JP2014199070A - ブリーダプラグ及びディスクブレーキ - Google Patents
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Abstract
【課題】使用時の作業性を確保しつつ、車両走行時に異物の衝突による緩みや損傷が発生することを防止することができるブリーダプラグ及び当該ブリーダプラグを備えるディスクブレーキを提供すること。【解決手段】ブリーダプラグは、外部に連通する連通路が形成されたニップル部と、連通路に接続する横孔を有し、ニップル部と軸方向に直列に配置され、相手部材に当接するシート部と、シート部の周囲を囲う有底筒状に形成され、回動時に把持される把持部と、把持部の内周面に螺刻され、相手部材に螺刻された雄ねじ部と螺合する雌ねじ部と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、液体や気体を排出するためのブリーダプラグ及び当該ブリーダプラグを備えるディスクブレーキに関する。
ブリーダプラグについては、例えば、下記特許文献1、2に記載されている。
車両等に用いられる油圧式(液圧式)ブレーキでは、油圧系統中の作動液中に気泡が生じると、気泡が圧力の伝達を妨げるため、ブレーキのフィーリングや操作性が損なわれる。このため、油圧式ブレーキに用いられるディスクブレーキのキャリパには、作動液中の気泡を抜くためのブリーダプラグが設けられている。
特許文献1に記載されるブリーダプラグは、気泡を抜くときに吐出される作動液を他の容器へ送るための樹脂チューブ等を接続するニップル部と、工具によって把持されるナット状の把持部と、キャリパのアウトレット部に形成された雌ねじ部に螺合される雄ねじ部と、作動液の流出を遮断又は許容するシート部と、を有する。気泡を抜く際には、工具により把持部を把持してブリーダプラグを回動させることで、ブリーダプラグをキャリパのアウトレット部からゆるめ、作動液を排出する。
また、その他の形状として、特許文献2には、上述のようなブリーダプラグからニップル部をなくし、代わりに専用工具を使用し作動液を排出するものが開示されている。特許文献2のブリーダプラグは、六角孔を有しキャリパに埋設されたブリーダスクリューと、別体の専用工具とから構成される。ここで、専用工具は特許文献1のブリーダプラグにおけるニップル部の機能を有し、ブリーダスクリューの六角孔に係合する。ブリーダスクリューの六角孔に係合された専用工具によって、ブリーダスクリューを回動させ、キャリパから緩めることで、作動液を排出する。
上述の特許文献1に記載のブリーダプラグにおいて、作動液を外部に排出する際には、ブリーダプラグの把持部を工具等によって把持する必要がある。そのため、少なくともブリーダプラグのニップル部及び把持部がキャリパの表面に設けられたアウトレット部から突出している必要がある。しかしながら、特許文献1に記載されるように、把持部と雄ねじ部とシート部とがブリーダプラグ軸方向に直列に配置される構成ではキャリパ表面から突出する軸長が長くなる。その結果、車両の走行時に、飛石や着氷等の異物の衝突によって、ブリーダプラグに緩みや損傷が発生するおそれがある。
特許文献2のブリーダプラグは、ニップル部の機能を有する専用工具を使用することで、ニップル部以外の機能を有するブリーダスクリューをキャリパに埋め込むようにしたため、車両の走行時に、キャリパ表面から外部に突出することはない。そのため、車両の走行時に、異物の衝突によって、ブリーダプラグに緩みや損傷が発生することを防止することができる。しかしながら、特許文献2に記載の構成では、専用工具がなければ、作動液中の気泡を抜くことができない。また、ブリーダスクリューの六角孔に異物が入り、孔詰まりを起こす恐れがあり、その場合にキャリパに埋設されているブリーダスクリューを交換することが困難である。
そこで、本発明は、使用時の作業性を確保しつつ、車両走行時に異物の衝突による緩みや損傷が発生することを防止することができるブリーダプラグ及び当該ブリーダプラグを備えるディスクブレーキの提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明のブリーダプラグは、外部に連通する連通路が形成されたニップル部と、連通路に接続する横孔を有し、ニップル部と軸方向に直列に配置され、相手部材に当接するシート部と、シート部の周囲を囲う有底筒状に形成され、回動時に把持される把持部と、把持部の内周面に螺刻され、相手部材に螺刻された雄ねじ部と螺合する雌ねじ部と、を備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明のブリーダプラグによれば、ブリーダプラグの把持部はシート部の周囲を囲う有底筒状に形成され、把持部の内周面に雌ねじ部が形成される。したがって、特許文献1に記載されるブリーダプラグのように把持部と雄ねじ部とシート部とがブリーダプラグの軸方向に直列に配置される構成と比較して、軸長を短くすることができる。
また、上記の課題を解決するために、請求項2に係る発明のディスクブレーキは、作動液が充填される液圧室に連通する小孔が形成された円柱状のアウトレット部を有するキャリパと、キャリパのアウトレット部に取り付けられるブリーダプラグと、を備え、キャリパは、アウトレット部の外周面に螺刻された雄ねじ部を備え、ブリーダプラグは、外部に連通する連通路が形成されたニップル部と、連通路に接続する横孔を有し、ニップル部と軸方向に直列に配置され、キャリパのアウトレット部に形成された小孔の開口部に着座するシート部と、シート部の周囲を囲う有底筒状に形成され、ブリーダプラグの回動時に把持される把持部と、把持部の内周面に螺刻され、雄ねじ部と螺合する雌ねじ部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明のディスクブレーキによれば、ブリーダプラグの把持部はシート部の周囲を囲う有底筒状に形成され、把持部の内周面に雌ねじ部が形成される。したがって、特許文献1に記載されるブリーダプラグのように把持部と雄ねじ部とシート部とがブリーダプラグの軸方向に直列に配置される構成と比較して、キャリパ表面から突出する軸長を短くすることができる。これにより、異物の衝突によるブリーダプラグの緩みや損傷が発生することを防止することができ、更に、省スペースとなるため設計の自由度が向上する。
また、キャリパのアウトレット部の外周面に雄ねじ部が形成され、ブリーダプラグの把持部の内周面に雌ねじ部が形成される。したがって、ブリーダプラグの把持部はキャリパのアウトレット部に覆い被さるように螺合される。そのため、雄ねじ部と雌ねじ部との隙間に雨水等が入り難く、錆付き固着の発生を防止することが出来る。
また、メンテナンスで作動液中の気泡を抜くときにスパナなど汎用工具を使用することができ、ブリーダプラグを交換する際も容易に作業を行うことが出来る。
請求項3に係る発明のディスクブレーキは、シート部が、ブリーダプラグの軸方向において、雌ねじ部の螺刻される範囲内に配置されることを特徴とする。
請求項3に係る発明のディスクブレーキによれば、シート部がブリーダプラグの軸方向において雌ねじ部の螺刻される範囲内に配置されることで、ブリーダプラグの軸長をより効率的に短縮することが可能となる。
本発明によれば、使用時の作業性を確保しつつ、車両走行時に異物の衝突による緩みや損傷が発生することを防止することができる。
以下、本発明の実施形態により具体的に説明するが、本発明はその趣旨を超えない限り、以下の実施形態によって限定されるものではない。
図1〜3は本発明の一実施形態を示している。ディスクブレーキは、車軸ハブ(図示省略の回転体)に組付けられて車輪(図示省略)と一体的に回転するディスクロータ1と、該ディスクロータ1の外周部の一部分を跨ぐようにして配置されるキャリパ2と、キャリパ2をロータ軸方向に摺動可能に支持する取付部材3と、ディスクロータ1を挟持可能に配置されて取付部材3に組み付けられロータ軸方向にて移動可能に支持される一対のブレーキパッド4a,4bと、キャリパ2のアウトレット部6に係合し、液圧室5から液体又は気体を外部に排出するためのブリーダプラグ7を備える。
アウトレット部6は図3に示されるように、キャリパ2から突出する円筒状に形成されており、アウトレット部6の外周面には雄ねじ部14が螺刻されている。また、アウトレット部6は液圧室5からの作動液が通過する小孔15が形成されている。
ブリーダプラグ7は図3に示されるように、ニップル部8、把持部9、シート部10を有する。ニップル部8は、液体等の排出口である連通路13を有する。把持部9は、有底筒状に形成されており、該内周面に螺刻された雌ねじ部11を持ち、アウトレット部6の雄ねじ部14に螺合可能な形状を有する。また、シート部10はニップル部8とブリーダプラグ7軸方向に直列であり、かつ雌ねじ部11の範囲内に形成されている。更に、シート部10は把持部9の内周側底面から円錐状に突出した形状をし、小孔15の開口部と隙間なく当接可能である。シート部10の円錐表面には横孔12が形成されており、横孔12はニップル部8の連通路13と連通している。
以上の構成からなる本実施例においては、把持部9を工具等によってキャリパ2のアウトレット部6に所定量螺合することにより、シート部10が小孔15の開口部に密接し、液圧室5から小孔15を通って流れる作動液の連通を遮断する。また、把持部9を回動してブリーダプラグ7をキャリパ2のアウトレット部6から緩めると作動液がシート部10と小孔15の開口部との間隙を通り、作動液が横孔12及び連通路13を通り外部へと排出される。排出された作動液は予めニップル部8に付けられた樹脂チューブ等を通り他の容器へと移される。
ブリーダプラグ7は、把持部9がシート部10及びニップル部8と同軸にシート部10の周囲を囲うように配置されており、シート部10が雌ねじ部11の範囲内に形成されている。該構成によると、把持部9とシート部10、雌ねじ部11がブリーダプラグ7軸方向に垂直に一列に並ぶ。そのため、ブリーダプラグ7及びアウトレット部6の全長を効果的に短くすることができるため、外部からの接触等による損傷を防止できる。
また、把持部9は金属等により形成されており、スパナ等の工具と係合可能な六角形状を有する。これにより、把持部9は汎用工具を用いて作業ができるため、作業性の確保を実現することが出来る。
<その他の実施例の説明>
図4には、ブリーダプラグ7の第2実施例が記されている。ブリーダプラグ7は、把持部9の一部がブリーダプラグ7軸方向かつニップル部8側に延在し、ニップル部8の周囲を囲う防護壁16を有する。
図4には、ブリーダプラグ7の第2実施例が記されている。ブリーダプラグ7は、把持部9の一部がブリーダプラグ7軸方向かつニップル部8側に延在し、ニップル部8の周囲を囲う防護壁16を有する。
防護壁16は、防護壁16を貫通する排出口17を有している。排出口17は少なくとも1箇所以上存在し、加工の容易性から、孔形状は丸形状が好ましい。また、排出口17は防護壁16底面部に配設されることが望ましい。
ブリーダプラグ7に防護壁16を設けることで、外部からの接触等によるニップル部8の破損を防止することができ、排出口17によって防護壁16内に液体が留まることを防止できる。
図5には、ブリーダプラグ7の第3実施例が記されている。ブリーダプラグ7は、ニップル部8とシート部10とがブリーダプラグ7軸方向に直列に配置されており、双方の軸が同軸に位置しない構造を有している。この構造によっても軸長を短くすることが可能である。
なお、本発明の一実施形態として浮動型のディスクブレーキを例に上げたが、本発明は対向型のディスクブレーキにおいて使用しても良い。
なお、本発明の一実施形態として把持部9の形状を六角形状としたが、把持部9は工具等によって把持することのできる形状であればよい。
なお、本発明の一実施形態としてディスクブレーキを例に上げたが、本発明は他にもドラムブレーキのホイルシリンダ等において使用しても良い。
1 ディスクロータ、2 キャリパ、3 取付部材、4a,4b ブレーキパッド、5 液圧室、6 アウトレット部、7 ブリーダプラグ、8 ニップル部、9 把持部、10 シート部、11 雌ねじ部、12 横孔、13 連通路、14 雄ねじ部、15 小孔、16 防護壁、17 排出口
Claims (3)
- 外部に連通する連通路が形成されたニップル部と、
前記連通路に接続する横孔を有し、前記ニップル部と軸方向に直列に配置され、相手部材に当接するシート部と、
前記シート部の周囲を囲う有底筒状に形成され、回動時に把持される把持部と、
前記把持部の内周面に螺刻され、前記相手部材に螺刻された雄ねじ部と螺合する雌ねじ部と、を備えることを特徴とするブリーダプラグ。 - 作動液が充填される液圧室に連通する小孔が形成された円柱状のアウトレット部を有するキャリパと、
前記キャリパの前記アウトレット部に取り付けられるブリーダプラグと、を備え、
前記キャリパは、
前記アウトレット部の外周面に螺刻された雄ねじ部を備え、
前記ブリーダプラグは、
外部に連通する連通路が形成されたニップル部と、
前記連通路に接続する横孔を有し、前記ニップル部と軸方向に直列に配置され、前記キャリパの前記アウトレット部に形成された前記小孔の開口部に着座するシート部と、
前記シート部の周囲を囲う有底筒状に形成され、前記ブリーダプラグの回動時に把持される把持部と、
前記把持部の内周面に螺刻され、前記雄ねじ部と螺合する雌ねじ部と、を備えることを特徴とするディスクブレーキ。 - 請求項2に記載のディスクブレーキであって、
前記シート部は、前記ブリーダプラグの軸方向において、前記雌ねじ部の螺刻される範囲内に配置されることを特徴とするディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013073713A JP2014199070A (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | ブリーダプラグ及びディスクブレーキ |
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JP2013073713A Pending JP2014199070A (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | ブリーダプラグ及びディスクブレーキ |
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