JP2014181036A - 子供用安全シートアセンブリ - Google Patents

Abstract

【課題】車両衝突中に子供用安全シートアセンブリが車両の座席の背もたれに対してリバウンドすることを防止する。
【解決手段】子供用安全シートアセンブリ１００が支持ベース１０４及び子供キャリア１０２を含む。支持ベースは、シェル体１１４、リバウンド防止フレーム１３０及びラッチを含む。シェル体は、支持ベースを、支持面に載ると支持する底面１１４Ｃ、及び子供キャリアを設置するための上面を有する。リバウンド防止フレームはシェル体に組み付けられ、リバウンド防止フレームは、上面を越えて上方に延び、また底面を越えて下方に延びるようにシェル体に対して上下に移動可能である。ラッチは、リバウンド防止フレームをシェル体にロックするように動作可能である。
【選択図】図１

Description

１．発明の分野
本発明は子供用安全シートアセンブリに関する。

２．関連技術の説明
従来から、自動車には前部座席及び後部座席にシートベルトが設けられている。シートベルトは一般的に、車両の固定点に締結されて車両の衝突又は急停止の場合に乗員を拘束及び保護することができる肩部及び座席ベルトを含む。
しかし、車両用シートベルトの使用は、身体がより小さく、シートベルトが加える圧力に持ちこたえることが可能ではない可能性がある幼児には適合していない。したがって、安全法によって、車両内で幼児を座らせるための子供用安全シートの使用が求められている。子供用安全シートは、車両に設けられる下側固定具によって取り付けることができ、一方で、子供用安全シートは、幼児の拘束により適合している別個のハーネスを有する。

幼児をより確実に保護するために、子供用安全シートが後方に面する位置で設置され、それによって子供用安全シートの正面が車両の座席の背もたれに面することが通常は推奨される。正面衝突又は後面衝突が起きると、子供用安全シート、及び子供用安全シートに座っている子供は、車両の後方に向かって強制的に投げ出される可能性があり、これによって、子供の頭部が車両の背もたれに接触する可能性がある。この結果として重症に至ることはめったにないが、この後方への移動を低減し、子供と車両とのいかなる接触もなくすことが依然として望ましい。
したがって、特定の子供用安全シートは、子供用安全シートの上方及び後方への回転を防ぐように十分な高さで車両の座席の背もたれに対して当接することができる「リバウンド防止バー」を有することができる。残念ながら、リバウンド防止バーの現在の設計は、嵩張り、見た目が悪い可能性があり、子供用安全シートの体積を増大させる可能性があり、この結果として輸送費用が高くなる。

したがって、より融通性が高く使用に便利であり、少なくとも上述の課題に対処することができる子供用安全シートアセンブリが必要とされている。

本願は、支持ベース及び子供キャリアを含む子供用安全シートアセンブリを記載する。幾つかの実施形態では、支持ベースは、シェル体、リバウンド防止フレーム及びラッチを含む。シェル体は、支持ベースを、支持面に載ると支持する底面、及び子供キャリアを設置するための上面を有する。リバウンド防止フレームはシェル体に組み付けられ、リバウンド防止フレームは、上面を越えて上方に延び、また底面を越えて下方に延びるようにシェル体に対して上下に移動可能である。ラッチは、リバウンド防止フレームをシェル体にロックするように動作可能である。

子供用安全シートアセンブリの一実施形態を示す概略図である。 図１に示されている子供用安全シートアセンブリにおいて用いられる支持ベースの一実施形態を示す概略図である。 リバウンド防止フレームを組み付けることができる、支持ベースのシェル体の端部を示す概略図である。 車両の座席に後方に面する位置で設置されている、図１に示されている子供用安全シートアセンブリを示す概略図である。 リクライニング位置にある図１の子供用安全シートアセンブリを示す概略図である。 子供用安全シートアセンブリの支持ベースに組み付けることができる別のリバウンド防止フレームを示す概略図である。 図６に示されているリバウンド防止フレームが展開状態にある、子供用安全シートアセンブリを示す概略図である。 図６に示されているリバウンド防止フレームがリクライニング形態に調整されている状態の子供用安全シートアセンブリを示す概略図である。 図６に示されているリバウンド防止フレームがリクライニング形態に調整されている状態の支持ベースを示す斜視図である。 図６に示されているリバウンド防止フレームが折り畳み形態にある状態の支持ベースを示す概略図である。 支持ベースに組み付けられたリバウンド防止フレームの別の実施形態を示す概略図である。 支持ベースをリクライニングさせる位置に調整されている、図１１に示されているリバウンド防止フレームを示す概略図である。 折り畳み形態に調整されている、図１１に示されているリバウンド防止フレームを示す概略図である。 子供用安全シートアセンブリの支持ベースに組み付けられたリバウンド防止フレームの別の実施形態を示す概略図である。 子供用安全シートアセンブリの支持ベースに組み付けられたリバウンド防止フレームの別の実施形態を示す概略図である。 支持ベースをリクライニングさせる形態に調整されている、図１４及び図１５に示されているリバウンド防止フレームを示す概略図である。 折り畳み状態にある、図１４及び図１５に示されているリバウンド防止フレームを示す概略図である。 携帯用電子デバイスを配置するための保管コンパートメントを含むリバウンド防止フレームの変形実施形態を示す概略図である。 図１８に示されているリバウンド防止フレームの保管コンパートメントを開閉する移動可能なドアのアセンブリを示す概略図である。 リバウンド防止フレーム及びリクライニング調整部を有する支持ベースの別の実施形態を示す概略図である。 図２０に示されている支持ベースの内部構造を示す概略図である。

図１は、子供用安全シートアセンブリ１００の一実施形態を示す概略図である。子供用安全シートアセンブリ１００は子供キャリア１０２及び支持ベース１０４を含むことができる。子供キャリア１０２は、座部１０８及び背もたれ１１０を有するシートシェル１０６を含む。
座部１０８及び背もたれ１１０を含むシートシェル１０６はプラスチック成形によって形成することができる。シートシェル１０６は、シートシェル１０６の下面から突出する２つの支持足部１１２に隣接して組み付けられる締結具システム（図示せず）を含むことができる。この締結具システムは、子供キャリア１０２を支持ベース１０４に対してロック及びロック解除するように動作可能であるものとすることができ、車両の座席、特に後方に面する位置において子供キャリア１０２を支持ベース１０４に好適な構成で設置することを可能にするように構成することができる。

図１と併せて、図２は、支持ベース１０４の一実施形態を示す概略図である。支持ベース１０４は、２つの対向する端部１１４Ａ及び１１４Ｂ間に縦方向軸Ｘに沿って延びるシェル体１１４を含むことができる。シェル体１１４は、下方に面する拡張した底面１１４Ｃ、及び上方に面する上面１１４Ｄを有することができる。
底面１１４Ｃは実質的に平坦であるものとすることができ、支持ベース１０４が支持面、例えば車両の乗員の座席に載ると安定した支持を提供することができる。上面１１４Ｄは、子供キャリア１０２の設置を受け入れるように構成することができる。例えば、上面１１４Ｄは、子供キャリア１０２の締結具システムに係合するようになっている固定構造を有する上方に隆起する部分１２０を含むことができる。隆起する部分１２０に設けられている固定構造の例としては、隆起する部分１２０の２つの外側面１２０Ａに形成される対称なロック開口１２２（図２には一方のみが示されている）を挙げることができる。
子供キャリア１０２が、座部１０８の正面をシェル体１１４の端部１１４Ａに向けた状態で上面１１４Ｄに設置されると、支持足部１１２に組み付けられる２つのラッチ（図示せず）がロック開口１２２を通してそれぞれ係合して子供キャリア１０２を適所にロックすることができる。それによって形成される子供用安全シートアセンブリ１００は、車両の座席に後方に面する位置で設置することができ、シェル体１１４の端部１１４Ａは車両の座席の背もたれに当接する。

車両衝突中に子供用安全シートアセンブリ１００が車両の座席の背もたれに対してリバウンドすることを防止するために、シェル体１１４を、端部１１４Ａに隣接してリバウンド防止フレーム１３０に組み付けることができる。リバウンド防止フレーム１３０は、子供用安全シートアセンブリ１００のリバウンドを防止することに加えて、子供用安全シートアセンブリ１００のリクライニング位置を調整するようにも動作可能であるものとすることができる。

図１及び図２を参照すると、シェル体１１４の２つの対向する端部１１４Ａ及び１１４Ｂは異なる高さを有することができる。特に、シェル体１１４の端部１１４Ａは、端部１１４Ｂの高さよりも高い高さまで隆起することができる。リバウンド防止フレーム１３０を組み付けるために、シェル体１１４の端部１１４Ａは、チャネル１３４を有して形成される端面１３２を有することができる。チャネル１３４は、底面１１４Ｃにおいて開口し、垂直方向上方に延びることができ、互いに面する左右の側壁１３４Ａを有することができる。

リバウンド防止フレーム１３０は、チャネル１３４を通して組み付けることができ、この場合、シェル体１１４に対して上方及び下方に移動するようにガイドされることができる。１つの実施形態では、リバウンド防止フレーム１３０は２つの側部１３０Ａを含むことができ、２つの側部１３０Ａにそれぞれ接続することができる上側端部１３０Ｂ及び下側端部１３０Ｃ間に延びることができる。
１つの実施形態では、２つの側部１３０Ａ並びに上側端部１３０Ｂ及び下側端部１３０Ｃを含むリバウンド防止フレーム１３０は、１つの単一体に一体形成することができる。２つの側部１３０Ａのそれぞれは、側部１３０Ａに沿って一列に広がる複数のロック開口１３６を含むことができる。リバウンド防止フレーム１３０の把持を容易にするために、リバウンド防止フレーム１３０に開口１３７を形成することができ、上側端部１３０Ｂは弧状の形状を有することができる。リバウンド防止フレーム１３０がチャネル１３４を通して組み付けられると、２つの側部１３０Ａを、チャネル１３４の２つの側壁１３４Ａに隣接してそれぞれ位置決めすることができ、上側端部１３０Ｂはシェル体１１４の上面１１４Ｄの上に突出することができる。さらに、リバウンド防止フレーム１３０は、上面１１４Ｄを越えて上方に延び、また底面１１４Ｃを越えて下方に延びるようにシェル体１１４に対して上方及び下方に摺動することができる。

リバウンド防止フレーム１３０を適所にロックするために、シェル体１１４に１つ又は複数のラッチ１３８を更に組み付けることができる。例えば、２つのラッチ１３８を、チャネル１３４の２つの側壁１３４Ａに隣接してシェル体１１４にそれぞれ組み付けることができる。ラッチ１３８のそれぞれは、リバウンド防止フレーム１３０の１つの対応する側部１３０Ａにそれぞれ係合することができる１つ又は複数の係合端部１３８Ａを有することができる（２つの係合端部１３８Ａが例示的に示されている）。
さらに、各ラッチ１３８は、手動で操作するためにシェル体１１４の対応する開口１４０を通して外方に部分的に露出させることができる。１つの実施形態では、係合端部１３８Ａを含むラッチ１３８のそれぞれは、一体部分として形成することができ、２つのラッチ１３８はシェル体１１４の左右の境界付近にそれぞれ配置することができる。

幾つかの実施形態では、ラッチ１３８のそれぞれに、ラッチ１３８をチャネル１３４に向かって付勢することができるばね（図示せず）を接続することもできる。それによって、２つのラッチ１３８を、リバウンド防止フレーム１３０を適所に保持するようにロック状態に向かって付勢することができる。

２つのラッチ１３８は、シェル体１１４に対して横断方向に移動可能であり、係合端部１３８Ａを、側部１３０Ａのロック開口１３６のうちの２つに係合するように側壁１３４Ａを通してチャネル１３４の内部に延ばすか、又は、係合端部１３８Ａをロック開口１３６から離脱させるようにチャネル１３４から実質的に後退させることができる。

図３を参照すると、リバウンド防止フレーム１３０に付勢ばね１４４を接続することもできる。付勢ばね１４４は、シェル体１１４及びリバウンド防止フレーム１３０にそれぞれ接続される２つの端部を有することができる。ばね１４４は、リクライニング調整を容易にするようにリバウンド防止フレーム１３０を下方に付勢することができる。

図１〜図３と併せて、図４及び図５は、リバウンド防止フレーム１３０の例示的な動作を示す概略図である。図４において、子供用安全シートアセンブリ１００は、車両の座席１５０に後方に面する位置で設置されるものとして示されている。さらに、ラッチ１３８は、ロック開口１３６に係合し、リバウンド防止フレーム１３０をシェル体１１４にロックすることができる。
図４に示されている構成では、リバウンド防止フレーム１３０の上側端部１３０Ｂはシェル体１１４の上面１１４Ｄを越えて上方に延びることができ、リバウンド防止フレーム１３０の下側端部１３０Ｃは、シェル体１１４の底面１１４Ｃに隣接することができる（例えば、下側端部１３０Ｃはシェル体１１４の底面１１４Ｃと実質的に同じ高さであるものとすることができる）。
したがって、支持ベース１０４は、底面１１４Ｃによって安定して支持される実質的に水平な位置にあることができ、リバウンド防止フレーム１３０は、車両の座席１５０の背もたれ１５２に対して当接し、衝突が生じたときに子供用安全シートアセンブリ１００が背もたれ１５２に対してリバウンドすることを防止することができる。

図５では、子供用安全シートアセンブリ１００はリクライニング形態で示されている。子供用安全シートアセンブリ１００を図４に示されている水平位置から図５に示されているリクライニング形態に切り換えるには、ラッチ１３８を横断方向に変位させてリバウンド防止フレーム１３０から離脱及びロック解除することができる。
次に、リバウンド防止フレーム１３０を、下側端部１３０Ｃが底面１１４Ｃを越えて下方に延びるように垂直方向下方に摺動させることができる。リバウンド防止フレーム１３０の下方への変位は、ばね１４４がリバウンド防止フレーム１３０に対して加える下方への付勢作用によって容易にすることができる。その結果、リバウンド防止フレーム１３０の下側端部１３０Ｃは車両の座席１５０の支持面に対して当接し、端部１１４Ａをシェル体１１４の他方の端部１１４Ｂに対して角度を付けて変位させて子供用安全シートアセンブリ１００をリクライニングさせることができる。
このリクライニング形態では、リバウンド防止フレーム１３０の上側端部１３０Ｂはシェル体１１４の上面１１４Ｄを越えて上方に延び、リバウンド防止フレーム１３０の下側端部１３０Ｃはシェル体１１４の底面１１４Ｃを越えて下方に延びる。したがって、リバウンド防止フレーム１３０はリクライニング調整を可能にすることができ、同時に、車両の座席の背もたれに対する効果的な当接を提供し、衝突が起きたときのリバウンド変位を防止する。

ケア提供者が子供用安全シートアセンブリ１００を調整して図５に示されているリクライニング形態を図４に示されている水平位置に戻すことを望む場合、ラッチ１３８を横断方向に変位させてリバウンド防止フレーム１３０から離脱及びロック解除することができる。次に、支持ベース１０４のシェル体１１４をばね１４４の付勢作用に抗して下方に押し、リバウンド防止フレーム１３０の下側端部１３０Ｃをシェル体１１４の内部に向かって移動させる。

図６は、支持ベース１０４に組み付けることができる別のリバウンド防止フレーム２３０を示す概略図である。リバウンド防止フレーム２３０は、互いに対して接続されるともに移動可能な第１の部分２３２及び第２の部分２３４を含むことができる。この実施形態では、第１の部分２３２はパネル２３６であるものとすることができ、第２の部分２３４はバー延長部２３８であるものとすることができる。

パネル２３６は、上側縁２３６Ａ及び下側縁２３６Ｂを有することができ、パネル２３６の下側縁２３６Ｂはリバウンド防止フレーム２３０の下側端部を画定する。パネル２３６はシェル体１１４の端部１１４Ａに設けられているチャネル１３４を通してシェル体１１４に組み付けることができる。
チャネル１３４は、パネル２３６の下側縁２３６Ｂがシェル体１１４の底面１１４Ｃに隣接することができる少なくとも、第１の位置と、下側縁２３６Ｂが底面１１４Ｃを越えて下方に延びることができる第２の位置との間で、シェル体１１４に対して上方及び下方に摺動するようにパネル２３６をガイドすることができる。さらに、パネル２３６はバー延長部２３８を受け入れるキャビティ２４０を有して形成される外面２３６Ｃを有することができる。

バー延長部２３８は例示的には、２つの側部セグメント２３８Ａ、及び２つの側部セグメント２３８Ａに接続される横断方向セグメント２３８Ｂを含むＵ字形状を有することができる。横断方向セグメント２３８Ｂは、リバウンド防止フレーム２３０の上側端部を画定することができる。２つの側部セグメント２３８Ａは、キャビティ２４０の内側側壁２４０Ａに隣接してシェル体１１４に回動可能に接続することができる。したがって、バー延長部２３８は、シェル体１１４に対して横断方向に延びる回動軸Ｙを中心にパネル２３６に回動可能に組み付けることができる。
１つの実施形態では、バー延長部２３８とパネル２３６との回動接続部はパネル２３６の上側縁２３６Ａ付近に位置付けることができる。この回動接続部によって、バー延長部２３８は、バー延長部２３８がパネル２３６の上側縁２３６Ａを越えて上方に展開される第１の状態と、バー延長部２３８がシェル体１１４に向かってパネル２３６のキャビティ２４０内に収容される第２の状態との間でパネル２３６に対して調整可能であるものとすることができる。
パネル２３６は、バー延長部２３８が展開状態を越えて回転することを阻止する停止面２４２も含み、それによって、バー延長部２３８がシェル体１１４の上面１１４Ｄに向かって落下することを防止することができる。

幾つかの実施形態では、バー延長部２３８を展開状態に保持するロック機構を任意選択的に設けることができる。例えば、パネル２３６の上側縁２３６Ａは突出タブ２４６を含むことができ、バー延長部２３８は、展開状態にあるときにタブ２４６に締まり嵌めすることができ、これによってバー延長部２３８を展開状態に保持することができる。バー延長部２３８を所望の状態に保持するために移動可能なラッチ等の他のロック機構を設けることもできる。さらに、バー延長部２３８をパネル２３６のキャビティ２４０に収容された保管状態に保持するために同様のロック機構を設けてもよい。

前述したように、リバウンド防止フレーム２３０を適所にロックするためにラッチ１３８を設けることができる。２つのラッチ１３８は、チャネル１３４の２つの側壁１３４Ａに隣接してシェル体１１４にそれぞれ組み付けられることができ、パネル２３６の左右の側面２３６Ｄに形成されている複数のロック開口２４８のいずれかと係合することができる。ラッチ１３８はそれによって、複数の垂直位置のいずれかにおいてパネル２３６をシェル体１１４にロックすることができる。

さらに、リバウンド防止フレーム２３０は、リバウンド防止フレーム２３０を下方に付勢するように動作可能な付勢ばね１４４（仮想線で示されている）に接続することもできる。付勢ばね１４４は、シェル体１１４及びリバウンド防止フレーム１３０のパネル２３６にそれぞれ接続される２つの端部を有することができる。ばね１４４は、付勢力を加えてパネル２３６を下方に付勢し、下側端部２３６Ｂを、底面１１４Ｃを越えて下方に延ばすことができる。

図６と併せて、図７〜図１０は、リバウンド防止フレーム２３０の例示的な動作を示す概略図である。図７では、支持ベース１０４は、バー延長部２３８がパネル２３６の上側縁２３６Ａを越えて上方に展開した形態で示されている。展開した形態では、バー延長部２３８はパネル２３６と同じ方向に沿って実質的に延びることができる。さらに、ラッチ１３８が、パネル２３６に係合してリバウンド防止フレーム２３０をシェル体１１４にロックすることができる。
リバウンド防止フレーム２３０の上側端部を画定するバー延長部２３８の上側端部はそれによって、シェル体１１４の上面１１４Ｄを越えて上方に延びることができ、リバウンド防止フレーム２３０の下側端部を画定するパネル２３６の下側縁２３６Ｂはシェル体１１４の底面１１４Ｃに隣接することができる。
したがって、支持ベース１０４は、底面１１４Ｃによって安定して支持される実質的に水平な位置にあることができ、リバウンド防止フレーム２３０は、車両の座席１５０の背もたれ１５２に対して当接し、衝突が起きたときに子供用安全シートアセンブリ１００が背もたれ１５２に対してリバウンドすることを防止することができる。

図８及び図９では、支持ベース１０４はリクライニング形態で示されている。子供用安全シートアセンブリ１００をリクライニング形態に切り換えるには、ラッチ１３８を横断方向に変位させてパネル２３６から離脱及びロック解除することができ、これによってリバウンド防止フレーム２３０をロック解除することができる。
次に、（パネル２３６及びバー延長部２３８を含む）リバウンド防止フレーム２３０を、パネル２３６の下側縁２３６Ｂが底面１１４Ｃを越えて下方に延びるように垂直方向下方に摺動させることができる。その間、バー延長部２３８は展開状態のままであることができ、それによって、バー延長部２３８の上側端（すなわち横断方向セグメント２３８Ｂによって画定される）は依然としてパネル２３６の上側縁２３６Ａ及びシェル体１１４の上面１１４Ｄを越えて上方に延びることができる。
その結果、パネル２３６の下側縁２３６Ｂによって画定されるリバウンド防止フレーム２３０の下側端部が車両の座席１５０の支持面に対して当接し、端部１１４Ａを、シェル体１１４の他方の端部１１４Ｂに対して角度を付けて変位させ、支持ベース１０４をリクライニングさせることができる。このリクライニング形態では、リバウンド防止フレーム２３０の上側端部は、シェル体１１４の上面１１４Ｄを越えて上方に延び、リバウンドに対する効果的な保護を提供することができ、リバウンド防止フレーム２３０の下側端部はシェル体１１４の底面１１４Ｃを越えて下方に延びることができる。

図１０では、リバウンド防止フレーム２３０は折り畳み形態で示されている。支持ベース１０４が使用されないとき、バー延長部２３８を、バー延長部２３８がパネル２３６のキャビティ２４０内に収容されるまで、パネル２３６の外面２３６Ｃに向かって回動軸Ｙを中心に回転させることができる。収容位置では、バー延長部２３８の側部セグメント２３８Ａ及び横断方向セグメント２３８Ｂはキャビティ２４０内に受け入れられることができる。したがって、支持ベース１０４の全体的なサイズを低減し、その保管を容易にするとともに輸送体積及び費用を低減することができる。

図１１及び図１２は、支持ベース１０４に組み付けられたリバウンド防止フレーム２３０’の別の実施形態を示す概略図である。リバウンド防止フレーム２３０’は、前述したリバウンド防止フレーム２３０と同様であるものとすることができ、垂直方向に摺動変位するようにシェル体１１４に組み付けられるパネル２３６、及びパネル２３６に回動可能に接続されるバー延長部２３８’を含むことができる。バー延長部２３８’は、２つの側部セグメント２３８Ａ’、及び２つの側部セグメント２３８Ａ’に接続される横断方向セグメント２３８Ｂ’を含むことができる。
前述の実施形態と比較して、リバウンド防止フレーム２３０’の違いは、パネル２３６の下側縁２３６Ｂ付近に配置される、バー延長部２３８’とパネル２３６との回動接続部にある。バー延長部２３８’の側部セグメント２３８Ａ’は、パネル２３６の長さよりも長い長さを有することができる。さらに、シェル体１１４の底面１１４Ｃは、バー延長部２３８’を受け入れるようになっているキャビティ２５０（図１３により良く示されている）を含むことができる。
パネル２３６の外面２３６Ｃは、支持ベース１０４を車両の座席上で拘束するのに用いられる下側固定締結具２５４を保管するためのポケット２５２も含むことができる。

図１１に示されているように、前述した実施形態と同様に、リバウンド防止フレーム２３０’は、シェル体１１４の上面１１４Ｄを越えて上方に延び、車両の座席の背もたれに対し効果的に当接することができ、一方で、リバウンド防止フレーム２３０’の下側端部（すなわち、パネル２３６の下側縁２３６Ｂによって画定される）は、支持ベース１０４を水平位置に配置することができるようにシェル体１１４の底面１１４Ｃに隣接することができる。

図１２を参照すると、リバウンド防止フレーム２３０’は、パネル２３６の下側縁２３６Ｂが底面１１４Ｃを越えて下方に延びて支持ベース１０４をリクライニングさせることができるように調整することができる。

図１３に示されているように、支持ベース１０４が使用されないとき、リバウンド防止フレーム２３０’は、バー延長部２３８’をシェル体１１４の底面１１４Ｃに向かって回動軸Ｙ’を中心に回転させることによって折り畳むことができる。
バー延長部２３８’は、バー延長部２３８’がシェル体１１４の底面１１４Ｃのキャビティ２５０内に収容されるまで回転することができる。収容位置では、バー延長部２３８’の側部セグメント２３８Ａ’及び横断方向セグメント２３８Ｂ’はキャビティ２５０内に受け入れられることができる。したがって、支持ベース１０４の全体的なサイズを低減し、その保管を容易にすることができる。

図１４及び図１５は、支持ベース１０４に組み付けることができるリバウンド防止フレーム３３０の別の実施形態を示す概略図である。リバウンド防止フレーム３３０は、シェル体１１４の端部１１４Ａに設けられるチャネル１３４を通して組み付けられるパネル３３２を含むことができる。パネル３３２は、（図１５に仮想線で示されている）平行なガイドスロット３３４を有してそれぞれ形成される２つの側部３３２Ａ、並びに、２つの側部３３２Ａにそれぞれ接続される上側端部３３２Ｂ及び下側端部３３２Ｃを含む単一部分として形成することができる。
パネル３３２は、リバウンド防止フレーム３３０が展開されたときに子供キャリア１０２に向かう内面３３２Ｄ、及び支持ベース１０４を車両の座席上で拘束するのに用いられる下側固定締結具３４０を保管するためのポケット３３６を有する、内面３３２Ｄとは反対側の外面３３２Ｅを更に有することができる。

複数のラッチ３４４をパネル３３２に組み付け、リバウンド防止フレーム３３０をシェル体１１４にロックすることができる。２つのラッチ３４４は、パネル３３２に対して横断方向に摺動変位するようにパネル３３２に組み付けることができ、側部３３２Ａを通ってそれぞれ外方へ延びてシェル体１１４に係合することができる。さらに、ラッチ３４４は、操作のためにパネル３３２の両面から、すなわち外面３３２Ｅ及び内面３３２Ｄ（図１７により良く示されている）において少なくとも部分的にアクセス可能であるものとすることができる。したがって、この実施形態では、ラッチ３４４はリバウンド防止フレーム３３０に組み付けられ、リバウンド防止フレーム３３０をシェル体１１４に対して様々な位置にロックするように動作可能であるものとすることができる。

チャネル１３４は、２つの側壁１３４Ａからそれぞれ横断方向に突出するシャフト部分３４６（図１５に仮想線で示されている）が設けられている下側端部を有することができる。２つの側壁１３４Ａは、複数のロック開口３４８をそれぞれ含むこともでき、この複数のロック開口３４８を通ってラッチ３４４が係合してパネル３３２をチャネル１３４内の様々な位置にロックすることができる。
パネル３３２がシェル体１１４に組み付けられると、シャフト部分３４６がガイドスロット３３４をそれぞれ通ることができる。それによって、チャネル１３４はパネル３３２をガイドし、下側端部３３２Ｃがシェル体１１４の底面１１４Ｃに隣接する少なくとも第１の位置と、下側端部３３２Ｃが底面１１４Ｃを越えて下方に延びて支持ベース１０４をリクライニングさせることができる第２の位置との間でシェル体１１４に対して上方及び下方に回動させることができる。
パネル３３２の下側端部３３２Ｃがシェル体１１４の底面１１４Ｃに隣接して適切な位置にあるとき、シャフト部分３４６は、パネル３３２が展開状態と保管状態との間で回転することができるように沿う横断方向に延びる回動軸Ｚを更に画定することができる。

図１５と併せて、図１６及び図１７は、リバウンド防止フレーム３３０の例示的な動作を示す概略図である。図１５では、リバウンド防止フレーム３３０は展開状態で示されている。リバウンド防止フレーム３３０の上側端部を画定するパネル３３２の上側端部３３２Ｂは、シェル体１１４の上面１１４Ｄを越えて上方に延びることができ、リバウンド防止フレーム３３０の下側端部を画定するパネル３３２の下側端部３３２Ｃは、シェル体１１４の底面１１４Ｃに隣接することができる。
この展開した形態では、支持ベース１０４は実質的に水平な位置にあることができ、リバウンド防止フレーム３３０は、車両の座席の背もたれに対し効果的に当接し、リバウンド変位を防止することができる。

図１６では、リバウンド防止フレーム３３０は支持ベース１０４をリクライニングさせる形態で示されている。支持ベース１０４をリクライニングさせるには、ラッチ３４４を互いに向かって変位させてシェル体１１４の側壁１３４Ａから離脱させることができる。次に、パネル３３２を下方に摺動させ、下側端部３３２Ｃを、シャフト部分３４６から離れるように下方に延ばしてシェル体１１４の底面１１４Ｃを超えさせることができる。支持ベース１０４が所望のリクライニング位置になると、ラッチ３４４がシェル体１１４の側壁１３４Ａに係合し、リバウンド防止フレーム３３０を適所にロックすることができる。リクライニング形態で下側端部３３２Ｃが底面１１４Ｃの下にある間、上側端部３３２Ｂは依然としてシェル体１１４の上面１１４Ｄの上にあるままであり、車両の座席の背もたれに対し効果的に当接することができる。

図１７を参照すると、支持ベース１０４が使用されないとき、ラッチ３４４をロック解除することができ、パネル３３２をシェル体１１４の底面１１４Ｃに向かって回動軸Ｚを中心に回転させることによって、リバウンド防止フレーム３３０を折り畳むことができる。
パネル３３２を回動軸Ｚを中心に回転させることができるが、下側端部３３２Ｃはシャフト部分３４６に隣接したままに保たれる。それによって、リバウンド防止フレーム３３０は押し下げられてシェル体１１４の底面１１４Ｃに形成されるキャビティ２５６内に収容されることができる。リバウンド防止フレーム３３０がキャビティ２５６内に受け入れられると、パネル３３２の内面３３２Ｄは下方に面することができ、一方で外面３３２Ｅは上方に面することができる。

図１８及び図１９は、携帯用電子デバイスを配置するための保管コンパートメントを含むリバウンド防止フレーム３３０’の変形実施形態を示す概略図である。前述したように、リバウンド防止フレーム３３０’は、車両の座席の背もたれに対して効果的に当接することができるパネル３３２’を含むことができる。
さらに、パネル３３２’は、子供キャリアに座る子供の娯楽又はビデオモニタリングに用いることができる携帯用電子デバイス、例えばタブレットコンピュータ又はスマートフォン等をドッキングさせるための受け入れキャビティ３６０が画定される内面を有することができる。受け入れキャビティ３６０は子供キャリアに座る子供の正面に配置することができる。受け入れキャビティ３６０は移動可能なドア３６４によって開閉することができ、支持部材３６２（仮想線で示されている）を移動可能なドア３６４の内面に固定して携帯用電子デバイスの支持を提供することができる。
１つの実施形態では、ドア３６４は、受け入れキャビティ３６０内に配置される物体又はデバイスがドア３６４を通して子供キャリアに座る子供に見えるように、透明な材料から作ることができる。

ドア３６４をパネル３３２’に組み付けるために、受け入れキャビティ３６０の左右の側壁３６０Ａが細長いガイドスロット３６６をそれぞれ含むことができ、この細長いガイドスロット３６６に沿って、ドア３６４の２つの側縁から突出する２つのピン３６８を上方及び下方に摺動変位させるようにそれぞれガイドすることができる。さらに、ドア３６４は、パネル３３２’に係合してドア３６４を閉状態にロックすることができるラッチ３６５を有することができる。

ドア３６４をパネル３３２’の２つの側縁に接続するように２つの連結アーム３７０も設けることができる。連結アーム３７０のそれぞれは、パネル３３２’の一方の側壁３６０Ａに回動可能に接続される第１の端部、及び、横断方向に延びるとともにピン３６８からオフセットされている回動軸Ｐを中心にドア３６４に回動可能に接続される第２の端部を有することができる。

ドア３６４を図１９に示されているような開位置に向かって付勢するように１つ又は複数のばね３７２も設けることができる。ばね３７２は、パネル３３２’に固定される第１の端部、及び回動軸Ｐから偏心した位置においてドア３６４に固定される第２の端部を有することができる。

ドア３６４が閉状態にあるとき、ピン３６８はガイドスロット３６６の下側端部に向かって変位することができ、ラッチ３６５が受け入れキャビティ３６０の上側リムに係合してドア３６４を適所にロックすることができる。
ドア３６４を開くには、ラッチ３６５を手動で操作してパネル３３２’から離脱させることができる。その結果、ピン３６８がガイドスロット３６６に沿って上方に摺動しながら、ばね３７２がドア３６４を引っ張り、回動軸Ｐを中心に回転させることができる。ドア３６４はそれによって、図１９に示されているように外方に傾斜して受け入れキャビティ３６０を開くことができる。

子供の正面において電子デバイスをドッキングさせる受け入れキャビティ３６０に関連する上述した特徴は、本明細書において記載されるリバウンド防止フレームのいずれかとともに実現することができることが理解されるであろう。

図２０及び図２１は、リバウンド防止フレーム４４０及びリクライニング調整機能を有する支持ベース１０４の別の実施形態を示す概略図である。リバウンド防止フレーム４４０は、支持ベース１０４のシェル体１１４に固定されるパネル４４２として形成することができる。リバウンド防止フレーム４４０の上側端部４４０Ａは、リバウンド変位を防止するために車両の座席の背もたれに対して効果的に当接するようにシェル体１１４の上面１１４Ｄを越えて上方に延びることができる。リクライニング調整は、シェル体１１４の端部１１４Ａにおいてリバウンド防止フレーム４４０の下に組み付けられるリクライニング足部４５０によって実現することができる。

図２１は、支持ベース１０４のシェル体１１４におけるクライニング足部４５０の組み付けを示す概略図である。リクライニング足部４５０は、下側端部４５０Ａ、及び下側端部４５０Ａの上に配置される互いに平行な２つのラック構造４５２を有することができる。
ラッチ部分４５６を、リクライニング足部４５０の上に位置する回動軸Ｒを中心にシェル体１１４に回動可能に接続することができる。ラッチ部分４５６は、２つのラック構造４５２にそれぞれ係合してリクライニング足部４５０を適所にロックすることができる２つの延長部４５６Ａを有するバーとして形成することができる。
特に、延長部４５６Ａのそれぞれは、対応するラック構造４５２に設けられる複数のロック用凹部４５２Ａのいずれかにそれぞれ係合することができる。ラッチ部分４５６を付勢してラック構造４５２にロック係合させるように、ばね４５８（例えばねじりばね）をラッチ部分４５６に組み付けることができる。

リクライニング足部４５０を下方に付勢するようにばね４７０（仮想線で示されている）もリクライニング足部４５０に接続することができる。例えば、ばね４７０は、シェル体１１４及びリクライニング足部４５０にそれぞれ接続される２つの端部を有することができる。

図２０及び図２１を参照すると、シェル体１１４には、ラッチ部分４５６をロック解除するように動作可能な２つの解放ボタン４６２も組み付けることができる。２つの解放ボタン４６２は、シェル体１１４の上面１１４Ｄにおいてリバウンド防止フレーム４４０に隣接して露出することができ、シェル体１１４の左右の境界付近にそれぞれ配置されることができる。２つの解放ボタン４６２のそれぞれは、ラッチ部分４５６の対応する延長部４５６Ａに向かって下方に延びるとともに斜面４６４Ａを有するステム４６４を含むように形成することができる。

解放ボタン４６２のいずれかを押下すると、ラッチ部分４５６を押して２つの延長部４５６Ａを２つのラック構造４５２から同時に離脱させる方向に回転させるように、対応する斜面４６４Ａを付勢して対応する延長部４５６Ａに対して接触させることができる。次に、ロック解除されたリクライニング足部４５０を、ばね４７０によって垂直に変位させることができ、それによって、下側端部４５０Ａが底面１１４Ｃを越えて下方に延びて所望のリクライニング角度が得られる。
所望のリクライニング角度に達すると、解放ボタン４６２を解放することができ、ラッチ部分４５６をばね４５８によって付勢してラック構造４５２に係合させ、それによってリクライニング足部４５０を適所にロックすることができる。

本明細書において記載される構造の利点は、リバウンド防止フレームを調整し、子供用安全シートアセンブリのコンパクトな保管及びリクライニング調整を提供することが可能であることを含む。その結果、子供用安全シートアセンブリは、よりコンパクトな構造、より低い輸送費用を有することができ、リバウンド防止フレームを、好都合には、所望の展開されたリクライニング形態及び保管形態を得るように操作することができる。

子供用安全シートアセンブリの実現を特定の実施形態の文脈において記載した。これらの実施形態は例示的なものであり、限定されるものではない。多くの変形実施、変更形態、付加及び改良が可能である。これら並びに他の変形実施、変更形態、付加及び改良は、以下の特許請求の範囲において規定されるような本発明の範囲内に入るものとすることができる。

Claims (16)

1. 子供用安全シートアセンブリの支持ベースであって、
   該支持ベースを、支持面に載ると支持する底面、子供キャリアを設置するための上面を有するシェル体と、
   前記シェル体に組み付けられるリバウンド防止フレームであって、前記上面を越えて上方に延び、また前記底面を越えて下方に延びるように前記シェル体に対して上下に移動可能である、リバウンド防止フレームと、
   前記リバウンド防止フレームを前記シェル体にロックするように動作可能なラッチと、を備える、
   支持ベース。
2. 前記リバウンド防止フレームはばねに接続され、該ばねは該リバウンド防止フレームを下方に付勢する、請求項１に記載の支持ベース。
3. 前記リバウンド防止フレームは上側端部及び下側端部を有し、前記リバウンド防止フレームは、前記上側端部が前記上面を越えて上方に延び、また前記下側端部が前記底面を越えて下方に延びる形態に調整可能である、請求項１に記載の支持ベース。
4. 前記リバウンド防止フレームは、互いに対して接続されるとともに移動可能な第１の部分及び第２の部分を含み、前記リバウンド防止フレームの前記下側端部は前記第１の部分に設けられ、前記リバウンド防止フレームの前記上側端部は前記第２の部分に設けられる、請求項３に記載の支持ベース。
5. 前記ラッチは、前記シェル体に組み付けられ、前記リバウンド防止フレームに設けられる複数のロック開口のうちのいずれかに係合するように横断方向に移動可能である、請求項１に記載の支持ベース。
6. 前記ラッチは、前記リバウンド防止フレームに組み付けられ、前記シェル体に設けられる複数のロック開口のうちのいずれかに係合するように横断方向に移動可能である、請求項１に記載の支持ベース。
7. 前記リバウンド防止フレームは、前記シェル体に組み付けられるとともに、前記シェル体に対して上方及び下方に摺動するように動作可能である、パネル、及び前記パネルに組み付けられるバー延長部であって、該バー延長部が前記パネルの上縁を越えて上方に展開される第１の状態と、該バー延長部が前記シェル体に向かって収容される第２の状態との間で前記パネルに対して調整可能である、バー延長部を含む、請求項１に記載の支持ベース。
8. 前記パネルは、該パネルの下側縁が前記底面に隣接する第１の位置と、該パネルの前記下側縁が前記底面を越えて下方に延びる第２の位置との間で、前記シェル体に対して移動可能である、請求項７に記載の支持ベース。
9. 前記パネルを前記シェル体にロックするように動作可能なラッチを更に含む、請求項７に記載の支持ベース。
10. 前記パネルにはばねが接続され、該ばねは該パネルを下方に付勢する、請求項７に記載の支持ベース。
11. 前記バー延長部は、前記パネルの上側縁又は下側縁付近に位置付けられる回動軸を中心に前記パネルに回動可能に接続される、請求項７に記載の支持ベース。
12. 前記パネルはキャビティを含み、前記バー延長部は、前記第２の状態では前記パネルに折り重なって前記キャビティ内に受け入れられる、請求項７に記載の支持ベース。
13. 前記底面はキャビティを含み、前記バー延長部は、前記第２の状態では前記底面の前記キャビティ内に受け入れられる、請求項７に記載の支持ベース。
14. 前記シェル体は、前記底面付近に配置されるとともに前記リバウンド防止フレームに接続されるシャフト部分を含み、前記リバウンド防止フレームは、前記底面を越えて下方に延びるよう前記シャフト部分から離れるように移動可能な下側端部を有する、請求項１３に記載の支持ベース。
15. 前記下側端部は前記底面に隣接したままであるが、前記リバウンド防止フレームは、前記底面の前記キャビティ内に収容されるように前記シャフト部分を中心に回転可能である、請求項１４に記載の支持ベース。
16. 前記リバウンド防止フレームは、電子デバイスを受け入れるサイズである受け入れキャビティが設けられている内面を有するパネルを含み、前記受け入れキャビティを開閉する移動可能で透明なドアが前記パネルに組み付けられる、請求項１に記載の支持ベース。

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