JP2015093507A - 車両下部構造 - Google Patents

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Sota Sugimoto
聡太 杉本
日向 渥美
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日向 渥美
哲夫 塗木
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哲夫 塗木
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Abstract

【課題】ダッシュパネル周りにおいて車両後側への荷重に対する耐力を向上する。
【解決手段】車両10では、第2閉断面部82内にトルクボックスRF90が設けられ、ダッシュパネル40及びトルクボックス70がトルクボックスRF90によって連結されている。そして、トルクボックスRF90の上フランジ部96がダッシュパネル40を介してダッシュクロスメンバ50の下フランジ部60と重なり合っている。これにより、下フランジ部60がダッシュパネル40及び上フランジ部96によって補強されて、ダッシュクロスメンバ50の下フランジ部60における強度が高くなる。しかも、トルクボックスRF90によって第2閉断面部82が前側第2閉断面部82Aと後側第2閉断面部82Bとの2箇所の閉断面に分割される。これにより、ダッシュパネル40周りに3箇所の閉断面(第1閉断面部62、前側第2閉断面部82A、後側第2閉断面部82B)が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダッシュパネル周りの車両下部構造に関する。
下記特許文献1に記載された車両下部構造では、ダッシュボードロア(ダッシュパネル)の車室側(車両後側)にダッシュボードクロスメンバ(ダッシュクロスメンバ)が設けられており、ダッシュボードロアの車室とは反対側にアウトトリガ(トルクボックス)が設けられている。そして、ダッシュボードクロスメンバの上方の接合用フランジ部とアウトトリガの前端部とによってダッシュボードロアが狭持されている。これにより、ホイールハウス部の後部が補強されている。
特開2013−169806号公報 特許第5041073号公報
しかしながら、上記車両下部構造では、上述したようにダッシュボードクロスメンバの上方の接合用フランジ部とアウトトリガの前端部とによってダッシュボードロアが狭持されているものの、車両後側への荷重に対する耐力を向上させる点において未だ改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮し、ダッシュパネル周りにおいて車両後側への荷重に対する耐力を向上できる車両下部構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載された車両下部構造は、フロアパネルの前端部から車両上側へ延びるダッシュパネルの車室側に設けられ、車幅方向に延在されると共に、上端部及び下端部が前記ダッシュパネルに接合されて前記ダッシュパネルとで第1閉断面部を形成するダッシュクロスメンバと、前記ダッシュパネルの前記車室とは反対側に設けられ、車幅方向に延在されると共に、前記ダッシュパネル及び前記フロアパネルとで第2閉断面部を形成するトルクボックスと、前記第2閉断面部内に設けられ、前記ダッシュパネルと前記トルクボックスとを連結すると共に、前記ダッシュパネルとの連結部分が前記ダッシュパネルを介して前記ダッシュクロスメンバの下端部と重なり合う重合部とされたトルクボックスリインフォースメントと、を備えている。
請求項1に記載された車両下部構造では、ダッシュパネルの車室側にダッシュクロスメンバが設けられており、ダッシュクロスメンバは車幅方向に延在されている。そして、ダッシュクロスメンバの上端部及び下端部がダッシュパネルに接合されて、ダッシュクロスメンバ及びダッシュパネルによって第1閉断面部が形成されている。
また、ダッシュパネルの車室とは反対側にはトルクボックスが設けられており、トルクボックスは車幅方向に延在されている。そして、トルクボックス、ダッシュパネル及びフロアパネルによって第2閉断面部が形成されている。
ここで、第2閉断面部内には、トルクボックスリインフォースメントが設けられており、ダッシュパネル及びトルクボックスがトルクボックスリインフォースメントによって連結されている。そして、トルクボックスリインフォースメントにおけるダッシュパネルとの連結部分が重合部とされており、重合部はダッシュパネルを介してダッシュクロスメンバの下端部と重なり合っている。これにより、ダッシュクロスメンバの下端部が、ダッシュパネル及び重合部によって補強されて、ダッシュクロスメンバの下端部における強度が高くなる。
また、トルクボックスリインフォースメントがダッシュパネル及びトルクボックスを連結しているため、トルクボックスリインフォースメントによって第2閉断面部を2箇所の閉断面に分割するように構成できる。これにより、ダッシュパネル周りにおいて、3箇所の閉断面部(第1閉断面部、及び2箇所に分割された第2閉断面部)が形成される。以上により、ダッシュパネル周りにおいて車両後側への荷重に対する耐力を向上できる。
請求項2に記載された車両下部構造は、請求項1に記載された車両下部構造において、前記ダッシュクロスメンバの上端部と前記トルクボックスの前端部とが前記ダッシュパネルを介して重なり合って配置されている。
請求項2に記載された車両下部構造では、ダッシュクロスメンバの上端部とトルクボックスの前端部とがダッシュパネルを介して重なり合って配置されているため、ダッシュクロスメンバの上端部も、ダッシュパネル及びトルクボックスによって補強される。このため、ダッシュパネル周りにおいて車両後側への荷重に対する耐力を一層向上できる。
請求項3に記載された車両下部構造は、請求項1又は請求項2に記載の車両下部構造において、前記ダッシュパネルの車幅方向外側には、車両前後方向に延びるロッカが設けられ、前記ロッカの車幅方向内側には、車両前後方向に延びるアンダリインフォースメントが設けられており、前記ロッカ及び前記アンダリインフォースメントが前記トルクボックスリインフォースメントによって連結されている。
請求項3に記載された車両下部構造では、車両前後方向に延びるロッカ及びアンダリインフォースメントがトルクボックスリインフォースメントによって連結されている。このため、ダッシュパネルに入力された車両後側への荷重を、トルクボックスリインフォースメントを介してロッカ及びアンダリインフォースメントへ分散でき、ロッカ及びアンダリインフォースメントに沿って車両後側へ伝達できる。
請求項4に記載された車両下部構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両下部構造において、前記ダッシュクロスメンバの下端部、前記ダッシュパネル、及び前記重合部が溶接によって接合されている。
請求項4に記載された車両下部構造では、ダッシュクロスメンバの下端部、ダッシュパネル、及び重合部のそれぞれの間の接合強度を確保しつつ、これらを接合する際の作業効率を向上できる。すなわち、部材を溶接により接合する場合では、溶接手段としてスポット溶接を用いることで、作業効率等を向上できる。一方、スポット溶接では、接合強度の確保等の観点から3部材以下の部材同士を接合することが望ましい。これに対して、請求項4に記載の発明では、ダッシュクロスメンバの下端部、ダッシュパネル、及び重合部は、3部材で構成されているため、これらを接合する手段としてスポット溶接を用いることができる。これにより、ダッシュクロスメンバの下端部、ダッシュパネル、及び重合部のそれぞれ間の接合強度を確保しつつ、これらを接合する際の作業効率を向上できる。
請求項1に記載の車両下部構造によれば、ダッシュパネル周りにおいて車両後側への荷重に対する耐力を向上できる。
請求項2に記載の車両下部構造によれば、ダッシュパネル周りにおいて車両後側への荷重に対する耐力を一層向上できる。
請求項3に記載の車両下部構造によれば、ダッシュパネルに入力される車両後側への荷重を、トルクボックスリインフォースメントを介してロッカ及びアンダリインフォースメントへ分散でき、ロッカ及びアンダリインフォースメントに沿って車両後側へ伝達できる。
請求項4に記載の車両下部構造によれば、ダッシュクロスメンバの下端部、ダッシュパネル、及び重合部のそれぞれの間の接合強度を確保しつつ、これらを接合する際の作業効率を向上できる。
本実施の形態に係る車両下部構造が適用された車両のダッシュパネルの車両右側部分にダッシュクロスメンバ、トルクボックス、及びトルクボックスリインフォースメントが接合された状態を示す車両左側から見た断面図(図2の1−1線断面図)である。 図1に示されるダッシュクロスメンバがダッシュパネルの車両右側部分に接合された状態を車両左斜め後方から見た斜視図である。 図1に示されるトルクボックス及びトルクボックスリインフォースメントがダッシュパネルの車両右側部分に接合された状態を車両右斜め前方から見た斜視図である。 図1に示されるトルクボックスリインフォースメントの変形例の一例を示す図1に対応する断面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態に係る車両下部構造Sが適用された車両(自動車)10について説明する。なお、図面に適宜示される矢印RRは車両後方を示し、矢印RHは車両右方(車幅方向一側)を示し、矢印UPは車両上方を示している。また、車両下部構造Sは、車両10の前輪(図示省略)の車両後側の部位に適用されており、車幅方向において左右対称に構成されている。このため、車両10の右側部分の車両下部構造Sについて説明して、車両10の左側部分の車両下部構造Sについての説明は省略する。
図2に示されるように、車両10は、車両10の下部の車幅方向両側において車両前後方向に延びるロッカ12と、ロッカ12の前端部から車両上側へ延びるフロントピラー20と、を含んで構成されている。また、車両10は、車両10の前部に設けられたパワーユニット室32と車室34との間を区画するダッシュパネル40を有している。さらに、ダッシュパネル40の車室34側には、ダッシュクロスメンバ50が設けられている。一方、図1及び図3に示されるように、ダッシュパネル40の車室34とは反対側には、トルクボックス70及びトルクボックスリインフォースメント(以下、「トルクボックスRF」という)90が設けられている。以下、それぞれの構成について説明する。
図2に示されるように、ロッカ12及びフロントピラー20は車体の骨格部材を成している。また、ロッカ12及びフロントピラー20は、ルーフサイドレール(図示省略)及びセンタピラー(図示省略)と共に乗員乗降用のドア開放部36を形成しており、ドア開放部36は車室34の側部に形成されている。
ロッカ12は、ロッカ12の車幅方向外側部分を構成するロッカアウタリインフォースメント(以下、「ロッカアウタRF」という)14を備えている。ロッカアウタRF14は、車両前側から見た正面視で車幅方向内側へ開放された断面略ハット形状に形成されて、車両前後方向に延びている。また、ロッカ12は、ロッカ12の車幅方向内側部分を構成するロッカインナパネル16を備えている。ロッカインナパネル16は、正面視で車幅方向外側へ開放された断面略ハット形状に形成されて車両前後方向に延びている。そして、ロッカアウタRF14の開放端部に形成されたフランジ部が、ロッカインナパネル16の開放端部に形成されたフランジ部に接合されて、ロッカアウタRF14とロッカインナパネル16とによって閉断面を形成している。
また、ロッカアウタRF14の外側には、サイドアウタパネル18が設けられており、サイドアウタパネル18は、ロッカ12及びフロントピラー20の車幅方向外側の外壁を成す大型プレス部品として構成されている。そして、サイドアウタパネル18においてロッカアウタRF14の車幅方向外側に配置された部分がロッカアウタ部18Aとされており、ロッカアウタ部18Aは、正面視で車幅方向内側へ開放した断面略ハット形状を成して、ロッカアウタRF14に接合されている。
また、サイドアウタパネル18は、フロントピラー20を構成するフロントピラーアウタ部18Bを有している。フロントピラーアウタ部18Bは、車両上側から見た平面視で車幅方向内側へ開放した断面ハット形状を成している。このフロントピラーアウタ部18Bの車幅方向内側には、フロントピラー20の車幅方向内側部分を構成するフロントピラーインナパネル22が設けられている。このフロントピラーインナパネル22は、平面視で車幅方向内側へ開放した断面ハット形状を成している。そして、フロントピラーインナパネル22の開放端部に形成されたフランジ部が、フロントピラーアウタ部18Bの開放端部に形成されたフランジ部に接合されている。これにより、フロントピラーアウタ部18Bとフロントピラーインナパネル22とによって閉断面が形成されている。
さらに、フロントピラー20の下端部における閉断面内には、図示しないヒンジリインフォースメントが設けられている。ヒンジリインフォースメントは、平面視で車幅方向内側へ開放した断面ハット形状を成しており、フロントピラーインナパネル22とスポット溶接等によって接合されている。
また、左右のロッカ12の間には、フロアパネル24が設けられており、フロアパネル24は板厚方向を略車両上下方向にして配置されている。さらに、フロアパネル24の車幅方向両端部には、車両上側へ屈曲されたフランジ部24Aが形成されており、フランジ部24Aがロッカインナパネル16に接合されている。また、フロアパネル24には、ロッカ12の車幅方向内側において、車両上側へ膨出された膨出部25が形成されている。膨出部25は、正面視で車両下側へ開放された断面略U字形状に形成されると共に、車両前後方向に延在されている。
さらに、ロッカ12の車幅方向内側には、膨出部25の車両上側において、フロアリインフォースメント(以下、「フロアRF」という)26が設けられている。フロアRF26は、車両前後方向に延在されると共に、正面視で車両下側へ開放された断面略ハット形状に形成されている。そして、フロアRF26の開放端部に形成されたフランジ部26Aがフロアパネル24の上面に接合されて、フロアRF26とフロアパネル24とによって閉断面が形成されている。
また、フロアパネル24の車両下側には、フロアRF26と対応する位置において、アンダリインフォースメント(以下、「アンダRF」という)28が設けられている。アンダRF28は、車両前後方向に延在されると共に、正面視で車両上側へ開放された断面略ハット形状に形成されている。そして、アンダRF28の開放端部に形成された一対のフランジ部28Aがフロアパネル24の下面に接合されて、アンダRF28とフロアパネル24とによって閉断面が形成されている。また、アンダRF28の前端部は、車両10の前部において車両前後方向に延在されるフロントサイドメンバ30の後端部に接合されている(図3参照)。
次にダッシュパネル40について説明する。ダッシュパネル40は、板厚方向を略車両前後方向にして左右のフロントピラー20の間に配置されている。また、図1に示されるように、ダッシュパネル40の下端部には、車両下側へ向かうに従い車両後側へ傾斜された傾斜部42が形成されている。そして、ダッシュパネル40の傾斜部42の下端部とフロアパネル24の前端部とが接合されている。これにより、ダッシュパネル40によって、車両10のパワーユニット室32と車室34とが区画されている。
そして、図2に示されるように、ダッシュパネル40の車幅方向両端部には、車両後側へ屈曲されたフランジ部44が形成されており、フランジ部44がフロントピラー20に接合されている。また、ダッシュパネル40の車幅方向両側部分46(詳しくは、ロッカ12とフロアRF26との間の部分)は、車室34側へ膨出されて、車両10の前輪が配置されるホイールハウス48(図1参照)の後部を構成している。
次にダッシュクロスメンバ50について説明する。ダッシュクロスメンバ50は、ダッシュパネル40における車幅方向両側部分46の車室34側に設けられている。このダッシュクロスメンバ50は、ダッシュパネル40の車幅方向両側部分46に沿って車幅方向に延びている。また、図1に示されるように、ダッシュクロスメンバ50は、側面視で車両前斜め下方へ開放された断面略ハット形状に形成されている。具体的には、ダッシュクロスメンバ50は、側面視で車両上側へ向かうに従い車両前側へ傾斜された側壁52と、側壁52の上端から車両前側へ延びる上壁54と、側壁52の下端から車両下側へ延びる下壁56と、を有している。
また、ダッシュクロスメンバ50の上端部には、上フランジ部58が形成されており、上フランジ部58は、上壁54の前端から車両上側へ延びると共に、ダッシュパネル40に沿うように車両上側へ向かうに従い車両前側に若干傾斜されている。そして、上フランジ部58は、ダッシュパネル40と重なり合って、後述する前フランジ部78と共にダッシュパネル40にスポット溶接によって接合されている。
さらに、ダッシュクロスメンバ50の下端部には、下フランジ部60が形成されており、下フランジ部60は、下壁56の下端から車両下側へ延びると共に、ダッシュパネル40の傾斜部42に沿うように車両下側へ向かうに従い車両後側に傾斜されている。そして、下フランジ部60は、傾斜部42と重なり合って傾斜部42にスポット溶接によって接合されている。これにより、ダッシュクロスメンバ50及びダッシュパネル40によって第1閉断面部62が形成されている。
また、図2に示されるように、ダッシュクロスメンバ50の車幅方向両端部には、それぞれ端部フランジ部64が形成されており(図2には、車幅方向外側端部の端部フランジ部64のみが図示されている)、端部フランジ部64は側壁52及び下壁56から車両後側へ延出されている。そして、端部フランジ部64が、それぞれロッカ12及びフロアRF26に接合されている。
次にトルクボックス70について説明する。図3に示されるように、トルクボックス70は、ダッシュパネル40における車幅方向両側部分46のパワーユニット室32側(ホイールハウス48側)に設けられている。このトルクボックス70は、ダッシュパネル40の車幅方向両側部分46に沿って車幅方向に延在されている。また、図1に示されるように、トルクボックス70は、側面視で略車両上側へ開放された断面略U字形状に形成されている。具体的には、トルクボックス70は、ダッシュクロスメンバ50の車両下側に配置された底壁72と、底壁72の前端から車両上側へ延びる前壁74と、底壁72の後端から車両上側へ延びる後壁76と、を有している。そして、後壁76は、ダッシュクロスメンバ50に対して車両後側に配置されている。
また、トルクボックス70の前端部には、前フランジ部78が形成されており、前フランジ部78は、前壁74の上端から車両上側へ延びると共に、ダッシュクロスメンバ50の上フランジ部58と平行に車両上側へ向かうに従い車両前側に若干傾斜されている。また、前フランジ部78は、ダッシュパネル40を介して上フランジ部58と重なり合っている。すなわち、前フランジ部78は、上フランジ部58と共にダッシュパネル40を挟み込んでいる。そして、前フランジ部78、ダッシュパネル40、及び上フランジ部58が、スポット溶接によって接合されている。
さらに、トルクボックス70の後端部には、後フランジ部80が形成されており、後フランジ部80は、後壁76の上端からフロアパネル24に沿うように車両後側へ延びている。そして、後フランジ部80は、フロアパネル24にスポット溶接によって接合されている。これにより、トルクボックス70、ダッシュパネル40、及びフロアパネル24によって第2閉断面部82が形成されている。そして、前述した第1閉断面部62の全部が、正面視で第2閉断面部82とオーバーラップして配置されている。
また、図3に示されるように、トルクボックス70の前壁74の車幅方向両端部には、それぞれ端部フランジ部84が形成されており(図3には、車幅方向内側端部の端部フランジ部84のみが図示されている)、端部フランジ部84は前壁74から車両前側へ延出されている。さらに、トルクボックス70の底壁72の車幅方向両端部には、それぞれ端部フランジ部86が形成されており(図3には、車幅方向内側端部の端部フランジ部86のみが図示されている)、端部フランジ部86は底壁72から車両下側へ延出されている。そして、端部フランジ部84及び端部フランジ部86が、それぞれロッカ12及びアンダRF28に接合されている。
次にトルクボックスRF90について説明する。図1及び図3に示されるように、トルクボックスRF90は、第2閉断面部82内に設けられている。このトルクボックスRF90は、ダッシュパネル40の車幅方向両側部分46に沿って車幅方向に延在されると共に、側面視で略L字形状に形成されている。具体的には、トルクボックスRF90は、トルクボックス70の底壁72に沿って車両前後方向に延在された下壁92と、下壁92の前端から車両上側へ延びる縦壁94と、を有している。そして、下壁92がトルクボックス70の底壁72にスポット溶接によって接合されている。
また、図1に示されるように、トルクボックスRF90の上端部には、「重合部」としての上フランジ部96が形成されており、上フランジ部96は、縦壁94の上端から車両後側へ延出されると共に、ダッシュパネル40の傾斜部42と平行に車両下側へ向かうに従い車両後側へ傾斜されている。また、上フランジ部96は、ダッシュパネル40を介してダッシュクロスメンバ50の下フランジ部60と重なり合って配置されると共に、接着材によってダッシュパネル40の傾斜部42に接合されている。すなわち、トルクボックスRF90の上フランジ部96とダッシュクロスメンバ50の下フランジ部60とによってダッシュパネル40が挟み込まれている。
これにより、ダッシュパネル40の傾斜部42とトルクボックス70の底壁72とがトルクボックスRF90によって連結されると共に、第2閉断面部82がトルクボックスRF90によって車両前後方向に2分割されている。そして、第2閉断面部82の車両前側部分が前側第2閉断面部82Aとされており、第2閉断面部82の車両後側部分が後側第2閉断面部82Bとされている。
また、図1及び図3に示されるように、トルクボックスRF90の車幅方向両端部には、それぞれ端部フランジ部98が形成されており(図1及び図3には、車幅方向外側端部の端部フランジ部98のみが図示されている)、端部フランジ部98は縦壁94から車両後側へ延出されると共に、下壁92から車両上側へ延出されている。そして、端部フランジ部98が、それぞれロッカ12及びアンダRF28に接合されている。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された車両下部構造Sが適用された車両10では、ダッシュパネル40の車室34側にダッシュクロスメンバ50が設けられており、ダッシュクロスメンバ50は車幅方向に延在されている。そして、ダッシュクロスメンバ50の上フランジ部58及び下フランジ部60が、それぞれダッシュパネル40に接合されている。これにより、ダッシュパネル40及びダッシュクロスメンバ50によって第1閉断面部62が形成されている。
また、ダッシュパネル40の車室34とは反対側にはトルクボックス70が設けられており、トルクボックス70は車幅方向に延在されている。そして、トルクボックス70の前フランジ部78がダッシュパネル40に接合されており、トルクボックス70の後フランジ部80がフロアパネル24の前端部に接合されている。これにより、ダッシュパネル40、フロアパネル24、及びトルクボックス70によって第2閉断面部82が形成されている。
ここで、第2閉断面部82内には、トルクボックスRF90が設けられており、ダッシュパネル40及びトルクボックス70がトルクボックスRF90によって連結されている。そして、トルクボックスRF90におけるダッシュパネル40との連結部分が、上フランジ部96とされており、上フランジ部96はダッシュパネル40を介してダッシュクロスメンバ50の下フランジ部60と重なり合っている。これにより、ダッシュクロスメンバ50の下フランジ部60が、ダッシュパネル40及びトルクボックスRF90の上フランジ部96によって補強されて、ダッシュクロスメンバ50の下フランジ部60における強度が高くなる。
しかも、トルクボックスRF90は、ダッシュパネル40の傾斜部42とトルクボックス70の底壁72とを連結しているため、トルクボックスRF90によって、第2閉断面部82が前側第2閉断面部82Aと後側第2閉断面部82Bとの2箇所の閉断面に分割される。これにより、ダッシュパネル40周りには、3箇所の閉断面部(第1閉断面部62、前側第2閉断面部82A、及び後側第2閉断面部82B)が形成される。以上により、ダッシュパネル40周りにおいて車両後側への荷重に対する耐力を向上できる。
この点について具体的に説明する。例えば車両10の前面衝突においてフロントサイドメンバ30よりも車幅方向外側部分に衝突体が衝突した場合(所謂微小ラップ衝突した場合)には、衝突体によって前輪が車両後側へ後退してダッシュパネル40に当たる。これにより、ダッシュパネル40に車両後側への衝突荷重が入力される。このとき、ダッシュパネル40に入力される衝突荷重を、強度の高く構成されたダッシュクロスメンバ50の下フランジ部60によって受けることができる。また、第1閉断面部62、前側第2閉断面部82A、及び後側第2閉断面部82Bの3箇所の閉断面部によって、当該衝撃荷重を効率よく吸収できる。その結果、微小ラップ衝突時におけるダッシュパネル40の車両後側への変形を抑制できる。
また、本実施の形態の車両下部構造Sによれば、ダッシュクロスメンバ50の上フランジ部58とトルクボックス70の前フランジ部78とがダッシュパネル40を介して重なり合って配置されている。このため、ダッシュクロスメンバ50の上フランジ部58も、ダッシュパネル40及び前フランジ部78によって補強される。これにより、ダッシュクロスメンバ50の上端部及び下端部が補強される。その結果、ダッシュパネル40周りにおいて車両後側への荷重に対する耐力を一層向上できる。
すなわち、微小ラップ衝突時に衝突体によって前輪が車両後側へ後退してダッシュパネル40に当たるときには、主にダッシュクロスメンバ50の上部に車両後側への衝突荷重が入力される。これに対して、上述したように、ダッシュクロスメンバ50の上フランジ部58も、ダッシュパネル40及び前フランジ部78によって補強されているため、ダッシュクロスメンバ50において強度の高く構成された上フランジ部58で当該衝突荷重を受けることができる。これにより、微小ラップ衝突時におけるダッシュパネル40の車両後側への変形を有効に抑制できる。
さらに、トルクボックスRF90の端部フランジ部98が、ロッカ12及びアンダRF28にそれぞれ接合されて、ロッカ12及びアンダRF28がトルクボックスRF90によって連結されている。換言すると、前輪が配置されるホイールハウス48の後部において、トルクボックスRF90がロッカ12及びアンダRF28を連結している。このため、ダッシュパネル40に入力される車両後側への荷重を、トルクボックスRF90を介してロッカ12及びアンダRF28へ分散でき、ロッカ12及びアンダRF28に沿って車両後側へ伝達できる。その結果、微小ラップ衝突時に車両後側へ後退する前輪が主に当たるダッシュパネル40の車幅方向両側部分46の車両後側への変形を効果的に抑制できる。
さらに、ダッシュクロスメンバ50は車幅方向に延在されており、ダッシュクロスメンバ50の車幅方向外側端部がロッカ12に接合され、ダッシュクロスメンバ50の車幅方向内側端部がフロアRF26に接合されている。また、トルクボックス70は車幅方向に延在されており、トルクボックス70の車幅方向外側端部がロッカ12に接合され、トルクボックス70の車幅方向内側端部がアンダRF28に接合されている。これにより、微小ラップ衝突時においてダッシュパネル40に入力される衝突荷重を、ダッシュクロスメンバ50及びトルクボックス70によってもロッカ12、フロアRF26、及びアンダRF28に分散させることができる。
なお、本実施の形態では、トルクボックスRF90の上フランジ部96が、接着材によってダッシュパネル40の傾斜部42に接合されている。これに代えて、トルクボックスRF90の上フランジ部96、ダッシュパネル40の傾斜部42、及びダッシュクロスメンバ50の下フランジ部60をスポット溶接によって接合してもよい。この場合には、例えば、フロアパネル24の所定領域(図1のAで示される領域)に作業孔を形成して、当該作業孔から第2閉断面部82内に溶接用のガンを挿入するように構成してもよい。
これにより、上フランジ部96、傾斜部42、及び下フランジ部60のそれぞれの間の接合強度を確保しつつ、これらを接合する際の作業効率を向上できる。すなわち、部材を溶接により接合する場合では、溶接手段としてスポット溶接を用いることで、作業効率等を向上できる。一方、スポット溶接では、接合強度の確保等の観点から3部材以下の部材同士を接合することが望ましい。これに対して、本実施の形態では、上フランジ部96、傾斜部42、及び下フランジ部60の重合部分は、3部材で構成されているため、これらを接合する手段としてスポット溶接を用いることができる。これにより、上フランジ部96、傾斜部42、及び下フランジ部60のそれぞれ間の接合強度を確保しつつ、これらを接合する際の作業効率を向上できる。
また、本実施の形態では、トルクボックスRF90が側面視でL字形状に形成されているが、トルクボックスRF90の側面形状はこれに限らない。例えば、図4に示されるように、トルクボックスRF90を略クランク状に形成してもよい。すなわち、トルクボックスRF90の下壁92をトルクボックス70の底壁72の前部に沿うように配置して、トルクボックスRF90の縦壁94を下壁92の後端から車両上側へ延出するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態におけるダッシュパネル40の下端部とフロアパネル24の前端部との接合位置は、各種車両に対応して適宜変更してもよい。また、本実施の形態では、ダッシュパネル40とフロアパネル24とが別体に形成されているが、ダッシュパネル40とフロアパネル24とを一体に構成してもよい。
また、本実施の形態では、ダッシュクロスメンバ50は車幅方向に延在されて、ダッシュクロスメンバ50の車幅方向両端部が、それぞれロッカ12及びフロアRF26に接合されているが、ダッシュクロスメンバ50の形態は各種車両に対応して適宜変更してもよい。例えば、ダッシュクロスメンバ50を、フロアパネル24の車幅方向中央部において車両上側へ膨出されるトンネル部とロッカ12との間で延在させて、ダッシュクロスメンバ50の車幅方向両端部をそれぞれトンネル部及びロッカ12に接合させるように構成してもよい。また、ダッシュクロスメンバ50を左右のロッカ12の間で延在させて、ダッシュクロスメンバ50の車幅方向両端部をそれぞれロッカ12に接合させるように構成してもよい。
12 ロッカ
24 フロアパネル
28 アンダリインフォースメント
34 車室
40 ダッシュパネル
50 ダッシュクロスメンバ
58 上フランジ部(ダッシュクロスメンバの上端部)
60 下フランジ部(ダッシュクロスメンバの下端部)
62 第1閉断面部
70 トルクボックス
78 前フランジ部(トルクボックスの前端部)
82 第2閉断面部
90 トルクボックスリインフォースメント
96 上フランジ部(重合部)
S 車両下部構造

Claims (4)

  1. フロアパネルの前端部から車両上側へ延びるダッシュパネルの車室側に設けられ、車幅方向に延在されると共に、上端部及び下端部が前記ダッシュパネルに接合されて前記ダッシュパネルとで第1閉断面部を形成するダッシュクロスメンバと、
    前記ダッシュパネルの前記車室とは反対側に設けられ、車幅方向に延在されると共に、前記ダッシュパネル及び前記フロアパネルとで第2閉断面部を形成するトルクボックスと、
    前記第2閉断面部内に設けられ、前記ダッシュパネルと前記トルクボックスとを連結すると共に、前記ダッシュパネルとの連結部分が前記ダッシュパネルを介して前記ダッシュクロスメンバの下端部と重なり合う重合部とされたトルクボックスリインフォースメントと、
    を備えた車両下部構造。
  2. 前記ダッシュクロスメンバの上端部と前記トルクボックスの前端部とが前記ダッシュパネルを介して重なり合って配置された請求項1に記載の車両下部構造。
  3. 前記ダッシュパネルの車幅方向外側には、車両前後方向に延びるロッカが設けられ、前記ロッカの車幅方向内側には、車両前後方向に延びるアンダリインフォースメントが設けられており、
    前記ロッカ及び前記アンダリインフォースメントが前記トルクボックスリインフォースメントによって連結された請求項1又は請求項2に記載の車両下部構造。
  4. 前記ダッシュクロスメンバの下端部、前記ダッシュパネル、及び前記重合部が溶接によって接合された請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両下部構造。
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