JP2015040607A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トロイダル型無段変速機の油圧ローダが発生する荷重でパワーローラのスリップを抑制しながら、前記荷重による入力ディスクの変形を最小限に抑える。
【解決手段】 トロイダル変速機構22の油圧ローダ27はパワーローラ26のスリップを抑制するローディング圧を発生する第1油室54および第2油室55を備える。オイルポンプ42,46に接続された油圧制御回路57は、第1油室54に油圧を供給可能な第1油路P2と、第2油室55に油圧を供給可能な第2油路P3と、油圧クラッチ33に油圧を供給可能な第3油路P4,P5と、第1油路P2に介装された切換バルブ60とを備え、切換バルブ60は第3油路P4,P5の油圧に応じて開閉駆動されるので、油圧クラッチ33を係合あるいは係合解除するクラッチ油圧を制御信号として第1油室54への油圧の供給および遮断を制御することが可能となり、簡単な構成で油圧ローダ27のローディング圧を制御することが可能となる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、入力ディスクおよび出力ディスク間に挟持されたパワーローラのスリップを油圧ローダが発生する押圧荷重により抑制するトロイダル型無段変速機に関する。
入力ディスクおよび出力ディスク間に挟持したパワーローラを傾転させることで変速比を無段階に変化させるトロイダル型無段変速機の油圧ローダが、第1油室および第1ピストンと、第2油室および第2ピストンとを備え、第1油室および第2油室に同じ油圧を供給することで入力ディスクを軸方向に押圧してパワーローラのスリップを抑制するものが、下記特許文献1により公知である。
特許第4696537号公報
ところで、油圧ローダで入力ディスクを軸方向に押圧したとき、入力ディスクが変形すると変速比の制御精度の低下等の種々の問題が発生するため、パワーローラのスリップを抑制しながら入力ディスクの変形を最小限に抑えることが望ましい。特に、油圧ローダが入力ディスクの背面の特定の位置を局所的に押圧するピストンと、入力ディスクの背面の広い領域を均等に押圧する油室とを備える場合には、それら二つの押圧手段を適切に使い分けないと入力ディスクの変形量を増加させてしまう可能性がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、トロイダル型無段変速機の油圧ローダが発生する荷重でパワーローラのスリップを抑制しながら、前記荷重による入力ディスクの変形を最小限に抑えることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、駆動源に接続された回転軸と、前記回転軸に相対回転不能に支持された入力ディスクと、前記回転軸に相対回転自在に支持された出力ディスクと、トラニオン軸まわりに傾転自在に支持されて前記入力ディスクおよび前記出力ディスク間に挟持されるパワーローラと、前記入力ディスクを前記出力ディスクに接近する方向に付勢する油圧ローダと、前記出力ディスクおよびディファレンシャルギヤ間に配置された油圧クラッチとを備え、前記油圧ローダは、前記回転軸に固定された第1シリンダハウジングと、前記第1シリンダハウジングの内周面に軸方向摺動自在に嵌合して前記入力ディスクの背面に突設した第2シリンダハウジングの軸方向端部に当接する第1ピストンと、前記回転軸に固定されて前記第2シリンダハウジングの内周面に軸方向摺動自在に嵌合する第2ピストンと、前記第1シリンダハウジングの側壁および前記第1ピストン間に区画された第1油室と、前記入力ディスクの背面および前記第2ピストン間に区画された第2油室と、前記第1油室および前記第2油室に供給する油圧を制御する油圧制御回路とを備えるトロイダル型無段変速機であって、前記油圧制御回路は、オイルポンプから前記第1油室に油圧を供給可能な第1油路と、前記オイルポンプから前記第2油室に油圧を供給可能な第2油路と、前記オイルポンプから前記油圧クラッチに油圧を供給可能な第3油路と、前記第1油路に介装された切換バルブとを備え、前記切換バルブは前記第3油路の油圧に応じて開閉駆動されることを特徴とするトロイダル型無段変速機が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記切換バルブは、スプリングでスプールを開弁方向に付勢したノーマルオープン型であり、前記第3油路の油圧は、前記スプールを前記スプリングの弾発力に抗して閉弁方向に移動させることを特徴とするトロイダル型無段変速機が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記第1油路および前記第2油路には同じ油圧が供給され、前記第1油路にはフェール検知用の油圧スイッチが接続され、前記第2油路にはフェール検知用の油圧センサが接続されることを特徴とするトロイダル型無段変速機が提案される。
尚、実施の形態の入力軸18は本発明の回転軸に対応し、実施の形態の第1オイルポンプ42および第2オイルポンプ46は本発明のオイルポンプに対応し、実施の形態のエンジンEは本発明の駆動源に対応し、実施の形態の油路P2は本発明の第1油路に対応し、実施の形態の油路P3は本発明の第2油路に対応し、実施の形態の油路P4,P5は本発明の第3油路に対応する。
請求項1の構成によれば、トロイダル型無段変速機は、駆動源に接続された回転軸と、回転軸に相対回転不能に支持された入力ディスクと、回転軸に相対回転自在に支持された出力ディスクと、トラニオン軸まわりに傾転自在に支持されて入力ディスクおよび出力ディスク間に挟持されるパワーローラと、入力ディスクを出力ディスクに接近する方向に付勢する油圧ローダと、出力ディスクおよびディファレンシャルギヤ間に配置された油圧クラッチとを備える。油圧ローダは、回転軸に固定された第1シリンダハウジングと、第1シリンダハウジングの内周面に軸方向摺動自在に嵌合して入力ディスクの背面に突設した第2シリンダハウジングの軸方向端部に当接する第1ピストンと、回転軸に固定されて第2シリンダハウジングの内周面に軸方向摺動自在に嵌合する第2ピストンと、第1シリンダハウジングの側壁および第1ピストン間に区画された第1油室と、入力ディスクの背面および第2ピストン間に区画された第2油室と、第1油室および第2油室に供給する油圧を制御する油圧制御回路とを備えるので、第1油室に供給される油圧で第2シリンダハウジングに当接する第1ピストンを駆動して入力ディスクを軸方向に押圧するとともに、第2ピストンで区画された第2油室に供給される油圧で入力ディスクの背面を軸方向に押圧することで、入力ディスクおよび出力ディスク間にパワーローラを挟圧してスリップの発生を防止することができる。
第1ピストンは入力ディスクの径方向外端部(つまり第2シリンダハウジング)を局所的に押圧するので、入力ディスクを変形させ易いが、第2油室の油圧は入力ディスクの背面の全域を均等に押圧するので、入力ディスクの変形が小さくなる。そこで油圧制御回路により、第2油室だけに油圧を供給する第1制御状態と、第1油室および記第2油室の両方に油圧を供給する第2制御状態とを切り換えるので、第2油室の油圧で優先的に入力ディスクを押圧し、第2油室の油圧だけでは不足する場合に第1ピストンで補助的に入力ディスクを押圧することで、パワーローラのスリップを抑制しながら入力ディスクの変形を最小限に抑え、変速比制御精度の向上、動力伝達効率の向上、入力ディスクおよび出力ディスクのトロイダル曲面のフレッティング防止、第1ピストンおよび第2ピストンの接触防止等の効果を得ることができる。
しかも油圧制御回路は、オイルポンプから第1油室に油圧を供給可能な第1油路と、オイルポンプから第2油室に油圧を供給可能な第2油路と、オイルポンプから油圧クラッチに油圧を供給可能な第3油路と、第1油路に介装された切換バルブとを備え、切換バルブは第3油路の油圧に応じて開閉駆動されるので、油圧クラッチを係合あるいは係合解除するクラッチ油圧を制御信号として第1油室への油圧の供給および遮断を制御することが可能となり、簡単な構成で油圧ローダのローディング圧を制御することが可能となる。
また請求項2の構成によれば、切換バルブは、スプリングでスプールを開弁方向に付勢したノーマルオープン型であり、第3油路の油圧は、スプールをスプリングの弾発力に抗して閉弁方向に移動させるので、入力ディスクの径方向内側にパワーローラが当接する低変速比時、つまり伝達トルクが大きいために油圧クラッチに供給される油圧が大きい場合には、切換バルブが閉弁して第2油室だけに油圧を供給することで入力ディスクの径方向外側部分の変形を抑制し、また入力ディスクの径方向外側にパワーローラが当接する高変速比時、つまり伝達トルクが小さいために油圧クラッチに供給される油圧が小さい場合には、切換バルブが開弁して第1油室および第2油室の両方に油圧を供給することで入力ディスクの径方向外側部分にもローディング圧を作用させ、パワーローラのスリップを確実に防止することができる。
また請求項3の構成によれば、第1油路および第2油路には同じ油圧が供給され、第1油路にはフェール検知用の油圧スイッチが接続され、第2油路にはフェール検知用の油圧センサが接続されるので、油圧スイッチは第1油路の油圧のオン/オフだけを検出し、第1油路の油圧の大きさを第2油路に設けた油圧センサで検出することで、比較的に安価な油圧スイッチで比較的に高価な油圧センサの機能を賄い、油圧センサを2個用いる場合に比べてコストダウンを図ることができる。
トロイダル型無段変速機のエンジンを通る縦断面図。(第1の実施の形態) トロイダル型無段変速機の電気モータを通る縦断面図(第1の実施の形態) 図1の3部拡大図。(第1の実施の形態) 油圧制御回路を示す図。(第1の実施の形態) 変速比とクラッチ油圧との関係を示すグラフ。(第1の実施の形態) 油圧制御回路を示す図。(第2の実施の形態)
第1の実施の形態
以下、図1〜図5に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1および図2に示すように、ハイブリッド車両用のトロイダル型無段変速機Tのミッションケース11は、第1ケース12と、第1ケース12に結合される第2ケース13と、第2ケース13に結合される第3ケース14とを備える。第1ケース12、第2ケース13および第3ケース14に跨がるように入力軸18が支持されており、第1ケース12内に延びる入力軸18の左端部は、ダンパー19およびジェネレータ20を介してエンジンEのクランクシャフト21に接続される。
入力軸18の右端部には、周知の構造を有するトロイダル変速機構22が設けられる。シングルキャビティ型のトロイダル変速機構22は、入力軸18に相対回転不能かつ軸方向摺動可能に支持された概略コーン状の入力ディスク23と、入力軸18に相対回転自在かつ軸方向摺動可能に支持されて入力ディスク23に対向する概略コーン状の出力ディスク24と、入力軸18を挟むように配置された一対のトラニオン(不図示)に一端を回転自在に支持された一対のクランク状のピボットシャフト25,25と、ピボットシャフト25,25の他端に回転自在に支持されて入力ディスク23および出力ディスク24に当接する一対のパワーローラ26,26と、油圧で入力ディスク23を出力ディスク24側に押圧してパワーローラ26,26のスリップを抑制する油圧ローダ27とを備える。
油圧で一対のトラニオンをトラニオン軸28,28に沿って相互に逆方向に駆動すると、パワーローラ26,26がトラニオン軸28,28まわりに一方向に傾転し、入力ディスク23との当接点が入力軸18に対して半径方向外側に移動するとともに、出力ディスク24との当接点が入力軸18に対して半径方向内側に移動するため、入力ディスク23の回転が増速して出力ディスク24に伝達され、トロイダル変速機構22の変速比が連続的に減少する。
一方、一対のトラニオンをトラニオン軸28,28に沿って前述とは逆方向に駆動すると、パワーローラ26,26がトラニオン軸28,28まわりに他方向に傾転し、入力ディスク23との当接点が入力軸18に対して半径方向内側に移動するとともに、出力ディスク24との当接点が入力軸18に対して半径方向外側に移動するため、入力ディスク23の回転が減速して出力ディスク24に伝達され、トロイダル変速機構22の変速比が連続的に増加する。
入力軸18の外周に第1ギヤ32が相対回転自在に支持されており、第1ギヤ32はトロイダル変速機構22の出力ディスク24に湿式多板型の油圧クラッチ33を介して結合可能である。入力軸18にはドライブギヤ34が固設されており、ドライブギヤ34および第1ギヤ32間に2個のスラストベアリング35,36が配置される。
第1ケース12および第2ケース13には入力軸18と平行な出力軸37が支持されており、出力軸37には第1ギヤ32に噛合する第2ギヤ38と、ファイナルドライブギヤ39とが固設される。また第1ケース12および第2ケース13の内部にはディファレンシャルギヤDが配置されており、そのケーシングに固設したファイナルドリブンギヤ40がファイナルドライブギヤ39に噛合する。ディファレンシャルギヤDから一対の車軸41,41が第1ケース12および第2ケース13を貫通して左右に延出する。
更に、第1ケース12および第2ケース13の内部には第1オイルポンプ42が配置されており、入力軸18に固設したドライブギヤ34をポンプ軸に固設したドリブンギヤ43に噛合させることで、入力軸18の回転に連動して第1オイルポンプ42が駆動される。第1オイルポンプ42は、ミッションケース11の底部に貯留されたオイルを汲み上げて油圧クラッチ33や油圧ローダ27に作動油として供給するとともに、トロイダル変速機構22に潤滑油として供給する。
第2ケース13の右側面には電気モータMが支持されており、モータ軸44に固設したモータ出力ギヤ45が出力軸37に固設した第2ギヤ38に噛合する。また第1ケース12および第2ケース13の内部に第2オイルポンプ46が配置されており、そのポンプ軸に固設したドリブンギヤ47がファイナルドリブンギヤ40に噛合する。ディファレンシャルギヤDにより駆動される第2オイルポンプ46は、エンジンEが停止した状態で車両が走行するとき、第1オイルポンプ42に代わってオイルを供給する。
図3に示すように、油圧ローダ27は、入力軸18に固定された第1シリンダハウジング51と、外周および内周をそれぞれ第1シリンダハウジング51の周壁51aの内周面および入力軸18の外周面に摺動自在に支持された第1ピストン52と、入力ディスク23から軸方向に突出して第1ピストン52に当接する第2シリンダハウジング23aと、外周面を第2シリンダハウジング23aの内周面に摺動自在に支持されて内周面を入力軸18に固定された第2ピストン53と、第1シリンダハウジング51の側壁51bおよび第1ピストン52間に区画された第1油室54と、入力ディスク23の背面および第2ピストン53間に区画された第2油室55とを備える。
入力ディスク23の外周部は第1シリンダハウジング51の内周面に相対回転不能かつ軸方向摺動可能にスプライン嵌合56しており、これにより入力ディスク23は入力軸18に対して軸方向摺動可能な状態で、入力軸18と一体に回転する。油圧ローダ27で入力ディスク23をパワーローラ26,26に向けて押圧するとき、入力ディスク23がパワーローラ26,26から受ける反力荷重で径方向外端部が軸方向外側に広がろうとするのを、第1シリンダハウジング51および入力ディスク23のスプライン嵌合56により抑制することができる。
第1油室54に供給された油圧が第1ピストン52を第1シリンダハウジング51に対して図中左方向に駆動すると、第1ピストン52が第2シリンダハウジング23aの右端を押圧することで入力ディスク23を左向きに付勢し、かつ第2油室55に供給された油圧が第2ピストン53に対して入力ディスク23を左向きに付勢する。その結果、入力ディスク23および出力ディスク24間にパワーローラ26,26が挟圧され、入力ディスク23および出力ディスク24とパワーローラ26,26との間のスリップを抑制するローディング圧を発生させることができる。
このとき、トロイダル変速機構22の油圧ローダ27が入力ディスク23を図1において左向きに押圧する荷重は、パワーローラ26,26→出力ディスク24→油圧クラッチ33→スラストベアリング35の経路で、第2ケース13に固定された支持部材13aに伝達されて支持される。またトロイダル変速機構22の油圧ローダ27が入力軸18を図1において右向きに押圧する荷重は、ドライブギヤ34→スラストベアリング36の経路で前記支持部材13aに伝達されて支持される。
また第2油室55の油圧は入力ディスク23の背面全体を押圧するため、入力ディスク23の変形量は比較的に小さくなるのに対し、第1油室54の油圧で作動する第1ピストン52は入力ディスク23の径方向外端側に設けた第2シリンダハウジング23aの右端部だけを押圧するため、入力ディスク23の変形量は比較的に大きくなる。従って、入力ディスク23の変形を最小限に抑えて変速比制御精度の向上や動力伝達効率の向上を図るためには、第1油室54よりも第2油室55に油圧を加える方が望ましい。
そのために、第1、第2オイルポンプ42,46に接続された油圧制御回路57により、第1油室54および第2油室55に対する油圧供給が制御される。
図4に示すように、油圧制御回路57は、第1、第2オイルポンプ42,46から延びる油路P1を備えており、油路P1には油圧ローダ用リニアソレノイドバルブ59が介装される。油路P1の下流側は油路P2および油路P3に分岐し、油路P2は油圧ローダ27の第1油室54に接続されるとともに油路P3は油圧ローダ27の第2油室55に接続される。油路P2には、スプリング60aでスプール60bを閉弁方向に付勢したノーマルオープン型の切換バルブ60が介装される。また第1、第2オイルポンプ42,46から油圧クラッチ33に延びる油路P4にはクラッチ用リニアソレノイドバルブ61が介装されており、クラッチ用リニアソレノイドバルブ61および油圧クラッチ33間の油路P4から分岐する油路P5が切換バルブ60に接続される。油圧クラッチ33に供給される油圧、つまり油路P4および油路P5の油圧が所定値未満のとき、ノーマルオープン型の切換バルブ60が開弁して油路P2を連通させるが、油圧クラッチ33に供給される油圧、つまり油路P4および油路P5の油圧が所定値以上になると、その油圧でスプール60bがスプリング60aを圧縮しながら移動し、ノーマルオープン型の切換バルブ60が閉弁して油路P2が遮断される。
油路P3には油圧センサ62が接続され、切換バルブ60の下流の油路P2には油圧スイッチ63が接続される。油圧センサ62は油路P3の油圧を検出し、油圧スイッチ63は油路P2の油圧が所定値以上になるとオンする。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態の車両は走行用駆動源としてエンジンEおよび電気モータMを備えるもので、バッテリの残容量が充分である場合には、エンジンEを使用せずに電気モータMの駆動力で走行する。即ち、油圧クラッチ33を係合解除した状態で電気モータMを駆動すると、その駆動力がモータ出力ギヤ45→第2ギヤ38→ファイナルドライブギヤ39→ファイナルドリブンギヤ40→ディファレンシャルギヤDの経路で車軸41,41に伝達され、車両は電気モータMの回転方向に応じて前進走行あるいは後進走行する。
バッテリの残容量が所定値以下になると、電気モータMによる走行からエンジンEによる走行に切り換わる。即ち、油圧クラッチ33を係合した状態でエンジンEを駆動すると、その駆動力が入力軸18→トロイダル変速機構22→油圧クラッチ33→第1ギヤ32→第2ギヤ38→ファイナルドライブギヤ39→ファイナルドリブンギヤ40→ディファレンシャルギヤDの経路で車軸41,41に伝達され、車両はエンジンEの駆動力で前進走行する。このとき、トロイダル変速機構22のトラニオンを駆動してパワーローラ26,26の傾転角を変更することで、その変速比を任意に変更することができる。
また車両の発進時に電気モータMを駆動したり、登坂走行時にエンジンEおよび電気モータMの両方を駆動したりすることができ、その際に電気モータMを駆動する電力はエンジンEで電気モータMをジェネレータとして駆動することで得ることができる、
さて、本実施の形態の油圧ローダ27は、第1油室54および第1ピストン52によるローディング圧と、第2油室55および第2ピストン53によるローディング圧とを発生可能であるが、第1油室54および第1ピストン52によるローディング圧は、第1ピストン52が入力ディスク23の径方向外端に設けた第2シリンダハウジング23aを押圧することで発生するため、入力ディスク23は第2シリンダハウジング23aが設けられた径方向外端に集中的にローディング圧を受けることになり、そのローディング圧による入力ディスク23の変形が大きくなる懸念がある。
一方、第2油室55および第2ピストン53によるローディング圧は、第2油室55の油圧が入力ディスク23の背面を径方向の全域に亙って均等に押圧して発生するため、そのローディング圧による入力ディスク23の変形は比較的に小さく抑えられる。
従って、本実施の形態では、第2油室55および第2ピストン53を優先的に使用して必要なローディング圧を発生させ、そのローディング圧では不足する場合に第1油室54および第1ピストン52を使用して不足分のローディング圧を発生させることで、入力ディスク23の変形を最小限に抑えるようになっている。
図4および図5に示すように、トロイダル変速機構22の変速比が大きいとき(LOWレシオ時)には、油圧クラッチ33が伝達するトルクが大きくなるため、クラッチ用リニアソレノイドバルブ61から油路P4を介して油圧クラッチ33に供給される油圧が大きくなり、逆にトロイダル変速機構22の変速比が小さいとき(ODレシオ時)には、油圧クラッチ33が伝達するトルクが小さくなるため、クラッチ用リニアソレノイドバルブ61から油路P4を介して油圧クラッチ33に供給される油圧が小さくなる。
トロイダル変速機構22の変速比が大きく、油圧クラッチ33に油圧を供給する油路P4の油圧が大きいとき、油路P4から分岐する油路P5の油圧がノーマルオープン型の切換バルブ60のスプール60bをスプリング60aの弾発力に抗して移動させ、切換バルブ60が閉弁して油路P2を遮断することで、油圧ローダ用リニアソレノイドバルブ59から油路P1に出力された油圧は、油路P3を介して第2油室55に供給されるが、第1油室54には供給されなくなる。
トロイダル変速機構22の変速比が大きいときには、パワーローラ26,26が入力ディスク23に当接する当接点が径方向内側に移動するため、仮に第1油室54に油圧を供給してしまうと、入力ディスク23の径方向外側部分が出力ディスク24側に大きく撓んでしまい、変速比の制御精度が低下したり動力伝達効率が低下したりするが、このとき第2油室55だけに油圧を供給して第1油室54への油圧の供給を遮断することで、入力ディスク23の変形を最小限に抑えることができる。
逆に、トロイダル変速機構22の変速比が小さく、油圧クラッチ33に油圧を供給する油路P4の油圧が小さいとき、油路P4から分岐する油路P5の油圧がノーマルオープン型の切換バルブ60のスプール60bをスプリング60aの弾発力に抗して移動させることができず、切換バルブ60が開弁して油路P2を連通させることで、油圧ローダ用リニアソレノイドバルブ59から油路P1に出力された油圧は、油路P2を介して第1油室54に供給され、かつ油路P3を介して第2油室55に供給される。
トロイダル変速機構22の変速比が小さいときには、パワーローラ26,26が入力ディスク23に当接する当接点が径方向外側に移動するため、入力ディスク23の径方向外側部分がパワーローラ26,26に当接することで撓み難くなる。このとき、第2油室55および第1油室54の両方に油圧を供給することで、入力ディスク23を変形させることなく、充分なローディング圧を発生させてパワーローラ26,26のスリップを抑制することができる。
油圧ローダ27の制御中に、第1油室54に接続する油路P2の油圧は油圧スイッチ63により監視され、かつ第2油室55に接続する油路P3の油圧は油圧センサ62により監視されており、正常な油圧が検出されない場合には、油圧制御回路57の油圧ローダ用リニアソレノイドバルブ59等の故障が判定される。
このとき、油圧スイッチ63が設けられた油路P2と、油圧センサ62が設けられた油路P3とは相互に連通しているため、油路P2の油圧は油圧センサ62で検出した油路P3の油圧で代用することができる。これにより、油圧の増減だけを検出してオン/オフする油圧スイッチ63を油路P2に設けるだけで、必要充分な故障判定を行うことが可能となり、比較的に高価な油圧センサ62の個数を1個に減らして比較的に安価な油圧スイッチ63で代用することで、コストの削減を図ることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、第2油室55および第2ピストン53を優先的に使用して必要なローディング圧を発生させ、そのローディング圧では不足する場合に第1油室54および第1ピストン52を使用して不足分のローディング圧を発生させることで入力ディスク23の変形を最小限に抑え、変速比制御精度の向上、動力伝達効率の向上、入力ディスク23および出力ディスク24のトロイダル曲面のフレッティング防止、第1ピストン52および第2ピストン53の接触防止等の効果を得ることができる。
しかも、油圧クラッチ33を作動させるクラッチ油圧を信号圧として作動する切換バルブ60により、第1油室54への油圧の供給および遮断を制御するので、簡単な構成で油圧ローダ27のローディング圧を制御することが可能となる。
第2の実施の形態
次に、図6に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態の切換バルブ60はノーマルオープン型のもので構成されていたが、第2の実施の形態の切換バルブ60はノーマルクローズ型のもので構成される。従って、油路P4および油路P5にクラッチ油圧が供給されずに油圧クラッチ33が係合解除したときに、切換バルブ60が閉弁して第1油室54への油圧の供給が遮断され、逆に油路P4および油路P5にクラッチ油圧が供給されて油圧クラッチ33が係合したときに、切換バルブ60が開弁して第1油室54に油圧が供給される。
その結果、例えば、油圧クラッチ33を係合解除して電気モータMの駆動力で車両を発進させるときに、第2油室55だけに油圧が供給されることになる。このとき、トロイダル変速機構22は駆動力を伝達していないため、油圧ローダ27はパワーローラ26,26がスリップしないだけの最小限のローディング圧を発生すれば良いため、第2油室55だけに油圧を供給すれば充分である。
車両が発進した後、油圧クラッチ33を係合してエンジンEの駆動力をトロイダル変速機構22を介して駆動輪に伝達して走行する場合には、クラッチ油圧で切換バルブ60が開弁して第1油室54にも油圧が供給されるため、油圧ローダ27は第1油室54および第2油室55の油圧で充分なローディング圧を発揮してパワーローラ26,26のスリップを防止することができる。
本実施の形態によっても、油圧クラッチ33を作動させるクラッチ油圧を信号圧として作動する切換バルブ60により、第1油室54への油圧の供給および遮断を制御するので、簡単な構成で油圧ローダ27のローディング圧を制御することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態のトロイダル変速機構22はシングルキャビティ型のものであるが、ダブルキャビティ型のものであっても良い。
また本発明の駆動源は実施の形態のエンジンEに限定されず、電気モータ等の任意の駆動源であっても良い。
18 入力軸(回転軸)
23 入力ディスク
23a 第2シリンダハウジング
24 出力ディスク
26 パワーローラ
27 油圧ローダ
28 トラニオン軸
33 油圧クラッチ
42 第1オイルポンプ(オイルポンプ)
46 第2オイルポンプ(オイルポンプ)
51 第1シリンダハウジング
51b 側壁
52 第1ピストン
53 第2ピストン
54 第1油室
55 第2油室
57 油圧制御回路
60 切換バルブ
60a スプリング
60b スプール
62 油圧センサ
63 油圧スイッチ
D ディファレンシャルギヤ
E エンジン(駆動源)
P2 油路(第1油路)
P3 油路(第2油路)
P4 油路(第3油路)
P5 油路(第3油路)

Claims (3)

  1. 駆動源(E)に接続された回転軸(18)と、前記回転軸(18)に相対回転不能に支持された入力ディスク(23)と、前記回転軸(18)に相対回転自在に支持された出力ディスク(24)と、トラニオン軸(28)まわりに傾転自在に支持されて前記入力ディスク(23)および前記出力ディスク(24)間に挟持されるパワーローラ(26)と、前記入力ディスク(23)を前記出力ディスク(24)に接近する方向に付勢する油圧ローダ(27)と、前記出力ディスク(24)およびディファレンシャルギヤ(D)間に配置された油圧クラッチ(33)とを備え、
    前記油圧ローダ(27)は、前記回転軸(18)に固定された第1シリンダハウジング(51)と、前記第1シリンダハウジング(51)の内周面に軸方向摺動自在に嵌合して前記入力ディスク(23)の背面に突設した第2シリンダハウジング(23a)の軸方向端部に当接する第1ピストン(52)と、前記回転軸(18)に固定されて前記第2シリンダハウジング(23a)の内周面に軸方向摺動自在に嵌合する第2ピストン(53)と、前記第1シリンダハウジング(51)の側壁(51b)および前記第1ピストン(52)間に区画された第1油室(54)と、前記入力ディスク(23)の背面および前記第2ピストン(53)間に区画された第2油室(55)と、前記第1油室(54)および前記第2油室(55)に供給する油圧を制御する油圧制御回路(57)とを備えるトロイダル型無段変速機であって、
    前記油圧制御回路(57)は、オイルポンプ(42,46)から前記第1油室(54)に油圧を供給可能な第1油路(P2)と、前記オイルポンプ(42,46)から前記第2油室(55)に油圧を供給可能な第2油路(P3)と、前記オイルポンプ(42,46)から前記油圧クラッチ(33)に油圧を供給可能な第3油路(P4,P5)と、前記第1油路(P2)に介装された切換バルブ(60)とを備え、前記切換バルブ(60)は前記第3油路(P4,P5)の油圧に応じて開閉駆動されることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 前記切換バルブ(60)は、スプリング(60a)でスプール(60b)を開弁方向に付勢したノーマルオープン型であり、前記第3油路(P4,P5)の油圧は、前記スプール(60b)を前記スプリング(60a)の弾発力に抗して閉弁方向に移動させることを特徴とする、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
  3. 前記第1油路(P2)および前記第2油路(P3)には同じ油圧が供給され、前記第1油路(P2)にはフェール検知用の油圧スイッチ(63)が接続され、前記第2油路(P3)にはフェール検知用の油圧センサ(62)が接続されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のトロイダル型無段変速機。
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