JP2015025324A - スライド式防波堤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スライド式防波堤1は、海底5を浚渫して平坦に造成した基礎面に土台2が設置してある。土台2は、中央部に溝型の収容部20が形成されている。収容部20の両側には張出部21が延びており、この張出部21は浚渫土砂などの埋め戻し土内に埋設されている。収容部20には底部に車輪16を設けた堤体10が設置してあり、外力が堤体10に作用すると堤体はそのエネルギーをスライド移動することによって運動エネルギーに変換し、堤体10が転倒するのを防止し、防波堤機能を維持する。
【選択図】図1
Description
このような状態になると、次々と襲来する波浪は転倒した堤体の上を通過し、防波堤によって減勢されない波浪が沿岸に到達して沿岸域の護岸を破壊するだけでなく、陸上部にまで達した波浪や津波は、構造物を破壊するなど物的損害を与えると共に、人の生命を奪うなど人的被害を引き起こすことになる。
そこで、本発明は大きな波浪が襲来しても堤体が転倒することがないようにし、また、波力によって押されて堤体が滑動しても、堤体が元の位置に戻ることができるようにするものである。
更に、基礎底面を凹面とすると共に堤体底面を凹面に合致する凸面とし、水平移動した堤体が重力によって自動的に凹面の中心に自動復帰するようにしたスライド式防波堤である。
大重量の堤体が波力を受けてスライド移動することによって波力を運動エネルギーに変換して転倒を防止するものである。
また、堤体をガイドが貫通しており、堤体と土台が一体構造となっているため、耐震性の大きな構造物とすることができる。
従来のマウンドの上にケーソン等を設置する形式の防波堤に比較し、マウンドを構築せず海底に溝型の土台を設置し、溝の内部にガイド部材で溝型の基礎に固定し、堤体を水平移動可能に設置したものであり、堤体構造物周囲の洗掘が起きず、長期間に渡って防波堤としての機能を発揮することができるので、土台を構築するための費用を長期間の使用で取り戻すことが可能であり、トータルのコストとしては、従来の防波堤と変わらぬコストパフォーマンスであるといえる。
図1に示すように、スライド式防波堤1は、海底5を浚渫して平坦に造成した基礎面に土台2が設置してある。土台2は、中央部に溝型の収容部20が形成されている。収容部20の両側の下面からは張出部21が左右に延びており、張出部21の上に浚渫土砂などの埋め戻し土51が盛られており、張出し部21は土砂中に埋設されている。必要に応じて張出部21に捨石を載置して土台2が転倒したり移動しないようにする。張出部21の先端部には上方に突出する縁22が設けてあり、埋め戻し土51内部において移動に抵抗する抵抗体として作用し、土台2の移動を阻止するものである。
なお、土台2は、鉄筋コンクリート製に限られるものでなく、鋼製としてもよい。
堤体10とガイド4は摩擦材を介して接触するようにしてあり、堤体10が収容部内をスライドして移動する際に移動の運動エネルギーを消費するようにしてある。
また、ガイド4は、堤体10のスライドする方向をガイドすると共に、堤体10が作用する水平力によって転倒するのを防止するものである。
車輪やベアリングは海水によって錆びることが予想されるので、軸受け部をシールしたものを使用するのが好ましいが、波浪によって堤体10が前後に微小スライドを繰り返しているので、錆び付きによって巨大津波の襲来時にスライドしないということはなく、また、堤体10自体が大重量であり錆びによるスライドに対する抵抗の増大は微小であり、無視できると考えられる。
図2に示す例は、基本的構造は、図1の実施例1と同じであるが土台2の収容部20の表面をその中央部が最低部となる凹面としてある。また、堤体10の底面は収容部20の表面の凹面に合致する凸面としてあり、堤体10のスライドがスムースに行われるように堤体10の底部には車輪16が設けてある。
堤体10を貫通して設けてあるガイド4は、収容部20の凹面に沿うように下向きに湾曲させてあり、堤体10の貫通穴15は同様に湾曲させてあり、堤体10のスライド移動がガイド4によって円滑に行われるようにしてある。
本発明のスライド式防波堤の施工手順を図4を参照して説明する。
図4(1)に示すように、防波堤の設置位置の海底5を、防波堤を設置する土台2を収容できる幅を浚渫して基礎面を水平に均す。
次に、図4(2)に示すように、予め土台2の収容部20の内部に堤体10を設置したものを、堤体10が水平移動しないように車輪16をロックした状態で設置現場に運搬し、浚渫してある基礎面に沈設する。続いて、同様に隣接する土台2を沈設し所定の長さの防波堤とする。
図4(3)に示すように、沈設した土台の両脇を元の海底面まで埋め戻しを行う。
最後に、図4(4)に示すように堤体10の中空部に土砂、砕石等で中詰土砂30を充填し、堤体の頂部にコンクリートを打設して蓋を形成してスライド式防波堤1を完成させる。
10 堤体
15 貫通穴
16 車輪
2 土台
20 収容部
25 壁体
26 控え
27 排出口
4 ガイド
5 海底
Claims (3)
- 断面が溝型の収容部を形成した土台に、収容部の幅より小さな幅の堤体が設置されており、その堤体の底面には転動体が設けてあり、土台の収容部には溝を横断して両端が溝の壁に固定されたガイドが設けてあり、このガイドは堤体を貫通するものであると共に、堤体とガイドの間には摩擦材が設けてあり、堤体が外力を受けて収容部内をスライドして移動する間に堤体が受ける外力エネルギーを消費させるようにしてあるスライド式防波堤。
- 請求項1において、転動体が、車輪、ローラ、またはベアリングのいずれかであるスライド式防波堤。
- 請求項1または2において、土台の溝内の底面を凹面とすると共に堤体底面を凹面に合致する凸面とし、ガイドが堤体底面の凹面に合わせて湾曲させてあり、外力を受けてスライド移動した堤体が重力によって凹面の中心に自動復帰するようにしたスライド式防波堤。
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