JP2014229373A - X線高電圧装置 - Google Patents

X線高電圧装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014229373A
JP2014229373A JP2013105931A JP2013105931A JP2014229373A JP 2014229373 A JP2014229373 A JP 2014229373A JP 2013105931 A JP2013105931 A JP 2013105931A JP 2013105931 A JP2013105931 A JP 2013105931A JP 2014229373 A JP2014229373 A JP 2014229373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
high voltage
filament
grid
filaments
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013105931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6139262B2 (ja
Inventor
学 福原
Manabu Fukuhara
学 福原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2013105931A priority Critical patent/JP6139262B2/ja
Publication of JP2014229373A publication Critical patent/JP2014229373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6139262B2 publication Critical patent/JP6139262B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)

Abstract

【課題】X線高電圧装置を小型化する。
【解決手段】一実施形態に係るX線高電圧装置は、陽極、複数のフィラメント及びグリッドを備える多焦点X線管に高電圧を供給する装置であって、複数のインバータと、複数のトランスと、複数の整流器と、切換回路とを備える。複数のインバータは、複数のフィラメントのそれぞれに対して設けられる。複数のトランスは、複数のインバータのそれぞれに接続され、インバータからの出力を変圧するとともに、接続先のインバータに対応するフィラメントに当該変圧後の出力を供給する。複数の整流器は、複数のトランスのうちの少なくとも2つのトランスにて変圧された出力を整流してグリッドバイアス用の出力を生成する。切換回路は、複数の整流器にて整流された出力の間で、グリッドに供給する出力を選択的に切り換える。
【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、多焦点X線管に電圧を供給するX線高電圧装置に関する。
従来、三極X線管を用いてX線の照射を制御する方式がある。三極X線管は、例えば回転陽極と、陰極としてのフィラメントと、収束電極としてのグリッドとを備える。フィラメントに対するグリッドの電位(グリッドバイアス)を、電子放出が可能な電位と不可能な電位の間で切り換えることにより、X線の波形をパルス状に変化させることができる。
グリッドバイアス用の電源は、高耐圧の絶縁トランスを用いて供給される。例えば中性点接地方式のX線高電圧装置において、X線管の管電圧を150kVとする場合にあっては、絶縁トランスは75kVの耐電圧が必要となる。
三極X線管においては、グリッドバイアス用の絶縁トランスの他に、管電圧を発生させるための電源用の絶縁トランスと、フィラメントを加熱するための電源用の絶縁トランスが必要となる。さらに、複数のフィラメントを備える多焦点型のX線管にあっては、各フィラメントの数だけ、各フィラメントを加熱するための電源用の絶縁トランスが必要となる。
高耐圧の絶縁トランスは、十分な絶縁距離を確保する必要がある。したがって、多数の絶縁トランスが必要な場合には、X線管に電圧を供給するX線高電圧装置が大型化してしまう。
特開2002−33064号公報
実施形態の目的は、X線高電圧装置を小型化することである。
一実施形態に係るX線高電圧装置は、陽極と、複数のフィラメントと、前記複数のフィラメントから前記陽極に向けて放出される電子を阻止するグリッドとを備える多焦点X線管に高電圧を供給するX線高電圧装置であって、複数のインバータと、複数のトランスと、複数の整流器と、切換回路とを備える。
上記複数のインバータは、上記複数のフィラメントのそれぞれに対して設けられる。上記複数のトランスは、上記複数のインバータのそれぞれに接続され、上記インバータからの出力を変圧するとともに、接続先の上記インバータに対応する上記フィラメントに当該変圧後の出力を供給する。上記複数の整流器は、上記複数のトランスのうちの少なくとも2つのトランスにて変圧された出力を整流してグリッドバイアス用の出力を生成する。上記切換回路は、上記複数の整流器にて整流された出力の間で、上記グリッドに供給する出力を選択的に切り換える。
一実施形態におけるX線透視撮影装置のブロック構成図。 同実施形態におけるX線高電圧装置及びX線管の構成を示す図。 同実施形態におけるX線高電圧装置の動作を説明するためのタイムチャート。 同実施形態におけるX線高電圧装置の動作を説明するためのタイムチャート。 同実施形態におけるX線高電圧装置の動作を説明するためのタイムチャート。 同実施形態におけるX線高電圧装置の動作を説明するためのタイムチャート。
一実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
なお、本実施形態においては、X線透視撮影装置及び当該装置に搭載されるX線高電圧装置を開示する。
図1は、本実施形態に係るX線透視撮影装置1のブロック構成図である。
この図に示すように、X線透視撮影装置1は、X線高電圧装置2、X線管3、X線絞り装置4、天板5、Cアーム6、X線検出器7、アーム駆動機構8、天板移動機構9、システム制御部10、入力部11、表示部12、データ変換部13、データ記憶部14、及び、画像処理部15等を備える。
X線高電圧装置2は、X線管3に供給するための高電圧を発生する。X線管3は、X線高電圧装置2から供給される高電圧に基づき、X線を発生する。X線絞り装置4は、X線管3から発せられるX線を、被検体Pの関心領域に対して選択的に照射されるように絞り込む。例えばX線絞り装置4は、スライド可能な4枚の絞り羽根を有しており、これら絞り羽根をスライドさせることでX線を絞り込む。X線管3及びX線絞り装置4は、X線源装置30を構成する。
天板5には被検体Pが載置される。X線検出器7は、被検体Pを透過したX線を検出する複数のX線検出素子を備える。これら各X線検出素子は、X線管3から発せられて被検体Pを透過したX線を電気信号に変換して蓄積する。
Cアーム6は、X線源装置30と、X線検出器7とを、X線管3のX線照射面とX線検出器7のX線検出面とが被検体Pを挟んで向かい合う状態で保持する。Cアームに代えて他種のアーム、例えばΩアームを用いることもできる。
アーム駆動機構8は、Cアーム6を回転及び移動させるための装置である。天板移動機構9は、天板5を載置面と平行な水平方向、及び、載置面と垂直な垂直方向に移動させる。
データ変換部13は、X線のパルス照射に同期してX線検出器7に蓄積された電荷を読み出すとともに、読み出した電気信号をデジタルデータに変換し、データ記憶部14に出力する。このときデータ記憶部14は、データ変換部13から出力されるデジタルデータを、投影データとして記憶する。
画像処理部15は、データ記憶部14に記憶された投影データにウィンドウ変換、RGB処理等の各種画像処理を施し、X線透過画像として表示部12に出力する。
入力部11は、X線透視撮影装置1を操作する医師や技師等の操作者が各種コマンドや情報を入力するために用いるマウス、キーボード、ボタン、トラックボール、ジョイスティック、フットスイッチ等を含み、これらのデバイスにて入力されたコマンドや情報をシステム制御部10に出力する。本実施形態における入力部11は、透視スイッチSWFと、撮影スイッチSWSとを含む。透視スイッチSWFは、被検体Pを連続的に観察するコマンドを操作者が入力するためのスイッチである。透視は、連続的にX線を発生させる場合とパルス状に発生させる場合とがある。撮影スイッチSWSは、被検体Pを上記パルス状のX線よりも高いエネルギーを有するX線にて撮影するコマンドを操作者が入力するためのスイッチである。
表示部12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)であるモニタを有し、入力部11を介して操作者からの入力を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)や、画像処理部15から入力されるX線透過画像を表示する。
システム制御部10は、プロセッサやメモリによって構成され、X線透視撮影装置1全体の動作を制御する。すなわち、システム制御部10は、入力部11を介して入力される操作者からのコマンド等に基づいて、X線高電圧装置2、アーム駆動機構8、及び、X線絞り装置4等を制御することで、被検体Pに照射するX線量の調整及びX線照射のON/OFF制御、Cアーム6の回転・移動制御、天板5の移動制御等を行う。また、システム制御部10は、入力部11を介して入力される操作者からのコマンド等に基づいて画像処理部15を制御する。さらに、システム制御部10は、表示部12に上記GUI等を表示させるための制御を行う。
X線高電圧装置2及びX線管3の詳細な構成につき、図2を用いて説明する。
X線管3は、グリッド制御方式を採用した多焦点型のX線管である。X線管3は、陽極31と、大焦点用の第1のフィラメント321と、小焦点用の第2のフィラメント322と、グリッド33とを備える。第1のフィラメント321及び第2のフィラメント322は、陰極である。
X線高電圧装置2は、X線管3に管電圧を印加するための回路として、高電圧インバータ201、高電圧トランス202、及び、高電圧整流器203を備える。高電圧インバータ201は、商用交流電源から図示せぬ整流器を介して供給される直流をスイッチングして所定周波数の交流を生成する。高電圧トランス202は、高電圧インバータ201に接続された一次巻線202aと、高電圧整流器203に接続された二次巻線202bとを備える絶縁トランスである。高電圧インバータ201から一次巻線202aに交流が供給されると、二次巻線202bから高電圧整流器203に昇圧された交流が出力される。高電圧整流器203は、高電圧トランス202から入力される交流を直流に変換し、X線管3の陽極31と、第1のフィラメント321或いは第2のフィラメント322との間に印加する。
X線高電圧装置2は、第1のフィラメント321を加熱するための回路として、第1のインバータ211と、第1のトランス212とを備え、第2のフィラメント322を加熱するための回路として、第2のインバータ221と、第2のトランス222とを備える。第1のインバータ211及び第2のインバータ221は、商用交流電源から図示せぬ整流器を介して供給される直流をスイッチングして所定周波数の交流を生成する。第1のトランス212は、第1のインバータ211に接続された一次巻線212aと、第1のフィラメント321に接続された二次巻線212bとを備える絶縁トランスである。第2のトランス222は、第2のインバータ221に接続された一次巻線222aと、第2のフィラメント322に接続された二次巻線222bとを備える絶縁トランスである。第1のインバータ211から一次巻線212aに交流が供給されると、二次巻線212bから変圧された交流が出力される。二次巻線212bからの出力に基づき、第1のフィラメント321が加熱される。第2のインバータ221から一次巻線222aに交流が供給されると、二次巻線222bから変圧された交流が出力される。二次巻線222bからの出力に基づき、第2のフィラメント322が加熱される。
X線高電圧装置2は、X線管3にグリッドバイアスを印加するための回路として、二次巻線212c,222cと、第1の整流器213と、第2の整流器223と、切換回路230と、スイッチSW0と、2つの抵抗Rと、コンデンサCとを備える。二次巻線212cは、第1のトランス212のコアに巻かれる。二次巻線222cは、第2のトランス222のコアに巻かれる。切換回路230は、第1の整流器213とグリッド33とを接続する接続線を開閉するスイッチSW1と、第2の整流器223とグリッド33とを接続する接続線を開閉するスイッチSW2とを備える。第1のインバータ211から一次巻線212aに交流が供給されると、二次巻線212cから第1の整流器213に変圧された交流が出力される。第1の整流器213は、第1のトランス212から入力される交流を直流に変換し、変換後の直流をグリッドバイアスとしてグリッド33に印加する。第2の整流器223は、第2のトランス222から入力される交流を直流に変換し、変換後の直流をグリッドバイアスとしてグリッド33に印加する。
さらに、X線高電圧装置2は、制御回路240を備える。制御回路240は、各インバータ201,211,221に駆動パルス信号を供給する。各インバータ201,211,221は、例えばこの駆動パルス信号のデューティ(パルス発生区間/パルス周期)に応じた交流を出力する。制御回路240は、スイッチSW0を開閉(オン/オフ)することにより、グリッドバイアスの印加をオン/オフする。また、制御回路240は、スイッチSW0,SW1,SW2を開閉(オン/オフ)することにより、グリッドバイアスの印加に用いる電源を第1のインバータ211と第2のインバータ221との間で切り換える。
X線を被検体Pに照射するにあたっては、2つの焦点を同時に使用することはない。そこで、本実施形態においては、第1のトランス212及び第2のトランス222のうち、X線の照射に使用しない側のトランスに予備加熱用及びグリッドバイアス用の電力を供給させる。なお、予備加熱とは、X線を発生するための準備段階として、予めフィラメントの温度を所定温度まで高めるために、当該フィラメントを加熱することである。予備加熱は、X線管3に高電圧を印加してもX線管3に管電流がほとんど流れない程度の加熱量で行われる。透視及び撮影に使用する焦点は、入力部11の操作によって操作者が任意に切り替えることができる。
X線高電圧装置2の具体的な動作について説明する。
図3〜図6は、いずれも透視スイッチSWF、撮影スイッチSWS、スイッチSW0、スイッチSW1、スイッチSW2、第1焦点管電流I1、第2焦点管電流I2、及び、グリッドバイアスVgの時間変化を示すタイムチャートである。なお、第1焦点管電流I1は、第1のフィラメント321によりX線を発生させる際の管電流であり、第2焦点管電流I2は、第2のフィラメント322によりX線を発生させる際の管電流である。
図3のタイムチャートは、第1のフィラメント321によりパルス状に発生させたX線にて被検体Pを透視するとともに、第1のフィラメント321により発生させた単発のX線にて被検体Pを撮影する場合に相当する。
当該タイムチャートの当初において、スイッチSWF,SWS,SW0,SW1,SW2はいずれもオフされている。操作者が透視スイッチSWFをオンしたとき、システム制御部10は、X線高電圧装置2に透視の開始を指令する。この指令を受けたことに応じて、制御回路240は、スイッチSW2をオンする。さらに、制御回路240は、各インバータ201,211,221の透視用駆動制御を開始する。その後、操作者が透視スイッチSWFをオフしたとき、システム制御部10は、X線高電圧装置2に透視の終了を指令する。この指令を受けたことに応じて、制御回路240は、スイッチSW2をオフする。さらに、制御回路240は、各インバータ201,211,221の駆動制御を透視状態から待機状態(全てのフィラメントが予備加熱される状態)の制御に移行させる。
スイッチSW2がオンされている間、第2のトランス222からの出力を電源として、第1のフィラメント321から陽極31に向けた電子放出が不可能な電位(例えば−3kV)のグリッドバイアスVgがX線管3に印加される。このとき、第1のフィラメント321から放出される電子がグリッド33によって阻止される。
制御回路240は、スイッチSW2がオンされている間、予め定められた周期でスイッチSW0をオンする。スイッチSW0がオンされている間、グリッド33と第1のフィラメント321が短絡するのでグリッドバイアスVgは零となる。したがって、第1のフィラメント321を用いた第1焦点管電流I1が例えば50mAに立ち上がる。このようにして周期的に立ち上がる管電流I1に応じたパルス状のX線が、X線管3から被検体Pに照射される。
操作者が撮影スイッチSWSをオンしたとき、システム制御部10は、X線高電圧装置2に撮影の開始を指令する。この指令を受けたとき、制御回路240は、予め定められた撮影準備期間Tの経過を待って、高電圧インバータ201及び第1のインバータ211を駆動し、X線管3に例えば200mAの第1焦点管電流I1を流して、撮影用のX線を発生させる。このような撮影に際して、スイッチSW0,SW1,SW2はいずれもオフの状態が維持される。
なお、スイッチSWF,SWSの状態にかかわらず、第2のインバータ221は、予備加熱用に設定された低レベルの交流を出力し、第2のフィラメント322を予備加熱する。
図4のタイムチャートは、第2のフィラメント322によりパルス状に発生させたX線にて被検体Pを透視するとともに、第2のフィラメント322により発生させた単発のX線にて被検体Pを撮影する場合に相当する。
当該タイムチャートの当初において、スイッチSWF,SWS,SW0,SW1,SW2はいずれもオフされている。操作者が透視スイッチSWFをオンしたとき、システム制御部10は、X線高電圧装置2に透視の開始を指令する。この指令を受けたことに応じて、制御回路240は、スイッチSW1をオンする。さらに、制御回路240は、各インバータ201,211,221の透視用駆動制御を開始する。その後、操作者が透視スイッチSWFをオフしたとき、システム制御部10は、X線高電圧装置2に透視の終了を指令する。この指令を受けたことに応じて、制御回路240は、スイッチSW1をオフする。さらに、制御回路240は、各インバータ201,211,221の駆動制御を透視状態から待機状態(全てのフィラメントが予備加熱される状態)の制御に移行させる。
スイッチSW1がオンされている間、第1のトランス212からの出力を電源として、第2のフィラメント322から陽極31に向けた電子放出が不可能な電位(例えば−3kV)のグリッドバイアスVgがX線管3に印加される。このとき、第2のフィラメント322から放出される電子がグリッド33によって阻止される。
制御回路240は、スイッチSW1がオンされている間、予め定められた周期でスイッチSW0をオンする。スイッチSW0がオンされている間、グリッド33と第2のフィラメント322が短絡するのでグリッドバイアスVgは零となる。したがって、第2のフィラメント322を用いた第2焦点管電流I2が例えば50mAに立ち上がる。このようにして周期的に立ち上がる管電流I2に応じたパルス状のX線が、X線管3から被検体Pに照射される。
操作者が撮影スイッチSWSをオンしたとき、システム制御部10は、X線高電圧装置2に撮影の開始を指令する。この指令を受けたとき、制御回路240は、予め定められた撮影準備期間Tの経過を待って、高電圧インバータ201及び第2のインバータ221を駆動し、X線管3に例えば200mAの第2焦点管電流I2を流して、撮影用のX線を発生させる。このような撮影に際して、スイッチSW0,SW1,SW2はいずれもオフの状態が維持される。
なお、スイッチSWF,SWSの状態にかかわらず、第1のインバータ211は、予備加熱用に設定された低レベルの交流を出力し、第1のフィラメント321を予備加熱する。
図5のタイムチャートは、第1のフィラメント321によりパルス状に発生させたX線にて被検体Pを透視するとともに、第2のフィラメント322により発生させた単発のX線にて被検体Pを撮影する場合に相当する。
この場合、透視に際しての制御回路240の動作は図3の場合と同様であり、撮影に際しての制御回路240の動作は図4の場合と同様である。
図6のタイムチャートは、第2のフィラメント322によりパルス状に発生させたX線にて被検体Pを透視するとともに、第1のフィラメント321により発生させた単発のX線にて被検体Pを撮影する場合に相当する。
この場合、透視に際しての制御回路240の動作は図4の場合と同様であり、撮影に際しての制御回路240の動作は図3の場合と同様である。
本実施形態の効果について説明する。
従来のX線高電圧装置は、グリッドバイアス用のインバータ及びトランスと、各フィラメント加熱用のインバータ及びトランスとをそれぞれ備えていた。これに対し、本実施形態に係るX線高電圧装置2は、第1のフィラメント321及び第2のフィラメント322を加熱するためのインバータ及びトランスと、グリッドバイアス用のインバータ及びトランスとを共用する構成である。したがって、インバータ及びトランスの数を減らすことができる。
高耐圧の絶縁トランスは、十分な絶縁距離を確保する必要がある。したがって、インバータ及びトランスの数を減らすことにより、X線高電圧装置2ないしX線透視撮影装置1を小型化することができる。
このようにX線高電圧装置2ないしX線透視撮影装置1を小型化すれば、医師等は、X線透視撮影装置1の周囲の空間を広く使用できる。そのため、例えばX線透視撮影装置1にて被検体Pを透視しながら施術する場合において、当該装置が医師等の動作を妨げ難くなるので、医師等は施術を円滑に進行できる。
これらの他にも、本実施形態にて開示した構成からは種々の好適な効果が得られる。
(変形例)
いくつかの変形例について説明する。
本実施形態においては、X線透視撮影装置1及び当該装置に搭載されるX線高電圧装置2を例示した。しかしながら、図2に示したX線高電圧装置の構成は、X線コンピュータ断層撮影装置などの他種の装置が備えるX線高電圧装置に応用することもできる。
本実施形態においては、2つのフィラメントを備えるX線管3に管電圧等を印加するX線高電圧装置2を例示した。しかしながら、より多数のフィラメントを備えるX線管に管電圧等を印加するX線高電圧装置に対して、X線高電圧装置2と同様の構成を適用することができる。例えばX線管がn(3以上の整数)のフィラメントを備える場合、X線高電圧装置は、各フィラメントを加熱するためのnのインバータと、nのトランスとを備える。このX線高電圧装置において、nのトランスのうちの少なくとも2つのコアにグリッドバイアス用の二次巻線を設け、この二次巻線に整流器をそれぞれ接続し、各整流器とグリッド33とを接続する接続線にスイッチSW1,SW2と同様のスイッチを設ける。そして、X線高電圧装置の制御回路がこれらのスイッチを選択的に切り換えることにより、X線照射に使用しないフィラメントを加熱するためのインバータ及びトランスをグリッドバイアスの電源として使用する。このようにした場合であっても、X線高電圧装置に搭載すべきインバータ及びトランスの数を減らして、当該装置を小型化することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…X線透視撮影装置、2…X線高電圧装置、3…X線管、321…第1のフィラメント、322…第2のフィラメント、33…グリッド、SW0,SW1,SW2…スイッチ、211…第1のインバータ、212…第1のトランス、213…第1の整流器、221…第2のインバータ、222…第2のトランス、223…第2の整流器、230…切換回路、240…制御回路。

Claims (3)

  1. 陽極と、複数のフィラメントと、前記複数のフィラメントから前記陽極に向けて放出される電子を阻止するグリッドとを備える多焦点X線管に高電圧を供給するX線高電圧装置であって、
    前記複数のフィラメントのそれぞれに対して設けられた複数のインバータと、
    前記複数のインバータのそれぞれに接続され、前記インバータからの出力を変圧するとともに、接続先の前記インバータに対応する前記フィラメントに当該変圧後の出力を供給する複数のトランスと、
    前記複数のトランスのうちの少なくとも2つのトランスにて変圧された出力を整流してグリッドバイアス用の出力を生成する複数の整流器と、
    前記複数の整流器にて整流された出力の間で、前記グリッドに供給する出力を選択的に切り換える切換回路と、
    を備えるX線高電圧装置。
  2. 前記切換回路は、前記少なくとも2つのトランスのそれぞれを、前記複数のフィラメントのいずれかに対して接続する複数の接続線のそれぞれに設けられた複数のスイッチである、
    請求項1に記載のX線高電圧装置。
  3. 前記多焦点X線管を用いた一連のX線照射において、前記複数のフィラメントのうち当該X線照射に使用しないいずれか1つの前記フィラメントに出力を供給する前記トランスに接続された前記整流器が生成した出力が前記グリッドに供給されるように、前記切換回路を動作させる制御回路、
    をさらに備える請求項1に記載のX線高電圧装置。
JP2013105931A 2013-05-20 2013-05-20 X線高電圧装置 Active JP6139262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013105931A JP6139262B2 (ja) 2013-05-20 2013-05-20 X線高電圧装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013105931A JP6139262B2 (ja) 2013-05-20 2013-05-20 X線高電圧装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014229373A true JP2014229373A (ja) 2014-12-08
JP6139262B2 JP6139262B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=52129067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013105931A Active JP6139262B2 (ja) 2013-05-20 2013-05-20 X線高電圧装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6139262B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170006735A (ko) * 2015-07-09 2017-01-18 (주)디알젬 X선 투시촬영장치용 필라멘트 구동 회로
WO2023050224A1 (en) * 2021-09-29 2023-04-06 Siemens Shanghai Medical Equipment Ltd. Focus switching method and system for x-ray tube, and x-ray machine
KR102607028B1 (ko) * 2023-01-06 2023-11-29 (주)피코팩 다중 초점 엑스선 발생장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04149996A (ja) * 1990-10-15 1992-05-22 Toshiba Corp X線管フィラメント加熱回路
JPH10106793A (ja) * 1996-09-26 1998-04-24 Toshiba Corp パルスx線装置
JP2002033064A (ja) * 2000-07-17 2002-01-31 Shimadzu Corp 三極x線管グリッド制御装置
JP2004296242A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Shimadzu Corp X線高電圧装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04149996A (ja) * 1990-10-15 1992-05-22 Toshiba Corp X線管フィラメント加熱回路
JPH10106793A (ja) * 1996-09-26 1998-04-24 Toshiba Corp パルスx線装置
JP2002033064A (ja) * 2000-07-17 2002-01-31 Shimadzu Corp 三極x線管グリッド制御装置
JP2004296242A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Shimadzu Corp X線高電圧装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170006735A (ko) * 2015-07-09 2017-01-18 (주)디알젬 X선 투시촬영장치용 필라멘트 구동 회로
KR101697665B1 (ko) 2015-07-09 2017-01-19 (주)디알젬 X선 투시촬영장치용 필라멘트 구동 회로
WO2023050224A1 (en) * 2021-09-29 2023-04-06 Siemens Shanghai Medical Equipment Ltd. Focus switching method and system for x-ray tube, and x-ray machine
KR102607028B1 (ko) * 2023-01-06 2023-11-29 (주)피코팩 다중 초점 엑스선 발생장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP6139262B2 (ja) 2017-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011099472A1 (ja) 電力変換装置、x線ct装置およびx線撮影装置
US20060274887A1 (en) X-ray high voltage device
CN111669884B (zh) X射线组合机头
JP2014147692A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置及びx線発生装置
JP6139262B2 (ja) X線高電圧装置
KR20150022194A (ko) 엑스선 발생 장치, 이를 포함하는 엑스선 영상 장치 및 엑스선 발생 장치의 제어 방법
US9900971B2 (en) X-ray CT apparatus, X-ray high-voltage device, and X-ray scanning device
CN109429418B (zh) X射线发生装置以及使用其的x射线多能成像系统
JP4774972B2 (ja) X線発生装置およびこれを備えたx線診断装置
JP5129692B2 (ja) X線発生装置及びx線管の駆動方法
JP7086622B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
JP6479438B2 (ja) X線高電圧装置、x線コンピュータ断層撮影装置、及びx線診断装置
JP5314692B2 (ja) X線ct装置
JP4648678B2 (ja) X線管のフィラメント加熱装置
JP5309422B2 (ja) X線高電圧装置
JP2014078443A (ja) X線診断装置、高電圧装置および高電圧装置の制御方法
JP5637697B2 (ja) X線高電圧装置、x線装置、及びこれを用いたx線診断装置
JP2014229374A (ja) X線管制御装置及びx線ct装置
JP6207948B2 (ja) X線透視撮影装置
JP2014049394A (ja) X線高電圧装置及びx線診断装置
JP7171247B2 (ja) 陽極回転コイル駆動装置及びx線画像診断装置
Shaw et al. X-ray tubes and generators
JPH0475298A (ja) バイプレーン式x線撮影装置
JP2022115528A (ja) X線高電圧装置及びx線撮像装置
JP6490911B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置、x線高電圧装置、管電圧発生方法および管電圧発生プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160405

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6139262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350