JP2015010974A - Nmr用キラルシフト剤、および、それを用いた光学純度または絶対配置を決定する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 アキラルな分子から構成されるNMR用キラルシフト剤、ならびに、それを用いて種々のキラルな物質の光学純度および絶対配置を核磁気共鳴分光法によって決定する方法を提供する。
【解決手段】 本発明のNMR用キラルシフト剤は、アキラルなオキソポルフィリノーゲンからなる。アキラルなポルフィリノーゲンは、キラルな物質と1対1で水素結合し、錯体となる。それにより、キラルな物質に関するキラルな情報(光学純度または絶対配置)がポルフィリノーゲンに転送され得、転送されたキラルな情報は、プロトン核磁気共鳴分光法によって容易に読み出すことができる。
【選択図】 図1
Description
前記オキソポルフィリノーゲンは、式(I)で示されてもよい。
ここで、X1およびX2は、前記化学修飾であり、それぞれ、ベンジル基、アルキル基、および、これらの誘導体からなる群から選択され、Y1〜Y8は、互いに同一または別異のアキラルな原子団およびアキラルな官能基からなる群から選択される。
前記X1およびX2は、別異または同一のベンジル基またはベンジル基の誘導体であってもよい。
前記アキラルな原子団は、水素原子およびハロゲン原子であってもよい。
前記アキラルな官能基は、直鎖状または分岐状のアルキル基、直鎖状または分岐状のハロゲン化アルキル基、エチレングリコール鎖、エチレングリコールのオリゴマー、ポリマー鎖、芳香族基、複素芳香族基、複素環基、エステル基、エーテル基、環状エーテル基、アミド基、アルケン、アルキン、ケトン基、アミン基、環状アミン基、アルコキシ基、ビニル基、チオエーテル基、スルホン基、シアノ基、ニトロ基およびそれらの誘導体であってもよい。
前記Y1〜Y8は、水素原子であってもよい。
本発明によるキラルな物質の光学純度を決定する方法は、少なくとも上述のNMR用キラルシフト剤と前記キラルな物質とを含む混合溶液を錯体化するステップと、前記錯体化された混合溶液の核磁気共鳴スペクトルを測定するステップと、前記錯体化された混合溶液の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅を測定するステップと、前記ピーク分裂の幅に基づいて前記キラルな物質の光学純度を決定するステップとを包含し、これにより上記課題を解決する。
前記光学純度を決定するステップに先立って、前記NMR用キラルシフト剤とエナンチオピュアなキラルな物質とを含む別の混合溶液を用いて、ピーク分裂の幅と前記キラルな物質の光学純度との間の関係式Δδ=Δδmax’×ee(ここで、Δδはピーク分裂の幅であり、Δδmax’は、前記NMR用キラルシフト剤と前記エナンチオピュアな前記キラルな物質との錯体の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅であり、eeは前記キラルな物質の光学純度)を求めるステップであって、前記別の混合溶液中の前記NMR用キラルシフト剤、前記キラルな物質、および、水の濃度は、前記混合溶液のそれらに一致する、ステップをさらに包含してもよい。
前記錯体化するステップは、10℃以上55℃以下の温度範囲で行ってもよい。
前記錯体化するステップにおいて、前記混合溶液中の前記NMR用キラルシフト剤に対する水の濃度は、100モル当量以下であってもよい。
前記錯体化するステップにおいて、前記混合溶液中の前記NMR用キラルシフト剤に対する前記キラルな物質は、10モル当量以上であってもよい。
前記決定するステップは、関係式Δδ=Δδmax×ee×pHG*(ここで、Δδは前記ピーク分裂の幅であり、Δδmaxは、前記NMR用キラルシフト剤とエナンチオピュアな前記キラルな物質との錯体の核磁気共鳴スペクトルにおける特性値であり、eeは前記キラルな物質の光学純度であり、pHG*は前記NMR用キラルシフト剤総量のうち、前記キラルな物質と錯体化したものの割合である)を用いてもよい。
本発明によるキラルな物質の絶対配置を決定する方法は、上述のNMR用キラルシフト剤と前記キラルな物質との第1の混合溶液を錯体化するステップと、前記第1の混合溶液にエナンチオピュアな前記キラルな物質を添加した第2の混合溶液を錯体化するステップと、前記錯体化された第1および第2の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルを測定するステップと、前記錯体化された第1の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅(Δδ1)と、前記錯体化された第2の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅(Δδ2)とを比較するステップとを包含し、これにより上記課題を解決する。
前記第2の混合溶液を錯体化するステップに先立って、前記錯体化された第1の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅に基づいて、前記キラルな物質の光学純度を決定するステップをさらに包含してもよい。
前記第2の混合溶液を錯体化するステップは、前記エナンチオピュアな前記キラルな物質を、%ee/100当量(%eeは、前記キラルな物質の光学純度である)以下添加してもよい。
前記第2の混合溶液を錯体化するステップにおいて、前記エナンチオピュアな前記キラルな物質がR体であり、かつ、前記比較するステップにおいて、前記ピーク分裂の幅の関係がΔδ1<Δδ2、Δδ1=Δδ2またはΔδ1>Δδ2を満たす場合、前記キラルな物質は、それぞれ、R体リッチなキラル混合物、R体のエナンチオピュア、または、S体リッチなキラル混合物もしくはS体のエナンチオピュアであると決定され、前記第2の混合溶液を錯体化するステップにおいて、前記エナンチオピュアな前記キラルな物質がS体であり、かつ、前記比較するステップにおいて、前記ピーク分裂の幅の関係がΔδ1<Δδ2、Δδ1=Δδ2またはΔδ1>Δδ2を満たす場合、前記キラルな物質は、それぞれ、S体リッチなキラル混合物、S体のエナンチオピュア、または、R体リッチなキラル混合物もしくはR体のエナンチオピュアであると決定されてもよい。
前記第2の混合溶液を錯体化するステップにおいて、前記エナンチオピュアな前記キラルな物質がR体であり、かつ、前記比較するステップにおいて、前記ピーク分裂の幅の関係がΔδ1>Δδ2を満たす場合、前記第1の混合溶液に前記エナンチオピュアな前記キラルな物質としてS体を添加した第3の混合溶液を錯体化するステップと、前記錯体化された第3の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルを測定するステップと、前記錯体化された第1の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルのピーク分裂の幅(Δδ1)と、前記錯体化された第3の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅(Δδ3)とをさらに比較するステップとをさらに包含してもよい。
前記さらに比較するステップにおいて、前記ピーク分裂の幅の関係がΔδ1<Δδ3またはΔδ1=Δδ3を満たす場合、それぞれ、前記キラルな物質は、S体リッチなキラル混合物またはS体のエナンチオピュアであると決定されてもよい。
前記第2の混合溶液を錯体化するステップにおいて、前記エナンチオピュアな前記キラルな物質がS体であり、かつ、前記比較するステップにおいて、前記ピーク分裂の幅の関係がΔδ1>Δδ2を満たす場合、前記第1の混合溶液に前記エナンチオピュアな前記キラルな物質としてR体を添加した第3の混合溶液を錯体化するステップと、前記錯体化された第3の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルを測定するステップと、前記錯体化された第1の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅(Δδ1)と、前記錯体化された第3の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅(Δδ3)とをさらに比較するステップとをさらに包含してもよい。
前記さらに比較するステップにおいて、前記ピーク分裂の幅の関係がΔδ1<Δδ3またはΔδ1=Δδ3を満たす場合、それぞれ、前記キラルな物質は、R体リッチなキラル混合物またはR体のエナンチオピュアであると決定されてもよい。
実施の形態1では、本発明によるNMR用キラルシフト剤について説明する。
実施の形態2では、実施の形態1で説明したNMR用キラルシフト剤を用いて、キラルな物質の光学純度を決定する方法について説明する。
δNH=pHG*×NHδHG*+pH×NHδH+pHW×NHδHW・・・・・・(4)
pR(ee)=[GR]t/([GR]t+[GS]t)=(1+ee)/2・・・(5a)
pS(ee)=[GS]t/([GR]t+[GS]t)=(1−ee)/2・・・(5b)
eeは、%ee/100であり、[GR]tおよび[GS]tは、それぞれ、R体およびS体のキラルな物質の総濃度である。
βδHG*,A=βδA,RpR(ee)+βδA,SpS(ee)・・・(6a)
βδHG*,B=βδB,RpR(ee)+βδB,SpS(ee)・・・(6b)
βδA=pHG*×βδHG*A+pH×βδH+pHW×βδHW・・・(7a)
βδB=pHG*×βδHG*B+pH×βδH+pHW×βδHW・・・(7b)
ここで、βδHおよびβδHWは、それぞれ、フリーなH、および、HとWとから成る錯体H・WのN−アルキルピーロールβ−Hの化学シフトである。対称性から、βδHおよびβδHWの値は、HAおよびHBの区別がない。
Δδ=Δδmax×ee×pHG*・・・・・・・・・(8)
[H](1+KHG*[G*]+KHW[W])−[H]t=0・・・(9a)
[G*](1+KHG*[H])−[G]t=0・・・・・・・・・(9b)
[W](1+KHW[H])−[W]t=0・・・・・・・・・・(9c)
Δδ=Δδmax’×ee・・・・・・・・・(8’)
式(8’)において、Δδmax’は、キャリブレーションにおける混合溶液のピーク分裂の幅(ppm)であり、Δδは、ステップS430で測定したピーク分裂の幅(ppm)である。
実施の形態3では、実施の形態1で説明したNMR用キラルシフト剤を用いて、キラルな物質の絶対配置を決定する方法について説明する。
実施例1では、NMR用キラルシフト剤としてN21,N23−ビス(4−ブロモベンジル)−5,10,15,20−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−オキソシクロヘキサジエン−2,5−イリジン)ポルフィリノーゲン(いわゆる、N,N’−二置換オキソポルフィリノーゲン、以降では単にHと称する)を、キラルな物質(被検物質)としてイブプロフェン(以降では単に1aと称する)を用いた。
図11は、種々の被検物質を示す図である。
実施例2では、NMR用キラルシフト剤としてHを、被検物質として2−フェニルプロピオン酸(以降では1bと称する)を用いた。
実施例3では、NMR用キラルシフト剤としてHを、被検物質としてN−boc−フェニルグリシン(以降では1cと称する)を用いた。
実施例4では、NMR用キラルシフト剤としてHを、被検物質としてN−boc−フェニルアラニン(以降では1dと称する)を用いた。
実施例5では、NMR用キラルシフト剤としてHを、被検物質としてロイシン酸(以降では1eと称する)を用いた。
実施例6では、NMR用キラルシフト剤としてHを、被検物質として2−フェノキシ−プロピオン酸メチルエステル(以降では2aと称する)を用いた。
実施例7では、NMR用キラルシフト剤としてHを、被検物質としてバリンメチルエステル(以降では2bと称する)を用いた。
実施例8では、NMR用キラルシフト剤としてHを、被検物質としてアトロピン(ヒヨスチアミンとも呼ばれる。以降では2cと称する)を用いた。
実施例9では、NMR用キラルシフト剤としてHを、被検物質としてメントール(以降では3aと称する)を用いた。
実施例10では、NMR用キラルシフト剤としてHを、被検物質としてショウノウ(以降では4aと称する)を用いた。
比較例10では、NMR用キラルシフト剤としてHを、キラルな物質でない被検物質として水を用いた。
図14は、実施例3によるNMRスペクトルの光学純度依存性(A)と、光学純度とピーク分裂の幅との関係(B)とを示す図である。
図15は、実施例4によるNMRスペクトルの光学純度依存性(A)と、光学純度とピーク分裂の幅との関係(B)とを示す図である。
図16は、実施例5によるNMRスペクトルの光学純度依存性(A)と、光学純度とピーク分裂の幅との関係(B)とを示す図である。
図17は、実施例6によるNMRスペクトルの光学純度依存性(A)〜(C)と、光学純度とピーク分裂の幅との関係(D)とを示す図である。
図18は、実施例7によるNMRスペクトルの光学純度依存性(A)と、光学純度とピーク分裂の幅との関係(B)〜(D)とを示す図である。
図19は、実施例8によるNMRスペクトルの光学純度依存性(A)と、光学純度とピーク分裂の幅との関係(B)とを示す図である。
図20は、実施例9によるNMRスペクトルの光学純度依存性(A)と、光学純度とピーク分裂の幅との関係(B)〜(D)とを示す図である。
図21は、実施例10によるNMRスペクトルの光学純度依存性(A)と、光学純度とピーク分裂の幅との関係(B)〜(D)とを示す図である。
図22は、比較例11によるNMRスペクトルの水の濃度依存性を示す図である。
110 キラルな物質
Claims (20)
- アキラルなオキソポルフィリノーゲンからなり、
前記オキソポルフィリノーゲンが有する4つのピロール基のうち2つは、化学修飾によりブロックされており、
前記オキソポルフィリノーゲンとキラルな物質とは、ブロックされていない2つのピロール基において、1対1で錯体化する、NMR用キラルシフト剤。 - 前記オキソポルフィリノーゲンは、式(I)で示される、請求項1に記載のNMR用キラルシフト剤。
ここで、
X1およびX2は、前記化学修飾であり、それぞれ、ベンジル基、アルキル基、および、これらの誘導体からなる群から選択され、
Y1〜Y8は、互いに同一または別異のアキラルな原子団およびアキラルな官能基からなる群から選択される、NMR用キラルシフト剤。 - 前記X1およびX2は、別異または同一のベンジル基またはベンジル基の誘導体である、請求項2に記載のNMR用キラルシフト剤。
- 前記アキラルな原子団は、水素原子およびハロゲン原子である、請求項2に記載のNMR用キラルシフト剤。
- 前記アキラルな官能基は、直鎖状または分岐状のアルキル基、直鎖状または分岐状のハロゲン化アルキル基、エチレングリコール鎖、エチレングリコールのオリゴマー、ポリマー鎖、芳香族基、複素芳香族基、複素環基、エステル基、エーテル基、環状エーテル基、アミド基、アルケン、アルキン、ケトン基、アミン基、環状アミン基、アルコキシ基、ビニル基、チオエーテル基、スルホン基、シアノ基、ニトロ基およびそれらの誘導体である、請求項4に記載のNMR用キラルシフト剤。
- 前記Y1〜Y8は、水素原子である、請求項2に記載のNMRキラルシフト剤。
- キラルな物質の光学純度を決定する方法であって、
少なくとも請求項1〜6のいずれかに記載のNMR用キラルシフト剤と前記キラルな物質とを含む混合溶液を錯体化するステップと、
前記錯体化された混合溶液の核磁気共鳴スペクトルを測定するステップと、
前記錯体化された混合溶液の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅を測定するステップと、
前記ピーク分裂の幅に基づいて前記キラルな物質の光学純度を決定するステップと
を包含する、方法。 - 前記光学純度を決定するステップに先立って、前記NMR用キラルシフト剤とエナンチオピュアなキラルな物質とを含む別の混合溶液を用いて、ピーク分裂の幅と前記キラルな物質の光学純度との間の関係式Δδ=Δδmax’×ee(ここで、Δδはピーク分裂の幅であり、Δδmax’は、前記NMR用キラルシフト剤と前記エナンチオピュアな前記キラルな物質との錯体の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅であり、eeは前記キラルな物質の光学純度)を求めるステップであって、前記別の混合溶液中の前記NMR用キラルシフト剤、前記キラルな物質、および、水の濃度は、前記混合溶液のそれらに一致する、ステップをさらに包含する、請求項7に記載の方法。
- 前記錯体化するステップは、10℃以上55℃以下の温度範囲で行う、請求項7に記載の方法。
- 前記錯体化するステップにおいて、前記混合溶液中の前記NMR用キラルシフト剤に対する水の濃度は、100モル当量以下である、請求項7に記載の方法。
- 前記錯体化するステップにおいて、前記混合溶液中の前記NMR用キラルシフト剤に対する前記キラルな物質は、10モル当量以上である、請求項7に記載の方法。
- 前記決定するステップは、関係式Δδ=Δδmax×ee×pHG*(ここで、Δδは前記ピーク分裂の幅であり、Δδmaxは、前記NMR用キラルシフト剤とエナンチオピュアな前記キラルな物質との錯体の核磁気共鳴スペクトルにおける特性値であり、eeは前記キラルな物質の光学純度であり、pHG*は前記NMR用キラルシフト剤総量のうち、前記キラルな物質と錯体化したものの割合である)を用いる、請求項7に記載の方法。
- キラルな物質の絶対配置を決定する方法であって、
請求項1〜6のいずれかに記載のNMR用キラルシフト剤と前記キラルな物質との第1の混合溶液を錯体化するステップと、
前記第1の混合溶液にエナンチオピュアな前記キラルな物質を添加した第2の混合溶液を錯体化するステップと、
前記錯体化された第1および第2の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルを測定するステップと、
前記錯体化された第1の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅(Δδ1)と、前記錯体化された第2の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅(Δδ2)とを比較するステップと
を包含する、方法。 - 前記第2の混合溶液を錯体化するステップに先立って、前記錯体化された第1の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅に基づいて、前記キラルな物質の光学純度を決定するステップをさらに包含する、請求項13に記載の方法。
- 前記第2の混合溶液を錯体化するステップは、前記エナンチオピュアな前記キラルな物質を、%ee/100当量(%eeは、前記キラルな物質の光学純度である)以下添加する、請求項13に記載の方法。
- 前記第2の混合溶液を錯体化するステップにおいて、前記エナンチオピュアな前記キラルな物質がR体であり、かつ、前記比較するステップにおいて、前記ピーク分裂の幅の関係がΔδ1<Δδ2、Δδ1=Δδ2またはΔδ1>Δδ2を満たす場合、前記キラルな物質は、それぞれ、R体リッチなキラル混合物、R体のエナンチオピュア、または、S体リッチなキラル混合物もしくはS体のエナンチオピュアであると決定され、
前記第2の混合溶液を錯体化するステップにおいて、前記エナンチオピュアな前記キラルな物質がS体であり、かつ、前記比較するステップにおいて、前記ピーク分裂の幅の関係がΔδ1<Δδ2、Δδ1=Δδ2またはΔδ1>Δδ2を満たす場合、前記キラルな物質は、それぞれ、S体リッチなキラル混合物、S体のエナンチオピュア、または、R体リッチなキラル混合物もしくはR体のエナンチオピュアであると決定される、請求項13に記載の方法。 - 前記第2の混合溶液を錯体化するステップにおいて、前記エナンチオピュアな前記キラルな物質がR体であり、かつ、前記比較するステップにおいて、前記ピーク分裂の幅の関係がΔδ1>Δδ2を満たす場合、
前記第1の混合溶液に前記エナンチオピュアな前記キラルな物質としてS体を添加した第3の混合溶液を錯体化するステップと、
前記錯体化された第3の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルを測定するステップと、
前記錯体化された第1の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルのピーク分裂の幅(Δδ1)と、前記錯体化された第3の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅(Δδ3)とをさらに比較するステップと
をさらに包含する、請求項16に記載の方法。 - 前記さらに比較するステップにおいて、前記ピーク分裂の幅の関係がΔδ1<Δδ3またはΔδ1=Δδ3を満たす場合、それぞれ、前記キラルな物質は、S体リッチなキラル混合物またはS体のエナンチオピュアであると決定される、請求項17に記載の方法。
- 前記第2の混合溶液を錯体化するステップにおいて、前記エナンチオピュアな前記キラルな物質がS体であり、かつ、前記比較するステップにおいて、前記ピーク分裂の幅の関係がΔδ1>Δδ2を満たす場合、
前記第1の混合溶液に前記エナンチオピュアな前記キラルな物質としてR体を添加した第3の混合溶液を錯体化するステップと、
前記錯体化された第3の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルを測定するステップと、
前記錯体化された第1の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅(Δδ1)と、前記錯体化された第3の混合溶液の核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク分裂の幅(Δδ3)とをさらに比較するステップと
をさらに包含する、請求項16に記載の方法。 - 前記さらに比較するステップにおいて、前記ピーク分裂の幅の関係がΔδ1<Δδ3またはΔδ1=Δδ3を満たす場合、それぞれ、前記キラルな物質は、R体リッチなキラル混合物またはR体のエナンチオピュアであると決定される、請求項19に記載の方法。
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