JP2014176319A - 冷凍担々餅 - Google Patents
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Abstract
【課題】解凍時において、餅と担々スープがほぼ均等に暖められ、食べて美味しい冷凍担々餅並びにその製造方法を提供する。
【解決手段】中央部に凸部を有する冷凍容器1内に、調理済みのスープ2を入れ、冷凍容器1ごと冷凍する。冷凍した調理済みのスープ2を冷凍容器1から取り出すことで、中央部に凹部2aが形成された冷凍スープを作製する。密封容器3の内側に油を塗り、冷凍スープ2を入れる。所定の大きさに切った餅4と刻みネギなどの加薬5を、冷凍スープの上に載せる。密封容器3の開口部に蓋6をして、密封する。
【選択図】図1
【解決手段】中央部に凸部を有する冷凍容器1内に、調理済みのスープ2を入れ、冷凍容器1ごと冷凍する。冷凍した調理済みのスープ2を冷凍容器1から取り出すことで、中央部に凹部2aが形成された冷凍スープを作製する。密封容器3の内側に油を塗り、冷凍スープ2を入れる。所定の大きさに切った餅4と刻みネギなどの加薬5を、冷凍スープの上に載せる。密封容器3の開口部に蓋6をして、密封する。
【選択図】図1
Description
本発明は、担々麺のスープを使用した餅入りスープ食品(以下、担々餅と呼ぶ)に関するもので、特に、調理済みのスープを餅や具材と共に冷凍した担々餅に関する。
担々麺や担々うどんは、従来から知られている。これらの食品は、挽き肉を主成分として、これに煎りゴマとラー油を適宜添加して炒めたものを、醤油味や塩味などのスープに加え、更に、そのスープ内にラーメンの麺やうどんを入れたものである。また、担々麺や担々うどんの冷凍食品も従来から提案されており、茹でた麺やうどんとスープとを別々に冷凍して容器に入れたり、あるいはスープの中に麺やうどんを入れてから、その容器ごと冷凍したものがある。
しかしながら、担々麺のスープと餅を組み合わせた食品は、知られていなかった。このような冷凍の担々餅は、食用時に電子レンジで加熱した場合に、餅が軟らかくなると共に、スープが適度な温度に暖められる必要がある。しかし、担々麺や担々うどんの冷凍食品のように、餅をスープ内に入れてから冷凍したのでは、その間に餅の周囲がスープでとろけたり、スープ内における餅の位置が容器内で一定せず、必要な加熱時間にムラが生じる。
一方、餅とスープを別々に冷凍して容器内に入れることも考えられる。しかし、冷凍した餅の上に冷凍したスープを入れると、加熱時にスープが邪魔になって餅が柔らかくならない。スープの上に餅を置いた場合には、餅の陰になったスープが温かくならず、特に、餅が軟らかくなってもスープの中心部が凍ったままになる。
本発明の目的は、食用時に電子レンジで加熱した場合に、餅とスープが適度な温度に加熱されるように工夫した冷凍担々餅及びその製造方法を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明の冷凍担々餅の製造方法は、次のような工程を有することを特徴とする。
(1)中央部に凸部を有する冷凍容器内に調理済みのスープを入れて、冷凍容器ごと冷凍する。
(2)冷凍した調理済みのスープを冷凍容器から取り出すことで、中央部に凹部が形成された冷凍スープを作製する。
(3)密封容器の内側に油を塗り、冷凍スープを入れる。
(4)所定の大きさの餅と加薬を、冷凍スープの上に載せる。
(5)密封容器の開口部に蓋をして、密封する。
(1)中央部に凸部を有する冷凍容器内に調理済みのスープを入れて、冷凍容器ごと冷凍する。
(2)冷凍した調理済みのスープを冷凍容器から取り出すことで、中央部に凹部が形成された冷凍スープを作製する。
(3)密封容器の内側に油を塗り、冷凍スープを入れる。
(4)所定の大きさの餅と加薬を、冷凍スープの上に載せる。
(5)密封容器の開口部に蓋をして、密封する。
前記のような方法によって製造した冷凍担々餅も、本発明の一態様である。
本発明によれば、餅がスープ内に沈むことなく、冷凍スープの上に置かれているため、電子レンジで解凍した場合に、餅が効果的に加熱され、短時間で柔らかくなる。同時に、冷凍スープに凹部が設けられていることから、電子レンジの加熱時に冷凍スープの中央部のみが凍ったままの状態になることがなく、餅が軟らかくなるのとほぼ同一の時間でスープを解凍して温めることができる。
本発明の実施形態を図面に従って説明する。
本実施形態の冷凍担々餅の製造方法は、まず、担々餅と共に食する担々スープを作製する。担々スープとしては、従来から知られている担々麺のスープを使用することができるが、例えば、次のようなレシピを使用する。
挽き肉を60重量部に対して、ザーサイを30重量部前後、ネギを7重量部、ニンニクを7重量部、そして豆板醤(トウバンジャン)を5重量部の割合で混合攪拌し、これに、醤油を5重量部、味の素、砂糖、酒、香辛料を夫々1重量部、片栗粉を5重量部を調合し十分に混練し、少なくとは55℃以上の高温下で炒める。挽き肉とザーサイを主成分としこれに微量の豆板醤を添加するのが本発明の特色であり、ザーサイの割合は20〜60重量部、ネギとニンニクと豆板醤とを夫々1〜10重量部の範囲内が好ましい。調味料としては、塩・醤油や味の素、砂糖、酒、香辛料、片栗粉、白湯スープなどの調味添加群が選択される。
調理済みのスープを作製した後は、図1(a)のように、中央部に凸部1aを有する冷凍容器1内に、調理済みのスープ2を入れ、冷凍容器1ごと冷凍する。次に、図1(b)のように、冷凍した調理済みのスープ2を冷凍容器1から取り出すことで、中央部に凹部2aが形成された冷凍スープを作製する。冷凍容器1としては、後述する密封容器3とほぼ同形状のものを使用する。それにより、形成された冷凍スープ2を密封容器3内に収納した場合に、冷凍スープ2と密封容器3の内面との間に不要な隙間ができない。
本実施形態では、凹部2aは、冷凍スープ2の下面に設けたが、上面に設けても良い。また、冷凍スープ2をドーナツ状に形成することで、凹部2aが上下を貫通していても良い。
その後、図1(c)のように、保存及び食事用の密封容器3を用意し、その蓋を取り除いた状態で内側に食用油を塗ってから、冷凍スープ2を入れる。この密封容器としては、容器内部に食品を入れたまま電子レンジで加熱することのできる樹脂製、樹脂コーティングをした紙製のものが好ましい。食用油の塗布は本発明において不可欠ではないが、冷凍スープ2が密封容器3の内面に付着することを防止することができる。本実施形態では、冷凍スープ2を密封容器3内に収納する場合、その凹部2aが下に来るようにしているが、逆に凹部2aが上になったドーム型に冷凍スープ2を収納することもできる。
密封容器3内に冷凍スープ2を入れた後は、図1(d)のように、冷凍スープ2の上面に所定の大きさに切った餅4と刻みネギなどの加薬5を載せる。餅4の大きさは、後述する電子レンジの加熱により充分に柔らかくなる大きさとする。この場合、餅と加薬は、それぞれスープとは別に冷凍しておく。餅4は、搗いたままの餅を所定の大きさに切ったものを、直接冷凍スープの上に載せても良いし、搗いた餅を一度焼いて焦げ目を付けた後、冷凍したものをスープの上に載せても良い。更に、常温の搗いた餅や焼いた餅及び常温の加薬を冷凍スープの上に載せてから容器と共に冷却することにより、餅や加薬を冷凍することも可能である。
餅4と加薬5をスープ2の上に載せた後は、図1(e)のように、密封容器3の開口部に蓋6をして、密封する。この蓋としては、樹脂の成形品あるいは樹脂コーティングした紙からなる蓋や、透明フィルムを使用する。また、樹脂や紙の蓋の上から、透明フィルムを被せてもよい。
前記の様にして作製された本実施形態の担々餅は、600Wの電子レンジによって4〜6分程度加熱することで、スープ2を暖めると共に餅4を柔らかくしてから、食べる。この加熱時間は、スープ2の容量、餅4の寸法などによって異なる。
以上の通り、本実施形態は、冷凍スープ2の上部に餅4を載せてはいるが、その陰になる冷凍スープ2に凹部2aができているため、解凍時において餅が邪魔になって冷凍スープが溶けないという問題が解決される。従って、本発明によれば、餅も軟らかく、スープが熱くなった担々餅を得ることができる。特に、従来、餅を担々スープに入れた冷凍食品は存在しなかったが、本実施形態では、加熱温度、味共に優れた冷凍担々餅を製造することができる。
本発明は前記のような実施形態に限定されるものではない。例えば、餅として、丸餅、さいころ状の餅、薄い板状の餅が使用できる。スープは、前記のレシピによるもの以外に、塩味、醤油味を基本としたもののほかに、味噌味、海鮮味、豚骨味などの担々スープを使用できる。また、冷凍した餅や加薬に加えて、小袋に入れた固形、粉末あるいは液体の薬味を密封容器内に収納することもできる。
1…冷凍容器
2…スープ
2a…凹部
3…密封容器
4…餅
5…加薬
6…蓋
2…スープ
2a…凹部
3…密封容器
4…餅
5…加薬
6…蓋
Claims (3)
- 中央部に凸部を有する冷凍容器内に調理済みのスープを入れて、冷凍容器ごと冷凍し、
冷凍した調理済みのスープを冷凍容器から取り出すことで、中央部に凹部が形成された冷凍スープを作製し、
前記冷凍スープを密封容器内に収納し、
所定の大きさの餅と加薬を、冷凍スープの上に載せ、
密封容器の開口部に蓋をして、密封することを特徴とする冷凍担々餅の製造方法。 - 前記凹部が、冷凍スープの上下を貫通していることを特徴とする請求項1記載の冷凍担々餅の製造方法。
- 密封容器内に凹部を有する冷凍スープが収納され、この冷凍スープの上部に所定の大きさの冷凍された餅と冷凍された加薬が載った状態で、密封容器に蓋がされ、冷凍されていることを特徴とする冷凍担々餅。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013051005A JP2014176319A (ja) | 2013-03-13 | 2013-03-13 | 冷凍担々餅 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013051005A JP2014176319A (ja) | 2013-03-13 | 2013-03-13 | 冷凍担々餅 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014176319A true JP2014176319A (ja) | 2014-09-25 |
Family
ID=51697027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2013051005A Pending JP2014176319A (ja) | 2013-03-13 | 2013-03-13 | 冷凍担々餅 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2014176319A (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10201451A (ja) * | 1997-01-22 | 1998-08-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高周波加熱装置用容器入り冷凍スープ |
| JP2008011842A (ja) * | 2006-07-08 | 2008-01-24 | Fukui Yuka | 調理済み冷凍食品の製造方法および調理済み冷凍食品 |
| JP2009132450A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-06-18 | Ain Shokuhin Kk | 容器入り冷凍食品および容器入り冷凍食品の製造方法 |
-
2013
- 2013-03-13 JP JP2013051005A patent/JP2014176319A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH10201451A (ja) * | 1997-01-22 | 1998-08-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高周波加熱装置用容器入り冷凍スープ |
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| ♪力饂飩ならぬ力拉麺♪餅入り坦々麺♪, vol. 公開日 : 2007/01/15, JPN6016046484, pages 2016 - 11, ISSN: 0003451805 * |
| お餅で中華!坦々お餅☆やみつきになる〜〜!? レシピ・作り方, vol. 公開日:2011.01.09, JPN6016046477, pages 2016 - 11, ISSN: 0003451802 * |
| 坦々雑煮 レシピ・作り方, vol. 公開日:2013.01.28, JPN6016046481, pages 2016 - 11, ISSN: 0003451804 * |
| 胡麻坦々もち, 2005-2008年公開, vol. [検索日:2016年11月24日], JPN6016046479, ISSN: 0003451803 * |
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