JP2014201248A - 車両用シート - Google Patents

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慎二 上原
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Abstract

【課題】体重の異なる乗員が着座しても乗り心地が損なわれない車両用シートを提供する。
【解決手段】乗員が着座するシートクッションと、車体100に設けられ、傾倒して前記シートクッションをシート上下方向に移動可能に支持する支持部材42と、前記支持部材42に取り付けられ、前記支持部材42を起こす方向へ付勢する付勢手段62と、乗員の操作で前記付勢手段62の付勢力を切り替える付勢力切替手段66と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに関する。
乗員が着座するシートクッションをシート上下方向に移動可能に支持するXリンク機構(支持部材)と、シートクッションを弾性変形可能に支持するクッションサポートパッドとを備えた車両用シートがある(例えば、特許文献1)。
特表2008−526425号公報
上記特許文献1では、乗員がシートクッションに着座すると、Xリンク機構の抵抗力及びクッションサポートパッドの弾性力と、乗員の体重とが釣り合う位置までシートクッションが下方へ移動して乗員を支持する。
しかしながら、乗員の体重が異なる場合は乗り心地が損なわれる虞がある。すなわち、Xリンク機構の抵抗力及びクッションサポートパッドの弾性力を体重の軽い乗員に合わせて制作した場合、体重の重い乗員が着座すればクッションサポートパッドが押し潰されて底付きしてしまう。また逆に、Xリンク機構の抵抗力及びクッションサポートパッドの弾性力を体重の重い乗員に合わせて制作した場合、体重の軽い乗員が着座すればクッションサポートパッドが十分に弾性変形せず、シートクッションが硬く感じられる。
本発明は、上記事実を考慮し、体重の異なる乗員が着座しても乗り心地が損なわれない車両用シートを提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両用シートは、乗員が着座するシートクッションと、車体に設けられ、傾倒して前記シートクッションをシート上下方向に移動可能に支持する支持部材と、前記支持部材に取り付けられ、前記支持部材を起こす方向へ付勢する付勢手段と、乗員の操作で前記付勢手段の付勢力を切り替える付勢力切替手段と、を有する。
請求項1に記載の車両用シートによれば、車体に設けられた支持部材がシートクッションをシート上下方向に移動可能に支持している。また、傾倒可能な支持部材に取り付けられた付勢手段は、支持部材を起こす方向へ付勢している。このため、乗員がシートクッションに着座すると、乗員の体重と付勢手段の付勢力とが釣り合う位置まで支持部材が傾倒し、シートクッションを下方へ移動させる。ここで、シートクッションがサポートパッドで支持されている場合は、付勢手段の付勢力及びサポートパッドの弾性力と、乗員の体重とが釣り合う位置までシートクッションが下方へ移動する。
また、車両用シートには、乗員の操作で付勢手段の付勢力を切り替える付勢力切替手段が設けられている。これにより、例えば、体重の重い乗員がシートクッションに着座した際にシートクッションが下方へ移動し過ぎる場合(シートクッションが軟らか過ぎる場合)は、乗員が付勢力切替手段を操作して付勢手段の付勢力を大きくできる。一方、体重の軽い乗員が着座した際にシートクッションが下方へ移動しない場合(シートクッションが硬過ぎる場合)は、乗員が付勢力切替手段を操作して付勢手段の付勢力を小さくできる。このように付勢力を切り替えることで、体重の異なる乗員が着座しても乗り心地が損なわれない。
請求項2に記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記支持部材は、前記シートクッションのシート幅方向の両側に設けられ、一端部が前記シートクッションに回動可能に取り付けられ、他端部が前記車体へ回動可能に取り付けられた支持片と、シート幅方向に設けられ、前記支持片を連結する軸体と、を備え、前記付勢手段は、前記軸体に沿ってシート幅方向に延びる直線部と該直線部の両端部を折り曲げた折曲部とを備えたトーションバーであり、前記折曲部の一方は、前記付勢力切替手段に連結され、前記折曲部の他方は、捩じられた状態で前記軸体に係止されている。
請求項2に記載の車両用シートによれば、シート幅方向の両側に設けられ軸体に連結された支持片がシートクッションと車体とに回動可能に連結され、いわゆる平行リンクを構成している。これにより、簡易な構成でシートクッションを上下方向に移動できる。また、付勢力切替手段を操作してトーションバーの折曲部の一方を移動させれば、トーションバーの捩じり量が増減され、折曲部の他方から軸体へ作用している付勢力を切り替えることができる。
請求項3に記載の車両用シートは、請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記付勢力切替手段は、前記シートクッションに取り付けられた取付ベースと、前記取付ベースに一端部が回動可能に連結された第1リンクと、前記第1リンクの他端部に回動可能に連結されると共に、前記折曲部の一方が連結される第2リンクと、前記第1リンクと前記第2リンクとの連結軸に取り付けられたアームと、前記シートクッションの前端部に設けられ、前記アームを操作して前記連結軸を移動させ前記第1リンクと前記第2リンクとを相対回転させる操作レバーと、を備えている。
請求項3に記載の車両用シートによれば、乗員が操作レバーでアームを操作すると、第1リンクと第2リンクとの連結軸が移動し、第1リンク及び第2リンクが相対回転して、第2リンクに連結された折曲部の一方を移動させる。このようにリンク機構を採用すれば、付勢力の切り替えに電力を必要とせず、また簡単な操作で折曲部の一方を移動させて付勢力を切り替えることができる。さらに、操作レバーがシートクッションの前端部に設けられているので、乗員が着座したまま操作レバーを操作できる。
請求項4に記載の車両用シートは、請求項3に記載の車両用シートにおいて、前記取付ベースは、前記付勢手段の付勢力が最も小さい状態で前記折曲部の一方に当接して前記第1リンクと前記第2リンクとの相対回転を制限する第1ストッパ部と、前記付勢手段の付勢力が最も大きい状態で前記連結軸に当接して前記第1リンクと前記第2リンクとの相対回転を制限する第2ストッパ部と、を有する。
請求項4に記載の車両用シートによれば、付勢手段の付勢力が最も小さい状態では、第1ストッパ部が第1リンクと第2リンクの相対回転を制限し、付勢手段の付勢力が最も大きい状態では、第2ストッパ部が第1リンクと第2リンクの相対回転を制限する。これにより、付勢手段の付勢力が最も小さい状態及び最も大きい状態では、乗員が操作レバーを離しても折曲部が移動せず、トーションバーの付勢力を維持できる。
請求項5に記載の車両用シートは、請求項4に記載の車両用シートにおいて、前記アームは、前記連結軸が挿通される長孔を備え、前記長孔は、前記連結軸が前記付勢手段の付勢力が最も大きい状態から付勢力が最も大きい状態へ移動するまでの移動距離より長く形成されている。
請求項5に記載の車両用シートによれば、付勢手段の付勢力が最も大きい状態から最も小さい状態へ連結軸を移動させる際に、トーションバーの反力によって連結軸が移動する。ここで、連結軸は、長孔に沿って付勢手段の付勢力が最も小さくなる位置まで移動を完了して第1ストッパ部に当接するので、連結軸はアームに衝突せず、操作レバーに衝撃力が伝わるのを抑制できる。
以上説明したように、本発明によれば、体重の異なる乗員が着座しても乗り心地が損なわれない車両用シートを提供できる。
本発明の実施形態に係る車両用シートを示す、一部破断した斜視図である。 本発明の実施形態に係る初期状態の車両用シートの要部を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るトーションバーの折曲部の他方を示す、要部拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るトーションバーの折曲部の一方を示す、要部拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る操作レバーを示す平面図である。 本発明の実施形態に係る初期状態と移動完了状態との間の状態の車両用シートの要部を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る移動完了状態の車両用シートを示す斜視図である。 図2の状態における切替機構を示す、要部拡大斜視図である。 図6の状態における切替機構を示す、要部拡大斜視図である。 図7の状態における切替機構を示す、要部拡大斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る車両用シート10について説明する。なお、図中の矢印FRはシート前方を示し、矢印UPはシート上方を示し、矢印RHはシート右方を示している。
(車両用シート10の全体構成)
図1に示すように、車両用シート10は、主として、乗員が着座するシートクッション12と、乗員の背もたれとなるシートバック14とを含んで構成されている。また、シートクッション12の下方には、車体100に取り付けられた連結機構16が配置されており、この連結機構16を介してシートクッション12が車体100に連結されている。
シートクッション12は、車体100の床面と略平行に設けられており、乗員の臀部及び大腿部を支持するクッションシェル18を備えている。クッションシェル18は、硬質合成樹脂材等で略板状に形成されており、板厚方向を略シート上下方向にして配置されている。また、クッションシェル18の上面側には、ウレタンパッド20が設けられており、このウレタンパッド36は表皮22で被覆されている。
クッションシェル18のシート後方側の端部(後端部)には、支持軸24が設けられており、この支持軸24にはヒンジブラケット26が軸支されている。ここで、ヒンジブラケット26には、シートバック14を構成するバックシェル28が取り付けられており、バックシェル28がヒンジブラケット26を介してクッションシェル18に回動可能に連結されている。
バックシェル28は、硬質合成樹脂材等で略板状に形成されており、乗員の背中を支持する。バックシェル28の前面側には、ウレタンパッド30が設けられており、ウレタンパッド30は表皮32によって被覆されている。また、バックシェル28の外周側には、シートバック14の骨格部材となるシートバックフレーム34が配置されている。
シートバックフレーム34は、パイプ材を屈曲させて形成されており、シート前方から見るとシート下方側が開放された略逆U字形状とされている。シートバックフレーム34のシート左方側の端部は、軸方向をシート幅方向にして、連結機構16を構成するシートクッションフレーム36の後端部と回動可能に連結されている。一方、シートバックフレーム34のシート右側側の端部は、従来周知の図示しないリクライニング機構を介してシートクッションフレーム36と回動可能に連結されている。
クッションシェル18の下方には、略矩形板状のサポートパネル38が設けられている(図3参照)。サポートパネル38は、一対のシートクッションフレーム36の間に架け渡されており、クッションシェル18とサポートパネル38との間には、サポートパッド40が設けられている。サポートパッド40は、軟質発泡合成樹脂等で製作されると共に、略直方体状に形成されて、クッションシェル18及びサポートパネル38に当接されている。これにより、シートクッション12は、サポートパッド40を介してサポートパネル38に支持されている。
また、シートクッションフレーム36とクッションシェル18とは、後述する支持部材としての支持片42で支持されており、シートクッション12が車体100に対してシート上下方向に移動可能に構成されている。これにより、シートクッション12に乗員が着座すると、シートクッション12が下方へ移動し、クッションシェル18がサポートパッド40をシート下側へ押圧してサポートパッド40を弾性変形させる。また、サポートパッド40の弾性変形に追従して、クッションシェル18がシート下側へ移動すると共に、サポートパッド40からクッションシェル18を介してシートクッション12へ弾性力が作用する。
(連結機構16の構成)
次に、車体100とシートクッション12とを連結する連結機構16の詳細について図2、図3を参照して説明する。なお、図2、3では、説明の便宜上、本発明の要部のみを図示しており、サポートパッド40及びクッションシェル18等の図示を一部省略している。図6、7についても同様である。
図2に示すように、連結機構16は、シート前後方向に延びる長尺状の一対のガイドレール44を備えている。一対のガイドレール44は、互いに平行に配置されており、ガイドレール44の長手方向の両端部にはそれぞれレッグブラケット46が取り付けられて、車体100に固定されている(図1参照)。
それぞれのガイドレール44の内側には、シート前後方向に延びる長尺状のアッパーレール48が設けられており、このアッパーレール48は、ガイドレール44に対してシート前後方向にスライド可能に構成されている。また、一対のガイドレール44の前端部には、解除レバー50が架け渡されており、乗員が解除レバー50を操作することで、アッパーレール48とガイドレール44との係止状態が解除され、シートクッション12をシート前後方向に移動できるように構成されている。なお、他の方法でシートクッション12をシート前後方向に移動させてもよい。
アッパーレール48の上面には、シートクッションフレーム36が設けられている。シートクッションフレーム36は、板金を屈曲して断面略L字形状に形成されており、シートクッションフレーム36の下部は、シート内側へ延びてアッパーレール48に固定されている。これにより、シートクッションフレーム36は、アッパーレール48と共にシート前後方向に移動する。
シートクッションフレーム36のシート幅方向の外側は、シート上方へ屈曲しており、この屈曲部には、支持部材としての支持片42が設けられている。支持片42は、シートクッション12のシート幅方向の両側に設けられており、それぞれのシートクッションフレーム36のシート前端部とシート前後方向の中央部の2箇所に設けられている。また、シート右方側のシートクッションフレーム36に設けられた支持片42と、シート左方側のシートクッションフレーム36に設けられた支持片42とはシート幅方向に対向している。
支持片42は、細長の板状部材であり、板厚方向を略シート幅方向にして配置されている。また、支持片42の一端部(図中上側の端部)には、板厚方向に貫通した図示しない取付孔が形成されており、この取付孔にボルト52及びナット54が取り付けられてクッションシェル18が回動可能に連結されている。なお、図2では説明の便宜上、シート左方側の支持片42に連結されたクッションシェル18の図示を省略している。
また、支持片42の他端部(図中下側の端部)には、一端部と同様に図示しない取付孔が形成されており、この取付孔にボルト及びナットが取り付けられ、シートクッションフレーム36が回動可能に連結されている。
図1に示すように、シート前後方向の中央部に設けられた支持片42についても同様に、クッションシェル18及びシートクッションフレーム36に回動可能に連結されている。これにより、シートクッション12は、計4つの支持片42に支持されている。ここで、4つの支持片42は、乗員が着座していない状態でシート前方側へ傾倒しており、シートクッション12に乗員が着座すると、支持片42がシート前方側へ傾倒し、シートクッション12を下方へ移動させる、いわゆる平行リンクとして機能する。
図2に示すように、シート幅方向に対向する支持片42は、軸体56で連結されている。軸体56は、シート幅方向を長手方向とするパイプ材であり、軸体56の一端部が一方の支持片42の中央部に溶接されており、軸体56の他端部が他方の支持片42の中央部に溶接されている。
軸体56のシート幅方向の両端部には、保持部材58及び保持部材60が溶接されている。保持部材58及び保持部材60は、板金で同形状に形成されており、支持片42よりシート幅方向内側に位置している。また、保持部材58及び保持部材60は、軸体56の径方向外側へ延出しており、それぞれの先端部には保持溝58A、60Aが形成されている。保持溝58A及び保持溝60Aは、シート幅方向に同軸的に形成されており、シート左方側の保持部材58に形成された保持溝58Aとシート右方側の保持部材60に形成された保持溝60Aとは、共にシート下方側に開口している。
保持部材58及び保持部材60には、軸体56に沿って付勢手段としてのトーションバー62が架け渡されている。トーションバー62は、鉄棒や鋼棒等で形成されており、保持溝58A及び保持溝60Aに保持されている。また、トーションバー62は、シート幅方向に延びる直線部62Aと、該直線部62Aの両端部を折り曲げた折曲部62B、62Cとを備えている。
ここで、トーションバー62のシート右方側に形成された折曲部62Bは、折曲部62Bの先端部にゴムキャップ64が取り付けられ、後述する付勢力切替機構66の第2リンク72に連結されている。また、トーションバー62のシート左方側に形成された折曲部62Cは、図3に示すように、軸方向を中心に捩じられ、軸体56に係止されている。さらに、折曲部62Cは、軸体56に形成された板状のストッパ78に当接しており、シート幅方向の移動が制限されている。なお、本実施形態では、保持部材58、60及びストッパ78等を軸体56に溶接したが、これに限らず、他の方法で固定してもよい。例えば、接着剤やボルトによって軸体56に固定してもよい。
以上のように、トーションバー62が捩じられることで、トーションバー62から軸体56へ付勢力が作用され、支持片42を起こす方向へ付勢している。
(付勢力切替機構66の構成)
次に、トーションバー62の付勢力を切り替える付勢力切替手段としての付勢力切替機構66の詳細ついて説明する。図2に示すように、付勢力切替機構66は、主として、取付ベース68と、第1リンク70と、第2リンク72と、アーム74と、操作レバー76とを含んで構成されている。
図4に示すように、取付ベース68は、板金を屈曲させて形成された略板状の部材であり、シート前後方向を板厚方向として配置されている。また、取付ベース68のシート右方側の端部は、シート前方側へ屈曲しており、この屈曲部の上部がクッションシェル18に溶接されている。なお、溶接に限らず、ボルト等で締結してもよい。
取付ベース68の上部には、取付ベース68を切欠いて第1ストッパ部68Aが形成されている。第1ストッパ部68Aは、取付ベース68のシート右方側の端部より低い位置に形成されており、トーションバー62の折曲部62Bの真下に位置している。これにより、第1ストッパ部68Aは、下限位置に移動したトーションバー62の折曲部62Bに当接して、折曲部62Bを支持する。
第1ストッパ部68Aよりシート左方側には、第1ストッパ部68Aから下方へ切欠かれた溝部68Bを挟んで第2ストッパ部68Cが形成されている。第2ストッパ部68Cは、第1ストッパ部68Aよりやや高い位置に、第1ストッパ部68Aと平行に形成されている。また、第2ストッパ部68Cは、取付ベース68をシート後方側へ屈曲して形成されており、第1ストッパ部68Aよりシート後方側へ凹んでいる。この第2ストッパ部68Cには、後述する第1リンク70と第2リンク72とを連結するピン84の頭部が当接される。
取付ベース68の下部には、ピン82が挿通されており、このピン82を介して第1リンク70の一端部が取付ベース68に回動可能に連結されている。第1リンク70は、長尺の板状部材であり、第1リンク70の裏面(シート後方側の面)でピン82が加締められて第1リンク70が取付ベース68から抜けないようにされている。
第1リンク70の他端部には、連結軸となるピン84が挿通されており、このピン84には、第2リンク72の一端部が回動可能に連結されている。第2リンク72は、長尺の板状部材であり、第2リンク72の他端部には、円孔72Aが形成されている。この円孔72Aには、トーションバー62の折曲部62Bの先端が挿通されている。ここで、折曲部62Bから第2リンク72へ図中矢印の方向に付勢力の反力が作用している。
さらに、ピン84には、アーム74が回動可能に連結されている。アーム74は、第1リンク70と第2リンク72とに挟まれており、ピン84は、第1リンク70、アーム74、第2リンク72の順に挿通され裏面で加締められている。
ピン84に連結されたアーム74は、シート幅方向に延びる長尺の板材であり、アーム74の一端部に長孔74Aが形成され、この長孔74Aにピン84が挿通されている。また、アーム74の他端部は、図2に示すように、ひねられてシート上下方向が板厚方向となっている。さらに、アーム74の他端部は、アーム連結ピン86で操作レバー76の一端部に回動可能に連結されている。
操作レバー76は、長尺の板材であり、先端部に把持部76Aが設けられている。また、操作レバー76は、シートクッション12の前端部、且つ、シートクッション12のシート幅方向の中央部に配置されている。さらに、操作レバー76は、図示しないブラケットを介してクッションシェル18に連結されており、図5に示すように、ブラケットとの連結軸88を中心に、図中矢印の方向に回動可能に構成されている。
ここで、連結軸88は、アーム連結ピン86より他端側に形成されている。これにより、操作レバー76を図中実線で描かれた位置から図中二点鎖線で描かれた位置まで連結軸88周りに回転させると、アーム連結ピン86がシート左方側へ移動して、アーム74がシート幅方向に引張られる。また逆に、操作レバー76を図中実線で描かれた位置まで戻せば、アーム74が押し戻される。
なお、操作レバー76が連結されるブラケットにロック手段を設けて、操作レバー76が所定位置で勝手に動かないようにしてもよい。この場合、例えば、操作レバー76が図中実線で描かれた位置、及び図中二点鎖線で描かれた位置で、ロック手段が操作レバー76をロックすれば、走行時の振動等で操作レバー76が動くのを抑制できる。ここで、ロック手段の一例としては、ブラケットに突起部を形成し、操作レバー76に突起部と対応する凹部を形成して、所定位置で操作レバー76の凹部がブラケットの突起部に入り込んでロックする方法がある。この場合、乗員が操作レバー76に力を加えて、操作レバー76の凹部が突起部を乗り越えた時点でロック状態が解除される。
(作用及び効果)
次に、本発明の実施形態に係る車両用シート10の作用及び効果について説明する。なお、以下の説明において、トーションバー62の付勢力が最も小さい状態(以下、初期状態という)におけるトーションバー62の付勢力及びサポートパッド40の弾性力は、成人男性の平均体重に合わせて設定されているものとする。
図2に示すように、操作レバー76を操作する前の状態では、操作レバー76の先端部はシート左方側へ向いており、アーム74は引張られていない。このとき、第1リンク70及び第2リンク72は、図8に示すように、ピン84を中心にして、シート右方側へ折れ曲がった状態となっている。また、トーションバー62の折曲部62Bは、取付ベース68に形成された第1ストッパ部68Aに当接しており、第1リンク70と第2リンク72とが相対回転するのを制限している。
ここで、シートクッション12に成人男性の平均体重に近い体重の乗員が着座すると、クッションシェル18に対してシート下方側の力が作用し、図2に示す支持片42がシート前方側へ傾倒してシートクッション12を下方へ移動させる。そして、クッションシェル18がサポートパッド40を弾性変形させる。これにより、サポートパッド40からクッションシェル18へ弾性力が作用する。また、支持片42がシート前方側へ傾倒すると、軸体56からトーションバー62の折曲部62Cへ捩じり方向の力が作用される。これにより、支持片42がシート前方側へ傾倒してシートクッション12が下方へ移動するにつれ、トーションバー62の付勢力が大きくなると共に、サポートパッド40の弾性力が大きくなる。そして、乗員の体重と、トーションバー62の付勢力及びサポートパッド40の弾性力とが釣り合った位置でシートクッション12が停止して乗員を支持する。
この状態では、車両の走行時に路面から車体へ振動が入力されると、サポートパッド40が弾性変形して振動を吸収すると共に、支持片42が傾倒して、乗員へ直接振動が伝達されるのを抑制し、乗り心地を確保できる。なお、シートクッション12に着座する乗員の体重が成人男性の平均体重に対して著しく軽い場合、又は著しく重い場合でなければ、上記の効果を得ることができる。例えば、成人女性の平均体重と同様の体重の乗員が着座した場合であっても、シートクッション12がある程度下方へ移動するので、ほぼ同様の効果を得ることができる。
次に、成人男性の平均体重より著しく重い体重の乗員がシートクッション12に着座した場合、図2に示す初期状態であれば、トーションバー62の付勢力及びサポートパッド40の弾性力で乗員を支えきれず、支持片42がシートクッションフレーム36と当接するまで傾倒し、シートクッション12が底付きすることがある。また、底付きしなくても、シートクッション12が軟らか過ぎる場合は、乗員が操作レバー76を操作して付勢力を切り替える。このとき、操作レバー76がシートクッション12の前端部に設けられているので、乗員は着座したまま操作レバー76を操作できる。
図6に示すように、乗員が操作レバー76を連結軸88周りに図中矢印の方向へ回転させると、操作レバー76に連結されたアーム74がシート左方側へ引張られる。そして、アーム74が第1リンク70と第2リンク72とを連結するピン84をシート左方側へ引張り、第1リンク70と第2リンク72との連結軸(ピン84)を図8の位置からシート左方へ移動させ、図9の状態となる。これに伴い、第1リンク70は、取付ベース68に連結されたピン82の周りを時計方向に回転する。また、第2リンク72は、第1リンク70の移動に伴いシート上方へ移動しながら、ピン84の周りを反時計回りに回転し、第1リンク70と第2リンク72とが相対回転する。
第1リンク70と第2リンク72とが相対回転することにより、トーションバー62の折曲部62Bは、シート上方へ持ち上げられる。ここで、トーションバー62の直線部62Aは、保持部材58及び保持部材60に保持されており、持ち上があらないので、トーションバー62が図中矢印の方向に捩じられる。
図6の位置からさらに操作レバー76を回転させると、図7に示すように、トーションバー62の付勢力が最も大きい状態(以下、移動完了状態)となる。この状態では、アーム74が最大まで引張られている。これにより、第1リンク70と第2リンク72との連結軸(ピン84)は、図10に示すように、ピン82よりシート左方側まで移動する。そして、ピン84の頭部が取付ベース68の第2ストッパ部68Cに当接して係止される。ここで、第1リンク70及び第2リンク72は、初期状態とは反対側に屈曲した状態となり、ピン84にはシート左方側への力が作用する。このため、乗員が操作レバー76を離してもピン84の位置が維持され、付勢力が変わるのを抑制できる。
移動完了状態では、折曲部62Bが上限位置まで持ち上げられており、トーションバー62の捩じり量が最も多くなっている。このため、支持片42を起こす方向へ作用する付勢力が大きくなり、体重の重い乗員がシートクッション12に着座した場合であっても、支持片42が適度に傾倒した位置で乗員を支持できる。
次に、図7に示す移動完了状態から図2に示す初期状態へ切り替える場合について説明する。乗員が操作レバー76を図5の二点鎖線で描いた位置から実線で描いた位置へ向かって連結軸88周りに回転させると、アーム74がシート右方側へ押し戻される。ここで、図10に示すように、アーム74には長孔74Aが形成されているので、長孔74Aの長さ分だけアーム74がシート右方側へスライドする。そして、長孔74Aのシート左方側の孔壁とピン84とが接触した後、ピン84がアーム74によってシート右方側へ押し戻される。
このとき、ピン84がピン82よりシート右方側へ移動すると、折曲部62Bから第2リンク72を介してピン84へ付勢力の反力が作用され、ピン84が長孔74Aに沿ってシート右方側へ移動する。これにより、ピン84がピン82よりシート右方側へ移動した後は、乗員が操作レバー76を回転させなくてもよい。なお、本実施形態では、長孔74Aの長さをピン84の移動距離より長く形成している。これにより、図8に示すように、ピン84が初期状態の位置へ移動しても、ピン84の軸部84Aがアーム74の長孔74Aの端部に接触することがなく、操作レバー76に衝撃力が伝わるのを抑制できる。そして、ピン84が初期状態の位置まで移動すると、折曲部62Bが取付ベース68の第1ストッパに当接して第1リンク70と第2リンク72との相対回転が制限される。
以上のようにして、乗員が操作レバー76を操作することで、トーションバー62の付勢力を切り替えることができる。また、付勢力の切り替えには電力を必要とせず、簡単な操作で付勢力の切り替えを行うことができる。なお、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施形態では、初期状態におけるトーションバー62の付勢力及びサポートパッド40の弾性力を成人男性の平均体重に合わせて設定したが、これに限らず、他の基準に合わせて設定してもよく、例えば、成人女性の平均体重に合わせて設定してもよい。
また、操作レバー76は、アーム74を引張ることができれば、他の構成としてもよい。例えば、操作レバー76の先端を上方に引き上げることでアーム74が引張られる構成としてもよい。さらに、初期状態と移動完了状態の間の状態でトーションバー62の付勢力を維持できるようにしてもよい。この場合、例えば、操作レバー76を任意の回転角度でロックするロック手段を設けることで、付勢力を無段階に切り替えることができる。
10 車両用シート
12 シートクッション
42 支持片(支持部材)
56 軸体
62 トーションバー(付勢手段)
62A 直線部
62B 折曲部の一方
62C 折曲部の他方
66 付勢力切替機構(付勢力切替手段)
68 取付ベース
68A 第1ストッパ部
68C 第2ストッパ部
70 第1リンク
72 第2リンク
74 アーム
74A 長孔
76 操作レバー
84 ピン(連結軸)
100 車体

Claims (5)

  1. 乗員が着座するシートクッションと、
    車体に設けられ、傾倒して前記シートクッションをシート上下方向に移動可能に支持する支持部材と、
    前記支持部材に取り付けられ、前記支持部材を起こす方向へ付勢する付勢手段と、
    乗員の操作で前記付勢手段の付勢力を切り替える付勢力切替手段と、
    を有する車両用シート。
  2. 前記支持部材は、
    前記シートクッションのシート幅方向の両側に設けられ、一端部が前記シートクッションに回動可能に取り付けられ、他端部が前記車体へ回動可能に取り付けられた支持片と、
    シート幅方向に設けられ、前記支持片を連結する軸体と、
    を備え、
    前記付勢手段は、前記軸体に沿ってシート幅方向に延びる直線部と該直線部の両端部を折り曲げた折曲部とを備えたトーションバーであり、
    前記折曲部の一方は、前記付勢力切替手段に連結され、前記折曲部の他方は、捩じられた状態で前記軸体に係止されている請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記付勢力切替手段は、
    前記シートクッションに取り付けられた取付ベースと、
    前記取付ベースに一端部が回動可能に連結された第1リンクと、
    前記第1リンクの他端部に回動可能に連結されると共に、前記折曲部の一方が連結される第2リンクと、
    前記第1リンクと前記第2リンクとの連結軸に取り付けられたアームと、
    前記シートクッションの前端部に設けられ、前記アームを操作して前記連結軸を移動させ前記第1リンクと前記第2リンクとを相対回転させる操作レバーと、
    を備えている請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記取付ベースは、
    前記付勢手段の付勢力が最も小さい状態で前記折曲部の一方に当接して前記第1リンクと前記第2リンクとの相対回転を制限する第1ストッパ部と、
    前記付勢手段の付勢力が最も大きい状態で前記連結軸に当接して前記第1リンクと前記第2リンクとの相対回転を制限する第2ストッパ部と、
    を有する請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記アームは、前記連結軸が挿通される長孔を備え、
    前記長孔は、前記連結軸が前記付勢手段の付勢力が最も大きい状態から付勢力が最も大きい状態へ移動するまでの移動距離より長く形成されている請求項4に記載の車両用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020093701A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 日本発條株式会社 車両用シート用サスペンションユニット及び車両用シート用サスペンションユニットの製造方法

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