JP2015018636A - リモート調光制御照明システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】照明装置1a〜1cが天井などに配設されている。タブレット端末2は無線により各照明装置と通信することができる。タブレット端末2から指示を与えることにより各照明装置に対し調光・調色を行え、さらに照明装置のグループ化を図ることができグループ単位で調光・調色が可能である。自己診断を行うことができ、各照明装置は自己診断の結果、ある部位に故障がある場合、その故障情報をタブレット端末2に送信する。
【選択図】図1
Description
また、調光・調色装置は壁に設置されているため、その場所まで移動して操作する必要があり、調光・調色装置から死角になるところの照明器具の調光・調色は困難であった。
特に、店舗やショーウインドウなど外光が入るところでの調光・調色は、季節、天候などでその時々に応じて最適な調光・調色が必要とされるため、固定の調光・調色では限界があった。
図10は有線により調光制御を行う照明装置の概略システム図である(以下、従来例1という)。
照明装置101a,101b,101cおよび調光コントローラ102を設置した後、照明装置101a,101b,101cを光らせるための電力線と、調光するための調光信号線を接続しており、調光コントローラ102は固定された位置となっていた。このシステムは調光コントローラ102が設置してある場所で、照明装置を個別に明るさ調整つまみ103a,103b,103cなどにより明るさや色温度、場合によっては方向指定ボタン104a,104b,104cにより照射する方向などを制御していた。
照明装置111a,111b,111cが電力線に接続され、照明装置111a,111b,111cの明るさ、および方向を制御する調光コントローラ112は調光指示などを赤外線117により照明装置111a,111b,111cに送るように構成されている。調光や方向制御をする場合、対象となる照明装置に赤外線117を向け、照明装置番号選択ボタン115を操作することにより照明装置番号116を入力し、明るさ調整つまみ113により明るさ、または方向指定ボタン114により照明装置が照らす方向を変えることが可能である。
照明装置121a,121b,121cが電力線に接続され、各照明装置121a,121b,121cの明るさおよび方向を制御する調光コントローラとなる装置はタブレット端末122である。PC123に無線装置(ZigBee(登録商標)方式)を内蔵させ、タブレット端末122の画面上でタッチ入力方式で各照明装置の設定をして、方向指定などを制御するように構成されている。ダブレット端末122とPC123は無線LANにより接続され、調光信号などのデータの送信を行う。PC123は無線を用いるため、配置する位置は制限されず、無線電波124が届けば、照明装置が直接視認できない位置からでも操作が可能である。
特許文献1はリモコン送信機と照明器具本体との間を赤外線通信により行うもので、リモコン側に照明器具の点灯状態(調光比%)を表示する技術が開示されている。
特許文献2はマイクロコンピュータを備えたLED照明灯の構成を開示しており、個別にIDを持ち、それぞれ無線通信機能(Bluetooth(登録商標))を内蔵し、遠隔地からの操作やデータ収拾,照明器具周辺のコントロールが可能なように構成されている。
特許文献3はそれぞれ固有の個体識別番号を設定された照明器具であって、無線送信機によって任意の照明器具の光量や角度(向き)を個別に制御する構成を開示している。そして、照明器具のLED光源の調光器における調光手段を、PWM方式による光量調節で行うことが記載されている。
特許文献2は、マイクロコンピュータを内蔵し、自己診断回路を持ち、不具合があった場合、異常箇所を検知できるとの記載はあるが、具体的な構成の説明は存在しない。
特許文献3の無線送信機は、個体識別番号を選択し、選択した照明器具に方向を制御する駆動信号と調光器の駆動操作信号を送るものであるが、照明装置をグループでまとめ、個別またはグループで調光制御し、自己診断や全体の調光の状態を表示したり、故障のチェックを行ったりする操作および機構は搭載されていない。
本発明の請求項2は請求項1記載の発明において前記コントローラ部に、既に設定されている各照明装置の調光データを記憶するメモリ部を有し、前記メモリ部に前記調光データが存在する場合、該調光データを読み出し、照明装置の追加処理,照明装置の移動処理または照明装置の削除処理を行うことを特徴とする。
本発明の請求項3は一以上の照明装置,無線により前記各照明装置を制御するコントローラ部とからなるリモート調光制御照明システムであって、前記照明装置は、前記コントローラ部と通信を行う無線部と、制御部と、照明制御信号により示された明るさの増減を制御する波形を発生する照明制御波形発生部と、前記照明制御波形発生部の波形で明るさを制御され駆動される、1以上のLEDとを有し、前記コントローラ部は、表示部を有する端末であって、前記表示部に表示されるか、該端末に備わる選択ボタン,入力ボタン,決定ボタンによって入力する入力部と、前記各照明装置と通信を行う無線部と、制御部とを有し、前記照明装置の制御部は、前記コントローラ部の制御部からの指示によるまたは照明装置自らが行う自己診断により異常であれば、故障の内容を示す情報を発生し、該情報を前記コントローラ部の制御部に送り、配置を示す各照明装置の表示画面に前記情報に基づきLEDの故障の状態を表示することを特徴とする。
本発明の請求項4は請求項3記載の発明において前記自己診断は電源投入時,コントローラ部から指示があったとき,または常時監視状態で行うことを特徴とする。
本発明の請求項5は請求項1,2,3または4記載の発明において前記コントローラ部はタブレット入力式端末であることを特徴とする。
本発明の請求項6は請求項1,2,3,4または5記載の発明において前記無線部はBluetooth(登録商標)規格の無線機であることを特徴とする。
本発明の請求項7は請求項1,2,3,4,5または6記載の発明において前記照明制御波形発生部は指示通りの調光をするためのPWM発生部であることを特徴とする。
本発明の請求項8は請求項1,2,3,4,5,6または7記載の発明において前記調光に加えて調色も行うことを特徴とする。
また、照明装置に搭載された制御部に内蔵されている自己診断機能により、各照明装置のLEDの故障、回路の故障、無線装置の故障、断線などの情報をコントローラ部でモニタできるため、保守点検が照明装置設置箇所まで行くことなく簡単に事前に行うことができる。照明装置設置時の点検にも利用できるため、工事時間の削減が可能になる。
また、照明装置の追加,変更,移動,削除なども特別な工事を必要としないため、工事途中の設計変更に対して、コントローラ部による照明装置の追加変更、照明装置の通信トポロジー変更の簡素化、およびPCの機材を削減できることにより、設計変更による費用と変更期間が増加することを防ぐことができる。後日、照明器具の追加がある場合は、コントローラ部による照明装置の追加変更を専門業者に委託する必要がなく、かつユーザが簡単に変更できるので、追加による費用と工事時間の削減が可能になる。
図1は本発明によるリモート調光制御照明システムの構成を説明するための図である。照明装置1a,1b,1cは設置位置として建物の天井,壁などに配置される。配置形態は天井埋め込みの一体形や吊す場合の分離形として構成することができる。
配置される天井などには照明装置1a,1b,1cに電力を供給するための電力線が配設されている。この電力線の電力が供給されるように各照明装置は取り付けられる。この例は照明装置3個の例を示しているが、数には特別の制限はなく多数設置することが可能である。
グループ分けの例としてタブレット端末2の液晶画面上に表示されるメッシュ照明装置配置枠30(図6参照)に示されている。図6に示すように例えば、4×Dの位置30aに配置された照明装置1(登録名)と、4×Eの位置30b,4×Fの位置30cおよび4×Gの位置30dに配置された各照明装置3,4,8は1つのグループを形成し、グループリストに表示されているグループ名「AA10」になっており、これらの照明装置は20%に調光されている。各グループを示す枠はそれぞれ異なる色が付されている。
上記のように配設された各照明装置に対し調光を行うためのコントローラ部としてタブレット端末2が用意されている。タブレット端末2は無線(Bluetooth(登録商標 以下同様)方式)により各照明装置に調光指示,調色指示,自己診断指示などを送信し、また、各照明装置から送られてくる照明装置の自己診断結果の故障情報などを受信することができる。
なお、この実施の形態では方向変更やタイマ設定制御のための回路構成については記載していない。
天井などに取り付けられる照明装置1a〜1cはアンテナ11,無線モジュール(Bluetooth)12,制御部(マイコンなど)13,照明制御波形発生部であるPWM発生部14a〜14c,増幅部15a〜15cおよびLED17a〜17nを含むLED部16を備えている。
電源部18は家庭用交流電源19を各回路対応のDC電圧に変換し、各回路に供給する。電源部18は、AC100VからLEDに流すために必要なDC電源,制御部13や無線モジュール12を駆動するDC電源を生成する。
タブレット端末2から送られてくるBluetooth規格の搬送波をアンテナ11で受信すると、搬送波は無線モジュール12で復調されディジタル処理される。無線モジュール12で復調・ディジタル処理され取り出された信号(調光指示のためのデータ信号,調色指示のためのデータ信号など)は制御部13に送られ、ここでデータの解析が行われ、調光データであれば、調光量が演算されて算出される。タブレット端末2と無線モジュールは、最初にお互いに機器を認識するためにペアリングを行い、待機状態にしておくことにより、送信データの遅れを最小限にすることができる。
制御部13はこのように自己診断した結果(故障を検出した場合のみ)をデータ化して無線モジュール12を通じアンテナ11からタブレット端末2に送信する。
この実施の形態では3つのLED駆動系統のLEDが発生する照明光の色温度がそれぞれ異なるようにすることができる。この場合、各LED駆動系統の調光量を同じではなく、異ならせることにより調色も可能となる。
アンテナ11で受信した信号はBluetoothIC132でディジタル処理されて電圧レベル変換器135に送られ、電圧レベル変換された信号は制御部13にシリアル信号135aとして送られる。一方、制御部13から送られるシリアル信号135aは電圧レベル変換器135,BluetoothIC132を経由してアンテナ11からBluetooth規格の搬送波が送信される。
制御部13からリセット信号135bが送られた場合、BluetoothIC132は動作を初期化する。無線モジュール12は専用の電源134が供給され、BluetoothIC132は動作に必要なクロック131が供給される。
コントローラ部であるタブレット端末2は、液晶画面の表示部29,タッチ入力式の入力部28,アンテナ21,無線モジュール22,メモリ部23,制御部24,電源部25で構成されている。電源部25はタブレット端末2内の電気回路を駆動するためのDC電源である。家庭用AC100Vは充電器27によりタブレット端末2用のDC電源に変換され、電源部25はこのDC電源を充電し、各回路に対応のDC電圧を供給する。
タッチ入力方式で入力部28より入力された情報は、制御部24で分析され、分析結果情報がユーザが視覚で理解できるように液晶画面の表示部29に表示される。
ユーザはこのような操作により調光,自己診断を指示するなどのデータを作成し、無線モジュール22よりアンテナ21で調光データ,自己診断指示データなどを無線送信する。
制御部24はCPUやMPUなどの中央演算器で構成されている。メモリ部23は本発明の動作プログラムを格納するとともにワーキングメモリとして機能する。また、一時的に必要なデータを記憶する。さらに入力された情報や表示するデータも格納される。
タブレット端末2に電源が投入される(ステップ(以下「S」という)01)と、タブレット端末2は初期化を実行する(S02)。初期化動作によって、画面上にアプリのアイコンなどが表示され、タッチ操作によりタブレット端末2が動作を開始できるようになる。画面上に照明装置の光量を調整するアプリ(照明コントロール)のアイコンが表示され、このアプリにタッチして起動する(S03)と、例えば図6で示すような画面が表示される。タブレット端末2の制御部24によって上記動作が実行される。
したがって、このような場合、故障データ受信(S04),自己診断(S06)指示の信号は入らないため、ユーザがタブレット端末2の照明コントロールの画面の各ボタンを操作(タッチ,ドラッグ)することによりデータ作成が行なわれる(S08)。データ作成の流れの詳細は図5に一例が示されている。
この流れに沿って各照明装置の登録を行う(新たに設置する照明装置の名称登録,位置登録,調光量,グループ化など)と、例えば図6で示されるような各照明装置の配置となる。このように配置された照明装置のデータはメモリ部23に保存される。そして、データ送信(S09)が行われ、無線により該データが照明装置側に送られる。
一方、制御部24は終了するか否かを判断し(S10)、ユーザが終了の操作をしなければ、S04の故障データを受信するか否かの判断の手前に戻り、さらなるデータ入力を待つ。ユーザが終了の操作をすれば、S02の手前に戻る。
照明装置の電源ONにより(S21)、初期化がなされる(S22)。タブレット端末側からの送信データを受信するための受信可能状態となり、既に照明装置が機能している場合は、前回に設定された照明装置の調光データを制御部13内のメモリ部に格納しており、調光動作状態となる。すなわち、制御部13は前回値が存在する場合、データ受信判断(S23)でYes、自己診断の有無判断(S24)でNoとなり、データ分析(S26)をして制御部13内のメモリ部に前回値を再度保存する(S27)。そしてPWM発生部14a〜14cはPWMを発生し(S28)、LED駆動部16a〜16cを駆動してLED17a〜17nを高速点滅させ、前回値通りの明るさの照明を維持する。
制御部13はタブレット端末2からデータを受信していない場合、Noとなり待機状態となる。データを受信した場合、自己診断の有無の判断に移る(S24)。Noであれば、調光データであるので、上記と同様、S26〜S28のように動作しタブレット端末からの調光指示の通りの明るさにLEDは駆動される。
自己診断の結果、正常である場合は、タブレット端末2に送信することなく待機状態に入る(S23)。
なお、図4の流れ図では省略されているが、照明装置がタブレット端末からの指示ではなく、照明装置側で常時、自己診断機能を起動しておき(一定時間毎でも良い)、監視することもできる。照明装置側の常時監視で故障を検出した場合、故障情報をタブレット端末2に送信することとなるが、この時点でタブレット端末2の照明コントロールが立ち上がっていないとき、受信表示できないためユーザはその後にタブレット端末2の照明コントロールを立ち上げたとき、その照明装置の故障を知ることができる。
自己診断を行うタイミングは、照明装置電源投入時と,タブレット端末から指示があった時および常に監視する状態とがあり、どのタイミングで行うかを予め決めておくことができる。
制御部24は照明コントロールのアプリが起動されると、照明装置のいずれかから故障データを受信するか否かを監視する(S04)。故障データが送られてくれば、図9の右下の38に示すように例えば「照明装置15のM−1部分が故障しました」と表示される(S05)。これは「15」の名称の照明装置の「M−1」という故障部位を示すものである。故障データの受信がなければ、自己診断指示を行うか否かの判断を行う(S06)。ユーザが自己診断の操作を行えば、診断命令セットがなされる(S07)。そしてデータ作成(S08)のステップを通過し、照明装置に対し自己診断指示のデータが送信される(S09)。ユーザの自己診断操作は、図6の左側の診断ボタン33cにより行うことができる。 自己診断の操作が行われない場合、ユーザが端末登録やグループ編集などのデータ作成操作を行うことによりデータ作成へと進むことになる(S08)。
タブレット端末2の制御部24は自己診断指示があるか否かを判断する(S31)。この判断指示があるか否かの機能は図4のS04からの自己診断を行うか否かのS06に対応する。
自己診断指示がなされていれば、自己診断命令のデータがセットされ(S45)、セットされたデータがメモリ部23に保存される(S46)。
制御部24は、まず照明装置が追加されたか否かを判断する(S33)。ユーザが新規ボタン34aをタッチすると、照明装置追加が可能になる。続いて、例えば、メッシュ照明装置配置枠30の9×Cの位置にタッチすると、点線で示すその部分の枠が太枠の表示となり(S34)、「ダミー」と文字が表示される。
そして、変更ボタン34bをタッチし照明装置を特定するため名称として番号を入力する(S35)。この例では「9」の番号が入力された状態が示されている。照明装置の名称は番号以外の符号,文字を用いることができる。
なお、タブレット端末2と照明装置側のペアリングについては、フローが複雑になるのでここでは記載していないが、新規の端末を選択して追加するとき(S34またはS35)でも、アプリを起動した直後に全ての機器と事前にペアリングをしておくことでもできる。
枠37aにはグループ名を入力して登録する(S37)。この例では「EFG」のグループ名が入力されている。枠38aには明るさを入力する(S38)。明るさ調整スライダ35aにタッチし左右に移動させることにより明るさを設定することができる。この例では明るさ調整スライダ35aは中央より少し右に位置し、明るさ表示の枠35eに「70」(%)が入力されている。明るさは、明るさ調整スライダ35aを左右に移動させることでも変化させられるが、その横にある明るさ調整ボタン35bまたは35cをタッチすることでも変更できる。明るさを設定した後、その下の送信方式表示ボタン35dにタッチすると枠38aに「70」(%)が表示されるとともに、データが、そのグループに送信され明るさが変更になる。送信方式選択ボタンである送信選択(一括/逐次)ボタン35fにタッチすると、一括と逐次が交互に変更される。変更されるたびに変更された送信方式が表示される。図6では一括が表示されている。逐次を選択した場合には、明るさ調整スライダ35aを左右に動かす、もしくはその横にある明るさ調整ボタン35bまたは35cをタッチするたびに明るさ表示の枠35eの数値が変化し、データがそのグループに送信され明るさが変更になる。
制御部24は明るさ入力が行われた後、照明装置追加のステップ前に戻り、照明装置の追加,移動,削除を監視する動作に戻る。
ユーザは照明装置を移動させたい場合、端末登録の移動ボタン34dにタッチすることにより行うことができる。
制御部24は照明装置追加の監視を行うとともに照明装置の移動,削除が操作されたか否かを監視している(S39,S43)。
移動ボタン34dがタッチされると、メッシュ照明装置配置枠30に配置されているいずれの照明装置も移動可能となる。ここで、新規に作られたグループ「EFG」の「9」の照明装置の移動を行う場合、9×Cの位置の枠36aに一定時間タッチをして6×Cの位置までドラッグすると、9×Cの位置での枠36aの太枠表示は消え、6×Cの位置に枠36a’が表示される(S40,S41)。これにより所望の位置に移動させることができる。
既にあるグループに属している照明装置を移動させる場合も上記と同様な操作によって任意の位置に移動させることができる。
番号「10」「11」「12」「13」の照明装置が枠30e〜30hに配置されており、このグループ名を「AB20」31bとする。メッシュ照明装置配置枠30に配置されているグループの枠と対応のグループ名の枠は同じ色で表示されており、上述したようにグループ毎に異なる色が用いられている。例えばグループ名「AA10」「AB20」「BB10」「JK1L」「ABCD」および「EFG」はそれぞれ「レッド」「オレンジ」「ピンク」「ブルー」「イエロー」および「グリーン」などグループ作成時に自動的に色付けされる。
グループ名の「AB20」31bのボタンにタッチし、これを照明装置「9」の枠36a’の6×Cの位置までドラッグすることにより、番号「9」の照明装置をグループ名「AB20」31bに加えることができる。グループ化によってそのグループに加えられる照明装置の明るさはグループ名の「AB20」の明るさ50%となり、36a’の枠の色もグループ名の「AB20」と同じ色(オレンジ色)に変わる。
制御部24はグループ化した後、照明装置追加のステップ前に戻り、照明装置の追加,移動,削除を監視する動作に再度入る。
削除ボタン34cがタッチされる(S43)と、メッシュ照明装置配置枠30に配置されている、いずれかの照明装置の配置登録の削除が可能となる。メッシュ照明装置配置枠30の削除したい番号の照明装置の配置位置にタッチすると、その番号の照明装置の登録は削除される(S44)。
グループ単位で削除する場合は、削除ボタン33bをタッチし、グループ名の枠をタッチすることにより、タッチされたグループ名は消え、タッチされたグループ名対応の配置の枠の色は無色となり、いずれのグループにも属さない状態となる。この状態は照明装置としては登録されているが、どのグループにも属していないため明るさはコントロールされておらず、新たなグループに属させるか、タブレット端末から削除する操作に進むことになる。
削除を行った後は照明装置追加のステップ前に戻りつぎの操作を監視する。
制御部24は照明装置の削除の操作がなされたか否かの判断のS43において、削除の操作がなされないと判断した場合、追加,移動および削除で変更したデータ(変更していない場合も含む)をメモリ部23に保存する(S46)。
なお、ここでは、削除ボタンをタッチ(S43)してから削除したい番号の照明装置の配置位置にタッチ(S44)する例を挙げたが、先に、削除したい番号の照明装置の配置位置にタッチしてから、削除ボタンをタッチすることも可能である。これにより、先に対象の番号もしくはグループ名を指定してから、変更、移動、削除などをすることができ、操作手順や操作ボタンの数を減らせることができる。
本発明のための専用のコントローラ部は図3に示すタブレット端末の構成であるが、一般に市販されているスマートフォンやタブレット端末を用いることができる。
端末レイアウトは以下のように構成されている。
画面の略中央部にメッシュ照明装置配置枠30が表示されている。横×縦は20×10のメッシュ枠構造の例を示している。このメッシュ枠構造は多数の照明装置が配置される天井や壁などの大きさ,照明装置が取り付けられる位置に対応している。取付範囲が広い天井などではメッシュの数を増加させ、取付け範囲が狭い場合はメッシュの数を少なくすることができる。このような構造により広範囲におよぶ照明装置の取付がきめ細かく配置登録することが可能となる。また、実際の天井などの取付位置とメッシュ構造の各枠位置とを対応付けているため、実際の照明装置の番号などの名称を確認しなくても、メッシュ構造上の番号を付した照明装置の配置枠を見れば、どの位置の照明装置かをユーザは容易に認識することができる。
端末レイアウトは画面左側にグループリストのグループ名を付したボタン31a〜31eと明るさの枠32a〜32eが配置され、さらにその下に新規ボタン33a,削除ボタン33b,診断ボタン33cが配置された構造になっている。
端末登録の変更ボタン34bはユーザがタッチすることにより登録名を変更することができる。例えば12×Dの位置の登録名「30」の照明装置の名称を他の番号,符号などに変更することができる。
その他のボタンである、グループリストの新規ボタン33a,削除ボタン33b,診断ボタン33c,端末登録の新規ボタン34a,削除ボタン34cおよび移動ボタン34dは、図4,図5の流れ図によるタブレット端末,照明装置の動作説明で用いたように機能する。
(a)は明るさの指示をするデータ構造の一例を示すもので、データ部50a、50bと改行部51より構成されている。例えば、明るさを調光率70%、調色50%としたとき、それぞれ10倍して700、500を送信する。より細かい明るさを設定するためである。また、改行部51はデータの有効性を示すため明るさのデータの後に付加される。
(b)は自己診断命令のデータ構造で、指示部52と改行部53より構成されている。自己診断の命令を「1」として送る。また、改行部53は明るさのデータ構造と同様、データの有効性を示すため自己診断命令の後に付加される。
(d)は各故障部位に対する故障を示すデータの関係を示す図である。
故障部位A,B,C,D・・・は例えばそれぞれLEDの温度,電源電圧,受信部,PWM発生部・・・とすると、故障情報のデータ「1」が意味するのは故障部位はLEDの温度である。同様にデータ「2」「4」「8」「16」が意味するのは故障部位がそれぞれ電源電圧,受信部,PWM発生部,・・・である。例えば「3」のデータの場合、故障部位は、LEDの温度と電源電圧である。
自己診断は照明装置電源投入時,タブレット端末から指示があった時,常に監視する状態の3つのタイミングがある。
照明装置の制御部13はいずれのタイミングでも自己診断を行うことができ、自己診断の指示があるか否かを監視している(S50)。
例えば、タブレット端末2から自己診断の指示が送られてくると、自己診断を実施し(S51)、データ分析を行う(S52)。診断内容は、LEDに接続した温度センサからの温度情報,電源に接続された電圧センサからの電圧値,受信部(無線モジュール12)の信号およびPWM発生部の出力をモニタするセンサから出力を、正常状態の場合のデータと比較することにより正常か、異常かを判断する(S52)。異常であれば、故障情報をセットし(S53)、タブレット端末2にその故障情報を送信する(S54)。
実施の形態では、必ず無線モジュールを搭載し無線によりタブレット端末からの調光指示などを受信するように構成した照明装置の例を説明したが、一定のグループが後で変更することのない固定的な配置とする取り付けがなされる場合、1つの照明装置は無線モジュールによって調光指示を受ける主照明装置として構成し、そのグループを構成する他の照明装置は無線モジュールを搭載することなく有線により主照明装置に接続し、タブレット端末から/への通信は主照明装置を介して行う構成にすることも可能である。さらに他の照明装置には無線モジュール,マイコンなどの制御部も搭載することなく、PWM発生部以降の構成のみとし、主照明装置に有線で接続する構成も可能である。このような簡易な回路を含んで照明システムを構成することにより照明システムの低価格化を図ることができる。
2 タブレット端末(コントローラ部)
3 無線(Bluetoothによる)
11,21 アンテナ
12,22 無線モジュール(無線部)
13 制御部(マイコンなど)
14a,14b,14c PWM発生部(照明制御波形発生部)
15a,15b,15c 増幅部
16 LED部
16a,16b,16c LED駆動部
17a,・・・,17n LED
18,25 電源部
19 AC電源
23 メモリ部
24 制御部(CPUなど)
26 バッテリー
27 充電器
28 入力部(タッチパネル方式)
29 表示部(液晶画面)
30 メッシュ照明装置配置枠
132 Bluetooth IC
134 電源
135 電圧レベル変換器
Claims (8)
- 一以上の照明装置,無線により前記各照明装置を制御するコントローラ部とからなるリモート調光制御照明システムであって、
前記照明装置は、
前記コントローラ部と通信を行う無線部と、
制御部と、
照明制御信号により示された明るさの増減を制御する波形を発生する照明制御波形発生部と、
前記照明制御波形発生部の波形で明るさを制御され駆動される、1以上のLEDと、
を有し、
前記コントローラ部は、
表示部を有する端末であって、
前記表示部に表示されるか、該端末に備わる選択ボタン,入力ボタン,決定ボタンによって入力する入力部と、
前記各照明装置と通信を行う無線部と、
制御部と、
を有し、
前記コントローラ部の制御部の制御に基づき各照明装置に調光指示を送信し、前記照明装置の制御部は調光指示にしたがって前記照明制御波形発生部により調光信号を発生し、照明装置内の調光指示されたLEDを駆動し、
かつ、各照明装置を配置態様に基づきグループ化し、グループ単位で調光を可能にし、各照明装置の調光の状態を図形化して前記コントローラ部の表示部に表示することを特徴とするリモート調光制御照明システム。 - 前記コントローラ部に、既に設定されている各照明装置の調光データを記憶するメモリ部を有し、
前記メモリ部に前記調光データが存在する場合、該調光データを読み出し、照明装置の追加処理,照明装置の移動処理または照明装置の削除処理を行うことを特徴とする請求項1記載のリモート調光制御照明システム。 - 一以上の照明装置,無線により前記各照明装置を制御するコントローラ部とからなるリモート調光制御照明システムであって、
前記照明装置は、
前記コントローラ部と通信を行う無線部と、
制御部と、
照明制御信号により示された明るさの増減を制御する波形を発生する照明制御波形発生部と、
前記照明制御波形発生部の波形で明るさを制御され駆動される、1以上のLEDと、
を有し、
前記コントローラ部は、
表示部を有する端末であって、
前記表示部に表示されるか、該端末に備わる選択ボタン,入力ボタン,決定ボタンによって入力する入力部と、
前記各照明装置と通信を行う無線部と、
制御部と、
を有し、
前記照明装置の制御部は、前記コントローラ部の制御部からの指示によるまたは照明装置自らが行う自己診断により異常であれば、故障の内容を示す情報を発生し、該情報を前記コントローラ部の制御部に送り、配置を示す各照明装置の表示画面に前記情報に基づきLEDの故障の状態を表示することを特徴とするリモート調光制御照明システム。 - 前記自己診断は電源投入時,コントローラ部から指示があったとき,または常時監視状態で行うことを特徴とする請求項3記載のリモート調光制御照明システム。
- 前記コントローラ部はタブレット入力式端末であることを特徴とする請求項1,2,3または4記載のリモート調光制御照明システム。
- 前記無線部はBluetooth規格の無線機であることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載のリモート調光制御照明システム。
- 前記照明制御波形発生部は指示通りの調光をするためのPWM発生部であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載のリモート調光制御照明システム。
- 前記調光に加えて調色も行うことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載のリモート調光制御照明システム。
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