JP2015000228A - 美容マッサージ機 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、使用者が把持しやすいように棒状に形成された把持部と、把持部から伸びるY字状の二股杆と、二股杆の先端に設けられたマッサージローラ部とを備えた美顔ローラ(美容マッサージ機)が開示されている。この特許文献1の美顔ローラでは、マッサージローラ部は二股杆の先端に対して回転自在に設けられており、使用者の顔面にマッサージローラ部を押し付けながら転動させることができるようになっており、この転動するマッサージローラ部により使用者の顔面をマッサージできるようになっている。
すなわち、本発明に係る美容マッサージ機は、使用者が把持可能な把持部を備えた本体部と、前記本体部の反把持部側から外方に向かって突出状に設けられたアーム部材と、前記アーム部材の先端側に設けられ且つ施療部上を回転して移動することで前記施療部の美容マッサージを行う施療子とを備えた美容マッサージ機において、前記本体部の内部には、前記施療子を互いに近接離反させるために、前記アーム部材を揺動させる揺動機構が設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記運動変換部は、前記回転駆動軸と同軸で回転するボス部と、一方側端部が前記ボス部の径外方向にオフセットされた位置で前記回転駆動軸と平行な軸心回りに回動自在に設けられ、且つ他方側端部にアーム部材の基端部が嵌り込んでいる連結部材と、前記ボス部の回転運動に伴う前記アーム部材の供回りを抑制する供回り止め部と、を有しているとよい。
好ましくは、前記運動変換部は、左右一対に設けられており、左右に設けられた前後方向を向く回転駆動軸は、前方側の離間距離が後方側の離間距離より大きくなるように平面視V字型に配備されているとよい。
好ましくは、前記施療子が第2アームの先端に着脱自在に取り付けられているとよい。
[第1実施形態]
図1に示すように、本実施形態の美容マッサージ機1は、使用者Mが自らの施療部(例えば、顔面や首筋)に対して施療子4(マッサージローラ部)を押し付け、美容マッサージ機1を例えば上下に往復移動させることで顔面に沿って施療子4を回転させ、美容マッサージを可能とするものである。係る美容マッサージ機1で美容マッサージを行えば、顔面の皮膚が引き締められると共に皮膚下の血行が促進され、顔面のむくみや老廃物が取り除かれるので、顔面をスリムに整えたり、健康的で美しい肌を得ることが可能となる。
図2及び図3に示すように、本体部2は、上下方向に沿って長尺棒状に形成されており、使用者Mが握って使用できる程度の太さ及び長さを備えている。本体部2の上側は、下側より太く形成されており、この上側には上述したアーム部材7が左右に並んで1対設けられている。
また、本体部2の下側には、上側に比べて細径に形成された把持部2aが形成されており、把持部2aを握って片手で美容マッサージ機1を使用できるようになっている。把持部2aの表面(例えば、前面)には、揺動機構20を始動したり停止させたりするボタンやインジケータ(共に図示略)などが設けられており、把持部2aを握ったまま、例えば親指で美容マッサージの操作を行うことができるようになっている。
つまり、上述した左右一対のアーム部材7は、本体部2の左右方向の中央を通る前後に伸びる中心線を挟んで互いに線対称になるように配備されている。図8に示すように、左右一対のアーム部材7は、それぞれ駆動モータ28(ウォームギア29)よりやや左方向又は右方向を向く前方に突出するように配備される。
また、それぞれのアーム部材7は、鋼などの金属を用いて断面が円形の長尺棒状に形成されており、先端には施療子4(図例では、球状の部材)が着脱自在に装着される。詳しくは後述するが、アーム部材7の先端部(第2アーム7bの先端部)には周溝7c(径小部)が形成されており、この周溝7cに嵌着部5が係合することで、アーム部材7に施療子4が回転自在に取り付くこととなる。
施療子4の表面は、皮膚を傷つけることがないように、樹脂コート剤などでなめらかにコートされている。また、施療子4の表面には、施療子4が顔面の皮膚に密着性良く接触して、施療子4間に皮膚が挟み込まれるように、複数のディンプルが形成されている。
図4に示すように、施療子4の外周囲には、上述したアーム部材7の先端を挿し込み可能な取付孔6が設けられている。この取付孔6は、挿し込み方向の入側がアーム部材7の外径より大きな口径に形成されており、また奥側がアーム部材7の外径とほぼ等しい口径に形成されており、取付孔6の奥まで挿し込んだ際にアーム部材7を固定できるようになっている。また、取付孔6の内部(挿し込み方向の中途の位置)には、アーム部材7に形成された周溝7cと係合して施療子4をアーム部材7の先端に嵌着する嵌着部5が設けられている。施療子4の取付孔6の開口側は、施療子4(アーム部材7)の揺動を妨げないように平面にカットされていてもよい。
次に、本発明の美容マッサージ機1の特徴であるアーム部材7を揺動させて、良好な美容マッサージ効果を得ることのできる揺動機構20について、詳しく説明する。
それ故、以下の説明では、左側の揺動機構20に着目して構造を精説する。右側の揺動機構20は、左側の揺動機構20を左右反転した構成となっている。
運動変換部22は、左右一対に設けられており、回転駆動軸21と同軸で回転するボス部23と、一方側端部がボス部23の径外方向にオフセットされた位置で回転駆動軸21と平行な軸心回りに回動自在に設けられ、且つ他方側端部に第1アーム7aの基端部が嵌り込んでいる連結部材25と、ボス部23の回転運動に伴うアーム部材7の供回りを抑制する供回り止め部26と、を有している。
ボス部23は、回転駆動軸21が嵌合するための開口が形成され、回転駆動軸21の前端部が嵌り込むようになっている。ボス部23の外周面には、嵌合された回転駆動軸21が空転するのを防止するための貫通孔が一方側の端面から他方側の端面にかけて径方向に穿孔されている。また、回転駆動軸21の外周面にも、この貫通孔に対応するほぼ同径の貫通孔が穿孔されている。これらの貫通孔を同軸心の円筒にして、その円筒に円柱状乃至は円筒状のピンを嵌め込むことで、ボス部23と回転駆動軸21が同時に回転するようになっている。
図6に示すように、伝達軸24は、短尺の円柱部材であって、ボス部23の前面側から前方に向かって立設されている。伝達軸24の外周面には、略円板形状で無端状の軌道(カム面)が形成されている。伝達軸24は、ボス部23(回転駆動軸21)の軸心に対して径外方向にオフセットされており、ボス部23の回転軸心の周りを周回する(偏心した回転運動)ように回転する。また、平面視で、伝達軸24の外周面はボス部23の外周面に内接する位置関係とされている。この伝達軸24には、連結部材25の一方端側が回動自在に嵌り込むようになっている。なお、伝達軸24の前方側の端面には、伝達軸24から連結部材25が外れないようにするための締結具32(締結ネジ)が設けられている。
このような構成のもと、連結部材25は、第1孔部25a側が伝達軸24の偏心回転運動により左右方向に動作すると共に、上下方向にも動作している。この動作によって、連結部材25は回転運動を揺動運動に変換して第1アーム7aに伝達するようになっている。
供回り止め部26は、ギアボックス31の前面に一体的に形成されており、連結部材25から突出した第1アーム7aの基端部が摺動自在に嵌り込む案内レール26aを有している。案内レール26aは、前方に向かって開口すると共に、ボス部23の径外方向(左右方向で内側)を向くように長く形成されている。案内レール26aの開口の幅は、第1アーム7aの外径とほぼ同じ長さとされており、第1アーム7aを上下方向に揺動しないようになっている。
次に、本発明の美容マッサージ機1の揺動機構20の動作について説明する。
上述した揺動機構20を作動させるに際しては、まず駆動モータ28を駆動させて出力軸を回転させる。そうすると、駆動モータ28の出力軸の先端に連結されたウォームギア29が回転し、そのウォームギア29に噛合したウォームホイール30が回転する。この駆動モータ28で発生した回転駆動力を用いて回転駆動軸21が回転する。
本発明の美容マッサージ機1に配備された左右一対施療子4は、それぞれの第1アーム7aの揺動によって、互いに近接離反を行うようになる。このような揺動運動を行うことで、左右の施療子4の間に顔面を挟み込んで頬を揉む、顔面のマッサージを行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る美容マッサージ機1の第2実施形態について、説明する。
以下、第2実施形態の美容マッサージ機1の揺動機構に関して、説明を進める。第2実施形態の美容マッサージ機1の揺動機構50は、美容マッサージ機1の本体部2の内部に設けられて回転駆動される回転駆動軸51と、回転駆動軸51の回転運動をアーム部材7の揺動運動に変換する運動変換部52と、を備えている。
ボス部53は、右側の軸受部60のさらに右側の回転駆動軸51、及び左側の軸受部60のさらに左側の回転駆動軸51にそれぞれ設けられている。ボス部53は、略円板形状で無端状の軌道(カム面)が外周面に形成されているカム部材53aを有している。このカム部材53aにカム面として作用する軌道が形成されている。この軌道は、回転駆動軸51の軸心を中心とする円形の軌道に対して傾いて設置された円軌道となっている。
図9に示すように、環状嵌合部55は、左右方向の側面視で略環状に形成されており、中央にはボス部53の大きさの円状の開口(図示略)が左右方向に向かって開口するように形成されている。この開口は、カム面上に嵌め込まれたベアリングの外周面を外嵌している。そのため、ボス部53と環状嵌合部55とが相対回動自在になっている。この環状嵌合部55の外周面には、上述した第1アーム7aの基端側が固定状態で取り付けられている。この第1アーム7aは環状嵌合部55の外周面から上方(外方)に向かって突出するように伸びており、上下方向の中途側に供回り止め部56が取り付けられている。
上述した揺動機構50を作動させるに際しては、まず駆動モータ28を駆動させて出力軸を回転させる。そうすると、駆動モータ28の出力軸の先端に連結されたウォームギア29が回転し、ウォームギア29に噛合したウォームホイール58が回転して、駆動モータ28で発生した回転駆動力を用いて回転駆動軸51が回転する。
なお、左側のボス部53のカム面と、右側のボス部53のカム面とは、傾斜角度は等しいが、左側のボス部53のカム面と、右側のボス部53のカム面との傾斜方向は左右で対称となっている。
例えば、美容効果を促進させるために、左右一対の施療子4間にμオーダの微弱な電流(直流でもよく、交流でもよい)を流すことは非常に好ましい。
また、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
2 本体部
2a 把持部
3 開口部
4 施療子(マッサージローラ部)
5 嵌着部
5a 嵌着片
6 取付孔
7 アーム部材
7a 第1アーム
7b 第2アーム
7c 周溝(径小部)
7d 切り欠き部
20 揺動機構
21 回転駆動軸
22 運動変換部
23 ボス部
24 伝達軸
25 連結部材
25a 第1孔部
25b 第2孔部
26 供回り止め部
26a 案内レール
26b 案内凸条部
27 軸受部
28 駆動モータ(電動モータ)
29 ウォームギア
30 ウォームホイール
31 ギアボックス
32 締結具
50 揺動機構(第2実施形態)
51 回転駆動軸
52 運動変換部
53 ボス部
53a カム部材
55 環状嵌合部
56 供回り止め部
57 長孔
58 ウォームホイール
59 ギアボックス
60 軸受部
M 使用者
Claims (7)
- 使用者が把持可能な把持部を備えた本体部と、前記本体部の反把持部側から外方に向かって突出状に設けられたアーム部材と、前記アーム部材の先端側に設けられ且つ施療部上を回転して移動することで前記施療部の美容マッサージを行う施療子とを備えた美容マッサージ機において、
前記本体部の内部には、前記施療子を互いに近接離反させるために、前記アーム部材を揺動させる揺動機構が設けられていることを特徴とする美容マッサージ機。 - 前記揺動機構は、前記本体部の内部に設けられていて、
前記揺動機構は、駆動モータによって回転駆動される回転駆動軸と、
前記回転駆動軸の回転運動を前記アーム部材の揺動運動に変換する運動変換部と、を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の美容マッサージ機。 - 前記運動変換部は、
前記回転駆動軸と同軸で回転するボス部と、
一方側端部が前記ボス部の径外方向にオフセットされた位置で前記回転駆動軸と平行な軸心回りに回動自在に設けられ、且つ他方側端部にアーム部材の基端部が嵌り込んでいる連結部材と、
前記ボス部の回転運動に伴う前記アーム部材の供回りを抑制する供回り止め部と、
を有していることを特徴とする請求項2に記載の美容マッサージ機。 - 前記供回り止め部は、アーム部材の基端部が摺動自在に嵌り込む案内レールを有しており、前記案内レールは、前記ボス部の径外方向を向くように配備されていることを特徴とする請求項3に記載の美容マッサージ機。
- 前記運動変換部は、左右一対に設けられており、左右に設けられた前後方向を向く回転駆動軸は、前方側の離間距離が後方側の離間距離より大きくなるように平面視V字型に配備されている
ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の美容マッサージ機。 - 前記アーム部材は、前記本体部の反把持部側から外方突出状に設けられた第1アームと、前記第1アームの先端側から屈曲状に延び且つ施療子を回転自在に支持する第2アームと、を有しており、
前記第1アームと第2アームとが、90°より大きく180°未満の交差角で屈曲していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の美容マッサージ機。 - 前記施療子が第2アームの先端に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載の美容マッサージ機。
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