JP2015081629A - サスペンション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操縦安定性と乗り心地とを両立することのできるサスペンション装置を提供すること。
【解決手段】サスペンション装置1に、ピストンとシリンダとの相対移動に伴い、ボールねじ機構31によってロッド20を中心として回転する第1回転体36と、第1回転体36の外周に配置され、ロッド20を中心に回転可能な第2回転体37と、第2回転体37の外周面38とシリンダ5の内周面12との間に高粘度オイル42を介在させ、シリンダ5に対する第2回転体37の相対回転により、高粘度オイル42にせん断力を発生させるせん断力発生部40と、第1回転体36と第2回転体37とを結合すると共に、第1回転体36の回転速度が所定速度以上となったとき、第1回転体36と第2回転体37との相対回転を許容する弾性体45と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、サスペンション装置に関する。
車両には、走行時における乗心地の確保や、路面に対する車輪の追従性を確保するために、サスペンション装置が搭載されている。サスペンション装置は、車体と車輪との間にばね等の弾性体を備えており、弾性体が弾性変形をすることにより、車両が走行する路面の状態に応じて車体と車輪との相対的な位置関係を変化させ、路面から車体側へのショックを吸収することが可能になっている。さらに、サスペンション装置には、弾性体が弾性変形することに伴う周期振動を減衰させるショックアブソーバが設けられている。
例えば、特許文献1に記載されたショックアブソーバは、粘性流体を収容する作動室を形成するシリンダと、シリンダに対して軸方向に相対移動可能に挿通されたロッドとを備えており、ロッドのシリンダに対する相対移動に応じて粘性流体に生じるせん断力により、減衰力を発生させる。
特開2010−156387号公報
ショックアブソーバは、シリンダに対するロッドの相対移動時における粘性流体の抵抗によって減衰力を発生するため、減衰力は、シリンダとロッドとの相対速度に応じて変化し、相対速度が早くなるに従って、減衰力も大きくなる。このため、相対速度の微低速領域から減衰力を発生させることができるが、微低速領域から減衰力が発生する場合、相対速度が中速から高速になる領域にかけて減衰力が大きくなり過ぎ、車両の乗り心地が悪化する虞がある。
一方、中速から高速の領域にかけての減衰力が適切な大きさの場合は、微低速領域では減衰力が小さくなり過ぎ、車両の操縦安定性が低下する虞がある。これらのように、シリンダに対するロッドの相対速度に関わらず、減衰力を適切なものとし、いずれの領域でも車両の操縦安定性や乗り心地を適切なものにするのは、大変困難なものとなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、操縦安定性と乗り心地とを両立することのできるサスペンション装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るサスペンション装置は、ピストンとシリンダとの相対移動に伴い、ボールねじ機構によってピストン軸を中心として回転する第1の回転体と、前記第1の回転体の外周に配置され、前記ピストン軸を中心に回転可能な第2の回転体と、前記第2の回転体の外周面と前記シリンダの内周面との間に粘性流体を介在させ、前記シリンダに対する前記第2の回転体の相対回転により、前記粘性流体にせん断力を発生させるせん断力発生手段と、前記第1の回転体と前記第2の回転体とを結合すると共に、前記第1の回転体の回転速度が所定速度以上となったとき、前記第1の回転体と前記第2の回転体との相対回転を許容する回転体結合手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るサスペンション装置は、操縦安定性と乗り心地とを両立することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るサスペンション装置の概略図である。 図2は、図1のA部詳細図である。 図3は、ロッドの移動速度と、回転体からロッドに伝達される軸力との関係を示す説明図である。 図4は、実施形態に係るサスペンション装置の変形例を示す説明図であり、回転体結合手段に磁石を用いた場合の説明図である。 図5は、図4のB部詳細図である。 図6は、実施形態に係るサスペンション装置の変形例を示す説明図であり、回転体結合手段に電磁石を用いた場合の説明図である。 図7は、図6に示すサスペンション装置で磁力を調節する場合におけるロッドの移動速度と、回転体からロッドに伝達される軸力との関係を示す説明図である。
以下に、本発明に係るサスペンション装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係るサスペンション装置の概略図である。同図に示すサスペンション装置1は、車両(図示省略)に備えられており、シリンダ5とロッド20とを備えるショックアブソーバ2を有している。ショックアブソーバ2は、シリンダ5とロッド20とのうち、一方が車両のシャシー(図示省略)側に連結され、他方が車両の車輪(図示省略)側に連結されている。また、サスペンション装置1は、シャシー側と車輪側とが離間する方向の力を、双方に付与するスプリングを有している。
ショックアブソーバ2は、いわゆる複筒式のショックアブソーバ2として構成されており、このためシリンダ5は、略円筒形状に形成される外筒6と、外筒6の円筒よりも径が小さい略円筒形状に形成されて外筒6内に配設される内筒11とを有している。これにより、シリンダ5は、内筒11の内側に位置する内室15と、内筒11の外側に位置し、内筒11と外筒6との間に形成される外室8とを有している。
ロッド20は、棒状に形成されており、シリンダ5における一端側から、ロッド20の中心軸とシリンダ5の中心軸とが一致する向きで、シリンダ5に対して軸方向に相対移動可能に、内筒11に挿入されている。これにより、ロッド20は、シリンダ5の一端側から突出していると共に、突出量を変化させることが可能になっている。また、シリンダ5は、ロッド20が突出している側の端部の反対側の端部が、板状の底面部16によって閉塞されている。詳しくは、底面部16には、外筒6と内筒11との双方が連結されており、これにより外室8と内室15とは、一端が共に底面部16によって閉塞されている。
また、内筒11における、底面部16に連結されている部分の近傍には、内筒11の内側と外側とを連通する連通孔14が形成されている。内筒11の内側と外側とに位置する内室15と外室8とは、この連通孔14によって連通されている。これらのように連通孔14によって連通する内室15と外室8とには、ショックアブソーバ2で減衰力を発生させるための流体であるオイルが封入されており、内室15には、オイルが充填されている。
また、内筒11の内側における連通孔14の近傍には、ベースバルブ25が配設されている。詳しくは、ベースバルブ25は、連通孔14の近傍において、連通孔14から見た場合に内筒11の軸方向における底面部16が位置する側の反対側の部分に配設されている。このベースバルブ25は、外径が、内筒11の内径と同程度の大きさになる略円盤状の形状で形成されており、中心軸が内筒11の中心軸と一致する向きで、内筒11の内周面12に連結されている。これにより、ベースバルブ25は、内筒11内を閉塞しており、内室15を、連通孔14が位置する側の部分と、ベースバルブ25から見て連通孔14が位置する側の反対側の部分とに区画している。
また、ベースバルブ25には、円盤状の厚さ方向に連通し、通過する流体の流量を調節する孔であるオリフィス26が形成されている。このため、内室15においてベースバルブ25に区画される、軸方向におけるベースバルブ25の両側に位置する部分は、オリフィス26により連通している。
ロッド20には、略円盤状に形成されるピストン21が連結されている。このピストン21は、外径が内筒11の内径と同程度の大きさになっており、中心軸がロッド20の中心軸と一致する向きでロッド20に連結され、ロッド20と一体となって設けられている。このため、ロッド20がシリンダ5に対して相対移動する際には、ピストン21はロッド20と共にシリンダ5に対して相対移動する。換言すると、ロッド20は、ピストン21がシリンダ5に対して相対移動する際に、ピストン21と共にシリンダ5に対して相対移動するピストン軸として設けられている。
また、ピストン21には、円盤状の厚さ方向に連通し、通過する流体の流量を調節する孔であるオリフィス22が形成されている。ピストン21は、外径がシリンダ5の内筒11の内径と同程度の大きさになっているため、内筒11内をほぼ閉塞している。このため、内筒11内において、内筒11の軸方向におけるピストン21の両面側に位置する部分は、オリフィス22により連通している。
また、シリンダ5内には、ロッド20とシリンダ5が軸方向に微低速で相対移動をする際に、減衰力を発生する部分である微低速減衰力発生部30が備えられている。微低速減衰力発生部30は、内筒11内において、軸方向におけるロッド20が位置する部分に配設されており、内筒11内におけるピストン21が配設されている位置よりもベースバルブ25寄りの位置に配設されている。
図2は、図1のA部詳細図である。微低速減衰力発生部30は、略円筒形の形状で形成される回転体35がロッド20と内筒11との間に配設され、回転体35とロッド20とが、ボールねじ機構31を介して連結されることによって構成されている。詳しくは、略円筒形の回転体35は、外径が内筒11の内径よりも若干小さくなっており、中心軸が内筒11の中心軸と一致する向きで、内筒11に内設されている。また、回転体35の内径は、ロッド20の外径よりも若干大きくなっており、ロッド20は、この回転体35の内側に通されている。
このように形成される回転体35は、内筒11に対して軸方向には相対移動せず、周方向には内筒11に対して相対回転可能に配設されている。このため、ロッド20がシリンダ5に対して相対移動する際には、ロッド20は回転体35に対しても相対移動し、また、内筒11に対して相対回転可能な回転体35は、ロッド20に対しても、ロッド20を中心として相対回転可能になっている。
また、回転体35は、径方向における内側と外側、つまり、径方向におけるロッド20側と内筒11側とに分離しており、径方向における内側に位置する第1の回転体である第1回転体36と、径方向において第1回転体36の外側に位置する第2の回転体である第2回転体37とにより構成されている。即ち、第1回転体36と第2回転体37とは、共に略円筒形の形状で形成されており、第2回転体37の内側に第1回転体36が入り込んでいる、或いは、第1回転体36の周囲を覆って第1回転体36の周囲に第2回転体37が配設されている。
ボールねじ機構31は、第1回転体36とロッド20との間に設けられている。即ち、第1回転体36の内周面には、ボールねじ機構31を構成する螺旋状の回転体側ねじ溝33が形成されており、ロッド20の外周面における第1回転体36に対向する領域には、ボールねじ機構31を構成する螺旋状のロッド側ねじ溝32が形成されている。このうち、ロッド側ねじ溝32は、ロッド20が回転体35に対して相対移動する際の、ロッド20の外周面における第1回転体36の内周面に対向する領域にかけて形成されている。
これらの回転体側ねじ溝33とロッド側ねじ溝32との間には、これらの溝にそって多数のボール34が配設されており、回転体側ねじ溝33とロッド側ねじ溝32とは、このボール34を介して螺合している。また、第1回転体36には、多数のボール34を循環させるための経路である循環路(図示省略)が形成されており、これにより、回転体側ねじ溝33とロッド側ねじ溝32との間の多数のボール34は、循環可能に配設されている。ボールねじ機構31は、これらのロッド側ねじ溝32、回転体側ねじ溝33、ボール34及び循環路により構成されている。
また、第2回転体37は、外周面38にベアリング41が配設されており、ベアリング41は、第2回転体37の外周面38と内筒11の内周面12との間に介在している。詳しくは、ベアリング41は、第2回転体37の両端近傍の2箇所に配設されており、これにより第2回転体37は、内筒11に対して相対回転可能に、内筒11に支持されている。
また、2箇所のベアリング41の近傍には、ベアリング41と一体となって、またはベアリング41とは別体で、シール部材(図示省略)が配設されている。この2箇所のベアリング41の近傍にそれぞれ配設されるシール部材と、第2回転体37の外周面38と、内筒11の内周面12とにより囲まれる空間には、粘性流体が封入されている。この粘性流体としては、例えば、粘度が高いオイルである高粘度オイル42が用いられる。つまり、第2回転体37の外周面38とシリンダ5の内筒11の内周面12との間には、高粘度オイル42が封入されることにより、双方の間に高粘度オイル42が介在している。
このように、第2回転体37と内筒11との間に形成されて、双方の間に高粘度オイル42を封入している部分は、内筒11の内周面12に対する第2回転体37の相対回転により高粘度オイル42にせん断力を発生させるせん断力発生手段であるせん断力発生部40として設けられている。なお、粘性流体は、高粘度オイル42以外のものでもよく、例えば、粘度が高い潤滑剤であるグリス等、粘度が高く、内筒11と第2回転体37との相対回転時に、この回転に伴ってせん断力を発生することのできる流体であれば、その種類は問わない。
また、第1回転体36と第2回転体37とは、径方向における双方の間に、ベアリング46が配設されており、これにより、第1回転体36と第2回転体37とは、相対回転が可能になっている。即ち、ベアリング46は、第1回転体36の外周面と第2回転体37の内周面との間に配設されており、例えば、回転体35の軸方向における両端付近の2箇所に配設されている。
さらに、第1回転体36と第2回転体37とは、双方を結合する回転体結合手段である弾性体45によって結合されている。この弾性体45は、ゴム材料や樹脂材料等の弾性材料からなり、リング状に形成されている。弾性体45での結合部分について詳しく説明すると、第1回転体36の外周面には、軸方向における所定の位置に、円周方向における全周に亘って溝が形成されている。一方、第2回転体37の内周面には、第1回転体36の外周面に形成される溝に対向する位置に、円周方向における全周に亘って溝が形成されている。リング状の弾性体45は、この双方の溝に嵌合されることにより、第1回転体36と第2回転体37とを結合する。
つまり、弾性体45は、第1回転体36の溝に嵌合されることによる第1回転体36との摩擦力と、第2回転体37の溝に嵌合されることによる第2回転体37との摩擦力とにより、双方に連結され、双方を結合している。このように弾性体45は、第1回転体36と第2回転体37との摩擦力とにより、双方に連結され、双方を結合している。第1回転体36と第2回転体37とを結合する弾性体45は、第1回転体36や第2回転体37の軸方向における複数箇所に配設されており、複数箇所で第1回転体36と第2回転体37とを結合している。例えば、弾性体45は、回転体35の軸方向における両端付近の2箇所に配設され、第1回転体36と第2回転体37とを、軸方向における2箇所で結合している。
また、弾性体45は、摩擦力によって第1回転体36や第2回転体37に連結されているため、ロッド20を中心として回転する第1回転体36の回転速度が所定速度以上となったときには、滑りが発生し、第1回転体36と第2回転体37との相対回転を許容することが可能になっている。
本実施形態に係るサスペンション装置1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。車両の走行時は、車両の走行状態や路面の状態に応じてサスペンション装置1が作動する。例えば、車輪が路面上の凸部を乗り越える場合、車輪に、凸部から上向きの力が付与され、この上向きの力は、サスペンション装置1に入力される。
車輪からサスペンション装置1に入力される上向きの力は、サスペンション装置1のスプリングを押し縮め、ショックアブソーバ2を縮める方向の力としてショックアブソーバ2に入力される。即ち、ショックアブソーバ2は、シリンダ5とロッド20とのうち、一方が車両のシャシー側に連結され、他方が車輪側に連結されているため、車輪からショックアブソーバ2に入力された上向きの力は、シリンダ5から突出しているロッド20を押し込む方向の力として入力される。
ショックアブソーバ2は、この力により、シリンダ5とロッド20とが軸方向に相対移動し、シリンダ5からの突出量が小さくなる方向に、ロッド20はシリンダ5に対して相対移動する。この場合、ロッド20に連結されているピストン21も、ロッド20と共に、シリンダ5内でシリンダ5に対して相対移動する。この場合、ピストン21は、内筒11の内周面12に対して摺動しながら、内筒11内に充填されているオイル内で、内筒11に対して相対移動する。
その際にオイルは、ピストン21に設けられるオリフィス22を通って、ピストン21におけるベースバルブ25が位置する面側と、ベースバルブ25が位置する側の反対側の面側との間を流れる。例えば、ピストン21が、ベースバルブ25が位置する方向に近付く場合には、オイルは、ピストン21の移動に伴って、ベースバルブ25が位置する側から、ピストン21に対してベースバルブ25が位置する側の反対側の方向に、オリフィス22を通って流れる。
また、シリンダ5に対してロッド20が相対移動する場合には、シリンダ5内に位置するロッド20の長さが変化するため、内筒11内に位置するロッド20の体積が変化する。このため、内筒11のオイルは、このロッド20の体積の変化に応じて、内筒11内から流出したり、流入したりする。具体的には、内室15内のオイルは、内室15内のロッド20の体積の変化に応じて、ベースバルブ25のオリフィス26と、内筒11の連通孔14とを通って、内室15と外室8との間で流入出する。
例えば、シリンダ5に対するロッド20の相対移動によって内筒11内に位置するロッド20の長さが長くなり、内筒11内のロッド20の体積が大きくなる場合は、オイルは、内筒11内に位置するロッド20の長さが長くなるに従って、内室15内から外室8側に流れる。この場合、外室8内の空気は、外室8内に流入するオイルにより圧縮される。
シリンダ5からの突出量が小さくなる方向に、シリンダ5に対してロッド20が相対移動する際には、ロッド20の移動に伴ってオイルがベースバルブ25のオリフィス26を通過する際に、流体抵抗によって流量が制限される。これにより、ロッド20の移動速度が制限される。
また、シリンダ5に対してロッド20が相対移動する際には、ロッド20と一体に設けられるピストン21の移動に伴って、オイルがピストン21のオリフィス22を通過する際に、流体抵抗によって流量が制限される。これにより、ピストン21の移動速度が制限され、ロッド20の移動速度が制限される。
車輪が路面の凸部を通過し、路面から車輪への上向きの力が除去されると、車輪からショックアブソーバ2への力が除去され、スプリングを縮める力が除去される。これにより、縮んでいたスプリングは伸び、ショックアブソーバ2も全長が伸びる。つまり、ショックアブソーバ2は、シリンダ5からの突出量が大きくなる方向に、ロッド20がシリンダ5に対して相対移動をする。この場合も同様に、ベースバルブ25のオリフィス26や、ピストン21のオリフィス22によって、オイルの流量が制限されることにより、ロッド20の移動速度が制限される。
これらのように、ショックアブソーバ2は、シリンダ5に対するロッド20の相対移動時に、ロッド20の移動速度が制限されることにより、スプリングの伸縮に対して減衰力を発生する。これにより、スプリングの伸縮動作を小さくし、車体の上下運動とスプリングの反力とによってスプリングの伸縮が繰り返されることを抑制し、車体の上下運動が繰り返されることを抑制する。この減衰力は、シリンダ5に対するロッド20の相対移動の速度に応じて変化し、相対移動の速度が速くなるに従ってオイルがオリフィス22、26を通過する際の流体抵抗が大きくなるため、減衰力も大きくなる。
さらに、本実施形態に係るサスペンション装置1では、シリンダ5とロッド20との相対移動時には、微低速減衰力発生部30も減衰力を発生する。具体的には、内室15内のオイルが、ピストン21のオリフィス22やベースバルブ25のオリフィス26を通過する際の流体抵抗による減衰力は、シリンダ5とロッド20との相対移動の速度が、ショックアブソーバ2の通常の使用態様における速度域のうち、比較的速い場合に発生する。これに対し、微低速減衰力発生部30は、シリンダ5とロッド20との相対移動の速度が、ショックアブソーバ2の通常の使用態様における速度域のうち、主に低速の時に、効果的に減衰力を発生する。
この微低速減衰力発生部30の動作について説明すると、シリンダ5とロッド20との相対移動時は、ロッド20は、微低速減衰力発生部30の第1回転体36に対して相対移動する。ロッド20と第1回転体36との間にはボールねじ機構31が設けられているため、ロッド20がシリンダ5に対して軸方向に相対移動することにより、第1回転体36に対して相対移動する際には、ロッド20の移動方向の力は、ボールねじ機構31を介して、回転方向の力として第1回転体36に伝達される。
第1回転体36に伝達された回転方向の力は、弾性体45を介して第2回転体37に伝達される。第2回転体37は、内筒11に対して回転可能に配設されているため、回転方向の力が伝達された第2回転体37は、第1回転体36と共に、ロッド20を中心として回転し始める。その際に、第2回転体37は、外周面38側に設けられるせん断力発生部40で、高粘度オイル42にせん断力を発生させながら回転をする。
このせん断力は、第2回転体37が回転をする際の抵抗になるため、第2回転体37は回転し難くなり、これにより、弾性体45によって第2回転体37に結合される第1回転体36も回転し難くなる。この第1回転体36の回転のし難さは、第1回転体36に対してロッド20が軸方向に相対移動する際の抵抗になる。これにより、ロッド20はシリンダ5に対して軸方向に相対移動し難くなり、相対移動の速度が制限されるため、減衰力が発生する。
この場合における減衰力は、高粘度オイル42のせん断力に基づくものであるが、高粘度オイル42は、流動し難い流体であるため、第2回転体37と内筒11とが相対回転する際の速度が、僅かな速度であっても、双方の間に介在する高粘度オイル42はせん断力を発生する。このため、微低速減衰力発生部30は、ロッド20とシリンダ5との相対速度が微低速であっても、相対移動の速度を制限し、減衰力を発生する。
この微低速減衰力発生部30で発生する減衰力について説明すると、第2回転体37の外周面38と内筒11の内周面12との間で発生するせん断力をF2[N]とし、第2回転体37の外径の半径をr1[m]とした場合に、回転体35が回転する際に発生するトルクT[Nm]は、下記の式(1)のように表すことができる。
T=F2・r1・・・(1)
また、高粘度オイル42の粘度をμ[Pa・s]とし、軸方向における回転体35の長さをz[m]とし、回転体35の回転周速度をV2[m/s]とし、内筒11の内周面12の内径の半径r2[m]とした際の第2回転体37の外周面38との隙間をΔr=r2−r1[m]とした場合における、第2回転体37の外周面38と内筒11の内周面12との間で発生するせん断力をF2[N]は、下記の式(2)のように表すことができる。
F2=−μ・2π・r1・z・V2/Δr・・・(2)
また、ロッド20が軸方向に移動する際の速度をV1[m/s]とし、ボールねじ機構31のボールねじリードをL[m/rev]とした場合に、回転体35の周速度V2[m/s]は、下記の式(3)のように表すことができる。
V2=V1/L・2π・r1・・・(3)
さらに、微低速減衰力発生部30で発生する減衰力F1[N]は、ボールねじ機構31のボールねじ効率をηとした場合のボールねじの式より、下記の式(4)のように表すことができる。
F1=2π・η・T/L・・・(4)
上記の式(4)に、式(1)〜(3)を代入すると、微低速減衰力発生部30で発生する減衰力F1[N]について、下記の式(5)を得ることができる。
F1=−8π・η・r1・μ・z・V1/(Δr・L)・・・(5)
上記の式(5)より、ロッド20が回転体35に対して軸方向に相対移動する際には、ロッド20の移動速度V1に比例した減衰力F1を微低速減衰力発生部30で得られることが分かる。つまり、微低速減衰力発生部30は、ロッド20が回転体35に対して微低速で相対移動を行う状態から、減衰力を発生する。
微低速減衰力発生部30は、ロッド20が回転体35に対して軸方向に移動した際の回転体35の回転時に、せん断力発生部40の高粘度オイル42がせん断力を発生することにより減衰力を発生するが、ロッド20が所定の速度以上で移動した場合には、せん断力が発生しないようになっている。具体的には、ロッド20が所定の速度以上で移動した際には、第1回転体36と弾性体45との間、または第2回転体37と弾性体45との間に滑りが発生し、第2回転体37には、それ以上の力が入力されなくなる。このため、回転体35からロッド20に伝達される軸方向の力である軸力は、弾性体45に滑りが発生している間は、それ以上大きくならなくなる。
図3は、ロッドの移動速度と、回転体からロッドに伝達される軸力との関係を示す説明図である。詳しくは、微低速減衰力発生部30は、ロッド20が回転体35に対して軸方向に相対移動をすると、移動時の直線方向の力がボールねじ機構31によって回転方向の力に変換されて第1回転体36に入力される。第1回転体36に入力された力は、第1回転体36と弾性体45との間、及び第2回転体37と弾性体45との間の摩擦力により、第2回転体37に伝達され、第2回転体37が回転することにより、高粘度オイル42でせん断力が発生する。
高粘度オイル42で発生したせん断力は、弾性体45を介して第1回転体36に伝達され、ボールねじ機構31で軸方向の力に変換されることにより、ロッド20の移動を制限する軸力としてロッド20に伝達され、減衰力が発生する。その際に、高粘度オイル42のせん断力は、内筒11に対する第2回転体37の相対回転の速度が速くなるに従って大きくなるため、ロッド20に対する軸力も、ロッド20の移動速度が速くなるに従って大きくなる。
しかし、ロッド20の移動速度が速くなり、弾性体45を介して第1回転体36と第2回転体37との間で伝達される力が、弾性体45の摩擦力以上の大きさになると、弾性体45は、滑りが発生する。つまり、ロッド20の移動速度が、第1回転体36と第2回転体37との間で伝達される力が弾性体45の摩擦力以上の大きさになる速度である減衰力変位速度Vd以上になると、第1回転体36と第2回転体37との間で滑りが発生し、せん断力は、それ以上大きくならなくなる。
換言すると、減衰力変位速度Vdは、第1回転体36の回転速度が、第1回転体36と第2回転体37との相対回転を許容する所定速度になるロッド20の移動速度になっている。このため、ロッド20の移動速度が減衰力変位速度Vd以上になると、第1回転体36の回転速度が、第1回転体36と第2回転体37との相対回転を許容する所定速度以上になり、第1回転体36と第2回転体37とで相対回転をすることにより、高粘度オイル42のせん断力は、それ以上大きくならなくなる。これにより、ロッド20に対する軸力も、それ以上大きくならなくなり、軸力は一定の大きさになる。
微低速減衰力発生部30は、これらのように、シリンダ5に対するロッド20の相対移動の速度が、減衰力変位速度Vd未満の場合には、せん断力発生部40が有する高粘度オイル42のせん断力を用いたオイルせん断力分による減衰力を発生し、相対移動の速度が、減衰力変位速度Vd以上の場合には、弾性体45の摩擦成分による減衰力を発生する。
本実施形態に係るサスペンション装置1では、減衰力変位速度Vdは、ロッド20の移動速度が、ショックアブソーバ2の通常の使用態様における速度域のうち、低速から中速程度に設定されている。このため、ロッド20の移動時には、ショックアブソーバ2の通常の使用態様における速度域のうち中速程度になった場合に、減衰力変位速度Vdに到達するため、微低速減衰力発生部30は、ロッド20の移動速度が、微低速から低速の時に、移動速度に応じて減衰力を発生する。
また、ロッド20の移動速度が、減衰力変位速度Vd以上の場合は、微低速減衰力発生部30で発生する一定の減衰力と、内室15内のオイルがオリフィス22、26を通過する際の流体抵抗によって発生する減衰力とにより、ロッド20の移動速度に応じた大きさの減衰力が発生する。
以上の実施形態に係るサスペンション装置1は、微低速減衰力発生部30を、第1回転体36と第2回転体37とより構成し、第2回転体37の周囲に、高粘度オイル42を用いたせん断力発生部40を設けることにより、ロッド20の移動時に、微低速の速度域から減衰力を発生することができる。つまり、第1回転体36と第2回転体37とが弾性体45によって結合しているときは、高粘度オイル42のせん断力により、減衰力を発生することができる。これにより、ロッド20が微低速で移動する際でも、確実に減衰力を発生させることができ、この領域での車両の操縦安定性を確保することができる。
また、第1回転体36と第2回転体37とは、弾性体45の摩擦力によって結合し、第1回転体36の回転速度が所定速度以上の場合には、第1回転体36と第2回転体37との相対回転を許容することにより、減衰力が、それ以上大きくならないようにすることができる。つまり、第1回転体36と第2回転体37とが相対回転しているときは、弾性体45による摩擦力により減衰力を発生させることができる。これにより、ロッド20の移動速度が減衰力変位速度Vd以上になった場合は、微低速減衰力発生部30は、減衰力変位速度Vdにおける減衰力以上の大きさの減衰力を発生しないため、この領域での車両の乗り心地を確保することができる。これらの結果、操縦安定性と乗り心地とを両立することができる。
また、回転体結合手段として弾性体45を用いることにより、第1回転体36と第2回転体37との結合と、第1回転体36の回転速度が所定速度以上となったときに第1回転体36と第2回転体37との相対回転の許容することとを、低コストで実現できる。この結果、操縦安定性と乗り心地とを両立する際の製造コストを抑えることができる。
〔変形例〕
なお、上述した実施形態では、回転体結合手段としてゴム材料等からなる弾性体45を用いているが、回転体結合手段は、弾性体45以外を用いてもよい。図4は、実施形態に係るサスペンション装置の変形例を示す説明図であり、回転体結合手段に磁石を用いた場合の説明図である。回転体結合手段は、例えば、図4に示すように、磁石50を用いてもよい。この磁石50は、永久磁石によって構成されており、第1回転体36と第2回転体37との一方に固定され、磁力によって他方に対して吸着可能になっている。例えば、磁石50は、軸方向における第1回転体36の一端に固定され、第2回転体37の方向に向かって突出して設けられている。第2回転体37は、磁石50における、この突出した部分に吸着され、第1回転体36と第2回転体37とは、これにより結合されている。
これにより、ロッド20の移動速度が、減衰力変位速度Vd未満の場合は、磁石50を介して第1回転体36と第2回転体37との間で力が伝達されることにより、ロッド20には、移動速度に応じた軸力が伝達され、移動速度に応じた減衰力が発生する。また、ロッド20の移動速度が、減衰力変位速度Vd以上の場合は、第1回転体36と第2回転体37との間で伝達される力が、磁石50の磁力での結合力よりも大きくなることにより、滑りが発生し、第1回転体36と第2回転体37との相対回転を許容する。これにより減衰力を、それ以上大きくならないようにすることができ、減衰力変位速度Vdにおける減衰力以上の大きさの減衰力を発生しないようにすることができる。この結果、操縦安定性と乗り心地とを両立することができる。
また、回転体結合手段として磁石50を用いることにより、第1回転体36と第2回転体37とを、より確実に結合することができ、ロッド20が微低速で移動する際の減衰力を、微低速減衰力発生部30でより確実に発生させることができる。
なお、回転体結合手段に磁石50を用いる場合において、磁石50と回転体35との磨耗により、所望の特性が得られなくなることが懸念される場合は、回転体35において磁石50に接触する部分を、弾力性を持たせて接触させてもよい。
図5は、図4のB部詳細図である。例えば、磁石50は第1回転体36に固定し、第2回転体37は、磁石50の磁力によって磁石50に吸着させる場合には、第2回転体37における磁石50への接触部分である接触部材55を、ばね56の付勢力によって、磁石50に押し付けてもよい。これにより、接触部材55と磁石50とが滑る頻度が大きく、接触部分に磨耗が発生する懸念がある場合でも、第2回転体37の接触部材55と磁石50とを長期間に亘って、磁力によって吸着させ、第1回転体36と第2回転体37とを結合することができる。
また、回転体結合手段に磁石を用いる場合には、電磁石を使用し、磁力の大きさを調節することにより、減衰力変位速度Vdを調節するようにしてもよい。図6は、実施形態に係るサスペンション装置の変形例を示す説明図であり、回転体結合手段に電磁石を用いた場合の説明図である。回転体結合手段に電磁石を用いる場合には、例えば、電磁石60は第1回転体36に固定し、第2回転体37は、この電磁石60に吸着可能にする。このため、電磁石60が有する磁石側コイル61を、例えば、図6に示すように、回転体35の下方に配設する。また、シリンダ5の外周面における、内部に磁石側コイル61が位置する部分付近には、外部コイル65を配設する。詳しくは、外部コイル65は、外筒6の外側に配設しつつ、磁石側コイル61に対して磁力を伝達することができるように設ける。この外部コイル65には、コントローラ66を介して電源67を接続し、外部コイル65に流す電流をコントローラ66で調節可能にする。
このように、磁石側コイル61が位置する部分の近傍に、外部コイル65を配設することにより、外部コイル65に電流を流し、電磁誘導によって磁石側コイル61に誘導電流を発生させることにより、電磁石60に磁力を発生させる。第1回転体36と第2回転体37とは、この電磁石60で発生する磁力によって結合させる。
また、ロッド20の移動に伴って第1回転体36と第2回転体37との間で伝達される力が、電磁石60の磁力での結合力よりも大きくなった場合には、磁力で吸着されている部分に滑りが発生し、第1回転体36と第2回転体37との間で相対回転が行われる。これにより減衰力を、それ以上大きくならないようにすることができる。
さらに、電磁石60で発生する磁力は、外部コイル65に流す電流をコントローラ66で調節することにより調節することができる。これにより、ロッド20の移動時に回転体35からロッド20に伝達される軸力を調節することができる。図7は、図6に示すサスペンション装置で磁力を調節する場合におけるロッドの移動速度と、回転体からロッドに伝達される軸力との関係を示す説明図である。電磁石60で発生する磁力は、外部コイル65に流す電流が高くなるに従って強くなる。このため、外部コイル65に流す電流が高くなるに従って、第2回転体37に対する電磁石60の吸着力は強くなり、第2回転体37と電磁石60との間で滑りが発生し難くなる。これにより、回転体35からロッド20に伝達される際における最大の軸力は、外部コイル65に流す電流が高くなるに従って大きくなる。
従って、微低速減衰力発生部30で発生する減衰力は、外部コイル65に流す電流が高くなるに従って、最大の減衰力が大きくなる。つまり、外部コイル65に流す電流が高くなるに従って、ロッド20の移動速度の速度域が高い速度域まで、微低速減衰力発生部30で発生する減衰力がロッド20の移動速度に応じて変化する領域になる。この結果、外部コイル65に流す電流を調節することにより、減衰力の発生特性を調節することができる。
また、上述したサスペンション装置1では、ショックアブソーバ2は、外筒6と内筒11とを有する、いわゆる複筒式のショックアブソーバ2が用いられているが、ショックアブソーバ2は、複筒式以外のものでもよい。ショックアブソーバ2は、例えば、シリンダ5が単層で構成される、いわゆる単筒式のショックアブソーバ2であってもよい。ショックアブソーバ2が単筒式であっても、微低速減衰力発生部30を設けることにより、シリンダ5とロッド20との相対移動の速度が微低速の場合における減衰力を、効果的に発生させることができる。
また、サスペンション装置1は、上述した実施形態、及び変形例で用いられている構成を適宜組み合わせてもよく、または、上述した構成以外を用いてもよい。サスペンション装置1の構成に関わらず、ショックアブソーバ2に、相対回転可能に構成されると共に弾性体45等の回転体結合手段で結合する第1回転体36と第2回転体37とを有し、さらに、高粘度オイル42等の粘性流体を用いるせん断力発生部40を有する微低速減衰力発生部30を設けることにより、操縦安定性と乗り心地とを両立することができる。
1 サスペンション装置
2 ショックアブソーバ
5 シリンダ
6 外筒
8 外室
11 内筒
12 内周面
14 連通孔
15 内室
20 ロッド(ピストン軸)
21 ピストン
22、26 オリフィス
25 ベースバルブ
30 微低速減衰力発生部
31 ボールねじ機構
35 回転体
36 第1回転体(第1の回転体)
37 第2回転体(第2の回転体)
38 外周面
40 せん断力発生部(せん断力発生手段)
42 高粘度オイル(粘性流体)
45 弾性体(回転体結合手段)
50 磁石(回転体結合手段)
55 接触部材
56 ばね
60 電磁石(回転体結合手段)
61 磁石側コイル
65 外部コイル

Claims (1)

  1. ピストンとシリンダとの相対移動に伴い、ボールねじ機構によってピストン軸を中心として回転する第1の回転体と、
    前記第1の回転体の外周に配置され、前記ピストン軸を中心に回転可能な第2の回転体と、
    前記第2の回転体の外周面と前記シリンダの内周面との間に粘性流体を介在させ、前記シリンダに対する前記第2の回転体の相対回転により、前記粘性流体にせん断力を発生させるせん断力発生手段と、
    前記第1の回転体と前記第2の回転体とを結合すると共に、前記第1の回転体の回転速度が所定速度以上となったとき、前記第1の回転体と前記第2の回転体との相対回転を許容する回転体結合手段と、
    を備えることを特徴とするサスペンション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109958734A (zh) * 2019-02-13 2019-07-02 徐超 具有导向的活塞杆
CN110822004A (zh) * 2019-10-22 2020-02-21 株洲时代新材料科技股份有限公司 粘滞阻尼器

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