させられて、転倒等の不具合が解消される。
前述した施工方法に用いられる墓石は、お骨が収納される上部が開放された基体と、この基体に、その開放部を閉じるようにして装着される蓋体とからなり、これらの基体および蓋体が工場生産され、前記基体が、コンクリートによって箱形に形成されているとともに、前記上部の開口部に所定深さの凹部が形成され、前記蓋体の下面には、前記基体の開口部の内面形状とほぼ等しい形状に形成されて、前記基体の凹部に嵌合させられる凸部が形成された構成とすることが好ましい。
このように、前記基体および蓋体を工場生産することにより、その品質管理を容易にして均一な品質の基体および蓋体を得ることができる。
また、鋼製枠を用いた製作が可能であり、この場合、前記基体および蓋体の内外面をきれいに仕上げることができるので、後処理の作業を軽減することができる。
そして、前記蓋体の凸部が前記基体の凹部に嵌合させられることにより、両者間のずれが防止され、これによって、施工後における前記蓋体の位置ずれを防止することができる。
したがって、前記墓石によれば、前述したお墓の製造方法を有効に実施することができる。
そして、前記蓋体の上面に碑文を刻設することによって、この蓋体を容易に石碑とすることができる。
また、前記凹部内に、この凹部に嵌合させられる前記凸部との間に挟持されて、これらの凹部と凸部間を液密に封止する環状のパッキンを装着することが好ましい。
これによって、前記基体内への水の浸入を防止することができるので、墓跡内に水が溜まることを防止し、また、その内部や収納される骨壺等の汚れや損傷を抑制することができる。
そして、前記凸部の下面で、前記凸部の外周縁部に、前記凸部の突出方向に延びる複数の突条を一体に形成することが好ましい。
このような構成とすることによって、前記蓋体を前記基体から取り外した際に、前記突条を地面に接触させて、前記蓋体と地面との直接的な接触を避け、前記蓋体の角部の欠け等を防止することができる。
前述したように、本発明の墓石の施行方法によれば、複数施工されるお墓の個々の独立性を確保しつつ、限られた大きさの敷地に対し、より多くのお墓を施工することができる。
本発明の墓石の一実施形態を示す分解斜視図である。 本発明の墓石の一実施形態を示すもので、蓋体を下面側から見た斜視図である。 本発明の墓石の一実施形態を示す斜視図である。 本発明のお墓の施工方法の一実施形態によって施工されたお墓の斜視図である。 本発明のお墓の施工方法の一実施形態によって施工されたお墓の斜視図である。 本発明のお墓の施工方法の一実施形態を示すもので、施工手順を示す概略図である。 本発明のお墓の施工方法の一実施形態を示すもので、施工手順を示す概略図である。 本発明のお墓の施工方法の一実施形態を示すもので、施工手順を示す概略図である。 本発明のお墓の施工方法の一実施形態を示すもので、施工手順を示す概略図である。 本発明のお墓の施工方法の一実施形態を示すもので、施工手順を示す概略図である。 本発明のお墓の施工方法の一実施形態を示すもので、施工手順を示す概略図である。 本発明の墓石の変形例を示すもので、蓋体の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明のお墓の施工方法に先だって、本施工方法に好適に用いられる墓石について図1ないし図3を参照して説明する。
これらの図において符号1で示す墓石は、お骨が収納される上部が開放された基体2と、この基体2に、その開放部2aを閉じるようにして装着される蓋体3とからなり、これらの基体2および蓋体3が工場生産され、前記基体2が、コンクリートによって箱形に形成されているとともに、前記上部の開口部2aに所定深さの凹部2bが形成され、前記蓋体3の下面には、前記基体2の開口部2aの内面形状とほぼ等しい形状に形成されて、前記基体2の凹部2bに嵌合させられる凸部3aが形成されている。
前記基体2および蓋体3は、好ましくは鋼製型枠を用いて成形され、その内部には、必要に応じて、たとえばメッシュ筋等の補強筋が埋め込まれる。
ここで、前記基体2は、箱形以外に円筒形やその他の形状に形成することができ、また、たとえば、既成のコンクリート二次製品である集水桝等を利用することも可能である。
そして、本実施形態においては、前記蓋体3の上面に碑文Wが刻設されて、この蓋体3が石碑となされている。
一方、前記突起3aは、削り出しによって形成しても良く、あるいは、その形状の石材を貼り付けることによって形成することもできる。
この方法によれば、前述した既成のコンクリート二次製品を利用する際に、このコンクリート二次製品の開口部形状の変化に容易に対応することができる。
前記凹部2b内には、この凹部2bに嵌合させられる前記凸部3aとの間に挟持されて、これらの凹部2bと凸部3a間を液密に封止する環状のパッキン4が装着されている。
さらに、前記蓋体3の前記凸部3aの下面で、この凸部3aの外周縁部には、前記凸部3aの突出方向に延びる複数の突条3bが一体に形成されている。
これらの突条3bは、本実施形態においては、前記凸部3aの四隅に形成されており、前記蓋体3を前記基体2から取り外して地面においた際に、この地面と接触して前記蓋体3もしくはその凸部3aの角部が地面と接触して欠け等の損傷が生じることを防止するようになっている。
ついで、このように構成された墓石1を用いた本発明のお墓の施工方法について説明する。
まず、お墓の施工現場において、図6に示すように、お墓の施工方向に沿った所定長さLの溝10を掘削する。
この溝10の深さは、後述する砕石11の敷き固め厚さに前記基体2の高さを加えた寸法にほぼ等しくなるように設定される。
そして、前記溝10は、一条だけでなく、必要に応じて平行に複数条掘削され、それぞれに、複数の墓石1が設置されることによって、全体として格子状に配列された墓石群を形成する。
ついで、前記溝10の底部に砕石11を搬入するとともに、図7に示すように、この砕石11を転圧して敷き固める。
このようにして砕石11が敷き固められた溝10内に、工場より搬入された基体2を、図8に示すように、所定の間隔で配置する。
ここで、前記基体2はお骨を収納する部屋を形成するのであるが、この収納部屋を形成するにあたり、前記基体2を溝10内に設置する作業のみですみ、前記溝10内における配筋作業や型枠作業が不要である。
したがって、前述した配筋作業や型枠作業を行なうためのスペースが不要であるから、前記基体2の複数を、墓石1の独立性を考慮した最小限の間隔をおいて設置することができる。
この結果、所定の広さの敷地に対して、設置できる墓石1の数を増やすことができるとともに、必要とする作業を削減して、工期の短縮を図り、かつ、施工コストを低減することができる。
このように前記基体2の設置が完了すると、ポンプ車等を用いて、前記溝10内に設置した各基体2の下部外周の空間部に、図9に示すように、コンクリートCを打設することにより、前記各基体2の固定を行なうとともに、隣接する基体2どうしの間隔を規制する。
ここで、前記ポンプ車を用いることなく、コンクリートをミキサー車から一輪車に移し、この一輪車によって施工現場へ搬送して打設することもできる。
ついで、前記溝10内の、前記各基体2周りの空間部を埋め戻すとともに転圧し、図10に示すように、前記基体2周りの土を転圧して締め固める。
ここで、前記基体2の下部外周に打設されるコンクリートCは、前記基体2の強度、すなわち、墓石1の強度に関与するものではなく、いわゆる、捨てコンであることから、打設直後に前述した埋め戻し作業や転圧作業を行なうことができる。
したがって、現場打ちされるコンクリートCの養生を行なうことなく後作業を行なうことができ、この点からも工期を短縮することができる。
以上の施工手順によって、墓石1を構成する基体2の複数が、図5に示すように、その開口部2aを露出した状態で地中に設置される。
これより、前記各基体2の開口部2aに蓋体3を被せることによって、図11および図4に示すように、複数のお墓が施工される。
このようにして施工されたお墓の墓石1にあっては、図4に示すように、前記蓋体3が地面に対して至近距離の位置に略水平状態で設置されて、その重心位置が低い位置に保持されることから、地震等の振動が加わった際にも、前記蓋体3が転倒するようなことはない。
また、前記蓋体3を装着するのに先立って、前記基体2の凹部2b内にパッキン4を装着しておくことにより、装着された前記蓋体3と前記基体2との嵌合部分が前記パッキン4によって液密に閉塞されるので、設置された墓石1内への水等の浸入が抑制される。
このように、本実施形態によれば、限られた敷地に、隣り合うお墓どうしの独立性を確保しつつその施工数を増やすことができるとともに、施工に必要な作業を大幅に削減して、工期の短縮化を図り、かつ、施工コストの低減を図ることができる。
なお、前記実施形態において示した墓石1の形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
たとえば、前記蓋体3の上部を、図12に示すように、斜め内側へ向かって掘削することにより、前記蓋体3の一部に取っ手3cを形成することもできる。
この取っ手3cは、前記蓋体3の開閉の際に用いられるもので、この蓋体3の重心近傍に設けることにより、前記蓋体3の姿勢変化を極力小さく保持した状態で開閉操作を行なうことができ、その開閉操作を容易にすることができる。
そして、図12において、前記取っ手3cを蓋体3の上面に一カ所形成する例について示したが、これに代えて、前記蓋体3の側面両側に設けるようにしても良い。
1 墓石
2 基体
2a 開放部
2b 凹部
3 蓋体
3a 凸部
3b 突条
3c 取っ手
4 パッキン
10 溝
C コンクリート
W 碑文

前述した施工方法に用いられる墓石は、お骨が収納される上部が開放された基体と、この基体に、その開放部を閉じるようにして装着される蓋体とからなり、これらの基体および蓋体が工場生産され、前記基体が、コンクリートによって箱形に形成されているとともに、前記上部の開口部に所定深さの凹部が形成され、前記蓋体の下面には、前記基体の開口部の内面形状とほぼ等しい形状に形成されて、前記基体の凹部に嵌合させられる凸部が形成されており、前記凸部の下面で、前記凸部の外周縁部には、前記凸部の突出方向に延びる複数の突条が一体に形成された構成とすることが好ましい。

Claims (5)

  1. お骨が収納される上部が開放された基体と、この基体に、その開放部を閉じるようにして装着される蓋体とからなる墓石を用い、この墓石をあらかじめ製作しておき、前記墓石が設置される墓地に所定深さの溝を掘削し、この溝の底部を転圧した後に、この底部に、前記あらかじめ製作された前記基体の複数を、間隔をおいて設置し、ついで、前記複数の基体の基部外周に形成される空間部にコンクリートを打設した後に、前記溝を埋め戻して前記コンクリートを覆うとともに、前記各基体の開口部が露出するように転圧し、ついで、前記各基体の開口部に前記蓋体を装着することを特徴とするお墓の施工方法。
  2. お骨が収納される上部が開放された基体と、この基体に、その開放部を閉じるようにして装着される蓋体とからなる墓石であって、これらの基体および蓋体が工場生産され、前記基体が、コンクリートによって箱形に形成されているとともに、前記上部の開口部に所定深さの凹部が形成され、前記蓋体の下面には、前記基体の開口部の内面形状とほぼ等しい形状に形成されて、前記基体の凹部に嵌合させられる凸部が形成されていることを特徴とする墓石。
  3. 前記蓋体の上面には、碑文が刻設されて石碑となされていることを特徴とする請求項2に記載の墓石。
  4. 前記凹部内に、この凹部に嵌合させられる前記凸部との間に挟持されて、これらの凹部と凸部間を液密に封止する環状のパッキンが装着されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の墓石。
  5. 前記凸部の下面で、前記凸部の外周縁部には、前記凸部の突出方向に延びる複数の突条が一体に形成されていることを特徴とする請求項2ないし請求項4の何れかに記載の墓石。

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