JP2015049871A - 農業支援システム - Google Patents
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- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
【解決手段】農業支援システムは、農作業と農作業期間とを関係付ける作業計画を圃場毎に設定する作業計画設定手段40と、作業計画を記憶する作業計画記憶手段(作業計画データベース)41と、農作業の完了又は未完了を圃場毎に記憶する作業実績記憶手段と、作業計画に対する進捗状況の演算を行う演算手段122と、進捗状況を表示する進捗表示手段123とを備え、演算手段122は、同一の農作業を行う圃場を作業計画記憶手段(作業計画データベース)41から抽出し、抽出した圃場群の中で農作業が完了している圃場の完了割合を演算し、進捗表示手段123は、圃場の完了割合を進捗状況として表示する。
【選択図】図2
Description
特許文献1は、農薬または肥料の使用履歴管理システムであって、端末装置から進捗確認要求があった場合に、使用計画データ入出力部と使用実績データ入出力部とが連携して、使用計画テーブル内の使用計画と使用実績テーブル内の使用実績の累積結果とを対比して示す進捗確認情報を提供することが開示されている。
そこで本発明は、上記問題に鑑み、複数の圃場を管理する場合であっても作業計画に対する進捗状況を簡単に把握することができる農業支援システムを提供することを目的とする。
即ち、請求項1に係る発明は、農作業と農作業期間とを関係付ける作業計画を圃場毎に設定する作業計画設定手段と、前記作業計画を記憶する作業計画記憶手段と、前記農作業の完了又は未完了を圃場毎に記憶する作業実績記憶手段と、前記作業計画に対する進捗状況の演算を行う演算手段と、前記進捗状況を表示する進捗表示手段とを備え、前記演算手段は、同一の農作業を行う圃場を前記作業計画記憶手段から抽出し、抽出した圃場群の中で農作業が完了している圃場の完了割合を演算し、前記進捗表示手段は、前記圃場の完了割合を進捗状況として表示することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記進捗表示手段は、前記進捗状況を表示したときの日付を、前記第1スケール又は第2スケールに表示することを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、第1スケールによって圃場の完了割合を簡単に把握することができるだけでなく、第2スケールによって圃場の完了割合と農作業期間との関係を把握することができ、圃場群に対する圃場の完了割合だけでなく農作業期間に対する進捗の進み具合(時間的な進む具合)を簡単に把握することができる。
請求項4に係る発明によれば、農作業が完了の圃場及記農作業が未完了の圃場の位置を簡単に把握することができる。
図1は、農業支援システムの全体図を示したものである。
図1に示すように、農業支援システム1は、農業の支援を行うものであって、農業に関する様々な支援を行うサーバ2を備えている。サーバ2は、主に、管理者等が作成する様々な計画(作付計画、作業計画)の作成支援、農作業の指示書(作業内容)の作成支援を行う。また、サーバ2は、農業実績の管理や農業実績の分析・評価の支援等を行う。
図28に示すように、トラクタ4は、前後に車輪が取り付けられた走行車両(走行車体)10に、エンジン11、変速装置12等を搭載して構成されている。エンジン11の後方には、独立搭載型のキャビン13が設けられており、キャビン13内には運転席14が設けられている。また、走行車両2の後部には、様々なインプルメント等を装着することができるようになっている。詳しくは、走行車両2の後部には、3点リンク機構15が昇降可能に設けられると共に、エンジン11からの動力を伝達するPTO軸が設けられている。3点リンク機構15には、肥料散布装置、耕耘装置、農薬散布装置、播種散布装置、収穫装置などの作業装置16が着脱自在となっている。なお、図28は、肥料散布装置を3点リンク機構15に取り付けた例を示している。
量、農薬散布量、播種散布量を農作業データとして取得する。或いは、作業装置16が収穫装置である場合は、車速、エンジン回転数、収穫量などのデータが車両通信ネットワーク上に出力され、データ収集装置5は、車速、エンジン回転数、収穫量を農作業データとして取得する。
携帯端末3bは、例えば、比較的演算能力の高いスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレットPC等で構成されている。図1に示すように、携帯端末3bは、農作業時に農作業者U2が所持することとされていて、当該携帯端末3bは各農作業者U2に割り当てられている。例えば、2台の携帯端末3bと、2人の農作業者U2(作業者A、作業者B)が居るとき、1台目の携帯端末3bは「作業者A」に割り当てられ、2台目の携帯端末3bは「作業者B」に割り当てられている。以降、説明の便宜上、農作業者のことを「作業者」といい説明を進めることがある。
第2通信部22は、データ収集装置5やサーバ2と無線通信を行うものであって、通信装置で構成されている。第2通信部22は、例えば、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)などによりデータ収集装置5との無線通信を行う。また、第2通信部22は、例えば、データ通信網や携帯電話通信網などによりサーバ2との無線通信を行う。第2記憶部23は、識別情報の他、データ収集装置5やサーバ2から送信されたデータを記憶する。
図2に示すように、サーバ2は、作付計画の設定を行う作付計画設定手段30と、作付計画を記憶する作付計画記憶手段(作付計画データベース)31を備えている。作付計画設定手段30は、サーバ2に格納されたプログラム等から構成されている。なお、作付計画記憶手段は、データを所定の規則に応じて記憶(記録)した作付計画データベース31の他に、データを単に記憶したものであってもよい。
管理コンピュータ3aがサーバ2にログインをして、当該管理コンピュータ3aから作
付計画作成の要求があると、この要求に応じて作付計画設定手段30は、図3に示すような作付計画画面Q1を管理コンピュータ3aに表示する処理を行う。図3を用いて、作付計画、作付計画画面Q1及び作付計画設定手段30について説明する。
また、作付計画設定手段30は、大分類中の作物(品目)からさらに作物を絞り込むための小分類(例えば、作物の品種や作物の年度)を設定するための第2分類設定部33を作付計画画面Q1に表示する。例えば、第2分類設定部33で「こしいぶき」が選択されると、作付計画における作物は「こしいぶき」に決定される。
また、作付計画設定手段30は、複数の圃場の中から作物を作付けする圃場を設定するための圃場設定部35を表示する。詳しくは、作付計画設定手段30は、サーバ2に設けられた基本記憶手段(例えば、基本データベース)から管理者が所有する複数の圃場情報(例えば、圃場名、圃場面積、作付面積等)を読み込み、圃場情報の一覧を圃場設定部35に表示すると共に、圃場を選択する選択部36を表示する。
作付計画設定手段30によって、圃場(圃場A〜圃場D)と、作物(こしいぶき)が関係付けられると、これら圃場A〜圃場Dと、こしいぶきとを含む作付計画は、作付計画データベース31に記憶される。作付計画データベース31には、作付計画が設定される毎に、設定された作付計画(作物と圃場との関係)が記憶される。
また、サーバ2は、作業計画の設定を行う作業計画設定手段40と、作業計画記憶手段(作業計画データベース)41と、作業基準記憶手段(作業基準データベース)42とを備えている。作業計画設定手段40は、サーバ2に格納されたプログラム等から構成されている。なお、作業計画記憶手段及び作業基準記憶手段は、データを所定の規則に応じて記憶(記録)した作業計画データベース41及び作業基準データベース42の他に、データを単に記憶したものであってもよい。
(農作業期間)とを作業計画として設定するものである。言い換えれば、作業計画設定手段40は、作付けする作物が予め定められた圃場(完了圃場)に対して、その完了圃場で行う農作業の作業計画を設定するものである。
作業計画データベース41は、作付計画データベース31とは別に構成され、作業計画設定手段40によって設定された作業計画を作付計画と関連付けて記憶する。詳しくは、作付計画データベース31に記憶される作付計画は、作業計画データベース41に記憶される作業計画よりも上位とされ、作業計画データベース41には、作業計画設定手段40で設定された作業計画が作付計画の下位として記憶される。
次に、作業計画設定手段40による作業計画の設定について詳しく説明する。図2に示すように、作業計画設定手段40は、共通設定部40Aを備えている。共通設定部40Aは、複数の圃場の中で同一の作物を作付けする共通の圃場を1括り(1グループ)とした場合、そのグルーブ化した圃場群全体の作業計画を設定する。例えば、上述したように、「こしいぶき」の作物は、圃場A、圃場B、圃場C、圃場Dで栽培するため、共通設定部40Aは、これら圃場A〜圃場Dをまとめた圃場群(圃場A、圃場B、圃場C、圃場D)に対する作業計画を設定する。作業計画の説明では、便宜上、同一の作物を作付する共通の圃場(グループ化された圃場群)のことを共通圃場とする。
図4(a)に示すように、共通設定画面Q2は、例えば、日、週、月、西暦等によって時間経過を表示する第1経過表示部43と、作付する作物を表示する第1作物表示部44と、作業計画である農作業や農作業期間を表示する第1作業表示部45とを備えている。また、共通設定画面Q2は、圃場名を表示する第1圃場表示部46を備えていて、この第1圃場表示部46は、同一の作物を栽培する複数の圃場をまとめた圃場(共通圃場)であることを「全ての圃場」で示している。
圃場)」が示されていることになる。
また、図2に示すように、作業計画設定手段40は、個別設定部40Bを備えている。個別設定部40Bは、共通圃場(圃場群)の作業計画とは別に圃場毎の作業計画も設定する。個別設定部40Bは、管理コンピュータ3aから作業計画作成の要求があると、個別圃場の作業計画を設定する個別設定画面Q3を管理コンピュータ3aに表示する。図5は、個別設定画面Q3の一例を示している。図5(a)を用いて個別設定画面Q3について説明する。
第2作物表示部54と第2圃場表示部56とは、例えば、左右方向に並べられて隣接していて、第2作物表示部54に表示された作物に関係付けられた圃場が、当該作物に並ん
で第2圃場表示部56に示される。例えば、第2作物表示部54に作物として「こしいぶき」が表示され、「こしいぶき」に並んで第2圃場表示部56に「圃場A、圃場B、圃場C、圃場D」が表示されているとすると、個別設定画面Q3には、「こしいぶき」を作付けする各圃場(圃場A、圃場B、圃場C、圃場D)が示されていることになる。
ことを作業計画画面Q4という。
図6に示すように、画面統合部40Cは、共通設定画面Q2の第1経過表示部43と、個別設定画面Q3の第2経過表示部53とを兼用化して、作業計画画面Q4に時間経過を表示する。また、画面統合部40Cは、作業計画画面Q4の左側に共通設定画面Q2の第1作物表示部44の位置を設定すると共に、この第1作物表示部44の下側に個別設定画面Q3の第2作物表示部54の位置を設定する。即ち、画面統合部40Cは、作業計画画面Q4の左側に作物を表示する作物表示エリアAE1を設定して、その作物表示エリアAE1に第1作物表示部44と第2作物表示部54とを上下に並べて配置する。
図6(a)に示すように、圃場A〜圃場Dの作業計画において、耕耘の作業期間は「4/1〜4/7」になっているが、この状態で、圃場Cの個別スケール57の左端部をポインタ48等により選択して当該端部を右側にスライド(移動)することにより、図6(b)に示すように、耕耘の農作業期間の開始日を「4/3」に変更することができる。その他の圃場においても、個別スケール57の端部をスライド(移動)させることにより農作業期間を変更することができる。
Cの耕耘における農作業期間は「4/3〜4/7」であることが作業計画データベース41に記憶される。
図7に示すように、前年においても、作付計画設定手段30によって作付計画(前年作付計画)の作成を行い(S1)、前年作付計画の終了後に、作業計画設定手段40によって作業計画(前年作業計画)の作成を行う(S2)。前年作付計画及び前年作業計画は、それぞれ作付計画データベース31や作業計画データベース41に記憶される(S3,S4)。
そして、今年作付計画が終了すると、今年の作業計画(今年作業計画)に進むことになる。今年作業計画を設定する場合、作業計画設定手段40は、作付計画設定手段30で設定された今年作付計画が前年作付計画と同じであるか否かを判定する(S7)。即ち、作業計画設定手段40は、作付計画データベース31から前年作付計画(作物と圃場との組み合わせ)を取得し、取得した前年作付計画と今年作付計画とが一致しているか否かを判定する。例えば、図8(a)に示すように、今年作付計画では、作付する作物が「こしいぶき」に決定され、この「こしいぶき」を作付する圃場は、圃場A、圃場B、圃場C、圃場Dであるとする。一方、前年作付計画では、作付する作物を「こしいぶき」に決定し、この「こしいぶき」を作付する圃場が圃場A、圃場B、圃場C、圃場Dとされていたとする。この場合、前年作付計画の作物及び圃場の組み合わせと、今年作付計画の作物及び圃場の組み合わせが一致するため、作業計画設定手段40は、今年作付計画が前年作付計画と同じであると判定する。
今年作付計画が前年作付計画に一致する場合、作業計画設定手段40は、前年作付計画に関連して設定された農作業と作業期間との関係を作業計画データベース41から抽出する(S8)。上述したように、前年作付計画の後に当該前年作付計画に関連付けられた前
年作業計画が作業計画データベース41に記憶されているため、この前年作業計画を抽出する。そして、作業計画設定手段40は、作業計画データベース41から抽出した前年作業計画を、今年作業計画とする(S9)。例えば、図8(d)に示すように、前年作付計画に関連付けられた前年作業計画が作業計画データベース41に記憶されている場合、作業計画設定手段40は、この前年作業計画を今年作業計画とし、新しい作業計画を作成する。
図2に示すように、サーバ2は、作業内容を作成する作業内容作成手段60と、作業内容を記憶する作業内容記憶手段(作業内容データベース)61とを備えている。作業内容作成手段60は、サーバ2に格納されたプログラム等から構成されている。作業内容記憶手段は、データを所定の規則に応じて記憶(記録)した作業内容データベース61の他に、データを単に記憶したものであってもよい。
管理コンピュータ3aがサーバ2に接続し、当該管理コンピュータ3aから作業内容の作成の要求があると、この要求に応じて作業内容作成手段60は、作業内容を作成するための作業作成画面Q5を起動して、当該作業作成画面Q5を管理コンピュータ3aに表示する。詳しくは、作業内容作成手段60は、例えば、図9に示すような作業作成画面Q5を管理コンピュータ3aに表示する。図9を用いて、作業内容の作成、作業作成画面Q5及び作業内容作成手段60について説明する。
作業内容作成手段60は、作付計画を選択するための作付計画選択部63を作業作成画面Q5に表示する。この作付計画選択部63には、作付計画データベース31から取得した作付計画の一覧表(作付計画の名称の一覧表)が示されており、一覧表の中から所定の作付計画が選択可能である。例えば、作付計画選択部63で「こしいぶき」が選択されると、作業作成画面Q5で作成する作業内容は、「こしいぶき」の作付計画に関連付けられる。
された「耕耘」が実施する農作業となる。
また、作業内容作成手段60は、農業機械4を選択するための機械選択部68と、肥料(肥料名)を選択する肥料選択部69、散布する肥料量を設定する散布量設定部70とを作業作成画面Q5に表示する。
作業作成画面Q5において、作付計画、圃場、農作業(作業項目)、作業者(農作業者)、作業時刻、肥料、散布量が入力され、「登録」が選択されると、作業内容作成手段60は、作業作成画面Q5に入力された項目(圃場、農作業、作業者、作業時刻、肥料、散布量)を作業内容とし、この作業内容を作付け計画と関連付けて作業内容データベース61に記憶する。
さて、図2に示すように、サーバ2は、農作業者に割り当てられた携帯端末3bに作業内容を送信する作業指示手段71を備えている。作業指示手段71は、サーバ2に格納されたプログラム等から構成されている。
図10(a)に示すように、例えば、複数の作業内容(第1作業内容、第2作業内容、第3作業内容)が作業内容データベース61に記憶されていたとする。この場合、作業者Aの携帯端末3bから作業内容の要求があると、作業指示手段71は、「作業者A」向けの第1作業内容を作業内容データベース61から抽出して、当該第1作業内容を対象農作業者である「作業者A」の携帯端末3bに送信する。また、作業者Bの携帯端末3bから作業内容の要求があると、作業指示手段71は、「作業者B」向けの第2作業内容及び第3作業内容を作業内容データベース61から抽出して、当該第2作業内容及び第3作業内容を対象農作業者である「作業者B」の携帯端末3bに送信する。
なく、作業指示の対象となっていない非対象農作業者の携帯端末3bにも作業内容を送信する。つまり、作業指示手段71は、作業内容において実施作業者として設定された農作業者以外の農作業者(非対象農作業者)に対しても、作業対象者の作業内容を送信する。例えば、図10(b)に示すように、作業指示手段71は、「作業者A」向けの第1作業内容を対象農作業者である「作業者A」の携帯端末3bに送信するだけでなく、非対象農作業者である「作業者B」の携帯端末3bや「作業者C」の携帯端末3bに送信する。
作業指示手段71は、例えば、第1組織に所属する作業者A、作業者B、作業者Cの全員に作業内容(第1作業内容、第2作業内容、第3作業内容)を送信する。なお、作業指示手段71は、第1組織とは異なる第2組織の作業者(作業者H、作業者I、作業者J)には、第1作業内容、第2作業内容及び第3作業内容を送信しない。
次に、携帯端末3bについて詳しく説明する。
図2に示すように、携帯端末3bは、取得手段72と、仕分け手段73と、表示手段(第1表示手段)74とを備えている。取得手段72、仕分け手段73、第1表示手段74は、携帯端末3bに格納されたプログラム等から構成されている。
具体的には、取得手段72は、携帯端末3bがサーバ2にログイン時に、サーバ2に対して作業内容及び作業計画の要求を行い、要求に応じてサーバ2から送信された作業内容及び作業計画を受信すると、受信した作業内容及び作業計画を第2記憶部23に記憶する。
第1表示手段74は、携帯端末3bに格納されたデータや当該携帯端末3bが取得した
様々な情報を作業内容を表示するものである。図12〜16は、表示手段によって携帯端末3bに表示した画面を示したものである。図12〜16を用いて、携帯端末3bに表示する各種画面及び表示手段について説明する。以降、各種画面を表示するための処理は第1表示手段74が行うこととして説明を進める。
ンと兼用化されており、農作業者等が確認ボタン79をタップすると、携帯端末3bは、サーバ2に、自分作業確認画面M5や他人作業確認画面M6に表示された作業内容(自分作業内容又は他人作業内容)を確認したことを通知する。さらに、確認ボタン79は、農作業データの収集開始を決定する収集開始ボタンとも兼用化されており、当該確認ボタン79をタップすると、携帯端末3bは、データ収集装置5に対して農作業データの収集開始を指令する。データ収集装置5は、携帯端末3bからの指令を受けて農作業データの収集を開始する。
次に、作業内容の通知について説明する。
第1通知手段84は、自分作業確認画面M5に示された自分作業内容を確認したこと、即ち、対象農作業者が自分作業内容に基づいて農作業(作業)を行うことをサーバ2に通知する。具体的には、自分作業確認画面M5の確認ボタン79がタップされると、第1通知手段84は、当該自分作業確認画面M5に表示された自分作業内容を確認したことを示す通知(自分確認通知という)をサーバ2に送信する。
図17は、サーバと携帯端末とにおける作業内容の送受信の流れを示した第1例である。図17に示すように、例えば、作業者Aに割り当てられた携帯端末3b(第1携帯端末3b)がサーバ2にアクセスすると、当該サーバ2は、作業内容データベース61に記憶された第1作業内容、第3作業内容を第1携帯端末3bに送信する(S20)。第1携帯端末3bは、受信した第1作業内容及び第3作業内容のうち、第1作業内容(自分作業内容)を自分作業確認画面M5に表示し(S21)、第3作業内容(他人作業内容)を他人
作業確認画面M5に表示する(S22)。
このように、所定の農作業者が自分作業内容を確認したことを、他の農作業者に知らせることができ、他の農作業者は通知してきた農作業者が自分作業内容に基づいて農作業を行っていることを認識することができる。
図18は、サーバと携帯端末とにおける作業内容の送受信の流れを示した第2例である。図18のS20〜S22は、図17と同じとする。
なお、上述した実施形態では、サーバ2の第2通知手段85は、作業内容を携帯端末3bに送信する作業指示手段71とは別に、自分確認通知や他人確認通知を携帯端末3bに送信していたが、当該作業指示手段71と協働して確認通知(自分確認通知、他人確認通知)を送信するようにしてもよい。例えば、第2通知手段85は、確認通知を受信した際に、当該確認通知に対応する作業内容に確認通知を受信したことを示す通知フラグを付加した後、作業指示手段71に確認通知を含めた作業内容を送信することを指示する。作業指示手段71は、所定の携帯端末3bから作業内容の要求があった場合、当該作業内容及び確認フラグを、作業内容の要求をした携帯端末3bに送信する。
人作業確認画面M6に表示した他人作業内容に基づいて自動的に農業機械4の設定を行うことができる。
図2に示すように、携帯端末3bは、設定手段86を備えている。設定手段86は、携帯端末3bに格納されたプログラム等から構成されている。この設定手段86は、作業内容に示された農作業が農業機械4で行う作業である場合に、当該農業機械4の設定値を作業内容から抽出して農業機械4に送信する。
図19は、作業内容に基づいて農業機械(使用機械)の設定を行う流れを示したものである。図19に示すように、例えば、作業者Aが所持する第1携帯端末3bの自分作業確認画面M5に作業内容が表示されている状態で確認ボタン79がタップされると(S40)、設定手段86は、作業内容で設定された農作業が農業機械で行われるか否かを判断する(S41)。設定手段86は、
作業内容に、「農業機械の種類や型式、或いは、インプルメントの種類や型式等」の使用機械が含まれている場合は、農作業が農業機械で行われると判断し、使用機械が含まれない場合は、農作業が農業機械で行われないと判断する。例えば、設定手段86は、インプルメントの型式を示す「NW4511」が使用機械として作業内容に設定されているため場合は、農作業が農業機械で行われると判断し、インプルメントの型式が使用機械として作業内容で設定されていない場合は、農作業が農業機械で行われないと判断する。
一方、制御装置6は、作業内容に示された使用機械が農業機械4に装着されていなかったり、使用機械と農業機械4とが異なる場合、設定できないことを示すエラー情報を設定値を送信した携帯端末3bに対して送信する(S46)。具体的には、制御装置6は、エラー情報をデータ収集装置5に送信し、当該データ収集装置5は携帯端末3bにエラー情報を送信する。携帯端末3bは、エラー情報を受信すると、作業内容に基づいて農業機械の設定を行えない警告を表示部に表示する。例えば、携帯端末3bは、作業内容に示された使用機械が農業機械4に装着されていないことを警告として表示したり(例えば、装着されていません)、作業内容に示された使用機械と農業機械4とが異なることを警告として表示したり(例えば、作業内容と機械とが異なっています)。作業内容に示された設定値では農業機械4の設定が行えないことを警告として表示する(例えば、作業内容の設定値では設定を行うことができません)。
携帯端末3bと表示装置との両方に警告を表示してもよい。
また、上述した実施形態では、作業内容に記載された農作業者(実施作業者)、圃場、農作業時間及び施肥量のうち、施肥量を携帯端末3bから使用機械に送信して当該使用機械の設定を行っていたが、当該作業内容には「だれが、どこの場所で、いつ農作業」を行うかという情報(実施作業者、圃場、農作業時間)が含まれていなくてもよく、少なくとも農作業者が実施する農作業が予測することができる内容(施肥量、散布量)が含まれていればよく、この内容に基づいて使用機械の設定を行ってもよい。
例えば、図20(a)に示すように、第1携帯端末3bの自分作業確認画面M5に第1作業内容(自分作業内容)を表示していたとする。ここで、第1携帯端末3bの自分作業確認画面M5に第1作業内容を表示した状態で、確認ボタン79をタップすると、作成手段87は、例えば、図20(b)に示すように、図20(a)に示した第1作業内容を複製したものを、中間報告書とし、当該中間報告書を第2記憶部23に記憶する。
さて、図2に示すように、サーバ2は、第2表示手段(報告表示手段)121を備えている。この第2表示手段121は、サーバ2に格納されたプログラム等から構成されている。この第2表示手段121は、携帯端末3bから送信された確認通知(自分確認通知、他人確認通知)に対応する作業内容を中間報告書として、携帯端末3bとは別の外部機器(例えば、管理コンピュータ3a)に表示する。
図24に示すように、例えば、作業者Aが第1作業内容を確認すると、作業者Aが所持する第1携帯端末3bは、第1作業内容を確認したことを示す自分確認通知をサーバ2に送信する(S70)。サーバ2は、自分確認通知を受信すると(S71)、作業内容データベース61に記憶されている第1作業内容を中間報告書に変更する(S72)。以下、説明の便宜上、第1作業内容に対応する中間報告書のことを第1中間報告書という。
このように、作業者Aが第1作業内容に基づいて農作業を行うことをサーバ2に通知した場合(確認通知を行った場合)、サーバ2側では、当該第1作業内容を第1中間報告書
として管理コンピュータ3aに表示することができ、これにより、管理者等は作業者Aがどのような農作業を行っているかを管理コンピュータ3aで確認することができる。
例えば、携帯端末3bとサーバ2との接続が電波状況等により行えず、完了通知が送信できない場合、携帯端末3bとサーバ2との接続が行えた時点で第2記憶部23に記憶された実報告書をサーバ2に送信する。この場合、サーバ2は、携帯端末3b(第1通知手段84)から送信された実報告書を受信すると、実報告書に示された農作業が終了したと判断すると共に、当該実報告書を報告書データベース50に記憶する。
図12に示すように、例えば、表示部78に他人作業画面M3を表示した状態で、当該表示部78をドラッグすると、他人作業画面M3から計画確認画面M4に切り替わる。図15(a)に示すように、計画確認画面M4には、取得手段72で取得した作業計画が表示される。例えば、計画確認画面M4には、圃場(例えば、圃場A)、農作業(例えば、耕耘)及び農作業期間(例えば、4/2〜4/5)が作業計画として表示されると共に、この作業計画に関連した作付計画(例えば、こしいぶき及び圃場A)が表示される。
図22に示すように、サーバ2には、例えば、第1組織として、作業者A、作業者B、作業者C及び管理者Pが登録されていたとする。また、作業計画のうち、第1作業計画及び第2作業計画は、管理者Pが作成、即ち、管理者Pに割り当てられた管理コンピュータ3aにより作成されたものとする。
らの要求であるため、サーバ2は、登録無しと判断する。
記憶する。また、サーバ2は、受信した自分作業内容を他の携帯端末3bに送信する。
演算手段122は、作業計画がどの程度進んでいるかという作業計画の進捗状況の演算を行うもので、例えば、作業計画データベース41に記憶された作業計画と、農作業の完了を圃場毎に記憶する作業実績記憶手段とに基づいて作業計画の進捗状況を演算する。上述したように、実報告書には、農作業の完了が示されているため、この実施形態では、実報告書を記憶している報告書データベース50を作業実績記憶手段として採用している。なお、作業実績記憶手段は、所定圃場における農作業の完了又は農作業の未完了のいずれかを記憶するものであれば何でもよく、報告書データベース50に限定されない。
まず、図25を用いて、実報告書と農作業の完了の関係について説明する。
図25(a)に示すような第1作業内容、第2作業内容及び第3作業内容を、サーバ2(作業指示手段71)が作業者A、作業者B、作業者Cに割り当てられた携帯端末3bに送信したとする。ここで、作業者Aは、第1作業内容に示された農作業(耕耘)を指示された日(4/4)に完了し、作業者Bも、第2作業内容に示された農作業(耕耘)を指定された日(4/4)に完了して、それぞれの完了通知をサーバ2が受信していたとする。
進捗状況を求めるに際して、演算手段122は、まず、報告書データベース50の実報告書を参照すると共に、作業計画データベース41の作業計画を参照する。そして、演算手段122は、参照した実報告書及び作業計画を用いて
当該作業計画に示された所定の農作業の進捗状況を算出する。
手段122は、所定の農作業に関し、報告書から所定の農作業(例えば、耕耘)が完了している圃場(作業済圃場)を抽出し、この作業済圃場と、作業計画で示された圃場(計画圃場)とを照合し、作業済圃場と照合が一致した計画圃場は、農作業が完了していると判断する。
例えば、図26に示すように、第1作業計画の中から「耕耘」の農作業を行う圃場(例えば、圃場A、圃場B、圃場C、圃場D)を抽出する。そして、演算手段122は、抽出した圃場群(圃場A、圃場B、圃場C、圃場D)の中で「耕耘」が完了している圃場の完了割合を演算する。例えば、演算手段122は、「圃場の完了割合(%)=同一農作業を行う圃場の数÷農作業が完了した圃場の数」により、圃場の完了割合を演算する。上述したように、圃場A、圃場B、圃場C、圃場Dのうち、耕耘が完了した圃場は「圃場A、圃場B」であるため、圃場の完了割合は50%となる。
進捗表示手段123は、演算手段122で演算した進捗状況を表示するものである。例えば、管理コンピュータ3aがサーバ2に接続して、進捗状況の要求を行うと、進捗表示手段123は管理コンピュータ3aに進捗状況を示す進捗状況画面Q6を表示する。
図27に示すように、進捗状況画面Q6は、農作業の項目を選択するための作業選択部125と、圃場マップを表示する圃場表示部126と、状況表示部127とを備えている。
計画表示部127aには、作業選択部125において選択された農作業を行う作業計画に関連付けられた作付計画が表示される。サーバ2は、第1作業内容に関連付けられた作付計画の名称である「こしいぶき2013」、第2作業内容に関連付けられた作付計画の名称である「コシヒカリ2013」、第3作業内容に関連付けられた作付計画の名称である「ひとめぼれ2013」を抽出し、これらの名称を順に計画表示部127aに表示する。なお、説明の便宜上、計画表示部127aに表示された作付計画の名称のことを「作付計画名」という。
作業が遅く終了する日付が表示される。例えば、図27に示すように、計画表示部127aに表示された「こしいぶき2013」、「コシヒカリ2013」、「ひとめぼれ2013」のそれぞれに対応する第1作業計画、第2作業計画、第3作業計画の中で、農作業期間の開始日が最も早い日付である「4/1」が第3経過表示部127bの左側に表示され、農作業期間の終了日が最も遅い日付である「4/8」が第3経過表示部127bの右側に表示される。即ち、第3経過表示部127bの一端側が期間の初日を表示する部分とされ、他端側が期間の末日を表示する部分とされている。
目盛部128は、第3経過表示部127bの下側に配置されている。目盛部128の最小値(0%)は、第3経過表示部127bの初日を表示する下側に設定され、目盛部128の最大値(100%)は、第3経過表示部127bの末日を表示する下側に設定される。
このように、結果表示部127cにおいて、第1スケール129を表示すると共に、その第1スケール129上に第1指標部130を示すことによって、圃場の完了割合を示すことができる。
132で表示するのが望ましい。
例えば、第1作業計画の進捗状況を示す第1スケール129aの下側に、当該第1作業計画の「耕耘」の農作業期間(4/1〜4/7)を第2スケール132aによって示す。また、第2作業計画の進捗状況を示す第1スケール129aの下側に、当該第2作業計画の「耕耘」の農作業期間(4/6〜4/8)を第2スケール132bによって示し、第3作業計画の進捗状況を示す第1スケール129cの下側に、当該第3作業計画の「耕耘」の農作業期間(4/1〜4/7)第2スケール132cによって示す。
例えば、「こしいぶき2013」に関しては、「4/4」の現時点で半分の圃場が「耕耘」が完了している(完了割合50%)。また、現在の日付(4/4)を示す第2指標部131は、第2スケール132aの中央部(第2スケール132の長手方向の中央部)に位置している。言い換えれば、第2スケール132aの一端側を「0%」、第2スケール132aの他端側を「100%」として、第2スケール132aと交差する第2指標部131を見たとき、当該第2指標部131の位置は、第2スケール132aの全長の約50%を示す場所にある。
一方、「コシヒカリ2013」に関しては、「4/4」の現時点で3分の2の圃場が「耕耘」が完了している。ここで、第2スケール132bに対する第2指標部131で示された現在の日付(例えば、4/4)を見たとき、当該第2スケール132bで示された農作業期間の開始日は、現在の日付(4/4)よりも後であるため、当該第2指標部131は、第2スケール132bと交差しない。つまり、第1スケール129b及び第2スケール132bを見た場合、第1スケール129bによって示された圃場の完了割合(67%)で進んでいるように見えるものの、第2指標部131は、第2スケール132bよりも最小値側(初日に近い側)に位置するため、「コシヒカリ2013」に関しては、作業計画よりも早く「耕耘」を行い過ぎたことが分かる。
以上、本発明の農業支援システム1は、作業計画設定手段40と、作業計画データベース41と、作業実績記憶手段と、演算手段122と、進捗表示手段123とを備え、演算手段122は、同一の農作業を行う圃場を作業計画データベース41から抽出し、抽出した圃場群の中で農作業が完了している圃場の完了割合を演算し、進捗表示手段123は、圃場の完了割合を進捗状況として表示するため、上述したように「耕耘」を行う全圃場対してどれだけの圃場が「耕耘」を完了したかを簡単に把握することができる。営農集団におい
ては、多数の圃場を所有しており、作物によっては、同一時期に多数の圃場で同一の農作業を行うことになる。本発明の農業支援システム1では、同一時期に多数の圃場で同一の農作業を行った場合でも、同一の農作業を実施する全圃場の進捗を把握することが容易なため、管理者は、進捗状況を見ながら農作業者の人員配置の調整を適正に実施することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 サーバ
3 コンピュータ
3a 管理コンピュータ(パーソナルコンピュータ)
3b 作業者コンピュータ(携帯端末)
4 農業機械(トラクタ)
30 作付計画設定手段
31 作付計画記憶手段(作付計画データベース)
40 作業計画設定手段
40A:共通設定部
40B:個別設定部
40C:画面統合部
41 作業計画記憶手段(作業計画データベース)
42 作業基準記憶手段(作業基準データベース)
60 作業内容作成手段
61 作業内容記憶手段(作業内容データベース)
71 作業指示手段
72 取得手段
73 仕分け手段
74 表示手段(第1表示手段)
84 第1通知手段
85 第2通知手段
86 設定手段
87 作成手段
122 演算手段
123 進捗表示手段
129 スケール(第1スケール)
130 第1指標部
131 第2指標部
132 スケール(第2スケール)
Claims (4)
- 農作業と農作業期間とを関係付ける作業計画を圃場毎に設定する作業計画設定手段と、前記作業計画を記憶する作業計画記憶手段と、前記農作業の完了又は未完了を圃場毎に記憶する作業実績記憶手段と、前記作業計画に対する進捗状況の演算を行う演算手段と、前記進捗状況を表示する進捗表示手段とを備え、
前記演算手段は、同一の農作業を行う圃場を前記作業計画記憶手段から抽出し、抽出した圃場群の中で農作業が完了している圃場の完了割合を演算し、前記進捗表示手段は、前記圃場の完了割合を進捗状況として表示することを特徴とする農業支援システム。 - 前記進捗表示手段は、前記圃場の完了割合を第1スケールで表示すると共に、前記圃場群の同一農作業における農作業期間を前記第1スケールに沿って第2スケールで表示することを特徴とする請求項1に記載の農業支援システム。
- 前記進捗表示手段は、前記進捗状況を表示したときの日付を、前記第1スケール又は第2スケールに表示することを特徴とする請求項2に記載の農業支援システム。
- 前記進捗表示手段は、農作業が完了の圃場及び前記農作業が未完了の圃場を圃場マップ上に表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の農業支援システム。
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