JP2014237984A - 大深度トンネルの上載荷重対策工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】既設の大深度トンネル1の直上に建築物3が建設される場合において、大深度トンネル1の外周部の地盤Gに施され、大深度トンネル1の築造後に、トンネル外周部の一部に上半地盤改良部2A(2)を設けるようにした大深度トンネル1の上載荷重対策工法を提供する。
【選択図】図1
Description
図1乃至図5に示すように、本実施の形態による大深度トンネルの上載荷重対策工法は、既設の大深度トンネル1の直上において、その大深度トンネル1の施工後に超高層ビル等の建築物3が建設される場合に、大深度トンネル1の延長方向における建築物3の直下においてトンネル外周部の地盤Gの一部に地盤改良部2、2A〜2E(トンネル補強部)を設けて補強する方法である。
図2に示す側部地盤改良部2Bは、左右両側のトンネル側壁部分1Bにおける外周部の地盤Gに、トンネル径方向の外側に向けて広がるように改良されている。
図4に示す門型地盤改良部2Dは、左右一対の壁状地盤改良部2Cの上端同士を連結するような門型状となるように改良されている。
図5に示すアーチ型地盤改良部2Eは、トンネル上半部分1Aに沿って配置されるアーチ部分2aと、そのアーチ部分の下端から略鉛直方向の下方に向けて延びる下方部分2bとからなる形状に改良されている。
本実施の形態では、図1乃至図5に示すように、既設の大深度トンネル1の直上に超高層ビル等の建築物3が建設される段階のトンネル供用中に、既設の大深度トンネル1に対して地盤改良部2を設ける対策を施すことができる。そのため、大深度トンネル1の初期建設時には、本実施の形態のようにシールドトンネルの場合に通常のトンネルと同等のセグメントで設計し施工することができるので、コストの増大を抑えることができる。
なお、図4に示す門型地盤改良部2Dで補強された場合と、図5に示すアーチ型地盤改良部2Eで補強された場合においても、上半地盤改良部2Aの場合と同様の効果が得られる。
なお、図3に示す壁状地盤改良部2Cで補強された場合においても、側部地盤改良部2Bの場合と同様の効果が得られる。
次に、図6に示す第2の実施の形態による大深度トンネル1の上載荷重対策工法は、既設の大深度トンネル1において、トンネル側壁部分1Bの背面の地盤G中に圧力袋4Aを設け、この圧力袋4A内にエア4B(充填材)を流入させて膨張させた圧力膨張体4(トンネル補強部)を設置するようにした方法である。
本実施例は、上述した第1の実施の形態による地盤改良部を有する大深度トンネルの解析モデルを作成し、FEM解析によりトンネルに作用する軸力と曲げモーメントを求めて、地盤改良部の有効性を評価した。
解析結果により、大断面トンネル1に地盤改良部2を設けたケース1〜5を無対策の場合の断面力と比較し評価した。これによると、ケース1の円形改良の場合は、無対策の場合に比べて軸力が増大し、曲げモーメントが低減しており、地盤改良部を設けることによる断面力低減効果が小さいことがわかる。ケース2の側壁改良の場合は、無対策の場合に比べて軸力が低減し、曲げモーメントが側壁部分で低減しており、断面力低減効果が得られた。また、ケース3の天端改良の場合には、軸力、曲げモーメント共に無対策の場合と同等であり、断面力低減効果が期待できない。さらに、ケース4の門型改良、ケース5のアーチ型改良の場合には、いずれも無対策の場合に比べて軸力が低減し、曲げモーメントが側壁部分で低減しており、断面力低減効果が得られることが確認できた。
なお、ケース2、4、5の曲げモーメントは、無対策の場合と比較して低減されているものの、その低減割合がやや小さいことから、さらに上述した第2の実施の形態による図6に示す圧力膨張体4(トンネル補強部)を組み合わせることで、トンネル全体の曲げモーメントの低減を図る対策を行うことも可能である。
例えば、本第1の実施の形態では、トンネル上半部分1Aの外周部の地盤Gに上半地盤改良部2Aを設ける例と、トンネル側壁部分1Bの外周部の地盤Gに側部地盤改良部2Bを設ける例と、を別々に示しているが、上半地盤改良部2Aと側部地盤改良部2Bを同じトンネル断面の範囲に施工するようにしても良い。
1A トンネル上半部分
1B トンネル側壁部分
1C トンネル天端部分
2 地盤改良部(トンネル補強部)
2A 上半地盤改良部(トンネル補強部)
2B 側部地盤改良部(トンネル補強部)
2C 壁状地盤改良部(トンネル補強部)
2D 門型地盤改良部(トンネル補強部)
2E アーチ型地盤改良部(トンネル補強部)
3 建築物
4 圧縮膨張体(トンネル補強部)
4A 圧力袋
4B エア(充填材)
F 上載荷重
G 地盤
Claims (4)
- 既設の大深度トンネルの直上に建築物が建設される場合に、該大深度トンネルの外周部の地盤に施される大深度トンネルの上載荷重対策工法であって、
該大深度トンネルの築造後に、トンネル外周部の一部にトンネル補強部を設けるようにしたことを特徴とする大深度トンネルの上載荷重対策工法。 - 前記トンネル補強部は、トンネル上半部分における外周部の地盤に施してなる地盤改良部であることを特徴とする請求項1に記載の大深度トンネルの上載荷重対策工法。
- 前記トンネル補強部は、トンネル側壁部分における外周部の地盤に施してなる地盤改良部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の大深度トンネルの上載荷重対策工法。
- 前記トンネル補強部は、トンネル側壁部分の背面の地盤中に圧力袋を設け、該圧力袋内に充填材を流入させて膨張させたものであることを特徴とする請求項1に記載の大深度トンネルの上載荷重対策工法。
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JP2018123563A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 東京電力ホールディングス株式会社 | 既設構造物の補強構造の設計方法、及び既設構造物の補強構造 |
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JP7064286B2 (ja) | 2017-01-31 | 2022-05-10 | 東京電力ホールディングス株式会社 | 既設構造物の補強構造の設計方法、及び既設構造物の補強構造 |
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