JP2015045190A - 壁補強構造 - Google Patents

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前田 一峯
Kazumine Maeda
一峯 前田
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Abstract

【課題】長期間に亘って強度を保持できる壁補強構造を提供することを課題とする。【解決手段】縦方向に延在する複数の縦弦材11と、これら縦弦材11,11間に架け渡される複数の斜材12とを備えてなる金属製の柱構造体10を、木造建築物の壁2内に設置して柱として使用したことを特徴とする。斜材12は、丸型パイプにて構成されており、さらに、斜材12の端部には、スリット16が形成され、縦弦材11には、ガセットプレート15が設けられており、ガセットプレート15をスリット16に挿入して溶接することで、斜材12が縦弦材11に接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の壁補強構造に関する。
従来、木造の建築物における壁の補強構造としては、柱や梁に構造用合板を固定する構造(例えば特許文献1参照)や、柱や梁の外側に鋼製筋交いフレームを固定する構造(例えば特許文献2参照)などがあった。
特開2011−226166号公報 特許第3343647号公報
前記のような壁補強構造では、構造用合板や鋼製筋交いフレームなどの補強部材は、木製の柱や梁の表面に固定されているので、柱や梁から外れ易い。さらに、補強部材は、釘やラグスクリューなどの固定治具によって木製の柱や梁の表面に固定されているので、完成から長年経過すると、柱や梁の材木が乾いた状態となり、材木と固定治具との摩擦力が極度に低下する場合がある。このような状態で大地震が発生すると固定部材が材木から外れ易くなり、耐力壁としての強度を喪失してしまう虞があるという問題があった。
そこで、本発明は、前記の問題を解決するためになされたものであり、長期間に亘って強度を保持できる壁補強構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、縦方向に延在する複数の縦弦材と、これら縦弦材間に架け渡される複数の斜材とを備えてなる金属製の柱構造体を、木造建築物の壁内に設置して柱として使用したことを特徴とする壁補強構造である。
このような構成によれば、強度が大きいトラス状の金属製柱構造体が、木造建築物の構造材の一部として壁内で一体化されることとなるので、完成から長年経過した後に地震が発生したとしても柱構造体が木製構造材から外れ難く、また柱構造体自体の強度も大きいので、長期間に亘って耐力壁としての強度を保持できる。
請求項2に係る発明は、前記斜材が、丸型パイプにて構成されていることを特徴とする。このような構成によれば、丸型パイプを用いることで、応力が局所的に作用せず、また外周面のどの方向から応力が作用しても剛性が一定であるので、板厚が必要以上に厚くなる部分がないので、必要最小限の板厚にすることができ、柱構造体の軽量化と高剛性化を同時に図れる。
請求項3に係る発明は、前記斜材の端部には、スリットが形成され、前記縦弦材には、ガセットプレートが設けられており、前記ガセットプレートを前記スリットに挿入して溶接することで、前記斜材が前記縦弦材に接合されていることを特徴とする。このような構成によれば、溶接長を確保することができるので、縦弦材と斜材との固定強度を高められる。
請求項4に係る発明は、前記柱構造体が、金属製の連結梁を介して梁に接続されており、前記連結梁は、前記梁の一部を取り除いてその部分に設けられ、その両端部が両側の梁にそれぞれ接続されていることを特徴とする。このような構成によれば、柱構造体から作用する応力を連結梁で受けて分散させた後に木製の梁に伝達することができるので、壁の耐力を向上させることができる。
請求項5に係る発明は、前記縦弦材が、複数の階層に亘って延在して通し柱を構成していることを特徴とする。このような構成によれば、値段の高い木製の通し柱を省略できるので、建築費用の低減を図ることができる。
本発明に係る壁補強構造によれば、長期間に亘って壁の強度を保持できる。
本発明の実施形態に係る壁補強構造を示した側面図である。 柱構造体を示した側面図である。 (a)は柱構造体と上部梁との接続状態を示した側面図、(b)は柱構造体と中間梁との接続状態を示した側面図、(c)は柱構造体と基礎との接続状態を示した側面図である。 (a)は図3のA−A線断面図、(b)は図3のB−B線断面図である。 斜材とガセットプレートを示した分解斜視図である。 柱構造体をL字状に配置した実施形態を示した断面図である。 柱構造体をL字状に配置した実施形態の柱構造体と基礎との取合いを示した断面図である。 柱構造体をT字状に配置した実施形態を示した断面図である。 柱構造体をT字状に配置した実施形態の柱構造体と基礎との取合いを示した断面図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る壁補強構造1は、木造建築物の壁を補強する構造であって、壁2内に金属製の柱構造体10を設けてなる。柱構造体10は、縦方向に延在する一対の縦弦材11と、これら縦弦材間に架け渡される複数の斜材12と水平材13とを備えてなり、壁2内の柱として使用されている。柱構造体10の上端は、上階の梁3に連結され、柱構造体10の下端は、下階の梁3(最下層の柱構造体10の場合は基礎4)に連結されている。本実施形態では、柱構造体10は、壁2内で所定間隔(たとえば、柱構造体10の芯で略3600mmピッチ)をあけて配置されている。なお、柱構造体10の配置間隔は、一例であって、建築物に応じて適宜設定されるものである。
図4に示すように、縦弦材11は、一対のリップみぞ型鋼の背面同士を接合してなり、断面H形状を呈している。図2および図3に示すように、縦弦材11は、垂直に配置され、一対の縦弦材11,11は、互いに平行に配置されている。縦弦材11は、リップみぞ型鋼の背面が壁2の長手方向に沿うように配置されており、一方のフランジ面(リップみぞ型鋼の側面同士を並べてなる面)11aが隣り合う縦弦材11に対向するように配置されている(図4参照)。縦弦材11の上端および下端には、梁3に連結するためのベースプレート14,14がそれぞれ溶接されている。なお、梁3と縦弦材11との連結構造は後記する。
図2乃至図4に示すように、互いに対向するフランジ面11aには、斜材12または水平材13を接合するためのガセットプレート15が溶接されている。ガセットプレート15は、複数設けられており、斜材12または水平材13の取付位置にそれぞれ設けられている。複数のガセットプレート15のうち、上端および下端に配置されるガセットプレート15の一方には、一本の斜材12と水平材13が接合され、他方には、1本の水平材13が接合される(図3参照)。上端と下端のガセットプレート15,15以外の中間部に設けられるガセットプレート15には、二本の斜材12が接合される。ガセットプレート15は、縦弦材11の長手方向に沿うとともに、外周面の法線方向に延出している。ガセットプレート15は、矩形形状を呈しており、取り付けられる斜材12および水平材13を接合可能な高さ寸法(縦長さ)と突出寸法(横長さ)を有している。
図2に示すように、斜材12および水平材13は、縦弦材11,11を連結する連結材を構成している。水平材13は、縦弦材11の上端部および下端部にそれぞれ配置されており、水平方向に延在している。斜材12は、上下の水平材13,13間に配置されており、水平材13,13と同じ構面に配置されている。斜材12および水平材13は、ともに鋼製の丸型パイプにて構成されている。
図5に示すように、斜材12および水平材13の両端部には、スリット16が形成されている(図5では、斜材12の端部のみ図示)。スリット16は、ガセットプレート15が挿通される部分であって、ガセットプレート15が挿通可能な幅寸法(ガセットプレート15の厚さ寸法より若干大きい寸法)を有している。スリット16は、丸型パイプの端部の外周縁部で、互いに対向する二箇所に形成されている。スリット16は、斜材12および水平材13をガセットプレート15に取り付けた状態で、外周縁部の上側と下側に位置する。斜材12および水平材13は、スリット16,16にガセットプレート15を挿通させて、スリット16の内周面とガセットプレート15の表面とが付き合わされた部分を溶接することで、ガセットプレート15に接合されている。溶接は、スリット16の内周面の全周に渡って施されている。
図3に示すように、柱構造体10と梁3との接続部分には、連結梁30が設けられている。連結梁30は、H型鋼にて構成されており、木製の梁3の一部を取り除いてその部分に設けられている。連結梁30は、梁3と同等の梁せいを備えている。連結梁30は、両端部が両側の梁3にそれぞれ接続されており、柱構造体10を連結梁30に固定することで、柱構造体10が梁3に連結される。図2にも示すように、連結梁30は、柱構造体10の幅よりも長い寸法に形成されている。連結梁30のウエブ31aの先端部は、両端部から外側に延出しており、梁3の厚さ方向中間部に形成された切欠き部3aに挿入されている。切欠き部3aが形成された部分の梁3の幅方向両側面には、金属プレート32(図3参照)がそれぞれ敷設される。ウエブ31aの先端部と、切欠き部3aの外側の梁3と、両側面の金属プレート32,32には、それぞれボルト穴(図2のウエブ31aのボルト穴のみ図示)が形成されており、長尺ボルトB1とナット(図示せず)で外側から締め付けることで、連結梁30とその両端に位置する梁3が連結されている。
柱構造体10の上端部は連結梁30の下面に連結される。柱構造体10の上端のベースプレート14は、連結梁30の下フランジ31bの下面に当接している。ベースプレート14と下フランジ31bには、それぞれボルト穴(図示せず)が形成されており、ボルトB2とナットNで締め付けることで、連結梁30とその下部に位置する柱構造体10が連結されている。連結梁30のボルト穴の長手方向両側には、補強リブ33が設けられている。補強リブ33は、縦方向に立設されており、上フランジ31cの下面、ウエブ31aの側面および下フランジ31bの上面にそれぞれ溶接されている。
上階に設けられる柱構造体10の下端部は、連結梁30の上面に連結される。柱構造体10の下端のベースプレート14は、連結梁30の上フランジ31cの上面に当接している。ベースプレート14と上フランジ31cには、それぞれボルト穴(図示せず)が形成されており、ボルトB2とナットNで締め付けることで、連結梁30とその上部に位置する柱構造体10が連結されている。
なお、図3中、符号「5」は間柱(スタッド)、符号「6a」は上枠(上ランナー)、符号「6b」は下枠(下ランナー)を示す。上枠6aは、梁3の下面に沿って配置されており、上枠6aの端部は、連結梁30の下面に沿って柱構造体10の近傍まで延出している。下枠6bは、梁3の上面に沿って配置されており、下枠6bの端部は、連結梁30の上面に沿って柱構造体10の近傍まで延出している。
最下階に設けられる柱構造体10の下端部は、基礎4の上面に調整モルタル8を介して設置された連結部材33の上面に連結される。連結部材33は、連結梁30と同様にH型鋼にて構成されている。連結部材33の上フランジ34cおよび下フランジ34bには、ボルト穴(図示せず)が形成されており、連結部材33のボルト穴の長手方向両側には、補強リブ32が設けられている。連結部材33は、木製の土台7の一部を取り除いてその部分に設けられている。連結部材33は、基礎4に埋設されたアンカーボルトB3を下フランジ34bに挿通させてナットNで締め付けることで基礎4に固定されている。
最下階に設けられる柱構造体10と基礎4との接続部分には、連結部材35が設けられている。連結部材35は、連結梁30と同様に、H型鋼にて構成されており、基礎4上に設けられた高さ調整モルタル7を介して設置されている。連結部材35は、連結梁30と同等の梁せいを備えている。連結部材35は、基礎4に埋設されたアンカーボルトB3を下フランジ36bのボルト穴(図示せず)に挿通させてナットNで締め付けることで、基礎4に固定されている。
最下階に設けられる柱構造体10の下端のベースプレート14は、連結部材35の上フランジ36cの上面に当接している。ベースプレート14と上フランジ36cには、それぞれボルト穴(図示せず)が形成されており、ボルトB2とナットNで締め付けることで、連結部材35とその上部に位置する柱構造体10が連結されている。連結部材35にも、連結梁30と同様に、補強リブ33が設けられている。なお、最下階に位置する下枠6bは、基礎4上に調整モルタル7を介して設置された土台8上に敷設されている。
以上のような構成の壁補強構造1によれば、強度が大きいトラス状の金属製の柱構造体10が、木造建築物の構造材の一部として壁2内に一体化されることとなるので、完成から長年経過した後に地震が発生したとしても柱構造体10が木製構造材から外れ難く、柱構造体10自体の強度も大きいので、長期間に亘って耐力壁としての強度を保持できる。特に本実施形態では、梁3と連結梁30と柱構造体10は、地震の主な揺れ方向(水平方向)がボルト軸方向に直交する方向に作用するように取り付けられたボルトナットにて固定されているので、固定治具と木材の摩擦力に左右されない。したがって、地震の揺れを繰り返し受けたとしても、柱構造体10が梁3から外れることはない。
さらに、本実施形態では、柱構造体10の上下に金属製の連結梁30を設けたことによって、柱構造体10から作用する応力を連結梁30で受けて分散させた後に木製の梁3に伝達することができる。さらに、最下階に設けられる柱構造体10の下に連結部材35を設けたことによって、柱構造体10から作用する応力を、連結部材35を介して基礎4に伝達することができる。これによって、壁2の耐力を大きくすることができる。
また、上下の柱構造体10,10が連結梁30に接続されているので、複数の階層に亘って複数の柱構造体10を一体化できるので、柱構造体10の幅を備えた大きな通し柱とすることができるので、壁2の耐力をより一層大きくすることができる。
さらに、斜材12および水平材13が丸型パイプにて構成されているので、角パイプやH型鋼などのように応力が局所的に作用せず、また外周面のどの方向から応力が作用しても剛性が一定であるので、板厚が必要以上に厚くなる部分がない。したがって、斜材12および水平材13を必要最小限の板厚にすることができ、柱構造体10の軽量化と高剛性化を同時に図れる。
また、斜材12および水平材13の端部には、スリット16が形成され、縦弦材11に取り付けられたガセットプレート15をスリット16に挿入して溶接するようにしたことで、溶接長を確保することができる。これによって、斜材12および水平材13と、縦弦材11との固定強度を高めることができる。
次に、木造建築物の出隅部に柱構造体20を設ける場合の実施形態について説明する。図6に示すように、出隅部に設けられる柱構造体20は、互いに直交する壁2,2のそれぞれに縦弦材11と斜材12と水平材13が設けられており(図6では斜材12のみ図示)、平面視L字状を呈している。具体的には、柱構造体20は、第一トラス柱21aと第二トラス柱21bとを備えて構成されており、第一トラス柱21aと第二トラス柱21bが互いに直交して配置されている。第一トラス柱21aは一方の壁2に設けられており、第二トラス柱21bは他方の壁2に設けられている。第一トラス柱21aの一端(出隅部角部)に第二トラス柱21bが連結されている。第一トラス柱21aと第二トラス柱21bとの連結部分の縦弦材11は共用されており、一本の縦弦材11の二側面にガセットプレート15が設けられている。
共用される縦弦材11(以下、端部の縦弦材11と区別する場合は「共用縦弦材11’」という場合がある)は、角パイプにて構成されており、直交する2つの側面それぞれにガセットプレート15が取付可能となっている。図7に示すように、共用縦弦材11’の角パイプの上端および下端には、断面十字状の脚部ブラケット17がそれぞれ溶接されており、さらに脚部ブラケット17の端部にはベースプレート14が溶接されている。脚部ブラケット17は、ベースプレート14を締め付けるボルトナットの設置スペースを確保するためのものである。脚部ブラケット17は、縦方向に延在しており、互いに直交する一対のプレートで4つに分割された空間にボルトB2およびナットNがそれぞれ設けられる。脚部ブラケット17の高さは、角パイプとベースプレート14との間に、ボルトB2を挿入してナットNを締め付けることができるスペースを確保できるように設定されている。
連結側とは逆側の端部の縦弦材11は、柱構造体10のものと同様に、一対のリップみぞ型鋼の背面同士を接合してなるが、角パイプにて構成してもよい。縦弦材11を一対のリップみぞ型鋼で構成した場合は、ベースプレート14は、柱構造体10と同様に、リップみぞ型鋼の上端部および下端部に直接溶接される(図7参照)。縦弦材11を角パイプで構成した場合は、脚部ブラケットを介してベースプレートが溶接される。
柱構造体20の斜材12と水平材13とガセットプレート15は、柱構造体10のものと同等の構成であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
柱構造体20と梁(図示せず)との接続部分には、前記連結梁30を平面視L字状に組み合わせて構成されたL字連結梁(図示せず)が設けられている。柱構造体20の上端部は、上部に位置するL字連結梁の下面に連結され、柱構造体20の下端部は、下部に位置するL字連結梁の上面に連結されている。
以上のような構成の柱構造体20を構築するに際しては、一方の縦弦材11と共用縦弦材11’と斜材12と水平材13とを組み付けてなる平面状のトラス柱状構成部材と、他方の縦弦材11と斜材12と水平材13とを組み付けてなる平面状の分離構成部材とを、工場などで予め溶接固定して製作しておく。このとき、トラス柱状構成部材の共用縦弦材11’には、分離構成部材の斜材12と水平材13を取り付けるためのガセットプレート15を予め接合しておく。トラス柱状構成部材と分離構成部材は、工場などで製作されるので寸法精度や固定強度が高いものが得られるとともに、共に平面状であるので、現場への運搬を行い易い。
施工現場においては、まずトラス柱状構成部材を立設した後に、分離構成部材を立設する。このとき、分離構成部材の斜材12および水平材13のスリットに、トラス柱状構成部材のガセットプレート15を挿通させて溶接することで、分離構成部材をトラス柱状構成部材に固定して一体化する。柱構造体20が構築されたなら、その上部にL字連結梁を載置して、このL字連結梁を柱構造体20の上部に固定するとともに、梁に固定する。
このような構成によれば、柱構造体10を備えた前記実施形態と同等の作用効果を得られる他に、以下のような作用効果を得られる。平面視L字状に一体形成された柱構造体20を設けたことによって、木造建築物の出隅部の形状に沿わせることができるとともに、一平面状である柱構造体10よりも柱構造体20の剛性を高めることができ、補強効率をより一層向上させることができる。
なお、前記実施形態では、柱構造体20は、階層ごとにそれぞれ別体で設けて、L字連結梁で上下の柱構造体20,20を一体的に連結するようにしているが、このような構成に限定されるものではない。たとえば、共用縦弦材11’を複数の階層に亘って延在する通し柱として構成してもよい。具体的には、L字連結梁の角部に共用縦弦材11’が挿通する貫通穴(図示せず)が形成されており、共用縦弦材11’が前記貫通穴を貫通して、複数の階層に亘って設けられている。共用縦弦材11’(通し柱)とL字連結梁とは、貫通穴を挿通した共用縦弦材11’とL字連結梁との対向部分で現場溶接することで固定されている。なお、共用縦弦材11’とL字連結梁の固定方法は、溶接に限定されるものではなく、ガセットプレートを適宜設けてボルト固定するようにしてもよい。
このような構成によれば、値段の高い木製の通し柱を省略できるので、建築費用の低減を図ることができる。さらに、金属製の共用縦弦材11’を用いるので、通し柱の剛性を高めることができる。
次に、木造建築物の壁の交差部に柱構造体25を設ける場合の実施形態について説明する。図8に示すように、壁の交差部に設けられる柱構造体25は、平面視T字状を呈している。具体的には、柱構造体25は、第一トラス柱26aと、第一トラス柱26aの長さ方向中間部に連結される第二トラス柱26bとを備えて構成されている。
第一トラス柱26aは、たとえば外壁2aに設けられており、3本の縦弦材11と、隣り合う縦弦材11,11間に設けられる斜材12と水平材13とを備えて構成されている(図8では水平材13は図示せず)。3本の縦弦材11,11,11は、一平面状である外壁2a内に配置されており、互いに平行に配置されている。第二トラス柱26bは、外壁2aに直交する内壁2bに設けられており、一対の縦弦材11と、縦弦材11,11間に設けられる斜材12と水平材13とを備えて構成されている。
第一トラス柱26aの長手方向中間部(中央の縦弦材11が設けられている部分)に第二トラス柱26bが連結されている。第一トラス柱26aと第二トラス柱26bとの連結部分の縦弦材11は共用されており、一本の縦弦材11の三側面にガセットプレート15が設けられている。共用される縦弦材11(以下、端部の縦弦材11と区別する場合は「共用縦弦材11”」という場合がある)は、角パイプにて構成されており、互いに直交する3つの側面(第一トラス柱26aの両端部にそれぞれ対向する側面と、第二トラス柱26bの端部に対向する側面)のそれぞれにガセットプレート15が取付可能となっている。共用縦弦材11”の上端および下端には、断面十字状の脚部ブラケット17がそれぞれ溶接されており、さらに脚部ブラケット17の端部にはベースプレート14が溶接されている(図9参照)。脚部ブラケット17およびベースプレート14は、図7のものと同等の構成である。
共用縦弦材11”を除いた他の縦弦材11は、柱構造体10のものと同様に、一対のリップみぞ型鋼の背面同士を接合してなるが、角パイプにて構成してもよい。なお、柱構造体25の斜材12と水平材13とガセットプレート15は、柱構造体10のものと同等の構成であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
柱構造体25と梁(図示せず)との接続部分には、前記連結梁30を平面視T字状に組み合わせて構成されたT字連結梁(図示せず)が設けられている。柱構造体25の上端部は、上部に位置するT字連結梁の下面に連結され、柱構造体20の下端部は、下部に位置するT字連結梁の上面に連結されている。T字連結梁の各端部のウエブの先端部は、両端部から外側に延出しており、梁の端部に形成された切欠き部に挿入されている。T字連結梁は、連結梁30と同様に一対のプレートと長尺ボルトとナットにて梁に固定されている。
以上のような構成の柱構造体25を構築するに際しては、第一トラス柱26aの一方の縦弦材11と共用縦弦材11”と斜材12と水平材13とを組み付けてなる平面状のトラス柱状構成部材と、第一トラス柱26aの他方の縦弦材11と斜材12と水平材13とを組み付けてなる平面状の第一分離構成部材と、第二トラス柱の他方の縦弦材11と斜材12と水平材13とを組み付けてなる平面状の第二分離構成部材を工場などで予め溶接固定して製作しておく。このとき、トラス柱状構成部材の共用縦弦材11”には、第一分離構成部材および第二分離構成部材の斜材12と水平材13を取り付けるためのガセットプレート15を予め接合しておく。トラス柱状構成部材と第一分離構成部材および第二分離構成部材は、工場などで製作されるので寸法精度や固定強度が高いものが得られるとともに、共に平面状であるので、現場への運搬を行い易い。
施工現場においては、まずトラス柱状構成部材を立設した後に、分離構成部材を立設する。その後、第一分離構成部材および第二分離構成部材を立設するとともに、その斜材12および水平材13に、トラス柱状構成部材のガセットプレート15を挿通させて溶接することで、第一分離構成部材および第二分離構成部材をトラス柱状構成部材に固定する。柱構造体20が構築されたなら、その上部にT字連結梁を載置して、このT字連結梁を柱構造体20の上部に固定するとともに、梁に固定する。
このような構成によれば、一平面状である柱構造体10を備えた前記実施形態と同等の作用効果を得られる他に、以下のような作用効果を得られる。平面視T字状に一体形成された柱構造体20を設けたことによって、木造建築物の壁の交差部の形状に沿わせることができるとともに、柱構造体25の剛性を高めて補強効率を向上させることができる。
なお、前記実施形態においても、共用縦弦材11”を複数の階層に亘って延在する通し柱として構成してもよい。このような構成によれば、値段の高い木製の通し柱を省略できるので、建築費用の低減を図ることができる。さらに、金属製の共用縦弦材11”を用いるので、通し柱の剛性を高めることができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施形態では、縦弦材11を一対のリップみぞ型鋼の背面同士を接合して構成しているが、これに限定されるものではなく、必要な剛性を有していれば、例えばH形鋼や鋼管などの他の形状の形鋼にて構成してもよい。このような縦弦材によれば、リップみぞ型鋼を接合する手間が省略される。
また、前記実施形態では、連結梁30を介して柱構造体10を梁3に連結しているが、梁3が必要な強度を備えていれば、柱構造体10を梁3に直接連結してもよい。この場合、梁3を上下からベースプレート14で挟んで長尺ボルトとナットで挟持するようにするのが好ましい。このような構成によれば、梁3を加工する手間が省略される。
1 壁補強構造
2 壁
3 梁
4 基礎
10 柱構造体
11 縦弦材
12 斜材
13 水平材
15 ガセットプレート
16 スリット
20 柱構造体
25 柱構造体

Claims (5)

  1. 縦方向に延在する複数の縦弦材と、これら縦弦材間に架け渡される複数の斜材とを備えてなる金属製の柱構造体を、木造建築物の壁内に設置して柱として使用した
    ことを特徴とする壁補強構造。
  2. 前記斜材は、丸型パイプにて構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の壁補強構造。
  3. 前記斜材の端部には、スリットが形成され、
    前記縦弦材には、ガセットプレートが設けられており、
    前記ガセットプレートを前記スリットに挿入して溶接することで、前記斜材が前記縦弦材に接合されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の開口部補強構造。
  4. 前記柱構造体は、金属製の連結梁を介して梁に接続されており、
    前記連結梁は、前記梁の一部を取り除いてその部分に設けられ、その両端部が両側の梁にそれぞれ接続されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の壁補強構造。
  5. 前記縦弦材が、複数の階層に亘って延在して通し柱を構成している
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の壁補強構造。
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