JP2015073112A - 金属化フィルムコンデンサ及びこれを用いたケースモールド型コンデンサ - Google Patents

金属化フィルムコンデンサ及びこれを用いたケースモールド型コンデンサ Download PDF

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Abstract

【課題】優れた漏れ電流特性と耐湿性能を有した小型のケースモールド型コンデンサを提供する。
【解決手段】金属化フィルムコンデンサの金属化フィルムは、誘電体フィルム2Aと、誘電体フィルム2Aの上面上に設けられた第1の金属蒸着電極4Aと、誘電体フィルム2Aを介して第1の金属蒸着電極4Aの下面に対向する上面を有する第2の金属蒸着電極9Aとを有する。第1の金属蒸着電極4Aと第2の金属蒸着電極9Aのうちの少なくとも一方の金属蒸着電極はアルミニウムとマグネシウムとを含み、この少なくとも一方の金属蒸着電極中において、マグネシウムは金属蒸着電極の上面に対して垂直な厚み方向において偏在している。
【選択図】図1

Description

本発明は各種電子機器、電気機器、産業機器、自動車等に使用され、特に、ハイブリッド自動車のモータ駆動用インバータ回路の平滑用、フィルタ用、スナバ用に最適な金属化フィルムコンデンサ及びこれを用いたケースモールド型コンデンサに関する。
近年、環境保護の観点から、あらゆる電気機器がインバータ回路で制御され、それらの省エネルギー化、高効率化が進められている。中でも自動車業界においては、電気モータとエンジンで走行するハイブリッド車(以下、HEVと呼ぶ)が市場導入される等、地球環境に優しく、省エネルギー化、高効率化に関する技術の開発が活発化している。
このようなHEV用の電気モータは使用電圧領域が数百ボルトと高い。このような電気モータに関連して使用されるコンデンサとして、高耐電圧で低損失の電気特性を有する金属化フィルムコンデンサが注目されている。更に市場におけるメンテナンスフリー化の要望からも極めて寿命が長い金属化フィルムコンデンサを採用する傾向が目立っている。
このような金属化フィルムコンデンサは、一般に金属箔を電極に用いるものと、誘電体フィルム上に設けた蒸着電極を電極に用いるものとに大別される。蒸着金属よりなる電極である金属蒸着電極を用いる金属化フィルムコンデンサは、金属箔のものに比べて電極の占める体積が小さく小型軽量化が図れる。金属蒸着電極は、絶縁欠陥部で短絡が生じた場合に、短絡のエネルギーで欠陥部周辺の部分が蒸発・飛散して絶縁化し、コンデンサの機能を回復させる自己回復機能を有する。自己回復機能により絶縁破壊に対する信頼性が高いことから、金属蒸着電極は、従来から広く用いられている。
図12は特許文献1に記載されている従来の金属化フィルムコンデンサ501の断面図である。図13は金属化フィルムコンデンサ501に使用される金属化フィルム502、503の平面図である。
金属化フィルム502は、ポリプロピレンフィルム等の誘電体フィルム33Aと、誘電体フィルム33Aの片面上に設けられた金属蒸着電極31Aとを有する。金属蒸着電極31Aは、誘電体フィルム33Aの一端の絶縁マージン34Aを除いて誘電体フィルム33Aの片面上にアルミニウムを蒸着することにより形成されている。金属化フィルム503は、ポリプロピレンフィルム等の誘電体フィルム33Bと、誘電体フィルム33Bの片面上に設けられた金属蒸着電極31Bとを有する。金属蒸着電極31Bは、誘電体フィルム33Bの一端の絶縁マージン34Bを除いて誘電体フィルム33Bの片面上にアルミニウムを蒸着することにより形成されている。金属化フィルム502、503は重ね合わされて巻回される。巻回された金属化フィルム502、503の両端面にメタリコン電極36A、36Bが設けられている。金属蒸着電極31A、31Bはメタリコン電極36A、36Bとそれぞれ接続されて引き出されている。
誘電体フィルム33Aを介して金属蒸着電極31A、31Bの対向する部分は、容量を形成する有効電極部を形成する。有効電極部はメタリコン電極36A、36Bを配列された方向の幅Wを有する。金属蒸着電極31Aは、有効電極部の幅Wの略中央部から絶縁マージン34Bに向かう側で、スリット35Aにより複数の分割電極部32Aに区分されている。金属蒸着電極31Bは、有効電極部の幅Wの略中央部から絶縁マージン34Aに向かう側で、スリット35Bにより複数の分割電極部32Bに区分されている。スリット35A、35Bは、誘電体フィルム33A、33B上に転写されたオイルによりそれぞれ形
成される。スリット35A、35Bでは誘電体フィルム33A、33B上に金属蒸着電極が設けられていない。
金属蒸着電極31Aは、有効電極部の幅Wの略中央部から絶縁マージン34Aと反対側でメタリコン電極36Aに近い側に位置し、誘電体フィルム33Aの片面全体に設けられている。金属蒸着電極31Bは、有効電極部の幅Wの略中央部から絶縁マージン34Bと反対側でメタリコン電極36Bに近い側に位置し、誘電体フィルム33Bの片面全体に設けられている。複数の分割電極部32Aは金属蒸着電極31Aに複数のヒューズ37Aでそれぞれ並列に接続されている。複数の分割電極部32Bは金属蒸着電極31Bに複数のヒューズ37Bでそれぞれ並列に接続されている。
金属化フィルム502、503は互いに重ね合わされて複数ターン巻回される。巻回された金属化フィルム502、503の両端面に亜鉛を溶射することでメタリコン電極36A、36Bが形成され、金属化フィルムコンデンサ501が構成されている。
金属化フィルムコンデンサ501は自己保安機能を有し、ヒューズ37A、37Bによる発熱量が少ない。金属蒸着電極31A、31Bにおいて通電する電流は、メタリコン電極36A、36Bに近いほど大きく、メタリコン電極36A、36Bから離れるほど小さくなる。分割電極部32A、32Bに比べてメタリコン電極36A、36Bにそれぞれより近い金属蒸着電極31A、31Bはより大きい面積を有する。したがって金属蒸着電極31A、31Bはより小さい抵抗を有し、大きい電流が流れても大きな量の熱を発生しない。金属蒸着電極31A、31Bに比べてメタリコン電極36A、36Bからより遠い分割電極部32A、32Bにはより小さい電流が流れる。したがって、ヒューズ37A、37Bに流れる電流は小さく、よってヒューズ37A、37Bでの発熱を少なくでき、温度上昇を抑制することができる。
金属化フィルムコンデンサ501がHEVに用いられる場合には、使用電圧の高耐電圧化、大電流化、大容量化等が強く要求される。したがって、複数の金属化フィルムコンデンサ501がバスバーによって並列に接続される。複数の金属化フィルムコンデンサ501はケース内に収納され、このケース内にモールド樹脂が充填されて形成されたケースモールド型コンデンサが開発され、実用化されている。
図14Aは特許文献2に記載されている従来のケースモールド型コンデンサ504の平面断面図である。図14Bは図14Aに示すケースモールド型コンデンサ504の線14B−14Bにおける断面図である。ケースモールド型コンデンサ504は、樹脂製のケース41と、ケース41に収納された複数のコンデンサ素子42とを備える。コンデンサ素子42は、例えば図12と図13に示す金属化フィルムコンデンサ501である。接続金具43A、43Bは一体に連なり、接続金具43Aはケース41に内蔵され、接続金具43Bはケース41から外部に出ている。ケース41内に充填されるモールド樹脂44はコンデンサ素子42を固定し、エポキシ樹脂等の絶縁樹脂よりなる。ケースモールド型コンデンサ504は、電極部45と、ケースモールド型コンデンサ504を外部に取り付けるための取り付け脚46とをさらに備える。注型面47からモールド樹脂44をケース41内に注入する。
接続金具43Aはコンデンサ素子42の電極部45に接続される。接続金具43Aと一体に繋がっている接続金具43Bを外部機器と接続することで、電極部45と外部機器等を電気的に接続している。ケース41は、コンデンサ素子42全体と接続金具43Aとを内蔵し、内部にモールド樹脂44を充填させることによってコンデンサ素子42全体と接続金具43Aを固定している。注型面47は、モールド樹脂44を充填する前ではケース41の開口面である。開口面からモールド樹脂44を注入することにより注型面47が形
成される。注型面47から接続金具43Bが表出してケース41から外部に導出されている。
従来のケースモールド型コンデンサ504は、全体高さを大きくすることなくインダクタンスを抑えることができる。
ケースモールド型コンデンサ504をハイブリッド自動車等に使用する場合には、特に、小型軽量化と低コスト化に加えて高い耐湿性能が要求される。高温高湿環境下での使用においてはコンデンサ素子42である金属化フィルムコンデンサ501の漏れ電流が大きくなり、これに伴ってコンデンサの性能が低下する場合がある。したがって、ケースモールド型コンデンサ504のモールド樹脂44の量を増やす等の対策が必要になり、結果として小型軽量化や低コスト化が図ることが困難である。
特開2004−134561号公報 特開2003−338425号公報
金属化フィルムコンデンサは2つの金属化フィルムを備える。それぞれの金属化フィルムは、誘電体フィルムと、誘電体フィルムの上面上に設けられた金属蒸着電極とを有する。2つの金属化フィルムのうちの少なくとも一方の金属化フィルムの金属蒸着電極は実質的にアルミニウムとマグネシウムのみよりなる。
この金属化フィルムコンデンサは優れた漏れ電流特性と耐湿性能を有し、小型のケースモールド型コンデンサを構成することができる。
図1は本発明の実施の形態による金属化フィルムコンデンサの断面図である。 図2は実施の形態による金属化フィルムコンデンサの金属化フィルムの平面図である。 図3は実施の形態による金属化フィルムコンデンサの高温高湿通電試験の結果を示す図である。 図4は実施の形態による金属化フィルムコンデンサの金属蒸着電極中のマグネシウムの分布と高温高湿通電試験の結果を示す図である。 図5は実施の形態による金属化フィルムコンデンサの金属蒸着電極中のマグネシウムの分布と高温高湿通電試験の結果を示す図である。 図6Aは実施の形態による他の金属化フィルムの平面図である。 図6Bは実施の形態による他の金属化フィルムコンデンサの断面図である。 図6Cは実施の形態によるさらに他の金属化フィルムコンデンサの断面図である。 図7Aは実施の形態によるさらに他の金属化フィルムの断面図である。 図7Bは実施の形態によるさらに他の金属化フィルムの断面図である。 図7Cは実施の形態によるさらに他の金属化フィルムの断面図である。 図8Aは実施の形態によるさらに他の金属化フィルムの断面図である。 図8Bは実施の形態によるさらに他の金属化フィルムの断面図である。 図9は実施の形態によるさらに他の金属化フィルムの断面図である。 図10は実施の形態による金属化フィルムコンデンサの高温高湿通電試験の結果を示す図である。 図11は実施の形態によるケースモールド型コンデンサの断面図である。 図12は従来の金属化フィルムコンデンサの断面図である。 図13は図12に示す金属化フィルムコンデンサの金属化フィルムの平面図である。 図14Aは従来のケースモールド型コンデンサの平面断面図である。 図14Bは図14Aに示すケースモールド型コンデンサの線14B−14Bにおける断面図である。
図1は本発明の実施の形態による金属化フィルムコンデンサ1001の断面図である。図2は金属化フィルムコンデンサ1001に使用される金属化フィルム1、10の平面図である。例えば、金属化フィルム1は正極用の金属化フィルムであり、金属化フィルム10は負極用の金属化フィルムである。金属化フィルム1、10は互いに重ね合わせ、複数ターン巻回されて金属化フィルムコンデンサ1001が構成されている。
金属化フィルム1は、誘電体フィルム2Aと、誘電体フィルム2Aの上面102A上に設けられた金属蒸着電極4Aと、金属蒸着電極4Aの上面104Aに設けられた低抵抗部5Aとを有する。誘電体フィルム2Aは、方向1001Aの端302Aと、方向1001Aの反対の方向1001Bの端402Aとを有する。金属蒸着電極4Aの下面204Aは誘電体フィルム2Aの上面102A上に位置する。端402Aには絶縁マージン3Aが設けられている。誘電体フィルム2Aの上面102Aの絶縁マージン3Aの部分が露出するように、金属蒸着電極4Aが上面102A上に形成される。導体よりなる低抵抗部5Aは端302Aに位置し、電極を厚くすることで低い抵抗値を有する。金属蒸着電極4Aと低抵抗部5Aは端302Aに形成されたメタリコン電極等の電極8Aと接続されて引き出されている。
金属化フィルム10は、誘電体フィルム2Bと、誘電体フィルム2Bの上面102B上に設けられた金属蒸着電極9Aと、金属蒸着電極9Aの上面109A上に設けられた低抵抗部5Bとを有する。誘電体フィルム2Bは、方向1001Aの端302Bと、方向1001Aの反対の方向1001Bの端402Bとを有する。金属蒸着電極9Aの下面209Aは誘電体フィルム2Bの上面102B上に位置する。端302Bには絶縁マージン3Bが設けられている。誘電体フィルム2Bの上面102Bの絶縁マージン3Bの部分が露出するように、金属蒸着電極9Aが上面102B上に形成される。導体よりなる低抵抗部5Bは端402Bに位置し、電極を厚くすることで低い抵抗値を有する。金属蒸着電極9Aと低抵抗部5Bは端402Bに形成されたメタリコン電極等の電極8Bと接続されて引き出されている。
金属化フィルム1、10は、誘電体フィルム2Aの下面202Aが金属蒸着電極9Aの上面109A上に位置するように重ねあわされる。金属蒸着電極4Aは有効電極部1001Eにおいて誘電体フィルム2Aを介して金属蒸着電極9Aに対向する。有効電極部1001Eは方向1001A(1001B)の幅W1を有して、コンデンサ1001の容量を形成する。金属化フィルム1、10が互いに重ね合わされて、方向1001A(1001B)に延びる中心軸を中心に複数ターン巻回されることで、金属蒸着電極4Aの上面104Aは誘電体フィルム2Bの下面202Bに当接する。これにより、有効電極部1001Eにおいて金属蒸着電極4Aの上面104Aは誘電体フィルム2Bを介して金属蒸着電極9Aの下面209Aに対向する。
金属蒸着電極4Aは、有効電極部1001Eの幅W1の略中央部から方向1001Aに位置する非分割電極部4Cと、幅W1の略中央部から方向1001Bに位置する複数の分割電極部4Bと、複数のヒューズ7Aとを有する。非分割電極部4Cと各分割電極部4Bは、誘電体フィルム2Aの上面102Aが露出するスリット6Aで分離されている。複数
の分割電極部4Bはスリット6Aで分離されている。スリット6Aは、金属蒸着電極4Aが形成される前に上面102Aに転写されたオイルにより形成される。スリット6Aには電極が設けられていない。複数の分割電極部4Bは方向1001A(1001B)と直角の方向1001Cに配列されている。複数の分割電極部4Bのそれぞれは、複数のヒューズ7Aのそれぞれで非分割電極部4Cに並列に接続されている。
金属蒸着電極9Aは、有効電極部1001Eの幅W1の略中央部から方向1001Bに位置する非分割電極部9Cと、幅W1の略中央部から方向1001Aに位置する複数の分割電極部9Bと、複数のヒューズ7Bとを有する。非分割電極部9Cと各分割電極部9Bは、誘電体フィルム2Bの上面102Bが露出するスリット6Bで分離されている。複数の分割電極部9Bはスリット6Bで分離されている。スリット6Bは、金属蒸着電極4Aが形成される前に上面102Bに転写されたオイルにより形成される。スリット6Bには電極は設けられていない。複数の分割電極部9Bは方向1001Cに配列されている。複数の分割電極部9Bのそれぞれは、複数のヒューズ7Bのそれぞれで非分割電極部9Cに並列に接続されている。
誘電体フィルム2A、2Bはポリプロピレンや、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド等の誘電体材料よりなる。
複数の分割電極部4B、9Bと非分割電極部4C、9Cとを有する金属蒸着電極4A、9Aは、誘電体フィルム2A、2Bの上面102A、102Bにアルミニウムとマグネシウムとを含有する合金を蒸着することによって形成されている。本実施の形態においては、その合金は実質的にアルミニウムとマグネシウムのみよりなり、95重量%のアルミニウムと5重量%のマグネシウムよりなる。
低抵抗部5A、5Bは、金属蒸着電極4A、9Aの上面104A、109Aの非分割電極部4C、9Cに亜鉛を蒸着することによって形成される。低抵抗部5A、5Bは、金属蒸着電極4A、9Aと同様に、アルミニウムとマグネシウムからなる合金より形成されてもよい。また、金属化フィルム1、10は低抵抗部5A、5Bを有していなくてもよい。
図12と図13に示す従来の金属化フィルムコンデンサ501での漏れ電流は、主に金属化フィルム502、503中に微量に存在する水分が電界により移動するために生じる。水分の通り道が一度できてしまうと、それ以降は水分が移動し易くなり、結果として漏れ電流が大きくなる。したがって、金属化フィルム502、503中の水分を低減できれば漏れ電流を小さくすることができる。
金属化フィルムコンデンサ501の金属化フィルム502、503の一方は正極として機能し、他方は負極として機能する。水分による漏れ電流が大きくなると、正極の金属化フィルムでは以下の化学式で示す反応が起こる。
Al+3HO→Al(OH)+3H+3e
2Al(OH)→Al+3H
負極の金属化フィルムでは以下の化学式で示す反応が起こる。
3H+3e→3/2H
上記の化学式で示すように、正極の金属化フィルムではアルミニウムからなる金属蒸着電極は絶縁体である酸化アルミニウム(Al)となり、金属蒸着電極として機能しなくなる場合がある。
実施の形態による金属化フィルムコンデンサ1001では、金属蒸着電極4A、9Aは
アルミニウムとマグネシウムからなる合金よりなる。金属蒸着電極4A、9Aのマグネシウムは、金属化フィルム1、10の内部や表面の水分と以下の化学式により反応する。
Mg+2HO→Mg(OH)+H
上記の化学式による反応によりマグネシウムが金属化フィルム1、10の内部や表面の水分を取り除くので、漏れ電流の経路が少なくなり、金属蒸着電極4A、9Aの劣化が少なくなる。これにより、金属化フィルムコンデンサ1001の漏れ電流を低減して漏れ電流特性の劣化を抑制することができる。
プールベ(Pourbaix)インデックスはマグネシウム等の様々な金属の水に対する熱力学的安定性を示す。金属が有する熱力学的安定性が低いほど、その金属は水分と反応し易く、水分を除去する大きい能力を有する。したがって、水分を除去するための金属にはできるだけ安定性の低い金属が適している。また、その金属を蒸着するプロセスを考慮すると沸点が高く、蒸気圧が高い金属が水分を除去するための金属として好ましい。これらの2つの要求を満たす金属としては、マグネシウムやチタン、マンガン等の金属が挙げられるが、蒸気圧が高いマグネシウムが特に好ましい。
金属の水に対する熱力学的安定性の低さ、すなわち水に対する反応のしやすさは、上記プールベインデックスより、Mg>Be>Ti>Al>Mn>Cr>Zn>Sn>Fe>Ni>C>Sb>Cu>Ag>Pt>Auである。
金属蒸着電極4A、9Aを構成する合金のアルミニウムとマグネシウムの異なる混合比率を有する金属化フィルムコンデンサ1001の試料を作製した。これらの試料では、誘電体フィルム2A、2Bとして3.0μmの厚みを有するポリプロピレンフィルムを用いた。金属蒸着電極4A、9A中のアルミニウムとマグネシウムの組成は蛍光X線(XRF)にて測定した。これらの試料について以下に記載する高温高湿通電試験を行った。これらの試料の作製直後の容量を測定した。そして、温度85℃で相対湿度85%の環境下で−600Vの電圧を900時間印加した後で容量を測定した。高温高湿通電試験での容量の変化の作製直後の容量に対する割合である変化率を算出した。
図3は金属化フィルムコンデンサ1001の試料の高温高湿通電試験の結果を示す図であり、上記の容量の変化率を示す。図3において、実施の形態による金属化フィルムコンデンサ1001の試料は、アルミニウムとマグネシウムとの合金よりなる金属蒸着電極4A、9Aを備える。また、図3において、図12と図13に示す従来の金属化フィルムコンデンサ501の試料は100重量%のアルミニウムのみよりなる金属蒸着電極31A、31Bを備える。図3に示すように、実施の形態による金属化フィルムコンデンサ1001は、従来の金属化フィルムコンデンサ501に比べて容量の変化率が小さく、優れた耐湿性を有する。耐湿性すなわち容量の変化率はマグネシウムの量に依存している。マグネシウムの量が0.5重量%、5重量%、15重量%と増加するに伴って容量の変化率が小さくなって耐湿性が向上する。さらに、マグネシウムの量が25重量%、45重量%である試料でも、従来のコンデンサの試料よりも容量の変化率が小さく、より高い耐湿性を有する。特にマグネシウムの量が5重量%である試料は従来のコンデンサに比べて容量変化率が約1/12の−3%という優れた耐湿性を有する。
マグネシウムの量が45重量%を超えると金属蒸着電極4A、9Aの形成(蒸着)が困難になるので好ましくない。また、マグネシウムの量が0.5重量%未満では得られる効果が小さい。したがって、金属蒸着電極4A、9Aでのマグネシウムの量は0.5〜45重量%の範囲が好ましい。マグネシウムの量が25重量%を超えると金属蒸着電極4A、9Aの耐候性が低下するので、マグネシウムの量は0.5〜25重量%の範囲が特に好ましい。
さらに、金属蒸着電極4A、9A中におけるマグネシウムの分布と容量の変化率の関係を検証した。
図4は金属蒸着電極4A、9A中のマグネシウムの分布と高温高湿通電試験の結果を示す図である。図4は金属蒸着電極4A、9Aの厚み位置P1〜P3を示す。金属蒸着電極4A、9Aは上面104A、109Aと直角の厚み方向1001Dにおける上面104A、109Aから下面204A、209Aまでの距離である厚みTRを有する。厚み位置P1は金属蒸着電極4A(9A)の上面104A(109A)から厚みTRの1/3の距離だけ離れている。厚み位置P2は金属蒸着電極4A(9A)の上面104A(109A)から厚みTRの1/2の距離だけ離れている。厚み位置P3は金属蒸着電極4A(9A)の上面104A(109A)から厚みTRの2/3の距離だけ離れている。上面104A(109A)から厚み位置P1までの領域R11と、上面104A(109A)から厚み位置P2までの領域R12と、上面104A(109A)から厚み位置P3までの領域R13とを定義する。
アルミニウムとマグネシウムの合金よりなる金属蒸着電極4A、9Aを備えた金属化フィルムコンデンサ1001で、マグネシウムの分布が異なる実施例1〜4の試料を作製した。実施例1の試料では、金属蒸着電極4A(9A)の全厚みTRでマグネシウムがほぼ均一に分布する。実施例2の試料では、マグネシウムの含有量の最大値を呈する位置が金属蒸着電極4A(9A)の領域R13内にある。実施例3の試料では、マグネシウムの含有量の最大値を呈する位置が金属蒸着電極4A(9A)の領域R12内にある。実施例4の試料では、マグネシウムの含有量の最大値を呈する位置が金属蒸着電極4A(9A)の領域R11内にある。各試料の金属蒸着電極4A、9A中のマグネシウムの分布はX線光電子分光(XPS)およびイオンスパッタリングを交互に繰り返し、スペクトルの変化を追跡することで測定した。
実施例1の試料では、金属蒸着電極4A(9A)の上面104A(109A)付近と下面204A(209A)付近のマグネシウムの含有量は同程度である。厳密には、上面104A(109A)付近の方が下面204A(209A)の付近よりマグネシウムの含有量が若干多く、マグネシウムの含有量は上面104A(109A)から下面204A(209A)にかけて漸減している。
図4は実施例1〜4でマグネシウムの含有量が異なる試料の容量変化率の平均値を示す。2重量%のマグネシウムを含む実施例2の金属化フィルムコンデンサ1001の試料では、高温高湿通電試験の結果、−9%の容量変化が見られた。なお、マグネシウムはイオン化傾向が大きく、高温高湿通電試験の際に正極のマグネシウムが負極に移動することが考えられるが、マグネシウムの濃度分布の傾向は上記の状態から大きく変化はしなかった。
図4から明らかなように、マグネシウムの分布の状態によっても金属化フィルムコンデンサの耐湿性は変化する。アルミニウムの重量WAとマグネシウムの重量WMの組成比をWA:WM=99.5:0.5〜75:25の範囲すなわちマグネシウムの含有量が0.5重量%〜25重量%の範囲である場合、マグネシウムの濃度分布のピークを与える深さを金属蒸着電極4A(9A)の上面104A(109A)から近い位置とし、マグネシウムを小さい領域に集中させて分布させるほど耐湿性が向上することがわかった。一方、アルミニウムの重量WAとマグネシウムの重量WMの比をWA:WM=55:45、すなわちマグネシウムの含有量を45重量%とした場合はマグネシウムを分布させる領域が異なっても耐湿性は向上しなかった。
特にアルミニウムの重量WAとマグネシウムの重量WMの比をWA:WM=99.5:0.5〜85:15の範囲すなわちマグネシウムの含有量が0.5重量%〜15重量%である試料のうちでは、マグネシウムの濃度分布のピークを領域R11、R12に位置させた実施例3、4の試料は、マグネシウムが均一に分布する実施例1の試料と比較して、その耐湿性が飛躍的に向上していることが明らかとなった。
すなわち、本検証より、アルミニウムの重量WAとマグネシウムの重量WMの比をWA:WM=99.5:0.5〜85:15の範囲すなわちマグネシウムの含有量を0.5重量%〜15重量%とし、マグネシウムの濃度分布のピークを金属蒸着電極4A(9A)の上面104A(109A)から厚みTRの1/2の領域内に位置させた金属化フィルムコンデンサは極めて優れた耐湿性を示すということが言える。
図5は金属蒸着電極4A、9A中のマグネシウムの分布と高温高湿通電試験の結果を示す図である。下面204A(209A)から厚み位置P3までの領域R23と、下面204A(209A)から厚み位置P2までの領域R22と、下面204A(209A)から厚み位置P1までの領域R21とを定義する。
アルミニウムとマグネシウムの合金よりなる金属蒸着電極4A、9Aを備えた金属化フィルムコンデンサ1001で、マグネシウムの分布が異なる実施例5〜8の試料を作製した。実施例5の試料では、金属蒸着電極4A(9A)の全厚みTRでマグネシウムがほぼ均一に分布する。実施例6の試料では、マグネシウムの含有量の最大値を呈する位置が金属蒸着電極4A(9A)の領域R21内にある。実施例7の試料では、マグネシウムの含有量の最大値を呈する位置が金属蒸着電極4A(9A)の領域R22内にある。実施例8の試料では、マグネシウムの含有量の最大値を呈する位置が金属蒸着電極4A(9A)の領域R23内にある。各試料の金属蒸着電極4A、9A中のマグネシウムの分布はX線光電子分光(XPS)およびイオンスパッタリングを交互に繰り返し、スペクトルの変化を追跡することで測定した。
図5は実施例5〜8でマグネシウムの含有量が異なる試料の容量変化率の平均値を示す。なお、マグネシウムが金属蒸着電極4A、9Aの全体に均一に分布している実施例5の試料では、上面104A(109A)付近と下面204A(209A)付近のマグネシウムの含有量は同程度である。厳密には、実施例5の試料では、上面104A(109A)付近の方が下面204A(209A)付近よりマグネシウムの含有量が少なく、マグネシウムの含有量は下面204A(209A)から上面104A(109A)にかけて漸減した状態となっている。
図5と図4とを比較すると、全体的に図5に示す実施例5〜8の試料の方が図4に示す実施例1〜4の試料より容量変化が大きい。すなわち、マグネシウムが金属蒸着電極4A(9A)の上面104A(109A)付近により多く分布させた金属化フィルムコンデンサは、マグネシウムが下面204A(209A)付近により多く分布させた金属化フィルムコンデンサに比べてよりも優れた耐湿性を示すことがわかった。
ただし、図5においても、アルミニウムの重量WAとマグネシウムの重量WMの比をWA:WM=99.5:0.5〜75:25の範囲すなわちマグネシウムの含有量を0.5重量%〜25重量%の範囲とした場合、マグネシウムの濃度分布のピークを与える深さを金属蒸着電極4A(9A)の下面204A(209A)付近とし、マグネシウムを狭い領域に集中させて分布させるほど耐湿性が向上することが明らかとなった。
さらに、アルミニウムの重量WAとマグネシウムの重量WMの比をWA:WM=99.5:0.5〜85:15の範囲すなわちマグネシウムの含有量を0.5重量%〜15重量
%の範囲とした金属化フィルムにおいては、マグネシウムの濃度分布のピークを領域R22、R23に位置させたものは、マグネシウムが金属蒸着電極の全体に分布させたものと比較してその耐湿性が飛躍的に向上しており、図4と同様の結果が得られた。
アルミニウムとマグネシウムを誘電体フィルム2A、2Bへ蒸着する際に蒸着用ボートの位置、温度、形状や、さらに蒸着用ボートへ供給する線材のアルミニウムとマグネシウムの混合比率等を適宜調整する。これにより、マグネシウムを金属蒸着電極4A、9Aの上面104A、109A付近あるいは下面204A、209A付近に偏在させ、深さ方向1001Dにマグネシウムの濃度を変化させることができる。
あるいは、アルミニウムとマグネシウムの金属材料を別々の蒸着ボートに供給し、それぞれの蒸着源からアルミニウムとマグネシウムの金属蒸気を順次、誘電体フィルム2A(2B)へ蒸着させる。これにより、マグネシウムを金属蒸着電極4A、9Aの上面104A、109A付近あるいは下面204A、209A付近に偏在させ、深さ方向1001Dにマグネシウムの濃度を変化させることができる。
以上のように、金属蒸着電極4A、9Aのうちの前記少なくとも一方の金属蒸着電極中でのマグネシウムの濃度分布の最大値が、その金属蒸着電極の上面から厚みTRの1/2の距離までの領域に位置する。または、その金属蒸着電極の下面から厚みTRの1/2の距離までの領域に位置する。これにより、その金属蒸着薄膜の耐湿性を飛躍的に向上させることができる。
より好ましくは、金属蒸着電極4A、9Aのうちの前記少なくとも一方の金属蒸着電極中でのマグネシウムの濃度分布の最大値が、その金属蒸着電極の上面から厚みTRの1/3の距離までの領域に位置する。または、その金属蒸着電極の下面から厚みTRの1/3の距離までの領域に位置する。これにより、その金属蒸着薄膜の耐湿性を飛躍的に向上させることができる。
上述のように、金属化フィルム1は、誘電体フィルム2Aと、誘電体フィルム2Aの上面102A上に設けられた金属蒸着電極4Aとを有する。金属化フィルム10は、誘電体フィルム2Bと、誘電体フィルム2Bの上面102B上に設けられた金属蒸着電極9Aとを有する。金属蒸着電極9Aの上面109Aが誘電体フィルム2Aを介して金属蒸着電極4Aの下面204Aに対向する。金属蒸着電極4A、9Aのうちの少なくとも一方の金属蒸着電極は実質的にアルミニウムとマグネシウムのみよりなる。その少なくとも一方の金属蒸着電極はアルミニウムとマグネシウムからなる合金よりなる。その合金のマグネシウムの量は0.5重量%〜15重量%であり、マグネシウムはその金属蒸着電極中に偏在している。その金属蒸着電極中でのマグネシウムの濃度分布の最大値が、その金属蒸着電極の上面からその金属蒸着電極の厚みの1/2の距離までの領域に位置する。またはその金属蒸着電極中でのマグネシウムの濃度分布の最大値が、その金属蒸着電極の下面からその金属蒸着電極の厚みの1/2の距離までの領域に位置する。
本実施の形態においては、金属蒸着電極4A、9Aの両方がアルミニウムとマグネシウムからなる合金よりなる。実施の形態における金属化フィルムコンデンサでは金属蒸着電極4A、9Aのうちの一方のみが上記合金よりなり、他方がアルミニウムのみより形成されていてもほぼ同様の効果が得られる。前述のように、正極として機能する金属蒸着電極のアルミニウムが水分によりアルミニウム絶縁体である酸化アルミニウム(Al2O3)となり金属蒸着電極として機能しにくくなる。したがって、金属蒸着電極4A、9Aのうちの一方のみが上記合金より形成される場合には、金属蒸着電極4A、9Aのうち正極として機能する金属蒸着電極を上記合金で形成することで、耐湿性の向上が図れる。
したがって、アルミニウムとマグネシウムからなる合金を用いて金属蒸着電極4A、9Aのうちの正極として機能する金属蒸着電極を形成し、負極として機能する金属蒸着電極はアルミニウムのみにより形成してもよい。これにより、耐湿特性と耐電圧特性に優れた金属化フィルムコンデンサ1001が得られる。金属蒸着電極は絶縁欠陥部で短絡が生じた場合に、短絡のエネルギーで金属蒸着電極の欠陥部周辺の部分が蒸発・飛散して絶縁する。これにより、金属蒸着電極はコンデンサの機能を回復させる自己回復機能を有する。マグネシウムの自己回復機能は低いので、アルミニウムとマグネシウムからなる合金で形成されて正極として機能する金属蒸着電極はヒューズを有しなくてもよい。
図6Aは実施の形態による他の金属化フィルム1Pの平面図である。金属化フィルム1Pは、誘電体フィルム2Pと、誘電体フィルム2Pの上面102P上に設けられた金属蒸着電極4Pとを有する。誘電体フィルム2Pは図1と図2に示す誘電体フィルム2A、2Bと同様の材料よりなる。金属蒸着電極4Pは図1と図2に示す金属蒸着電極4A、9Aと同様に実質的にアルミニウムとマグネシウムのみよりなり、正極として機能する。金属蒸着電極4Pは全体が1つの非分割電極部よりなり、スリットで分割されていない。
図6Bは実施の形態による他の金属化フィルムコンデンサ1002の断面図である。図1と図2に示す金属化フィルム10の金属蒸着電極9Aが負極として機能する場合には、金属化フィルムコンデンサ1002は金属化フィルム1の代わりに図6Aに示す金属化フィルム1Pを備える。この場合には、負極として機能する金属蒸着電極9Aは実質的にアルミニウムのみよりなる。図6Bに示すように、金属蒸着電極9Aの非分割電極部9Cと複数の分割電極部9Bは誘電体フィルム2Pを介して1つの非分割電極部よりなる金属蒸着電極4Pに対向する。これにより、ヒューズとしての機能は十分に発揮されると共に、耐湿性の向上も図れるので、結果的に耐電圧特性に優れた金属化フィルムコンデンサ1002が得られる。
図6Cは実施の形態によるさらに他の金属化フィルムコンデンサ1003の断面図である。図1と図2に示す金属化フィルム1の金属蒸着電極4Aが負極として機能する場合には、金属化フィルムコンデンサ1003は金属化フィルム10の代わりに図6Aに示す金属化フィルム1Pを備える。この場合には、負極として機能する金属蒸着電極4Aは実質的にアルミニウムのみよりなる。図6Cに示すように、金属蒸着電極4Aの非分割電極部4Cと複数の分割電極部4Bは誘電体フィルム2Aを介して1つの非分割電極部よりなる金属蒸着電極4Pに対向する。これにより、ヒューズとしての機能は十分に発揮されると共に、耐湿性の向上も図れるので、結果的に耐電圧特性に優れた金属化フィルムコンデンサ1003が得られる。
図7Aは実施の形態による金属化フィルムコンデンサ1001の他の金属化フィルム13の断面図である。図7Aにおいて、図1に示す金属化フィルム1、10に対応する部分には同じ参照番号を付す。金属化フィルム13は、誘電体フィルム11と、誘電体フィルム11の上面111に設けられた金属蒸着電極93と、金属蒸着電極93の上面に設けられた低抵抗部12Cとを有する。誘電体フィルム11は図1に示す誘電体フィルム2A、2Bに対応し、同じ材料よりなる。金属蒸着電極93は、誘電体フィルム11の上面111上に設けられたアルミニウムを主成分とする金属蒸着層12Aと、金属蒸着層12Aの上面に設けられたマグネシウムを含有する金属蒸着層12Bとを有する。低抵抗部12Cは図1に示す低抵抗部5A、5Bに対応し、同じ材料よりなり、同じ位置に設けられる。金属蒸着層12Aの下面は図1に示す金属蒸着電極4A(9A)の下面204A(209A)である。金属蒸着層12Bの上面は図1に示す金属蒸着電極4A(9A)の上面104A(109A)である。
金属蒸着電極93は金属蒸着層12A、12Bのみよりなる。アルミニウムからなる金
属蒸着層12Aの重量WAとマグネシウムからなる金属蒸着層12Bの重量WMの比WA:WMは、上記と同様に、99.5:0.5〜55:45重量%が好ましい。すなわち金属蒸着電極93において金属蒸着層12Bの量は0.5重量%〜45重量%が好ましい。金属蒸着層12Aはアルミニウムのみよりなるか、または金属蒸着層12Aではアルミニウムの含有率はマグネシウムのそれより高い。また、金属蒸着層12Bのマグネシウムの含有率は金属蒸着層12Aのそれより高い。
図7Bは実施の形態による金属化フィルムコンデンサ1001のさらに他の金属化フィルム14の断面図である。図7Bにおいて、図1に示す金属化フィルム1、10に対応する部分には同じ参照番号を付す。金属化フィルム14は、誘電体フィルム11と、誘電体フィルム11の上面111に設けられた金属蒸着電極94と、金属蒸着電極94の上面に設けられた低抵抗部12Cとを有する。誘電体フィルム11は図1に示す誘電体フィルム2A、2Bに対応し、同じ材料よりなる。金属蒸着電極94は、誘電体フィルム11の上面111上に設けられたマグネシウムを含有する金属蒸着層12Dと、金属蒸着層12Dの上面に設けられたアルミニウムを主成分とする金属蒸着層12Eとを有する。低抵抗部12Cは図1に示す低抵抗部5A、5Bに対応し、同じ材料よりなり、同じ位置に設けられる。金属蒸着層12Dの下面は図1に示す金属蒸着電極4A(9A)の下面204A(209A)である。金属蒸着層12Eの上面は図1に示す金属蒸着電極4A(9A)の上面104A(109A)である。
金属蒸着電極94は金属蒸着層12D、12Eのみよりなる。アルミニウムからなる金属蒸着層12Eの重量WAとマグネシウムからなる金属蒸着層12Dの重量WMの比WA:WMは、上記と同様に、99.5:0.5〜55:45重量%が好ましい。すなわち金属蒸着電極94において金属蒸着層12Dの量は0.5重量%〜45重量%が好ましい。金属蒸着層12Eはアルミニウムのみよりなるか、または金属蒸着層12Eではアルミニウムの含有率はマグネシウムのそれより高い。また、金属蒸着層12Dのマグネシウムの含有率は金属蒸着層12Eのそれより高い。
図7Cは実施の形態による金属化フィルムコンデンサ1001のさらに他の金属化フィルム15の断面図である。図7Bにおいて、図1に示す金属化フィルム1、10に対応する部分には同じ参照番号を付す。金属化フィルム15は、誘電体フィルム11と、誘電体フィルム11の上面111に設けられた金属蒸着電極95と、金属蒸着電極95の上面に設けられた低抵抗部12Cとを有する。誘電体フィルム11は図1に示す誘電体フィルム2A、2Bに対応し、同じ材料よりなる。金属蒸着電極95は、誘電体フィルム11の上面111上に設けられたマグネシウムを含有する金属蒸着層12Fと、金属蒸着層12Fの上面に設けられたアルミニウムを主成分とする金属蒸着層12Gと、金属蒸着層12Gの上面に設けられたマグネシウムを含有する金属蒸着層12Hとを有する。低抵抗部12Cは図1に示す低抵抗部5A、5Bに対応し、同じ材料よりなり、同じ位置に設けられる。金属蒸着層12Fの下面は図1に示す金属蒸着電極4A(9A)の下面204A(209A)である。金属蒸着層12Hの上面は図1に示す金属蒸着電極4A(9A)の上面104A(109A)である。
金属蒸着電極95は金属蒸着層12F、12G、12Hのみよりなる。アルミニウムからなる金属蒸着層12Gの重量WAとマグネシウムからなる金属蒸着層12F、12Hの重量の和の重量WMの比WA:WMは、上記実施例1と同様に、99.5:0.5〜55:45重量%が好ましい。すなわち金属蒸着電極95において金属蒸着層12F、12Hの量の合計は0.5重量%〜45重量%が好ましい。金属蒸着層12Gはアルミニウムのみよりなるか、または金属蒸着層12Gではアルミニウムの含有率はマグネシウムのそれより高い。また、金属蒸着層12F、12Hのマグネシウムの含有率は金属蒸着層12Gのそれより高い。
低抵抗部12Cは、亜鉛を蒸着することによって形成される。低抵抗部12Cは、アルミニウムとマグネシウムのいずれかを用いて形成しても構わない。更に、金属蒸着電極93〜95は低抵抗部12Cを有していなくても同様の効果が得られる。
金属蒸着電極93〜95により、図1に示す金属蒸着電極4A、9Aと同様に、良好な耐湿性を有する金属化フィルムコンデンサ1001が得られる。
なお、図7A〜図7Cに示す誘電体フィルム11の上面111に形成されるアルミニウムからなる金属蒸着層とマグネシウムからなる金属蒸着層の位置関係(形成順序)はいずれか一つに限定されるものではなく、いずれの場合であっても同様の効果が得られる。
但し、図7Aに示すように、マグネシウムからなる金属蒸着層12Bが外表面に配設されている場合には、マグネシウムからなる金属蒸着層12Bの表面に自然酸化皮膜層が形成される。この自然酸化皮膜層はアルミニウムからなる金属蒸着層12Aを保護する保護層として作用して、耐湿性の劣化を防止することができる。
また、図7Bに示すように、アルミニウムからなる金属蒸着層12Eが外表面に配設されている場合には、マグネシウムからなる金属蒸着層12Dが誘電体フィルム11と金属蒸着層12Eの間に存在する。金属蒸着層12Dは、誘電体フィルム11からの水分の浸透を防いでアルミニウムからなる金属蒸着層12Eの耐湿性を向上させることができる。さらに、マグネシウムからなる金属蒸着層12Dは、金属蒸着層12Eを構成するアルミニウムと強固に密着し、アルミニウムの結晶性の緻密化を図ることができる。
また、図7Cに示すように、マグネシウムからなる金属蒸着層12F、12Hがアルミニウムからなる金属蒸着層12Gの上下に配設されている場合には、金属蒸着層12Gの酸化劣化を抑制し、より高い耐湿性能を発揮することができる。図7A〜図7Cのいずれの構成を採用するかは、目的に応じて適宜選択すれば良い。
図8Aは実施の形態による金属化フィルムコンデンサ1001のさらに他の金属化フィルム413の断面図である。図8Aにおいて、図7Aに示す金属化フィルム13と同じ部分には同じ参照番号を付す。亜鉛からなる低抵抗部12Cは、アルミニウムからなる金属蒸着層12Aの上面に形成され、マグネシウムからなる金属蒸着層12Bは低抵抗部12Cの上面に形成されていてもよい。この場合には、マグネシウムからなる金属蒸着層12Bが亜鉛からなる低抵抗部12Cの酸化劣化を抑制することができる。
図8Bは実施の形態による金属化フィルムコンデンサ1001のさらに他の金属化フィルム415の断面図である。図8Bにおいて、図7Cに示す金属化フィルム15と同じ部分には同じ参照番号を付す。亜鉛からなる低抵抗部12Cは、アルミニウムからなる金属蒸着層12Gの上面に形成され、マグネシウムからなる金属蒸着層12Hは低抵抗部12Cの上面に形成されていてもよい。この場合には、マグネシウムからなる金属蒸着層12Hが亜鉛からなる低抵抗部12Cの酸化劣化を抑制することができる。
図9は本実施の形態による金属化フィルムコンデンサ1001、1002、1003に使用されるさらに他の金属化フィルム19の断面図である。図9において、図1に示す金属化フィルム1、10と同じ部分には同じ参照番号を付す。
金属化フィルム19は、図1に示す金属化フィルム1(10)の金属蒸着電極4A(9A)の上面104A(109A)に設けられた酸化皮膜18をさらに有する。酸化皮膜18は金属蒸着電極4A(9A)を形成する真空槽中に酸素を導入することによって形成す
ることができる。すなわち、酸化皮膜18は、金属蒸着電極4A(9A)の上面104A(109A)に現れる金属材料を酸化して得られる金属酸化物よりなる。本実施の形態においては、真空槽中に導入する酸素の量を金属化フィルム1(10)の単位面積1m2あたり標準状態、すなわち25℃、1気圧(1.01325×105Pa)で0.05cc〜0.15ccに設定することが好ましいが、これに限定されるものではない。
なお、金属化フィルム19は、図1に示す低抵抗部5A(5B)を有していてもよく、低抵抗部5A(5B)の有無によって本実施の形態による効果が変わることはない。
金属化フィルム19は金属化フィルム1、10と同様に、金属蒸着電極4A、9Aに含有されたマグネシウムにより優れた耐湿性を有する。金属化フィルム19では、酸化皮膜18が、金属蒸着電極4A(9A)に水分(H)が取り込まれるのを防止することができ、耐湿性を更に向上させることができる。
金属化フィルム19を図1に示す金属化フィルム1、10の代わりに用いて金属化フィルムコンデンサ1001の試料を作製した。これらの試料に前述と同様の高温高湿通電試験を行って容量の変化率を測定した。
図10は金属化フィルム19を備えた金属化フィルムコンデンサ1001の実施例9の試料の高温高湿通電試験の結果すなわち容量の変化率を示す。図10は比較例として、マグネシウムが金属蒸着電極の全体に均一に分布して酸化皮膜を有しない金属化フィルムコンデンサの容量の変化率も併せて記載する。
図10に示すように、比較例の金属化フィルムコンデンサと比較して、酸化皮膜18を有する実施例9の金属化フィルムコンデンサは、金属蒸着電極4A(9A)のすべての組成においてより小さい変化率を有し、優れた耐湿性を有する。
金属蒸着電極4A(9A)をアルミニウムとマグネシウムのみよりなる合金で形成し、金属蒸着電極4A(9A)の上面104A(109A)に酸素を反応させて酸化皮膜18を形成する。これにより金属化フィルムコンデンサの耐湿性を向上できる。
また、マグネシウムが上面104A(109A)付近に偏在した金属蒸着電極4A(9A)の上面104A(109A)に酸化皮膜18を形成することで、金属化フィルムコンデンサの耐湿性を向上させることができる。また、図7Aから図7Cに示す積層構造を有する金属蒸着電極93〜95の上面104A(109A)に酸化皮膜18を形成することで、金属化フィルムコンデンサの耐湿性を向上させることができる。
図11は実施の形態によるケースモールド型コンデンサ2001の断面図である。ケースモールド型コンデンサ2001は、複数の金属化フィルムコンデンサ20と、複数の金属化フィルムコンデンサ20の両端にそれぞれ接続されたバスバー21A、21Bとを備える。バスバー21A、21Bは複数の金属化フィルムコンデンサ20を並列に接続している。
ケースモールド型コンデンサ2001は、ポリフェニレンサルファイド等の絶縁樹脂からなるケース22と、エポキシ樹脂等の絶縁樹脂からなるモールド樹脂23とをさらに備える。ケース22はバスバー21A、21Bによって並列接続された複数の金属化フィルムコンデンサ20を収容する。モールド樹脂23はバスバー21A、21Bと複数の金属化フィルムコンデンサ20を覆う。バスバー21A、21Bはモールド樹脂23から露出する端子部121A、121Bをそれぞれ有する。端子部121A、121Bは外部機器と接続されるように構成されている。
複数の金属化フィルムコンデンサ20はそれぞれ図1に示す金属化フィルムコンデンサ1001である。バスバー21A、21Bは金属化フィルムコンデンサ1001の電極8A、8Bにそれぞれ接続される。金属化フィルムコンデンサ20は高い耐湿性を有するので、ケース22内に充填するモールド樹脂23の量を少なくすることができ、小型軽量化と低コスト化を同時に実現することができる。実施の形態では、モールド樹脂23の露呈する面23Aから金属化フィルムコンデンサ20までの厚みTMは8mmである。複数の金属化フィルムコンデンサ20の位置によっては、複数の金属化フィルムコンデンサ20の少なくとも1つが図1(図6B、図6C)に示す金属化フィルムコンデンサ1001(1002、1003)であっても同様の効果が得られる。
実施の形態において、「上面」「下面」用の方向を示す用語は、金属化フィルム1、10等の金属化フィルムコンデンサ1001の構成部品の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示し、鉛直方向等の絶対的な方向を示すものではない。
本発明による金属化フィルムコンデンサは優れた耐湿性を有するので、小型のケースモールド型コンデンサを得ることができ、特に、高い耐湿性と小型軽量化・低コスト化が要求される自動車用分野等として有用である。
1 金属化フィルム(第1の金属化フィルム)
2A 誘電体フィルム(第1の誘電体フィルム)
2B 誘電体フィルム(第2の誘電体フィルム)
4A 金属蒸着電極(第1の金属蒸着電極)
8A 電極(第1の電極)
8B 電極(第2の電極)
9A 金属蒸着電極(第2の金属蒸着電極)
10 金属化フィルム(第2の金属化フィルム)
12A 金属蒸着層(第1の金属蒸着層)
12B 金属蒸着層(第2の金属蒸着層)
12D 金属蒸着層(第2の金属蒸着層)
12E 金属蒸着層(第1の金属蒸着層)
12F 金属蒸着層(第2の金属蒸着層)
12G 金属蒸着層(第1の金属蒸着層)
12H 金属蒸着層(第3の金属蒸着層)
18 酸化皮膜
20 金属化フィルムコンデンサ
21A バスバー
22 ケース
23 モールド樹脂
121A 端子部

Claims (10)

  1. 誘電体フィルムと、
    前記誘電体フィルムの上面上に設けられた第1の金属蒸着電極と、
    前記誘電体フィルムを介して前記第1の金属蒸着電極の下面に対向する上面を有する第2の金属蒸着電極と、
    前記第1の金属蒸着電極に接続された第1の電極と、
    前記第2の金属蒸着電極に接続された第2の電極と、
    を備え、
    前記第1の金属蒸着電極と前記第2の金属蒸着電極のうちの少なくとも一方の金属蒸着電極がアルミニウムとマグネシウムとを含み、
    前記少なくとも一方の金属蒸着電極中において、前記マグネシウムは前記少なくとも一方の金属蒸着電極の上面に対して垂直な厚み方向において偏在している、金属化フィルムコンデンサ。
  2. 前記少なくとも一方の金属蒸着電極中において、
    前記マグネシウムの前記少なくとも一方の金属蒸着電極の上面に対して垂直な厚み方向における濃度分布の最大値が、前記少なくとも一方の金属蒸着電極の上面から前記少なくとも一方の金属蒸着電極の厚みの1/2の距離までの領域、または前記少なくとも一方の金属蒸着電極の下面から前記少なくとも一方の金属蒸着電極の前記厚みの1/2の距離までの領域に位置する、請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサ。
  3. 前記少なくとも一方の金属蒸着電極のマグネシウムの量は0.5重量%〜15重量%である、請求項2に記載の金属化フィルムコンデンサ。
  4. 前記少なくとも一方の金属蒸着電極は、
    アルミニウムを主成分とする第1の金属蒸着層と、
    マグネシウムの含有率が、前記第1の金属蒸着層のマグネシウムの含有率よりも高い第2の金属蒸着層と、
    を有する、請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサ。
  5. 前記第1の金属蒸着層は前記少なくとも一方の金属蒸着電極の下面を含み、
    前記第2の金属蒸着層は前記第1の金属蒸着層の上面に位置する、請求項4に記載の金属化フィルムコンデンサ。
  6. 前記第2の金属蒸着層は前記少なくとも一方の金属蒸着電極の下面を含み、
    前記第1の金属蒸着層は前記第2の金属蒸着層の上面に位置する、請求項4に記載の金属化フィルムコンデンサ。
  7. 前記少なくとも一方の金属蒸着電極は、前記第1の金属蒸着層の上面に設けられて、かつマグネシウムの含有率が、前記第1の金属蒸着層のマグネシウムの含有率よりも高い第3の金属蒸着層をさらに有する、請求項6に記載の金属化フィルムコンデンサ。
  8. 前記少なくとも一方の金属蒸着電極は前記第1の金属蒸着電極であり、
    前記第2の金属蒸着電極は実質的にアルミニウムのみよりなり、
    前記第1の金属蒸着電極は分割されていない第1の非分割電極部を有し、
    前記第2の金属蒸着電極は、
    分割されていない第2の非分割電極部と、
    複数の分割電極部と、
    前記複数の分割電極部と前記第2の分割電極部とをそれぞれ接続する複数のヒューズと、
    を有し、
    前記第1の非分割電極部は、前記第1の誘電体フィルムを介して前記第2の非分割電極部と前記複数の分割電極部とに対向する、請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサ。
  9. 前記少なくとも一方の金属蒸着電極は前記第2の金属蒸着電極であり、
    前記第1の金属蒸着電極は実質的にアルミニウムのみよりなり、
    前記第2の金属蒸着電極は分割されていない第1の非分割電極部を有し、
    前記第1の金属蒸着電極は、
    分割されていない第2の非分割電極部と、
    複数の分割電極部と、
    前記複数の分割電極部と前記第2の分割電極部とをそれぞれ接続する複数のヒューズと、を有し、
    前記第1の非分割電極部は、前記第1の誘電体フィルムを介して前記第2の非分割電極部と前記複数の分割電極部とに対向する、請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサ。
  10. 複数の金属化フィルムコンデンサと、
    前記複数の金属化フィルムコンデンサを接続して、かつ端子部を有するバスバーと、
    複数の金属化フィルムコンデンサと前記バスバーとを収容するケースと、
    前記バスバーの前記端子部を露出させて、前記複数の金属化フィルムコンデンサと前記バスバーとを覆うように前記ケース内に充填されるモールド樹脂と、
    を備え、
    前記複数の金属化フィルムコンデンサの少なくとも1つは請求項1から請求項9までのいずれか1つに記載の金属化フィルムコンデンサである、ケースモールド型コンデンサ。
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