JP2014196728A - 内燃機関の潤滑・冷却構造 - Google Patents
内燃機関の潤滑・冷却構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014196728A JP2014196728A JP2013073482A JP2013073482A JP2014196728A JP 2014196728 A JP2014196728 A JP 2014196728A JP 2013073482 A JP2013073482 A JP 2013073482A JP 2013073482 A JP2013073482 A JP 2013073482A JP 2014196728 A JP2014196728 A JP 2014196728A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- combustion engine
- internal combustion
- crankcase
- crankcase cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
Description
しかし、シリンダ・クランクケース一体形成の内燃機関においては、クランク軸等の軸類を支持するホルダをクランクケースの一側方の開口内に取り付けるため、クランクケースの開口を塞ぐクランクケースカバーの上縁部が上方に位置してシリンダと位置が一部重なるので、ピストンオイルジェットをシリンダ内のピストンに向けて形成するために所望の位置にオイルを供給することが困難であった。
本明細書の説明および特許請求の範囲における前後左右上下等の向きは、本実施形態に係る内燃機関を、図示しない車両、例えば自動二輪車に取り付けた図1に示す状態での車両(自動二輪車)の向きに従うものとし、図1において、図示右方が車両前方、図示上方が車両上方、図示向こう側が車両左方、図示手前側が車両右方である。
以降、図中、矢印FRは車両の向きに従い前方を、LHは左方を、RHは右方を、UPは上方を、それぞれ示す。
内燃機関1は、車幅方向(左右方向)に配向されたクランク軸11と、クランク軸11に平行に配向され変速機12を構成するメイン軸13、カウンタ軸14(図6参照)を備え、それらの左軸端側は、クランクケース2の左側壁21に設けられたベアリングに支持される。
カウンタ軸14の左軸端側は、クランクケース2の左側壁21を貫通し、内燃機関1の出力軸として図示しない出力スプロケットが嵌装される。
なお、クランクケース2の左側壁21とホルダ5との間には、図示しないシフトドラム等の変速機構の軸類が支持されている。
そして、左軸端部11Lには交流発電機18が取り付けられている。
図2は、図1中II−II矢視による断面展開図であるが、II−II矢視断面は、図1中の断面屈折点A点〜F点で屈曲しており、オイルポンプ7は図1中断面屈折点C点に軸心7aを置き、図2に示されるように、クランク軸11に嵌装されたプライマリドライブギヤ19に、図示しないプライマリドリブンギヤとともに噛合するオイルポンプギヤ70によって駆動される。
プライマリドリブンギヤは、メイン軸13の右軸端部に同心に設けられる変速クラッチ15に回転動力を伝え、回転動力は変速クラッチ15を介して変速機12に伝達される。
クランクケースカバー6のクランク軸11の右軸端部11Rを保持するとともに覆うクランク軸端側膨出部6aには、図1中断面屈折点C点からD点に至るように、上下方向に設けられた吐出油路72が設けられ、加圧吐出されたオイルはC点において吐出油路72に流入する。
クランクケースカバー6には、図1に示されるように、クランク軸11より後方に、メイン軸13と同心に、メイン軸13の右軸端側に取り付けられた変速クラッチ15を、円形状に右方に膨出して覆うクラッチカバー部6bが一体に形成されており、図1中断面屈折点C点からD点に至るように上下方向に設けられた吐出油路72は、膨出したクラッチカバー部6bの前方のクランク軸端側膨出部6aにおいて、外方に突出しつつ上下に延びるクランクケースカバー6の上下峰状部(本発明の「峰状部」)61の壁面内に形成されている。
その分岐点78で、内方向油路75からは図1に示されるように、斜め前上方に向けてシリンダ3に沿って上部油路79が分岐するように形成されており、上部油路79に入ったオイルは、シリンダヘッド4に送られ、図示しない動弁機構等の潤滑・冷却に供される。
一対のクランクウエブ34を有するクランク軸11には、コンロッド35の大端部が両クランクウエブ34、34を結ぶクランクピン36を介して連結され、コンロッド35の小端部にはピストンピン37を介してピストン31が連結されている。
すなわち、図6、図7も参照して、ホルダ5には、クランクケースカバー6の内面に向けて一体形成された凹部53が設けられ、その底部53aにシリンダ3内のピストン31に向けピストンオイルジェットJpを噴射するためのオイル噴射孔55が穿孔されたオイル噴射部51が形成される。
内側先端部63aにオイル供給開口80が形成されたクランクケースカバー6のオイル供給ボス63は、ホルダ5を取り付けたクランクケース2へのクランクケースカバー6の取り付けによって、ホルダ5側のオイル噴射部51の凹部53と、クランクケースカバー6側のオイル供給ボス63のオイル供給開口80とが、Oリング81を介し連結され、クランクケースカバー6のオイル供給口80側からホルダ5側へオイルを受け渡すオイル供給通路82が形成される。
そのために、オイル噴射部51は、ボア部32の切欠き部39内に位置され、オイル噴射孔55は好ましく配向される。
対峙するクランケースカバー6の内側とホルダ5とに、それぞれオイル噴射部51の凹部53とオイル供給ボス63のオイル供給開口80とを設けることで、簡易な加工手番で、所望の位置にピストンオイルジェットJpのためのオイル噴射部51を形成できる。(図6、図7参照)
そして、シリンダ下部のピストンピン挿入用の切欠き部39のスペースを活用して、シリンダ3内のピストン31に向け容易にピストンオイルジェットJpを噴射できる。(図3、図5参照)
また、シリンダ3のボア部32下部のピストンピン37挿入用の切欠き部39のスペースを活用して、シリンダ3内のピストン31に向け容易にピストンオイルジェットJpを噴射できるものとしている
そのため各油路72、77が、外方に突出しつつ延びるクランクケースカバー6の峰状部61、62の壁面内に形成されたので、油路72、77が突出した壁面から冷却され易く、ピストンオイルジェットJpのために供給されるオイルを効果的に冷却できる。
その屈曲部75の後方には略円形のクラッチカバー部6bが形成されるが、クラッチカバー部6bの内面側はクラッチ収容部6dであり、回転体状の変速クラッチ15(図5参照)が収容される。
すなわち、メイン軸13の右軸端に変速クラッチ15が取り付けられ、吐出油路72のクランクケースカバー一般側面部6c方向への屈曲部75に、変速クラッチ15に向けオイルを噴射する第2のオイル噴射孔65を設けたので、クラッチ冷却のためのクラッチオイルジェットJcを容易に形成できる。
例えば、本発明の内燃機関は、請求項1の要件を備える内燃機関であればよく、気筒数を問わず、搭載される車両を限定しない。
また、各機器の左右の配置は、説明の便宜上、図示のものに特定して記載したが、上記実施形態に示すものと左右逆となる配置のものであってもよく、本発明に含まれる。
、6…クランクケースカバー、6a…クランク軸端側膨出部、6b…クラッチカバー部、6c…クランクケースカバー一般側面部、7…オイルポンプ、6d…クラッチ収容部、11…クランク軸、11R…右軸端部、11L…左軸端部、13…メイン軸、15…変速クラッチ(本発明の「クラッチ」)、20…開口、21…左側壁、31…ピストン、32…ボア部、35…コンロッド、36…クランクピン、37…ピストンピン、51…オイル噴射部、53…凹部、53a…底部
、55…オイル噴射孔、61…上下峰状部(本発明の「峰状部」)、62…前後峰状部本発明の「峰状部」)、63…オイル供給ボス、63a…内側先端部、65…第2のオイル噴射孔、70…オイルポンプギヤ、72…吐出油路、75…屈曲部、76…内方向油路、77…ピストンオイル油路、77a…先端部、80…オイル供給開口、81…Oリング、82…オイル供給通路、Jp…ピストンオイルジェット
Claims (5)
- 一側方が開口(20)したクランクケース(2)と、
同クランクケース(2)の前記開口(20)内に取り付けられ、ベアリングが取り付けられ、クランク軸(11)、メイン軸(13)、カウンタ軸(14)を含む軸類を支持するホルダ(5)と、
前記クランクケース(2)の前記開口(20)を塞ぐクランクケースカバー(6)とを有する内燃機関(1)において、
前記クランクケースカバー(6)内に形成された油路(77)から前記ホルダ(5)側に指向して開口するオイル供給開口(80)と、
前記クランクケースカバー(6)のオイル供給開口(80)側から前記ホルダ(5)側へオイルを受け渡すオイル供給通路(82)を設けたことを特徴とする内燃機関の潤滑・冷却構造。 - 前記クランクケースカバー(6)に向けて前記ホルダ(5)に一体形成された凹部(53)の底部(53a)に、前記シリンダ(3)内のピストン(31)に向けピストンオイルジェット(Jp)を噴射するためのオイル噴射孔(55)が穿設されて形成されるオイル噴射部(51)と、
前記クランケースカバー(6)の内側に一体形成され、前記油路(77)に連通するパイプ状ボスであって、内側先端部(63a)に前記オイル供給開口(80)が形成されたオイル供給ボス(63)とを備え、
前記ホルダ(5)を取り付けた前記クランクケース(2)への前記クランクケースカバー(6)の取り付けによって、ピストンオイルジェット(Jp)が形成されるように、前記オイル噴射部(51)の凹部(53)と前記オイル供給ボス(63)のオイル供給開口(80)とが、Oリング(81)を介し連結されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の潤滑・冷却構造。 - 前記シリンダ(3)のボア部(32)の下端部には、ピストンピン(37)挿入用の切欠き部(39)が形成され、前記オイル噴射部(51)は同切欠き部(39)内に位置することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の潤滑・冷却構造。
- 前記クランクケースカバー(6)には、側方に膨出してクラッチ(15)を覆うクラッチカバー部(6b)が一体に形成されており、前記油路(72)は、膨出した前記クラッチカバー部(6b)の前方を、外方に突出しつつ上下に延びる前記クランクケースカバー(6)の峰状部(61)の壁面内に形成され、上部で内方へ屈曲しクランクケースカバー一般側面部(6c)方向に延び、同クランクケースカバー一般側面部(6c)で、前方に延びる峰状部(62)の壁面内に分岐してその先端部(77a)におけるクランクケースカバー(6)の内側に、前記オイル供給ボス(63)が形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑・冷却構造。
- 前記メイン軸(13)の軸端に前記クラッチ(15)が取り付けられ、前記油路(72)の前記クランクケースカバー一般側面部(6c)方向への前記屈曲部(75)に、前記クラッチ(15)に向けオイルを噴射する第二のオイル噴射孔(65)を設けたことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の潤滑・冷却構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013073482A JP6037917B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 内燃機関の潤滑・冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013073482A JP6037917B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 内燃機関の潤滑・冷却構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014196728A true JP2014196728A (ja) | 2014-10-16 |
JP6037917B2 JP6037917B2 (ja) | 2016-12-07 |
Family
ID=52357669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013073482A Expired - Fee Related JP6037917B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 内燃機関の潤滑・冷却構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6037917B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110587724A (zh) * | 2019-10-14 | 2019-12-20 | 浙江中坚科技股份有限公司 | 油锯离合器风冷装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59110309U (ja) * | 1983-01-14 | 1984-07-25 | ヤンマーディーゼル株式会社 | 内燃機関の歯車潤滑装置 |
JP2005090375A (ja) * | 2003-09-18 | 2005-04-07 | Fuji Heavy Ind Ltd | エンジンの潤滑装置 |
JP2007002745A (ja) * | 2005-06-23 | 2007-01-11 | Honda Motor Co Ltd | エンジンの燃料供給装置 |
-
2013
- 2013-03-29 JP JP2013073482A patent/JP6037917B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59110309U (ja) * | 1983-01-14 | 1984-07-25 | ヤンマーディーゼル株式会社 | 内燃機関の歯車潤滑装置 |
JP2005090375A (ja) * | 2003-09-18 | 2005-04-07 | Fuji Heavy Ind Ltd | エンジンの潤滑装置 |
JP2007002745A (ja) * | 2005-06-23 | 2007-01-11 | Honda Motor Co Ltd | エンジンの燃料供給装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110587724A (zh) * | 2019-10-14 | 2019-12-20 | 浙江中坚科技股份有限公司 | 油锯离合器风冷装置 |
CN110587724B (zh) * | 2019-10-14 | 2024-02-20 | 浙江中坚科技股份有限公司 | 油锯离合器风冷装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6037917B2 (ja) | 2016-12-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10036311B2 (en) | Engine | |
JP5077686B2 (ja) | 内燃機関の冷却装置 | |
JP4302800B2 (ja) | 4サイクルエンジンの潤滑構造 | |
US10301982B2 (en) | Engine lubrication structure and motorcycle | |
US8136500B2 (en) | Internal combustion engine | |
JP4003875B2 (ja) | 多気筒内燃機関 | |
JP2007028834A (ja) | エンジン用ジェネレータ冷却構造 | |
JP6037917B2 (ja) | 内燃機関の潤滑・冷却構造 | |
US8381697B2 (en) | Internal combustion engine | |
JP5119029B2 (ja) | エンジン | |
JP2009236054A (ja) | 内燃機関の冷却構造 | |
JP5046036B2 (ja) | 内燃機関の冷却装置 | |
JP5461271B2 (ja) | 多気筒エンジン用クランクシャフトの潤滑構造 | |
US10082056B2 (en) | Engine lubrication structure and motorcycle | |
JP5528880B2 (ja) | V型エンジンのピストン冷却装置 | |
JP6117990B2 (ja) | エンジンの潤滑構造 | |
JP4544835B2 (ja) | 内燃機関のバランサ装置 | |
JP4065751B2 (ja) | 4サイクルエンジンのオイル供給経路 | |
JP2018132022A (ja) | 内燃機関の潤滑構造 | |
JP5356356B2 (ja) | エンジン用ジェネレータ冷却構造 | |
JP5178679B2 (ja) | 内燃機関のクランクケース構造 | |
JP6061752B2 (ja) | 内燃機関 | |
JP2016070128A (ja) | エンジンのオイル供給構造 | |
JP2017187007A (ja) | エンジン装置 | |
JP4605607B2 (ja) | 水冷式エンジンの冷却水通路構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160712 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160907 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161011 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161101 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6037917 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |