JP2014209823A - 直流モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、従来の高抵抗ブラシを用いることなく、ブラシ放電を有効に防止することができる直流モータを提供することにある。
【解決手段】隣り合う整流子片4B,4Bが絶縁スリットを介在して回転周方向に整列している整流子4と、この整流子4と摺接するブラシ本体11と、を備えた直流モータに関する。整流子4及びブラシ本体11の近傍には、整流子4とブラシ本体11との接触部位に生じる放電方向に対して直交する方向に走る磁場を発生させる磁束発生部材41が備えられている。
【選択図】図1
【解決手段】隣り合う整流子片4B,4Bが絶縁スリットを介在して回転周方向に整列している整流子4と、この整流子4と摺接するブラシ本体11と、を備えた直流モータに関する。整流子4及びブラシ本体11の近傍には、整流子4とブラシ本体11との接触部位に生じる放電方向に対して直交する方向に走る磁場を発生させる磁束発生部材41が備えられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、直流モータに係り、特に、ブラシ装置を備えるとともに整流火花消弧構造が採用された直流モータに関するものである。
一般に直流モータなどでは、ブラシ装置を用いて整流子への整流を行っている。
このブラシ装置には、厚み方向に沿って付勢されて整流子と当接するブラシ本体が備わっており、かかるブラシ本体が整流子と当接することによって整流が行われる。
ところで、電気装荷を高める設計として、直流モータには小型化が要求されるが、電機子コイルのインダクタンスが大きくなることにより整流時の電流変化が非常に遅れて整流悪化することがあった。
このブラシ装置には、厚み方向に沿って付勢されて整流子と当接するブラシ本体が備わっており、かかるブラシ本体が整流子と当接することによって整流が行われる。
ところで、電気装荷を高める設計として、直流モータには小型化が要求されるが、電機子コイルのインダクタンスが大きくなることにより整流時の電流変化が非常に遅れて整流悪化することがあった。
このような場合、整流終了時において電流変化が大きくなる結果、大きなリアクタンス電圧が発生し、ブラシ本体と整流子との間に火花放電(アーク放電)が発生してしまうことがある。
この火花放電は、整流子表面を粗くして、整流子表面に凹凸面を形成してしまうため、ブラシ本体の磨耗量が大きくなり、機器寿命を著しく減少させることとなる。
更に、このような状態においては、ブラシ本体の振動音が大きくなり騒音問題が発生する等、モータの品質に関わる問題となっている。
この火花放電は、整流子表面を粗くして、整流子表面に凹凸面を形成してしまうため、ブラシ本体の磨耗量が大きくなり、機器寿命を著しく減少させることとなる。
更に、このような状態においては、ブラシ本体の振動音が大きくなり騒音問題が発生する等、モータの品質に関わる問題となっている。
火花放電を抑制する方法としては、ブラシ本体の抵抗を高くする抵抗整流が一般的である。
しかし、高抵抗のブラシ本体を用いるとモータの効率が低下してしまう。
また、この対策として、整流子の回転方向に高抵抗の部分と低抵抗の部分を層状に重ねてブラシ本体を構成し、整流不足が生じる整流後期には、ブラシ本体のうち、高抵抗の部分を整流子と接触させるブラシ装置も提案されている。
しかし、モータの使用時間の経過に伴ってブラシ本体が徐々に磨耗すると、磨耗量に応じて、整流子に向けてブラシ本体に作用する付勢力が小さくなることとなり、この結果、ブラシ本体と整流子間の接触抵抗が大きくなり、ブラシの磨耗状態により整流及びモータの出力特性に差異が生じるという問題が生じていた。
このため、このような問題を解決するための技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、高抵抗のブラシ本体を用いるとモータの効率が低下してしまう。
また、この対策として、整流子の回転方向に高抵抗の部分と低抵抗の部分を層状に重ねてブラシ本体を構成し、整流不足が生じる整流後期には、ブラシ本体のうち、高抵抗の部分を整流子と接触させるブラシ装置も提案されている。
しかし、モータの使用時間の経過に伴ってブラシ本体が徐々に磨耗すると、磨耗量に応じて、整流子に向けてブラシ本体に作用する付勢力が小さくなることとなり、この結果、ブラシ本体と整流子間の接触抵抗が大きくなり、ブラシの磨耗状態により整流及びモータの出力特性に差異が生じるという問題が生じていた。
このため、このような問題を解決するための技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、積層ブラシに関する技術が開示されている。
特許文献1に記載の積層ブラシは、高抵抗ブラシを使用する高抵抗整流の改良技術であり、整流子側から、低抵抗材→中抵抗材→高抵抗材の順に積層されて構成されている。
そして、付勢手段による整流子への付勢の方向を、整流子回転方向上流側に向かうように調整する。
特許文献1に記載の積層ブラシは、高抵抗ブラシを使用する高抵抗整流の改良技術であり、整流子側から、低抵抗材→中抵抗材→高抵抗材の順に積層されて構成されている。
そして、付勢手段による整流子への付勢の方向を、整流子回転方向上流側に向かうように調整する。
このように、特許文献1に記載されたような高抵抗ブラシモータによれば、確かに、付勢手段から付加される押付け荷重による面圧は整流子回転上流側が高くなり、整流子回転下流側が低くなるよう調整できるため、整流子回転上流側におけるブラシ本体と整流子の接触抵抗値は低くなり、整流子回転下流側におけるブラシ本体と整流子との接触抵抗値は高くなる。
この結果、整流後期には、整流子回転下流方向への低い押付け荷重により接触抵抗が高い状態でブラシ本体と整流子が摺接するため、抵抗整流が実現されて不足整流が防止され、火花放電が有効に防止される。
しかし、このような高抵抗ブラシを用いる整流のおいては、高抵抗により電流損失が生じ、性能がダウンするという問題があった。
このため、従来のような高抵抗ブラシを使用することなく、ブラシ本体と整流子との間に火花放電(アーク放電)が発生することを防止して良好な整流を行う技術が強く求められていた。
この結果、整流後期には、整流子回転下流方向への低い押付け荷重により接触抵抗が高い状態でブラシ本体と整流子が摺接するため、抵抗整流が実現されて不足整流が防止され、火花放電が有効に防止される。
しかし、このような高抵抗ブラシを用いる整流のおいては、高抵抗により電流損失が生じ、性能がダウンするという問題があった。
このため、従来のような高抵抗ブラシを使用することなく、ブラシ本体と整流子との間に火花放電(アーク放電)が発生することを防止して良好な整流を行う技術が強く求められていた。
本発明の目的は、上記各問題点を解決することにあり、従来の高抵抗ブラシを用いることなく、ブラシ放電を有効に防止することができる直流モータを提供することにある。
上記課題は、本発明に係る直流モータによれば、隣り合う整流子片が絶縁スリットを介在して回転周方向に整列している整流子と、該整流子と摺接するブラシ本体と、を備えた直流モータであって、前記整流子及び前記ブラシ本体の近傍には、前記整流子と前記ブラシ本体との接触部位に生じる放電方向に対して直交する方向に走る磁場を発生させる磁束発生部材が備えられていることにより解決される。
このように構成されていることにより、ブラシ本体の整流子摺接面で発生する放電方向(アーク放電の発生方向)と直交する向きに磁束を走らせることができる。
このため、放電方向に沿って飛んでいる電子にローレンツ力が付加されることとなり、このローレンツ力により、電子の進路が変わる。
よって、放電方向が変化(直線方向から、迂回路として放物線を描くように変化)することとなり、放電距離が増加する。
これにより、空間中でのエネルギー消費が増加し、消弧が早くなる。
また、整流子片とブラシ本体との電子授受によるエネルギー負担割合が減少するため、整流子及びブラシ本体が受けるダメージを大幅に軽減することができる。
このため、放電方向に沿って飛んでいる電子にローレンツ力が付加されることとなり、このローレンツ力により、電子の進路が変わる。
よって、放電方向が変化(直線方向から、迂回路として放物線を描くように変化)することとなり、放電距離が増加する。
これにより、空間中でのエネルギー消費が増加し、消弧が早くなる。
また、整流子片とブラシ本体との電子授受によるエネルギー負担割合が減少するため、整流子及びブラシ本体が受けるダメージを大幅に軽減することができる。
このとき具体的には、請求項2のように、前記整流子は、前記整流子片と、該整流子片が外側面回転周方向に整列している基部と、を有して構成されており、前記磁束発生部材は、前記基部に埋設されていると好適である。
このように構成されることで、確実かつ簡易に磁束を発生させることができる。
これは、例えば、整流子の基部として使用される樹脂に、磁石等の磁束発生部材をインサート成形することによって実現される。
この磁束発生部材は、フェライトや希土類の焼結磁石等を使用することができる。
また、これに限らず、ボンド磁石と樹脂の多層成形等の方法がとられていてもよい。
このように構成されることで、確実かつ簡易に磁束を発生させることができる。
これは、例えば、整流子の基部として使用される樹脂に、磁石等の磁束発生部材をインサート成形することによって実現される。
この磁束発生部材は、フェライトや希土類の焼結磁石等を使用することができる。
また、これに限らず、ボンド磁石と樹脂の多層成形等の方法がとられていてもよい。
また、同様に他の具体例としては、請求項3のように、前記整流子は、前記整流子片と、該整流子片が外側面回転周方向に整列している基部と、を有して構成されており、前記磁束発生部材は、前記整流子の外部であって前記ブラシ本体に近接する位置に備えられていると好適である。
このように構成されていると、アーク放電による火花が発生しやすい位置に近接して磁石と配設することができるとともに、確実かつ簡易に磁束を発生させることができる。
また、整流子の外に磁束発生部材が配設されるために、後付けやメンテナンス等も容易となる。
このように構成されていると、アーク放電による火花が発生しやすい位置に近接して磁石と配設することができるとともに、確実かつ簡易に磁束を発生させることができる。
また、整流子の外に磁束発生部材が配設されるために、後付けやメンテナンス等も容易となる。
更に、同様に他の具体例としては、請求項4のように、前記整流子は、前記整流子片と、該整流子片が外側面回転周方向に整列している基部と、を有して構成されており、前記磁束発生部材は、前記基部の内部及び前記ブラシ本体の近接位置、双方に備えられていると好適である。
このように構成されていると、より強い磁束を発生させることができ、より確実に磁束経路を形成することができるため好適である。
このように構成されていると、より強い磁束を発生させることができ、より確実に磁束経路を形成することができるため好適である。
また更に、具体例としては、請求項3又は請求項4に記載の直流モータにおいて、請求項5のように、前記ブラシ本体の近接位置に配置される前記磁束発生部材は、軸方向若しくは軸方向に垂直な方向にブラシ本体を挟み込むように配設されると好適である。
このように構成されていると、整流子片とブラシ本体との摺接面により強い磁束を発生させることができるため好適である。
このとき、ブラシ本体は、S極とN極とで挟み込まれる。
このように構成されていると、整流子片とブラシ本体との摺接面により強い磁束を発生させることができるため好適である。
このとき、ブラシ本体は、S極とN極とで挟み込まれる。
また更に、同様に他の具体例としては、請求項6のように、前記整流子は、前記整流子片と、該整流子片が外側面回転周方向に整列している基部と、を有して構成されており、磁性体で構成された磁束整流部材を更に備え、前記磁束発生部材は、前記基部の内部及び前記ブラシ本体の近接位置のどちらか一方に備えられるとともに、前記磁束整流部材は他方に備えられていると好適である。
このように構成されていると、磁束整流部材で磁路を形成することができるために、磁束方向のコントロールが容易となり、確実に目的の場所及び方向に磁束を集めることができる。
また、磁束発生部材の起磁力による磁束を高めることができるため、パーミアンスが向上する。
また、磁束発生部材の起磁力による磁束を高めることができるため、パーミアンスが向上する。
また、請求項6の直流モータにおいて、請求項7のように、前記磁束整流部材は、前記基部に埋設された鉄製コア部材若しくは前記ブラシ本体に近接して配置された鉄製コア部材のいずれかであるよう構成されていると好適である。
また、具体的には、請求項7の直流モータにおいて、請求項8のように前記ブラシ本体に近接して配置された前記鉄製コア部材は、矩形平板状の磁路底部と、該磁路底部の相対向する辺から同方向に各々立上る磁路側壁とを有して構成されており、両前記磁路側壁の自由端側は、前記整流子片側に配設されると好適である。
このように構成されていると、磁束整流部材にて、磁路を適切に形成することができ、目的の場所及び方向に確実に磁束を集めることができる。
また、具体的には、請求項7の直流モータにおいて、請求項8のように前記ブラシ本体に近接して配置された前記鉄製コア部材は、矩形平板状の磁路底部と、該磁路底部の相対向する辺から同方向に各々立上る磁路側壁とを有して構成されており、両前記磁路側壁の自由端側は、前記整流子片側に配設されると好適である。
このように構成されていると、磁束整流部材にて、磁路を適切に形成することができ、目的の場所及び方向に確実に磁束を集めることができる。
更に、請求項7又は請求項8の直流モータにおいては、請求項9のように、前記磁束整流部材には、磁束を発生する機能もまた付加されており、前記鉄製コア部材に磁石を搭載した構成若しくは前記鉄製コア部材に巻線を巻回して電磁石とした構成のいずれかの構成がとられていると好適である。
また、請求項2の直流モータにおいて、請求項10のように、前記磁束発生部材は、リング状の磁石塊、磁石塊が複数個整列してリング状を形成した磁石ブロック、鉄製コア部材に磁石塊が配設された磁石ユニット、鉄製コア部材に巻線が巻回された電磁石、のうちから選択される構成であると好適である。
更に、請求項3の直流モータにおいては、請求項11のように、前記磁束発生部材は、磁石塊、鉄製コア部材に磁石塊が配設された磁石ユニット、鉄製コア部材に巻線が巻回された電磁石、のうちから選択される構成であると好適である。
また更に、請求項4又は請求項6の直流モータにおいては、請求項12のように、前記磁束発生部材は、前記基部の内部に備えられる側は、リング状の磁石塊、磁石塊が複数個整列してリング状を形成した磁石ブロック、鉄製コア部材に磁石塊が配設された磁石ユニット、鉄製コア部材に巻線が巻回された電磁石、のうちから選択される構成であり、前記整流子の外部であって前記ブラシ本体に近接する位置に備えられる側は磁石塊、鉄製コアに磁石塊が配設された磁石ユニット、鉄製コア部材に巻線が巻回された電磁石、のうちから選択される構成であると好適である。
更に、請求項3の直流モータにおいては、請求項11のように、前記磁束発生部材は、磁石塊、鉄製コア部材に磁石塊が配設された磁石ユニット、鉄製コア部材に巻線が巻回された電磁石、のうちから選択される構成であると好適である。
また更に、請求項4又は請求項6の直流モータにおいては、請求項12のように、前記磁束発生部材は、前記基部の内部に備えられる側は、リング状の磁石塊、磁石塊が複数個整列してリング状を形成した磁石ブロック、鉄製コア部材に磁石塊が配設された磁石ユニット、鉄製コア部材に巻線が巻回された電磁石、のうちから選択される構成であり、前記整流子の外部であって前記ブラシ本体に近接する位置に備えられる側は磁石塊、鉄製コアに磁石塊が配設された磁石ユニット、鉄製コア部材に巻線が巻回された電磁石、のうちから選択される構成であると好適である。
本発明によれば、磁束発生部材(磁石塊、分割磁石、電磁石等)を使用して、ブラシ本体の整流子摺接面で発生する放電方向(アーク放電の発生方向)と直交する向きに磁束を発生させることにより、放電方向に沿って飛んでいる電子にローレンツ力を付加することができる。
そして、このローレンツ力により、電子の進路を変化させて、放電方向を直線方向から、迂回路として放物線を描くように変化させることができる。
このように、放電距離が増加するため、空間中でのエネルギー消費が増加し、消弧を早めることができる。
また、整流子片とブラシ本体との電子授受によるエネルギー負担割合が減少するため、整流子及びブラシ本体が受けるダメージを大幅に軽減することができる。
以上のように、本発明によれば、従来の高抵抗ブラシを用いることなく、ブラシ放電を有効に防止することができる。
よって、良好な整流を実現させることが可能となり、火花放電を防止することができるとともに、耐久性の向上、電磁ノイズの低減、モータ出力特性の安定化を図ることが可能となる。
そして、このローレンツ力により、電子の進路を変化させて、放電方向を直線方向から、迂回路として放物線を描くように変化させることができる。
このように、放電距離が増加するため、空間中でのエネルギー消費が増加し、消弧を早めることができる。
また、整流子片とブラシ本体との電子授受によるエネルギー負担割合が減少するため、整流子及びブラシ本体が受けるダメージを大幅に軽減することができる。
以上のように、本発明によれば、従来の高抵抗ブラシを用いることなく、ブラシ放電を有効に防止することができる。
よって、良好な整流を実現させることが可能となり、火花放電を防止することができるとともに、耐久性の向上、電磁ノイズの低減、モータ出力特性の安定化を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本実施形態は、磁力を利用することによって、従来の高抵抗ブラシを用いることなく、ブラシ放電を有効に防止することができる直流モータに関するものである。
なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本実施形態は、磁力を利用することによって、従来の高抵抗ブラシを用いることなく、ブラシ放電を有効に防止することができる直流モータに関するものである。
図1乃至図10は、本発明の第一実施形態を示すものであり、図1はモータの概略構成を示す説明図、図2はブラシ本体の消弧構造(軸方向の磁束に対する)を示す説明図、図3はブラシ本体消弧構造(軸方向と垂直な方向の磁束に対する)を示す説明図、図4は軸方向着磁(磁束発生部材埋め込み)構造に関する説明図、図5は分割磁石の軸方向と垂直な方向着磁(磁束発生部材埋め込み)構造に関する説明図、図6は磁束の流れとアーク放電経路を示した模式図、図7はリング磁石の軸方向と垂直な方向着磁(磁束発生部材埋め込み)構造に関する説明図、図8は分割磁石(軸方向と垂直な方向着磁)における磁石配向に関する説明図、図9は電磁石の軸方向と垂直な方向着磁(磁束発生部材埋め込み)構造に関する説明図、図10は電磁石の軸方向着磁(磁束発生部材埋め込み)構造に関する説明図である。
図11乃至図17は、本発明の第二実施形態を示すものであり、図11は外部磁束発生部材(軸方向着磁)の配設状態の斜視図、図12は外部磁束発生部材(軸方向着磁)の磁束状態を示す説明図、図13は外部磁束発生部材の磁束方向(軸方向着磁)とブラシ本体による整流子押圧方向との関係を示す説明図、図14は外部磁束発生部材を複数使用する例(軸方向着磁)を示す説明図、図15は外部磁束発生部材を複数使用する例(軸方向と垂直な方向着磁)を示す説明図、図16は外部磁束発生部材をコアに配設する例を示す説明図、図17は外部磁束発生部材として電磁石を使用する例を示す説明図である。
図18乃至図20は、本発明の第三実施形態を示すものであり、図18は埋め込み式磁束発生部材と外部磁束発生部材との使用状態を示す説明図、図19は埋め込み式磁束発生部材と外部磁束発生部材との構成のバリエーションを示す説明図、図20は埋め込み式磁束発生部材と外部磁束発生部材とが双方起磁力を有する場合の説明図である。
図11乃至図17は、本発明の第二実施形態を示すものであり、図11は外部磁束発生部材(軸方向着磁)の配設状態の斜視図、図12は外部磁束発生部材(軸方向着磁)の磁束状態を示す説明図、図13は外部磁束発生部材の磁束方向(軸方向着磁)とブラシ本体による整流子押圧方向との関係を示す説明図、図14は外部磁束発生部材を複数使用する例(軸方向着磁)を示す説明図、図15は外部磁束発生部材を複数使用する例(軸方向と垂直な方向着磁)を示す説明図、図16は外部磁束発生部材をコアに配設する例を示す説明図、図17は外部磁束発生部材として電磁石を使用する例を示す説明図である。
図18乃至図20は、本発明の第三実施形態を示すものであり、図18は埋め込み式磁束発生部材と外部磁束発生部材との使用状態を示す説明図、図19は埋め込み式磁束発生部材と外部磁束発生部材との構成のバリエーションを示す説明図、図20は埋め込み式磁束発生部材と外部磁束発生部材とが双方起磁力を有する場合の説明図である。
(第一実施形態)
図1により、本実施形態に係るモータMの構成の一例について説明する。
本実施形態に係るモータMは、整流子4周辺の構造を除いて、公知のブラシ付き直流モータの構成を採用したものである。
本実施形態に係るモータMは、図1に示すように、出力軸となるシャフト1と、コイル2が形成された電機子3と、整流子4と、ブラシ装置Sと、を有して構成されている。
図1により、本実施形態に係るモータMの構成の一例について説明する。
本実施形態に係るモータMは、整流子4周辺の構造を除いて、公知のブラシ付き直流モータの構成を採用したものである。
本実施形態に係るモータMは、図1に示すように、出力軸となるシャフト1と、コイル2が形成された電機子3と、整流子4と、ブラシ装置Sと、を有して構成されている。
なお、本発明と直接的に関係がないため図示及び詳細な説明は省略するが、モータMは、ヨークハウジングに被覆されており、その内壁面には、界磁機構を形成する永久磁石が貼付されている。
また、ヨークハウジングの開口部(動力出力側に配置される)は、エンドハウジングにより(シャフト1を突設させた状態で)被覆されており、このエンドハウジングに、整流子4及びブラシ装置Sが配置される。
また、このエンドハウジング及びヨークハウジングの動力出力側と反対側端部には軸受が各々配設されており、これら軸受でシャフト1が回転可能に支承される。
また、ヨークハウジングの開口部(動力出力側に配置される)は、エンドハウジングにより(シャフト1を突設させた状態で)被覆されており、このエンドハウジングに、整流子4及びブラシ装置Sが配置される。
また、このエンドハウジング及びヨークハウジングの動力出力側と反対側端部には軸受が各々配設されており、これら軸受でシャフト1が回転可能に支承される。
シャフト1は、前述の通り、図示しない軸受により回転自在にヨークハウジング及びエンドハウジングに支持されている。
シャフト1には電機子3が固定されるとともに、動力出力側には整流子4もまた固定されている。
シャフト1には電機子3が固定されるとともに、動力出力側には整流子4もまた固定されている。
整流子4は、シャフト1と一体的に一方向に回転する円筒状の部材であり、筒状の樹脂部である基部4Aと、この基部4Aの側面に、回転方向に沿って一定間隔毎に配置された複数の整流子片4Bとを備えて構成される。
この基部4Aは、磁束発生部材41が円環状に樹脂中に埋設された構成をとる。
この整流子4が回転することに伴って、ブラシ装置Sに備えられるブラシ本体11と当接する整流子片4Bが切り替わることとなり、これにより、コイル2を流れる電流の向きが切り替わる。
この基部4Aは、磁束発生部材41が円環状に樹脂中に埋設された構成をとる。
この整流子4が回転することに伴って、ブラシ装置Sに備えられるブラシ本体11と当接する整流子片4Bが切り替わることとなり、これにより、コイル2を流れる電流の向きが切り替わる。
本実施形態に係るブラシ装置Sは、前述の通り、整流子4を通じてコイル2に電流を流す装置であり、ブラシ本体11が備えられている。
なお、本発明と直接的に関係がないため図示及び詳細な説明は省略するが、
ブラシ本体11は、銅を含有した黒鉛から構成された立体形状の部材であり、収納ボックスに搭載されるとともに、付勢手段(例えば、バネ)により整流子4方向へと押圧されている。
また、ブラシ本体11には、給電用のリード線であるピグテールが備えられており、外部電源より給電されるよう構成されている。
なお、本明細書において、ブラシ本体11の厚み方向とは整流子4の径方向に沿う方向を、ブラシ本体11の高さ方向とはシャフト1の軸方向に沿う方向と定義する。
なお、この「軸方向に沿う方向」を単に「軸方向」と記し、この「整流子4の径方向に沿う方向」が「軸方向と垂直な方向」となる。
なお、本発明と直接的に関係がないため図示及び詳細な説明は省略するが、
ブラシ本体11は、銅を含有した黒鉛から構成された立体形状の部材であり、収納ボックスに搭載されるとともに、付勢手段(例えば、バネ)により整流子4方向へと押圧されている。
また、ブラシ本体11には、給電用のリード線であるピグテールが備えられており、外部電源より給電されるよう構成されている。
なお、本明細書において、ブラシ本体11の厚み方向とは整流子4の径方向に沿う方向を、ブラシ本体11の高さ方向とはシャフト1の軸方向に沿う方向と定義する。
なお、この「軸方向に沿う方向」を単に「軸方向」と記し、この「整流子4の径方向に沿う方向」が「軸方向と垂直な方向」となる。
次いで、図2及び図3により、ブラシ本体の消弧構造について説明する。
なお、図2は軸方向の磁束に対するものであり、図3は軸方向と垂直な方向の磁束に対するものである。
図2のように、整流子4に埋設された磁束発生部材41により、磁束が発生する。
そして、軸方向に磁束がX方向(図中矢印参照)に発生すると、磁束中にアーク放電経路K1が入るように設計(アーク放電経路K1が磁束方向Xと直交するように設計)されることにより、このアーク放電の荷電子にローレンツ力Rが発生する。
このように、発生したローレンツ力Rにより、アーク放電経路R中の荷電子はその経路を離脱させられ、これに伴い、アーク放電経路K1が迂回経路K2へと変位する。
よって、アークの抵抗によるエネルギー消費が増加し、放電消滅が早くなる。
なお、図2は軸方向の磁束に対するものであり、図3は軸方向と垂直な方向の磁束に対するものである。
図2のように、整流子4に埋設された磁束発生部材41により、磁束が発生する。
そして、軸方向に磁束がX方向(図中矢印参照)に発生すると、磁束中にアーク放電経路K1が入るように設計(アーク放電経路K1が磁束方向Xと直交するように設計)されることにより、このアーク放電の荷電子にローレンツ力Rが発生する。
このように、発生したローレンツ力Rにより、アーク放電経路R中の荷電子はその経路を離脱させられ、これに伴い、アーク放電経路K1が迂回経路K2へと変位する。
よって、アークの抵抗によるエネルギー消費が増加し、放電消滅が早くなる。
また、図3には、軸方向と垂直な方向の磁束に対する作用を示した。
図2と作用機構は同一であるが、図3の例では、磁束方向Xが、軸方向と垂直な方向となっている。
そして、本例においても、軸方向と垂直な方向に磁束がX方向(図中矢印参照)に発生すると、磁束中にアーク放電経路K1が入るように設計(アーク放電経路K1が磁束方向Xと直交するように設計)されることにより、このアーク放電の荷電子にローレンツ力Rが発生する。
このように、発生したローレンツ力Rにより、アーク放電経路K1中の荷電子はその経路を軸方向に離脱させられ、これに伴い、アーク放電経路K1が迂回経路K2へと変位する。
よって、アークの抵抗によるエネルギー消費が増加し、放電消滅が早くなる。
図2と作用機構は同一であるが、図3の例では、磁束方向Xが、軸方向と垂直な方向となっている。
そして、本例においても、軸方向と垂直な方向に磁束がX方向(図中矢印参照)に発生すると、磁束中にアーク放電経路K1が入るように設計(アーク放電経路K1が磁束方向Xと直交するように設計)されることにより、このアーク放電の荷電子にローレンツ力Rが発生する。
このように、発生したローレンツ力Rにより、アーク放電経路K1中の荷電子はその経路を軸方向に離脱させられ、これに伴い、アーク放電経路K1が迂回経路K2へと変位する。
よって、アークの抵抗によるエネルギー消費が増加し、放電消滅が早くなる。
次いで、具体的な整流子4の構成と磁束の方向を示す。
図4に示す例では、磁束発生部材41としては、リング状の永久磁石であるマグネット塊41aが使用されている。
そして、このマグネット塊41aは、樹脂でモールドされて基部4Aとなっている。
本例では、動力出力側(図4上では、上面側)がN極となるように磁束発生部材41が配置されている。
よって、マグネット塊41aの側面側には、動力出力側からその反対側へ向けての磁束が発生することとなる。
なお、この磁束は軸方向に沿って発生すればよく、このため、N極とS極とは逆転していてもよい。
図4に示す例では、磁束発生部材41としては、リング状の永久磁石であるマグネット塊41aが使用されている。
そして、このマグネット塊41aは、樹脂でモールドされて基部4Aとなっている。
本例では、動力出力側(図4上では、上面側)がN極となるように磁束発生部材41が配置されている。
よって、マグネット塊41aの側面側には、動力出力側からその反対側へ向けての磁束が発生することとなる。
なお、この磁束は軸方向に沿って発生すればよく、このため、N極とS極とは逆転していてもよい。
次いで、図5により、磁束発生部材41を分割構成した場合の構成例のバリエーションを説明する。
なお、図5に示す例は、いずれも軸方向と垂直な方向に着磁する場合のバリエーションである。
本例では、磁束発生部材41を分割構成とした。
つまり、マグネット分割片41bを複数使用して、リング状のブロックとしたものを使用する例である。
マグネット分割片41bは、整流子片4Bの数と同一の個数が使用される。
本例では、整流子片4Bの数は12個なので、12個のマグネット分割片41bが使用される。
なお、隣接するマグネット分割片41b,41bのN極とS極の配置は天地逆となるよう配設される。
なお、図5に示す例は、いずれも軸方向と垂直な方向に着磁する場合のバリエーションである。
本例では、磁束発生部材41を分割構成とした。
つまり、マグネット分割片41bを複数使用して、リング状のブロックとしたものを使用する例である。
マグネット分割片41bは、整流子片4Bの数と同一の個数が使用される。
本例では、整流子片4Bの数は12個なので、12個のマグネット分割片41bが使用される。
なお、隣接するマグネット分割片41b,41bのN極とS極の配置は天地逆となるよう配設される。
図5(a)は、極中心を整流子片4Bの中心に整合させた例である。
また、図5(b)は、極間中心を整流子片4Bの中心に整合させた例であり、図5(c)は、極中心と整流子片4Bの中心とをずらして配置した例である。
また、図5(b)は、極間中心を整流子片4Bの中心に整合させた例であり、図5(c)は、極中心と整流子片4Bの中心とをずらして配置した例である。
図6により、磁束発生部材41の配設位置について説明する。
図6に示すように、ブラシ本体11から整流子片41Bに向けてアーク放電経路K1が形成される。
これに対して、このアーク放電経路K1が磁束内に配設されるように設計されるが、このとき、図6に示すように、アーク放電経路K1が磁束と直交するように設計されるとよい。
このアーク放電経路K1は、電磁気設計、ブラシ材質・寸法・使用環境によって異なるため、アーク放電のタイミング、持続時間、回転数などから算出される。
このように算出されたアーク放電経路K1によって、図5のバリエーションの中から最適なマグネット片41bの配置を選択する。
図6に示すように、ブラシ本体11から整流子片41Bに向けてアーク放電経路K1が形成される。
これに対して、このアーク放電経路K1が磁束内に配設されるように設計されるが、このとき、図6に示すように、アーク放電経路K1が磁束と直交するように設計されるとよい。
このアーク放電経路K1は、電磁気設計、ブラシ材質・寸法・使用環境によって異なるため、アーク放電のタイミング、持続時間、回転数などから算出される。
このように算出されたアーク放電経路K1によって、図5のバリエーションの中から最適なマグネット片41bの配置を選択する。
なお、マグネット分割片41bではなく、リング状のマグネット塊41aを使用した場合のバリエーションを図7に併せて示す。
図7(a)は、極中心を整流子片4Bの中心に整合させた例であり、図7(b)は、極中心と整流子片4Bの中心とをずらして配置した例である。
この場合も、前述の通り算出されたアーク放電経路K1によって、図7のバリエーションの中から最適なマグネット塊41aの配置を選択するとよい。
図7(a)は、極中心を整流子片4Bの中心に整合させた例であり、図7(b)は、極中心と整流子片4Bの中心とをずらして配置した例である。
この場合も、前述の通り算出されたアーク放電経路K1によって、図7のバリエーションの中から最適なマグネット塊41aの配置を選択するとよい。
次いで、磁束発生部材41を異なった分割構成とする例のバリエーションを図8に示す。
本例では、磁束発生部材41として、マグネット分割片41bを複数使用しているが、その配置方法が各々異なる。
図8(a)では、整流子片41Bの数よりも多い数のマグネット分割片41bが使用されており、所謂、ハルバッハ配向の配置が採用される。
図中の矢印は、個々のマグネット分割片41bの配向方向の例を示したものである。
このように配向することによって、磁束の向きや方向をコントロールすることができる。
本例では、磁束発生部材41として、マグネット分割片41bを複数使用しているが、その配置方法が各々異なる。
図8(a)では、整流子片41Bの数よりも多い数のマグネット分割片41bが使用されており、所謂、ハルバッハ配向の配置が採用される。
図中の矢印は、個々のマグネット分割片41bの配向方向の例を示したものである。
このように配向することによって、磁束の向きや方向をコントロールすることができる。
また、図8(b)は、マグネット分割片41bを、V字配置とした例を示したものである。
このように、V字配置とすることにより、磁束を収束して局部的に高めることができる。
図8(c)は、マグネット分割片41bを、I字配置とした例を示したものである。
このように、I字配置とすることにより、マグネット分割片41bを向かい合せに配置することとなり、解放されている外側の磁束を高めることができる。
図8(d)は、鉄コアLを使用する例である。
このように、V字配置とすることにより、磁束を収束して局部的に高めることができる。
図8(c)は、マグネット分割片41bを、I字配置とした例を示したものである。
このように、I字配置とすることにより、マグネット分割片41bを向かい合せに配置することとなり、解放されている外側の磁束を高めることができる。
図8(d)は、鉄コアLを使用する例である。
本例では、マグネット分割片41bのみを整流子4に埋設するのではなく、鉄コアLに貼付されたマグネット分割片41bを整流子4に埋設する。
鉄コアLは、リング状の部材であり、この外側面に複数のマグネット分割片41bが周方向に等間隔で配設されている。
このように、鉄コアLを併用することで、少ないマグネット分割片41b量で磁束を高めることができる。
また、これは、図8(b)及び図8(c)に示したV字配置及びI字配置にも適用することができ、このように、鉄コアLにV字配置及びI字配置を適用することにより、磁束収束性能が更に向上することとなる。
鉄コアLは、リング状の部材であり、この外側面に複数のマグネット分割片41bが周方向に等間隔で配設されている。
このように、鉄コアLを併用することで、少ないマグネット分割片41b量で磁束を高めることができる。
また、これは、図8(b)及び図8(c)に示したV字配置及びI字配置にも適用することができ、このように、鉄コアLにV字配置及びI字配置を適用することにより、磁束収束性能が更に向上することとなる。
更に、図8(e)に示すように、鉄コアLの外側面を等間隔に整流子片4B方向へ突出させることによって、更にマグネット分割片41bの量を減少させることができる。
図8(e)の例では、6個の突起部L1を形成した例を示した。
この例では、隣接する突起部L1,L1間に形成されるマグネット配設凹部L2にマグネット分割片41bを配設する構成としたので、マグネット分割片41bの使用個数を半減することができる。
図8(e)の例では、6個の突起部L1を形成した例を示した。
この例では、隣接する突起部L1,L1間に形成されるマグネット配設凹部L2にマグネット分割片41bを配設する構成としたので、マグネット分割片41bの使用個数を半減することができる。
次いで、図9により、磁束発生部材41として、内部電磁石41cを使用する例を説明する。
なお、本例は、軸方向と垂直な方向に磁束を発生させる例である。
本例では、リング状の鉄コアLは、円環状の基端から外側面側に突出部L1を周方向等間隔に複数設けた構成をとり、この突出部L1に巻線L3を巻回することによって、当該部分を電磁石化する。
なお、本例は、軸方向と垂直な方向に磁束を発生させる例である。
本例では、リング状の鉄コアLは、円環状の基端から外側面側に突出部L1を周方向等間隔に複数設けた構成をとり、この突出部L1に巻線L3を巻回することによって、当該部分を電磁石化する。
本例では、巻線L3は、軸方向に沿うように(図面でいうと上方から下方に渡るように)巻回される。
そして、本例では、巻線L3の一端部を整流子片4Bに接続し、当該部分から巻線L3に給電することにより、電磁石化が実現される。巻線L3の他端側は中性点に接続される。
このように構成されているため、必要な部位に磁束を発生させることができる。
なお、本例では、断面T字形状の突出部L1を、周方向等間隔に12個形成した例を示した。
また、鉄コアLとしては、積層鋼板、SMC等、鉄損の少ないものが使用されるとよい。
そして、本例では、巻線L3の一端部を整流子片4Bに接続し、当該部分から巻線L3に給電することにより、電磁石化が実現される。巻線L3の他端側は中性点に接続される。
このように構成されているため、必要な部位に磁束を発生させることができる。
なお、本例では、断面T字形状の突出部L1を、周方向等間隔に12個形成した例を示した。
また、鉄コアLとしては、積層鋼板、SMC等、鉄損の少ないものが使用されるとよい。
次いで、図10により、磁束発生部材41として、内部電磁石41cを使用する例を説明する。
本例は、図9の例と異なり、軸方向に磁束を発生させる例である。
本例では、巻回部L4が形成された棒状の鉄コアLが使用されている。
この鉄コアは、棒状の部材の長手部分の中央付近が矩形状にくり抜かれた形状(側面視凹形状)であり、このくり抜かれた側面視凹形状の部分が巻回部L4となる。
本例の巻線L3は、軸方向と垂直方向に沿うように(図面でいうと水平方向に渡るように)巻回される。
結線状態は、図9の例と同様であり、整流子片4Bと接続することにより給電されて電磁石化される。
本例は、図9の例と異なり、軸方向に磁束を発生させる例である。
本例では、巻回部L4が形成された棒状の鉄コアLが使用されている。
この鉄コアは、棒状の部材の長手部分の中央付近が矩形状にくり抜かれた形状(側面視凹形状)であり、このくり抜かれた側面視凹形状の部分が巻回部L4となる。
本例の巻線L3は、軸方向と垂直方向に沿うように(図面でいうと水平方向に渡るように)巻回される。
結線状態は、図9の例と同様であり、整流子片4Bと接続することにより給電されて電磁石化される。
(第二実施形態)
次いで、本発明の第二実施形態について説明する。
なお、基本となるモータMの構造等は、上記第一実施形態と同様であるため、説明は省略し、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第一実施形態においては、整流子4に埋設された内蔵型の磁束発生部材41が使用されていた。
しかし、本実施形態においては、整流子4の外部に磁束発生部材41が配設されている。
次いで、本発明の第二実施形態について説明する。
なお、基本となるモータMの構造等は、上記第一実施形態と同様であるため、説明は省略し、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第一実施形態においては、整流子4に埋設された内蔵型の磁束発生部材41が使用されていた。
しかし、本実施形態においては、整流子4の外部に磁束発生部材41が配設されている。
図11に示すように、本例のブラシ本体11に近接する位置には、磁束発生部材41が配置されている。
この位置は、アーク放電により火花が発生しやすい部位に近接する位置であるとともに、アーク放電経路K1に磁束が作用する位置が選択される。
図12には、軸方向に沿った磁束が発生する例である。
このように、ブラシ本体11と整流子片4Bとが摺接する位置に磁束が流れるように配置されるとよい。
この位置は、アーク放電により火花が発生しやすい部位に近接する位置であるとともに、アーク放電経路K1に磁束が作用する位置が選択される。
図12には、軸方向に沿った磁束が発生する例である。
このように、ブラシ本体11と整流子片4Bとが摺接する位置に磁束が流れるように配置されるとよい。
図13に、軸方向と垂直な方向に磁束を発生させる場合において、磁石の配向方向を変えることによる、磁束の流れのバリエーションを示す。
図13(a)に示すように、ブラシ本体11の押圧方向に沿って配向方向を配置した例である。
また、図13(b)は、ブラシ本体11の押圧方向に角度をもって交差するように配向方向を配置した例であり、図13(c)は、ブラシ本体11の押圧方向に直交するように配向方向を配置した例である。
図13(a)に示すように、ブラシ本体11の押圧方向に沿って配向方向を配置した例である。
また、図13(b)は、ブラシ本体11の押圧方向に角度をもって交差するように配向方向を配置した例であり、図13(c)は、ブラシ本体11の押圧方向に直交するように配向方向を配置した例である。
第一実施形態において、図6を参照して説明したが、アーク放電経路K1は磁束内に配設されるように設計されるが、このとき、アーク放電経路K1が磁束と直交するように設計されるとよい。
このアーク放電経路K1は、電磁気設計、ブラシ材質・寸法・使用環境によって異なるため、アーク放電のタイミング、持続時間、回転数などから算出される。
このように算出されたアーク放電経路K1によって、図13のバリエーションの中から最適な配向方向を選択する。
このアーク放電経路K1は、電磁気設計、ブラシ材質・寸法・使用環境によって異なるため、アーク放電のタイミング、持続時間、回転数などから算出される。
このように算出されたアーク放電経路K1によって、図13のバリエーションの中から最適な配向方向を選択する。
また、図14により、軸方向に沿って磁束を形成する例を説明する。
この例では、ブラシ本体11を軸方向に沿って挟み込むように、磁束発生部材41,41が配設される。
つまり、ブラシ本体11をN極とS極とで軸方向に挟み込み、ブラシ本体11と整流子片4Bとの摺接面に強力な磁束が流れるように設定する。
これは、図15に示すように、軸方向と直交する方向においても同様に実現可能である。
この場合は、軸方向と直交する方向に沿ってブラシ本体11を挟み込み、ブラシ本体11と整流子片4Bとの摺接面に強力な磁束が流れるように設定する。
この例では、ブラシ本体11を軸方向に沿って挟み込むように、磁束発生部材41,41が配設される。
つまり、ブラシ本体11をN極とS極とで軸方向に挟み込み、ブラシ本体11と整流子片4Bとの摺接面に強力な磁束が流れるように設定する。
これは、図15に示すように、軸方向と直交する方向においても同様に実現可能である。
この場合は、軸方向と直交する方向に沿ってブラシ本体11を挟み込み、ブラシ本体11と整流子片4Bとの摺接面に強力な磁束が流れるように設定する。
図16には、鉄コアLを使用する例を示した。
鉄コアLには、磁束発生部材41が配設されており、この鉄コアLの両端部でブラシ本体11を挟み込む。
図16(a)が軸方向に挟み込む例であり、図16(b)が軸方向と垂直方向に挟み込む例である。
双方において、ブラシ本体11と整流子片4Bとの摺接面に強力な磁束が流れるように設定される。
このように、鉄コアLを併用することにより、少ない磁束発生部材41の量で、磁束を局部的に収束させ高めることができる。
つまり、磁束発生部材41の量を半減させながら(図示の例)、適正な磁束を確保することができる。
鉄コアLには、磁束発生部材41が配設されており、この鉄コアLの両端部でブラシ本体11を挟み込む。
図16(a)が軸方向に挟み込む例であり、図16(b)が軸方向と垂直方向に挟み込む例である。
双方において、ブラシ本体11と整流子片4Bとの摺接面に強力な磁束が流れるように設定される。
このように、鉄コアLを併用することにより、少ない磁束発生部材41の量で、磁束を局部的に収束させ高めることができる。
つまり、磁束発生部材41の量を半減させながら(図示の例)、適正な磁束を確保することができる。
図17には、外部の磁束発生部材41の例として、電磁石を使用した例を示す。
これは、鉄コアLに巻線L3を巻回して電磁石を構成する例である。
この例は、第二実施形態において、上記説明した全磁束発生部材41に対して適用することが可能である。
これは、鉄コアLに巻線L3を巻回して電磁石を構成する例である。
この例は、第二実施形態において、上記説明した全磁束発生部材41に対して適用することが可能である。
(第三実施形態)
次いで、本発明の第三実施形態について説明する。
なお、基本となるモータMの構造等は、上記第一実施形態と同様であるため、説明は省略し、第一実施形態及び第二実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第一実施形態においては、整流子4に埋設された内蔵型の磁束発生部材41が使用されており、第二実施形態においては、整流子4の外部に磁束発生部材41が配設されていた。
本実施形態においては、内蔵型の磁束発生部材41とともに、外部に配設される磁束整流部材51を使用する例について説明する。
次いで、本発明の第三実施形態について説明する。
なお、基本となるモータMの構造等は、上記第一実施形態と同様であるため、説明は省略し、第一実施形態及び第二実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第一実施形態においては、整流子4に埋設された内蔵型の磁束発生部材41が使用されており、第二実施形態においては、整流子4の外部に磁束発生部材41が配設されていた。
本実施形態においては、内蔵型の磁束発生部材41とともに、外部に配設される磁束整流部材51を使用する例について説明する。
図18に、磁束発生部材41及び磁束整流部材51を併用した例を示す。本例は、軸方向と垂直な方向に磁束が走る場合を示している。
本例に係る磁束発生部材41は、整流子4内蔵型であり、図5(c)の例に準ずる。
つまり、マグネット分割片41bを複数使用して、リング状のブロックとしたものを使用し、マグネット分割片41bは、整流子片4Bの数と同一の個数が使用されている。
本例では、整流子片4Bの数は12個なので、12個のマグネット分割片41bが使用されている。
なお、隣接するマグネット分割片41b,41bのN極とS極の配置は天地逆となるよう配設されている。
そして、極中心と整流子片4Bの中心とをずらして配置されている。
本例に係る磁束発生部材41は、整流子4内蔵型であり、図5(c)の例に準ずる。
つまり、マグネット分割片41bを複数使用して、リング状のブロックとしたものを使用し、マグネット分割片41bは、整流子片4Bの数と同一の個数が使用されている。
本例では、整流子片4Bの数は12個なので、12個のマグネット分割片41bが使用されている。
なお、隣接するマグネット分割片41b,41bのN極とS極の配置は天地逆となるよう配設されている。
そして、極中心と整流子片4Bの中心とをずらして配置されている。
磁束整流部材51は、水平断面(軸方向と垂直な方向での断面)略コ字形状のコアであり、鉄等の磁性部材が使用される。
この磁束整流部材51は磁路として機能する。
つまり、この磁束整流部材51は、矩形平板状の磁路底部51aと、この磁路底部51aの相対向する片から同方向へ立上る磁路側壁51b,51bにより、断面略コ字形状の溝型部材を構成している。
そして、磁路側壁51b,51bの自由端側が整流子4側に配設されるように(つまり、略コ字開口が整流子4側に向けて開口するように)配設される。
この磁束整流部材51は磁路として機能する。
つまり、この磁束整流部材51は、矩形平板状の磁路底部51aと、この磁路底部51aの相対向する片から同方向へ立上る磁路側壁51b,51bにより、断面略コ字形状の溝型部材を構成している。
そして、磁路側壁51b,51bの自由端側が整流子4側に配設されるように(つまり、略コ字開口が整流子4側に向けて開口するように)配設される。
よって、図18に示すように、内蔵された磁束発生部材41のN極からS極へ走る磁束は、一方の磁路側壁51bにから磁束整流部材51に導入され、磁路底部51a及び他方の磁路側壁51bを通って、S極に戻るという磁束経路を構築する。
このように、外部に磁束整流部材51を配設することにより、外部に磁路を作成し、目的とした場所の磁束を高めるようコントロールすることができる。
また、磁石起電力により磁束を増加させることができ、パーミアンスを高く維持することができる。
このように、外部に磁束整流部材51を配設することにより、外部に磁路を作成し、目的とした場所の磁束を高めるようコントロールすることができる。
また、磁石起電力により磁束を増加させることができ、パーミアンスを高く維持することができる。
次いで、図19により、外部に磁束整流部材51を使用する場合のバリエーションを説明ずる。
図19(a)には、リング状の鉄コアLの外側面側に突出部L1を周方向等間隔に複数設けた構成をとり、隣接する突出部L1,L1の基端部に磁束発生部材41を搭載する例を示した。
なお、磁束整流部材51は、上記図18の例と同様である。
図19(a)には、リング状の鉄コアLの外側面側に突出部L1を周方向等間隔に複数設けた構成をとり、隣接する突出部L1,L1の基端部に磁束発生部材41を搭載する例を示した。
なお、磁束整流部材51は、上記図18の例と同様である。
このように構成することにより、上記図18の例と同様に磁束の流れを構築することができるとともに、整流子4の内部にも鉄コアLを使用することにより、磁束性能を維持した状態で整流子4内部に搭載される磁束発生部材41の量を減少させることができる。
また、鉄コアLとしては、積層鋼板、SMC等、鉄損の少ないものが使用されるとよい。
また、鉄コアLとしては、積層鋼板、SMC等、鉄損の少ないものが使用されるとよい。
図19(b)には、磁束発生部材41としては、図9の例と同様の構成をとり、電磁石を使用する例である。
なお、磁束整流部材51は、上記図18の例と同様である。
本例では、リング状の基端部から外側面側に突出部L1を周方向等間隔に複数設けた鉄コアLの構成をとり、この突出部L1に巻線L3を巻回することによって、当該部分を電磁石化する。
結線に関しては、図9の場合と同様であり、一端部を整流子片4Bに接続し、他端側は中性点に接続される。
なお、磁束整流部材51は、上記図18の例と同様である。
本例では、リング状の基端部から外側面側に突出部L1を周方向等間隔に複数設けた鉄コアLの構成をとり、この突出部L1に巻線L3を巻回することによって、当該部分を電磁石化する。
結線に関しては、図9の場合と同様であり、一端部を整流子片4Bに接続し、他端側は中性点に接続される。
図19(c)乃至図19(e)は、整流子4内部搭載の磁束発生部材41と外部配置の磁束整流部材51を取り換えたものであるため、簡単な説明にとめる。
図19(c)は、鉄コアLを磁束整流部材51とし、外部に磁束発生部材41としてブロック状の磁石を使用したものである。
整流子4の内部に磁路を設けることによって、同様に、目的とした場所の磁束を高めるようコントロールすることができる。
また、磁石起電力により磁束を増加させることができ、パーミアンスを高く維持することができる。
図19(c)は、鉄コアLを磁束整流部材51とし、外部に磁束発生部材41としてブロック状の磁石を使用したものである。
整流子4の内部に磁路を設けることによって、同様に、目的とした場所の磁束を高めるようコントロールすることができる。
また、磁石起電力により磁束を増加させることができ、パーミアンスを高く維持することができる。
図19(d)は、鉄コアLを磁束整流部材51とし、外部に磁束発生部材41として鉄製の外部コアにブロック状の磁石を搭載したものである。
この構成をとると、外部にも鉄製の外部コアにより磁路が形成されるとともに、図19(c)の例の磁束性能を維持したまま、磁束発生部材41の量を減少させることができる。
図19(e)は、鉄コアLを磁束整流部材51とし、外部に磁束発生部材41として電磁石を使用したものである。
この構成をとると、外部にも鉄製の外部コアにより磁路が形成されるとともに、図19(c)の例の磁束性能を維持したまま、磁束発生部材41の量を減少させることができる。
図19(e)は、鉄コアLを磁束整流部材51とし、外部に磁束発生部材41として電磁石を使用したものである。
図20には、整流子4内部と外部双方に、磁束発生部材41及び磁束整流部材51双方の機能をもった部材を使用した例を示す。
双方同様の機能を有するため彼是区別するために、整流子内部に埋設される側を、「内蔵型磁束発生整流部材141」と記し、外部に配設される側を「外部配設型磁束発生整流部材151」と記す。
双方同様の機能を有するため彼是区別するために、整流子内部に埋設される側を、「内蔵型磁束発生整流部材141」と記し、外部に配設される側を「外部配設型磁束発生整流部材151」と記す。
図20(a)は、内蔵型磁束発生整流部材141を、図19(a)に示すものと同様の構成としたものである。
簡単に説明すると、リング状の鉄コアLの外側面側に突出部L1を周方向等間隔に複数設けた構成をとり、隣接する突出部L1,L1の基端部に磁石を搭載する例である。
そして、外部配設型磁束発生整流部材151は、図19(d)に示すものと同様の構成とした。
簡単に説明すると、鉄製の外部コアにブロック状の磁石を搭載したものである。
簡単に説明すると、リング状の鉄コアLの外側面側に突出部L1を周方向等間隔に複数設けた構成をとり、隣接する突出部L1,L1の基端部に磁石を搭載する例である。
そして、外部配設型磁束発生整流部材151は、図19(d)に示すものと同様の構成とした。
簡単に説明すると、鉄製の外部コアにブロック状の磁石を搭載したものである。
また、図20(b)は、内蔵型磁束発生整流部材141を、図19(b)に示す電磁石とし、外部配設型磁束発生整流部材151を、図19(e)に示す電磁石としたものである。
これら図20(a)及び図20(b)の構成をとると、整流子4の内外に起磁力と磁路を配置することができる。
よって、磁束を強めることができるとともに、目的の場所に確実に磁束を流すことができる。
なお、整流子4内外のうちどちらかを、磁石とし、磁石と電磁石との組合わせとしてもよい。そして、このとき、内外のどちらに、電磁石をもってきてもよい。
これら図20(a)及び図20(b)の構成をとると、整流子4の内外に起磁力と磁路を配置することができる。
よって、磁束を強めることができるとともに、目的の場所に確実に磁束を流すことができる。
なお、整流子4内外のうちどちらかを、磁石とし、磁石と電磁石との組合わせとしてもよい。そして、このとき、内外のどちらに、電磁石をもってきてもよい。
1・・シャフト、2・・コイル、3・・電機子、4・・整流子、11・・ブラシ本体、
4A・・基部、4B・・整流子片、
41・・磁束発生部材、41a・・マグネット塊、41b・・マグネット分割片、
41c・・内部電磁石、
51・・磁束整流部材、51a・・磁路底部、51b・・磁路側壁、
141・・内蔵型磁束発生整流部材、151・・外部配設型磁束発生整流部材、
K1・・アーク放電経路、K2・・迂回経路、
L・・鉄コア、L1・・突起部、L2・・マグネット配設凹部、L3・・巻線、
L4・・巻回部、
M・・モータ、R・・ローレンツ力、S・・ブラシ装置、X・・磁束
4A・・基部、4B・・整流子片、
41・・磁束発生部材、41a・・マグネット塊、41b・・マグネット分割片、
41c・・内部電磁石、
51・・磁束整流部材、51a・・磁路底部、51b・・磁路側壁、
141・・内蔵型磁束発生整流部材、151・・外部配設型磁束発生整流部材、
K1・・アーク放電経路、K2・・迂回経路、
L・・鉄コア、L1・・突起部、L2・・マグネット配設凹部、L3・・巻線、
L4・・巻回部、
M・・モータ、R・・ローレンツ力、S・・ブラシ装置、X・・磁束
Claims (12)
- 隣り合う整流子片が絶縁スリットを介在して回転周方向に整列している整流子と、
該整流子と摺接するブラシ本体と、を備えた直流モータであって、
前記整流子及び前記ブラシ本体の近傍には、前記整流子と前記ブラシ本体との接触部位に生じる放電方向に対して直交する方向に走る磁場を発生させる磁束発生部材が備えられていることを特徴とする直流モータ。 - 前記整流子は、前記整流子片と、該整流子片が外側面回転周方向に整列している基部と、を有して構成されており、
前記磁束発生部材は、前記基部に埋設されていることを特徴とする請求項1に記載の直流モータ。 - 前記整流子は、前記整流子片と、該整流子片が外側面回転周方向に整列している基部と、を有して構成されており、
前記磁束発生部材は、前記整流子の外部であって前記ブラシ本体に近接する位置に備えられていることを特徴とする請求項1に記載の直流モータ。 - 前記整流子は、前記整流子片と、該整流子片が外側面回転周方向に整列している基部と、を有して構成されており、
前記磁束発生部材は、前記基部の内部及び前記ブラシ本体の近接位置、双方に備えられていることを特徴とする請求項1に記載の直流モータ。 - 前記ブラシ本体の近接位置に配置される前記磁束発生部材は、
軸方向若しくは軸方向に垂直な方向にブラシ本体を挟み込むように配設されることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の直流モータ。 - 前記整流子は、前記整流子片と、該整流子片が外側面回転周方向に整列している基部と、を有して構成されており、
磁性体で構成された磁束整流部材を更に備え、
前記磁束発生部材は、前記基部の内部及び前記ブラシ本体の近接位置のどちらか一方に備えられるとともに、前記磁束整流部材は他方に備えられていることを特徴とする請求項1に記載の直流モータ。 - 前記磁束整流部材は、前記基部に埋設された鉄製コア部材若しくは前記ブラシ本体に近接して配置された鉄製コア部材のいずれかであることを特徴とする請求項6に記載の直流モータ。
- 前記ブラシ本体に近接して配置された前記鉄製コア部材は、
矩形平板状の磁路底部と、該磁路底部の相対向する辺から同方向に各々立上る磁路側壁とを有して構成されており、
両前記磁路側壁の自由端側は、前記整流子片側に配設されることを特徴とする請求項7に記載の直流モータ。 - 前記磁束整流部材には、磁束を発生する機能もまた付加されており、
前記鉄製コア部材に磁石を搭載した構成若しくは前記鉄製コア部材に巻線を巻回して電磁石とした構成のいずれかの構成がとられることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の直流モータ。 - 前記磁束発生部材は、リング状の磁石塊、磁石塊が複数個整列してリング状を形成した磁石ブロック、鉄製コア部材に磁石塊が配設された磁石ユニット、鉄製コア部材に巻線が巻回された電磁石、のうちから選択される構成であることを特徴とする請求項2に記載の直流モータ。
- 前記磁束発生部材は、磁石塊、鉄製コア部材に磁石塊が配設された磁石ユニット、鉄製コア部材に巻線が巻回された電磁石、のうちから選択される構成であることを特徴とする請求項3に記載の直流モータ。
- 前記磁束発生部材は、前記基部の内部に備えられる側は、リング状の磁石塊、磁石塊が複数個整列してリング状を形成した磁石ブロック、鉄製コア部材に磁石塊が配設された磁石ユニット、鉄製コア部材に巻線が巻回された電磁石、のうちから選択される構成であり、
前記整流子の外部であって前記ブラシ本体に近接する位置に備えられる側は磁石塊、鉄製コア部材に磁石塊が配設された磁石ユニット、鉄製コア部材に巻線が巻回された電磁石、のうちから選択される構成であることを特徴とする請求項4又は請求項6に記載の直流モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013085977A JP2014209823A (ja) | 2013-04-16 | 2013-04-16 | 直流モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013085977A JP2014209823A (ja) | 2013-04-16 | 2013-04-16 | 直流モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014209823A true JP2014209823A (ja) | 2014-11-06 |
Family
ID=51903702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013085977A Pending JP2014209823A (ja) | 2013-04-16 | 2013-04-16 | 直流モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014209823A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11670901B2 (en) | 2018-10-22 | 2023-06-06 | Denso Corporation | Electrical contact device and rotating electric machine including the electrical contact device |
-
2013
- 2013-04-16 JP JP2013085977A patent/JP2014209823A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11670901B2 (en) | 2018-10-22 | 2023-06-06 | Denso Corporation | Electrical contact device and rotating electric machine including the electrical contact device |
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