JP2015091485A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】装飾図柄遊技の趣興性を高めること。【解決手段】3列の装飾図柄の変動停止状態で3列の図柄要素43が完全外れの組合せとなった場合には3列のそれぞれのライト図柄42が変化する。これら3列のライト図柄42のそれぞれが青色に変化した場合にはリーチ映像1が表示された後に3列の図柄要素43が外れリーチの組合せまたは大当りの組合せで表示される。従って、3列の図柄要素43がどのような組合せとなるかを遊技者が目で追う趣興性に加えて3列のライト図柄42が青色の組合せとなるかを目で追う趣興性ができる。【選択図】図25
Description
本発明は遊技球が始動口に入球した場合に大当りであるか否かが判定されるパチンコ遊技機に関する。
パチンコ遊技機には遊技球が始動口に入球した場合に複数列のそれぞれの装飾図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示する構成のものがある。これら複数列のそれぞれの装飾図柄は数字等の符号からなるものであり、複数列の装飾図柄のうち停止順序が最終の1つを除いた残りがリーチの組合せとなった場合にはリーチ用の演出映像が表示されることで複数列の装飾図柄が大当りの組合せとなるか否かが演出される。
特許文献1には複数列のそれぞれの装飾図柄をメイン図柄およびサブ図柄の組合せから構成し、複数列のメイン図柄のうち停止順序が最終の1つを除いた残りがリーチの組合せとならなかった場合でも複数列のサブ図柄のうち停止順序が最終の1つを除いた残りがリーチの組合せとなった場合にはリーチ用の演出映像を表示することが記載されている。この特許文献1の場合には遊技者の目線で残りのメイン図柄がどのような組合せとなった場合に残りのサブ図柄がリーチの組合せとなるかを認識できるので、メイン図柄の映像的な挙動を目で追う趣興性はあるもののサブ図柄の映像的な挙動を目で追う趣興性に欠ける。
本発明のパチンコ遊技機は次の[1]始動口〜[5]装飾図柄遊技手段を備えたものである。
[1]始動口は遊技盤に設けられたものである。この始動口は遊技球が入球可能なものであり、遊技球が入球した場合に大当りであるか否かが判定される。図2の符号23は始動口に相当する。
[2]特別入球口は遊技盤に設けられたものである。この特別入球口は遊技球が入球可能な開放状態および入球不能な閉鎖状態相互間で切換えられるものであり、大当りと判定された場合に開放状態にされる。図2の特別入賞口25は特別入球口に相当する。
[3]表示器は大当りと判定されたか否かを遊技者が識別するための識別要素および識別要素を視覚的に装飾する装飾要素を有する装飾図柄が複数列に表示されるものであり、図2の装飾図柄表示器34は表示器に相当する。図4は装飾図柄を示すものであり、図4のライト図柄42は装飾図柄の装飾要素に相当し、図4の図柄要素43は装飾図柄の識別要素に相当する。
[4]演出選択手段は特定の演出内容を含む2以上の演出内容のいずれで表示器に映像を表示するかを選択するものであり、図9のステップS46は演出選択手段に相当する。
[5]装飾図柄遊技手段は表示器に特定の演出内容で映像を表示すると選択された場合に「1)複数列のそれぞれの装飾図柄を識別要素の種類が変化する変動状態および識別要素の種類が変化しない変動停止状態で順に表示する処理であって、複数列のそれぞれの装飾図柄を複数列の識別要素が予め決められた外れの組合せとなるように変動停止状態とする仮変動処理(図24のステップS241とS242とS243)」と「2)仮変動処理を終えた場合に複数列の装飾図柄のそれぞれの識別要素の変動停止状態で複数列のそれぞれの装飾要素を装飾要素の態様が変化する変動状態で表示した後に複数列の装飾要素が予め決められた組合せとなるように複数列の装飾要素のそれぞれを変動停止状態で表示する発展変動処理(図24のステップS244およびステップS250)」と「3)発展変動処理を終えた場合に大当りであるか否かの判定結果を遊技者に報知する処理であって、大当りと判定された場合には複数列のそれぞれの装飾図柄を複数列の識別要素が外れの組合せと異なる大当りの組合せとなるように変動停止状態で表示すると共に大当りでないと判定された場合には複数列の識別要素が外れの組合せとなるように変動停止状態で表示する確定表示処理(図24のステップS255)」と「4)発展変動処理を終えた後から確定表示処理を始める前までの期間内に複数列の装飾図柄の識別要素が確定表示処理で大当りの組合せおよび外れの組合せのいずれとされるかを演出する演出映像を表示する演出処理」を行うものである。図3の表示制御回路80は装飾図柄遊技手段に相当し、図25の(d)のライト図柄42の点滅状態は装飾要素の変動状態に相当し、図25の(f)のライト図柄42の(リーチ1)(リーチ1)(リーチ1)の組合せは予め決められた組合せに相当し、図25の(g)のリーチ映像1は演出処理で表示される演出映像に相当する。
[1]始動口は遊技盤に設けられたものである。この始動口は遊技球が入球可能なものであり、遊技球が入球した場合に大当りであるか否かが判定される。図2の符号23は始動口に相当する。
[2]特別入球口は遊技盤に設けられたものである。この特別入球口は遊技球が入球可能な開放状態および入球不能な閉鎖状態相互間で切換えられるものであり、大当りと判定された場合に開放状態にされる。図2の特別入賞口25は特別入球口に相当する。
[3]表示器は大当りと判定されたか否かを遊技者が識別するための識別要素および識別要素を視覚的に装飾する装飾要素を有する装飾図柄が複数列に表示されるものであり、図2の装飾図柄表示器34は表示器に相当する。図4は装飾図柄を示すものであり、図4のライト図柄42は装飾図柄の装飾要素に相当し、図4の図柄要素43は装飾図柄の識別要素に相当する。
[4]演出選択手段は特定の演出内容を含む2以上の演出内容のいずれで表示器に映像を表示するかを選択するものであり、図9のステップS46は演出選択手段に相当する。
[5]装飾図柄遊技手段は表示器に特定の演出内容で映像を表示すると選択された場合に「1)複数列のそれぞれの装飾図柄を識別要素の種類が変化する変動状態および識別要素の種類が変化しない変動停止状態で順に表示する処理であって、複数列のそれぞれの装飾図柄を複数列の識別要素が予め決められた外れの組合せとなるように変動停止状態とする仮変動処理(図24のステップS241とS242とS243)」と「2)仮変動処理を終えた場合に複数列の装飾図柄のそれぞれの識別要素の変動停止状態で複数列のそれぞれの装飾要素を装飾要素の態様が変化する変動状態で表示した後に複数列の装飾要素が予め決められた組合せとなるように複数列の装飾要素のそれぞれを変動停止状態で表示する発展変動処理(図24のステップS244およびステップS250)」と「3)発展変動処理を終えた場合に大当りであるか否かの判定結果を遊技者に報知する処理であって、大当りと判定された場合には複数列のそれぞれの装飾図柄を複数列の識別要素が外れの組合せと異なる大当りの組合せとなるように変動停止状態で表示すると共に大当りでないと判定された場合には複数列の識別要素が外れの組合せとなるように変動停止状態で表示する確定表示処理(図24のステップS255)」と「4)発展変動処理を終えた後から確定表示処理を始める前までの期間内に複数列の装飾図柄の識別要素が確定表示処理で大当りの組合せおよび外れの組合せのいずれとされるかを演出する演出映像を表示する演出処理」を行うものである。図3の表示制御回路80は装飾図柄遊技手段に相当し、図25の(d)のライト図柄42の点滅状態は装飾要素の変動状態に相当し、図25の(f)のライト図柄42の(リーチ1)(リーチ1)(リーチ1)の組合せは予め決められた組合せに相当し、図25の(g)のリーチ映像1は演出処理で表示される演出映像に相当する。
表示器に特定の演出内容で映像を表示すると選択された場合には複数列のそれぞれの装飾図柄が変動状態および変動停止状態で順に表示される。これら複数列のそれぞれの装飾図柄の変動状態は識別要素の種類が変化する状態であり、複数列のそれぞれの装飾図柄の変動停止状態は識別要素の種類が変化しない状態であり、複数列のそれぞれの装飾図柄の変動停止状態では複数列の識別要素が外れの組合せとなり、複数列のそれぞれの装飾要素は複数列の識別要素が外れの組合せで変動停止している状態で変動状態および変動停止状態で順に表示される。
表示器に特定の演出内容で映像を表示すると選択された場合には複数列の装飾要素が変動停止状態となることで予め決められた組合せとなる。これら複数列の装飾要素が予め決められた組合せとなった場合には演出映像が表示され、演出映像が表示された場合には複数列の識別要素が大当りの組合せまたは外れの組合せで表示される。
即ち、装飾要素の状態は識別要素の種類に対して固定されたものでなく、複数列の識別要素が外れの組合せとなった場合に変化する。演出映像は複数列の装飾要素の予め決められた組合せが完成した場合に表示されるものであり、複数列の識別要素がどのような組合せとなるかを遊技者が目で追う趣興性に加えて複数列の装飾要素が予め決められた組合せとなるかを目で追う趣興性ができる。
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前面および後面のそれぞれが開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には外枠1の前方に位置して内枠2が装着されている。この内枠2には横長な長方形状の上皿板3が装着されており、上皿板3には上皿4が固定されている。この上皿4は賞品として払出される遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。内枠2には上皿板3の下方に位置して横長な長方形状の下皿板5が装着されており、下皿板5には下皿6が固定されている。この下皿6は上皿4内から溢れた遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。
下皿板5の右端部には、図1に示すように、ハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が装着されている。この発射ハンドル8は遊技者が前方から手指で操作するものであり、前後方向へ指向する軸を中心に回転可能にされている。内枠2には上皿4の後方に位置して発射ソレノイドが固定されており、発射ソレノイドの出力軸には打球槌9が連結されている。この発射ソレノイドは打球槌9の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が予め決められた発射停止位置から時計回り方向へ回転操作された状態では発射ソレノイドに駆動電源が与えられ、打球槌9が駆動することで上皿4内の遊技球を上皿4内から弾き出す。
内枠2には、図1に示すように、上皿板3の上方に位置して前枠10が装着されている。この前枠10は内枠2の前方に配置されたものであり、前枠10には透明な円形状のガラス窓11が固定されている。この前枠10には左上隅部および右上隅部のそれぞれに位置して網状のスピーカカバー12が固定され、両スピーカカバー12のそれぞれの後方に位置してスピーカ13が固定されており、両スピーカ13のそれぞれが再生した効果音は前方のスピーカカバー12を通して放出される。前枠10には両スピーカカバー12のそれぞれの下方に位置して複数のランプカバー14が固定され、複数のランプカバー14のそれぞれの後方に位置して複数の電飾LED15(図3参照)が固定されており、複数のランプカバー14のそれぞれは後方の電飾LED15が点灯することで照明される。
内枠2には、図2に示すように、垂直な板状の遊技盤16が固定されている。この遊技盤16は前枠10の後方に配置されたものであり、前枠10のガラス窓11は遊技盤16を前方から視覚的に認識可能に覆っている。この遊技盤16には外レール17と内レール18と球止めゴム19が固定されている。これら外レール17〜球止めゴム19のそれぞれは遊技盤16の前方に配置されたものであり、外レール17および内レール18のそれぞれは円弧状の金属板から構成され、球止めゴム19は外レール17および内レール18相互間の隙間を塞ぐゴムから構成されている。
遊技盤16には、図2に示すように、発射通路20および遊技領域21が形成されている。発射通路20は外レール17および内レール18相互間に位置する円弧状の隙間を称するものであり、遊技領域21は外レール17と内レール18と球止めゴム19で囲まれた領域のうち発射通路20を除く残りの円形状の領域を称するものであり、打球槌9が弾いた遊技球は発射通路20を通して遊技領域21内に放出される。この遊技領域21内には複数の障害釘22が固定されており、発射通路20から遊技領域21内に放出された遊技球は障害釘22に当りながら遊技領域21内を落下する。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して始動口23が固定されている。この始動口23は遊技球が上面から入賞することが可能なポケット状をなすものであり、始動口23内には始動口センサ24(図3参照)が固定されている。この始動口センサ24は近接スイッチからなるものであり、遊技球が始動口23内に入賞した場合には始動口センサ24が遊技球を検出することで始動信号を出力する。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して特別入賞口25が固定されている。この特別入賞口25は遊技球が前面から入賞することが可能な横長な箱状をなすものであり、特別入賞口25内には特別入賞口センサ26(図3参照)が固定されている。この特別入賞口センサ26は近接スイッチからなるものであり、遊技球が特別入賞口25内に入賞した場合には特別入賞口センサ26が遊技球を検出することで特別入賞信号を出力する。
特別入賞口25には、図2に示すように、扉27が左右方向へ指向する軸28を中心に回転可能に装着されている。この扉27は特別入賞口ソレノイド29(図3参照)の出力軸に連結されており、特別入賞口ソレノイド29の電気的なオフ状態では扉27が垂直な閉鎖状態となることで特別入賞口25の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖する。この扉27は特別入賞口ソレノイド29の電気的なオン状態で前方へ水平に倒れた開放状態に回動するものであり、扉27の開放状態では遊技球が扉27に乗って特別入賞口25内に入賞可能になる。
遊技盤16の後方には、図2に示すように、賞球払出し装置30が固定されている。この賞球払出し装置30はパルスモータからなる払出モータ31(図3参照)を有するものであり、遊技球が始動口23内に入賞した場合および特別入賞口25内に入賞した場合のそれぞれには払出モータ31の回転軸が回転操作されることで上皿4内に単位個数の遊技球が賞品として払出される。
遊技盤16の遊技領域21内には、図2に示すように、表示台板32が固定されており、表示台板32には特別図柄表示器33および装飾図柄表示器34が固定されている。特別図柄表示器33はLED表示器からなるものであり、遊技球が始動口23に入賞した場合には賞球払出装置30から単位個数の遊技球が上皿4内に払出され、特別図柄表示器33に特別図柄として外れ図柄(1)と2R大当り図柄(2)と15R大当り図柄(3)のいずれかが表示される。
特別図柄表示器33に2R大当り図柄が表示された場合および15R大当り図柄(3)が表示された場合のそれぞれには大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別入賞口25を開放状態とするものであり、特別入賞口25内に限度個数の遊技球が入賞した場合または特別入賞口25の開放時間が限度時間に到達した場合には特別入賞口25が閉鎖状態となることで終了する。この大当りラウンドは特別図柄表示器33に2R大当り図柄が表示された場合に2回だけ繰返され、特別図柄表示器33に15R大当り図柄が表示された場合に15回だけ繰返されるものであり、2回および15回のそれぞれの大当りラウンドの繰返しを大当り遊技と称する。この大当り遊技が開始されてから終了するまでの大当り遊技中には装飾図柄表示器34に大当り遊技演出の映像が表示され、両スピーカ13のそれぞれから効果音が出力され、複数の電飾LED15のそれぞれが発光する。
装飾図柄表示器34は特別図柄表示器33に比べて大きな表示領域を有するカラー液晶表示器からなるものであり、装飾図柄表示器34には装飾図柄が左列と中列と右列の横3列に表示される。図4は左列と中列と右列のそれぞれの装飾図柄であり、装飾図柄は縦長な長方形状のウィンド図柄41の前方にライト図柄42および図柄要素43のそれぞれを重ねることで構成されている。ライト図柄42は文字が表示される電飾用の縦長なネオン管を模したものである。このライト図柄42は図柄要素43を視覚的に装飾するものであり、ウィンド図柄41内の左端部に配置されている。
図柄要素43は円形状の背景の前方に重ねられたものである。この図柄要素43は大当りであるか否かの判定結果を遊技者が識別するための符号であり、左列と中列と右列のそれぞれの装飾図柄には図柄要素43として(1)(2)(3)(4)の4種類が設定され、ウィンド図柄41内には(1)の図柄要素43に対して人物1の絵柄が設定され、(2)の図柄要素43に対して人物2の絵柄が設定され、(3)の図柄要素43に対して人物3の絵柄が設定され、(4)の図柄要素43に対して人物4の絵柄が設定されている。以下、(1)の図柄要素43が設定された装飾図柄を装飾図柄(1)と称し、(2)の図柄要素43が設定された装飾図柄を装飾図柄(2)と称し、(3)の図柄要素43が設定された装飾図柄を装飾図柄(3)と称し、(4)の図柄要素43が設定された装飾図柄を装飾図柄(4)と称する。
装飾図柄表示器34は遊技球が始動口23に入賞した場合に装飾図柄遊技の映像が表示されるものである。この装飾図柄遊技の映像は左列の装飾図柄と中列の装飾図柄と右列の装飾図柄のそれぞれを変動状態および変動停止状態で順に表示するものであり、装飾図柄遊技の映像の表示中には両スピーカ13のそれぞれから効果音が出力され、複数の電飾LED15のそれぞれが発光する。これら左列〜右列のそれぞれの装飾図柄の変動表示は装飾図柄を上から下に向けて移動表示しながらその種類を変化させるものであり、左列〜右列のそれぞれの装飾図柄の種類の変化は装飾図柄(1)→装飾図柄(2)→装飾図柄(3)→装飾図柄(4)→装飾図柄(1)・・・の循環的な一定順序で行われる。
左列の装飾図柄〜右列の装飾図柄の全てが変動停止した状態の組合せには大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せが設定されている。大当りの組合せは左列の装飾図柄と中列の装飾図柄と右列の装飾図柄が相互に同一な組合せであり、外れリーチの組合せは左列の装飾図柄および右列の装飾図柄が相互に同一で中列の装飾図柄が左列の装飾図柄および右列の装飾図柄のそれぞれと異なる組合せであり、完全外れの組合せは左列の装飾図柄および右列の装飾図柄が相互に異なる組合せである。
図3のメイン制御回路50は特別図柄表示器33の表示内容および大当り遊技の遊技内容のそれぞれを制御するものであり、CPU51とROM52とRAM53を有している。このメイン制御回路50のROM52には制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPU51はRAM53をワークエリアとしてROM52の制御プログラムおよびROM52の制御データに基づいて特別図柄表示器33の表示内容および大当り遊技の遊技内容のそれぞれを制御する。
図3の入力回路54は始動口センサ24からの始動信号および特別入賞口センサ26からの特別入賞信号のそれぞれをメイン制御回路50に出力するものであり、メイン制御回路50は入力回路54を通して始動信号を検出した場合に制御コマンドおよび賞球コマンドを設定し、特別入賞信号を検出した場合に賞球コマンドを設定する。ソレノイド回路55は特別入賞口ソレノイド29を通断電するものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路55を電気的に制御することで特別入賞口25の扉27を開閉操作する。LED回路56は特別図柄表示器33の複数のLEDのそれぞれを通断電するものであり、メイン制御回路50はLED回路56を電気的に制御することで特別図柄表示器33の表示内容を制御する。
図3の払出制御回路60は賞品球の払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路60のROMには制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよびROMの制御データに基づいて遊技球の払出動作を制御する。この払出制御回路60はメイン制御回路50から賞球コマンドが送信されるものであり、賞球コマンドを検出した場合に駆動信号を出力する。モータ回路61は払出制御回路60から駆動信号が入力されるものであり、駆動信号が入力された場合に払出しモータ31を駆動することで上皿4内に単位個数の賞品球を払出す。
図3の演出制御回路70は装飾図柄遊技の演出内容を設定するものであり、CPU71とROM72とRAM73を有している。この演出制御回路70のROM72には制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPU71はRAM73をワークエリアとしてROM72の制御プログラムおよびROM62の制御データに基づいて装飾図柄遊技の演出内容を設定する。この演出制御回路70はメイン制御回路50から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、制御コマンドの送信結果を検出した場合に装飾図柄遊技の演出内容を設定する。
図3の表示制御回路80は装飾図柄表示器34の表示内容を制御するものであり、表示制御回路80には演出制御回路70から演出内容の設定結果が送信される。この表示制御回路80は演出内容の設定結果を受信した場合に装飾図柄表示器34に演出内容の受信結果に応じた映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは装飾図柄遊技の映像を表示するための画像データと装飾図柄遊技の背景映像を表示するためのビデオデータと大当り遊技演出の映像を表示するためのビデオデータが予め記録されたものであり、VDPはVROMから検出した画像データおよびビデオデータのそれぞれをVRAMに展開し、装飾図柄表示器34にR・G・Bの各信号を出力することで映像をカラーで表示する。
図3の音制御回路90は両スピーカ13のそれぞれの出力内容を制御するものであり、音制御回路90には演出制御回路70から演出内容の設定結果が送信される。この音制御回路90は演出内容の設定結果を受信した場合に演出内容の受信結果に応じた音信号を設定するものであり、両スピーカ13のそれぞれを音信号の設定結果に応じて電気的に操作することで両スピーカ13のそれぞれから演出内容の受信結果に応じた音を出力する。
図3の電飾制御回路100は複数の電飾LED15のそれぞれの発光内容を制御するものであり、電飾制御回路100には演出制御回路70から演出内容の設定結果が送信される。この電飾制御回路100は演出内容の設定結果を受信した場合に演出内容の受信結果に応じた電飾信号を設定するものであり、複数の電飾LED15のそれぞれを電飾信号の設定結果に応じて電気的に操作することで演出内容の設定結果に応じて発光させる。
[1]メイン制御回路50の処理内容
[1−1]メイン処理
図5のメイン処理はメイン制御回路50のCPU51が実行するものであり、CPU51は電源が投入された場合にはステップS1の電源投入処理でRAM53を初期設定し、ステップS2のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はRAM53のカウンタMC1の値を一定値(1)だけ更新するものである。このカウンタMC1の値は変動開始コマンドを選択するためのものであり、ステップS1で下限値(0)に初期設定され、ステップS2で下限値(0)から上限値(99)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。
[1−2]タイマ割込み処理
図6はメイン制御回路50のCPU51が実行するタイマ割込み処理である。このタイマ割込み処理はタイマ割込みの発生する4msec毎に起動するものであり、メイン処理はタイマ割込み処理が起動する毎に中断され、タイマ割込み処理が終了する毎に再開される。
[1]メイン制御回路50の処理内容
[1−1]メイン処理
図5のメイン処理はメイン制御回路50のCPU51が実行するものであり、CPU51は電源が投入された場合にはステップS1の電源投入処理でRAM53を初期設定し、ステップS2のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はRAM53のカウンタMC1の値を一定値(1)だけ更新するものである。このカウンタMC1の値は変動開始コマンドを選択するためのものであり、ステップS1で下限値(0)に初期設定され、ステップS2で下限値(0)から上限値(99)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。
[1−2]タイマ割込み処理
図6はメイン制御回路50のCPU51が実行するタイマ割込み処理である。このタイマ割込み処理はタイマ割込みの発生する4msec毎に起動するものであり、メイン処理はタイマ割込み処理が起動する毎に中断され、タイマ割込み処理が終了する毎に再開される。
CPU51はステップS11のカウンタ更新処理2でRAM53のカウンタMC2の値およびカウンタMC3の値のそれぞれを一定値(1)だけ更新する。カウンタMC2の値は大当りであるか否かを判定するためのものであり、ステップS1で下限値(0)に初期設定され、ステップS11で下限値(0)から上限値(100)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。カウンタMC3の値は大当りと判定された場合に2R大当り図柄および15R大当り図柄のうちから1つを選択するためのものであり、ステップS1で下限値(0)に初期設定され、ステップS11で下限値(0)から上限値(20)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。
CPU51はステップS11のカウンタ更新処理2を終えると、ステップS12の大当り判定処理とステップS13の特別図柄遊技処理とステップS14の大当り遊技処理のいずれか1つへ移行する。これらステップS12の大当り判定処理〜ステップS14の大当り遊技処理はRAM53のプロセスフラグの値の設定結果に応じて択一的に実行されるものであり、RAM53のプロセスフラグの値はステップS1で(0)に初期設定される。
[1−3]大当り判定処理
図7はステップS12の大当り判定処理である。この大当り判定処理はプロセスフラグの値が(0)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS21で入力回路54からの始動信号があるか否かを判断する。ここで入力回路54からの始動信号がないと判断した場合には大当り判定処理を終え、入力回路54からの始動信号があると判断した場合にはステップS22でRAM53からカウンタMC1とカウンタMC2とカウンタMC3のそれぞれの値の更新結果を検出する。
[1−3]大当り判定処理
図7はステップS12の大当り判定処理である。この大当り判定処理はプロセスフラグの値が(0)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS21で入力回路54からの始動信号があるか否かを判断する。ここで入力回路54からの始動信号がないと判断した場合には大当り判定処理を終え、入力回路54からの始動信号があると判断した場合にはステップS22でRAM53からカウンタMC1とカウンタMC2とカウンタMC3のそれぞれの値の更新結果を検出する。
CPU51はステップS22でカウンタMC1〜MC3のそれぞれの値の更新結果を検出すると、ステップS23でカウンタMC2の値の検出結果を大当り値(7)と比較する。この大当り値(7)はROM52に予め記録されたものであり、CPU51はカウンタMC2の値の検出結果が大当り値と同一であると判断した場合にはステップS24でRAM53の大当りフラグをオン状態に設定する。この大当りフラグはステップS1でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU51はステップS24で大当りフラグをオン状態に設定した場合にはステップS25でROM52から特別図柄選択テーブルを検出する。
図8は特別図柄選択テーブルであり、特別図柄選択テーブルはカウンタMC3の値の更新範囲内の複数の値のそれぞれに2R大当り図柄を割付け、カウンタMC3の値の更新範囲内の残りの複数の値のそれぞれに15R大当り図柄を割付けることで設定されている。この特別図柄選択テーブルはROM52に予め記録されたものであり、CPU51はステップS25で特別図柄選択テーブルを検出した場合にはステップS26で特別図柄選択テーブルから2R大当り図柄および15R大当り図柄のうちカウンタMC3の値の検出結果に応じたものを選択し、ステップS29へ移行する。
CPU51はステップS23でカウンタMC2の値の検出結果が大当り値と異なると判断すると、ステップS27で大当りフラグをオフ状態に設定する。そして、ステップS28で特別図柄を外れ図柄(1)に設定し、ステップS29へ移行する。
CPU51はステップS29へ移行すると、特別図柄の設定結果に応じて図柄コマンドを設定する。そして、ステップS30で図柄コマンドの設定結果を演出制御回路70に送信し、ステップS31の変動開始コマンド選択処理へ移行する。この変動開始コマンド選択処理を終えた場合にはステップS32へ移行し、プロセスフラグの値に(1)を設定する。図柄コマンドは特別図柄の設定結果を演出制御回路70に通知するものであり、特別図柄として外れ図柄が設定された場合には図柄コマンド1が設定され、特別図柄として2R大当り図柄が設定された場合には図柄コマンド2が設定され、特別図柄として15R大当り図柄が設定された場合には図柄コマンド3が設定される。
図9はステップS31の変動開始コマンド選択処理であり、CPU51はステップS41で特別図柄の設定結果が15R大当り図柄であるか否かを判断する。ここで特別図柄の設定結果が15R大当り図柄であると判断した場合にはステップS42でROM52から変動開始コマンドテーブル1を検出し、ステップS46へ移行する。図10の(a)は変動開始コマンドテーブル1である。この変動開始コマンドテーブル1はROM52に予め記録されたものであり、カウンタMC1の更新範囲内の100の値のそれぞれに1つの変動開始コマンドを割付けることで設定されている。これら変動開始コマンド01〜04のそれぞれは装飾図柄遊技の映像の演出内容を設定するためのものであり、変動開始コマンド01の選択確率は(10/100)に設定され、変動開始コマンド02の選択確率は(20/100)に設定され、変動開始コマンド03の選択確率は(30/100)に設定され、変動開始コマンド04の選択確率は(40/100)に設定されている。
CPU51はステップS51で特別図柄の設定結果が15R大当り図柄でないと判断すると、ステップS43で特別図柄の設定結果が2R大当り図柄であるか否かを判断する。ここで特別図柄の設定結果が2R大当り図柄であると判断した場合にはステップS44でROM52から変動開始コマンドテーブル2を検出し、ステップS46へ移行する。図10の(b)は変動開始コマンドテーブル2である。この変動開始コマンドテーブル2はROM52に予め記録されたものであり、カウンタMC1の更新範囲内の100の値のそれぞれに1つの変動開始コマンドを割付けることで設定されている。これら変動開始コマンド05および06のそれぞれは装飾図柄遊技の映像の演出内容を設定するためのものであり、変動開始コマンド05の選択確率は(40/100)に設定され、変動開始コマンド06の選択確率は(60/100)に設定されている。
CPU51は特別図柄の設定結果が外れ図柄である場合にはステップS43で特別図柄の設定結果が2R大当り図柄でないと判断し、ステップS45でROM52から変動開始コマンドテーブル3を検出し、ステップS46へ移行する。図10の(c)は変動開始コマンドテーブル3である。この変動開始コマンドテーブル3はROM52に予め記録されたものであり、カウンタMC1の更新範囲内の100の値のそれぞれに1つの変動開始コマンドを割付けることで設定されている。これら変動開始コマンド11〜18のそれぞれは装飾図柄遊技の映像の演出内容を設定するためのものであり、変動開始コマンド11〜17の7つのそれぞれの選択確率は(5/100)に設定され、変動開始コマンド18の選択確率は(65/100)に設定されている。
CPU51はステップS46へ移行すると、変動開始コマンドテーブルの検出結果からカウンタMC1の値の検出結果に応じた1つの変動開始コマンドを選択する。そして、ステップS47で演出制御回路70に変動開始コマンドの選択結果を送信し、ステップS48でROM52から変動表示時間テーブルを検出する。図11は変動表示時間テーブルである。この変動表示時間テーブルはROM52に予め記録されたものであり、変動開始コマンド01〜18の14のそれぞれに1つの変動表示時間を割付けることで設定されている。
CPU51はステップS48で変動表示時間テーブルを検出すると、ステップS49で変動表示時間テーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた1つの変動表示時間を選択し、ステップS50でRAM53のタイマMTの値に変動表示時間の選択結果を設定する。
[1−4]特別図柄遊技処理
図12はステップS13の特別図柄遊技処理である。この特別図柄遊技処理はプロセスフラグの値が(1)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS51でタイマMTの値から一定値(4msec)を減算し、ステップS52でタイマMTの値の減算結果を限度値(0)と比較する。ここでタイマMTの値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合には特別図柄遊技処理を終える。
[1−4]特別図柄遊技処理
図12はステップS13の特別図柄遊技処理である。この特別図柄遊技処理はプロセスフラグの値が(1)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS51でタイマMTの値から一定値(4msec)を減算し、ステップS52でタイマMTの値の減算結果を限度値(0)と比較する。ここでタイマMTの値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合には特別図柄遊技処理を終える。
CPU51はステップS52でタイマMTの値の減算結果が限度値に到達していると判断すると、ステップS53の特別図柄表示処理へ移行する。ここで特別図柄表示器33に特別図柄の設定結果を表示し、ステップS54で演出制御回路70に変動停止コマンドを送信する。即ち、大当りと判定されたことで特別図柄が2R大当り図柄に設定された場合には変動表示時間の選択結果が経過した時点で特別図柄表示器33に2R大当り図柄が表示され、大当りと判定されたことで特別図柄が15R大当り図柄に設定された場合には変動表示時間の選択結果が経過した時点で特別図柄表示器33に15R大当り図柄が表示され、外れと判定された場合には変動表示時間の選択結果が経過した時点で特別図柄表示器33に外れ図柄が表示される。
CPU51はステップS54で変動停止コマンドを送信すると、ステップS55で大当りフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここで大当りフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS56でプロセスフラグの値に(0)を設定し、大当りフラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS57へ移行する。ここで大当りフラグをオフ状態に設定し、ステップS58でプロセスフラグの値に(2)を設定する。
[1−5]大当り遊技処理
図6のステップS14の大当り遊技処理はプロセスフラグの値が(2)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51は特別図柄の設定結果が2R大当り図柄である場合にはステップS14の大当り遊技処理で2回の大当りラウンドを行い、特別図柄の設定結果が15R大当り図柄である場合にはステップS14の大当り遊技処理で15回の大当りラウンドを行う。この大当りラウンドは特別入賞口25を開放状態とするものであり、特別入賞口25内に限度個数(10個)の遊技球が入賞した場合または特別入賞口25の開放時間が限度時間(30×1000msec)に到達した場合には特別入賞口25が閉鎖状態となることで終了する。
[1−5]大当り遊技処理
図6のステップS14の大当り遊技処理はプロセスフラグの値が(2)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51は特別図柄の設定結果が2R大当り図柄である場合にはステップS14の大当り遊技処理で2回の大当りラウンドを行い、特別図柄の設定結果が15R大当り図柄である場合にはステップS14の大当り遊技処理で15回の大当りラウンドを行う。この大当りラウンドは特別入賞口25を開放状態とするものであり、特別入賞口25内に限度個数(10個)の遊技球が入賞した場合または特別入賞口25の開放時間が限度時間(30×1000msec)に到達した場合には特別入賞口25が閉鎖状態となることで終了する。
CPU51はステップS14の大当り遊技処理で初回の大当りラウンドを開始する場合には演出制御回路70に大当り遊技開始コマンドを送信することで初回の大当りラウンドが始まることを通知する。このCPU51は最終回の大当りラウンドを終えた場合には演出制御回路70に大当り遊技停止コマンドを送信することで最終回の大当りラウンドが終了したことを通知し、演出制御回路70に大当り遊技停止コマンドを送信した場合にはプロセスフラグの値に(0)を設定する。
[2]演出制御回路70の処理内容
[2−1]メイン処理
図13のメイン処理は演出制御回路70のCPU71が実行するものであり、CPU71は電源が投入された場合にはステップS101の電源投入処理でRAM73を初期設定し、ステップS102のカウンタ更新処理を繰返す。このカウンタ更新処理はRAM73のカウンタSC1とカウンタSC2とカウンタSC3とカウンタSC4のそれぞれの値を一定値(1)だけ更新するものであり、カウンタSC1〜SC4のそれぞれの値はステップS101で下限値(0)に初期設定される。
[2]演出制御回路70の処理内容
[2−1]メイン処理
図13のメイン処理は演出制御回路70のCPU71が実行するものであり、CPU71は電源が投入された場合にはステップS101の電源投入処理でRAM73を初期設定し、ステップS102のカウンタ更新処理を繰返す。このカウンタ更新処理はRAM73のカウンタSC1とカウンタSC2とカウンタSC3とカウンタSC4のそれぞれの値を一定値(1)だけ更新するものであり、カウンタSC1〜SC4のそれぞれの値はステップS101で下限値(0)に初期設定される。
カウンタSC1〜SC3のそれぞれの値は3列の装飾図柄の組合せを設定するためのものであり、カウンタSC1の値はステップS102で下限値(0)から上限値(249)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、カウンタSC2の値はステップS102で下限値(0)から上限値(162)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、カウンタSC3の値はステップS102で下限値(0)から上限値(72)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。カウンタSC4の値は予告演出の映像を表示するか否かを判定するためのものであり、ステップS102で下限値(0)から上限値(20)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。
[2−2]外部割込み処理
演出制御回路70のCPU71はメイン制御回路50から図柄コマンドと変動開始コマンドと変動停止コマンドと大当り遊技開始コマンドと大当り遊技停止コマンドのそれぞれが送信されることで外部割込み処理を起動する。このCPU71は外部割込み処理を起動した場合には割込み禁止状態となり、図柄コマンド〜大当り遊技停止コマンドのそれぞれを外部割込み処理でRAM73に記録した後に割込み禁止状態を解除する。
[2−3]タイマ割込み処理
図14は演出制御回路70のCPU71が実行するタイマ割込み処理であり、CPU71はステップS111の装飾図柄遊技処理およびステップS112の大当り遊技演出処理のそれぞれへ順に移行する。このタイマ割込み処理はタイマ割込みの発生する10msec毎に起動するものであり、メイン処理はタイマ割込み処理が起動する毎に中断され、タイマ割込み処理が終了する毎に再開される。
[2−4]装飾図柄遊技処理
図15はステップS111の装飾図柄遊技処理であり、演出制御回路70のCPU71はステップS121でRAM73に変動開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでRAM73に変動開始コマンドが記録されていないと判断した場合にはステップS126へ移行し、RAM73に変動開始コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS122の変動開始コマンド処理へ移行する。
[2−2]外部割込み処理
演出制御回路70のCPU71はメイン制御回路50から図柄コマンドと変動開始コマンドと変動停止コマンドと大当り遊技開始コマンドと大当り遊技停止コマンドのそれぞれが送信されることで外部割込み処理を起動する。このCPU71は外部割込み処理を起動した場合には割込み禁止状態となり、図柄コマンド〜大当り遊技停止コマンドのそれぞれを外部割込み処理でRAM73に記録した後に割込み禁止状態を解除する。
[2−3]タイマ割込み処理
図14は演出制御回路70のCPU71が実行するタイマ割込み処理であり、CPU71はステップS111の装飾図柄遊技処理およびステップS112の大当り遊技演出処理のそれぞれへ順に移行する。このタイマ割込み処理はタイマ割込みの発生する10msec毎に起動するものであり、メイン処理はタイマ割込み処理が起動する毎に中断され、タイマ割込み処理が終了する毎に再開される。
[2−4]装飾図柄遊技処理
図15はステップS111の装飾図柄遊技処理であり、演出制御回路70のCPU71はステップS121でRAM73に変動開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでRAM73に変動開始コマンドが記録されていないと判断した場合にはステップS126へ移行し、RAM73に変動開始コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS122の変動開始コマンド処理へ移行する。
CPU71はステップS122の変動開始コマンド処理を終えると、ステップS123でRAM73から変動開始コマンドを消去する。そして、ステップS124でRAM73から図柄コマンドを消去し、ステップS125で表示制御回路80に装飾図柄遊技開始コマンドを送信する。この装飾図柄遊技開始コマンドは表示制御回路80に装飾図柄遊技の映像を表示開始することを指令するものであり、CPU71はステップS125で装飾図柄遊技開始コマンドを送信した場合にはステップS126へ移行する。
CPU71はステップS126へ移行すると、RAM73に変動停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでRAM73に変動停止コマンドが記録されていないと判断した場合には装飾図柄遊技処理を終え、RAM73に変動停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS127へ移行する。ここでRAM73から変動停止コマンドを消去し、ステップS128で表示制御回路80に装飾図柄遊技停止コマンドを送信することで装飾図柄遊技の映像を表示停止することを指令する。
図16はステップS122の変動開始コマンド処理であり、CPU71はステップS131でRAM73から変動開始コマンドを検出し、ステップS132でROM72からビデオコマンドテーブルを検出する。図17はビデオコマンドテーブルである。このビデオコマンドテーブルはROM72に予め記録されたものであり、変動開始コマンド01〜18の14のそれぞれに1つのビデオコマンドを割付けることで設定されている。
CPU71はステップS132でビデオコマンドテーブルを検出すると、ステップS133でビデオコマンドテーブルから変動開始コマンドの検出結果に応じた1つのビデオコマンドを選択し、ステップS134で表示制御回路80にビデオコマンドの選択結果を送信する。この表示制御回路70はビデオコマンドの選択結果を受信した場合にはVRAMに記録する。
CPU71はステップS134でビデオコマンドの選択結果を送信すると、ステップS135でRAM73から図柄コマンドを検出し、ステップS136で図柄コマンドの検出結果を図柄コマンド2(2R大当り図柄)および図柄コマンド3(15R大当り図柄)のそれぞれと比較する。ここで図柄コマンドの検出結果が図柄コマンド2および図柄コマンド3のいずれでもないと判断した場合にはステップS138へ移行し、図柄コマンドの検出結果が図柄コマンド2および図柄コマンド3のいずれかであると判断した場合にはステップS137の大当り図柄設定処理へ移行する。この大当り図柄設定処理は3列の装飾図柄を大当りの組合せに設定するものであり、CPU71はステップS137でRAM73からカウンタSC1の値の更新結果を検出する。そして、装飾図柄(1)〜(4)の4つのうちからカウンタSC1の値の検出結果に応じた1つを選択し、左列の装飾図柄と中列の装飾図柄と右列の装飾図柄のそれぞれを装飾図柄の選択結果に設定することで3列の装飾図柄を大当りの組合せに設定する。
CPU71はステップS138へ移行すると、変動開始コマンドの検出結果を変動開始コマンド17および変動開始コマンド18のそれぞれと比較する。ここで変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド17および変動開始コマンド18のいずれかであると判断した場合にはステップS139の完全外れ図柄設定処理へ移行する。この完全外れ図柄設定処理は3列の装飾図柄を完全外れの組合せに設定するものであり、CPU71はステップS139でRAM73からカウンタSC1とSC2とSC3のそれぞれの値の更新結果を検出する。そして、装飾図柄(1)〜(4)の4つのうちからカウンタSC1の値の検出結果に応じた1つを選択し、左列の装飾図柄を装飾図柄の選択結果に設定する。次に装飾図柄(1)〜(4)の4つのうち左列の装飾図柄の設定結果を除いた3つのうちからカウンタSC2の値の検出結果に応じた1つを選択し、右列の装飾図柄を装飾図柄の選択結果に設定する。最後に装飾図柄(1)〜(4)の4つのうちからカウンタSC3の値の検出結果に応じた1つを選択し、中列の装飾図柄を装飾図柄の選択結果に設定することで3列の装飾図柄を完全外れの組合せに設定する。
CPU71は変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド11〜16の6つのいずれかである場合にはステップS138で変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド17および変動開始コマンド18のいずれでもないと判断し、ステップS140の外れリーチ図柄設定処理へ移行する。この外れリーチ図柄設定処理は3列の装飾図柄を外れリーチの組合せに設定するものであり、CPU71はステップS140でRAM73からカウンタSC1およびカウンタSC2のそれぞれの値の更新結果を検出する。そして、装飾図柄(1)〜(4)の4つのうちからカウンタSC1の値の検出結果に応じた1つを選択し、左列の装飾図柄および右列の装飾図柄のそれぞれを装飾図柄の選択結果に設定する。次に装飾図柄(1)〜(4)の4つのうち左列の装飾図柄および右列の装飾図柄のそれぞれの設定結果を除いた3つのうちからカウンタSC2の値の検出結果に応じた1つを選択し、中列の装飾図柄を装飾図柄の選択結果に設定することで3列の装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する。
CPU71はステップS137またはステップS139またはステップS140で3列の装飾図柄の組合せを設定すると、ステップS141で表示制御回路80に左列の装飾図柄の設定結果と中列の装飾図柄の設定結果と右列の装飾図柄の設定結果のそれぞれを送信する。この表示制御回路80は左列の装飾図柄と中列の装飾図柄と右列の装飾図柄のそれぞれの設定結果を受信した場合にはVRAMに記録する。
CPU71はステップS141で左列〜右列のそれぞれの装飾図柄の設定結果を送信すると、ステップS142で図柄コマンドの検出結果が図柄コマンド2(2R大当り図柄)であるか否かを判断する。ここで図柄コマンドの検出結果が図柄コマンド2であると判断した場合にはステップS143の仮図柄設定処理へ移行する。この仮図柄設定処理は左列の仮の装飾図柄と中列の仮の装飾図柄と右列の仮の装飾図柄のそれぞれをステップS139の完全外れ図柄設定処理と同一のプロセスで設定するものであり、CPU71はステップS143の仮図柄設定処理を終えた場合にはステップS144で表示制御回路80に左列の仮の装飾図柄と中列の仮の装飾図柄と右列の仮の装飾図柄のそれぞれの設定結果を送信する。この表示制御回路80は左列の仮の装飾図柄と中列の仮の装飾図柄と右列の仮の装飾図柄のそれぞれの設定結果を受信した場合にはVRAMに記録する。即ち、2R大当り図柄が設定された場合には3列の装飾図柄の組合せとして大当りの組合せおよび完全外れの組合せの2種類が設定される。
CPU71はステップS144で左列の仮の装飾図柄〜右列の仮の装飾図柄のそれぞれの設定結果を送信すると、ステップS145でRAM73からカウンタSC4の値の更新結果を検出し、ステップS146でカウンタSC4の値の検出結果が(0)以上で(10)以下の範囲内にあるか否かを判断する。ここでカウンタSC4の値の検出結果が(0)以上で(10)以下の範囲内にないと判断した場合には変動開始コマンド処理を終え、カウンタSC4の値の検出結果が(0)以上で(10)以下の範囲内にあると判断した場合にはステップS147で表示制御回路80に予告コマンドを送信する。この表示制御回路80は予告コマンドを受信した場合にはVRAMに記録する。
CPU71はステップS142で図柄コマンドの検出結果が図柄コマンド2でないと判断すると、ステップS148で変動開始コマンドの検出結果を変動開始コマンド15および変動開始コマンド16のそれぞれと比較する。ここで変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド15および変動開始コマンド16のいずれかであると判断した場合にはステップS149の仮図柄設定処理へ移行する。この仮図柄設定処理は左列の仮の装飾図柄と中列の仮の装飾図柄と右列の仮の装飾図柄のそれぞれをステップS139の完全外れ図柄設定処理と同一のプロセスで設定するものであり、CPU71はステップS149の仮図柄設定処理を終えた場合にはステップS150で表示制御回路80に左列の仮の装飾図柄と中列の仮の装飾図柄と右列の仮の装飾図柄のそれぞれの設定結果を送信する。この表示制御回路80は左列の仮の装飾図柄と中列の仮の装飾図柄と右列の仮の装飾図柄のそれぞれの設定結果を受信した場合にはVRAMに記録する。即ち、変動開始コマンド15および変動開始コマンド16のそれぞれが選択された場合には3列の装飾図柄の組合せとして外れリーチの組合せおよび完全外れの組合せの2種類が設定される。
CPU71はステップS150で左列の仮の装飾図柄〜右列の仮の装飾図柄のそれぞれの設定結果を送信すると、ステップS151でRAM73からカウンタSC4の値の更新結果を検出し、ステップS152でカウンタSC4の値の検出結果が(0)以上で(2)以下の範囲内にあるか否かを判断する。ここでカウンタSC4の値の検出結果が(0)以上で(2)以下の範囲内にないと判断した場合には変動開始コマンド処理を終え、カウンタSC4の値の検出結果が(0)以上で(2)以下の範囲内にあると判断した場合にはステップS147で表示制御回路80に予告コマンドを送信する。この表示制御回路80は予告コマンドを受信した場合にはVRAMに記録する。
CPU71はステップS148で変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド15および変動開始コマンド16のいずれでもないと判断すると、ステップS153で変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド17であるか否かを判断する。ここで変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド17でないと判断した場合には変動開始コマンド処理を終え、変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド17であると判断した場合にはステップS151でRAM73からカウンタSC4の値の更新結果を検出し、ステップS152でカウンタSC4の値の検出結果が(0)以上で(2)以下の範囲内にあるか否かを判断する。ここでカウンタSC4の値の検出結果が(0)以上で(2)以下の範囲内にないと判断した場合には変動開始コマンド処理を終え、カウンタSC4の値の検出結果が(0)以上で(2)以下の範囲内にあると判断した場合にはステップS147で表示制御回路80に予告コマンドを送信する。この表示制御回路80は予告コマンドを受信した場合にはVRAMに記録する。
[2−5]大当り遊技演出処理
図14のステップS112の大当り遊技演出処理はRAM73に大当り遊技開始コマンドおよび大当り遊技停止コマンドのそれぞれが記録されているか否かを判断するものであり、演出制御回路70のCPU71はRAM73に大当り遊技開始コマンドが記録されていると判断した場合には表示制御回路80に大当り遊技演出開始コマンドを送信した後にRAM73から大当り遊技開始コマンドを消去し、RAM73に大当り遊技停止コマンドが記録されていると判断した場合には表示制御回路80に大当り遊技演出停止コマンドを送信した後にRAM73から大当り遊技停止コマンドを消去する。
[2−5]大当り遊技演出処理
図14のステップS112の大当り遊技演出処理はRAM73に大当り遊技開始コマンドおよび大当り遊技停止コマンドのそれぞれが記録されているか否かを判断するものであり、演出制御回路70のCPU71はRAM73に大当り遊技開始コマンドが記録されていると判断した場合には表示制御回路80に大当り遊技演出開始コマンドを送信した後にRAM73から大当り遊技開始コマンドを消去し、RAM73に大当り遊技停止コマンドが記録されていると判断した場合には表示制御回路80に大当り遊技演出停止コマンドを送信した後にRAM73から大当り遊技停止コマンドを消去する。
表示制御回路80のVROMには大当り遊技演出用のビデオデータが予め記録されており、表示制御回路80のVDPは大当り遊技演出開始コマンドを受信した場合にはVROMから大当り遊技演出用のビデオデータを検出し、大当り遊技演出用のビデオデータを検出した場合にはビデオデータの検出結果を再生開始することで装飾図柄表示器34に大当り遊技演出の映像を表示開始する。この大当り遊技演出の映像は大当り遊技を視覚的に演出するものであり、VDPは大当り遊技演出停止コマンドを受信した場合にはビデオデータの検出結果を再生停止することで大当り遊技演出の映像を表示停止する。
[3]表示制御回路80の処理内容
図18の装飾図柄遊技表示処理は表示制御回路80のVDPがVROMに予め記録された制御プログラムに応じて実行するものであり、VDPはステップS201でVRAMにビデオコマンドが記録されているか否かを判断する。ここでVRAMにビデオコマンドが記録されていると判断した場合にはステップS202でVRAMからビデオコマンドを検出し、ステップS203へ移行する。図19は表示制御回路80のVROMに予め記録された装飾図柄遊技用のビデオデータの一覧である。これらビデオデータ01〜18の14のそれぞれには1つのビデオコマンドが割付けられており、VDPはステップS203へ移行した場合にはVROMからビデオコマンドの検出結果に応じた1つのビデオデータを検出する。
[3]表示制御回路80の処理内容
図18の装飾図柄遊技表示処理は表示制御回路80のVDPがVROMに予め記録された制御プログラムに応じて実行するものであり、VDPはステップS201でVRAMにビデオコマンドが記録されているか否かを判断する。ここでVRAMにビデオコマンドが記録されていると判断した場合にはステップS202でVRAMからビデオコマンドを検出し、ステップS203へ移行する。図19は表示制御回路80のVROMに予め記録された装飾図柄遊技用のビデオデータの一覧である。これらビデオデータ01〜18の14のそれぞれには1つのビデオコマンドが割付けられており、VDPはステップS203へ移行した場合にはVROMからビデオコマンドの検出結果に応じた1つのビデオデータを検出する。
ビデオデータ17およびビデオデータ18のそれぞれは装飾図柄遊技の背景映像として通常映像(図20のa参照)を装飾図柄表示器34に表示するものである。この通常映像は主人公のキャラクタおよび怪獣のキャラクタが対峙するものであり、主人公のキャラクタおよび怪獣のキャラクタが対戦することなく終了する。
ビデオデータ01とビデオデータ05とビデオデータ11とビデオデータ15のそれぞれは装飾図柄遊技の背景映像として通常映像およびリーチ映像1(図20のb参照)を順に装飾図柄表示器34に表示するものである。このリーチ映像1は主人公のキャラクタが武器1で怪獣のキャラクタと対戦するものであり、ビデオデータ01は主人公のキャラクタが怪獣のキャラクタを倒す大当りの結末に設定され、ビデオデータ11は主人公のキャラクタが怪獣のキャラクタを倒すことができない外れの結末に設定されている。
ビデオデータ02とビデオデータ06とビデオデータ12とビデオデータ16のそれぞれは装飾図柄遊技の背景映像として通常映像およびリーチ映像2(図20のc参照)を順に装飾図柄表示器34に表示するものである。このリーチ映像2は主人公のキャラクタが武器2で怪獣のキャラクタと対戦するものであり、ビデオデータ02は主人公のキャラクタが怪獣のキャラクタを倒す大当りの結末に設定され、ビデオデータ12は主人公のキャラクタが怪獣のキャラクタを倒すことができない外れの結末に設定されている。
ビデオデータ03およびビデオデータ13のそれぞれは装飾図柄遊技の背景映像として通常映像およびリーチ映像3(図20のd参照)を順に装飾図柄表示器34に表示するものである。このリーチ映像3は主人公のキャラクタが武器3で怪獣のキャラクタと対戦するものであり、ビデオデータ03は主人公のキャラクタが怪獣のキャラクタを倒す大当りの結末に設定され、ビデオデータ13は主人公のキャラクタが怪獣のキャラクタを倒すことができない外れの結末に設定されている。
ビデオデータ04およびビデオデータ14のそれぞれは装飾図柄遊技の背景映像として通常映像およびリーチ映像4(図20のe参照)を順に装飾図柄表示器34に表示するものである。このリーチ映像4は主人公のキャラクタが武器4で怪獣のキャラクタと対戦するものであり、ビデオデータ04は主人公のキャラクタが怪獣のキャラクタを倒す大当りの結末に設定され、ビデオデータ14は主人公のキャラクタが怪獣のキャラクタを倒すことができない外れの結末に設定されている。
VDPはステップS203でビデオデータを検出すると、ステップS204でVRAMに装飾図柄遊技開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでVRAMに装飾図柄遊技開始コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS205でVRAMから装飾図柄遊技開始コマンドを消去し、ステップS206でビデオデータの検出結果を再生開始することで装飾図柄遊技の背景映像を表示開始する。
VDPはステップS206で装飾図柄遊技の背景映像を表示開始すると、ステップS207で左列の装飾図柄と中列の装飾図柄と右列の装飾図柄のそれぞれの変動表示を開始する。これら3列のそれぞれの装飾図柄の変動表示は装飾図柄を上から下へ移動表示しながらその種類を装飾図柄(1)→装飾図柄(2)→装飾図柄(3)→装飾図柄(4)→装飾図柄(1)・・・の循環的な一定順序で変化させるものであり、VROMに予め記録された装飾図柄用の画像データを再生することで行われる。
VDPはステップS207で3列のそれぞれの装飾図柄の変動表示を開始すると、ステップS208で3列のそれぞれのライト図柄42を装飾図柄の変動状態で点滅表示する。この点滅表示はライト図柄42が赤色に点滅する様子を模したものであり、ライト図柄42を赤色の色彩および黒色の色彩に交互に変化させることで行われる。これら3列のそれぞれのライト図柄42の点滅表示は左列の装飾図柄が変動停止状態となる前に相互に同時に黒色の色彩で停止されるものであり、VDPは3列のそれぞれのライト図柄42の点滅表示を停止した場合にはステップS209へ移行する。
VDPはステップS209へ移行すると、ビデオコマンドの検出結果をビデオコマンド01とビデオコマンド02とビデオコマンド03とビデオコマンド04とビデオコマンド11とビデオコマンド12とビデオコマンド13とビデオコマンド14とビデオコマンド18のそれぞれと比較する。ここでビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド01〜18の9つのいずれかであると判断した場合にはステップS210の通常演出表示処理へ移行し、ビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド01〜18の9つのいずれでもないと判断した場合にはステップS211へ移行する。
VDPはステップS211へ移行すると、ビデオコマンドの検出結果をビデオコマンド05とビデオコマンド06とビデオコマンド15とビデオコマンド16のそれぞれと比較する。ここでビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド05〜16の4つのいずれかであると判断した場合にはステップS212の発展演出表示処理1へ移行し、ビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド17である場合にはビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド05〜16の4つのいずれでもないと判断してステップS213の発展演出表示処理2へ移行する。
図21はステップS210の通常演出表示処理であり、VDPはステップS221で装飾図柄表示器34の左列の装飾図柄の変動表示をVRAMの左列の装飾図柄の設定結果で停止する。この左列の装飾図柄の停止表示はステップS207で3列のそれぞれの装飾図柄の変動表示が開始されたことを基準に左列の変動停止時間Tlが経過したときに通常映像の前方で行われるものであり、左列の装飾図柄はステップS221で左列のライト図柄42が黒色の消灯状態にされたまま停止表示される。
VDPはステップS221で装飾図柄表示器34の左列の装飾図柄の変動表示を停止すると、ステップS222で装飾図柄表示器34の右列の装飾図柄の変動表示をVRAMの右列の装飾図柄の設定結果で停止する。この右列の装飾図柄の停止表示はステップS207で3列のそれぞれの装飾図柄の変動表示が開始されたことを基準に右列の変動停止時間Tr(>Tl)が経過したときに通常映像の前方で行われるものであり、右列の装飾図柄はステップS222で右列のライト図柄42の消灯状態で停止表示される。これら右列の装飾図柄および左列の装飾図柄はビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド01〜04およびビデオコマンド11〜14の8つのそれぞれである場合に図柄要素43が相互に同一なリーチの組合せとなるものであり、ビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド18である場合にはリーチの組合せとならない。
VDPはステップS222で装飾図柄表示器34の右列の装飾図柄の変動表示を停止すると、ステップS223でビデオコマンドの検出結果をビデオコマンド01〜04およびビデオコマンド11〜14の8つのそれぞれと比較する。ここでビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド01〜04およびビデオコマンド11〜14の8つのいずれでもないと判断した場合にはステップS225へ移行し、ビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド01〜04およびビデオコマンド11〜14の8つのいずれかであると判断した場合にはステップS224へ移行する。
VDPはステップS224へ移行すると、装飾図柄表示器34から左列の装飾図柄と中列の装飾図柄と右列の装飾図柄のそれぞれを消去する。このステップS224は装飾図柄表示器34にリーチ映像1とリーチ映像2とリーチ映像3とリーチ映像4のいずれかが表示開始された後に行われるものであり、VDPはステップS224で装飾図柄表示器34から3列のそれぞれの装飾図柄を消去した場合にはステップS225へ移行する。
VDPはステップS225へ移行すると、VRAMに装飾図柄遊技停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでVRAMに装飾図柄遊技停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS226でVRAMから装飾図柄遊技停止コマンドを消去し、ステップS227でビデオコマンドの検出結果をビデオコマンド01〜04およびビデオコマンド11〜14の8つのそれぞれと比較する。
VDPはステップS227でビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド01〜04およびビデオコマンド11〜14の8つのいずれかであると判断すると、ステップS228で装飾図柄表示器34に3列のそれぞれの装飾図柄を変動停止状態で表示し、ステップS230へ移行する。これら3列のそれぞれの装飾図柄の変動停止状態での表示はリーチ映像1とリーチ映像2とリーチ映像3とリーチ映像4のいずれかで結末が表示された後にリーチ映像1〜リーチ映像4のいずれかの結末の前方で行われるものである。これら3列のそれぞれの装飾図柄の変動停止状態での表示はVRAMの装飾図柄の設定結果で行われるものであり、3列のそれぞれのライト図柄42は3列の装飾図柄の変動停止状態で黒色の消灯状態にされる。
図22はビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド01〜04およびビデオコマンド11〜14の8つのそれぞれである場合に装飾図柄表示器34に表示される映像である。この場合には左列の装飾図柄の変動表示および右列の装飾図柄の変動表示が通常映像の前方で順に停止されることで左列の装飾図柄および右列の装飾図柄がリーチの組合せとなり(a/b参照)、左列の装飾図柄および右列の装飾図柄がリーチの組合せとなった場合には通常映像がリーチ映像1とリーチ映像2とリーチ映像3とリーチ映像4のいずれかに発展する。この通常映像が発展した場合には3列のそれぞれの装飾図柄が消去され(c参照)、3列のそれぞれの装飾図柄が消去された場合にはリーチ映像1〜リーチ映像4のいずれかの結末が表示され、リーチ映像1〜リーチ映像4のいずれかの結末が表示された場合には3列の装飾図柄の図柄要素43が大当りの組合せまたは外れリーチの組合せで表示される(d参照)。
VDPはビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド18である場合にはステップS227でビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド01〜04およびビデオコマンド11〜14の8つのいずれでもないと判断し、ステップS229で装飾図柄表示器34の中列の装飾図柄の変動表示をVRAMの中列の装飾図柄の設定結果で停止する。この中列の装飾図柄はライト図柄42の消灯状態で停止表示されるものであり、VDPはステップS229で中列の装飾図柄を停止表示した場合にはステップS230へ移行する。
図23はビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド18である場合の装飾図柄遊技の映像である。この場合には装飾図柄遊技の背景映像として通常映像が表示され、左列の装飾図柄の変動表示と右列の装飾図柄の変動表示と中列の装飾図柄の変動表示のそれぞれが通常映像の前方で順に停止されることで3列の図柄要素43が完全外れの組合せとなる。
VDPはステップS230へ移行すると、ビデオデータの検出結果を再生停止することで装飾図柄遊技の背景映像を表示停止する。そして、ステップS231でVRAMからビデオコマンドを消去し、ステップS232でVRAMから左列〜右列のそれぞれの装飾図柄の設定結果を消去する。
図24はステップS212の発展演出表示処理1であり、VDPはステップS241で装飾図柄表示器34の左列の装飾図柄の変動表示をVRAMの左列の仮の装飾図柄の設定結果で停止する。この左列の装飾図柄の停止表示はステップS207で3列のそれぞれの装飾図柄の変動表示が開始されたことを基準に左列の変動停止時間Tlが経過したときに通常映像の前方で行われるものであり、左列の装飾図柄はライト図柄42の消灯状態で停止表示される。
VDPはステップS241で装飾図柄表示器34の左列の装飾図柄の変動表示を停止すると、ステップS242で装飾図柄表示器34の右列の装飾図柄の変動表示をVRAMの右列の仮の装飾図柄の設定結果で停止する。この右列の装飾図柄の停止表示はステップS207で3列のそれぞれの装飾図柄の変動表示が開始されたことを基準に右列の変動停止時間Trが経過したときに通常映像の前方で行われるものであり、右列の装飾図柄はライト図柄42の消灯状態で停止表示される。
VDPはステップS242で装飾図柄表示器34の右列の装飾図柄の変動表示を停止すると、ステップS243で装飾図柄表示器34の中列の装飾図柄の変動表示をVRAMの中列の仮の装飾図柄の設定結果で停止する。この中列の装飾図柄の停止表示はステップS207で3列のそれぞれの装飾図柄の変動表示が開始されたことを基準に中列の変動停止時間Tc(>Tr)が経過したときに行われるものであり、中列の装飾図柄はライト図柄42の消灯状態で停止表示される。この中列の変動停止時間Tcはビデオデータ05およびビデオデータ15のそれぞれで通常映像がリーチ映像1に発展するより前の時間に設定され、ビデオデータ06およびビデオデータ16のそれぞれで通常映像がリーチ映像2に発展するより前の時間に設定されたものであり、中列の装飾図柄は通常映像の前方で停止表示される。この中列の装飾図柄が停止表示された場合には3列の装飾図柄の図柄要素43が通常映像の前方で完全外れの組合せとなり、3列のそれぞれのライト図柄42が通常映像の前方で消灯状態となる。
VDPはステップS243で3列の装飾図柄の図柄要素43を完全外れの組合せとすると、ステップS244でネオン管が点滅する変動表示を開始する。このネオン管の点滅表示はネオン管が赤色に点滅する様子を模したものであり、3列のそれぞれのライト図柄42の色彩を赤色の点灯状態および黒色の消灯状態に交互に変化させることで行われる。このネオン管の点滅表示は通常映像の前方で開始されるものであり、3列のそれぞれの装飾図柄の図柄要素43はネオン管の点滅状態で完全外れの組合せで継続的に表示される。
VDPはステップS244でネオン管の点滅表示を開始すると、ステップS245でVRAMに予告コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでVRAMに予告コマンドが記録されていないと判断した場合にはステップS248へ移行し、VRAMに予告コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS246で予告演出を開始する。この予告演出は3列のそれぞれのライト図柄42の点灯を(ざわざわ)の赤色の文字で行うものであり、VDPはステップS246で予告演出を開始した場合にはステップS247でVRAMから予告コマンドを消去し、ステップS248へ移行する。
VDPはステップS248へ移行すると、ネオン管の点滅表示を停止する。このネオン管の点滅表示の停止はネオン管が点滅停止した様子を模したものであり、3列のそれぞれのライト図柄42を黒色の消灯状態とすることで行われる。このネオン管の点滅表示の停止はステップS244でネオン管の点滅表示を開始したことを基準に一定の演出時間(4×1000msec)が経過したときに行われるものであり、ステップS246で予告演出が開始された場合にはステップS248で3列のそれぞれの赤色の(ざわざわ)の文字が消え、ステップS246で予告演出が開始されなかった場合にはステップS248で3列のそれぞれの赤色の照明が消える。
VDPはステップS248でネオン管の点滅表示を停止すると、ステップS249でビデオコマンドの検出結果をビデオコマンド05およびビデオコマンド15のそれぞれと比較する。ここでビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド05およびビデオコマンド15のいずれかであると判断した場合にはステップS250で3列のそれぞれのライト図柄42を相互に同時に消灯状態から点灯した変動停止状態に変化させる。これら3列のそれぞれのライト図柄42の点灯表示はライト図柄42をステップS208の変動開始時とは異なる青色の色彩とするものであり、3列のそれぞれのライト図柄42は青色の(リーチ1)の文字で点灯状態にされ、装飾図柄遊技の背景映像は3列のそれぞれのライト図柄42が消灯状態から点灯状態に変化した後に通常映像からリーチ映像1に発展する。この3列のそれぞれのライト図柄42が青色の(リーチ1)の組合せを発展演出1の組合せと称する。
VDPはビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド06およびビデオコマンド16のいずれかである場合にはステップS249でビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド05およびビデオコマンド15のいずれでもないと判断し、ステップS251で3列のそれぞれのライト図柄42を相互に同時に消灯状態から点灯した変動停止状態に変化させる。これら3列のそれぞれのライト図柄42の点灯表示はライト図柄42をステップS208およびステップS250のいずれとも異なる紫色の色彩とするものであり、3列のそれぞれのライト図柄42は紫色の(リーチ2)の文字で点灯状態にされ、装飾図柄遊技の背景映像は3列のそれぞれのライト図柄42が消灯状態から点灯状態に変化した後に通常映像からリーチ映像2に発展する。この3列のそれぞれのライト図柄42が紫色の(リーチ2)の組合せを発展演出2の組合せと称する。
VDPはステップS250またはステップS251で3列のライト図柄42のそれぞれを点灯状態にすると、ステップS252で装飾図柄表示器34から3列のそれぞれの装飾図柄を消去する。これら3列のそれぞれの装飾図柄の消去はビデオデータの検出結果がビデオデータ05およびビデオデータ15のそれぞれである場合に通常映像がリーチ映像1に発展した後にリーチ映像1の前方で行われるものであり、ビデオデータの検出結果がビデオデータ06およびビデオデータ16のそれぞれである場合には通常映像がリーチ映像2に発展した後にリーチ映像2の前方で行われる。即ち、3列のライト図柄42は(リーチ1)の青色の色彩で点灯状態となることで通常映像がリーチ映像1に発展することを遊技者に報知するものであり、(リーチ2)の紫色の色彩で点灯状態となることで通常映像がリーチ映像2に発展することを遊技者に報知する。
VDPはステップS252で3列のそれぞれの装飾図柄を消去すると、ステップS253でVRAMに装飾図柄遊技停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでVRAMに装飾図柄遊技停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS254でVRAMから装飾図柄遊技停止コマンドを消去し、ステップS255へ移行する。
VDPはステップS255へ移行すると、装飾図柄表示器34に3列のそれぞれの装飾図柄をライト図柄42の消灯状態で表示する。これら3列のそれぞれの装飾図柄の表示はリーチ映像の結末が表示された後にVRAMの装飾図柄の設定結果で行われるものであり、ビデオデータの検出結果がビデオデータ05である場合にはリーチ映像1で大当りの結末が表示された後に3列の装飾図柄の図柄要素43が大当りの組合せで表示され、ビデオデータの検出結果がビデオデータ06である場合にはリーチ映像2で大当りの結末が表示された後に3列の装飾図柄の図柄要素43が大当りの組合せで表示され、ビデオデータの検出結果がビデオデータ15である場合にはリーチ映像1で外れの結末が表示された後に3列の装飾図柄の図柄要素43が外れリーチの組合せで表示され、ビデオデータの検出結果がビデオデータ16である場合にはリーチ映像2で外れの結末が表示された後に3列の装飾図柄の図柄要素43が外れリーチの組合せで表示される。
VDPはステップS255で装飾図柄表示器34に3列のそれぞれの装飾図柄を表示すると、ステップS256でビデオデータの検出結果を再生停止することで装飾図柄遊技の背景映像を表示停止する。そして、ステップS257でVRAMからビデオコマンドを消去し、ステップS258でVRAMから3列のそれぞれの装飾図柄の設定結果を消去し、ステップS259でVRAMから3列のそれぞれの仮の装飾図柄の設定結果を消去する。
図25はビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド05およびビデオコマンド15のそれぞれである場合の装飾図柄表示器34の表示内容である。この場合には左列の装飾図柄の変動表示と右列の装飾図柄の変動表示と中列の装飾図柄の変動表示が順に通常映像の前方で停止されることで3列の装飾図柄の図柄要素43が完全外れの組合せとなる(a〜c参照)。これら3列のそれぞれの装飾図柄の変動表示はライト図柄42の赤色の点滅状態で開始されると共にライト図柄42の消灯状態で停止されるものであり、3列のそれぞれのライト図柄42は3列の装飾図柄の図柄要素43が完全外れの組合せとなった後に通常映像の前方で消灯状態から赤色に点滅開始し(d参照)、予告演出を行うと判定されている場合には3列のそれぞれのライト図柄42の点滅が赤色の(ざわざわ)の文字で行われる(e参照)。
3列のそれぞれのライト図柄42は通常映像の前方で赤色の点滅状態から再び消灯状態となるものであり、3列のそれぞれのライト図柄42が消灯状態となった場合には(リーチ1)の青色の色彩で点灯状態となる(f参照)。これら3列のそれぞれのライト図柄42が(リーチ1)の青色の色彩で点灯状態となった場合には通常映像がリーチ映像1に発展し、通常映像がリーチ映像1に発展した場合には装飾図柄表示器34から3列のそれぞれの装飾図柄が消去される(g参照)。これら3列のそれぞれの装飾図柄が消去された場合にはリーチ映像1が大当りの結末または外れの結末となり、リーチ映像1が大当りの結末または外れの結末となった場合には装飾図柄表示器34に3列の装飾図柄が表示される(h参照)。これら3列のそれぞれの装飾図柄はライト図柄42の消灯状態で表示されるものであり、リーチ映像1が大当りの結末となった場合には3列の装飾図柄の図柄要素43が大当りの組合せとなり、リーチ映像1が外れの結末となった場合には3列の装飾図柄の図柄要素43が外れリーチの組合せとなる。
図26はビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド06およびビデオコマンド16のそれぞれである場合の装飾図柄表示器34の表示内容である。この場合には左列の装飾図柄の変動表示と右列の装飾図柄の変動表示と中列の装飾図柄の変動表示が順に通常映像の前方で停止されることで3列の装飾図柄の図柄要素43が完全外れの組合せとなる(a〜c参照)。これら3列のそれぞれの装飾図柄の変動表示はライト図柄42の赤色の点滅状態で開始されると共にライト図柄42の消灯状態で停止されるものであり、3列のそれぞれのライト図柄42は3列の装飾図柄の図柄要素43が完全外れの組合せとなった後に通常映像の前方で赤色に点滅開始し(d参照)、予告演出を行うと判定されている場合には3列のそれぞれのライト図柄42の点滅が赤色の(ざわざわ)の文字で行われる(e参照)。
3列のそれぞれのライト図柄42は通常映像の前方で赤色の点滅状態から再び消灯状態となるものであり、3列のそれぞれのライト図柄42が消灯状態となった場合には(リーチ2)の紫色の色彩で点灯状態となる(f参照)。これら3列のそれぞれのライト図柄42が(リーチ2)の紫色の色彩で点灯状態となった場合には通常映像がリーチ映像2に発展し、通常映像がリーチ映像2に発展した場合には装飾図柄表示器34から3列のそれぞれの装飾図柄が消去される(g参照)。これら3列のそれぞれの装飾図柄が消去された場合にはリーチ映像2が大当りの結末または外れの結末となり、リーチ映像2が大当りの結末または外れの結末となった場合には装飾図柄表示器34に3列の装飾図柄が表示される(h参照)。これら3列のそれぞれの装飾図柄はライト図柄42の消灯状態で表示されるものであり、リーチ映像2が大当りの結末となった場合には3列の装飾図柄の図柄要素43が大当りの組合せとなり、リーチ映像2が外れの結末となった場合には3列の装飾図柄の図柄要素43が外れリーチの組合せとなる。
図27はステップS213の発展演出表示処理2であり、VDPはステップS261で装飾図柄表示器34の左列の装飾図柄の変動表示をVRAMの左列の装飾図柄の設定結果で停止する。この左列の装飾図柄の停止表示はステップS207で3列のそれぞれの装飾図柄の変動表示が開始されたことを基準に左列の変動停止時間Tlが経過したときに通常映像の前方で行われるものであり、左列の装飾図柄はライト図柄42の消灯状態で停止表示される。
VDPはステップS261で装飾図柄表示器34の左列の装飾図柄の変動表示を停止すると、ステップS262で装飾図柄表示器34の右列の装飾図柄の変動表示をVRAMの右列の装飾図柄の設定結果で停止する。この右列の装飾図柄の停止表示はステップS207で3列のそれぞれの装飾図柄の変動表示が開始されたことを基準に右列の変動停止時間Trが経過したときに通常映像の前方で行われるものであり、右列の装飾図柄はライト図柄42の消灯状態で停止表示される。
VDPはステップS262で装飾図柄表示器34の右列の装飾図柄の変動表示を停止すると、ステップS263で装飾図柄表示器34の中列の装飾図柄の変動表示をVRAMの中列の装飾図柄の設定結果で停止することで3列の装飾図柄の図柄要素43を完全外れの組合せとする。この中列の装飾図柄の停止表示はステップS207で3列のそれぞれの装飾図柄の変動表示が開始されたことを基準に中列の変動停止時間Tcが経過したときに通常映像の前方で行われるものであり、中列の装飾図柄はライト図柄42の消灯状態で停止表示される。
VDPはステップS263で3列の装飾図柄の図柄要素43を完全外れの組合せとすると、ステップS264でネオン管の点滅表示を通常映像の前方で開始する。このネオン管の点滅表示は3列のそれぞれのライト図柄42の色彩を赤色の点灯状態および黒色の消灯状態に交互に変化させることで行われるものであり、3列のそれぞれの装飾図柄の図柄要素43はネオン管の点滅状態で完全外れの組合せで継続的に表示される。
VDPはステップS264でネオン管の点滅表示を開始すると、ステップS265でVRAMに予告コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでVRAMに予告コマンドが記録されていないと判断した場合にはステップS268へ移行し、VRAMに予告コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS266で予告演出を開始する。この予告演出は3列のそれぞれのライト図柄42の点灯を(ざわざわ)赤色の文字で行うものであり、VDPはステップS266で予告演出を開始した場合にはステップS267でVRAMから予告コマンドを消去し、ステップS268へ移行する。
VDPはステップS268へ移行すると、3列のそれぞれのライト図柄42を消灯状態とすることでネオン管の点滅表示を停止する。このネオン管の点滅表示の停止はステップS264でネオン管の点滅表示を開始したことを基準に演出時間(4×1000msec)が経過したときに行われるものであり、ステップS266で予告演出が開始された場合にはステップS268で3列のそれぞれの赤色の(ざわざわ)の文字が消え、ステップS266で予告演出が開始されなかった場合にはステップS268で3列のそれぞれの赤色の照明が消える。
VDPはステップS268でネオン管の点滅表示を停止すると、ステップS269でVRAMに装飾図柄遊技停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでVRAMに装飾図柄遊技停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS270でVRAMから装飾図柄遊技停止コマンドを消去し、ステップS271で3列のそれぞれのライト図柄42を消灯状態から点灯した変動停止状態に相互に同時に変化させる。これら3列のそれぞれのライト図柄42の点灯表示はライト図柄42の色彩を黒色からステップS208と同一の赤色に変化させることで行われるものであり、遊技者には3列のそれぞれのライト図柄42が装飾図柄の変動開始時と同一の点灯状態に戻ることから通常映像がリーチ映像に発展しないことが報知される。これら3列のライト図柄42のそれぞれが赤色の組合せを演出終了の組合せと称する。
VDPはステップS271で3列のそれぞれのライト図柄42を点灯状態とすると、ステップS272でビデオデータの検出結果を再生停止することで装飾図柄遊技の背景映像を表示停止する。そして、ステップS273でVRAMからビデオコマンドを消去し、ステップS274でVRAMから3列のそれぞれの装飾図柄の設定結果を消去する。
図28はビデオコマンドの検出結果がビデオコマンド17である場合の装飾図柄表示器34の表示内容である。この場合には左列の装飾図柄の変動表示と右列の装飾図柄の変動表示と中列の装飾図柄の変動表示が順に通常映像の前方で停止されることで3列の装飾図柄の図柄要素43が完全外れの組合せとなる(a〜c参照)。これら3列のそれぞれの装飾図柄の変動表示はライト図柄42の赤色の点滅状態で開始されると共にライト図柄42の消灯状態で停止されるものであり、3列のそれぞれのライト図柄42は3列の装飾図柄の図柄要素43が完全外れの組合せとなった後に通常映像の前方で赤色に点滅開始し(d参照)、予告演出を行うと判定されている場合には3列のそれぞれのライト図柄42の点滅が赤色の(ざわざわ)の文字で行われる(e参照)。これら3列のそれぞれのライト図柄42は通常映像の前方で赤色の点滅状態から再び消灯状態となるものであり、3列のそれぞれのライト図柄42が消灯状態となった場合には赤色の色彩で点灯状態となる(f参照)。これら3列のそれぞれのライト図柄42が赤色の色彩で点灯状態となった場合には通常映像が発展することなく、3列の装飾図柄の図柄要素43の組合せが完全外れで確定する。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
装飾図柄(1)〜(4)のそれぞれでライト図柄42の状態が図柄要素43の種類に対して固定されておらず、ビデオコマンド05とビデオコマンド06とビデオコマンド15とビデオコマンド16とビデオコマンド17のそれぞれが選択された場合には3列の装飾図柄の変動停止状態で3列の図柄要素43が完全外れの組合せとなることで3列のそれぞれのライト図柄42の状態が初期の消灯状態から赤色に点滅する変動状態および黒色の消灯状態を経て変化する。リーチ映像は3列のライト図柄42のそれぞれが赤色の演出終了の組合せが完成した場合に表示されず、3列のライト図柄42のそれぞれが青色の(リーチ1)の発展演出1の組合せまたは紫色の(リーチ2)の発展演出2の組合せが完成した場合に表示される。しかも、発展演出1の組合せが完成した場合にはリーチ映像1が表示され、発展演出2の組合せが完成した場合にはリーチ映像1とは演出内容が異なるリーチ映像2が表示されるので、総じて、3列の図柄要素43がどのような組合せとなるかを遊技者が目で追う趣興性に加えて3列のライト図柄42がどのような組合せとなるかを目で追う趣興性ができる。
装飾図柄(1)〜(4)のそれぞれでライト図柄42の状態が図柄要素43の種類に対して固定されておらず、ビデオコマンド05とビデオコマンド06とビデオコマンド15とビデオコマンド16とビデオコマンド17のそれぞれが選択された場合には3列の装飾図柄の変動停止状態で3列の図柄要素43が完全外れの組合せとなることで3列のそれぞれのライト図柄42の状態が初期の消灯状態から赤色に点滅する変動状態および黒色の消灯状態を経て変化する。リーチ映像は3列のライト図柄42のそれぞれが赤色の演出終了の組合せが完成した場合に表示されず、3列のライト図柄42のそれぞれが青色の(リーチ1)の発展演出1の組合せまたは紫色の(リーチ2)の発展演出2の組合せが完成した場合に表示される。しかも、発展演出1の組合せが完成した場合にはリーチ映像1が表示され、発展演出2の組合せが完成した場合にはリーチ映像1とは演出内容が異なるリーチ映像2が表示されるので、総じて、3列の図柄要素43がどのような組合せとなるかを遊技者が目で追う趣興性に加えて3列のライト図柄42がどのような組合せとなるかを目で追う趣興性ができる。
大当り遊技で15回の大当りラウンドが行われる場合には3列の装飾図柄の変動表示のそれぞれが停止されることで3列の図柄要素43が大当りの組合せとなる。大当り遊技で2回の大当りラウンドが行われる場合には3列の装飾図柄の変動表示のそれぞれが停止されることで3列の図柄要素43が完全外れの組合せとなった後に3列のライト図柄42のそれぞれが消灯状態から変動状態となり、3列のライト図柄42のそれぞれが変動状態となった後に(リーチ1)の青色の色彩または(リーチ2)の紫色の色彩で点灯した変動停止状態となる。このため、遊技者にとっては3列の装飾図柄の変動表示のそれぞれが停止されることで3列の図柄要素43が大当りの組合せとならなかった場合でも3列のライト図柄42が変動状態から(リーチ1)の青色の色彩または(リーチ2)の紫色の色彩で変動停止状態となることを期待することができるので、1回の装飾図柄遊技の映像で2回の大きな楽しみができる。即ち、ライト図柄42の変動表示は遊技者の目線で3列の図柄要素43の組合せが決まった後に行われる追加的(いわゆるオマケ)なものであり、遊技者の目線での追加的な変動表示で特定の組合せが成立した場合には遊技者の目線に応じて15回に比べて少数回の2回の大当たりラウンドが行われる。
上記実施例1においては、3列のライト図柄42のそれぞれを赤色に点滅した変動状態から黒色の消灯状態を経ることなく青色の(リーチ1)の変動停止状態または紫色の(リーチ2)の変動停止状態または赤色の変動停止状態としても良い。
上記実施例1においては、3列のライト図柄42のそれぞれに換えて人物または符号を表示しても良い。この構成の場合には人物または符号の種類を変化させることで変動表示を行い、人物または符号の種類の変化を1つのもので停止させることで停止表示を行うと良い。
上記実施例1においては、図27のステップS271で3列のライト図柄42のうちの1列を(リーチ1)の青色に点灯させると共に残りの2列のそれぞれを(リーチ2)の紫色に点灯させても良く、要は3列のライト図柄42を発展演出1の組合せおよび発展演出2の組合せのいずれとも異なる組合せとすれば良い。
上記実施例1においては、ビデオコマンド05とビデオコマンド06とビデオコマンド15とビデオコマンド16とビデオコマンド17のそれぞれが選択された場合に3列の装飾図柄の変動停止状態で3列の図柄要素43を外れリーチの組合せとしても良い。
上記実施例1においては、ビデオコマンド05とビデオコマンド06とビデオコマンド15とビデオコマンド16とビデオコマンド17のそれぞれが選択された場合に3列のそれぞれのウィンド図柄41内の人物の状態を変化させても良い。
上記実施例1においては、ビデオコマンド05とビデオコマンド06とビデオコマンド15とビデオコマンド16とビデオコマンド17のそれぞれが選択された場合に3列の装飾図柄の変動停止状態で3列の図柄要素43を完全外れの組合で消去し、3列のそれぞれのライト図柄42の変化を3列の図柄要素43の消去状態で行っても良い。
16は遊技盤、23は始動口、25は特別入賞口(特別入球口)、34は装飾図柄表示器(表示器)、42はライト図柄(装飾要素)、43は図柄要素(識別要素)、70は演出制御回路(演出選択手段)、80は表示制御回路(第1の装飾図柄遊技手段,第2の装飾図柄遊技手段,第3の装飾図柄遊技手段)である。
Claims (1)
- 遊技盤に設けられ、遊技球が入球可能なものであって遊技球が入球した場合に大当りであるか否かが判定される始動口と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球可能な開放状態および入球不能な閉鎖状態相互間で切換えられるものであって大当りと判定された場合に開放状態にされる特別入球口と、
大当りと判定されたか否かを遊技者が識別するための識別要素および当該識別要素を視覚的に装飾する装飾要素を有する装飾図柄が複数列に表示される表示器と、
特定の演出内容を含む2以上の演出内容のいずれで前記表示器に映像を表示するかを選択する演出選択手段と、
前記表示器に前記特定の演出内容で映像を表示すると選択された場合に次の1)仮変動処理と2)発展変動処理と3)確定表示処理と4)演出処理を行う装飾図柄遊技手段と、
1)複数列のそれぞれの装飾図柄を識別要素の種類が変化する変動状態および識別要素の種類が変化しない変動停止状態で順に表示する処理であって、複数列のそれぞれの装飾図柄を複数列の識別要素が予め決められた外れの組合せとなるように変動停止状態とする仮変動処理
2)前記仮変動処理を終えた場合に複数列の装飾図柄のそれぞれの識別要素の変動停止状態で複数列のそれぞれの装飾要素を装飾要素の態様が変化する変動状態で表示した後に複数列の装飾要素が予め決められた組合せとなるように複数列の装飾要素のそれぞれを変動停止状態で表示する発展変動処理
3)前記発展変動処理を終えた場合に大当りであるか否かの判定結果を遊技者に報知する処理であって、大当りと判定された場合には複数列のそれぞれの装飾図柄を複数列の識別要素が外れの組合せと異なる大当りの組合せとなるように変動停止状態で表示すると共に大当りでないと判定された場合には複数列の識別要素が外れの組合せとなるように変動停止状態で表示する確定表示処理
4)前記発展変動処理を終えた後から前記確定表示処理を始める前までの期間内に複数列の装飾図柄の識別要素が確定表示処理で大当りの組合せおよび外れの組合せのいずれとされるかを演出する演出映像を表示する演出処理
を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015026364A JP2015091485A (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | パチンコ遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015026364A JP2015091485A (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | パチンコ遊技機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011240179A Division JP2013094443A (ja) | 2011-11-01 | 2011-11-01 | パチンコ遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015091485A true JP2015091485A (ja) | 2015-05-14 |
Family
ID=53195032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015026364A Withdrawn JP2015091485A (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | パチンコ遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015091485A (ja) |
-
2015
- 2015-02-13 JP JP2015026364A patent/JP2015091485A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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A761 | Written withdrawal of application |
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