JP2015013413A - 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】個別液室への液体供給機能を維持しつつ、個別液室側の空間と共通液室とを区画する液体フィルタ部を厚くすることなく、その液体フィルタ部に設けた供給孔に異物が詰まったときの液滴の吐出速度の低下を防止できる液滴吐出ヘッドを提供する。
【解決手段】液体供給部111cは、その液体供給部111cから流体抵抗部111bを介して個別液室111aに向かう液体供給方向に直交する流路断面における断面積が個別液室111aの流路断面における断面積よりも小さく且つ流体抵抗部111bの流路断面における断面積よりも大きい断面積低減領域111eを有する。
【選択図】図15

Description

本発明は、液滴を吐出する液滴吐出ヘッド及び画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ等の画像形成装置(画像記録装置)として使用される液滴吐出装置であるインクジェット記録装置が知られている。このインクジェット記録装置は、液滴吐出ヘッドとしての記録ヘッドを備えている。記録ヘッドは、液滴としてのインク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通する個別液室(吐出室、圧力室、加圧液室などとも称される。)とを備えている。更に、記録ヘッドは、個別液室内の液体であるインクを加圧するエネルギーを発生するアクチュエータ手段(圧力発生手段、エネルギー発生手段等とも称される。)を備えている。記録ヘッドは、アクチュエータ手段を駆動することで個別液室内インクを加圧してノズルから液滴としてのインク滴を吐出させるものであり、画像形成に必要なときにのみインク滴を吐出するインク・オン・デマンド方式のものが主流である。
上記記録ヘッドは、インク滴を吐出させるためのアクチュエータ手段の種類により、幾つかの方式に大別される。例えば、ピエゾ方式、静電方式、バブルジェット(登録商標)方式などの記録ヘッドが知られている。
ピエゾ方式の記録ヘッドは、個別液室の壁の一部を薄い振動板とし、この振動板に対応して電気機械変換素子としての圧電素子を配置したものである(例えば特許文献1参照)。このピエゾ方式では、電圧印加に伴って発生する圧電素子の変形により振動板を変形させることで個別液室内の圧力を変化させ、ノズルからインク滴を吐出させる。
静電方式の記録ヘッドは、個別液室の壁面を形成する振動板と、この振動板に対向して配置された個別液室外の個別電極とを備えている(例えば、特許文献2参照)。この静電方式では、振動板と電極との間に電界を印加することで発生する静電力により振動板を変形させることで個別液室内の圧力/体積を変化させ、ノズルからインク滴を吐出させる。
バブルジェット方式の記録ヘッドは、個別液室の内部に発熱体素子を配置し、通電による発熱体の加熱によって気泡を発生させ、気泡の圧力によってインク滴を吐出させるものである。
上記各種方式の記録ヘッドは、数十μm程度の開口径で形成したノズルと、そのノズルに連通する個別液室とを備える構成になっているため、個別液室内の液体への微細な異物の混入は、ノズルを詰まらせ、吐出不良の原因となる。一方で、記録ヘッドは、近年の高速化への対応としてノズル数の増加が求められている。そのノズル数の増加に伴って、上記吐出不良となる個別液室内への異物の混入を防止する手段を改善する必要性がますます高まっている。
上記異物の混入を防止する構成としては、液体容器であるインクカートリッジからノズルにインクを供給するインク供給系中にフィルタを設置した構成が知られている。しかし、空気中に浮遊するような微細な異物も問題となるため、記録ヘッドの組立工程やインク供給経路の組立工程で混入する微細な異物を排除するのは容易ではない。そのため、微細な異物の混入を確実に防止するには、製造工程のできるだけ早くタイミングで、記録ヘッドの個別液室にできるだけ近い箇所に、液体内の微細な異物を除去するためのフィルタを設置することが好ましい。
そこで、記録ヘッドを構成する構成部品の一部にフィルタ機能を設けた記録ヘッドが提案されている。
例えば、特許文献3には、振動板の一部に複数の孔を設けてフィルタ部とし、そのフィルタ部を共通インク室(共通液室)とインク供給路(液体供給部)との間に設置した記録ヘッドが開示されている。
また、特許文献4には、共通液室と圧力室(個別液室)との間の振動板に形成された液体供給口に、ノズルよりも小さい開口面積を有する複数の供給孔を有するフィルタ部を配置した液滴吐出ヘッドが開示されている。
しかしながら、特許文献3、4の記録ヘッドのように個別液室側の空間と共通液室とを区画する振動板等の液体フィルタ部に供給孔を設けた場合、その供給孔に異物がつまったときに液滴の吐出速度が低下するおそれがあることがわかった。また、液滴吐出ヘッドの小型化を図る観点から上記液体フィルタ部の厚さとしては薄いのが好ましい。
本発明の目的は、個別液室への液体供給機能を維持しつつ、個別液室側の空間と共通液室とを区画する液体フィルタ部を厚くすることなく、その液体フィルタ部に設けた供給孔に異物が詰まったときの液滴の吐出速度の低下を防止できる液滴吐出ヘッドを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、液滴を吐出するノズルと、前記ノズルに連通する個別液室と、前記個別液室に圧力を発生させる圧力発生手段と、前記個別液室に流体抵抗部を介して連通する液体供給部と、前記液体供給部と共通液室との間に設けられた液体フィルタ部と、を備え、前記液体供給部と前記共通液室とは、前記液体フィルタ部の供給孔を介して連通している液滴吐出ヘッドであって、前記液体供給部は、該液体供給部から前記流体抵抗部を介して前記個別液室に向かう液体供給方向に直交する流路断面における断面積が前記個別液室の該流路断面における断面積よりも小さく且つ該流体抵抗部の該流路断面における断面積よりも大きい断面積低減領域を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、個別液室への液体供給機能を維持しつつ、個別液室側の空間と共通液室とを区画する液体フィルタ部を厚くすることなく、その液体フィルタ部に設けた供給孔に異物が詰まったときの液滴の吐出速度の低下を防止できる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体の概略構成の一例を示す側面図。 同画像形成装置の要部の平面図。 (a)は、本実施形態に係る液滴吐出ヘッドの内部構造を示す部分平面図。(b)は、図3(a)の液滴吐出ヘッドの切断面A−A’から見た部分断面図。(c)は、図3(a)の液滴吐出ヘッドの切断面B−B’から見た部分断面図。 振動板成膜の工程の説明図。 下部電極形成の工程の説明図。 圧電層(PZT)/上部電極形成の工程の説明図。 層間絶縁膜形成の工程の説明図。 引き出し配線形成工程の説明図。 パッシベーション層形成の工程の説明図。 振動板エッチングの工程の説明図。 パッド/バイパス配線形成の工程の説明図。 保護基板接合の工程の説明図。 個別液室基板研磨及び液室形成の工程の説明図。 ノズル基板接合の工程の説明図。 実施例1に係る個別液室基板の構成例を示す部分断面図。 (a)及び(b)はそれぞれ、実施例1及び比較例それぞれの液滴吐出ヘッドについて振動板の個別液室に面した部分の振動(表面変位の時間変化)と液体フィルタ部の振動とを測定した結果を示すグラフ。 変形例に係る個別液室基板の構成例を示す部分断面図。 実施例2に係る個別液室基板の構成例を示す部分断面図。 実施例3に係る個別液室基板の構成例を示す部分断面図。 実施例3に係る個別液室基板の他の構成例を示す部分断面図。 実施例3に係る個別液室基板の更に他の構成例を示す部分断面図。 実施例4に係る個別液室基板の構成例を示す部分断面図。 実施例4に係る個別液室基板の他の構成例を示す部分断面図。 実施例4に係る個別液室基板の更に他の構成例を示す部分断面図。 実施例5に係る個別液室基板の構成例を示す部分断面図。 実施例5に係る個別液室基板の他の構成例を示す部分断面図。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の実施形態に係る液滴吐出装置としての画像形成装置の一例について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体の概略構成の一例を示す透視斜視図である。また、図2は同画像形成装置の機構部を側面からみた説明図である。
本実施形態の画像形成装置は、インクジェット記録装置の例であり、画像形成機構部(画像形成機構部)82等を収納するように構成されている。画像形成機構部82は、装置本体81の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ93と、そのキャリッジ93に搭載した液滴吐出ヘッド94と、液滴吐出ヘッド94へ画像形成用の液体(インク)を供給する液体カートリッジ95等を備える。画像形成装置において、液滴吐出ヘッドは記録ヘッドやインクジェットヘッドとも呼ばれる。
本実施形態の画像形成装置において、装置本体81の下方部には、前方側から多数枚の記録媒体としての用紙83を積載可能な記録媒体供給手段としての給紙カセット(又は、給紙トレイ)84を抜き差し自在に装着することができる。また、用紙83を手差しで給紙するための手差しトレイ85を開倒することができる。そして、給紙カセット84又は手差しトレイ85から給送される用紙83を取り込み、画像形成機構部82によって所要の画像を形成した後、後面側に装着された記録媒体排出手段としての排紙トレイ86に用紙83を排紙する。
画像形成機構部82において、可動ヘッド保持部材としてのキャリッジ93は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド91と従ガイドロッド92とにより、主走査方向に摺動自在に保持されている。このキャリッジ93には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色の液滴(インク滴)を吐出する液滴吐出ヘッド94が装着されている。このように装着された液滴吐出ヘッド94において、複数の液滴吐出口(インク吐出口)であるノズルは主走査方向と交差する方向に配列され、その液滴吐出方向(インク滴吐出方向)は下方に向いている。また、キャリッジ93には、液滴吐出ヘッド94に各色の液体(インク)を供給するための液体カートリッジ(インクカートリッジ)95が交換可能に装着されている。
液体カートリッジ95は、上方に大気と連通する大気口を有し、下方には液滴吐出ヘッド94へ液体を供給する供給孔を有し、内部には液体が充填された多孔質体を有している。この多孔質体の毛管力により、液滴吐出ヘッド94へ供給される液体をわずかな負圧に維持している。なお、本実施形態では、各色に対応した4個の液滴吐出ヘッド94を用いているが、各色の液滴(インク滴)を吐出するノズルを有する1個の液滴吐出ヘッド94を用いてもよい。
キャリッジ93は、後方側(用紙搬送方向下流側)が主ガイドロッド91に摺動自在に嵌め込まれるように装着され、前方側(用紙搬送方向上流側)が従ガイドロッド92に摺動自在に載置されている。そして、このキャリッジ93を主走査方向に移動走査するため、回転駆動源としての主走査モータ97で回転駆動される駆動プーリ98と、従動プーリ99との間に、タイミングベルト60が張架されて装着されている。このタイミングベルト60がキャリッジ93に固定され、主走査モータ97の正逆回転によりキャリッジ93が往復駆動される。
一方、給紙カセット84にセットした用紙83を液滴吐出ヘッド94の下方側に搬送するために、給紙ローラ61及びフリクションパッド62と、ガイド部材63と、搬送ローラ64と、搬送コロ65と、先端コロ66とを備えている。給紙ローラ61及びフリクションパッド62は、給紙カセット84から用紙83を分離して給送する。また、ガイド部材63は用紙83を案内し、搬送ローラ64は給紙された用紙83を反転させて搬送する。搬送コロ65は、搬送ローラ64の周面に押し付けられ、先端コロ66は、搬送ローラ64からの用紙83の送り出し角度を規定する。搬送ローラ64は副走査モータ67によってギヤ列を介して回転駆動される。
また、キャリッジ93の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ64から送り出された用紙83を液滴吐出ヘッド94の下方側で案内する用紙ガイド部材(印写受け部材)68が設けられている。この用紙ガイド部材68の用紙搬送方向下流側には、搬送コロ71及び拍車72と、排紙ローラ73及び拍車74と、ガイド部材75,76とが配設されている。搬送コロ71及び拍車72は、用紙83を排紙方向へ送り出し、排紙ローラ73及び拍車74は、用紙83を排紙トレイ86に送り出し、ガイド部材75,76は排紙経路を形成する。
画像形成動作時には、キャリッジ93を移動させながら画像信号に応じて液滴吐出ヘッド94を駆動することにより、停止している用紙83にインクを吐出して1行分を記録し、用紙83を所定量搬送した後、次の行の記録を行う。画像形成終了信号、又は、用紙83の後端が画像形成領域に到達した信号を受けることにより、画像形成動作を終了させ、用紙83が排紙される。
また、キャリッジ93の移動方向右端側の画像形成領域を外れた位置には、液滴吐出ヘッド94の吐出不良を回復するための回復装置77が配置されている。回復装置77は、キャップ手段と吸引手段とクリーニング手段とを有している。キャリッジ93は、画像形成待機中(印字待機中)に回復装置77側に移動され、図示しないキャッピング手段で液滴吐出ヘッド94がキャッピングされ、ノズルが位置する吐出口部が湿潤状態に保たれる。これにより、液体の乾燥による吐出不良を防止することができる。
また、画像形成の途中などに画像形成と関係しない液体を吐出することにより、全ての吐出口(ノズル)に連通した液室内の液体の粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持することができる。
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段で液滴吐出ヘッド94の吐出口(ノズル)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口から液体とともに気泡等を吸い出す。これにより、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され、吐出不良が回復される。また、吸引された液体は、装置本体の下部に設置された図しない排液収容部としての廃インク溜に排出され、廃インク溜の内部の液体吸収体に吸収保持される。
次に、本実施形態の画像形成装置(液滴吐出装置)に用いることができる液滴吐出ヘッド(「記録ヘッド」、「薄膜ヘッド」、「薄膜ピエゾヘッド」とも呼ばれる。)94について説明する。
図3(a)は、本実施形態に係る液滴吐出ヘッド94の内部構造を示す部分平面図である。図3(b)は、図3(a)の液滴吐出ヘッド94の切断面A−A’から見た部分断面図である。図3(c)は、図3(a)の液滴吐出ヘッドの切断面B−B’から見た部分断面図である。本実施形態の液滴吐出ヘッド94は、液滴を基板の面部に設けたノズルから吐出させるサイドシューター方式の一例である。
図3において、本実施形態の液滴吐出ヘッド94は、液滴を吐出するノズル110aを有するノズル基板110と、個別液室基板111と、サブフレームとしての機能する保護基板112との3枚の基板を重ねた積層構造となっている。個別液室基板111は、ノズル110aに連通した個別液室(「加圧液室」、「圧力室」ともいう。)111aと、流体抵抗部111bと、溝部からなる液体供給路111cとが形成されている。個別液室111aの上壁は振動板113で形成され、その振動板113上に、電気機械変換素子としての圧電素子114が形成されている。この圧電素子114は、個別液室111a内の液体に圧力を発生させる圧力発生手段として機能するアクチュエータ部となる。保護基板112は、圧電素子114が変形可能に保護される圧電素子保護空間を形成する凹部112aを有している。
個別液室基板111としては、例えば、シリコン基板上にシリコン酸化膜を介してシリコン層が形成されたSOI(silicon on insulator)基板を用いられる。振動板113としては、例えば、SOI基板のシリコン層の表面にパイロ酸化法を適用してシリコン酸化膜を形成する。更に、振動板113の上に、下部電極(共通電極)114aとなる白金膜と、圧電層114bとなるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)層と、上部電極(個別電極)114cとなる白金膜との多層構成が形成される。この多層構成からなるアクチュエータ部が、シリコンをエッチングすることで形成した個別液室111aに対向する領域に形成される。
更に、個別液室基板111上には、上下電極114a,114cと各配線材料との層間に配置する層間絶縁膜115と、引き出し配線の材料を保護する為のパッシベーション膜116とが、アクチュエータ部の上面及び側面を覆うように配置される。上部電極114cは、引き出し配線117を介して端子電極としての個別電極パッド118に接続されている。また、下部電極114aは、引き出し配線119及びバイパス配線120を介して端子電極としての共通電極パッドに接続されている。
ノズル基板110は、例えば、厚さ30[μm]以上50[μm]以下のSUS基板が用いられ、プレス加工と研磨加工とによりノズル110aが形成される。このノズル110aは、個別液室基板111の個別液室111aと連通している。
保護基板112は、圧電素子の保護及び変位を妨げないための圧電素子の保護空間を形成する凹部112aと、液体流路となる溝部からなる共通液室112bとが形成される。更に、保護基板112は、個別液室基板111の流路隔壁111dの剛性を高めて液室全体を支えるための柱112cと、バイパス配線120が配置される配線用空間112cとが形成されている。
また、保護基板112の共通液室112bから個別液室基板111の個別液室111aへ液体を供給する部分、すなわち、共通液室112bと液体供給部111cとを区画する液体フィルタ部113aは、振動板113の一部で構成されている。液体フィルタ部113aは振動板フィルタ部とも呼ばれる。液体フィルタ部113aには、略円状の供給孔113bが複数形成されている。
ここで、液体フィルタ部113aが液体の供給による流体抵抗によって破壊されないように、供給孔間を8[μm]以上の間隔を開けて設計している。また、供給孔113bの直径は、ノズル110aの直径よりも小さくなるように設計している。このように液体フィルタ部113aを設計することにより、ノズル110aの直径より大きくノズル110aを閉塞する可能性がある異物が個別液室111aへ侵入しようとするのを、液体フィルタ部113aで防止することができる。
なお、上記構成の液滴吐出ヘッド94において、互いに対応しているノズル110aと個別液室111aとの組み合わせを吐出チャンネル(吐出CH)と呼ぶ。
次に、本実施形態に係る液滴吐出ヘッド94のより具体的な実施例について作製方法を説明する。
図4〜図14は、本実施例の液滴吐出ヘッド94の作製工程の一例を示す説明図である。
本実施例においては、シリコン基板に振動板材料及び圧電素子材料を成膜していくことでアクチュエータ部を作成していく。
図4の振動板成膜の工程では、まず、厚み400[μm]のシリコン基板の表面にシリコン酸化膜を0.2[μm]及びシリコン層を2.0[μm]を形成したSOI基板を用いる。このSOI基板の表面にパイロ(Wet)酸化法によりシリコン酸化膜を0.3[μm]形成し、これを振動板113の層とする。
図5の下部電極形成の工程では、下部電極114aとなる白金(Pt)層をスパッタ法により振動板113上に0.2[μm]成膜してパターニングする。更に、ゾルゲル法により圧電層114bを下部電極114a上に2[μm]成膜し、さらに、圧電層114b上に上部電極114cとなる白金(Pt)層を0.1[μm]成膜する。
図6の圧電層(PZT)/上部電極形成の工程では、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術を用いたパターニング法(以下「リソエッチ法」と言う)とにより、上部電極114c及び圧電層114bをパターニングする。
図7の層間絶縁膜形成の工程では、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法により層間絶縁膜115を0.3[μm]成膜し、リソエッチ法により、各種貫通孔がパターニングされて形成される。すなわち、層間絶縁膜115には、次に形成する引き出し配線117と上部電極114cとの配線コンタクトをとるためのビアホール115aが形成される。更に、層間絶縁膜115には、バイパス配線への導通部となる貫通孔115bと、液体供給孔となる貫通孔115cと、圧電素子の上面が露出する開口部115dとが形成される。
図8の引き出し配線形成工程では、アルミ材料により、引き出し配線117、119を形成する。引き出し配線117は、圧電素子114の駆動による振動板113の振動による応力を受けるので、振動により断線しないように、やわらかいアルミ材料を使い、1[μm]程度厚く積んでいる。
図9のパッシベーション層形成の工程では、アルミ配線保護のためのパッシベーション膜116として、プラズマCVD法によるシリコン窒化膜を2[μm]成膜してパターニングする。
図10の振動板エッチングの工程では、振動板113の液体供給口となる液体フィルタ部113aを、事前にエッチングする。このとき、単に液体供給口を開口するのではなく、ノズル110aよりも直径が小さい円状の複数の供給孔113bを振動板113に形成する。供給孔113bを形成するマスクを変えるだけで、供給孔113bを形成するプロセスは大きな開口を作るのと同じであるため、コストアップすることなく異物浸入防止の液体フィルタ部113aを作製することができる。また、このマスクを用いた製造プロセスにより、複数の供給孔113bの配置に関しても簡易的に設計することが可能である。
上記振動板113のエッチングプロセスには、ICP(Inductive Coupled Plasma)ドライエッチングを用いた。供給孔113bを形成するプロセスはICPドライエッチングに限ったものではないが、例えば三角形状の開口を有する供給孔113bを形成するには、加工に方向性のないICPドライエッチングを使うのが使い勝手が良い。
図11のパッド/バイパス配線形成の工程では、金をメッキ法により積層して、上部電極(個別電極)114cに接続される個別電極パッド118と、バイパス配線120とを同時に形成する。個別電極パッド118を金で形成することで、図示しない駆動回路素子(ドライバIC)との電気的接続を低温のワイヤボンディングで接続している。また、金は抵抗値が低く、バイパス配線120として共通電極の抵抗値を下げる効果が大きい。なお、個別電極パッド118の形成工程とバイパス配線120の形成工程とを分け、バイパス配線120の材料として、銅、アルミなどを使用してもよい。その場合、バイパス配線120を腐食から保護する保護層が必要となるケースもある。
図12の保護基板接合の工程では、別途ガラス基板にブラスト加工で柱を形成した保護基板112を個別液室基板111に接合する。
図13の個別液室基板研磨及び液室形成の工程では、個別液室基板111の保護基板接合面とは反対面を、所望の厚さまで研磨する。保護基板112は、シリコン基板にリソエッチ法で凹部を加工したものでもよいし、シリコン基板をTMAH、KOHなどのアルカリエッチング液を用いたウェットエッチングにより加工したものでもよい。また、樹脂モールドやメタルインジェクションモールドなどの成型部品でも構わない。また、駆動回路をアクチュエータ基板上に一体形成する際に、パイロ酸化法で酸化膜を形成し、LOCOS(local oxidation of silicon)法で酸化膜の形成領域を選択することで、駆動回路を同一基板上に形成することもできる。その後、シリコン基板の反対面に、誘導結合型プラズマを用いたICP(Inductive Coupled Plasma)ドライエッチングにより、個別液室111a、流体抵抗部111b及び液体供給部111cとなる凹部を形成する。
最後に、図14のノズル基板接合の工程では、厚さ30[μm]以上50[μm]以下のSUS基板にプレス加工と研磨加工とにより別途ノズル基板110にノズル110aを形成しておく。このノズル110aが形成されたノズル基板110を個別液室基板111の流路隔壁形成面に接着し、圧電素子の上部電極及び下部電極と接続されたアルミ配線部を駆動回路に接続することで液滴吐出ヘッド94が完成する。
次に、本実施形態に係る液滴吐出ヘッド94における液体フィルタ部113aのより具体的な実施例について説明する。
本実施形態の液滴吐出ヘッド94のように液体供給部111cと共通液室112bとを区画する液体フィルタ部113aを設けた構成について、本発明者らが実験等を行ったところ、次のように液滴の吐出速度が低下する場合があることがわかった。供給孔113bが形成されている液体フィルタ部113aの近辺では、液体の通過時に流体抵抗を受けるため、液体フィルタ部113aが振動を起こしてしまう。そして、異物が供給孔113bに詰まって供給孔113bを閉塞することにより、さらに流体抵抗が増大し、液体フィルタ部113aの振動を増幅してしまう。この液体フィルタ部113aの振動により、液体フィルタ部113aが設けられた液体供給部111cに流体抵抗部116bを介して連通している個別液室111a内の液滴吐出時の圧力が低下するおそれがある。つまり、ノズル110aから液滴を吐出させるべく圧電素子114で振動板113を変形させて個別液室111a内の圧力を高めているタイミングに、液体フィルタ部113aが振動によって共通液室112b側に変形する場合がある。この液体フィルタ部113aの変形により、個別液室111a内の液体を引き込むように液体供給部111cの圧力が変化するため、個別液室111a内の液滴吐出時の圧力が低下する。このように個別液室111a内の液滴吐出時の圧力が低下すると、個別液室111aに連通しているノズル110aから吐出する液滴の吐出速度が低下してしまう。
そこで、本実施形態の液滴吐出ヘッド94では、液体フィルタ部113aの高剛性化を図って液体フィルタ部113aの振動を抑制するために、以下の実施例に例示するような断面積低減領域を液体供給部111cに設けている。この断面積低減領域は、液体供給部111cから流体抵抗部111bを介して個別液室111aに向かう液体供給方向に直交する流路断面における断面積(以下「流路断面積」という。)が、個別液室111aの流路断面における断面積よりも小さい。更に、上記断面積低減領域の流路断面積は、流体抵抗部111bの流路断面における断面積よりも大きい。この断面積低減領域は、例えば前述の凹部112aを形成するときに設けられる(図12参照)。
〔実施例1〕
図15は、実施例1に係る個別液室基板111の構成例を示す部分断面図である。なお、実施例1の液滴吐出ヘッドの全体構成は、前述の図1〜図14を用いて説明したものと同等である。また、図中の軸Zは、個別液室基板111に構成されている吐出チャンネルの長手方向に沿った中心軸である(以下の図面においても同様)。
実施例1では、液体供給部111cの一部に流路断面積が小さい断面積低減領域111eを形成するために、液体供給部111cの全体の高さ方向を一定とし、液体供給方向と直交する方向(以下「幅方向」という。)における流路幅を変化させている。例えば、個別液室111a、断面積低減領域111e及び流体抵抗部111bそれぞれの流路幅をA,B及びCとしたとき、不等式A>B>Cを満たすように各流路幅を設定した。また、実施例1では、液体供給部111cにおける断面積低減領域111eが占める割合を増加させるために、供給孔113bを液体供給部111cの中心へ位置させ、流路中心軸に沿って1列になるように配置している。
実施例1のような液体供給部111cの形状は、マスクを変更するだけで簡易的に設計が可能となるため、コストアップせずに液体フィルタ部113aの高剛性化を図ることができる。ただし、供給孔113bの直径Dと断面積低減領域111eの流路幅Bとを略一致させると、高いアライメント精度が求められるため、コストアップの可能性がある。そのため、最低でも断面積低減領域111eの流路幅Bは、供給孔113bの直径Dより大きくするのが好ましい。
図16(a)及び(b)はそれぞれ、実施例1及び比較例それぞれの液滴吐出ヘッドについて振動板113の個別液室111aに面した部分の振動(表面変位の時間変化)と液体フィルタ部113aの振動とを測定した結果を示すグラフである。この振動の測定は、異物が供給孔を閉塞した状態で行った。また、これらの測定とともに、実施例1及び比較例について吐出チャンネルからの液滴の吐出速度を確認した。比較例の液滴吐出ヘッドは、断面積低減領域111eを設けずに液体供給部111cの流路幅を個別液室111aと同じ略一定幅に設定したものである。図16に示すように、実施例1の液滴吐出ヘッドの方が比較例よりも液体フィルタ部113aの振動の振幅が小さく、実施例1の液滴吐出ヘッドでは液滴吐出速度の低下が見られなかった。また、実施例1の液滴吐出ヘッドでの液体の充填性の確認に関しても、問題ないことが確認された。
図17は、変形例に係る個別液室基板111の構成例を示す部分断面図である。図17の個別液室基板111では、供給孔113bの配置と断面積低減領域111eの流路とを蛇行させている。また、液体供給部111cの断面積低減領域111eに隣接している部分を、液体供給方向下流側にいくにしたがって流路幅がしだいに広くなるようにテーパー部111fを形成している。図17に示す液体供給部111cの場合も、上記実施例1と同等の効果が得られた。
〔実施例2〕
図18は、実施例2に係る個別液室基板111の構成例を示す部分断面図である。なお、実施例2の液滴吐出ヘッドの全体構成は、前述の図1〜図14を用いて説明したものと同等である。実施例2は、液体供給部111cの形状だけが実施例1とは異なる。
供給孔113bと液体供給部111cとを設計するにあたり、流体抵抗を増大させないことも必要となる。もし供給孔113bの開口面積が小さければ、流体抵抗が増大し、液体吐出ヘッドを用いた高速画像形成時に液体の供給不足が考えられる。そこで、実施例2では、供給孔113bの数をできるだけ多く配置し、且つ、液体フィルタ部113aの剛性を向上させるために、図18に示すような張り出し部111gを設けている。この張り出し部111gは、液体供給方向と直交する方向における流路幅が部分的に広くなった部分である。
実施例2では、断面積低減領域111eと交互に張り出し部111gを複数形成している。また、張り出し部111gは等間隔に配置している。このような張り出し部111gを有する液体供給部111cへの変更についても、マスクの変更だけで実現でき、コストアップせずに可能である。また、実施例2では、実施例1の場合よりも液体フィルタ部113aの支持面積が減少するため、液体フィルタ部113aの剛性は劣るものの、供給口113bの開口面積を増大させることができる。
実施例2についても、前述の図6に示すように、比較例よりも液体フィルタ部113aの振動の振幅が小さく、実施例2の液滴吐出ヘッドでも液滴吐出速度の低下が見られなかった。また、実施例2の液滴吐出ヘッドでの液体の充填性の確認に関しても、問題ないことが確認された。
〔実施例3〕
図19、図20及び図21はそれぞれ、実施例3に係る個別液室基板111の構成例を示す部分断面図である。なお、実施例3の液滴吐出ヘッドの全体構成は、前述の図1〜図14を用いて説明したものと同等である。実施例3は、液体供給部111cの形状だけが実施例1とは異なる。
液体フィルタ部113aを高剛性化するにあたり、前述の実施例2では張り出し部111gを等間隔に配置している。この実施例2の構成では、液体フィルタ部113の各張り出し部111gに面している振動部分が同じ境界条件を有するため、その振動部分の振動モードが互いに同じになる。ゆえに、液体フィルタ部113aの振動部分における境界条件を複数設けることで、振動モードの変化に対する影響を分散させること、すなわち、上記振動部分の振動モードを固有周波数(固有周期)が互いに異なる複数種類の振動モードに分散させることも考慮するのが好ましい。この複数種類の振動モードへの分散により、液体フィルタ部113aの振動をより確実に抑制することができる。更に、上記振動モードの分散により、液体フィルタ部113aの振動周波数(振動周期)が変化し、個別液室111aの圧力を下げようとする液体フィルタ部113aの動きが複数種類の振動モード間でずれる。従って、個別液室111aの圧力低下を最小限に抑えることができる。
そこで、実施例3では、図19〜図21に示すように液体供給部111cを形成している。
図19の構成例では、液体供給部111cの内壁面の形状が長手方向に延在する中心軸Zに関して非対称の形状になるように、液体供給部111cを形成している。このように液体供給部111cを形成することにより、液体フィルタ部113aの各張り出し部111gに面している部分は互いに同じ剛性であるが、その部分の振動の中心位置が異なる。そして、液体フィルタ部113aの液体供給部111cに面している部分は、振動の固有周波数(固有周期)が互いに異なる複数の区画VM1〜VM3に区画される。これにより、液体フィルタ部113aの液体供給部111cに面している部分の振動モード(固有周波数)を複数の区画VM1〜VM3にそれぞれにおける複数種類の振動モード(固有周波数)に分散させ、液体フィルタ部113aの振動をより確実に抑制することができる。更に、上記振動モードの分散により、液体フィルタ部113aの振動周波数(振動周期)が変化し、個別液室111aの圧力を下げようとする液体フィルタ部113aの動きが複数の区画VM1〜VM3の振動モード間でずれる。従って、個別液室111aの圧力低下を最小限に抑えることができる。
図20の構成例では、複数の張り出し部111gそれぞれの長手方向の長さが互いに異なる長さになるように、液体供給部111cを形成している。また、図20の例では、複数の断面積低減領域111eそれぞれの長手方向の長さも互いに異なっている。このように液体供給部111cを形成することにより、液体フィルタ部113aの各張り出し部111gに面している部分それぞれの剛性が互いに異なるようになる。これにより、液体フィルタ部113aの液体供給部111cに面している部分の振動モードを複数種類の振動モードに分散させ、液体フィルタ部113aの振動をより確実に抑制することができる。更に、上記振動モードの分散により、液体フィルタ部113aの振動周波数(振動周期)が変化し、個別液室111aの圧力を下げようとする液体フィルタ部113aの動きが複数種類の振動モード間でずれる。従って、個別液室111aの圧力低下を最小限に抑えることができる。
図21の構成例では、複数の断面積低減領域111eそれぞれの短手方向(幅方向)の長さが互いに異なる長さになるように、液体供給部111cを形成している。このように液体供給部111cを形成することにより、図20の構成例と同様に、各張り出し部111gの剛性が互いに異なる。これにより、液体フィルタ部113aの液体供給部111cに面している部分の振動モードを複数種類の振動モードに分散させ、液体フィルタ部113aの振動をより確実に抑制することができる。更に、上記振動モードの分散により、液体フィルタ部113aの振動周波数(振動周期)が変化し、個別液室111aの圧力を下げようとする液体フィルタ部113aの動きが複数種類の振動モード間でずれる。従って、個別液室111aの圧力低下を最小限に抑えることができる。
〔実施例4〕
図22、図23及び図24はそれぞれ、実施例4に係る個別液室基板111の構成例を示す部分断面図である。なお、実施例4の液滴吐出ヘッドの全体構成は、前述の図1〜図14を用いて説明したものと同等である。また、実施例4は、液体供給部111cの形状だけが実施例1とは異なる。
前述の実施例1〜3では、断面積低減領域111eの幅を狭くすることで液体フィルタ部113aの高剛性化を図り、張り出し部111gを設けることで供給孔113bの数を増やし流体抵抗を低減させている。実施例4では、更に効率良く高剛性化と流体抵抗の低減とを図るために、液体供給部111cを、供給孔113bから流体抵抗部111bに至る経路が互いに異なる複数の液体供給路を有するように構成している。そして、液体フィルタ部113aに接触して液体フィルタ部113aを支持する柱状の支持部111hを液体供給部111c内に有する柱状構造を設けている。この柱状の支持部111hにより、液体フィルタ部113aの中心部を支持している。
図22の構成例では、液体フィルタ部113aに接触して支持する柱状の支持部111hが液体供給部111cの長手方向の隔壁111d(液体供給部111cの内壁)と接触した柱状構造を有している。この柱状の支持部111hにより、液体フィルタ部113aの中心部を支持できる。また、図22の構成例では、後述する図23、24の構造例に対してノズル基板110の接合時に支持部111hが折れる可能性が低い。従って、液体フィルタ部113aの確実且つ効率的な高剛性化を図ることができる。
図23の構成例では、液体フィルタ部113aに接触して支持する柱状の支持部111hが、液体供給部111cの長手方向の隔壁111d(液体供給部111cの内壁)から分離した柱状構造を有している。図23の構成例では、液体フィルタ部113aの中心部を支持できるとともに、供給孔113bの数を増やすことができる。従って、液体フィルタ部113aの効率的な高剛性化を図ることができる。
図24の構成例では、図23の構成例と同様な柱状の支持部111i,111jを複数配置した柱状構造を有している。この構成例では、液体フィルタ部113aの中心部を支持できる。更に、液体フィルタ部113aの柱状構造による剛性で支持されていない部分は、振動の境界条件が互いに異なるため、振動モードを分散させることができる。従って液体フィルタ部113aの効率的な高剛性化を図ることができる。
〔実施例5〕
図25及び図26はそれぞれ、実施例5に係る個別液室基板111の構成例を示す部分断面図である。なお、実施例5の液滴吐出ヘッドの全体構成は、前述の図1〜図14を用いて説明したものと同等である。また、実施例5は、液体供給部111cの形状だけが実施例1とは異なる。
前述の実施例1〜実施例4では、断面積低減領域111eの幅を狭くすることで液体フィルタ部113aの高剛性化を図り、張り出し部111gを設けることで供給孔113bの数を増やし流体抵抗を低減させた。更に、実施例5では、液体の初期充填時における気泡の排出性を向上させるために、気泡の淀み点を無くすように液体供給部111aを構成している。
気泡は、液体供給経路上で幅が急拡大する箇所に発生する淀み点に留まり易い。そこで、実施例5では、液体供給部111cは、その内壁面の一部を液体供給方向に対して傾けたテーパー形状及び内壁面の角部を丸めた形状の少なくとも一方を有するように構成している。
図25の構成例では、液体供給経路の流路断面積の急拡大部を設けないように張り出し部111gの一部を液体供給方向である長手方向に延在する中心軸Zに対してある角度θの傾きがあるテーパー部111kを設けている。この構成により、実施例1〜4で作成した液滴吐出ヘッドに対して液体フィルタ部113aの剛性を維持したまま、気泡の排出性を向上させて信頼性を高めることができる。
さらに、気泡は、液体供給部111cを囲んでいる流路隔壁の内面の形状、すなわち液体供給部111cの内壁面の形状で、角部が存在する箇所に留まり易くなる。そのため、液体供給部111cの内壁面の角部を丸めた形状にするのがより好ましい。この角部の丸め形状は前述の各実施例1〜4の構成に適応可能である。図26に示すように、柱状構造を有する液体供給部111cの場合は、液体供給部111cの流路隔壁111dで囲まれた内壁の4つの角部を丸めるとともに、柱状の支持部111hの4つの角部を丸める。これにより、気泡の排出性を向上させて信頼性を高めることができる。
なお、上記実施形態では、振動板113に薄膜圧電層を有する圧電素子を形成したピエゾ方式の液滴吐出ヘッドの場合について説明したが、本発明は、他の構成や他の方式の液滴吐出ヘッドにも適用できる。例えば、本発明は、電気機械変換素子として薄膜タイプ以外の圧電素子を用いる液滴吐出ヘッドにも適用できる。また、本発明は、個別液室に圧力を発生させる発力発生手段として電気機械変換素子以外の素子を用いる静電方式やバブルジェット方式などの他の方式の液滴吐出ヘッドにも適用できる。
また、上記実施形態では、供給孔を有するとともに共通液室と液体供給部とを区画する液体フィルタ部が、電気機械変換素子(圧電素子)が形成される振動板113の一部(振動板フィル場)を用いた場合について説明したが、この構成に限定されるものではない。本発明は、上記共通液室と液体供給部とを区画する液体フィルタ部が振動板とは別の部材で構成された液滴吐出ヘッドにも適用できる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
液滴を吐出するノズル110aと、ノズル110aに連通する個別液室111aと、個別液室111aに圧力を発生させる圧電素子114などの圧力発生手段と、個別液室111aに流体抵抗部111bを介して連通する液体供給部111cと、液体供給部111cと共通液室112bとの間に設けられた液体フィルタ部113aと、を備え、液体供給部111cと共通液室112bとは、液体フィルタ部113aの供給孔113bを介して連通している液滴吐出ヘッド94であって、液体供給部111cは、その液体供給部111cから流体抵抗部111bを介して個別液室111aに向かう液体供給方向に直交する流路断面における断面積が個別液室111aの流路断面における断面積よりも小さく且つ流体抵抗部111bの流路断面における断面積よりも大きい断面積低減領域111eを有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、共通液室112bとの間が液体フィルタ部113aで区画された液体供給部111cが、流路断面における断面積が個別液室111aの流路断面における断面積よりも小さい断面積低減領域111eを有する。この断面積低減領域111eにおいて、液体フィルタ部113aの液体供給部111cに露出している部分の面積を低減し、液体フィルタ部113aが支持されている面積を向上させることができることにより、液体フィルタ部113aの剛性すなわち機械的強度を高めることができる。従って、液体フィルタ部113aに設けた供給孔113bに異物が詰まったときの液体フィルタ部113aの振動を抑制でき、その液体フィルタ部113aの固有振動による個別液室111a内の圧力低下に起因した液滴の吐出速度の低下を防止できる。
更に、上記液体供給部111cが断面積低減領域111eを有することによって液体フィルタ部113aの剛性を高めることができるので、液体フィルタ部113aの剛性を高めるために液体フィルタ部113aを厚くする必要がない。
また、上記液体供給部111cの断面積低減領域111eの流路断面における断面積は、その液体供給部111cと個別液室111aとの間に介在する流体抵抗部111bの流路断面における断面積よりも大きい。従って、流体抵抗部111bを介した個別液室111aへの液体供給機能を維持することができる。
よって、個別液室111aへの液体供給機能を維持しつつ、個別液室側の空間と共通液室112bとを区画する液体フィルタ部113aを厚くすることなく、その液体フィルタ部113aに設けた供給孔113bに異物が詰まったときの液滴の吐出速度の低下を防止できる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、液体供給部111cの断面積低減領域111eは、前記液体供給方向において前記流路断面の断面積が略一定である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、液体フィルタ部113aの液体供給部111cに露出している部分の面積をより確実に低減することができるので、液体フィルタ部113aの剛性すなわち機械的強度をより確実に高めることができる。
(態様C)
上記態様A又は態様Bにおいて、液体フィルタ部113aは、前記液体供給方向に1列に並ぶように複数の供給孔113bが形成されている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、液体供給部111cの断面積低減領域が、液体フィルタ部113aに形成される複数の供給孔113bと干渉しにくくなるので、断面積低減領域111eによる液体フィルタ部113aの高剛性化が容易になる。
(態様D)
上記態様A乃至Cのいずれかにおいて、液体供給部111cの断面積低減領域111eは、前記液体供給方向と直交する方向における流路幅が、供給孔113bの直径より大きい。
これによれば、上記実施形態について説明したように、液体供給部111cの断面積低減領域111eにおける流路幅と供給孔113bのとの間に高いアライメント精度が要求されないため、低コスト化を図ることができる。また、液体供給部111cの断面積低減領域111eと液体フィルタ部113aに形成される複数の供給孔113bとの干渉も発生しにくくなる。
(態様E)
上記態様A乃至Dのいずれかにおいて、液体供給部111cは、前記液体供給方向と直交する方向における流路幅が部分的に広くなった張り出し部111gを有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、張り出し部111gにおいて、複数の供給孔113bを形成できることにより、供給孔113bの数を増やすことができるので、液体供給部111cへの液体の供給能力を確保できる。更に、張り出し部111gにおいて、液体が通過可能な開口面積の低下を抑制し、液体供給部111cにおける流体抵抗の増大を抑制できる。従って、液体供給部111cから個別液室111aへの液体の供給不足を回避できる。
(態様F)
上記態様Eにおいて、液体供給部111cの断面積低減領域111eは、前記液体供給方向における複数箇所それぞれに張り出し部111gを有し、複数の張り出し部111gそれぞれの前記液体供給方向における長さは、2種類以上である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、液体フィルタ部113aの振動における境界条件を複数有することになるため、液体フィルタ部113aの振動モードを複数種類の振動モードに分散させることができる。この振動モードの分散により、液体フィルタ部113aに設けた供給孔113bに異物が詰まったときの液体フィルタ部113aの振動をより確実に抑制できる。更に、上記振動モードの分散により、液体フィルタ部113aの振動周波数(振動周期)が変化し、個別液室111aの圧力を下げようとする液体フィルタ部113aの動きが複数種類の振動モード間でずれる。従って、個別液室111aの圧力低下を最小限に抑えることができる。
(態様G)
上記態様A乃至Fのいずれかにおいて、液体供給部111cの前記液体供給方向の中心軸を挟んで互いに対向している複数の内側面の形状は、その液体供給方向の中心軸に関して非対称性である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、液体フィルタ部113aの振動モードを複数種類の振動モードに分散させることができる。この振動モードの分散により、液体フィルタ部113aに設けた供給孔113bに異物が詰まったときの液体フィルタ部113aの振動をより確実に抑制できる。更に、上記振動モードの分散により、液体フィルタ部113aの振動周波数(振動周期)が変化し、個別液室111aの圧力を下げようとする液体フィルタ部113aの動きが複数種類の振動モード間でずれる。従って、個別液室111aの圧力低下を最小限に抑えることができる。
(態様H)
上記態様A乃至Gのいずれかにおいて、前記液体供給方向に断面積低減領域111eを複数備え、複数の断面積低減領域111eそれぞれの、前記液体供給方向と直交する方向における流路幅は、2種類以上である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、液体フィルタ部113aの振動モードを複数種類の振動モードに分散させることができる。この振動モードの分散により、液体フィルタ部113aに設けた供給孔113bに異物が詰まったときの液体フィルタ部113aの振動をより確実に抑制できる。更に、上記振動モードの分散により、液体フィルタ部113aの振動周波数(振動周期)が変化し、個別液室111aの圧力を下げようとする液体フィルタ部113aの動きが複数種類の振動モード間でずれる。従って、個別液室111aの圧力低下を最小限に抑えることができる。
(態様I)
上記態様A乃至Hのいずれかにおいて、液体供給部111cは、供給孔113bから流体抵抗部111bに至る経路が互いに異なる複数の液体供給路を有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、液体フィルタ部113aの液体供給方向と直交する方向における中央部分を支持できるようになるため、液体フィルタ部113aの剛性すなわち機械的強度をより確実に高めることができる。
(態様J)
上記態様A乃至Iのいずれかにおいて、液体供給部111cは、その液体供給部111cの内壁から離間した位置で液体フィルタ部113aに接触して液体フィルタ部113aを支持する柱状の支持部111hを有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、液体供給部111cの内壁から離間した位置で液体フィルタ部113aの中央部分を支持できるため、液体フィルタ部113aの剛性すなわち機械的強度をより確実に高めることができるともに、供給孔113bの数を増やすことができる。
(態様K)
上記態様Jにおいて、前記支持部111i,111jを複数有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、液体フィルタ部113aの中央部分の複数位置で液体フィルタ部113aを支持できるようになるため、液体フィルタ部113aの剛性すなわち機械的強度をより確実に高めることができる。
(態様L)
上記態様A乃至Kのいずれかにおいて、液体供給部111cは、その内壁面の一部を液体供給方向に対して傾けたテーパー形状及び内壁面の角部を丸めた形状の少なくとも一方を有している。
これによれば、上記実施形態について説明したように、液体供給部111cにおける気泡を排出する機能を向上させることができる。
(態様M)
上記態様A乃至Lのいずれかにおいて、液体供給部111c及び個別液室111aそれぞれの内壁の一部を構成するように延在する振動板113を備え、前記圧力発生手段は、振動板113を駆動して振動させることにより個別液室111aに圧力を発生させ、液体フィルタ部113aは、振動板113の液体供給部111c側に延在している部分で構成されている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、個別液室111aに圧力を発生させるときに駆動される振動板113を、液体供給部111cと共通液室112bとを区画する液体フィルタ部113aに兼用できるため、低コスト化を図ることができる。
(態様N)
上記態様A乃至Mのいずれかにおいて、供給孔113bは、ノズル110aよりも開口面積が小さい。
これによれば、上記実施形態について説明したように、液体に混入する異物によるノズル110aの詰まりをより確実に防止できる。
(態様O)
画像形成装置であって、上記態様A乃至Nのいずれかの液滴吐出ヘッド94を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、液滴吐出ヘッド94から吐出される液滴の吐出速度の低下を防止できるので、高品質の画像を安定して形成することができる。
81 液滴吐出装置の装置本体
82 画像形成機構部
94 液滴吐出ヘッド
110 ノズル基板
110a ノズル
111 個別液室基板
111a 個別液室
111b 流体抵抗部
111c 液体供給部
111d 流路隔壁
111e 断面積低減領域
111f テーパー部
111g 張り出し部
111h 柱状の支持部
111i 柱状の支持部
111j 柱状の支持部
111k テーパー部
112 保護基板
112a 凹部
112b 共通液室
112d 開口
113 振動板
113a 液体フィルタ部
113b 供給孔
114 圧電素子
114a 上部電極(個別電極)
114b 圧電層(圧電膜)
114c 下部電極(共通電極)
特開平10−100401号公報 特開平2−289351号公報 特開平6−255101号公報 特許第4394973号公報

Claims (15)

  1. 液滴を吐出するノズルと、
    前記ノズルに連通する個別液室と、
    前記個別液室に圧力を発生させる圧力発生手段と、
    前記個別液室に流体抵抗部を介して連通する液体供給部と、
    前記液体供給部と共通液室との間に設けられた液体フィルタ部と、を備え、
    前記液体供給部と前記共通液室とは、前記液体フィルタ部の供給孔を介して連通している液滴吐出ヘッドであって、
    前記液体供給部は、該液体供給部から前記流体抵抗部を介して前記個別液室に向かう液体供給方向に直交する流路断面における断面積が前記個別液室の該流路断面における断面積よりも小さく且つ該流体抵抗部の該流路断面における断面積よりも大きい断面積低減領域を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 請求項1の液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記液体供給部の断面積低減領域は、前記液体供給方向において前記流路断面の断面積が略一定であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  3. 請求項1又は2の液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記液体フィルタ部は、前記液体供給方向に1列に並ぶように複数の供給孔が形成されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記液体供給部の断面積低減領域は、前記液体供給方向と直交する方向における流路幅が、前記供給孔の直径より大きいことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記液体供給部は、前記液体供給方向と直交する方向における流路幅が部分的に広くなった張り出し部を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  6. 請求項5の液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記液体供給部の断面積低減領域は、前記液体供給方向における複数箇所それぞれに前記張り出し部を有し、
    前記複数の張り出し部それぞれの前記液体供給方向における長さは、2種類以上であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記液体供給部の前記液体供給方向の中心軸を挟んで互いに対向している複数の内側面の形状は、該液体供給方向の中心軸に関して非対称性であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  8. 請求項1乃至7のいずれかの液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記液体供給方向に前記断面積低減領域を複数備え、
    前記複数の断面積低減領域それぞれの、前記液体供給方向と直交する方向における流路幅は、2種類以上であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  9. 請求項1乃至8のいずれかの液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記液体供給部は、前記供給孔から前記流体抵抗部に至る経路が互いに異なる複数の液体供給路を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  10. 請求項1乃至9のいずれかの液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記液体供給部は、その液体供給部の内壁から離間した位置で前記液体フィルタ部に接触して該液体フィルタ部を支持する柱状の支持部を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  11. 請求項10の液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記支持部を複数有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  12. 請求項1乃至11のいずれかの液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記液体供給部は、その内壁面の一部を液体供給方向に対して傾けたテーパー形状及び該内壁面の角部を丸めた形状の少なくとも一方を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  13. 請求項1乃至12のいずれかの液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記液体供給部及び前記個別液室それぞれの内壁の一部を構成するように延在する振動板を備え、
    前記圧力発生手段は、前記振動板を駆動して振動させることにより前記個別液室に圧力を発生させ、
    前記液体フィルタ部は、前記振動板の前記液体供給部側に延在している部分で構成されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  14. 請求項1乃至13のいずれかの液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記供給孔は、前記ノズルよりも開口面積が小さいことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  15. 請求項1乃至14のいずれかの液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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