JP2014226525A - 架空の動く光点等で星空を表示する暗箱星空表示玩具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の架空の星空を表示する暗箱玩具には、動く光点を表示する領域が狭く、接近した動く光点を表示し難いものがあったが、これらを解決しながら、より高度な表示をし、利便性を高める。
【解決手段】 薄膜2、動薄膜3、固定光選択通過膜6、遊動光選択通過膜7の各膜に、各膜が表示に関係する光点以外の他の膜が表示する光点の光の導入路を確保する光導入路確保横長孔13を設けることで、各動薄膜3は他の動薄膜3が導入する光の導入路を遮断しないので各動薄膜3を大きくでき、遊動星16の表示領域の拡大、重ねて複数設置することができるので、接近した異なる動きをする光点も異なる動薄膜3での表示で可能にし、また、動薄膜3を不規則に動く遅延カム27を介在させて動かし、光点に不規則な動きをさせる等で演出性を高め、適度なレンズを鑑賞用の孔の部分に装着することで、裸眼で見やすくする。
【選択図】図1
【解決手段】 薄膜2、動薄膜3、固定光選択通過膜6、遊動光選択通過膜7の各膜に、各膜が表示に関係する光点以外の他の膜が表示する光点の光の導入路を確保する光導入路確保横長孔13を設けることで、各動薄膜3は他の動薄膜3が導入する光の導入路を遮断しないので各動薄膜3を大きくでき、遊動星16の表示領域の拡大、重ねて複数設置することができるので、接近した異なる動きをする光点も異なる動薄膜3での表示で可能にし、また、動薄膜3を不規則に動く遅延カム27を介在させて動かし、光点に不規則な動きをさせる等で演出性を高め、適度なレンズを鑑賞用の孔の部分に装着することで、裸眼で見やすくする。
【選択図】図1
Description
本発明は暗箱に設けた覗き孔を両眼で覗くことにより、固定した光点や動く光点を空間に表示された架空の星空を鑑賞する玩具に関する。
従来の暗箱を利用して動く光点等を表示し、架空の星空を鑑賞する玩具には、固定した光点を表示するのに関する部分に、動く光点を表示するのに関する部分が小さく付け加えられているものがあり、動く光点を表示する領域が架空の光点を表示できる領域の一部分に制約されていた。(特許文献1参照。)
それらでは、動く光点を表示するのに関する部分の周辺での光点の表示が困難であり、また、異なる動きをする接近した光点を表示するには、動く光点を表示するのに関する部分を接近させる必要があり、制作するのが困難であった。
眼鏡をかけての利用時に、眼鏡がいずれかに接触する不快感を解消し、光点が不規則に動く意外性、光点の明るさを変化する等で演出性の高めた簡便なものはなかった。
本発明は、動く光点を表示する領域を拡大する、異なる動きをする光点をより接近させて表示する、動く光点において、より多様な動き方させることを課題にした。
本発明は、利用するごとに動く光点の動き方に不規則性を与え、意外性を与えることを課題とした。
本発明は、眼鏡をかけて利用するとき、眼鏡が本発明に触れるときの不快感をなくすとともに、多くの人で鑑賞しやすくすることを課題とした。
本発明は、架空の光点の明るさを時間的に変化させ、光点の明るさに揺らぎを与えることを課題とした。
本発明は、以上の課題を果たしながら構造を簡素化することを課題とした。
本発明は以上の課題を果たすために、先ず、図1に示すように暗箱1の前面部に薄膜2、複数の動薄膜3、暗箱1の後面部に右覗き孔4、左覗き孔5、暗箱1の前面部と後面部の間に固定光選択通過膜6、1つの動薄膜3に対して1つの遊動光選択通過膜7を対として設け、それぞれ対8、対9とし、各対の動薄膜3、遊動光選択通過膜7を本発明利用時の目からの距離に比例して、水平方向に動かすようにする。
次に、暗箱1の前方空間に位置が固定した光点である固定星10を表示するために、先ず、1つの固定星10を暗箱1の前方空間に設定し、その固定星10と右覗き孔4を結んだ直線がもつ薄膜2、動薄膜3、固定光選択通過膜6、遊動光選択通過膜7との各交点において、薄膜2との交点に固定星10の見かけの大きさになる孔の右固定光導入小孔11、固定光選択通過膜6との交点に右固定光選択通過孔12、その他の動薄膜3、遊動光選択通過膜7との各交点に光導入路確保横長孔13を設けることで、固定星10から右覗き孔4への光の通路を選択的に確保して、右固定光導入小孔11から暗箱1に導入した光を右覗き孔4へ選択的に入射させる。
同様に、上記の固定星10と左覗き孔5を結んだ直線がもつ薄膜2、動薄膜3、固定光選択通過膜6、遊動光選択通過膜7との各交点において、薄膜2との交点に上記の固定星10の見かけの大きさとなる孔の左固定光導入小孔14、固定光選択通過膜6との交点に左固定光選択通過孔15、その他の薄膜2、遊動光選択通過膜7との各交点に光導入路確保横長孔13を設けることで、固定星10から左覗き孔5への光の通路を選択的に確保して、左固定光導入小孔14から暗箱1に導入した光を左覗き孔5に選択的に入射させる。
次の固定星10を設定し、同じ方法で表示する固定星10の数を増やしていく。
次に空間を動く光点である遊動星16を表示するには、暗箱1の前方空間に設定した1つの遊動星16と右覗き孔4を結ぶ直線がもつ薄膜2、動薄膜3、固定光選択通過膜6、遊動光選択通過膜7との各交点において、1つの動薄膜3との交点に遊動星16の見かけの大きさとなる右遊動光導入小孔17、その動薄膜3と対をなす遊動光選択通過膜7との交点に右遊動光選択通過孔18、その他の薄膜2、動薄膜3、固定光選択通過膜6、遊動光選択通過膜7との各交点に光導入路確保横長孔13を設けることで、遊動星16から右覗き孔4への光の通路を選択的に確保して、右遊動光導入小孔17から暗箱1に導入した光を右覗き孔4に選択的に入射させる。
同様に、上記の遊動星16と左覗き孔5を結ぶ直線がもつ薄膜2、動薄膜3、固定光選択通過膜6、遊動光選択通過膜7との各交点において、1つの動薄膜3との交点に遊動星16の見かけの大きさになる孔の左遊動光導入小孔19、その動薄膜3と対をなす遊動光選択通過膜7との交点に左遊動光選択通過孔20、その他の薄膜2、動薄膜3、固定光選択通過膜6、遊動光選択通過膜7との各交点に光導入路確保横長孔13を設けることで、遊動星16から左覗き孔5への光の通路を選択的に確保して、左遊動光導入小孔19から暗箱1に導入した光を左覗き孔5へ選択的に入射させる。
次の遊動星16を設定し、同じ方法で表示する遊動星16の数を増やしていくが、1つの遊動星16の表示に関して、動薄膜2と遊動光選択通過膜7の対8、対9うち、いずれか1つの対を用いて表示する。
遊動星16が動いて表示されるには、目に入射する光の方向を変化させればよいが、遊動星16となる光の導入孔を設けた動薄膜3、その動薄膜3と対の遊動光選択通過膜7を本発明利用時の目から距離に比例させて左右に動かすことで、遊動星16からの目への光の通路を確保する。そのために、図1に示すように対の動薄膜3、遊動光選択通過膜7のそれぞれの一端に設けた操作柄21を貫通枠22に通して暗箱1の外部に引き出し、これを図2に示した駆動レバー23で動かすが、駆動レバー23の回転軸部24の位置から各操作柄21への駆動レバー23の力の作用点への距離を適切にすることで必要な動きを得るが、操作柄21の端部の整形で力の作用点を適位置にすることができる。
遊動星16からの光の左右の目への導入路のうち、どちらか片方が動くことでも遊動星16として認識できることにより、遊動星16の表示において、左右の目に導入される光のどちらかは固定星10と同じ方法で光の通路を設定することができる。
また、固定星10、遊動星16として左右の目に入射する光は、左右の目から見える光の導入孔を通して見える暗箱1の外の景色であり、斑が必然的に存在するが、これを解消するために薄膜2の前方に光を平均化するすりガラス状の拡散膜25を設ける。(図1おいて拡散膜25は省略。)
図3に示すように、請求項2の課題である遊動星16の動きに不規則性を与える課題には、駆動レバー23を動かすカム機構において、回転軸に固定した主カム26、適度な摩擦を有する力伝達板27、回転軸に固定しない遅延カム28、回転軸に固定しない粘性を有する粘性板29の順に設置し、これらを暗箱1本体に固定させた押え板30により、適度な力で主カム26側に押しつけて構築することで、主カム26の動きが力伝達板27を介して遅延カム28伝えられるが、粘性板29の粘性で遅延カム28の動きは抑制され、主カム26より遅れながら動く不規則なものとなり、この不規則な動きの遅延カム28の突出部が、主カム26より張り出して駆動レバー23に不定期に作用することで、遊動星16に不規則な動きを与える課題を果たす。
図4に示すように、請求項3の眼鏡を用いる人が本発明を利用するとき、眼鏡が暗箱1に接触する不快感を取り除く課題を果たすためには、右覗き孔4、左覗き孔5の開口部の周囲にレンズ装着枠31を設けて適度なレンズを装着することで、裸眼で利用できて課題を果たすが、光点の光の導入路上に設ける各孔の位置は、レンズ装着枠31のある条件で設定する。
図5に示すように、請求項4の光点の光の強さに時間的な変化を与える課題には、薄膜2と拡散膜25の間に、透明な膜に微細ガラス粒子32を付着させて光学的に斑を生じさせた光強弱発生膜33を設け、この光強弱発生膜33を動かすことで光学的な斑が移動し、光を導入する各孔から目に導入される光の強さを時間的に変化させ、さらに、設置した光照射器34より、側方から光を微細ガラス粒子32に照射することで、発散した光の一部が光点からの光の目への導入路と一致することで目に入射(例、図5における固定星10の片方の光。)し、光点をより明るく輝かせて輝点化するが、光強弱発生膜33が動くことで各光点の輝点化するための条件が変化し、光点の明るさに変化をもたらして課題を果たす。(なお、図5においては、特に微細ガラス粒子32の大きさ、形状を誇張し、動薄膜3は両端部のみ図示してある。)
図6に示すように、請求項5の構造を簡素化する課題には、固定光選択通過膜6、遊動光選択通過膜7の代わりに、暗箱1の前面部と後面部の間に固定星10、遊動星16から左右の目の光の導入路上にあたる部分に、光の通過孔としての併用選択通過孔35を有する併用選択通過膜36を暗箱1に固定して設けることで、動薄膜3のみを動かすだけで遊動星16の表示が可能となり、機構を単純化できる。しかし、動薄膜3の動きによる遊動星16の光の導入路が左右に動くことに対応するため、併用選択通過孔35を左右に拡張する必要があり、その拡張した併用選択通過孔35から不必要な光が左右の目に侵入する確率が増大するが、その不必要な光を阻止するために、併用選択通過膜36を、間隔をとりながら付け加えていくことで対処でき、課題を果たす。
本発明は以上のように構築されており、暗箱1から導入した光は、架空の光点の位置に現実の光点が存在するときと同じ方向から選択的に左右の目に入射するので、架空の光点の位置に現実の光点が存在すると認識させ、さらに、遊動星16から動薄膜3を通じて目に導入される光の方向は、動薄膜3を動かすことにより変化することで、遊動星16が左右に、遠近方向に動いて認識されるが、遠近方向の動きに関して、左右の目に光点の光が平行に入射する場合は無限遠に、左右の目が内側を向く方向から左右の目に入射する場合は、近い光点として認識され、目から遠い距離においては、目に入射する方向のわずかの違いで表示される光点の距離が大きく変化することにより、遠近方向に大きく動く光点を見させるのに有効で、遠近方向に大きく動く光点を見つめることで、目のピント調節機能を働かせる効果がある。
本発明では動薄膜3に、当該の動薄膜3が表示する光点以外の光の導入路を確保する光導入路確保横長孔13を設けることで、個々の動薄膜3は他の動薄膜3が表示する光点の光の導入経路を確保しているので、動薄膜3の大きさに制限がなくなり、遊動星16を設定できる領域が拡大し、動薄膜3を複数重ねて設けることも可能になり、異なる動きをする接近した遊動星16も異なる動薄膜3によって容易に表示できる効果がある。
また、1つの遊動星16の表示に関して、左右の目に導入される光の方向の内、片方向のみが変化しても遊動星16として認識されるので、遊動星16として表示するには左右の目に導入される光の導入孔は薄膜2、薄膜2の組み合わせを除いて、複数の動薄膜3、薄膜2から1組を選択して設けることができ、動薄膜3が複数になることで組み合わせが増加し、より多くの異なる動きをする遊動星16を同時に表示できる効果がある。
遅延カム28を設けたばあい、主カム26より力伝達板27を介して動きを伝えられる遅延カム28は、粘性板29の粘性により不規則に動きが遅れ、その遅延カム28の突出部が主カム26より張り出して不定期に駆動レバー23に作用することで、動薄膜3の動きが不規則になり、結果、遊動星16の動きも不規則になり、本発明を利用するたびに意外性のある異なる動きを鑑賞できる効果がある。
眼鏡をかけて本発明を利用するとき、眼鏡が暗箱1に接触する不快感が生じるが,眼鏡レンズと同等のレンズを、レンズ装着枠31に収めることで裸眼での利用でき、また、本発明は、薄膜2付近に目のピントが合うほど光点をくっきり認識できるもので、適度なレンズを装着することで多くの人で見やすくなる効果がある。さらに、眼鏡を用いたときと、用いないときとの目の位置の違いによる光点の光の導入路と目の位置のずれをなくすことができる。
光強弱発生膜33を設けたときに、微細ガラス粒子32が光の導入孔より非常に小さい条件では、光の導入孔から導入される光の強さは多くの微細ガラス粒子32が影響して平均化されるが、光の導入孔と同等の大きさに近づくと、光の導入孔から目に導入される光の強さは、光の導入路と交差する位置の微細ガラス粒子32の形状、大きさ、向きに強い影響を受けて各光点の明るさに差が生じ、かつ、光強弱発生膜33を動かすことで各光点の明るさが変化し、光点の明るさに揺らぎを発生させる効果がある。
さらに、光強弱発生膜33に側方より光照射器34から強い光を照射すると、照射した強い光のうち、微細ガラス粒子32で屈折、反射された光の一部が架空の光点からの目への光の導入路と一致して目に入射すると、光点を強く輝かせて輝点として表示され、自然界における太陽の光を屈折、反射した砂粒が輝点として見えるのと同じ効果があり、くわえて、光照射器34、または同等の光源を複数にすることで輝点となる光点の発生する確率が増大する。
固定した併用選択通過膜36を用いる場合では、増設が容易なので設置する数を増やしていくことで、不必要な光が目に入射することを阻止しながら各光点からの光を選択的に左右の目に導入することができ、動薄膜3のみを動かすだけなので構造を簡素化でき、製造も容易になる効果がある。
図1に示すように、暗箱1の前面部に薄膜2、暗箱1に対して左右に動く複数の動薄膜3、後面部に右覗き孔4、左覗き孔5、前面部と後面部の間に固定光選択通過膜6、1つの動薄膜3に対して、1つの遊動光選択通過膜7を対として設けるが、動薄膜3、遊動光選択通過膜7の一端は、伸縮可能な折り曲げた部分を介して暗箱1に固定することで、左右に動くことを可能とし、他端に取り付けた操作柄21を貫通枠22に通して暗箱1の外部に引き出し、これを図2に示す駆動レバー23により引き動かすが、動薄膜3、遊動光選択通過膜7の各対の対8、対9はそれぞれ個々の駆動レバー23で動かし、遊動星16からの目への光の通路を確保する。
このときの動薄膜3、遊動光選択通過膜7の動きを本発明利用時の目からの距離に比例した大きさにすることで、遊動星16からの目への光の通路を保持できるが、駆動レバー23の回転軸部24の位置、駆動レバー23の各操作柄21への力の作用点の位置を適切にすることで、必要な動きを得ることができるが、各操作柄21の形状を図2の一部にように成形することで、駆動レバー23の各操作柄21への作用点を容易に変える形態がある。
暗箱1、貫通枠22の内部を黒くすることで暗箱1に無用な光が侵入し、それらが目に入射することを軽減できるが、動薄膜3などを駆動する機構全体を暗箱1の内部に構築することで暗箱1内部の暗さを保つ形態がある。(図示せず。)
以上の構成の上で、暗箱1の前方に設定した架空の光点の固定星10と右目覗き孔4を結んだ直線がもつ薄膜2、動薄膜3、固定光選択通過膜6、遊動光選択通過膜7との各交点において、薄膜2との交点に固定星10の見かけの大きさになる孔の右固定光導入小孔11、固定光選択通過膜6との交点に右固定光選択通過孔12、その他の動薄膜3、遊動薄膜3、遊動光選択通過膜7との各交点に光導入路確保横長孔13を設ける。
同様の操作により、同一の固定星10から左覗き孔5に結んだ直線がもつ、各膜との交点に左固定光導入小孔14、左固定光選択通過孔15、光導入路確保横長孔13を設ける。
次の固定星10設定し、同様にして表示する固定星10の数を増やしていく。
次に、暗箱1の前方に設定した遊動星16と右覗き孔4を結んだ直線がもつ各膜との交点において、1つの動薄膜3との交点に遊動星16の見かけの大きさとなる孔の右遊動光導入小孔17、その動薄膜3と対をなす遊動光選択通過膜7との交点に右遊動光選択通過孔18、その他の各膜との交点に光導入路確保横長孔13を設け、同様の操作で同一の遊動星16から左覗き孔5に結んだ直線がもつ、各膜との交点において、いずれかの動薄膜3に左遊動光導入小孔19、その左遊動光導入小孔19を設けた動薄膜3と対をなす遊動光選択通過膜7との交点に左遊動光選択通過孔20、その他の各膜との交点に光導入確保横長孔13を設けることで、遊動星16から右覗き孔4、左覗き孔5へそれぞれ選択的に光を導入して遊動星16を表示する。
次の遊動星16を設定し、同じ方法で表示する遊動星16の数を増やしていくが、左右の目に入射する光のうち、どちらか一方の光の方向のみが変化しても遊動星16として表示できることから、左右の目に入射する光の一方は固定星10と同じ方法で光の導入路を設ける形態がある。
また、密集した複数の固定星10、複数の遊動星16は、それぞれ1個の固定星10、1個の複数の遊動星16として、目への光の導入路を確保する形態がある。(例、図1の接近した固定星。)
各対の動薄膜3、遊動光選択通過膜7の操作柄21は、それぞれ独立した駆動レバー23で動かすが、駆動レバー23の回転軸部24の位置と各操作柄21との距離の比を、本発明利用時の目から遊動選択通過膜7との距離、目からの動薄膜3との距離の比に合わせることで動薄膜3、遊動光選択通過膜7を動かしても、遊動星16から目への光の導入路を保持ができるが、図2で示すように操作柄21の端の成形により、操作柄21と駆動レバー23が接触する力の作用点を動かして容易に目的の動きを得る形態がある。なお、操作柄21の駆動レバー23と接触する端は力が加わるのに対応するためと、成形を維持するために補強する。
各駆動レバー23を動かす各カム機構は、1つの、またはそれぞれ独立した回転系で動かすことができるが、独立した回転系を用いたばあい、動薄膜3、遊動光選択通過膜7の各対の動きを独自に設定し、より変化に富む遊動星16の動きを得る形態がある。(図示せず。)
カム機構を動かす動力は、人力,ぜんまい、モーター等を用いることができるが、モーター等の電気的制御が可能なものではマイコンで動きを設定することができ、ぜんまいを用いるものとしてオルゴールの駆動部を併用する場合、本発明の空洞がオルゴールの源音と共鳴し、音を大きくする効果もある。さらに、マイコン等で制御可能な駆動部を用いるときはカム機構を用いず、直接に動薄膜3、遊動光選択通過膜7を動かすことは一般的な技術で可能である。(図示せず。)
主カム26と遅延カム28を有するカム機構において、力伝達板27は適度な摩擦を持てばよく、スポンジ,フエルト、ばね、ゴムなどの弾性を有するものを成形することで得られ、さらに、力伝達板27に接する主カム26、遅延カム28の面に凹凸を設けることで主カム26と遅延カム28の最短距離等が変化することなどにより、主カム26から遅延カム28の力の伝わり方も変動し、遅延カム28の動きの不規則性に寄与することができる。また、粘性板29はスポンジ、フエルトなどの隙間を有する素材に適度な粘度を有する流動体を含ませたものを用いることで、流動体のみを使用したとき、本発明の使用が進むにつれて流動体が、部分的に偏ってしまうことを防止できる。なお、類似の機構として、カセットデッキにおけるカセットを取り出すとき、ばねの力で蓋を開けさせ、可動軸に設けた粘性のある流動体で動きを抑制し、ゆるやかに蓋を開かせることなどに利用されており、流動体を本発明と類似の目的で使用されている。
図4に示すように、右覗き孔4、左覗き孔5の周辺部に眼鏡レンズに相当するレンズを出し入れ可能にする欠損部を有する枠を設けるが、レンズを挿入したとき、レンズを適度な力で固定できるように、レンズの周辺部で接触するスポンジ等の弾性体を設ける形態がある。なお、レンズを設置し、利用時の目の位置が維持できればよいもので、枠状の形状である必要はなく、一般的な方法でレンズを装着できればよいものである。(弾性体は図示せず。)
薄い薄膜2で線を表示するために線状の隙間を光の導入孔として設けると、線の幅を一定に維持するのが困難であるが、薄膜2を透明な薄い膜に顔料を付着させて不透明化して構築、顔料を掻き落として簡単な短線を表示し、貫通させた孔で品位を落とさずに光点を表示できる形態がある。(図示せず。)
図5に示すように、拡散膜25と薄膜2の間に透明な膜に微細ガラス粒子32を付着させ、光学的に斑を生じさせた光強弱発生膜33を設け、光を導入する各孔から目に入射する光の強さに差を生じさせ、さらに、光強弱発生膜33を動薄膜3などと同じように左右に動かせるように設置し、操作柄21を取り付け、これを延長した駆動レバー23で動かすことにより各固定星10、各遊動星16の明るさを時間的に変化させる形態があるが、微細ガラス粒子32の代わりに同等の光学的性質の素材を用いることができる。なお、同等の微細なガラス粒子は、夜間に歩行者の存在を認知させるための光を反射する用具などに利用されている。
さらに、拡散膜25と光強弱発生膜33との間に光照射器34を設け、微細ガラス粒子32に強い光を照射することで、微細ガラス粒子32が発散させた光の一部が架空の光点から目への光の導入路と一致したとき、光点がより強く輝いて輝点となり、さらに、光強弱発生膜33を動かすことで輝点となる光点は変化し、自然界で起きる太陽の光を砂粒が反射して一瞬、輝点を発生させるのと同じ現象を発生させられる形態がある。
光照射器34を複数にすることで、架空の光点が輝点になる確率を高める形態があるが、面状の光源の前方に複数の孔を有する板状の部材を設けて、複数の光照射器34とすることができる。また、これらの光源の光の放出部の面積が大きいほど、微細ガラス粒子32が発散させた光が目に入射する状態を長く保てることにから、各光源の光の放出部の面積を変え、光点が輝点になっている時間に変化を与える形態がある。(図示せず。)
光照射器34、あるいは同等の点光源を複数にする場合、異なる色の光を照射することで、より高度な演出で架空の光点を表示できる形態がある。(図示せず。)
微細ガラス粒子32の存在により、一つの光点について、左右の目に入射する光の強さに差が生じるが、左右の目の位置の違いで左右の目に入射する光には常に差異が存在し、その差異によって対象物を立体視しており、また、左右の目の視力の違い等による差異についても、脳内での処理により適切化して認識されており、左右の目に入射する光の強さの差は不自然に感じるものでなく、また、微細ガラス粒子32を部分的に設けた光強弱発生膜33を用いることによって、明るさが変化する刺激のある光点と、明るさが一定の落ち着いた光点を同時に表示する形態がある。(図示せず。)
また、光強弱発生膜33は、微細ガラス粒子32を用いる代わりに、適度な大きさの粒子からなる研磨剤で傷を付け、光学的な斑を発生させたガラス等の板材を、透明な膜に取り付けることで構築でき、この場合、ガラス等の板材を取り外し可能とすることは一般的な方法で可能であり、異なる光学的な斑を有するガラス等の板材を交換、取り付けることで、異なる表示を鑑賞することができる形態がある。(図示せず。)
遊動星16からの光を左右の目に選択的に導入するには、動薄膜3、遊動光選択通過膜7の動きを協調させ、光の導入路を確保する必要があるが、遊動光選択通過膜7の代わりに固定星10、遊動星16からの左右の目への光の導入路上にあたる部分に、併用選択通過孔35を設けた暗箱1本体に固定した併用選択通過膜36を用いることで、動薄膜3のみを動かすだけでよく、構造を単純化できる。しかし、動薄膜3の動きにつれて遊動星16の光の導入路が左右に動くのに対応するために、併用選択通過孔35を左右に拡張する必要が生じ、その結果、その拡張した併用選択通過孔35から不必要な光が左右の目に侵入する確率が増大するが、その不必要な光を阻止するために、間隔を設けながら併用選択通過膜36を必要に応じて増設していく形態があり、構造が簡素化され、製造もより簡単になる。なお、併用選択通過膜36は固定光選択通過膜6も兼ね、固定星10に対応する併用選択通過孔35は左右に拡張する必要はなく、拡張しないことによって不要な光が左右の目に侵入することを軽減できる形態がある。
1 暗箱
2 薄膜
3 動薄膜
4 右覗き孔
5 左覗き孔
6 固定光選択通過膜
7 遊動光選択通過膜
10 固定星
11 右固定光導入小孔
12 右固定光選択通過孔
13 光導入路確保横長孔
14 左固定光導入小孔
15 左固定光選択通過孔
16 遊動星
17 右遊動光導入小孔
18 右遊動光選択通過孔
19 左遊動光導入小孔
20 左遊動光選択通過孔
21 操作柄
23 駆動レバー
26 主カム
27 力伝達板
28 遅延カム
29 粘性板
31 レンズ装着枠
32 微細ガラス粒子
33 光強弱発生膜
34 光照射器
35 併用選択通過孔
36 併用選択通過膜
2 薄膜
3 動薄膜
4 右覗き孔
5 左覗き孔
6 固定光選択通過膜
7 遊動光選択通過膜
10 固定星
11 右固定光導入小孔
12 右固定光選択通過孔
13 光導入路確保横長孔
14 左固定光導入小孔
15 左固定光選択通過孔
16 遊動星
17 右遊動光導入小孔
18 右遊動光選択通過孔
19 左遊動光導入小孔
20 左遊動光選択通過孔
21 操作柄
23 駆動レバー
26 主カム
27 力伝達板
28 遅延カム
29 粘性板
31 レンズ装着枠
32 微細ガラス粒子
33 光強弱発生膜
34 光照射器
35 併用選択通過孔
36 併用選択通過膜
Claims (5)
- 暗箱1の前面部に右固定光導入小孔11、左固定光導入小孔14、光導入路確保横長孔13を有する薄膜2を設け、右遊動光導入小孔17、左遊動光導入小孔19、光導入路確保横長孔13を有する複数の動薄膜3を設け、暗箱1の後面部に右覗き孔4、左覗き孔5を設け、暗箱1の前面部と後面部の間に右固定光選択通過孔12、左固定光選択通過孔15、光導入路確保横長孔13を有する固定光選択通過膜6を設け、右遊動光選択通過孔18、左遊動光選択通過孔20、光導入路確保横長孔13を有する遊動光選択通過膜7を各動薄膜3に対し、対として設けた空間に固定した光点、動く光点を表示する架空の星空を表示する暗箱星空表示玩具。
- 主カム26、遅延カム28を並列に併用した駆動機構を有する請求項1記載の暗箱星空表示玩具。
- 右覗き孔4、左覗き孔5の開口部にレンズ装着枠31を設けた請求項1、2記載の暗箱星空表示玩具。
- 光強弱発生膜33を、薄膜2の前に設けた請求項1、2、3記載の暗箱星空表示玩具。
- 固定光選択通過膜6、遊動光選択通過膜7の代わりに、併用選択通過孔35を有する併用選択通過膜36を設けた請求項1、2、3、4の暗箱星空表示玩具。
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JP2013119260A JP2014226525A (ja) | 2013-05-20 | 2013-05-20 | 架空の動く光点等で星空を表示する暗箱星空表示玩具 |
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JP2013119260A JP2014226525A (ja) | 2013-05-20 | 2013-05-20 | 架空の動く光点等で星空を表示する暗箱星空表示玩具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2013
- 2013-05-20 JP JP2013119260A patent/JP2014226525A/ja active Pending
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