JP2015088368A - 送電用避雷装置 - Google Patents
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Description
[1.構成]
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の送電用避雷装置の一例を示す正面図である。図1に示すように、送電用避雷装置Aは、送電線4を支持する支持碍子2に取り付けられる装置である。支持碍子2は大地に固定して設けられる鉄塔から延びる支持アーム1に吊下固定されている。以下の説明では、支持アーム1側を接地側、もしくは上と表現し、送電線4側を課電側、もしくは下と表現して説明する。
(1)放電電極
放電電極9、10の一例を図2に示す。放電電極9、10は、導電体である先端部E1と、先端部E1を支持する棒状の導電体である軸部E2とを有する。先端部E1は、円弧状に形成されていることが好ましい。円弧状の先端部E1は、円柱または円筒の棒状の導電体を円弧状に加工して形成することができる。
送電用避雷装置Aは、放電間隙gの距離Lgと、接地側放電電極9の水平方向の長さと課電側放電電極10の水平方向の長さの和との比(Lg/(L1+L2))の値が2.0以上となるように構成されている。放電間隙gの距離Lgは、接地側放電電極9と課電側放電電極10の間の距離である。放電電極9,10を円弧状に形成した場合には、互いが最も近くなる部分の距離を放電間隙gとする。
(送電用避雷装置)
以上のような構成を有する本実施形態の作用について、まず送電用避雷装置Aの作用を以下に説明する。落雷等に起因する雷サージ電圧が送電線4に侵入すると、避雷要素7aおよび放電間隙gにかかる電圧が上昇し、放電電圧に達したときに放電間隙gにおいて放電電流が流れる。そして、電流は、接地側固定金具3および支持アーム1を介して鉄塔から大地に放電される。
次に、放電間隙の距離と放電電極の形状の関係を上記のように構成することの作用について、従来例と対比して説明する。従来の送電線用避雷装置では、放電電極の形状と放電間隙の距離との関係は、考慮されていなかった。従って、放電電極の形状を円弧状にしても、放電間隙の距離の設定が不適当であるために、開閉サージ耐電圧性能が向上しない場合があった。
放電電極9、10の先端部E1を円弧状とした場合、放電電極9、10への電界集中が緩和される。また、放電電極9、10は、少なくとも先端部E1が曲面で形成されているため、曲面で形成されなかった場合のように角に電解集中が生じて放電の起点となる可能性がない。
以上のような本実施形態の効果は以下の通りである。
(1)放電間隙gの距離Lgと放電電極の形状の関係が(Lg/(L1+L2))≧2.0となるように構成されているため、放電電極9、10の先端部E1の電界が緩和され、開閉サージ耐電圧性能を向上させることができる。
第2の実施形態の送電用避雷装置Aについて以下に説明する。第2の実施形態は、接地側放電電極9および課電側放電電極10の少なくとも一方の先端部E1において、表面の少なくとも一部が放電安定化膜によりコーティングされているものである。
[1.構成]
第3の実施形態の送電用避雷装置Aについて以下に説明する。第3の実施形態は、放電電極9、10の周囲の少なくとも一部に、シールド11が設けられている。放電電極が避雷要素を介して固定金具に連結支持されている場合には、避雷要素の周囲にシールド11を設けても良い。以下では、図4を参照して、接地側放電電極9が避雷要素7aを介して接地側固定金具3に連結支持されるとともに、課電側放電電極10が避雷要素7bを介して課電側固定金具5に連結支持される構成において、シールド11を設けた例を説明する。なお、図4では、説明の便宜上、接地側放電電極9および課電側放電電極10を棒状の部材として示す。また、他の構成は第1の実施形態と同様のため、同一符号を付して説明は省略する。
以上のような構成を有する本実施形態では、放電電極9,10の周囲の少なくとも一部にシールド11a、11bが設けられているため、電界集中が抑制され、放電電極9、10の周囲の電位分布が平等に近い電界となる。例えば、支持碍子2の存在により、課電側に押し下げられて集中する電界を緩和できる。従って、開閉サージ耐電圧性能を向上させることができる。また、シールド11a、11bを、支持碍子2と対向する面や、支持碍子2に最も近い部分に配置すれば、シールド機能が高められ、電界集中緩和の作用を向上させることができる。
(変形例1)
上記実施形態の変形例の構成は、基本的には上記実施形態と同様である。ただし、棒状の部材であるシールド11a、11bの先端に、拡張部20が設けられている。拡張部20の一例を、図5に示して説明する。
他にも、棒状の部材であるシールド11a、11bに変えて、円環状のシールド21を設けることもできる。円環状のシールド21の例を、図6に示して説明する。シールド21は、放電電極の周囲に設けられた円環部21aを有し、円環部21aを支柱21bが支持している。円環部21aは、少なくとも先端形状を、角を有さない曲面形状とすることが好ましい。円環部21aと支柱21bは、棒状のシールド11a、11bと同じ材料にて形成することができる。
(1)上記の実施形態においては、放電電極9は避雷要素7aを介して接地側固定金具3に接続されている。また、放電電極10は課電側固定金具5に接続されているか、避雷要素7bを介して課電側固定金具5に接続されている。しかし、避雷装置Aの構成はこれらに限定されるものではなく、例えば図7に示す通り、2つの避雷要素7を金属フランジを介して直列に接続しても良い。
E1…先端部
E2…軸部
E3…両端部
1…支持アーム
2…支持碍子
3…接地側固定金具
4…送電線
5…課電側固定金具
6…アークホーン
7a、7b…避雷要素
8a、8b、8c、8d…金属フランジ
9…接地側放電電極
10…課電側放電電極
11a、11b…シールド
20…拡張部
21…円環状のシールド
21a…円環部
21b…支柱
Claims (12)
- 鉄塔に取り付けられて送電線を支持する支持碍子に取り付けられる送電用避雷装置であって、
前記支持碍子の一端側に設けられた接地側放電電極と、
前記支持碍子の他端側に設けられた課電側放電電極と、を有し、
前記接地側放電電極と、前記課電側放電電極とは、所定の空間を介して対向するように配置され、
前記接地側放電電極と前記課電側放電電極の間の距離と、前記接地側放電電極の水平方向の長さと前記課電側放電電極の水平方向の長さの和との比の値が2.0以上であることを特徴とする送電用避雷装置。 - 前記接地側放電電極と前記課電側放電電極の先端部が、円弧状であることを特徴とする請求項1記載の送電用避雷装置。
- 前記接地側放電電極と前記課電側放電電極は、少なくとも先端部が曲面で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の送電用避雷装置
- 前記接地側放電電極と前記課電側放電電極の先端部が、平行に配置されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか一項記載の送電用避雷装置。
- 前記接地側放電電極と前記課電側放電電極の一方の水平方向の長さが、他方の長さより短く形成されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか一項記載の送電用避雷装置。
- 前記接地側放電電極と前記課電側放電電極の少なくとも一方の先端部において、表面の少なくとも一部が放電安定化膜によりコーティングされていることを特徴とする請求項1〜5いずれか一項記載の送電用避雷装置。
- 前記課電側放電電極と前記接地側放電電極の少なくとも一方において、周囲の少なくとも一部に、シールドが設けられていることを特徴とする請求項1〜6いずれか一項記載の送電用避雷装置。
- 前記シールドが、前記放電電極の前記支持碍子と対向する面の少なくとも一部の面の周囲に配置されていることを特徴とする請求項7記載の送電用避雷装置。
- 前記シールドが、棒状の部材であることを特徴とする請求項7又は8記載の送電用避雷装置。
- 前記棒状のシールドの先端に、拡張部が設けられていることを特徴とする請求項9記載の送電用避雷装置。
- 前記シールドが、円環状の部材であることを特徴とする請求項7又は8いずれか一項記載の送電用避雷装置。
- 前記シールドは、少なくとも先端が曲面で形成されたことを特徴とする請求項7〜11いずれか一項記載の送電用避雷装置。
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2013
- 2013-10-31 JP JP2013226718A patent/JP6173882B2/ja active Active
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