JP2015051684A - 自動二輪車用グリップヒーター装置 - Google Patents

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JP2015051684A JP2013184843A JP2013184843A JP2015051684A JP 2015051684 A JP2015051684 A JP 2015051684A JP 2013184843 A JP2013184843 A JP 2013184843A JP 2013184843 A JP2013184843 A JP 2013184843A JP 2015051684 A JP2015051684 A JP 2015051684A
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藤原 正浩
Masahiro Fujiwara
正浩 藤原
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Abstract

【課題】従来の自動二輪車用グリップヒーター装置にあっては、コントロール部が前記ハンドルグリップとは離れた位置に設置されていたため、操作にあたってライダーはグリップから手を離さなければならず、この結果、ライダーにとって当該ヒーター装置の操作がしにくいという不都合を有したので、操作性を改善する。【解決手段】ハンドルグリップ11にヒーター部20を設置し、コントロール部30を介してこのヒーター部のON・OFF及び温度調整をコントロールする。コントロール部30は風圧センサー50を備え、この風圧センサーの検知する走行風圧によって前記ヒーター部20をコントロールする。【選択図】図1

Description

この発明は自動二輪車用グリップヒーター装置に関し、寒冷時にライダーのハンドルを握る手を効果的に暖めるために使用されるものである。
従来の自動二輪車用グリップヒーター装置は、各々のハンドルグリップに設置されたヒーター部とコントロールとからなり、ライダーはこのコントロール部を手操作によって操作することにより、前記ヒーター部のON・OFF及び温度調整を行っていた。
特開2006−0282043号公報
しかしながら、かかる従来の自動二輪車用グリップヒーター装置にあっては、コントロール部が前記ハンドルグリップとは離れた位置に設置されていたため、操作にあたってライダーはグリップから手を離さなければならず、この結果、ライダーにとって当該ヒーター装置の操作がしにくく、ひいては余裕を持って運転しにくいという不都合を有した。
この不都合を解消することがこの発明の課題である。
発明者は走行風圧によって、ライダーの体感温度が異なることに着目しこの発明を完成した。
この発明に係る自動二輪車用グリップヒーター装置は、ハンドルグリップにヒーター部を設置し、コントロール部を介してこのヒーター部のON・OFF及び温度調整をコントロールする自動二輪車用グリップヒーター装置において、前記コントロール部は風圧センサーを備え、この風圧センサーの検知する走行風圧によって前記ヒーター部をコントロールするものである。
また、前記コントロール部は体温センサーを備え、この体温センサーの検知するライダーの体温と前記風圧センサーの検知する走行風圧とによって前記ヒーター部をコントロールすることもできる。
この場合、前記体温センサーはライダー用グローブ内に設置することができる。
この発明に係る自動二輪車用は上記のように構成されているため、即ち、ハンドルグリップにヒーター部を設置し、コントロール部を介してこのヒーター部のON・OFF及び温度調整をコントロールする自動二輪車用グリップヒーター装置において、前記コントロール部は風圧センサーを備え、この風圧センサーの検知する走行風圧によって前記ヒーター部をコントロールするため、ライダーは走行風圧による体感温度によってコントロール部をコントロールすることができるものである。
よって、この自動二輪車用グリップヒーター装置を使用すれば、グリップのヒーター部をコントロールするにあたって従来のようにグリップから手を離す必要がないため、ライダーにとって当該ヒーター装置の操作がしやすいとともに余裕を持って運転することができる。
また、前記コントロール部に体温センサーを備え、この体温センサーの検知するライダーの体温と前記風圧センサーの検知する走行風圧とによって前記ヒーター部をコントロールするようにすれば、ライダー個人の体温に合わせてヒーター部をコントロールすることもできるため、より適したヒーター部のコントロールができる。
この場合、前記体温センサーをライダー用グローブ内に設置すれば、ライダーの走行中の体温を連続して検知しやすいものである。
この発明に係る自動二輪車用グリップヒーター装置は実施するにあたって下記の構成に最も主要な特徴を有する。
「風圧センサー」は車両の走行風の風圧を検知するものであり、この実施例では「風車」を利用したものを使用したが、静電容量を利用したもの、ヒズミゲージを利用したもの等、機械式であっても電子式であってもよい。
「風圧センサー」はハンドルグリップの内端部に設置するのが望ましい。片方のハンドルグリップに設置すればよいが、両方のハンドルグリップに設置することもできる。
「体温センサー」はライダー用グローブの内側面における先端指部に設置するのがよい。グローブはインナータイプも使用することができる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明に係る自動二輪車用グリップヒーター装置の正面図、図2は図1におけるII―II線拡大断面図、図3は図2におけるIII-III線部分断面図、図4は図1におけるIV部拡大断面図、図5はこのグリップヒーター装置のコントロールのフローチャートである。
図1において、Aは自動二輪車用グリップヒーター装置、10はそのハンドルパイプである。11はハンドルグリップ(左側の)であり、前記ハンドルパイプ10の左端部に外嵌固定されている。12はハンドルスイッチケースであり、前記ハンドルパイプ10における前記ハンドルグリップ11の内側に設置されている。このハンドルスイッチケース12は前記ハンドルパイプ10をドーナッツ状に囲むように位置している。なお、このスイッチケース12には、ハイロースイッチ13、ホーンスイッチ14、ウインカースイッチ15等が設置されている。
20はヒーター部であり、ニクロム線等が前記ハンドルグリップ11にインサート成形されている。このヒーター部20は車両バッテリーからの電力供給によって発熱し、前記ハンドルグリップ11を暖める。また、30はコントロール部であり、前記ハンドルパイプ10にビス31止めされている。このコントロール部30は前記スイッチケース12の内側に位置して、コンピューター回路によって前記ヒーター部のON・OFF及び温度調整をコントロールする。
次に、50は風圧センサーであり、前記ハンドルパイプ10に取り付られている。この風圧センサー50は前記ハンドルグリップ11と前記スイッチケース12との間に挟まれるように位置している。
図2及び図3において、51は前記風圧センサー50のセンサーケースであり、ドーナッツ状をしている。このセンサーケース51は前記ハンドルパイプ10に密着固定する内筒部52と外周面を構成する外筒部53とを有している。60は回転風車であり、前記内筒部52に回転可能に設置されている。なお。61はこの回転風車60の回転筒であり、前記内筒部52に回転可能に外嵌めされている。62は回転基板であり、この回転筒61の外周面に放射状に突設されている。63,63,…はカップ状風受板であり、前記回転基板62の周端縁に適宜間隔を介して設置されている。このカップ状風受板63,63,…が風を受けることによって前記回転風車60は左回りに回転する(図2において)。
71は走行風流入口であり、前記センサーケース51における外筒部53の前側に形成されている。また、72は走行風排出口であり、同外筒部53の後側における前記走行風流入口71に対向する位置に形成されている。この走行風流入口71から前記センサーケース51内に侵入した走行風は前記カップ状風受板63に衝突して、前記回転風車60は回転させた後前記走行風排出口72から排出される。
図3において、81は発光素子であり、前記センサーケース51の側部の内壁面に設置されている。この発光素子81は前方に向かって光線を発するものである。82は受光素子であり、前記前記センサーケース51の側部の内壁面に設置されている。この受光素子82は前記発光素子81に対向しており、発光素子81からの光線を受光する。この発光素子81と受光素子82により、前記回転風車71の所定時間内に通過するカップ状風受板63の数をカウントすることによって走行風の風圧を測定することができる。即ち、前記センサーケース51、回転風車60、発光素子81及び受光素子82は風圧センサーを構成している。この風圧センサーによって検知された走行風の風圧は前記コントロール部30に伝えられ、前記ヒーター部のON・OFF及び温度調整をコントロールする。
次に、図1において、90はライダー用グローブであり、ライダーが運転の際に手に嵌めるものである。図4に示すように、91は体温センサーであり、前記ライダー用グローブ90の指先の内壁面に設置されている。ライダーがこのグローブ90を嵌めた際に指92の先端がこの体温センサー91に接触して体温が検知される。検知された体温は、前記コントロール部30に伝えられ、前記ヒーター部のON・OFF及び温度調整をコントロールする。
次に、この自動二輪車用グリップヒーター装置のコントロール方法を図5に基づいて説明する。
1.システムをスタートする。
2.メインパワースイッチをONする。
3.ヒーター部の温度調整を設定する。
4.走行風の風圧を検知する。
5.初期値(設定値)以上の風圧が一定時間続いた否かを判断する。初期値以上の風圧及び一定時間は予め定めておく。
6.初期値以上の風圧が一定時間続かない時(停車時)は、体温を検知し第二体温値(停車時の体温)としてセットする。
7.第二体温値が初期体温値より低いか否かを判断する。
8.第二体温値が初期体温値より高い時はメインパワースイッチを検知し、メインパワースイッチがOFFならばメインパワーはOFFとなりシステムは終了する。メインパワースイッチがOFFでない場合は、温度調整の設定に戻る。
9.第二体温値が初期体温値より低い時は単位時間加熱する。その後メインパワースイッチを検知し、メインパワースイッチがOFFならばメインパワーはOFFとなりシステムは終了する。メインパワースイッチがOFFでない場合は、温度調整の設定に戻る。
10.初期値以上の風圧が一定時間続いた時(走行時)は、体温を検知し第一体温(走行時の体温)値としてセットする。その後風圧レベルをセットする。
11.第一体温値が第二体温値より低いか否かを判断する。
12.第一体温値が第二体温値より低い時は風圧レベルにより加熱パラメーター(熱量)を変更し単位時間加熱する。その後メインパワースイッチを検知し、メインパワースイッチがOFFならばメインパワーはOFFとなりシステムは終了する。メインパワースイッチがOFFでない場合は、温度調整の設定に戻る。
13.第一体温値が第二体温値より高い時はメインパワースイッチを検知し、メインパワースイッチがOFFならばメインパワーはOFFとなりシステムは終了する。メインパワースイッチがOFFでない場合は、温度調整の設定に戻る。
この発明に係る自動二輪車用グリップヒーター装置は、走行風圧による体感温度によってコントロール部をコントロールすることができる。グリップのヒーター部をコントロールするにあたって従来のようにグリップから手を離す必要がないため、ライダーにとって当該ヒーター装置の操作がしやすいとともに余裕を持って運転することができる。
産業上の利用可能性は高いものである。
図1はこの発明に係る自動二輪車用グリップヒーター装置の正面図である。 図2は図1におけるII―II線拡大断面図である。 図3は図2におけるIII-III線部分断面図である。 図4は図1におけるIV部拡大断面図である。 図5はこのグリップヒーター装置のコントロールのフローチャートである。
A … 自動二輪車用グリップヒーター装置
10 … ハンドルパイプ
11 … ハンドルグリップ(左側の)
12 … ハンドルスイッチケース
13 … ハイロースイッチ
14 … ターンスイッチ
15 … ウインカースイッチ
20 … ヒーター部
30 … コントロール部
31 … ビス
50 … 風圧センサー
51 … センサーケース
52 … 内筒部
53 … 外筒部
60 … 回転風車
61 … 回転筒
62 … 回転基板
63 … カップ状風受板
71 … 走行風流入口
72 … 走行風排出口
81 … 発光素子
82 … 受光素子
90 … ライダー用グローブ
91 … 体温センサー
92 … 指

Claims (3)

  1. ハンドルグリップにヒーター部を設置し、コントロール部を介してこのヒーター部のON・OFF及び温度調整をコントロールする自動二輪車用グリップヒーター装置において、前記コントロール部は風圧センサーを備え、この風圧センサーの検知する走行風圧によって前記ヒーター部をコントロールすることを特徴とする自動二輪車用グリップヒーター装置。
  2. 前記コントロール部は体温センサーを備え、この体温センサーの検知するライダーの体温と前記風圧センサーの検知する走行風圧とによって前記ヒーター部をコントロールすることを特徴とする請求項1の自動二輪車用グリップヒーター装置。
  3. 前記体温センサーはライダー用グローブ内に設置されていることを特徴とする請求項2の自動二輪車用グリップヒーター装置。



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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI586403B (zh) * 2016-06-30 2017-06-11 A sports device with a variable temperature grip
CN111661218A (zh) * 2019-03-08 2020-09-15 天津大学 基于碳纤维的发热自行车车把

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