JP2015085479A - ロボット、制御装置、ロボットシステム、及びロボット制御方法 - Google Patents

ロボット、制御装置、ロボットシステム、及びロボット制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロボットによる作業において、より確実に、部品などの作業対象物が動かないようにする。【解決手段】ロボットは、力検出部と、エンドエフェクターを備えるアームと、を含み、前記アームにより、第一ワークに所定方向の力を加えることによって、前記第一ワークを第二ワークの少なくとも第一面及び第二面に対して押し付ける。【選択図】図1

Description

本発明は、ロボット、制御装置、ロボットシステム、及びロボット制御方法に関する。
特許文献1には、複数の部品を組み合わせて製品を組み立てる作業を行うロボットが記載されている。特許文献1のロボットは、ベース部品上の所定位置に、ある種類の部品を重ね、さらに、先に重ねた部品上の所定位置に他の種類に部品を重ね、それから、部品をハンドで押さえ付けて動かないようにしている。
特開2012−35391号公報
ところで、ロボットに上記のような組み立て作業を行わせる場合には、部品が動かないように固定するため、専用のジグを用いることが多い。しかし、部品の種類が増えれば、その度に部品の種類に応じた専用のジグを用意する必要がある。例えば多品種生産の現場では、多数のジグを用意する必要が生じてしまう。
この点、特許文献1のように、部品に他の種類の部品を重ねてからハンドで押さえ付けることにより、部品が動かないようにすることが考えられる。しかしながら、特許文献1では、部品をどのように(例えばどのような方向に)押さえ付けるかについて開示されていない。例えば、ネジ締め作業を行う場合に、重ねた部品同士を適切に押さえ付けることができなければ、重ねた部品同士の穴がずれてしまい、ネジ締めができない上に、部品等を壊してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、ロボットによる作業において、より確実に、部品などの作業対象物が動かないようにすることを目的とする。
上記の課題を解決する本発明の第一態様は、ロボットであって、力検出部と、エンドエフェクターを備えるアームと、を含み、前記アームにより、第一ワークに所定方向の力を加えることによって、前記第一ワークを第二ワークの少なくとも第一面及び第二面に対して押し付ける、ことを特徴とする。本発明の第一態様によれば、第一ワークが第二ワークの二つの面に押し付けられるため、より確実に、ワークが動かないようにすることができる。
前記ロボットにおいて、前記第二面は、前記第一面と垂直であり、前記アームにより、前記第一ワークを前記第一面に対して第一方向に押し付け、前記第一ワークを前記第二面に対して前記第一方向に垂直な第二方向に押し付ける、ことを特徴としてもよい。これにより、第一ワークが第二ワークの二つの面に対してそれぞれに面に対する二つの力で押し付けられるため、より確実に、ワークが動かないようにすることができる。
前記ロボットにおいて、前記アームにより、さらに、前記第一ワークを前記第二ワークの第三面に対して押し付ける、ことを特徴としてもよい。第一ワークが第二ワークの三つの面に押し付けられるため、より確実に、ワークが動かないようにすることができる。
前記ロボットにおいて、前記第二面は、前記第一面と垂直であり、前記第三面は、前記第一面及び前記第二面の両方に垂直であり、前記アームにより、前記第一ワークを前記第一面に対して前記第一方向に押し付け、前記第一ワークを前記第二面に対して前記第二方向に押し付け、前記第一ワークを前記第三面に対して前記第三方向に押し付ける、ことを特徴としてもよい。これにより、第一ワークが第二ワークの三つの面に対してそれぞれに面に対する三つの力で押し付けられるため、より確実に、ワークが動かないようにすることができる。
前記ロボットにおいて、前記アームを2つ有し、一方の前記アームにより、前記第一ワークを前記第二ワークに対して押し付け、他方の前記アームにより、前記第一ワークに対する所定の作業を行う、ことを特徴としてもよい。これにより、一方のアームで、より確実にワークが動かないように固定するため、他方のアームによる作業を精度よく行うことができる。
前記所定の作業は、前記第一ワーク対して部材を挿入する作業であり、前記第一方向は、前記第一ワークに対して前記部材を挿入する方向である、ことを特徴としてもよい。第一方向だけでなく第二方向にもワークが押し付けられているため、挿入方向に誤差があっても、ワークを動きにくくすることができる。
前記第二ワークは、前記第一ワークを位置決めするジグである、ことを特徴としてもよい。これにより、ジグ上で第一ワークに対する作業を行う場合に、より確実に、第一ワークが動かないようにすることができる。
前記第二ワークは、前記第一ワークが所定の位置に締結されるワークである、ことを特徴としてもよい。第二ワーク上で第一ワークに対する作業を行う場合に、より確実に、第一ワークが動かないようにすることができる。
上記の課題を解決する本発明の第二態様は、ロボットであって、力検出部と、エンドエフェクターを備えるアームと、を含み、前記アームにより、第一ワークに所定方向の力と所定方向のモーメントを加えることによって、前記第一ワークを第二ワークの少なくとも第一面及び第二面に対して押し付ける、ことを特徴とする。本発明の第二態様によれば、第一ワークが第二ワークの二つの面に力及びモーメントにより押し付けられるため、より確実に、ワークが動かないようにすることができる。
上記の課題を解決する本発明の第三態様は、力検出部と、エンドエフェクターを備えるアームとを有するロボットを制御する制御装置であって、前記アームにより、第一ワークに所定方向の力を加えることによって、前記第一ワークを第二ワークの少なくとも第一面及び第二面に対して押し付ける動作を、前記ロボットに行わせる、ことを特徴とする。本発明の第三態様によれば、第一ワークが第二ワークの二つの面に押し付けられるため、より確実に、ワークが動かないようにすることができる。
上記の課題を解決する本発明の第四態様は、ロボットシステムであって、力検出部と、エンドエフェクターを備えるアームとを有するロボットと、前記ロボットを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記アームにより、第一ワークに所定方向の力を加えることによって、前記第一ワークを第二ワークの少なくとも第一面及び第二面に対して押し付ける動作を、前記ロボットに行わせる、ことを特徴とする。本発明の第四態様によれば、第一ワークが第二ワークの二つの面に押し付けられるため、より確実に、ワークが動かないようにすることができる。
上記の課題を解決する本発明の第五態様は、力検出部と、エンドエフェクターを備えるアームと有するロボットを制御する制御方法であって、前記アームにより、第一ワークに所定方向の力を加えることによって、前記第一ワークを第二ワークの少なくとも第一面及び第二面に対して押し付ける、ことを特徴とする。本発明の第五態様によれば、第一ワークが第二ワークの二つの面に押し付けられるため、より確実に、ワークが動かないようにすることができる。
本発明の実施形態に係るロボットの一例を示す正面斜視図である。 ロボットの一例を示す背面斜視図である。 アーム及びハンドの詳細を示す図である。 ロボットと作業台の関係の一例を示す平面図である。 ロボットの機能構成の一例を示す図である。 ロボットが行う第一の作業例を説明する図である。 ジグの構成例を示す図である。 第一の作業例におけるロボットの押付動作を説明する図である。 第一の作業例におけるロボットの押付動作を説明する図である。 ロボットが行う第二の作業例を説明する図である。 第二の作業例におけるロボットの押付動作を説明する図である。 第三の作業例におけるロボットの押付動作を説明する図である。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るロボットの一例を示す正面斜視図である。図2は、ロボットの一例を示す背面斜視図である。
なお、説明の都合上、図1、図2中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」という。また、図1の手前側を「正面側」または「正面」または「前方」といい、図2の手前側を「背面側」または「背面」または「後方」という。
ロボット1は、胴部10と、アーム11と、タッチパネルモニター12と、脚部13と、搬送用ハンドル14と、カメラ(「撮像部」ともいう。)15と、信号灯16と、電源スイッチ17と、外部インターフェイス(I/F)部18と、昇降ハンドル19と、を備える。ロボット1は、人間型双腕ロボットであり、制御部20(図5参照)の制御に従って動作する。このロボット1は、例えばプリンターのような精密機器等を組み立てる製造工程で用いることができるものである。なお、この製造作業は、通常、作業台T(図4参照)上で行なわれる。
胴部10は、脚部13のフレーム上に設けられる。なお、脚部13はロボット1の基台であり、胴部10はロボット1の胴体である。胴部10は、ロボット本体と呼ぶこともできる。なお、胴部10のみでなく、脚部13を含めてロボット本体としてもよい。
胴部10は、上側の肩領域10Aと、下側の胴部本体10Bとを有する。肩領域10Aには、その両側面に、それぞれ正面側に突出したアーム11(「マニピュレーター」ともいう。)が設けられる。
アーム11の先端には、作業の対象物(「ワーク」ともいう。)や道具を把持するハンド111(「エンドエフェクター」ともいう。)が設けられる。また、アーム11には、作業台の上に載置されたワーク等を撮影するハンドアイカメラ11Gが設けられる。アーム11及びハンド111の詳細については、後に詳述する。
胴部10の肩領域10Aから正面側に斜め上方向突出する、ロボット1の頭部に当たる部分には、2台のカメラ15と、信号灯16とが設けられる。
カメラ15は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を有し、作業台等を撮像することができる。信号灯16は、例えば、赤色の光、黄色の光、青色の光をそれぞれ発するLEDを有し、ロボット1の現在の状態に応じて適宜選択されたLEDを発光させる。
脚部13の内部には、ロボット1自身を制御する制御部20等が設けられる。脚部13及び胴部本体10Bの内部にはロボット1に対して上下方向に伸びる回転軸が設けられ、この回転軸には胴部10の肩領域10Aが設けられる。肩領域10Aは、回転軸周りに回転移動させることができる。すなわち、胴部本体10Bより上側の部材は、回転軸周りに一体的に任意の方向に向けることが可能である。
脚部13の背面には、電源スイッチ17と、制御部20と外部のPC等を接続する外部接続端子である外部I/F部18とが設けられる。電源スイッチ17は、ロボット1の電源を投入する電源ONスイッチ17aと、ロボット1の電源を遮断する電源OFFスイッチ17bとを有する。
また、脚部13の最下部には、図示しない複数のキャスターが水平方向に間隔をおいて設置されている。これにより、作業者が搬送用ハンドル14を押すこと等によりロボット1を移動搬送することができる。
胴部10の背面には、昇降ハンドル19が設けられる。昇降ハンドル19は、胴部10の上部にある肩領域10Aを、胴部本体10Bに対して上下方向に移動させる。これにより、様々な高さの作業台に対応することができる。
また、胴部10の背面側には、ロボット1の背面側から視認可能なタッチパネルモニター12が配置されている。モニターは、例えば、液晶ディスプレイなどであり、ロボット1の現在の状態などを表示することができる。また、タッチパネルは、例えば静電式や圧電式のタッチパネルであり、ロボット1に対する動作の設定などを行うユーザーインターフェイス部として用いられる。
図3は、アーム及びハンドの詳細を示す図である。
アーム11は、胴部10側から順に、アーム部材(「マニピュレーター部材」ともいう。)11A、11B、11C、11D、11Eがジョイント(図示せず)により連結されて構成される。ジョイントには、それらを動作させるためのアクチュエーター(図示せず)が設けられる。
アーム11は、7個の回動軸を有する7軸アームである。7個の回動軸J1、J2、J3、J4、J5、J6、J7は、それぞれ、ジョイントに設けられたアクチュエーターの回転軸である。アーム部材11A、11B、11C、11D、11E及びハンド111は、回動軸J1、J2、J3、J4、J5、J6、J7回りに独立して回動することができる。
アクチュエーターは、例えば、サーボモーターやエンコーダー(図5参照)などを備える。エンコーダーが出力するエンコーダー値は、制御部20によるロボット1のフィードバック制御などに使用される。また、アクチュエーターには、回転軸を固定する電磁ブレーキが設けられる。
各回転軸を連動させることにより、アーム11の先端部などに設定された注目位置(「エンドポイント」ともいう。)を、所定の可動範囲内で自在に移動させたり自由な方向へ向けたりすることができる。なお、エンドポイントの位置は、アームの先端部に限定されず、例えば、エンドエフェクターの先端部などに設定されてもよい。
アーム部材11Eの先端(アーム11の手首部分に相当)には、力覚センサー(図1〜図3では図示せず。図5参照。「力検出部」ともいう。)が設けられている。力覚センサーは、ロボット1が出している力に対する反力として受けている力や、モーメントを検出するセンサーである。力覚センサーとしては、例えば、並進3軸方向の力成分と、回転3軸回りのモーメント成分の6成分を同時に検出することができる6軸力覚センサーを用いることができる。なお、力覚センサーは、6軸に限らず、例えば3軸でもよい。力覚センサーにより、ハンド等にかかる力やモーメントを検出することができる。
なお、ハンド等に加わる力やモーメントを検出する方法は力覚センサーを用いるものに限られない。例えば、アーム11の各軸トルク値からハンドに及ぼす外力を推定することもできる。したがって、直接または間接的にハンドに加わる力やモーメントを取得する手段を、アーム11が有していればよい。
また、アーム部材11Eの先端には、ハンド111を着脱自在に設けるための着脱部材112を介して、ハンド111が設けられる。
ハンド111は、本体部111Aと、本体部111Aの先端側に配置された複数本(例えば、2本〜4本の任意の数)のフィンガー111Bとを有する。本体部111Aは、外形形状がほぼ直方体状をなし、その内部に各フィンガー111Bを駆動させる駆動機構(図示せず)が設けられる。駆動機構によりフィンガー111B同士を互いに接近させることにより、これらの間で部品等の対象物を挟持することができる。また、駆動機構によりこの挟持状態からフィンガー111B同士を互いに離間させることにより、対象物を解放することができる。
なお、アーム11は、マニピュレーターの一種ということができる。マニピュレーターは、エンドポイントの位置を移動させる機構であり、アームに限られず様々な形態をとることができる。例えば、一以上のジョイントとリンクとにより構成され、ジョイントを動かすことで全体が動くマニピュレーターであれば、どのような形態でもよい。また、ロボット1に設けられるマニピュレーターの数も2本に限られず、1本あるいは3本以上であってもよい。
なお、ハンド111は、エンドエフェクターの一種ということができる。エンドエフェクターは、対象物を把持したり、押し付けたり、持ち上げたり、吊り上げたり、吸着したり、ワークを加工したりするための部材である。エンドエフェクターは、ハンド、フック、吸盤など、様々な形態をとることができる。また、エンドエフェクターは、一本のアームに対して複数設けるようにしてもよい。
上記のような構成を有することにより、ロボット1は、制御部20の制御の下、例えば、ハンド111でワークを把持したり、ハンド111をワークに接触させたりすることができる。また、ロボット1は、例えば、ハンド111で、ワークに対して様々な方向の力を加えて押し付けたり、ワークに対して様々なモーメントを加えたりすることができる。
上記のロボット1の構成は、本実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、図示した構成例に限られない。また、一般的なロボットが備える構成を排除するものではない。例えば、ジョイントの数(「軸数」ともいう。)やリンクの数を増減させてもよい。また、ジョイント、リンク、ハンド等の各種部材の形状、大きさ、配置、構造等も適宜変更してよい。
また、例えば、制御部20は、当該制御部20の機能を実現するロボット制御装置としてロボット1の外部に設けるようにしてもよい。この場合、当該ロボット制御装置は、通信I/Fなどを介してロボット1に接続される。ロボット制御装置とロボットを備えるシステムを、ロボットシステムと呼ぶこともできる。
図4は、ロボットと作業台の関係の一例を示す平面図である。なお、ハンド111は簡略化して示している。
なお、説明の都合上、図4中の上側を「正面側」または「正面」または「前方」、下側を「背面側」または「背面」または「後方」と言う。また、図4の手前側を「上」または「上方」といい、図4の奥側を「下」または「下方」という。
作業台Tは、ロボット1の正面側に配置される。ロボット1は、アーム11を動かすとともにハンド111を使って、作業台T上の所定の作業領域(図示せず)内で所定の作業を行うことができる。所定の作業領域内では、ロボット1は、例えば、複数の部品を組み合わせて製品を組み立てる作業を行う。
なお、作業領域は、例えば、3次元(XYZ方向の長さを有する)の直方体の空間とすることができる。作業領域の範囲は、例えば、エンドポイントの可動範囲内に定めることができる。また、作業領域の範囲は、ロボット1の作業内容や当該作業内容に求められる動作精度などを考慮して定めることもできる。
図5は、ロボットの機能構成の一例を示す図である。
制御部20は、入出力制御部21と、カメラ制御部22と、エンコーダー制御部23と、力覚センサー制御部24と、軌道生成部25と、アーム制御部26と、ハンド制御部27と、を備える。アーム11は、エンコーダー11aと、力覚センサー11bと、を備える。
入出力制御部21は、タッチパネルモニター12への出力、タッチパネルモニター12からの入力を制御する。例えば、入出力制御部21は、ロボット1の状態、カメラ15で撮像された画像などを、タッチパネルモニター12に表示させる。また、例えば、入出力制御部21は、タッチパネルモニター12に対するユーザーの操作を受け付ける。
カメラ制御部22は、カメラ15やハンドアイカメラ11Gを制御して撮像を行うとともに、撮像した画像を取得する。また、カメラ制御部22は、取得した画像からワークを抽出する等の画像処理を行う。
エンコーダー制御部23は、エンコーダー11aからエンコーダーの角度等の情報を取得し、アーム制御部26等に出力する。
力覚センサー制御部24は、力覚センサー11bで計測された値、例えば力の方向、力の大きさ、モーメントの方向、モーメントの大きさ等の情報を取得する。
軌道生成部25は、エンドポイントの軌道を生成する。例えば、軌道生成部25は、カメラ制御部22が取得した撮像画像に基づいて、エンドポイントの軌道を生成する。具体的には、軌道生成部25は、カメラ制御部22が取得した画像からワークの位置を認識し、ワークの位置をロボット座標に置き換える。そして、軌道生成部25は、現在のエンドポイントのロボット座標を、ワークのロボット座標まで移動させる軌道を生成する。もちろん、ユーザーにより設定された軌道を用いるようにしてもよい。なお、軌道を生成する処理は、一般的な技術を採用することができるため、詳細な説明を省略する。
アーム制御部26は、軌道生成部25が生成した軌道と、エンコーダー制御部23が取得したエンコーダー11aの情報と、に基づいてアーム11を制御する(位置制御)。例えば、アーム制御部26は、ジョイントの回転角度を示す移動指令をアクチュエーターに出力し、アクチュエーターを駆動する。
また、アーム制御部26は、力覚センサー制御部24が取得した力覚センサー11bの情報に基づいてアーム11を制御する(インピーダンス制御などの力制御)。例えば、アーム制御部26は、力覚センサー11bにより検出される特定方向の力の大きさが、目標の大きさとなるようにエンドポイントの位置や姿勢を調整する。また、例えば、アーム制御部26は、力覚センサー11bにより検出される特定のモーメントの大きさが、目標の大きさとなるようにエンドポイントの位置や姿勢を調整する。これにより、ハンド111をワークに押し付けるロボット1の動作が実現できる。なお、位置制御や力制御などの処理は、一般的な技術を採用することができるため、詳細な説明を省略する。アーム制御部26は、位置制御の代わりに、ビジュアルサーボ等を用いてエンドポイントの位置を移動させてもよい。
後に具体例を用いて詳述するが、本実施形態では、例えば、ロボット1は、ある部品にネジ締め作業を行う場合に、当該部品を、位置決め部が設けられたジグ(又は他の部品)の上に載置する。そして、ロボット1は、当該部品をジグ(又は他の部品)に対して、ネジ締め作業時に力を加える方向(ネジを挿入する方向)に垂直な平面方向に押し付けるとともに、ネジ締め作業時に力を加える方向に押し付ける。これにより、より確実に部品が動かないようにする。
ハンド制御部27は、ハンド111を制御する。例えば、ハンド制御部27は、エンドポイントがワークを把持可能な目標位置に到達した場合に、各フィンガーを互いに接近させる指令値を生成し、ハンド111の駆動機構に出力する。
上記の制御部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、RAM(Random Access Memory)などの主記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置と、有線又は無線により通信ネットワークと接続するための通信インターフェイス(I/F)と、タッチパネルなどの入力装置と接続する入力I/Fと、表示装置と接続する出力I/Fと、持ち運び可能な記憶媒体に対する情報の読み書きを行う読み書き装置と、を備えるコンピューターで実現することができる。ロボット専用のASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現されてもよい。また、制御部20は、例えば、演算装置、記憶装置、処理回路、駆動回路などを備えるコントローラー基板等により実現されてもよい。
例えば、制御部20の各機能は、補助記憶装置などから主記憶装置にロードされた所定のプログラムを演算装置が実行することで実現される。上記の所定のプログラムは、例えば、読み書き装置により読み取られた記憶媒体からインストールされてもよいし、通信I/Fを介してネットワークからインストールされてもよい。
上述したロボット1の機能構成は、ロボット1の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。ロボット1の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
また、制御部20と他の構成(アームやハンドなど)との機能及び処理の分担は、図示した例に限られない。例えば、制御部20の少なくとも一部の機能は、他の構成により実現されてもよい。また、例えば、他の構成の少なくとも一部の機能は、制御部20により実現されてもよい。
次に、上記のロボット1により実現される特徴的な動作について、図6〜図12を参照しながら説明する。なお、以下では、「略」、「状」という言葉を用いることがあるが、対象の長さ、角度、方向、形状等が厳密に同一である場合以外に、実質的に同一な場合(すなわち、本実施形態の効果を発揮できる場合)を含む概念である。もちろん、「略」、「状」という言葉を用いない場合でも、実質的に同一な場合は含まれる。
図6は、ロボットが行う第一の作業例を説明する図である。第一の作業例は、ワークA10に形成されたネジ穴に、ネジA20を挿入してネジ締めを行うものである。ワークA10は、直方体状である。ネジA20のネジ締めには、例えば人間も使用することができる電動ドライバーA30が使用される。ネジA20は、鉄などの金属を含んで構成され、電動ドライバーA30のドライバービットは磁性を帯びている。従って、電動ドライバーA30のドライバービットにネジA20をセットした状態で、ネジA20を移動させることができる。
図7はジグの構成例を示す図である。第一の作業例では、ネジ締めの際にワークA10が動かないように固定するため、図7(A)に示すようなジグB10、又は図8(B)に示すようなジグB20を用いる。
図7(A)に示すジグB10は、直方体状であり、ワークが置かれる平面状の面B11と、面B11に略垂直な面B12とを備える。面B11及び面B12は、ワークA10を位置決めする位置決め部として機能する。後に詳述するように、ロボット1は、ワークA10を面B11の方向に押し付けるとともに、ワークA10を面B12の方向に押し付ける。
図7(B)に示すジグB20は、直方体状であり、ワークが置かれる平面状の面B21と、面B21に略垂直な面B22と、面B21及び面B22に略垂直な面B23とを備える。面B21、面B22、及び面B23は、ワークA10を位置決めする位置決め部として機能する。後に詳述するように、ロボット1は、ワークA10を面B21の方向に押し付けるとともに、ワークA10を面B22の方向及び面B23の方向に押し付ける。
上記のジグB10及びジグB20は、ワークの載置場所としての機能と、ワークの位置決め機能とを有する、単純な構造である。従って、個々の種類の部品に対応した専用ジグと比べ、より多くの種類の部品に対して汎用的に使用することができる。これにより、個々の専用ジグの製造コスト、個々の専用ジグに合わせたロボット動作を設定する作業コストなどのコストを削減することができる。
図8は、第一の作業例におけるロボットの押付動作を説明する図である。図8は、ジグB10(図7(A)参照)を使用する場合を示す。なお、図7(A)、(B)、(C)において、アーム11及びハンド111は、簡略化又は省略している。また、図7(B)、(C)において、ネジA20、ドライバーA30等は、省略している。
準備段階において、例えば、制御部20は、一方のアーム11及び当該アームのハンド111を制御することにより、面B11上にワークA10を載置する。また、制御部20は、一方のアーム11及び当該アームのハンド111を制御することにより、ハンド111に電動ドライバーA30を把持させ、ハンド111を移動させ、電動ドライバーA30のドライバービットにネジをセットする(図8(A)参照)。
作業段階において、制御部20は、一方のアーム11及び当該アームのハンド111を制御することにより、ワークA10をジグB10に対して押し付ける。また、制御部20は、他方のアーム11及び当該アームのハンド111を制御することにより、ネジ穴にネジを挿入してワークA10に押し付けながら、電動ドライバーA30を回転させる(図8(A)参照)。
ここで、制御部20は、ハンド111をワークA10上の所定の位置に接触させた状態で、押し付け動作を行う(図8(A)、(B)、(C)参照)。接触の仕方は、例えば、一又は複数の面でハンド111がワークに当接すればよい。説明の便宜上、ワークA10を押し付ける動作により力が加わる代表位置を作用点Pとして説明する。作用点Pの位置は、例えば、面B12からネジ穴までの距離よりも遠い位置とすることができる。
具体的には、制御部20は、一方のアーム11を制御することにより、ネジ締め作業時に力を加える方向F10と略同じ方向F1に、ハンド111を押し付ける。方向F1は、面B11と略垂直である。また、制御部20は、一方のアーム11を制御することにより、面B11と略平行な方向であり、かつ、面B12の方向F2に、ハンド111を押し付ける。方向F2は、面B12を含むXZ平面と略垂直である。これにより、作用点Pを原点として方向F1及び方向F2を合成した方向F12に、ハンド111が押し付けられる(すなわち、ワークA10が、ジグB10に対してF12の方向に押し付けられる)。
図9は、第一の作業例におけるロボットの押付動作を説明する図である。図9は、ジグB20(図7(B)参照)を使用する場合を示す。図8の場合と異なる点を中心に説明する。
準備段階において、例えば、制御部20は、面B21上にワークA10を載置する。また、電動ドライバーA30のドライバービットにネジをセットする(図9(A)参照)。それから、作業段階において、制御部20は、一方のアーム11及びハンド111により、ワークA10をジグB20に対して押し付ける。また、制御部20は、他方のアーム11及びハンド111により、ネジ穴にネジを挿入してワークA10に押し付けながら、電動ドライバーA30を回転させる(図9(A)参照)。
ここで、制御部20は、ハンド111をワークA10上の所定の位置に接触させた状態で、押し付け動作を行う(図9(A)、(B)、(C)参照)。作用点Pの位置は、例えば、面B22及び面B23からネジ穴までの距離よりも遠い位置とすることができる。
具体的には、制御部20は、一方のアーム11を制御することにより、ネジ締め作業時に力を加える方向F10と略同じ方向F1に、ハンド111を押し付ける。方向F1は、面B21と略垂直である。また、制御部20は、一方のアーム11を制御することにより、面B21と略平行な方向であり、かつ、面B22の方向F2に、ハンド111を押し付ける。方向F2は、面B22を含むXZ平面と略垂直である。さらに、制御部20は、一方のアーム11を制御することにより、面B21と略平行な方向であり、かつ、面B23の方向F3に、ハンド111を押し付ける。方向F3は、面B23を含むYZ平面と略垂直である。これにより、作用点Pを原点として方向F1、方向F2、及び方向F3を合成した方向F123に、ハンド111が押し付けられる(すなわち、ワークA10が、ジグB20に対してF123の方向に押し付けられる)。
以上のような方向に、ハンド111でワークを汎用的なジグに対して押し付けることで、ネジ締め作業中にワークが動かないように、より確実にワークを固定することができる。
図10は、ロボットが行う第二の作業例を説明する図である。第二の作業例は、ベースとなるワークA40上の所定位置にワークA50を配置し、ワークA50に形成されたネジ穴とワークA40に形成されたネジ穴とを重ね、これらの重なったネジ穴にネジA20を挿入してネジ締めを行う(ワークA50をワークA40に締結する。)ものである。第一の作業例と同様に、ネジA20のネジ締めには、電動ドライバーA30が使用される。
ワークA40は、平板状であり、ワークA50が置かれる平面状の面A41を備える。面A41上には、面A41に略垂直な2本の平板状の係止部A45が、それぞれ別の独立した位置に設けられている。それぞれの係止部A45は、面A41と略垂直な平面状の面A42(図の手前側)を備える。
ワークA50は、平板状であり、それぞれ係止部A45が貫通する2つの孔A55が形成されている。それぞれの孔A55は、係止部A45が貫通した状態で、係止部A45の面A42と向かい合う面A52(図の手前側)を備える。ここで、ワークA50が面A42の方向に移動し、面A52が面A42に当接されることで、ワークA50が位置決めされ、ワークA40のネジ穴及びワークA50のネジ穴が重なるようになっている。面A41及び面A42は、ワークA50を位置決めする位置決め部として機能する。
後に詳述するように、ロボット1は、孔A55に係止部A45が貫通した状態で、ワークA50を面A41の方向に押し付けるとともに、ワークA50を面A42の方向に押し付ける。
図11は、第二の作業例におけるロボットの押付動作を説明する図である。なお、図11(A)、(B)、(C)において、アーム11及びハンド111は、簡略化又は省略している。また、図11(B)、(C)において、ネジA20、ドライバーA30等は、省略している。
準備段階において、例えば、制御部20は、一方のアーム11及び当該アームのハンド111を制御することにより、ジグB10の面B11上にワークA40を載置する(ジグB10は図示せず)。また、制御部20は、一方のアーム11及び当該アームのハンド111を制御することにより、ハンド111にワークA50を把持させ、それぞれの孔A55に係止部A45を貫通させ、ワークA40の面A41上にワークA50を載置する。また、制御部20は、一方のアーム11及び当該アームのハンド111を制御することにより、ハンド111に電動ドライバーA30を把持させ、ハンド111を移動させ、電動ドライバーA30のドライバービットにネジをセットする(図11(A)参照)。
作業段階において、制御部20は、一方のアーム11及び当該アームのハンド111を制御することにより、ワークA50をワークA40に対して押し付ける。また、制御部20は、他方のアーム11及び当該アームのハンド111を制御することにより、ワークA50のネジ穴及びワークA40のネジ穴にネジを挿入してワークA50に押し付けながら、電動ドライバーA30を回転させる(図11(A)参照)。
ここで、制御部20は、ハンド111をワークA50上の所定の位置に接触させた状態で、押し付け動作を行う(図11(A)、(B)、(C)参照)。作用点Pの位置は、例えば、面A52からネジ穴までの距離よりも遠い位置とすることができる。
具体的には、制御部20は、一方のアーム11を制御することにより、ネジ締め作業時に力を加える方向F10と略同じ方向F1に、ハンド111を押し付ける。方向F1は、面A41と略垂直である。また、制御部20は、一方のアーム11を制御することにより、面A41と略平行な方向であり、かつ、面A42の方向F2に、ハンド111を押し付ける。方向F2は、面42及び面52を含むXZ平面と略垂直である。これにより、作用点Pを原点として方向F1及び方向F2を合成した方向F12に、ハンド111が押し付けられる(すなわち、ワークA50が、ワークA40に対してF12の方向に押し付けられる)。
なお、必要に応じて、さらに、制御部20は、方向F1及び方向F2と略垂直な方向F3(図示せず)に、ハンド111を押し付けてもよい。これにより、作用点Pを原点として方向F1、方向F2、及び方向F3を合成した方向F123に、ハンド111が押し付けられる(すなわち、ワークA50が、ワークA40に対してF123の方向に押し付けられる)。
以上のような方向に、ハンド111でワークをベースとなるワークに対して押し付けることで、ネジ締め作業中にワークが動かないように、より確実にワークを固定することができる。
次に、図12は、第三の作業例におけるロボットの押付動作を説明する図である。第三の作業例は、第一の作業例と基本的に同様である。ただし、第三の作業例では、ワークA10の長手方向の長さ(図中のY方向)が、ジグB10の長手方向の長さ(図中のY方向)よりも長い。そのため、ワークA10をジグB10の面B11上に載置した場合に、ワークA10の一部分が面B11の外側に出っ張る。この場合、ワークA10は、出っ張った部分の重みによりバランスを失い、ジグB10の縁を支点としてD方向に傾く可能性がある(図12(B))。そこで、制御部20は、ハンド111でワークA10の姿勢を維持するようにワークA10を押し付けるとともに支える。
ここで、制御部20は、ハンド111により面B11の外側に出っ張った一端を把持させた状態で、押し付け動作を行う(図12(A)、(B)、(C))。把持の仕方は、例えば、複数の面で2以上のフィンガーがワークに当接すればよい。説明の便宜上、ワークA10を押し付ける動作により力が加わる代表位置を作用点Pとして説明する。
具体的には、制御部20は、一方のアーム11を制御することにより、面B11と略平行な方向であり、かつ、面B12の方向である方向F2に、ハンド111を押し付ける。また、制御部20は、一方のアーム11を制御することにより、方向F2と略直交し、かつ、面B11と略平行な、作用点Pを通過する軸を設定し、当該軸回り(ジグB10に対して力が加わる回転方向。図では、ワークA10をX方向に見て右回り。)のモーメントM1を生じさせるように、ハンド111を押し付ける。なお、制御部20は、方向F2と略直交し、かつ、ネジ締め作業時に力を加える方向F10と略同じ方向F1と直交する軸を設定するようにしてもよい。方向F2に略直交する軸と略平行であり、かつ面B11に略平行な軸を設定するようにしてもよい。これにより、ワークA10が、ジグB10に対してF2の方向に押し付けられるとともに、モーメントM1の回転方向に押し付けられる。モーメントM1により、ワークA10に面B11の方向への力が加わるため、ワークA10の面B11と接する面が、面B11に対して押し付けられる。なお、例えばジグB20を用いた場合には、必要に応じて、方向F1及び方向F2の両方と直交する方向F3(図示せず)に、ハンド111を押し付けてもよい。
以上のような方向とモーメントにより、ハンド111でワークを汎用的なジグに対して押し付けることで、ジグからワークがはみ出すような場合であっても、ネジ締め作業中にワークが動かないように、より確実にワークを固定することができる。また、ワークがバランスを失わないように支えることができる。なお、この押しつけ方向とモーメントは、ベースとなるワークから当該ワークに載せたワークがはみ出すような場合にも適用できる。
以上、本発明の一実施形態について説明した。本実施形態によれば、ロボットによる作業において、より確実に、部品などの作業対象物が動かないようにすることができる。また、汎用性の高いジグを用いた場合でも、より確実に、部品などの作業対象物が動かないようにすることができる。また、汎用性の高いジグを用いることができるので、コストを削減することができる。
なお、ジグや部品の構成は、図示した構成に限られるものではない。すなわち、ジグ及びベースとなるワークは、ワークが載置される第一の面と、当該第一の面に略垂直な第二の面とを備えていればよい。そして、ロボット1は、当該第一の面に載置されるワークを、ネジ締め作業時に力を加える方向(ネジを挿入する方向)と略垂直な平面方向に押し付けるとともに、ネジ締め作業時に力を加える方向に押し付ければよい。又は、ロボット1は、当該第一の面に載置されるワークを、ネジ締め作業時に力を加える方向(ネジを挿入する方向)と略垂直な平面方向に押し付けるとともに、ネジ締め作業時に力を加える方向に対応したモーメントで押し付ければよい。また、必要に応じて、ロボット1は、当該第一の面に載置されるワークを、ネジ締め作業時に力を加える方向(ネジを挿入する方向)と略垂直な平面方向と、ネジ締め作業時に力を加える方向との両方に、略垂直な方向に、押し付ければよい。
また、上記の実施形態では、ネジ締め作業を例に挙げたが、作業の内容はこれに限られない。例えば、ピン等の部材をワークに挿入する作業や、ステープル(針)等の部材をワークに打ち込む作業、等であってもよい。これらの場合も、作業時に力を加える方向は、ネジを挿入する方向と同様になる。
また、上記の実施形態では、ワークに対してハンド111を押し付ける位置や、ワークに対してフィンガーを接触させる位置は、面として説明しているが、ワークの辺や頂点であってもよい。また、上記の実施形態において、ワークに対してハンド111を押し付ける際のハンド111の形態は特に限定されない。例えば、ハンド111を閉じた状態(フィンガー111B同士を互いに接近させた状態)で、1本以上のフィンガーをワークに接触させて押し付ければよい。また、例えば、ハンド111を開いた状態(フィンガー111B同士を互いに離間させた状態)で、1本以上のフィンガーをワークに接触させて押し付ければよい。
また、上記の実施形態では、ワークとジグ、ワークとワーク、又は、ロボットとワークが、互いに面で接触するように記載しているが、点や線による接触の場合も、物理的には一定の面積を有するため、面接触と同様に考えることができる。
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。本発明は、ロボットと制御装置(制御部)とを別個に有するロボットシステムとして提供してもよいし、当該ロボットシステムのロボット及び制御装置として提供してもよい。また、本発明は、ロボット等を制御する方法、ロボット等を制御するプログラム、当該プログラムを記憶した記憶媒体として提供することもできる。
1:ロボット
10:胴部
10A:肩領域
10B:胴部本体
11:アーム
11A、11B、11C、11D、11E:アーム部材
11G:ハンドアイカメラ
11a:エンコーダー
11b:力覚センサー
12:タッチパネルモニター
13:脚部
14:搬送用ハンドル
15:カメラ
16:信号灯
17:電源スイッチ
17a:電源ONスイッチ
17b:電源OFFスイッチ
18:外部I/F部
19:昇降ハンドル
20:制御部
21:入出力制御部
22:カメラ制御部
23:エンコーダー制御部
24:力覚センサー制御部
25:軌道生成部
26:アーム制御部
27:ハンド制御部
111:ハンド
111A:本体部
111B:フィンガー
112:着脱部材
A10:ワーク
A20:ネジ
A30:電動ドライバー
A40:ワーク
A41:面
A42:面
A45:係止部
A50:ワーク
A52:面
A55:孔
B10:ジグ
B11:面
B20:ジグ
B21:面
B22:面
B23:面
F1、F2、F3、F10、F12、F123:方向
J1、J2、J3、J4、J5、J6、J7:回動軸
M1:モーメント
P:作用点
T:作業台

Claims (12)

  1. 力検出部と、
    エンドエフェクターを備えるアームと、を含み、
    前記アームにより、第一ワークに所定方向の力を加えることによって、前記第一ワークを第二ワークの少なくとも第一面及び第二面に対して押し付ける、
    ことを特徴とするロボット。
  2. 請求項1に記載のロボットであって、
    前記第二面は、前記第一面と垂直であり、
    前記アームにより、前記第一ワークを前記第一面に対して第一方向に押し付け、前記第一ワークを前記第二面に対して前記第一方向に垂直な第二方向に押し付ける、
    ことを特徴とするロボット。
  3. 請求項1に記載のロボットであって、
    前記アームにより、さらに、前記第一ワークを前記第二ワークの第三面に対して押し付ける、
    ことを特徴とするロボット。
  4. 請求項3に記載のロボットであって、
    前記第二面は、前記第一面と垂直であり、
    前記第三面は、前記第一面及び前記第二面の両方に垂直であり、
    前記アームにより、前記第一ワークを前記第一面に対して前記第一方向に押し付け、前記第一ワークを前記第二面に対して前記第二方向に押し付け、前記第一ワークを前記第三面に対して前記第三方向に押し付ける、
    ことを特徴とするロボット。
  5. 請求項1〜4いずれか一項に記載のロボットであって、
    前記アームを2つ有し、
    一方の前記アームにより、前記第一ワークを前記第二ワークに対して押し付け、他方の前記アームにより、前記第一ワークに対する所定の作業を行う、
    ことを特徴とするロボット。
  6. 請求項5に記載にロボットであって、
    前記所定の作業は、前記第一ワーク対して部材を挿入する作業であり、
    前記第一方向は、前記第一ワークに対して前記部材を挿入する方向である、
    ことを特徴とするロボット。
  7. 請求項1〜6いずれか一項に記載のロボットであって、
    前記第二ワークは、前記第一ワークを位置決めするジグである、
    ことを特徴とするロボット。
  8. 請求項1〜6いずれか一項に記載のロボットであって、
    前記第二ワークは、前記第一ワークが所定の位置に締結されるワークである、
    ことを特徴とするロボット。
  9. 力検出部と、
    エンドエフェクターを備えるアームと、を含み、
    前記アームにより、第一ワークに所定方向の力と所定方向のモーメントを加えることによって、前記第一ワークを第二ワークの少なくとも第一面及び第二面に対して押し付ける、
    ことを特徴とするロボット。
  10. 力検出部と、エンドエフェクターを備えるアームとを有するロボットを制御する制御装置であって、
    前記アームにより、第一ワークに所定方向の力を加えることによって、前記第一ワークを第二ワークの少なくとも第一面及び第二面に対して押し付ける動作を、前記ロボットに行わせる、
    ことを特徴とする制御装置。
  11. 力検出部と、エンドエフェクターを備えるアームとを有するロボットと、
    前記ロボットを制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記アームにより、第一ワークに所定方向の力を加えることによって、前記第一ワークを第二ワークの少なくとも第一面及び第二面に対して押し付ける動作を、前記ロボットに行わせる、
    ことを特徴とするロボットシステム。
  12. 力検出部と、エンドエフェクターを備えるアームと有するロボットを制御する制御方法であって、
    前記アームにより、第一ワークに所定方向の力を加えることによって、前記第一ワークを第二ワークの少なくとも第一面及び第二面に対して押し付ける、
    ことを特徴とする制御方法。
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