JP2014533566A - 薬物送達デバイスの溶接ハウジング部材 - Google Patents

薬物送達デバイスの溶接ハウジング部材 Download PDF

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マティーアス・シャルフ
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サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
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Abstract

本発明は、− 第1のハウジング部材(12)と、− 少なくとも1つの誘導加熱可能部材(50、52、58)を用いて第1のハウジング部材(12)と溶接された第2のハウジング部材(16)とを備える、薬剤の用量を投薬するための薬物送達デバイスに関する。

Description

本発明は、ペン型注射器などの薬物送達デバイスのハウジング部材の、解放不可能な相互連結部に関する。
液体薬剤の単一または複数の用量を設定し投薬するための薬物送達デバイスが、そのようなものとして当技術分野でよく知られている。一般に、このようなデバイスは、通常のシリンジと実質的に同様の目的を有する。
薬物送達デバイス、具体的にはペン型の注射器は、使用者特有のいくつかの要件を満たさなければならない。たとえば、糖尿病などの慢性疾患の患者の場合、患者は物理的に虚弱であることがあり、また視力が低下していることもある。したがって、特に家庭薬物療法向けの適切な薬物送達デバイスは、構造が堅牢である必要があり、また使いやすくなければならない。さらに、デバイスおよびその部材の操作、および一般的な取扱いは分かりやすく、かつ容易に理解可能でなければならない。その上、用量設定ならびに用量投薬手順は、操作しやすくなければならず、また明白なものでなければならない。
通常、このようなデバイスは、送達されるべき薬剤で少なくとも部分的に満たされたカートリッジを受けるように適合されたハウジングを備える。このデバイスはさらに、カートリッジのピストンと操作可能に係合するように適合された、変位可能なピストン・ロッドを通常有する駆動機構を備える。駆動機構およびそのピストン・ロッドによって、カートリッジのピストンは、遠位方向すなわち送達方向に変位させることができ、したがって、薬物送達デバイスのハウジングの遠位端部と解放可能に連結される穿孔アセンブリを経由して、既定量の薬剤を排出することができる。
特に使い捨て薬物送達デバイス、具体的にはペン型注射器では、デバイスは工業的大量アセンブリ工程で製造され組み立てられる。使い捨てペン型注射器では、薬剤で満たされたカートリッジがデバイスの内部に配置され、このデバイスは、薬剤が消費された後にその全体が廃棄される。デバイスの組立て時に、少なくとも部分的に薬剤で満たされたカートリッジは通常、カートリッジ・ホルダ部材に組み入れられ、それによってカートリッジ・ホルダ・プリアセンブリが形成される。
同様に、既定の薬剤の用量を投薬するためのカートリッジと操作可能に係合されることになるデバイスの駆動機構もまた、ボディ・サブアセンブリを提供するために主ハウジング、またはボディ部材の中に配置される。組立ての最後の工程で、カートリッジ・ホルダ・サブアセンブリとボディ・サブアセンブリは、たとえばボディとカートリッジ・ホルダを相互連結することによって、互いに組み合わされ相互連結される。通常、ボディおよびカートリッジ・ホルダは、互いに対応する押込み式(positive)係合ロッキング部材を備え、これらの部材は、カートリッジ・ホルダとボディの解放不可能なスナップイン・インターロックを実現することができる。
したがって、ボディおよびカートリッジ・ホルダは、対応して成形された貫通口および/または凹部と嵌合する、互いに対応するロッキング・ピンまたはそれぞれの突起を備えることができる。互いに対応するインターロック部材は比較的繊細なことがあるので、カートリッジ・ホルダとボディの相互連結部は、たとえば使用者が意図しないでデバイスを落とした場合に破損しやすくなる可能性がある。一旦インターロック部材が破損すると、カートリッジ・ホルダ・サブアセンブリとボディ・サブアセンブリの安定した相互接続部はもはや得られず、デバイスはその全体がもはや役に立たなくなる。
したがって、カートリッジ・ホルダとボディの相互接続部を構造的に強化し改善することが達成可能である。しかし、このようなデバイスは、手間を要する認証および規制のプロセスを経なければならないので、たとえば接着剤を使用することは、改変されたデバイスを市販するための承認プロセスに無視できない影響を及ぼす可能性がある。
したがって、本発明の目的は、少なくとも2つのハウジング部材の堅牢な相互接続部を特徴とする改善された薬物送達デバイスを提供することである。この改善は、薬物送達デバイスの既存の設計の中で実施可能でなければならず、またカートリッジおよび/またはその中に入れられた薬剤に熱負荷がかかることを実質的に回避しなければならない。加えて、改善された相互接続部は、大量生産および大量組立ての工程に適していなければならない。この相互接続部はまた、費用効果および信頼性が高い方法で実施可能でなければならない。
本発明は、薬剤の用量を投薬するための薬物送達デバイスに関する。この薬物送達デバイスは、少なくとも第1のハウジング部材と、少なくとも1つの誘導加熱可能部材を用いて第1のハウジング部材と溶接された第2のハウジング部材とを備える。このようにして、第1のハウジング部材と第2のハウジング部材は、誘導溶接を使用することによって、解放不可能なように接合または溶接することができ、少なくとも1つの誘導加熱可能部材が、第1および/または第2のハウジング部材と機械的および熱的に直接接触している。
適切な交流電界を誘導加熱可能部材に加えることによって、前記部材は加熱されることになり、それによって、熱エネルギーが第1および/または第2のハウジング部材の少なくとも一部分の中に誘導される。好ましくは、第1および/または第2のハウジング部材のうちの互いに直接接触している部分だけが、誘導誘起による熱発生の影響を受けることになる。したがって、誘導加熱可能部材は、第1のハウジング部材と第2のハウジング部材の境界面領域に適切に位置決めされるものである。誘導加熱可能部材によって、第1および/または第2のハウジング部材の溶解部分が生じることができ、それによって各ハウジング部材は、恒久的かつ解放不可能に一緒に接合することができる。
特定の誘導加熱可能部材を適切に選択することによって、熱エネルギーの印加は、誘導加熱可能部材が位置する領域内に空間的に抑制することができる。薬物送達デバイスの残りの部分または空間領域は、誘導加熱可能部材が曝される交流電界に対し実質的に透過性であり、また共振しない。したがって、薬剤およびカートリッジは、電磁エネルギーまたは熱エネルギーの堆積に関し、実質的に影響を受けないままにしておくことができる。
好ましい一実施形態では、少なくとも1つの誘導加熱可能部材は、第1のハウジング部材と第2のハウジング部材の境界面部分に配置される。この境界面部分は通常、第1のハウジング部材と第2のハウジング部材を、少なくとも部分的に相互に重なる構成で配置することによって形成される。このような入れ子構成では、第1のハウジング部材の少なくとも一部分が、第2のハウジング部材の対応する表面部分と直接接触する。少なくとも1つの誘導加熱可能部材を、第1のハウジング部材と第2のハウジング部材が互いに重なる領域内に配置することによって、誘導誘起による熱エネルギーを前記境界面部分内に正確に、かつ排他的に堆積することができる。
別の好ましい実施形態によれば、第2のハウジング部材は、第1のハウジング部材の対応して形作られたレセプタクルの中に組み入れられるべき挿入部を備える。好ましくは、第1および第2のハウジング部材は、共に実質的に円筒の形である。したがって、第1のハウジング部材のレセプタクルの内径は、第2のハウジング部材の挿入部の外径と合う。このようにして、第2のハウジング部材(たとえばカートリッジ・ホルダ)の挿入部は、第1のハウジング部材(たとえば薬物送達デバイスのボディ)の対応するレセプタクルの中に挿入することができる。
さらに、別の態様によれば、誘導加熱可能部材は、第1および第2のハウジング部材が相互アセンブリ構成またはプリアセンブリ構成で配置される場合に、第2および/または第1のハウジング部材の対応する接触面と接触する、第1および/または第2のハウジング部材の接触面の中、上、または下に配置される。好ましくは、第1のハウジング部材の接触面は、第1のハウジング部材のレセプタクルの、内側に向く側壁上に設けられる。それに応じて、第2のハウジング部材の挿入部の、外側に向く側壁が第2のハウジング部材のそれぞれの接触面になる。
アセンブリ構成の場合、第1および/または第2のハウジング部材の互いに対応する各接触面は、その接触面全体にわたって必ずしも直接接触しなければならないことはない。第1のハウジング部材と第2のハウジング部材の接触面が互いに選択的または部分的にしか直接接触しなくても十分である場合がある。第1のハウジング部材と第2のハウジング部材の各接触面の間に、幾何公差または組立て公差による可能性のある小さい空隙が存在または存続する場合でも、誘導誘起による熱エネルギー堆積により、第1および/または第2のハウジング部材の一部分を少なくとも部分的に溶解して、それぞれの空隙を十分に埋めることができる。
このようにして、避けられない幾何公差を、誘導誘起による溶接処理によって容易に取り除くことができる。
さらなる好ましい実施形態によれば、第1および/または第2のハウジング部材は、誘導加熱可能部材を受けるレセプタクルを備える。具体的には、第1および/または第2のハウジング部材は、誘導加熱可能部材を受けるための溝または凹部を備えることができる。実質的に円筒形に作られたハウジング部材の場合では、このような溝のレセプタクルは、第1および第2のハウジング部材のリング状円周溶接を行い、それを支持するために円周幾何形状を備えることができる。それに応じて、誘導加熱可能部材は、第1および/または第2のハウジング部材のレセプタクルの幾何形状と合う幾何形状および寸法を備えることができる。
誘導加熱可能部材は、リング状の幾何形状とすることができる。さらに、いくつかの誘導加熱可能部材が、第2および/または第1のハウジング部材の挿入部の外周、および/または対応するレセプタクル部の外周に配置されることが一般には考えられる。その場合、リング状の幾何形状のレセプタクルおよび誘導加熱可能部材の代わりに、いくつかの小さいサイズの球形または長方形に作られた加熱可能部材を、第1および/または第2のハウジング部材の互いに対応する接触面全体にわたって配置された、対応して形作られたレセプタクル内に配置することもまた考えられる。様々な誘導加熱可能部材は、ハウジング部材の全体的な幾何形状に対して、円周方向および/または軸方向に離して間隔をあけることができる。
第1および/または第2のハウジング部材のレセプタクルの中に組み入れられる誘導加熱可能部材が、レセプタクルから突出せずに、レセプタクルが形成される接触面と同一面になる場合には、特に有利である。
さらに別の実施形態では、誘導加熱可能部材は、第1および/または第2のハウジング部材の接触面の中、上、または下に埋め込まれる金属部材を含むことができる。第1および第2のハウジング部材は好ましくは、生体適合性の、かつ/または健康に無害であることが承認されている、プラスチック材料(特に熱可塑性材料)を含む。好ましくは、第1および第2のハウジング部材は射出成形プラスチック材料を含み、金属部材が、第1および/または第2のハウジング部材と押込み式に係合し、あるいは誘導加熱可能部材として機能する金属部材が、射出成形プロセス中にプラスチック材料中に直接埋め込まれる。
さらに、別の実施形態によれば、誘導加熱可能部材はまた、第1および/または第2のハウジング部材のバルクに埋め込まれる金属粒子を含むこともできる。第1および/または第2のハウジング部材の中、上、または下に組み入れられるべき金属部材の代わりに、またはそれに加えて、誘導により誘起される加熱を示す金属粒子を、第1および/または第2のハウジング部材を作るためのプラスチック材料であるプラスチック顆粒の中に混合することもできる。このようにして、誘導加熱可能部材を第1および/または第2のハウジング部材と組み合わせるという別個の工程が不必要になりうる。
さらなる好ましい実施形態では、誘導加熱可能部材は、ナノスケール金属粒子および/またはナノスケール磁性粒子を含むことができる。このようなナノスケールの金属粒子または磁性粒子を用いると、第1および/または第2のハウジング部材を作るためのプラスチック材料は、それ自体が実質的に誘導加熱可能なものになりうる。ここでもまた、第1および/または第2のハウジング部材を製造する射出成形プロセスの前に、ナノスケール金属粒子および/またはナノスケール磁性粒子をプラスチック顆粒と混合することが意図されている。
ナノスケール粒子がプラスチック材料中に不均一に分散され、それによって、電磁励起に感受性のある特定の領域がプラスチック材料中に画成される場合には、特に有利である。ナノスケール粒子の塊が誘導加熱可能部材として機能することもまた考えられる。このような塊の直径は、100nmから1μmの間の範囲とすることができる。ナノスケール粒子は、好ましくは超常磁性粒子であり、2〜100nmの範囲のナノスケールの磁区を示す。
さらなる好ましい実施形態によれば、誘導加熱可能部材は、ナノスケールの誘導加熱可能な粒子を有するラッカーおよび/または箔を含む。それぞれのラッカーおよび/または箔が、第1および/または第2のハウジング部材の接触面の少なくとも一部分を覆う場合には、特に有利である。したがって、互いに対応する接触面の少なくとも一方の一部分を覆うラッカーもしくは箔の形の、または何か他の種類の固体層もしくは液体層の形のナノスケールの誘導加熱可能な粒子を与えることによって、十分な誘導加熱可能材料を第1および/または第2のハウジング部材の境界面部分に、これらを互いに組み合わせる前に配置することができる。
ラッカー、箔を用いることによって、または接触面の少なくとも一方の類似の表面処理を用いることによって、現存する、したがって従来のハウジング部材でも、加えられた電磁エネルギーを熱エネルギーに変換するために、それぞれの事後処理にかけることができるようになる。
別の実施形態によれば、誘導加熱可能部材の熱発生共振周波数が水の共振周波数と離れており、かつ/または、デバイスによって投薬されるべき薬剤の共振周波数と離れている場合には、さらに特に有利である。したがって、共振周波数は、薬剤およびその単一の部材の共振範囲の外にシフトされる。このようにして、第1および第2のハウジング部材だけが選択的に熱処理にかけられ、薬剤、および熱による損傷を受けやすい薬物送達デバイスの他の部材は、交流電磁界の影響を実質的に受けないままであるということを効果的に実現することができる。
さらに、第1および/または第2のハウジング部材のプラスチック材料中に埋め込まれる粒子の、または事後処理の表面処理により(たとえばラッカーおよび/または箔を堆積することにより)前記部材の境界面部分に付けられる粒子のサイズを改変することによって、誘導加熱可能部材の共振周波数を改変することが特に有利である。
非限定的な例では、純鉄粒子は、ポリプロピレンまたはポリエチレンなどのポリマー材料中に埋め込まれる誘導加熱可能部材として機能することができる。この鉄粒子の粒径は約0.2mmとすることができ、それによって約4MHzの熱発生共振周波数が示される。プラスチック担持体材料は、約15体積%または50重量%の鉄粒子を含むことができる。
別の実施形態では、第1および第2のハウジング部材はさらに、たとえばプリアセンブリ構成として第1のハウジング部材と第2のハウジング部材を少なくとも一時的に固定する押込み式インターロックを備える。押込み式インターロックによって、薬物送達デバイスの第1のハウジング部材と第2のハウジング部材を最終的に組み合わせ、または事前に組み合わせ、それによって、誘導により誘起される熱処理時のデバイスを全体として取り扱いやすくすることができる。
別の実施形態では、薬物送達デバイスはペン型注射器として設計され、第1のハウジング部材が、カートリッジのピストンと操作可能に係合することになる駆動機構を収容するためのボディを備える。デバイスはさらに、少なくとも部分的に薬剤で満たされたカートリッジを受けて固定するためのカートリッジ・ホルダとして設計された、第2のハウジング部材を備える。カートリッジ・ホルダとボディを互いに組み合わせることによって、駆動機構はカートリッジと、具体的にはカートリッジのピストンと、自動的に係合することができる。次に、駆動機構によって用量が設定および投薬されることにより、ピストン・ロッドの遠位方向の変位が繰返し引き起こされ、それによってカートリッジのピストンが、注射針を特に備えたデバイスの注射端に向かう遠位方向に付勢される。
薬物送達デバイスが使い捨てデバイスとして設計され、投薬されるべき薬剤によって少なくとも部分的に満たされたカートリッジがデバイスの中に、具体的にはそのカートリッジ・ホルダの中に容易に配置される場合には、特に有利である。その場合、カートリッジは、消費者または患者に届けられるときにデバイスの内部に容易に配置することができる。
しかし、本発明は、このようなデバイスに限定されず、再使用可能なデバイスでも同様に普遍的に実施することができる。また、説明したカートリッジ・ホルダとボディの相互連結は、解放不可能な相互連結を必要とするデバイスの他のハウジング部材または機能性部材に移しかえることもできる。
別の、また独立した態様では、本発明はまた、薬物送達デバイスを組み立てる方法、具体的にはペン型注射器を組み立てる方法に関する。この方法は、第1のハウジング部材(たとえばボディ)と、その中で、たとえばデバイスによって投薬されるべき薬剤で満たされたカートリッジに操作可能に係合されるように配置された駆動機構とを有する、第1のサブアセンブリを提供する工程を含む。第2の工程で、第2のハウジング部材(たとえば、カートリッジ・ホルダ)と、その中に配置された、少なくとも部分的に薬剤で満たされているカートリッジとを有する第2のサブアセンブリが提供される。
さらなる工程で、第1および第2のサブアセンブリが、第1のハウジング部材の少なくとも一部分が第2のハウジング部材の一部分と部分的に重なるプリアセンブリ構成で配置される。その後、アセンブリの最後の工程で、第1および第2のサブアセンブリからなるプリアセンブリが交流電磁界に曝されて、第1および/または第2のハウジング部材のところ、またはその中に配置された誘導加熱可能部材の中に熱エネルギーが誘導される。このようにして、熱エネルギーが第1のハウジング部材と第2のハウジング部材の境界面部分に選択的に堆積され、それによって、第1のハウジング部材と第2のハウジング部材の解放不可能な溶接または接合が生じる。
薬物送達デバイスおよびその様々な部材に関して本明細書で説明されたすべての特徴および実施形態は、組立ての方法にも同様に当てはまることに留意されたい。特に、特定の機能の動作を実現するために構成または配置される部材についての言及は、それぞれの方法工程を開示すると理解されたく、また逆も同様であると理解されたい。
本明細書で使用する用語「薬物」または「薬剤」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施形態において、薬学的に活性な化合物は、最大1500Daまでの分子量を有し、および/または、ペプチド、タンパク質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、酵素、抗体もしくはそのフラグメント、ホルモンもしくはオリゴヌクレオチド、または上述の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチの処置および/または予防に有用であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病または糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置および/または予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリンもしくはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)もしくはその類似体もしくは誘導体、またはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4もしくはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4の類似体もしくは誘導体を含む。
インスリン類似体は、たとえば、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、およびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−Y−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−Y−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
エキセンジン−4は、たとえば、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2配列のペプチドであるエキセンジン−4(1−39)を意味する。
エキセンジン−4誘導体は、たとえば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);または
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
(ここで、基−Lys6−NH2が、エキセンジン−4誘導体のC−末端に結合していてもよい);
または、以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
desPro36エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2(AVE0010)、
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desAsp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desMet(O)14,Asp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2;
または前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容される塩もしくは溶媒和化合物
から選択される。
ホルモンは、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に列挙されている脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストである。
多糖類としては、たとえば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩がある。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。
抗体は、基本構造を共有する免疫グロブリンとしても知られている球状血漿タンパク質(約150kDa)である。これらは、アミノ酸残基に付加された糖鎖を有するので、糖タンパク質である。各抗体の基本的な機能単位は免疫グロブリン(Ig)単量体(1つのIg単位のみを含む)であり、分泌型抗体はまた、IgAなどの2つのIg単位を有する二量体、硬骨魚のIgMのような4つのIg単位を有する四量体、または哺乳動物のIgMのように5つのIg単位を有する五量体でもあり得る。
Ig単量体は、4つのポリペプチド鎖、すなわち、システイン残基間のジスルフィド結合によって結合された2つの同一の重鎖および2本の同一の軽鎖から構成される「Y」字型の分子である。それぞれの重鎖は約440アミノ酸長であり、それぞれの軽鎖は約220アミノ酸長である。重鎖および軽鎖はそれぞれ、これらの折り畳み構造を安定化させる鎖内ジスルフィド結合を含む。それぞれの鎖は、Igドメインと呼ばれる構造ドメインから構成される。これらのドメインは約70〜110個のアミノ酸を含み、そのサイズおよび機能に基づいて異なるカテゴリー(たとえば、可変すなわちV、および定常すなわちC)に分類される。これらは、2つのβシートが、保存されたシステインと他の荷電アミノ酸との間の相互作用によって一緒に保持される「サンドイッチ」形状を作り出す特徴的な免疫グロブリン折り畳み構造を有する。
α、δ、ε、γおよびμで表される5種類の哺乳類Ig重鎖が存在する。存在する重鎖の種類により抗体のアイソタイプが定義され、これらの鎖はそれぞれ、IgA、IgD、IgE、IgGおよびIgM抗体中に見出される。
異なる重鎖はサイズおよび組成が異なり、αおよびγは約450個のアミノ酸を含み、δは約500個のアミノ酸を含み、μおよびεは約550個のアミノ酸を有する。各重鎖は、2つの領域、すなわち定常領域(C)と可変領域(V)を有する。1つの種において、定常領域は、同じアイソタイプのすべての抗体で本質的に同一であるが、異なるアイソタイプの抗体では異なる。重鎖γ、α、およびδは、3つのタンデム型のIgドメインと、可撓性を加えるためのヒンジ領域とから構成される定常領域を有し、重鎖μおよびεは、4つの免疫グロブリン・ドメインから構成される定常領域を有する。重鎖の可変領域は、異なるB細胞によって産生された抗体では異なるが、単一B細胞またはB細胞クローンによって産生された抗体すべてについては同じである。各重鎖の可変領域は、約110アミノ酸長であり、単一のIgドメインから構成される。
哺乳類では、λおよびкで表される2種類の免疫グロブリン軽鎖がある。軽鎖は2つの連続するドメイン、すなわち1つの定常ドメイン(CL)および1つの可変ドメイン(VL)を有する。軽鎖のおおよその長さは、211〜217個のアミノ酸である。各抗体は、常に同一である2本の軽鎖を有し、哺乳類の各抗体につき、軽鎖кまたはλの1つのタイプのみが存在する。
すべての抗体の一般的な構造は非常に類似しているが、所与の抗体の固有の特性は、上記で詳述したように、可変(V)領域によって決定される。より具体的には、各軽鎖(VL)について3つおよび重鎖(HV)に3つの可変ループが、抗原との結合、すなわちその抗原特異性に関与する。これらのループは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる。VHドメインおよびVLドメインの両方からのCDRが抗原結合部位に寄与するので、最終的な抗原特異性を決定するのは重鎖と軽鎖の組合せであり、どちらか単独ではない。
「抗体フラグメント」は、上記で定義した少なくとも1つの抗原結合フラグメントを含み、そのフラグメントが由来する完全抗体と本質的に同じ機能および特異性を示す。パパインによる限定的なタンパク質消化は、Igプロトタイプを3つのフラグメントに切断する。1つの完全なL鎖および約半分のH鎖をそれぞれが含む2つの同一のアミノ末端フラグメントが、抗原結合フラグメント(Fab)である。サイズが同等であるが、鎖間ジスルフィド結合を有する両方の重鎖の半分の位置でカルボキシル末端を含む第3のフラグメントは、結晶可能なフラグメント(Fc)である。Fcは、炭水化物、相補結合部位、およびFcR結合部位を含む。限定的なペプシン消化により、Fab片とH−H鎖間ジスルフィド結合を含むヒンジ領域の両方を含む単一のF(ab’)2フラグメントが得られる。F(ab’)2は、抗原結合に対して二価である。F(ab’)2のジスルフィド結合は、Fab’を得るために切断することができる。さらに、重鎖および軽鎖の可変領域は、縮合して単鎖可変フラグメント(scFv)を形成することもできる。
薬学的に許容される塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩としては、たとえば、HClまたはHBr塩がある。塩基性塩は、たとえば、アルカリまたはアルカリ性、たとえば、Na+、またはK+、またはCa2+から選択されるカチオン、または、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1〜R4は互いに独立に:水素、場合により置換されたC1〜C6アルキル基、場合により置換されたC2〜C6アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10アリール基、または場合により置換されたC6〜C10ヘテロアリール基を意味する)を有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」17版、Alfonso R.Gennaro(編)、Mark Publishing Company、Easton、Pa.、U.S.A.、1985およびEncyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物である。
さらに、本発明の主旨および範囲から逸脱することなく様々な修正および変形を本発明に加えることができることは、当業者には明らかであろう。さらに、添付の特許請求の範囲において使用されるいかなる参照符号も、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきでないことに留意されたい。
以下では、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
ペン型注射器の様々な部材を示す斜視分解組立図である。 カートリッジ・ホルダの拡大図である。 ボディの遠位端の拡大斜視図である。 金属部材がボディ・レセプタクルに配置されている、ボディとカートリッジ・ホルダ境界面を示す縦方向断面図である。 金属部材がカートリッジ・ホルダの挿入部に配置されている、別の実施形態を示す図である。 球形に作られた金属部材がボディの受け部分に埋め込まれている、別の実施態様を示す図である。 挿入部内の金属部材のそれぞれの実装態様を示す図である。 レセプタクル部の金属インレーを示す図である。 カートリッジ・ホルダの挿入部に配置されたそれぞれの金属インレーを示す図である。 挿入部およびレセプタクルの中に圧入された球形金属部材を示す図である。 組立ての方法の簡略化流れ図である。
図1に示された薬物送達デバイス10は、ペン型注射器として設計されている。デバイス10は、実質的に管または円筒の形状のボディ12を備える。近位方向13に向くその近位端では、ボディ12は、用量ダイアル24ならびに用量ボタン21を特徴とする。第1のハウジング部材として機能するボディ12は、ここでは明示されていない駆動機構を収容する。この駆動機構は、機械的に係合する一連の部材を備え、それによって、用量ダイアル22および用量ボタン24の作動または操作を、適切に画成され遠位に向けられたピストン・ロッド20の変位に変えることができる。
ピストン・ロッド20で、具体的にはその遠位端に配置された圧力部片40は、図4〜図10に概略的に示されているカートリッジ28のピストン26と操作可能に係合するように適合されている。カープル、アンプルまたはバイアルとして設計されたカートリッジ28は、一般に薬剤を受けるための内部容積を閉じ込めるガラス質のボディを備える。カートリッジ28は、カートリッジ・ホルダ16に組み入れられ、このカートリッジ・ホルダは、第2のハウジング部材として機能し、解放不可能にボディ12と相互連結される。
カートリッジ・ホルダ16はさらに、中に配置されたカートリッジ28の充填レベルを目視で検査できるようにする検査窓18を備える。カートリッジ・ホルダ16は、遠位方向11またはその遠位端にねじ山付きソケット19を備え、このソケットは、対応するねじ山付きの両頭注射針を有するニードル・ホルダまたはニードル・ハブをねじ込み式で受けるように適合されている。この注射針は、穿孔可能な隔壁にカートリッジ28の遠位端面のところで貫入するように適合されている。針はさらに、既定量の薬剤を堆積または投与するために患者の生体組織に貫入するようになっている、遠位で先がとがった端部を有する。
ニードル・ハブは、各図に明示されていないが、それぞれの用量投薬処置が行われた後に交換されるようになっている。使用されていないとき、薬物送達デバイス10、具体的にはその遠位ニードル・ホルダ16は、ニードル・ホルダ16の上に留めることができる保護キャップ14によって保護されるようになっている。
ニードル16とボディ12の相互の組合せおよび相互連結は、ボディ12の受け部分の内壁部46から半径方向内側に延びる、相互に対応し相互係合する複数の突起38によって得られる押込み式インターロックによって、またカートリッジ・ホルダの近位挿入部32に設けられた貫通口または凹部34によって、実現することができる。カートリッジ・ホルダ16は外周リム30を備え、これによって、挿入部32がボディ12の遠位レセプタクル42の中に挿入される限界を定めることができる。突起38と凹部または貫通口34の位置および幾何形状は互いに合致して、ボディ12とカートリッジ・ホルダ16の解放不可能な押込み式係合スナップイン締結を確立する。
ボディ12とカートリッジ・ホルダ16の設計および相互係合は、特に使い捨て薬物送達デバイス10に適合している。デバイス10の製造または組立て時に、第1の工程で、駆動機構をボディ12の中に挿入および組み入れることによって、第1のサブアセンブリが確立される。同様に、事前に充填されたカートリッジ28をそれぞれのカートリッジ・ホルダ16に組み入れることによって、第2のサブアセンブリを用意することができる。最後の組み立て工程で、カートリッジ・ホルダ・サブアセンブリとボディ・サブアセンブリを互いに相互連結することによって、2つのサブアセンブリが組み合わされる。この最後の組立て工程中に、カートリッジ・ホルダ16は、その挿入部片32と共に、対応するボディ12の遠位にあるレセプタクル42の中に、ボディの突起38がカートリッジ・ホルダ16の挿入部32の貫通口または凹部34と係合するまで挿入される。
図4は、最終アセンブリ構成でカートリッジ・ホルダ10とボディ12の境界面部分の断面図を示す。明らかになるように、ボディ12の半径方向内側に延びる突起38は、対応するカートリッジ・ホルダ16の挿入部32の凹部34の中に延びる。さらに、外周の、半径方向外側に延びるリム30は、ボディ12の遠位前面または遠位端に当接し、それによって、カートリッジ・ホルダ16とボディ12の間の、互いの組合せ中の相対的軸方向変位の限界を定める。さらに、ピストン・ロッド20の遠位端と、それに取り付けられ、ピストン26と係合するように適合された圧力部片40とが示されている。さらに、保護キャップ14とカートリッジ・ホルダ16のスナップイン・アセンブリが示されている。
図4および図5にさらに示されるように、誘導加熱可能部材50がカートリッジ・ホルダ16とボディ12の境界面部分に設けられる。図4による構成では、誘導加熱可能部材50は、ボディ12のレセプタクル部の、内側に向く接触面46に埋め込まれる金属リングまたはいくつかの金属部材を備える。図4に示されるように、誘導加熱可能部材50は、挿入部32の外側壁および接触面44と直接接触する。適切な交流電磁界に曝されると、誘導加熱可能部材50は発熱することになり、それによって、挿入部32の射出成形部材と、隣接するボディ12のレセプタクル42の側壁部とが少なくとも部分的に溶解する。
実際には、薬物送達デバイス10の挿入部32およびボディ12が部分的に溶解、融合し、凝固する。金属部材50の中へのエネルギー堆積は非常に効果的で速く、その結果、カートリッジ・ホルダ16と本体12の相互接着をかなり速く、確実に行えるようになることは、特別な利点である。したがって、カートリッジ・ホルダ16とボディ12の誘導による溶接は、工業的大量生産または大量組立てに特に適している。また、電磁放射源に対する薬物送達デバイス10とそのサブアセンブリの間のかなり精密な相対的位置決めが不要でもある。熱エネルギーの精密な堆積は、加熱しなければならないハウジング部材12、16に対し誘導加熱可能部材を位置決めすることによってもっぱら実現することができる。
図5による実施形態は、誘導加熱可能部材、たとえば金属部材50が、カートリッジ・ホルダ16の挿入部32の外周に、したがって接触面44に配置されている点で、図4に示されているものと異なる。ここでは、図4に関してすでに説明したのと同様に、誘導加熱可能部材(たとえばリング状の、または別の形状の金属部材50)は、交流電磁界に曝すことによって熱処理にかけることができる。またここでは、誘導加熱可能部材50の中への熱エネルギーの閉鎖的な堆積により、挿入部32およびボディ12のプラスチック材料の局所的で適切に画成された溶解および融合がもたらされ、それによってカートリッジ・ホルダ16とボディ12が解放不可能に接合される。
図4および図5に示された金属部材50は、ボディ12または挿入部32と組み合わせるようになっているが、それぞれのハウジング部材12、32は、誘導加熱可能部材50を受けるように適合されたレセプタクルまたは外周溝を備えなければならない。誘導加熱可能部材50は、閉リングまたは開放リング構造を備えることができるが、また、ボディ12の内周46または挿入部32の外周44に設けられる対応するレセプタクルに別々に組み入れられるべき、空間および円周で分離されたいくつかのリング部を特徴とすることもできる。
図6および図7に示された実施形態は、誘導加熱可能部材52をカートリッジ・ホルダ16とボディ12の境界面部分にどのように組み入れるかについての異なる手法を示す。ここでは、球形またはボール状の誘導加熱可能な一連の部材52が、比較的柔らかく変形可能なプラスチック材料の挿入部32および/またはボディ12に圧入される。球形の誘導加熱可能部材52をハウジング部材16、12の交互配置部に圧入することによって、それぞれのレセプタクル54が形成される。
図8および図9に示されたさらなる実施形態は、円周方向に延びる溝56に配置された、軸方向に分離され円周方向に延びる2つのインレー58を備え、このインレーは、図8による実施形態の場合では、ボディ12の、内側に向く側壁または接触面46に設けられ、図9の場合では、挿入部32の、外側に向く側壁または接触面44に設けられる。この実施形態では、溝56の製造は、カートリッジ・ホルダ16およびボディ12を製造するための射出成型プロセスによって行うこと、およびそのプロセスの中で実施することができる。
図4〜図9による各実施形態では、少なくとも1つの誘導加熱可能部材が挿入部32またはボディ12の中に示されるが、カートリッジ・ホルダ16の挿入部32、および/またはボディ12のレセプタクル42のうちの少なくとも1つに誘導加熱可能部材50、52,58が装備される、いくつかの変形形態、および考えられる別の実装形態がある。
図10に示された実施形態は、ここでは球形の誘導加熱可能部材または金属部材52が、挿入部32の外側に向く接触面44から部分的に突出するようにして挿入部32の中に圧入されることを除いて、図6および図7による各実施形態の組合せと見なすことができる。ボディ12の、半径方向内側に向く側壁または接触面46は、対応する形状の凹部54aを含み、この凹部は、カートリッジ・ホルダ16とボディ12が相互に組み合わされるとき、誘導加熱可能部材52の半径方向突出部を受ける。
このようにして、挿入部32に圧入された誘導加熱可能部材52は、ボディ12の遠位に配置されたレセプタクル42の中に挿入部32が挿入されるとき、追加の押込み式インターロックになることができる。誘導加熱可能部材52を挿入部32の中に圧入することは別として、また対応する形状のレセプタクルまたは窪み54bを前記挿入部32に刻み込む代わりに、前記誘導加熱可能部材52をボディ12の内向きの側壁46の中に圧入することもまた考えられ、それによってそれぞれのへこみ54aが形成される。しかし、誘導加熱可能部材52は、カートリッジ・ホルダ16とボディ12が相互に組み合わされるとき、設けられた凹部54a、54bの中に誘導加熱可能部材52がとどまり残留するようにして、それぞれのプラスチック部材12、32に圧入されなければならない。
最後に図11は、薬物送達デバイス10を組み立てる方法100を表す流れ図を示す。第1および第2のサブアセンブリ、たとえばカートリッジ・ホルダ・サブアセンブリおよびボディ・サブアセンブリを提供した後、第1の工程102で、誘導加熱可能部材、すなわち誘導性部材50、52、58をカートリッジ・ホルダ16またはボディ12の一部分の中または上に適切に配置する。好ましくは、誘導加熱可能部材50、52、58は、カートリッジ・ホルダ16の挿入部32の接触面44に、もしくはその近くに、またはボディ12のそれぞれの接触面46に配置する。
その後、工程104で、デバイス部材、カートリッジ・ホルダ・サブアセンブリおよびボディ・サブアセンブリを、工程106で熱エネルギーを加える前に互いに組み合わせる。工程106で、交流電磁界を加えることによって、誘導溶接を処理することができ、またカートリッジ・ホルダ16とボディ12の少なくとも部分的な相互融合および/または接合を実現することができる。
図4〜図9に示された諸実施形態は、金属部材の形の誘導加熱可能部材を表し、あるいは挿入部32および/またはボディ12のプラスチック部材と別途組み合わされるべき誘導加熱可能部材を表すが、顕微鏡的な、メゾスコピックの、および/またはナノスケールの誘導加熱可能な粒子を使用することが一般には考えられる。好ましくは、このような金属粒子または磁性粒子は、カートリッジ・ホルダ16および/またはボディ12が作られるプラスチック材料のバルクに埋め込むことができる。
さらに、カートリッジ・ホルダ16とボディ12の境界面部分に、これらを互いに組み合わせる前に別途配置することができる、ナノスケールの誘導加熱可能な粒子を特徴とするラッカー(laquer)および/または箔を設けることもまた考えられる。加えて、カートリッジ・ホルダ16および/またはボディ12のプラスチック材料を、それが実質上誘導加熱可能になるように改変することも考えられる。これはたとえば、ナノスケール金属粒子および/またはナノスケール磁性粒子、特に超常磁性粒子を、様々なハウジング部材12、16が作られるプラスチック顆粒の中に混合することによって実現することができる。
10 薬物送達デバイス
11 遠位方向
12 ボディ
13 近位方向
14 保護キャップ
16 カートリッジ・ホルダ
18 検査窓
20 ピストン・ロッド
22 用量ダイアル
24 用量ボタン
26 ピストン
28 カートリッジ
30 リム
32 挿入部
34 凹部
38 突起
40 圧力部片
50 誘導加熱可能部材
52 誘導加熱可能部材
54 レセプタクル
56 溝
58 誘導加熱可能なインレー

Claims (14)

  1. 第1のハウジング部材(12)と、
    少なくとも1つの誘導加熱可能部材(50、52、58)を用いて該第1のハウジング部材(12)に溶接された第2のハウジング部材(16)と
    を備える、薬剤の用量を投薬するための薬物送達デバイス。
  2. 少なくとも1つの誘導加熱可能部材(50、52、58)は、少なくとも部分的に相互に重なる構成で配置された第1のハウジング部材と第2のハウジング部材(12、16)の境界面部分に配置される、請求項1に記載の薬物送達デバイス。
  3. 第2のハウジング部材(16)は、第1のハウジング部材(12)のレセプタクル(42)の中に組み入れられるべき挿入部(32)を備える、請求項1又は2に記載の薬物送達デバイス。
  4. 誘導加熱可能部材(50、52、58)は、相互アセンブリ構成の場合に、第2および/または第1のハウジング部材(16、12)の対応する接触面(44、46)と接触する第1および/または第2のハウジング部材(12、16)の接触面(46、44)の中、上、または下に配置される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  5. 第1および/または第2のハウジング部材(12、16)は、誘導加熱可能部材(50、52、58)を受けるレセプタクル(54、56)を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  6. 誘導加熱可能部材は、プラスチック材料を含む第1および/または第2のハウジング部材(12、16)の接触面(46、44)の中または下に埋め込まれる金属ボディ(50、52、58)を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  7. 誘導加熱可能部材は、第1および/または第2のハウジング部材(12、16)のバルクに埋め込まれる金属粒子を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  8. 誘導加熱可能部材は、ナノスケール金属粒子および/またはナノスケール磁性粒子を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  9. 誘導加熱可能部材は、ナノスケールの誘導加熱可能な粒子を有するラッカーおよび/または箔を含み、このラッカーおよび/または箔は、第1および/または第2のハウジング部材(12、16)の接触面(46、44)の少なくとも一部分を覆う、請求項8に記載の薬物送達デバイス。
  10. 誘導加熱可能部材の熱発生共振周波数は、水の共振周波数、および/またはデバイスによって投薬されるべき薬剤の共振周波数と離れている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  11. 第1および第2のハウジング部材(12、16)はさらに、第1と第2のハウジング部材(12、16)を少なくとも一時的に固定する押込み式インターロック(34、38)を備える、請求項1〜10のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  12. 第1のハウジング部材(12)は、カートリッジ(28)のピストン(26)と操作可能に係合する駆動機構(20)を収容するためのボディを備え、
    第2のハウジング部材(16)は、少なくとも部分的に薬剤で満たされたカートリッジ(28)を受けるためのカートリッジ・ホルダ(16)を備える、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  13. 少なくとも部分的に薬剤で満たされたカートリッジ(28)をさらに備える、請求項1〜12のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  14. 第1のハウジング部材(12)と、その中でカートリッジ(28)に操作可能に係合されるように配置された駆動機構(20)とを有する第1のサブアセンブリを提供する工程と、
    第2のハウジング部材(16)と、その中に少なくとも部分的に薬剤で満たされて配置されたカートリッジ(28)とを有する第2のサブアセンブリを提供する工程と、
    第1のハウジング部材と第2のサブアセンブリを、第1のハウジング部材(12)の少なくとも一部分が第2のハウジング部材(16)の一部分と部分的に重なるプリアセンブリ構成で配置する工程と、
    プリアセンブリ構成を交流電磁界に曝して、第1および/または第2のハウジング部材(12、16)のところ、またはその中に配置された誘導加熱可能部材(50、52、58)の中に熱エネルギーを誘起する工程と
    を含む薬物送達デバイスを組み立てる方法。
JP2014542887A 2011-11-29 2012-11-28 薬物送達デバイスの溶接ハウジング部材 Pending JP2014533566A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

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EP11191055.0 2011-11-29
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