JP2015018094A - 形状可変光学素子 - Google Patents

形状可変光学素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2015018094A
JP2015018094A JP2013144904A JP2013144904A JP2015018094A JP 2015018094 A JP2015018094 A JP 2015018094A JP 2013144904 A JP2013144904 A JP 2013144904A JP 2013144904 A JP2013144904 A JP 2013144904A JP 2015018094 A JP2015018094 A JP 2015018094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode layer
electrode layers
electrolyte membrane
driving
layers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013144904A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6024610B2 (ja
Inventor
章人 豊田
Akito Toyoda
章人 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013144904A priority Critical patent/JP6024610B2/ja
Publication of JP2015018094A publication Critical patent/JP2015018094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6024610B2 publication Critical patent/JP6024610B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

【課題】形状可変光学素子20において、光反射面31を所望の曲面形状に変形させる。【解決手段】制御回路40が電極層30と駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)との間に電圧を印加した際に、電解質膜DX(1、1)・・・・DX(m、n)は、それぞれ、長手方向の中央部60が対向電極層領域30A側(或いは、駆動用電極層X(i、j)側)に凸になるように屈曲する。このため、駆動用電極層(1、1)・・・X(m、n)は、それぞれ対応する電解質膜DX(i、j)に沿うように円弧になる。このとき、すべてのjについてΔXd(i、j)=Xr(i、j)?Xθ(i、j)が成立する。これに伴い、光反射面31は、電解質膜DX(1、1)・・・・DX(m、n)のそれぞれの屈曲に伴って曲面形状に変形する。【選択図】図1

Description

本発明は、形状可変光学素子に関するものである。
従来、形状可変光学素子において、電解質膜と、電解質膜の表面側に配置されている複数の第1電極層と、電解質膜の裏面側に配置されている複数の第2電極層とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
複数の第1電極層および複数の第2電極層は、それぞれ、厚み方向から視て正方形に形成されている。そして、複数の第1電極層は、それぞれ、複数の第2電極層のうち対応する第2電極層に対して電解質膜を介して対向するように配置されている。第1、第2の電極層の間に第1電極層毎に制御回路が電圧を印加する際に、第1、第2の電極層の間の電界に沿ってイオンが第1電極層毎に移動することにより、電解質膜が第1電極層毎に屈曲することになる。このため、電解質膜を複数の第1電極層および複数の第2電極層とともに、第1電極層毎に変形させることが可能になる。
特許4646530号明細書
本発明者は、上記特許文献1の電解質膜の第1電極層側(或いは、第2電極層側)に光反射面を配置して、電解質膜の変形に伴って光反射面を変形させる形状可変光学素子を構成することを検討した。
形状可変光学素子によって光源から出射される光を所望の方向に反射させるには、形状可変光学素子をそれに対応した曲面形状に変形させることが必要になる。しかし、複数の第1電極層および複数の第2電極層は、それぞれ、上述の如く、厚み方向から視て正方形に形成されている。このため、複数の第1電極層および複数の第2電極層が、それぞれ、面方向に亘って剛性が同一になっている場合には、複数の第1電極層の剛性と複数の第2電極層の剛性とが電解質膜の変形を妨げることとなり、電解質膜を4隅を吊り上げた座布団のような曲面形状以外に変形させることができない。これにより、光反射面を所望の曲面形状に変形させることができない。
本発明は上記点に鑑みて、光反射面を所望の曲面形状に変形させることを可能にした形状可変光学素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、電解質膜(DX(1、1)・・・DX(m、n)、DY(1、1)・・・DY(m、n))と、電解質膜の一面に沿って膜状に形成されている第1電極層(30)と、電解質膜のうち一面に対する反対側の他面に沿う膜状で、かつ短冊状に形成されている複数の第2電極層と、第1の電極層および複数の第2電極層のうちいずれか一方に対して他方の反対側に配置されて光を反射する光反射面(31)と、を備え、第1電極層と複数の第2電極層との間に制御回路(40)から電圧が与えられた際に、第1電極層と複数の第2電極層との間の電界に沿ってイオンが電解質膜内を第2電極層毎に移動して、電解質膜が第1電極層および複数の第2電極層とともに、第2電極層毎に屈曲するようになっており、iを第2電極層のY方向の座標とし、jを第2電極層のX方向の座標とした複数の第2電極層は、X方向に平行になるようにそれぞれ配置されて、かつマトリックス状に配列されている複数の駆動用電極層X(i、j)を備え、制御回路から第1電極層と複数の駆動用電極層X(i、j)との間に電圧が印加された際に、電解質膜が駆動用電極層X(i、j)毎に屈曲して、すべてのjについて複数の駆動用電極層X(i、j)がそれぞれ円弧になり、駆動用電極層X(i、j)における円弧の長さをΔXdとし、曲率半径をXr(i、j)とし、中心角をXθ(i、j)としたときに、ΔXd=Xr(i、j)×Xθ(i、j)が駆動用電極層X(i、j)毎に成立して光反射面が曲面状に形成されるようになっていることを特徴とする。
以上により、制御回路から第1電極層と複数の駆動用電極層X(i、j)との間に駆動用電極層毎に所定の電圧を印加することにより、光反射面を所望の曲面形状に変形させることが可能になる。
なお、駆動用電極層X(i、j)における円弧の長さとは、駆動用電極層X(i、j)の長手方向一端と長手方向他端との間において駆動用電極層X(i、j)の面に沿うように測定される最短距離のことである。
請求項2に記載の発明では、複数の第2電極層は、Y方向に平行になるようにそれぞれ配置されて、かつマトリックス状に配列されている複数の駆動用電極層Y(i、j)を備え、複数の駆動用電極層X(i、j)のうち対向する2つの駆動用電極層X(i、j)、X(i+1、j)と、複数の駆動用電極層Y(i、j)のうち対向する2つの駆動用電極層Y(i、j)、Y(i、j+1)とが矩形領域を囲むように複数の駆動用電極層X(i、j)および複数の駆動用電極層Y(i、j)が配列されており、制御回路から第1電極層と複数の駆動用電極層Y(i、j)との間に電圧が印加された際に、すべてのiについて複数の駆動用電極層Y(i、j)がそれぞれ円弧になり、駆動用電極層Y(i、j)における円弧の長さをΔYdとし、曲率半径をYr(i、j)とし、中心角をYθ(i、j)としたときに、ΔYd=Yr(i、j)×Yθ(i、j)が駆動用電極層Y(i、j)毎に成立して光反射面が曲面状に形成されることを特徴とする。
以上により、制御回路から第1電極層と複数の駆動用電極層Y(i、j)との間に駆動用電極層毎に所定の電圧を印加することにより、多くの種類の曲面形状に光反射面を変形させることが可能になる。
なお、駆動用電極層Y(i、j)における円弧の長さとは、駆動用電極層Y(i、j)の長手方向一端と長手方向他端との間において駆動用電極層Y(i、j)の面に沿うように測定される最短距離のことである。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態におけるヘッドアップディスプレイの構成を示す図である。 第1実施形態における形状可変光学素子の正面図である。 第1実施形態における形状可変光学素子の背面図である。 図2中IV−IV断面図である。 第1実施形態における形状可変光学素子を背面側から視た透視図である。 第1実施形態における形状可変光学素子の製造工程を示すフローチャートである。 第1実施形態におけるヘッドアップディスプレイの電気的構成を示す図である。 第1実施形態における形状可変光学素子の作動を示す図である。 第1実施形態における形状可変光学素子を構成する電解質膜を示す図である。 第1実施形態において駆動用電極層の円弧の長さ、曲率半径、および中心角の関係を示す図である。 第1実施形態において、形状可変光学素子の駆動用電極層の作動を示す図である。 第1実施形態の形状可変光学素子において、線S1とその目標としている曲線SKとの関係を示す図である。 本発明の第2実施形態における形状可変光学素子の作動を説明するための図である。 第2実施形態における形状可変光学素子の形状としての目標値を示す図である。 第2実施形態の駆動用電極層において線S2とその目標としている曲線SK’との関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1に本発明の形状可変光学素子が適用される自動車用のヘッドアップディスプレイ1の第1実施形態の構成を示す。
ヘッドアップディスプレイ1は、図1に示すように、表示装置10、および形状可変光学素子20を備える。表示装置10は、表示光を面状に出力する。形状可変光学素子20は、表示装置10から出力される面状の表示光をフロントウインドシールド21に向けて反射する。形状可変光学素子20は、その形状が変更されて、焦点距離や反射方向を変える光学素子である。
次に、本実施形態の形状可変光学素子20の構成ついて図2〜図4を参照して説明する。
本実施形態の形状可変光学素子20は、図2、図3、および図4に示すように、電極層30、駆動用電極層X(1、1)、X(1、2)、・・・X(1、n)、X(2、1)、X(2、2)、・・・X(2、n)、・・・X(m、1)、X(m、2)、・・・X(m、n)、および駆動用電極層Y(1、1)、Y(1、2)、・・・Y(1、n)、Y(2、1)、Y(2、2)、・・・Y(2、n)、・・・Y(m、1)、Y(m、2)、・・・Y(m、n)を備える。
なお、図2、図3、図4は、説明の便宜上、m=3、n=3とした例を示している。
ここで、駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)をそれぞれ駆動用電極層X(i、j)で表し、駆動用電極層Y(1、1)・・・Y(m、n)をそれぞれ駆動用電極層Y(i、j)で表した場合、i、jは次のように定義される。すなわち、iは、1≦i≦mを満たす整数であって、駆動用電極層のY方向の座標となる。jは、1≦j≦nを満たす整数であって、駆動用電極層のX方向の座標となる。
図2の電極層30は、薄膜状に形成されたもので、面方向に直交する方向(図1中紙面手前側)から見て四角形に形成されたものである。電極層30の表面は、表示装置10から発生する面状の光を反射する光反射面31を構成している。
図3の駆動用電極層X(1、1)、・・・、X(m、n)および駆動用電極層Y(1、1)、・・・Y(m、n)は、電極層30の裏面側に配置されている。駆動用電極層X(1、1)、・・・X(m、n)および駆動用電極層Y(1、1)、・・・Y(m、n)は、それぞれ、薄膜状で、かつ短冊状に形成されている。駆動用電極層X(1、1)、・・・X(m、n)は、それぞれ、電極層10の裏面側において、長手方向がX方向に平行になるように配置されている。駆動用電極層X(1、1)、・・・X(m、n)は、m×nのマトリックス状に配列されている。
駆動用電極層Y(1、1)・・・Y(m、n)は、それぞれ、薄膜状で、かつ短冊状に形成されている。駆動用電極層Y(1、1)・・・Y(m、n)は、それぞれ、電極層10の裏面側において、長手方向がY方向に平行になるように配置されている。駆動用電極層Y(1、1)・・・Y(m、n)は、m×nのマトリックス状に配列されている。
ここで、駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)のうち対向する2つの駆動用電極層X(i、j)、X(i+1、j)と、駆動用電極層Y(1、1)・・・・Y(m、n)のうち対向する2つの駆動用電極層Y(i、j)、Y(i、j+1)とが矩形状領域を囲むように配置されている。例えば、駆動用電極層X(1、1)、X(2、1)と、駆動用電極層Y(1、1)、Y(1、2)とが矩形状領域A(図3参照)を囲むように配置されている。
本実施形態では、電極層30、駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)、および駆動用電極層Y(1、1)・・・Y(m、n)は、それぞれ、アルミニウム、銀、金等の導電性金属膜からなるのである。
図4に図3中IV−IV断面図を示す。図5に、形状可変光学素子20において、駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)および駆動用電極層Y(1、1)、・・・・Y(m、n)を透視した背面図を示す。図4、図5は、説明の便宜上、m=3、n=3とした例を示している。
図4および図5に示すように、電極層30と駆動用電極層X(1、1)との間には、電解質膜DX(1、1)が設けられている。同様に、電極層30と駆動用電極層X(1、2)・・・X(m、n)との間には、電解質膜DX(1、2)、・・・DX(1、n)、DX(2、1)、DX(2、2)、・・・DX(2、n)、DX(m、1)、DX(m、2)、・・・DX(m、n)が設けられている。電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)は、駆動用電極層X(1、1)、・・・X(m、n)と同様に、m×nのマトリックス状に配列されている。電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)は、駆動用電極層X(1、1)、・・・X(m、n)のうち対応する駆動用電極層X(i、j)に対向するように配置されている。例えば、電解質膜DX(1、1)は、駆動用電極層X(1、1)に対向するように配置されている。電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)は、駆動用電極層X(i、j)毎に独立して設けられている。
電極層30と駆動用電極層Y(1、1)との間には、電解質膜DY(1、1)が設けられている。同様に、電極層30と駆動用電極層Y(1、2)、・・・Y(1、n)、Y(2、1)、Y(2、2)、・・・Y(2、n)、・・・Y(m、1)、Y(m、2)、・・・Y(m、n)との間には、電解質膜DY(1、2)、・・・DY(1、n)、DY(2、1)、DY(2、2)、・・・DY(2、n)、・・・DY(m、1)、DY(m、2)、・・・DY(m、n)が設けられている。電解質膜DY(1、1)・・・DY(m、n)は、駆動用電極層Y(1、1)、・・・Y(m、n)と同様に、m×nのマトリックス状に配列されている。電解質膜DY(1、1)・・・DY(m、n)は、駆動用電極層Y(1、1)・・・Y(m、n)のうち対応する駆動用電極層Y(i、j)に対向するように配置されている。例えば、電解質膜DY(1、1)は、駆動用電極層Y(1、1)に対向するように配置されている。電解質膜DY(1、1)・・・・DY(m、n)は、駆動用電極層Y(i、j)毎に独立して設けられている。
本実施形態の電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)、および電解質膜DY(1、1)・・・DY(m、n)は、それぞれ、短冊状でかつ薄膜状に形成されているイオン交換樹脂にイオン液体(電解液)が含浸されているものである。イオン交換樹脂としては、例えば、Nafion(Du pont社製)、Flemion(旭硝子社製)、Aciplex(旭化成社製)等の、陽イオン交換樹脂が用いられる。
本実施形態の電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)、および電解質膜DY(1、1)・・・DY(m、n)のそれぞれを弾性変形可能な半透膜35によって囲むように形成されている。半透膜35は、電極33の裏面に沿って薄膜状に形成されている。半透膜35は、電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)、およびDY(1、1)・・・DY(m、n)のうち2つの電解質膜の間において陽イオンが移動することを阻害する材料からなる多孔質膜である。本実施形形態では、半透膜35としてはセロファン、酢酸セルロース、或いはポリメタルクリル酸メチル樹脂からなるものである。
次に、本実施形態の形状可変光学素子20の製造方法について図6を参照して説明する。
まず、第1の工程では、X方向に平行に配置される短冊状の陽イオン交換樹脂膜を(m×n)個、基板の一面上に形成する。このとき、(m×n)個の陽イオン交換樹脂膜は、電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)に対応するもので、m×nのマトリックス状に配列される。
次に、Y方向に平行に配置される短冊状の陽イオン交換樹脂膜を(m×n)個、基板の一面上に形成する。このとき、(m×n)個の陽イオン交換樹脂膜は、電解質膜DY(1、1)・・・DY(m、n)に対応するもので、m×nのマトリックス状に配列される。
これにより、電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)、および電解質膜DY(1、1)・・・DY(m、n)をそれぞれ構成する(2×m×n)個の陽イオン交換樹脂膜が基板上に形成されることになる。このような(2×m×n)個の陽イオン交換樹脂膜の周囲を基板の面方向から囲むように半透膜35を形成する。これにより、(2×m×n)個の陽イオン交換樹脂膜と半透膜35とから構成される樹脂膜が基板上に成形されることになる(ステップ100)。
次の第2の工程では、樹脂膜の表面全体に銀等の導電性金属のナノ粒子を溶媒に混ぜた導電性ペーストを塗布して、樹脂膜の表面全体に導電性金属膜を形成する(ステップ110)。
次の第3の工程では、導電性金属膜の表面を研磨して光反射面31を形成する(ステップ120)。これにより、導電性金属膜の片面全体に電極層30が形成されることになる。次の第4の工程では、樹脂膜から基板を剥がす(ステップ130)。
次の第5に工程にて、樹脂膜の裏面に銀等の導電性金属のナノ粒子を溶媒に混ぜた導電性ペーストを塗布して、(2×m×n)個の短冊状の導電性金属膜を形成する。(2×m×n)個の導電性金属膜は、(2×m×n)個の陽イオン交換樹脂膜に対してそれぞれ対向するように配置されている。これにより、駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)、および駆動用電極層Y(1、1)・・・Y(m、n)が形成されることになる。
次に、第6工程で、(2×m×n)個の陽イオン交換樹脂膜にイオン液体を含浸させる(ステップS150)。このことにより、電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)、および電解質膜DY(1、1)・・・DY(m、n)が形成される。以上により、形状可変光学素子20の製造が完了することになる。
次に、本実施形態のヘッドアップディスプレイ1の電気回路構成について説明する。図7は、説明の便宜上、m=3、n=3とした例を示している。
ヘッドアップディスプレイ1は、図7に示すように、制御回路40を備える。制御回路40は、電極層30と駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)との間に直流電圧を駆動用電極層X(i、j)毎に付与する。これにより、電解質膜DX(i、j)が屈曲する。これに伴い、電極層30のうち電解質膜DX(i、j)に対向する対向電極層領域30A(図8参照)と駆動用電極層X(i、j)とが電解質膜DX(i、j)に沿うように変形する。図8(a)、(b)は、対向電極層領域30A、駆動用電極層X(i、j)および電解質膜DX(i、j)を模式的に示す図である。
例えば、駆動用電極層X(i、j)が陰極電極で、対向電極層領域30Aが陽極電極になるように制御回路40が駆動用電極層X(i、j)および対向電極層領域30Aの間に直流電圧を印加する。すると、陽イオンが電解質膜DX(i、j)内を駆動用電極層X(i、j)および対向電極層領域30Aの間の電界に沿って駆動用電極層X(i、j)側に移動する。このため、電解質膜DX(i、j)の長手方向(図9参照)の中央部60が駆動用電極層X(i、j)側に凸になるように屈曲する。これに伴い、駆動用電極層X(i、j)および対向電極層領域30Aが電解質膜DX(i、j)に沿うように変形する(図8(a)参照)。
例えば、駆動用電極層X(i、j)が陽極電極で、対向電極層領域30Aが陰極電極になるように制御回路40が駆動用電極層X(i、j)および対向電極層領域30Aの間に直流電圧を印加する。すると、陽イオンが電解質膜DX(i、j)内を駆動用電極層X(i、j)および対向電極層領域30Aの間の電界に沿って対向電極層領域30A側に移動する。このため、電解質膜DX(i、j)の長手方向(図9参照)の中央部60が対向電極層領域30A側に凸になるように屈曲する。これに伴い、駆動用電極層X(i、j)および対向電極層領域30Aが電解質膜DX(i、j)に沿うように変形する(図8(b)参照)。なお、図8(a)、(b)中の制御回路40を電源の記号で示している。
制御回路40が電極層30および駆動用電極層X(i、j)の間に印加する電圧が大きくなるほど、電解質膜DX(i、j)が大きく屈曲する。すなわち、電解質膜DX(i、j)の長手方向一端を固定した状態で、電解質膜DX(i、j)の長手方向他端が変位する量とすると,駆動用電極X(i,j)の間に印加する電圧が大きくなるほど,電解質DX(i,j)の変位量は大きくなる。
なお、制御回路40が電極層30および駆動用電極層X(i、j)の間に電圧を印加すると、電解質膜DX(i、j)の長手方向の中央部60だけでなく、電解質膜DX(i、j)の短手方向(図9参照)の中央部も対向電極層領域30A側、或いは駆動用電極層X(i、j)側に凸になるように屈曲する。しかし、電解質膜DX(i、j)が短冊状に形成されているので、電解質膜DX(i、j)において、長手方向の中央部60の変位量に比べて、短手方向の中央部の変位量は極めて小さくなる。このため、本実施形形態では、短手方向の中央部の変位量を零と見なしている。
次に、本実施形態の形状可変光学素子20の作動について図10〜図12を参照して説明する。図11、図12は、説明の便宜上、m=3、n=3とした例を示している。
まず、制御回路40が電極層30と駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)との間に直流電圧VX(1、1)・・・VX(m、n)を印加する。直流電圧VX(i、j)は、電極層30と駆動用電極層X(i、j)の間に印加される電圧である。
このとき、電解質膜DX(1、1)・・・・DX(m、n)は、それぞれ上述の如く、長手方向の中央部60が対向電極層領域30A側(或いは、駆動用電極層X(i、j)側)に凸になるように屈曲する。このため、駆動用電極層(1、1)・・・X(m、n)は、それぞれ対応する電解質膜DX(i、j)に沿うように円弧になる。このとき、駆動用電極層X(i、j)における前記円弧の長さをΔXd(i、j)とする(図10参照)。図10は、駆動用電極層X(i、j)における円弧の長さΔXd(i、j)を模式的に示した図である。
ここで、円弧の長さΔXd(i、j)とは、駆動用電極層X(i、j)の長手方向一端と長手方向他端との間において駆動用電極層X(i、j)の面に沿うように測定される最短距離のことである。そして、図11に示すように、曲率半径をXr(i、j)とし、中心角をXθ(i、j)としたときに、すべてのj(つまり、j=1、2、・・・n)についてΔXd(i、j)=Xr(i、j)×Xθ(i、j)が成立する。
ここで、形状可変光学素子20の形状としての目標値が図14のようになっているとし、そのときのあるiの位置での曲線がSK(図12中実線)になっているとする。いま、駆動用電極層X(i、j)の図3中の右端のZ座標をFX(i、j)とすると、すべてのjについて駆動用電極層X(i、j)の右端の座標(i、j、FX(i、j))を結ぶ線S1(図12中鎖線)が、目標としている曲線SKから一定の距離以上は離れないように、すべてのj(つまり、j=1、2、3)についてΔXd(i、j)=Xr(i、j)×Xθ(i、j)を満たすようにΔXd(i、j)、Xr(i、j)、Xθ(i、j)を決める。このことによって、すべてのjについて駆動用電極層X(i、j)からなる線S1(図12中鎖線)が、曲線SK(図12中実線)に近づくことになり、目標の曲面を一定の誤差で追従する曲面を得ることができる。
これに伴い、電極層30は、電解質膜DX(1、1)・・・・DX(m、n)のそれぞれの屈曲に伴って曲面形状に変形する。このため、光反射面31は、電解質膜DX(1、1)・・・・DX(m、n)のそれぞれの屈曲に伴って曲面形状に変形する。
ここで、制御回路40が電極層30と駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)との間に与える直流電圧VX(1、1)・・・VX(m、n)を変化させることにより、電解質膜DX(1、1)・・・・DX(m、n)を変位させることができる。これに伴い、すべてのj(つまり、j=1、2、・・・n)についてΔXd(i、j)=Xr(i、j)×Xθ(i、j)が成立した状態で、Xr(i、j)、Xθ(i、j)を変化させることができる。したがって、光反射面31を所望の曲面形状から一定の誤差以内の曲面形状に変形させることができる。
以上説明した本実施形態によれば、制御回路40が電極層30と駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)との間に電圧を印加した際に、電解質膜DX(1、1)・・・・DX(m、n)は、それぞれ上述の如く、長手方向の中央部60が対向電極層領域30A側(或いは、駆動用電極層X(i、j)側)に凸になるように屈曲する。このため、駆動用電極層(1、1)・・・X(m、n)は、それぞれ対応する電解質膜DX(i、j)に沿うように円弧になる。このとき、すべてのjについてΔXd(i、j)=Xr(i、j)×Xθ(i、j)が成立する。これに伴い、光反射面31は、電解質膜DX(1、1)・・・・DX(m、n)のそれぞれの屈曲に伴って曲面形状に変形する。
ここで、制御回路40が電極層30と駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)との間に与える直流電圧VX(1、1)・・・VX(m、n)を変化させることにより、電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)を変位させることができる。これに伴い、すべてのj(つまり、j=1、2、・・・n)についてΔXd(i、j)=Xr(i、j)×Xθ(i、j)が成立した状態で、Xr(i、j)、Xθ(i、j)を変化させることができる。したがって、光反射面31を所定の曲面形状から一定の誤差以内の曲面形状に変形させることができる。さらに、この方法をとればX(i、j)が成す円弧とX(i、j+1)が成す円弧の継ぎ目において曲面の接線は連続となるので、鏡面として反射した像も滑らかに映すことができる。
また、電解質膜が駆動用電極層X(i、j)毎に独立して設けられていなく、駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)に対して共通の一つの電解質膜が設けられている場合には、次の問題が生じる。
すなわち、電解質膜DX(i、j)を屈曲させるために駆動用電極層X(i、j)と電極層30との間に制御回路40の出力電圧が印加された際、電解質膜DX(i、j)に隣接する電解質膜DX(i、j−1)内の陽イオンが前記出力電圧によって、電解質膜DX(i、j)側に移動する場合がある。この場合、電解質膜DX(i、j)および電解質膜DX(i、j−1)が不要に変化する恐れがある。
これに対して、本実施形態では、電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)および電解質膜DY(1、1)・・・DY(m、n)のそれぞれを半透膜35によって囲むように形成されている。このため、電解質膜DX(i、j)に隣接する電解質膜DX(i、j−1)内の陽イオンが電解質膜DX(i、j)側に移動することを半透膜35が未然に防ぐことができる。これにより、電解質膜DX(i、j)および電解質膜DX(i、j−1)が不要に変化することを未然に防ぐことができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、制御回路40が電極層30と駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)との間に電圧を印加した例について説明したが、これに加えて、本第2実施形態では、制御回路40が電極層30と駆動用電極層Y(1、1)・・・Y(m、n)との間に電圧を印加した例について図13〜図15を参照して説明する。図13、図14、図15は、説明の便宜上、m=3、n=3とした例を示している。
まず、制御回路40は、上記第1実施形態と同様に、電極層30と駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)との間に直流電圧VX(1、1)・・・VX(m、n)を印加する。
この際に、電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)は、それぞれ屈曲する。このため、駆動用電極層(1、1)・・・X(m、n)は、それぞれ対応する電解質膜DX(i、j)に沿うように円弧になる。このとき、すべてのj(つまり、j=1、2、・・・n)についてΔXd(i、j)=Xr(i、j)×Xθ(i、j)が成立する。
さらに、制御回路40が電極層30と駆動用電極層Y(1、1)・・・Y(m、n)との間に直流電圧VY(1、1)・・・VY(m、n)を印加する。直流電圧VY(i、j)は、電極層30と駆動用電極層Y(i、j)の間に印加される電圧を示す。
この際に、電解質膜DY(1、1)・・・・DY(m、n)は、それぞれ長手方向の中央部60が対向電極層領域30A側(或いは、駆動用電極層Y(i、j)側)に凸になるように屈曲する。このため、駆動用電極層Y(1、1)・・・Y(m、n)は、それぞれ対応する電解質膜DY(i、j)に沿うように円弧になる。このとき、駆動用電極層Y(i、j)における前記円弧の長さをΔYd(i、j)とする。ここで、円弧の長さΔYd(i、j)とは、駆動用電極層Y(i、j)の長手方向一端と長手方向他端との間において駆動用電極層Y(i、j)の面に沿うように測定される最短距離のことである。そして、図13に示すように、曲率半径をYr(i、j)とし、中心角をYθ(i、j)としたときに、すべてのi(つまり、i=1、2、・・・m)についてΔYd(i、j)=Yr(i、j)×Yθ(i、j)が成立する(図13参照)。
ここで、形状可変光学素子20の形状としての目標値が図14のようになっているとし、そのときのあるjの位置での曲線がSK’(図15中実線)になっているとする。いま、駆動用電極層Y(i、j)の図3中の下端のZ座標をFY(i、j)とすると、すべてのiについて駆動用電極層Y(i、j)の下端の座標(i、j、FY(i、j))を結ぶ線S2(図15中鎖線)が、目標としている曲線SK’から一定の距離以上は離れないようにするために、すべてのi(つまり、i=1、2、・・・m)についてΔYd(i、j)=Yr(i、j)×Yθ(i、j)を満たすようにΔYd(i、j)、Yr(i、j)、Yθ(i、j)を決める。このことによって、すべてのiについて駆動用電極層Y(i、j)からなる線S2(図15中鎖線)が、曲線SK’(図15中実線)に近づくことになり、目標の曲面を一定の誤差で追従する曲面を得ることができる。
これに伴い、電極層30は、電解質膜DY(1、1)・・・・DY(m、n)のそれぞれの屈曲に伴って曲面形状に変形する。このため、光反射面31は、電解質膜DY(1、1)・・・・DY(m、n)のそれぞれの屈曲に伴って曲面形状に変形する。
ここで、制御回路40が電極層30と駆動用電極層Y(1、1)・・・Y(m、n)との間に与える直流電圧VY(1、1)・・・VY(m、n)を変化させることにより、電解質膜DY(1、1)・・・・DY(m、n)を変位させることができる。これに伴い、すべてのi(つまり、i=1、2、・・・m)についてΔYd(i、j)=Yr(i、j)×Yθ(i、j)が成立した状態で、Yr(i、j)、Yθ(i、j)を変化させることができる。
以上により説明した本実施形態によれば、制御回路40が電極層30と駆動用電極層X(1、1)・・・X(m、n)の間に印加する電圧を駆動用電極層毎に制御するとともに、電極層30と駆動用電極層Y(1、1)・・・Y(m、n)との間に印加する電圧を駆動用電極層毎に制御する。このため、すべてのj(つまり、j=1、2、・・・n)についてΔXd(i、j)=Xr(i、j)×Xθ(i、j)が成立した状態で、Xr(i、j)、Xθ(i、j)が変化する。これに加えて、すべてのi(つまり、i=1、2、・・・m)についてΔYd(i、j)=Yr(i、j)×Yθ(i、j)が成立した状態で、Yr(i、j)、Yθ(i、j)が変化する。したがって、上記第1実施形態と比べて、多くの種類の曲面形状に光反射面31を変形させることができる。したがって、光反射面31を、例えば球面状(或いは、ドーム状)にすることが可能になる。
(他の実施形態)
上記第1、第2の実施形態では、駆動用電極層X(i、j)毎に電解質膜DX(i、j)を設け、かつ駆動用電極層Y(i、j)毎に電解質膜DY(i、j)を設けた例について説明したが、これに代えて、電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)、および電解質膜DY(1、1)・・・DY(m、n)のそれぞれに共通した1つの電解質膜を設けてもよい。
上記第1、第2の実施形態では、光反射面31を電極層30に対して電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)、DY(1、1)・・・DY(m、n)の反対側に配置した例について説明したが、これに代えて、駆動用電極層(1、1)・・・X(m、n)、Y(1、1)・・・Y(m、n)に対して電極層30の反対側に光反射面31を設けてもよい。
上記第1、第2の実施形態では、電極層30の一面を光反射面31とした例について説明したが、これに代えて、電極層30以外の別の部材によって光反射面31を形成してもよい。
上記第1、第2の実施形態において、電解質膜DX(1、1)・・・DX(m、n)、および電解質膜DY(1、1)・・・DY(m、n)として、陽イオンが移動する陽イオン交換樹脂を用いた例について説明したが、これに代えて、陰イオンが移動する陰イオン交換樹脂を用いてもよい。
上記第1、第2の実施形態では、表示装置10から出力される面状の表示光を形状可変光学素子20が反射した例について説明したが、これに代えて、表示装置10から出力される線状の表示光を形状可変光学素子20が反射してもよい。
上記第1、第2の実施形態では、本発明に係る形状可変光学素子20をヘッドアップディスプレイ1に適用した例について説明したが、これに代えて、顕微鏡、望遠鏡などの各種の光学機器に本発明に係る形状可変光学素子20を適用してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記第1、第2の実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
1 ヘッドアップディスプレイ
10 表示装置
20 形状可変光学素子
30 電極層
31 光反射面
40 制御回路
X(i、j) 駆動用電極層
Y(i、j) 駆動用電極層
DX(i、j) 電解質膜
DY(i、j) 電解質膜

Claims (5)

  1. 電解質膜(DX(1、1)・・・DX(m、n)、DY(1、1)・・・DY(m、n))と、前記電解質膜の一面に沿って膜状に形成されている第1電極層(30)と、前記電解質膜のうち前記一面に対する反対側の他面に沿う膜状で、かつ短冊状に形成されている複数の第2電極層と、前記第1の電極層および前記複数の第2電極層のうちいずれか一方に対して他方の反対側に配置されて光を反射する光反射面(31)と、を備え、
    前記第1電極層と前記複数の第2電極層との間に制御回路(40)から電圧が与えられた際に、前記第1電極層と前記複数の第2電極層との間の電界に沿ってイオンが前記電解質膜内を前記第2電極層毎に移動して、前記電解質膜が前記第1電極層および前記複数の第2電極層とともに、前記第2電極層毎に屈曲するようになっており、
    iを前記第2電極層のY方向の座標とし、jを前記第2電極層のX方向の座標とした前記複数の第2電極層は、X方向に平行になるようにそれぞれ配置されて、かつマトリックス状に配列されている複数の駆動用電極層X(i、j)を備え、
    前記制御回路から前記第1電極層と前記複数の駆動用電極層X(i、j)との間に前記電圧が印加された際に、前記電解質膜が前記駆動用電極層X(i、j)毎に屈曲して、すべてのjについて前記複数の駆動用電極層X(i、j)がそれぞれ円弧になり、前記駆動用電極層X(i、j)における前記円弧の長さをΔXdとし、曲率半径をXr(i、j)とし、中心角をXθ(i、j)としたときに、ΔXd=Xr(i、j)×Xθ(i、j)が前記駆動用電極層X(i、j)毎に成立して前記光反射面が曲面状に形成されるようになっていることを特徴とする形状可変光学素子。
  2. 前記複数の第2電極層は、Y方向に平行になるようにそれぞれ配置されて、かつマトリックス状に配列されている複数の駆動用電極層Y(i、j)を備え、
    前記複数の駆動用電極層X(i、j)のうち対向する2つの駆動用電極層X(i、j)、X(i+1、j)と、前記複数の駆動用電極層Y(i、j)のうち対向する2つの駆動用電極層Y(i、j)、Y(i、j+1)とが矩形領域を囲むように前記複数の駆動用電極層X(i、j)および前記複数の駆動用電極層Y(i、j)が配列されており、
    前記制御回路から前記第1電極層と前記複数の駆動用電極層Y(i、j)との間に前記電圧が印加された際に、すべてのiについて前記複数の駆動用電極層Y(i、j)がそれぞれ円弧になり、前記駆動用電極層Y(i、j)における前記円弧の長さをΔYdとし、曲率半径をYr(i、j)とし、中心角をYθ(i、j)としたときに、ΔXd=Yr(i、j)×Yθ(i、j)が前記駆動用電極層Y(i、j)毎に成立して前記光反射面が曲面状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の形状可変光学素子。
  3. 前記電解質膜は複数設けられており、
    前記複数の電解質膜は、それぞれ、前記第1電極層および前記第2電極層の間に前記第2電極層毎に独立して配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の形状可変光学素子。
  4. 前記複数の電解質膜のうち隣接する2つの前記電解質膜の間には、前記隣接する2つの前記電解質膜の間で前記イオンの移動を妨げるイオン通過防止部材(35)が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の形状可変光学素子。
  5. 前記光反射面は、前記第1電極層に対して前記電解質膜の反対側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の形状可変光学素子。
JP2013144904A 2013-07-10 2013-07-10 形状可変光学素子 Expired - Fee Related JP6024610B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013144904A JP6024610B2 (ja) 2013-07-10 2013-07-10 形状可変光学素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013144904A JP6024610B2 (ja) 2013-07-10 2013-07-10 形状可変光学素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015018094A true JP2015018094A (ja) 2015-01-29
JP6024610B2 JP6024610B2 (ja) 2016-11-16

Family

ID=52439140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013144904A Expired - Fee Related JP6024610B2 (ja) 2013-07-10 2013-07-10 形状可変光学素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6024610B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09293913A (ja) * 1996-04-25 1997-11-11 Casio Comput Co Ltd 機能性高分子素子
JPH09304708A (ja) * 1996-05-15 1997-11-28 Casio Comput Co Ltd 表示装置
JP2004282992A (ja) * 2003-02-28 2004-10-07 Eamex Co アクチュエータ素子及び駆動方法
JP2005023402A (ja) * 2003-07-01 2005-01-27 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 高分子電解質構造体への導電性金属パターン形成方法及び当該形成方法を利用して得られたアクチュエーター素子
US20050200984A1 (en) * 2004-03-12 2005-09-15 Browne Alan L. Active mirror assemblies
JP2006173219A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Yaskawa Electric Corp 高分子アクチュエータとその駆動方法およびそれを用いた力触覚呈示システム
JP2007334995A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Funai Electric Co Ltd 可変形ミラー、光ピックアップ装置、及び光ディスク装置
JP2008206333A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Funai Electric Co Ltd 圧電薄膜デバイスおよび圧電薄膜デバイスの製造方法
JP2014233190A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 株式会社デンソー 形状可変素子

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09293913A (ja) * 1996-04-25 1997-11-11 Casio Comput Co Ltd 機能性高分子素子
JPH09304708A (ja) * 1996-05-15 1997-11-28 Casio Comput Co Ltd 表示装置
JP2004282992A (ja) * 2003-02-28 2004-10-07 Eamex Co アクチュエータ素子及び駆動方法
JP2005023402A (ja) * 2003-07-01 2005-01-27 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 高分子電解質構造体への導電性金属パターン形成方法及び当該形成方法を利用して得られたアクチュエーター素子
US20050200984A1 (en) * 2004-03-12 2005-09-15 Browne Alan L. Active mirror assemblies
JP2006173219A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Yaskawa Electric Corp 高分子アクチュエータとその駆動方法およびそれを用いた力触覚呈示システム
JP2007334995A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Funai Electric Co Ltd 可変形ミラー、光ピックアップ装置、及び光ディスク装置
JP2008206333A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Funai Electric Co Ltd 圧電薄膜デバイスおよび圧電薄膜デバイスの製造方法
JP2014233190A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 株式会社デンソー 形状可変素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP6024610B2 (ja) 2016-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109752905B (zh) 包括元透镜在内的投影仪
CN107272212B (zh) 结构化光发生器、对象识别设备、电子装置、结构光系统
US11373321B2 (en) Projector including meta-lens
CN109596062B (zh) 光学感测装置及结构光投射器
US10334172B2 (en) Multi-aperture imaging device, method for producing the same and imaging system
US9523797B2 (en) Microlens array film and display device including the same
JP5143898B2 (ja) 空間映像表示装置
US9885874B2 (en) Microlens array and method for fabricating thereof
US10114223B2 (en) Imaging device and data eyeglasses
JP2009244498A (ja) 光学フィルタ装置
JP6056660B2 (ja) 形状可変素子
CN108549198A (zh) 一种跨尺度微纳制造方法
JP5928287B2 (ja) 光学ミラーおよびヘッドアップディスプレイ
JP6024610B2 (ja) 形状可変光学素子
JP5412713B2 (ja) 測定システム、測定方法及びプログラム
KR20150000180A (ko) 카메라 모듈
CN109491082B (zh) 计算复眼组件尺寸的方法及系统、计算机可读存储介质
CN101526743A (zh) 无掩模曝光装置
KR20110053904A (ko) 노광 장치 및 디바이스 제조 방법
JP6225537B2 (ja) 形状可変素子、および自動車用ヘッドアップディスプレイ
JP2019078882A (ja) 光学素子及び光学素子の製造方法
JP6011468B2 (ja) 形状可変光学素子
CN108422077B (zh) 一种激光打码设备
US20190353832A1 (en) Pattern generation device
EP3750005B1 (en) Lens arrangement

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160926

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6024610

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees