JP2014171499A - 遊技機 - Google Patents

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鉉 岡村
Yuta Miki
悠太 三木
Norikazu Akao
紀和 赤尾
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Abstract

【課題】誘導レールから遊技領域へ打ち出された遊技球の動作状態を発光体で表示させることで、遊技者の遊技意欲が損なわれることがなく、遊技球の位置狙いを容易に行う。
【解決手段】遊技球発射ハンドル84で弾発力を調節して発射させた遊技球Bを、遊技機10の遊技領域へ導く誘導レール77,78を備えた遊技機であって、誘導レールに導かれた遊技球の通過を検知するように配置した複数の通過検知センサ7001と、打ち出された遊技球の軌道に沿って複数の発光体7002を配置した発光表示部7003と、通過検知センサによって遊技球の通過が検知されたときに、それぞれ対応する位置の各発光体を発光させる制御手段107と、を備えた。
【選択図】図12

Description

本発明は、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりに遊技球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
パチンコ機は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域(遊技盤)を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる遊技機である。そこで、遊技者は発射ハンドルを操作して狙い通りの位置に遊技球が打ち出されるようにする。
遊技者が遊技球の誘導レールから遊技領域の所望の位置へ打ち出す技術について、例えば特許文献1の特開2004−81287の「パチンコ機」が提案されている。
特開2004−81287
しかし、最近のパチンコ機には、遊技機前面ユニットが大きく前方に飛び出した形状になり、ガラス製の窓パネル部にまで覆いかぶさるような構成のものがある。また、ピカピカ光る発光体により遊技球の軌道が見えづらいものがある。
このような遊技機前面ユニットが誘導レールを見づらくして、遊技球発射機構によって打ち出された遊技球が誘導レールから遊技領域(遊技盤)へ進入する状態を確認しづらいという問題を有していた。遊技者にとっては、狙い通りの位置に遊技球が打ち出されているかどうかで不安になりやすかった。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、誘導レールから遊技領域へ打ち出された遊技球の動作状態を発光体で表示させることで、遊技者の遊技意欲が損なわれることがなく、遊技球の位置狙いが容易に行える遊技機を提供することにある。
本発明は、遊技球発射ハンドルで弾発力を調節して発射させた遊技球を、遊技機の遊技領域へ導く誘導レールを備えた遊技機であって、前記誘導レールに導かれた遊技球の通過を検知するように配置した複数の通過検知センサと、打ち出された遊技球の軌道に沿って複数の発光体を配置した発光表示部と、前記通過検知センサによって遊技球の通過が検知されたときに、それぞれ対応する位置の各発光体を所定の方法で発光させる制御手段と、を備えた、ことを特徴とする。
上記構成では、遊技球発射ハンドルで調節された遊技球発射機構により発射された遊技球が誘導レールを通過する際に、各通過検知センサが遊技球の通過を検知し、制御手段が遊技球の通過位置に相当する位置の発光体を点灯、消灯させる。
一実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の構成を示す背面図である。 遊技機ベースユニットの構成を示す正面図である。 遊技盤の構成を示す正面図である。 遊技機ベースユニットの構成を示す背面図である。 遊技機前面ユニットの構成を示す背面図である。 裏パックユニットの構成を示す正面図である。 裏パックユニットの構成を示す分解斜視図である。 実施例1のパチンコ機における誘導レールと遊技盤を示す正面図である。 発光表示部と通過検知センサを示す概略正面図である。 発光表示部の変形例を示す概略正面図である。 発光表示部を遊技機前面ユニットに取り付けた状態を示す遊技機の全体斜視図である。 パチンコ機の主制御装置の一例を示すブロック図である。 発光表示部の発光体の点灯・消灯の動作状態を示す説明図であり、(a)は誘導レールの始端側、(b)は誘導レールの途中、(c)は誘導レールの終端側をそれぞれ点灯・消灯させた状態である。 発光表示部の発光体の点灯・消灯の動作状態を示す説明図であり、(a)は誘導レールの始端側、(b)は誘導レールの終端側、(c)は誘導レールの途中をそれぞれ点灯・消灯させた状態である。 通過検知センサの拡大断面図を示し、(a)は外レール部に通過検知センサを取り付けた状態であり、(b)は外レール部に開けた穴から通過検知センサをレール側に突き出した状態である。 発光表示部の発光体を偏在配置した変形例を示す正面図である。 実施例2のパチンコ機10の発光表示部7003を示すものであり、(a)は全体正面図、(b)は誘導レール77,78の拡大横断面図である。 実施例2の変形例であり、内レール部に発光表示部と共に通過検知センサ7001を設けた状態の拡大横断面図である。 実施例3のパチンコ機に透明な遊技盤を設けた状態を示すものであり、(a)は全体正面図、(b)は誘導レールの拡大横断面図である。 実施例3の変形例を示す誘導レールの拡大横断面図である。 透光性又は透明な遊技盤の裏面側に取り付ける発光表示部と発光体7002の変形例を示す概略正面図である。 実施例4のパチンコ機による報知発光体の作用を説明するフロー図である。 実施例5のパチンコ機における誘導レールと遊技盤を示す正面図である。 速度検知センサと遊技球発射機構との位置関係を示す概略正面図である。 発光表示部の変形例を示す概略正面図である。 パチンコ機の主制御装置の一例を示すブロック図である。 第1・第2速度検知センサの取付位置の変形例を示す拡大正面図である。 発光表示部の発光体の点灯・消灯の動作状態を示す説明図であり、(a)は誘導レールの始端側、(b)は誘導レールの途中、(c)は誘導レールの終端側をそれぞれ点灯・消灯させた状態である。 発光表示部の発光体の点灯・消灯の動作状態を示す説明図であり、(a)は誘導レールの始端側、(b)は誘導レールの終端側、(c)は誘導レールの途中をそれぞれ点灯・消灯させた状態である。 実施例6のパチンコ機の発光表示部を示すものであり、(a)は全体正面図、(b)は誘導レールの拡大横断面図である。 実施例7のパチンコ機に透明な遊技盤を設けた状態を示すものであり、(a)は全体正面図、(b)は誘導レールの拡大横断面図である。 透光性又は透明な遊技盤の裏面側に取り付ける発光表示部と発光体の変形例を示す概略正面図である。 実施例8のパチンコ機による報知発光体の作用を説明するフロー図である。 実施例9のパチンコ機における誘導レールと遊技盤を示す正面図である。 遊技球発射ハンドルと遊技球発射機構との遊技球の打ち出し機構を示す概略正面図である。 パチンコ機の主制御装置の一例を示すブロック図である。 発光表示部7003の変形例を示す概略正面図である。 発光表示部の発光体の点灯・消灯の動作状態を示す説明図であり、(a)は誘導レールの始端側、(b)は誘導レールの途中、(c)は誘導レールの終端側をそれぞれ点灯・消灯させた状態である。 発光表示部の発光体の点灯・消灯の動作状態を示す説明図であり、(a)は誘導レールの始端側、(b)は誘導レールの終端側、(c)は誘導レールの途中をそれぞれ点灯・消灯させた状態である。 実施例10のパチンコ機の発光表示部を示すものであり、(a)は全体正面図、(b)は誘導レールの拡大横断面図である。 実施例11のパチンコ機に透明な遊技盤を設けた状態を示すものであり、(a)は全体正面図、(b)は誘導レールの拡大横断面図である。 透光性又は透明な遊技盤の裏面側に取り付ける発光表示部と発光体の変形例を示す概略正面図である。 実施例12のパチンコ機による報知発光体の作用を説明するフロー図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明のパチンコ機10の遊技機主部21と外枠11とが嵌合した状態を示す斜視図である。図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。図4はパチンコ機10の背面図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部21とを有する。
<遊技機10の全体構成>
外枠11は、図1及び図4に示すように、板材12〜15を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。外枠11を構成する板材12〜15は、左右の板材12,13がアルミなどの金属製となっており、上下の板材14,15が木製となっている。パチンコ機10は、外枠11の上下の板材14,15を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
上記のように左右の板材12,13を金属製とすると共に上下の板材14,15を木製とすることで、島設備への固定を可能としつつ外枠11の補強を行うことができる。なお、外枠11の構成は上記のものに限定されることはなく、全ての板材12〜15を木製としてもよく、全ての板材12〜15を金属製としてもよい。また、板材12〜15の全部又は一部を合成樹脂製としてもよい。
外枠11の左側の板材12には、その上下の各端部に支持金具17,18が取り付けられている。これら支持金具17,18に支持させるようにして、図2及び図3に示すように、遊技機主部21が外枠11に対して回動可能に取り付けられている。本発明は、これら支持金具17,18に遊技機主部21を着脱自在に取り付ける構造になる。
遊技機主部21は、図2及び図3に示すように、遊技機ベースユニット(本体枠又は内枠)22と、その遊技機ベースユニット22の前方に配置される遊技機前面ユニット(前面扉又は前枠)23と、遊技機ベースユニット22の後方に配置される裏パックユニット24とを備えている。遊技機主部21のうち遊技機ベースユニット22が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として遊技機ベースユニット22が前方へ回動可能(開閉可能)とされている。
遊技機ベースユニット22は、外枠11の開口全体を覆う大きさを有しており、その背面側であって回動先端側には施錠装置31が取り付けられている。施錠装置31は長尺状の連動杆32を備えており、当該連動杆32には上下一対の鉤金具33が設けられている。外枠11に対して遊技機ベースユニット22を閉鎖した際には、鉤金具33が外枠11の右側の板材13に設けられた受け金具34に係止され、施錠装置31により施錠状態とされるようになっている。また、遊技機ベースユニット22にはシリンダ錠35(図1参照)が設けられており、シリンダ錠35の操作によって連動杆32を上方向又は下方向のうち予め定められた方向に移動させると、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の施錠状態が解除される。
遊技機ベースユニット22には、図2に示すように、遊技機前面ユニット23が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として前方へ回動可能(開閉可能)とされている。また、遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、裏パックユニット24が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として後方へ回動可能(開閉可能)とされている。
次に、遊技機ベースユニット22、遊技機前面ユニット23及び裏パックユニット24のそれぞれについて詳細に説明する。
<遊技機ベースユニット22>
図5は遊技機ベースユニット22の正面図である。図6は遊技機ベースユニット22に搭載された遊技盤61の正面図である。図7は遊技機ベースユニット22の背面図である。なお、図5では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
先ず、遊技機ベースユニット22の構成について詳細に説明する。
遊技機ベースユニット22は、図5に示すように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース41を主体に構成されている。樹脂ベース41の中央部には略楕円形状の窓孔51が形成されている。樹脂ベース41にはその後方から遊技盤61が着脱可能に取り付けられている。詳細には、樹脂ベース41の裏面には、図7に示すように、複数(本実施の形態では4箇所)の固定金具52〜55が設けられており、これら固定金具52〜55によって遊技盤61は後方へ脱落しないように固定されている。固定金具52〜55は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。
図5に示すように、樹脂ベース41における窓孔51の下方には、遊技球発射機構80が取り付けられている。遊技球発射機構80は、例えば電磁式のソレノイドから成る発射装置8001と、発射レール8002と、球送り機構8003とから成り、発射装置8001への電気的な信号の入力により発射装置8001の出力軸(プランジャ8006)が発射方向に移動し、球送り機構8003によって発射レール8002上に置かれた遊技球を遊技領域(遊技盤61)に向けて打ち出す。発射装置8001への電気的な信号の入力は、遊技機前面ユニット23の下部に設けられた、本発明の遊技球発射ハンドル84(図1等参照)が操作されることに基づいて発生する。
次に遊技機ベースユニット22に搭載される遊技盤61について説明する。
遊技盤61は合板より成り、遊技盤61の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース41の窓孔51を通じて遊技機ベースユニット22の前面側に露出した状態となっている。
図6に示すように、遊技盤61には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成され、各開口部には一般入賞口62、可変入賞装置63、上始動口64、下始動口65、スルーゲート66、可変表示ユニット67及びアウト口68等がそれぞれ設けられている。このうち、可変入賞装置63、上始動口64、下始動口65、可変表示ユニット67及びアウト口68は、遊技盤61の左右方向の中央において上下方向に並べて設けられており、上から可変表示ユニット67、上始動口64、下始動口65及びアウト口68の順となっている。また、一般入賞口62は、遊技盤61の下部において、左側に3個及び右側に1個の合計4個設けられている。ちなみに、遊技盤61の左側は遊技機前面ユニット23の回動基端側に相当し、遊技盤61の右側は遊技機前面ユニット23の回動先端側に相当する。
一般入賞口62、可変入賞装置63、上始動口64及び下始動口65に遊技球が入球すると、それが検知スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。具体的には、一般入賞口62に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として10個の遊技球が払い出され、可変入賞装置63に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として15個の遊技球が払い出され、上始動口64に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として3個の遊技球が払い出され、下始動口65に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として4個の遊技球が払い出される。
各種入賞口等に入らなかった遊技球は、後述する内レール部77によって集められ、内レール部77の最下部に設けられたアウト口68を通って遊技領域から排出される。その他に、遊技盤61には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘69が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)や内レール部77および外レール部78が配設されている。
可変表示ユニット67は、遊技盤61の略中央部上方に形成された略円形の開口部に取り付けられる図柄表示装置71と、開口部の周縁に図柄表示装置71を囲むようにして配設されたセンターフレーム72を備えている。
図柄表示装置71は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置であり、後述する表示制御装置101により、いずれかの始動口64,65への入賞をトリガとして図柄を可変表示するように制御されている。図柄表示装置71には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。なお、図柄表示装置71は、CRT,ドットマトリックス,7セグメント等その他のタイプにより表示画面を構成したものであってもよい。
また、センターフレーム72の上部には、第1特定ランプ部73及び第2特定ランプ部74が、センターフレーム72の上部及び下部には保留ランプ部75,76がそれぞれ設けられている。下側の保留ランプ部75は、図柄表示装置71及び第1特定ランプ部73に対応しており、遊技球が始動口64,65を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ部75の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上側の保留ランプ部76は、第2特定ランプ部74に対応しており、遊技球がスルーゲート66を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ部76の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
第1特定ランプ部73では、上始動口64への入賞をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には大当たりが発生する。また、第2特定ランプ部74では、遊技球のスルーゲート66の通過をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には下始動口65に付随する電動役物65aが所定時間だけ開放状態となる。
ちなみに、下始動口65は、開閉手段としての電動役物65aが開放状態の場合に入球が可能となり、閉鎖状態の場合に入球が不可となる。なお、これに限定されることはなく、電動役物65aが開放状態の場合に入球し易くなり、閉鎖状態の場合に入球しがたくなる構成としてもよい。
可変入賞装置63は、開閉手段としての開閉扉63aが通常は遊技球が入球できない又は入球しがたい閉鎖状態になっており、大当たりの際に遊技球が入球しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。可変入賞装置63の開放態様としては、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置63が繰り返し開放されるものが一般的である。
遊技盤61の周縁部分には、略円弧状の内レール部77と外レール部78とが取り付けられており、これら内レール部77と外レール部78とにより誘導レールが構成され、上述した遊技球発射機構80から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。また、図5に示すように、樹脂ベース41の窓孔51の右上部には返しゴム79が設けられており、所定以上の勢いで発射された遊技球は返しゴム79に当たり、遊技領域の中央寄りに跳ね返されるようになっている。この場合、返しゴム79はその遊技球が当たる面が遊技領域の中央側に向けて傾斜させて形成されているため、遊技領域の中央に向けた遊技球の跳ね返しが良好に行われるようになっている。
遊技機ベースユニット22が遊技機前面ユニット23を支持する機構について、図5等に基づいて説明する。
遊技機ベースユニット22の樹脂ベース41の前面における回動基端側には、その上端部及び下端部に支持金具42,43が取り付けられている。これら支持金具42,43に対して遊技機前面ユニット23が支持されていることで当該遊技機前面ユニット23が遊技機ベースユニット22に対して前方に回動可能となっている。また、樹脂ベース41の前面における回動先端側には、遊技機前面ユニット23の背面に設けられた鉤金具44(図2参照)を挿入するための挿入孔45が上下方向に離間させて複数設けられている。遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23を閉鎖した状態では、遊技機前面ユニット23の鉤金具44が挿入孔45内に入り込み、当該鉤金具44は上述した施錠装置31(図3参照)に係止される。これにより、遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23が施錠された状態となる。この施錠状態はシリンダ錠35の操作によって施錠装置31の連動杆32を、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の解錠を行う場合とは反対側に移動させることで解除される。
次に、遊技機ベースユニット22の背面構成について図7を用いて詳細に説明する。
樹脂ベース41の背面における回動先端側には既に説明した施錠装置31が設けられている。また、樹脂ベース41の中央には上記のとおり遊技盤61が取り付けられている。
遊技盤61の中央に配置された可変表示ユニット67(図6参照)には、図3及び図7に示すように、センターフレーム72(図6参照)を後方から覆う合成樹脂製のフレームキャップ100が後方に突出させて設けられており、フレームキャップ100に対して後側から上述した図柄表示装置71が取り付けられていると共に、その図柄表示装置71を駆動するための表示制御装置101が取り付けられている。これら図柄表示装置71及び表示制御装置101は前後方向に重ねて配置され(図柄表示装置71が前、表示制御装置101が後)、さらにその後方に音声ランプ制御装置103が搭載されている。音声ランプ制御装置103は、音声ランプ制御装置103と、取付台104とを具備する構成となっており、取付台104上に音声ランプ制御装置103が装着されている。
音声ランプ制御装置103は、後述する主制御装置からの指示に従い音声やランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックスに収容されて構成されている。
遊技盤61の背面であって可変表示ユニット67の下方には、主制御装置ユニット105が搭載されている。主制御装置ユニット105は、合成樹脂製の取付台106を有し、取付台106に主制御装置107が搭載されている。主制御装置107は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる第1基板ボックス108に収容されて構成されている。なお、当該基板ボックス108には、後述するように当該基板ボックスの開放痕跡手段としてかしめ部材や封印シールが設けられていると共に、取付台106に対する主制御装置107の離脱痕跡手段としてかしめ部材が設けられている。なお、ここで基板ボックス(第1基板ボックス)108と称しているが、後述するように基板ボックス148,149が複数存在するので、それぞれ区別するために便宜的に用いた。その順番以外に何ら意味合いを持つものではない。
遊技盤61の背面における主制御装置ユニット105により覆われた領域には、図示しない集合板ユニットが設けられている。集合板ユニットには、各種入賞口に入賞した遊技球を回収するための遊技球回収機構や、各種入賞口等への遊技球の入賞を検知するための入賞検知センサなどが設けられている。遊技球回収機構にて回収された遊技球は後述する排出通路を介してパチンコ機10外部に排出される。また、入賞検知センサは主制御装置107と電気的に接続されており、遊技球の入賞を検知した場合の検知信号は主制御装置107にて入力される。
遊技機ベースユニット22が裏パックユニット24を支持する機構について説明する。
樹脂ベース41の背面における回動基端側(図7の右側)には、軸受け金具111,112,113が取り付けられている。軸受け金具111〜113は上下に離間させて3個設けられている。なお、軸受け金具111〜113の数は任意であり、2個であってもよく、4個以上であってもよい。遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、これら軸受け金具111〜113に対して軸支させて裏パックユニット24が取り付けられている。裏パックユニット24により、可変表示ユニット67の全部及び主制御装置ユニット105の一部が後方から覆われており、裏パックユニット24を開放させない限り可変表示ユニット67及び主制御装置ユニット105を樹脂ベース41から取り外すことができないようになっている。
樹脂ベース41の背面には、図3及び図7に示すように、裏パックユニット24を遊技機ベースユニット22に固定するための固定金具115が設けられている。固定金具115は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。また、図7に示すように、樹脂ベース41の背面には締結孔部116が形成されており、当該締結孔部116に対して裏パックユニット24に設けられた後述する締結具117(図9参照)を締結させることによっても裏パックユニット24が遊技機ベースユニット22に固定される。
<遊技機前面ユニット23>
遊技機前面ユニット23の構成について図1に基づいて説明する。
遊技機前面ユニット23は遊技機ベースユニット22の前面側全体を覆うようにして設けられている。遊技機前面ユニット23には、上記遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円形状の窓パネル部91が設けられている。窓パネル部91の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓パネル部91の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部92が設けられている。環状電飾部92では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部92の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部93が設けられている。また、窓パネル部91の左上方及び右上方には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部94が設けられている。
遊技機前面ユニット23には、窓パネル部91の下方に、手前側へ膨出した第1膨出部95と第2膨出部96とが上下に並設されている。
第1膨出部95内側には、上方に開口した上皿95aが設けられている。上皿95aは、第1払出口231より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら下流側(本実施の形態では右側)の遊技球発射機構80へ導く機能を有する球受皿である。
第1膨出部95の上面右側(上皿95aの下流側)には、奥側に上皿球抜きスイッチ232が、手前側に貸球操作部233がそれぞれ配設されている。上皿球抜きスイッチ232は、上皿95aに貯留された遊技球を排出するために操作されるものである。
貸球操作部233には、球貸しボタン234と、返却ボタン235とが設けられている。球貸しボタン234は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタン235は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、球貸しボタン234及び返却ボタン235とからなる貸球操作部233は、第1膨出部95の上方にも設けられている。
また、球貸しボタン234と返却ボタン235との間に、遊技者により操作可能なプッシュ式の演出スイッチ236が設けられている。演出スイッチ236には図示しないランプが内蔵されており、選択操作が有効とされる状況下ではランプが点灯表示され、選択操作が無効とされる状況下ではランプが消灯表示されるようになっている。そして、当該ランプが点灯表示されている状況下で演出スイッチ236を操作された場合、後述する図柄表示装置71の表示モードが変更されるようになっている。
第1膨出部95と同様に、第1膨出部95の下方に手前側へ膨出するように設けられている第2膨出部96内側にも、上方に開口した下皿96aが設けられている。下皿96aは、第2払出口237より払い出された遊技球を一旦貯留するための球受皿である。下皿96aには、例えば、上皿95aにて遊技球が余剰となった場合には、下皿球抜きスイッチ233が操作され、上皿95aに貯留された遊技球が第2払出口237より排出されるようになっている。
第2膨出部96前面側には、下皿96aに貯留された遊技球を下方に排出するための上球抜きスイッチ238が設けられている。また、第2膨出部96の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル84が設けられている。遊技球発射ハンドル84は、板材12の背面側に設けられた遊技球発射機構80(図5参照)に連結されており、上皿95aに貯留された遊技球は、遊技者が遊技球発射ハンドル84を回転させることにより、遊技盤61に形成された遊技領域に向けて発射される。
図8は遊技機前面ユニット23の背面図である。
遊技機前面ユニット23の背面における回動基端側(図8の右側)には、その上端部及び下端部に突起軸97,98が設けられている。これら突起軸97,98は遊技機ベースユニット22に対する組付機構を構成する。また、遊技機前面ユニット23の背面における回動先端側(図8の左側)には、上述した鉤金具44が上下方向に複数並設されている。
また、遊技機前面ユニット23の背面には、図8に示すように、前面側通路ユニット271が取り付けられている。前面側通路ユニット271は、合成樹脂により成形されており、上皿95aに通じる前扉側上皿通路と、下皿96aに通じる前扉側下皿通路とが形成されている。
<裏パックユニット24>
裏パックユニット24の構成について詳細に説明する。
図9は裏パックユニット24の正面図である。図10は裏パックユニット24の分解斜視図である。
裏パックユニット24は、当該裏パックユニット24の上部及び中央部分を構成する第1裏パックユニット121と、当該第1裏パックユニット121に連続させて設けられ裏パックユニット24の下部を構成する第2裏パックユニット141とを備えている。第1裏パックユニット121にはその下部に開口部122が形成されており、第2裏パックユニット141の上部は当該開口部122の下縁部分を構成している。
第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141には、図9に示すように、それぞれ軸金具123,139が設けられており、それら軸金具123,139はそれぞれ個別に遊技機ベースユニット22の軸受け金具111〜113(図7参照)に支持されている。これにより、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とは、遊技機ベースユニット22に対してそれぞれ個別に回動可能となっている。
ここで、上記のとおり、第2裏パックユニット141はその上部が第1裏パックユニット121の開口部122の下縁部分を構成しており、当該下縁部分において、第1裏パックユニット121がパチンコ機10前方となるようにして第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが前後に重なっている。したがって、第1裏パックユニット121を遊技機ベースユニット22に対して閉鎖した状態で第2裏パックユニット141を開放させることはできるが、第2裏パックユニット141を閉鎖した状態で第1裏パックユニット121を開放させることはできない。なお、これに限定されることはなく、開閉の関係が第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とで逆であってもよく、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが相互に干渉することなく開閉可能な構成であってもよい。さらには、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが一体化され個別に開閉できない構成としてもよい。
次に、第1裏パックユニット121の構成について詳細に説明する。
第1裏パックユニット121は、裏パック124を備えており、当該裏パック124に対して、払出機構部125が取り付けられている。裏パック124は透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部125などが取り付けられるベース部126と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護キャップ部127とを有する。保護キャップ部127は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット67を囲むのに十分な大きさを有する。
ベース部126には、その右上部に外部端子板131が設けられている。外部端子板131には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。また、ベース部126には上述した第1裏パックユニット121の軸金具123が設けられている。
ベース部126には、保護キャップ部127を迂回するようにして払出機構部125が配設されている。払出機構部125は、タンク132と、タンクレール133と、上下通路ユニット134とを備えている。タンク132は上方に開放されており、裏パック124の最上部に設けられている。タンク132には遊技ホールの島設備から遊技球が逐次補給される。タンクレール133は、タンク132の下方において当該タンク132に連結されており、下流側に向けて緩やかに傾斜している。当該タンクレール133の下流部に連結させて上下通路ユニット134が設けられている。上下通路ユニット134は上下方向に延びており、その途中位置に払出装置135が設けられている。また、上下通路ユニット134の下流側には、球受け部、裏パック側通路部、本体側通路部及び前面側通路部が設けられており、前面側通路部は上皿95a及び下皿96aに連通されている。
つまり、タンク132と、上皿95a及び下皿96aの受け皿との間には、タンクレール133、上下通路ユニット134、球受け部、裏パック側通路部、本体側通路部及び前面側通路部からなる誘導通路部が設けられており、タンク132に貯留されている遊技球は当該誘導通路部を通じて上皿95a又は下皿96aに払い出される。なお、上下通路ユニット134の構成、及びそれよりも下流側の構成については後に詳細に説明する。
払出機構部125には、裏パック基板136が設置されている。裏パック基板136には、例えば交流24ボルトの主電源が供給され、電源スイッチ137の切替操作により電源ON又は電源OFFとされるようになっている。
次に、第2裏パックユニット141の構成について詳細に説明する。
第2裏パックユニット141は、排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とを備えている。排出通路盤142は第2裏パックユニット141の前側を構成し、制御装置集合ユニット143は第2裏パックユニット141の後側を構成している。そして、これら排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とが前後に組み付けられて第2裏パックユニット141が構成されている。
排出通路盤142は、制御装置集合ユニット143と対向する面に後方に開放された排出通路144が形成されており、当該排出通路144の開放部は制御装置集合ユニット143によって塞がれている。排出通路144は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、上述した各種入賞口等から排出通路144に導出された遊技球は当該排出通路144を通ることでパチンコ機10外部に排出される。
制御装置集合ユニット143は、横長形状をなす取付台145を有し、取付台145に払出制御装置146と電源及び発射制御装置147とが搭載されている。これら払出制御装置146と電源及び発射制御装置147とは、払出制御装置146がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置146は、第2基板ボックス148内に払出装置135を制御する払出制御基板が収容されている。なお、払出制御装置146から払出装置135への払出指令の信号は上述した裏パック基板136により中継される。また、払出制御装置146には状態復帰スイッチ148aが設けられている。例えば、払出装置135における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ148aが押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。
電源及び発射制御装置147は、第3基板ボックス149内に電源及び発射制御基板が収容されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル84の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、電源及び発射制御装置147にはRAM消去スイッチ149aが設けられている。本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチ149aを押しながら電源を投入すると、RAMデータが初期化されるようになっている。
<通過検知センサ7001の構成>
図11は実施例1のパチンコ機10における誘導レールと遊技盤61を示す正面図である。図12は発光表示部7003と通過検知センサ7001を示す概略正面図である。
実施例1のパチンコ機10は、図11に示すように、遊技盤61上に遊技球(図示せず)を遊技領域に誘導する誘導レールを形成する内レール部77、外レール部78が円弧状に取り付けられている。遊技盤61の内レール部77、外レール部78の内側(遊技領域)には、上述したように種々の盤面部品、例えば図柄表示装置71、大入賞口63、この大当たりのトリガとなる始動口64,65、一般入賞口62、ランプ等が設けられている。
実施例1のパチンコ機10の外レール部78には、図12に示すように多数の通過検知センサ7001が取り付けられている。この通過検知センサ7001は、遊技球発射機構80によって打ち出された遊技球の通過を外レール部78の始端側(遊技球発射機構80側)から外レール部78の終端側(遊技領域(遊技盤61)への進入部側)で検知するセンサである。例えば、この通過検知センサ7001は誘導レールに1.5cmの等間隔に複数個取り付けられている。この1.5cm間隔は一例であってこの数値に限定されない。通過検知センサ7001の個数も図示例の数に限定されない。
通過検知センサ7001は、外レール部78の左側に一列に取り付けられている。各通過検知センサ7001は、その検知方向を内レール部77と外レール部78の間を通過する遊技球に向けるように配置する。このとき、各通過検知センサ7001は遊技球の通過の邪魔にならず、かつその通過状態を的確に検知する必要がある。また、通過検知センサ7001を遊技盤61の裏面において、内レール部77と外レール部78の間に位置するように所定間隔毎に配置することも可能である。
この通過検知センサ7001としては、例えば非接触で検出物体(遊技球)が近づいたことを検知する近接センサを用いた。即ち、検出コイルより高周波磁界を発生させ、この磁界に検出物体(金属製の遊技球)が近づくと(通過すると)電磁誘導により、検出物体に誘導電流(渦電流)が流れ、この電流によって検出コイルのインピーダンスが変化、発振が停止することで検出する近接センサを用いた。本発明でこのような近接センサを用いたのは、非接触で検出でき、遊技球と通過検知センサ7001に損傷を及ぼすことがなく、無接点出力(電気的接点)によるために長寿命のセンサだからである。特に、応答速度が速いために早い速度で打ち出される遊技球の通過を検知すると同時に該当する位置の発光体7002を個々に点灯・消灯させることができるからである。
通過検知センサ7001は、電磁誘導を利用した高周波発振型、磁石を用いた磁気型、静電容量の変化を利用した静電容量型等の近接センサに限定されない。非接触で検知でき、検出物体やセンサに損傷を及ぼさず、応答速度が速いものであれば、その他の近接センサを用いることができる。更に、近接センサでなくその他の構成のセンサ、例えば、透過型、反射型の光電センサ等を用いることも可能である。
<発光体7002の配置状態1>
発光表示部7003は、図12に示すように、誘導レールを構成する内レール部77側に、LED等の発光体7002が円弧状に一列に取り付けられたものである。このように内レール部77に沿って発光体7002を一列に取り付けた発光表示部7003では、順次点灯し消灯する発光体7002が外レール部78と内レール部77間を通過する遊技球の動き(軌道)に沿っているので、遊技者は遊技球発射ハンドル84を正確に調節することができる。そこで、この発光体7002の取り付け個数は通過検知センサ7001と同じ個数が望ましい。例えば、通過検知センサ7001が誘導レールに1.5cmの等間隔に複数個取り付けられているときは、この発光体7002も1.5cmの等間隔に同数個取り付ける。但し、この1.5cm間隔と個数も図示例の数に限定されない。
図示例の発光表示部7003は、加撓性を有する合成樹脂製の細い板状の部材に所謂LED、発光チップ、発光素子などの発光体7002を埋め込んだものである。このように構成すれば、内レール部77又は外レール部78の湾曲面に沿って取り付けることができ、配線も容易になる。勿論、剛性を有する湾曲形状に形成した合成樹脂材に発光体7002を並べたものでもよい。あるいは、遊技盤61に直接多数の発光体7002を並べてもよい。
発光表示部7003は、誘導レールを構成する外レール部78には各通過検知センサ7001の側に、例えば相応するLED等の発光体7002を円弧状に並列するように取り付けることも可能である。また、この発光表示部7003に発光体7002と通過検知センサ7001を一緒に並べたものでもよい。
<発光体7002の配置状態2>
図13は発光表示部7003の変形例を示す概略正面図である。
発光表示部7003の配置の変形例では、図13に示すように、内レール部77に沿って円弧状に取り付けられた発光表示部7003に連続するように、更に複数個の発光体7002を遊技盤61の上方位置において円弧状に取り付けた。この円弧状の形状は打ち出された遊技球の軌道に沿う形状である。この内レール部77の上端から先に取り付けた発光体7002は、遊技盤61の盤面に埋め込むように取り付けた。勿論発光体7002は遊技盤61の盤面と面一に取り付ける。遊技球の遊技盤61上の通過、落下の邪魔にならないようにするためである。
<発光表示部7003を遊技機前面ユニット23に配置>
図14は発光表示部7003を遊技機前面ユニット23に取り付けた状態を示す遊技機の全体斜視図である。
遊技機前面ユニット23が大きく前方に飛び出し、かつガラス製の窓パネル部91にまで覆いかぶさる構成のパチンコ機10がある。このような形状のパチンコ機10では、内レール部77又は外レール部78に発光表示部7003を取り付けても、発光体7002の点灯・消灯状態を明確に把握できない。このような構成のパチンコ機10では、その遊技機前面ユニット23の表面側の遊技者が見えやすい位置に発光表示部7003を取り付ける。勿論この発光表示部7003は、誘導レール77,78の湾曲形状に沿って、発光体7002を遊技機前面ユニット23に取り付けたものである。
発光体7002が遊技機前面ユニット23に取り付けられた発光表示部7003では、内レール部77、外レール部78が遊技機前面ユニット23で隠れているときに、この発光表示部7003の遊技球の通過位置に相当する発光体7002を順次点灯させることにより、遊技球の動作状態を容易に把握することができる。
図15はパチンコ機10の主制御装置の一例を示すブロック図である。
パチンコ機10は、上述したように一般入賞口62、大入賞口(可変入賞装置)63、上始動口64及び下始動口65に遊技球が入球すると、それが検知スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。通過検知センサ7001は主制御装置107と電気的に接続されており、遊技球の入賞を検知した場合の検知信号は主制御装置107にて入力される。更に、本実施例の主制御装置107による制御は、遊技球の通過を検知する複数の通過検知センサ7001によりそれぞれの発光体7002を点灯、消灯、点滅させる。
なお、図示例では、通過検知センサ7001による発光体7002(発光表示部7003)の点灯、消灯、点滅等の動作を主制御装置107により制御している構成を示している。しかし、この主制御装置107に限定されず、音声ランプ制御装置103などのサブ制御装置で制御することも可能である。
主制御装置107は、遊技球発射機構80等(パチンコ機10全般)を制御する装置であり、入力ポート107a、CPU107b、ROM107c、RAM107d及び出力ポート107e等を備えている。
この主制御装置107には、入賞球検出スイッチ、通過検知センサ7001が接続されている。主制御装置107の入力ポート107aは、入賞球検出スイッチとこの通過検知センサ7001の信号を受け、CPU107bに与える。
CPU107bは、ROM107cに格納された制御プログラムを読み込み、このプログラムを、RAM107dを作業エリアとして用いて実行することにより、各種演算・処理を行う。
例えばCPU107bは、入賞球を検出すると、出力ポート107eを介して図柄制御装置77、音声ランプ制御装置103に制御コマンドを出力し、入賞に対応した演出処理を行う。賞球払出制御装置へも制御コマンドを出力し、入賞に対応した賞球払出処理などを行う。
更にCPU107bは、通過検知センサ7001の信号に基づいて発光駆動装置107fを制御する。発光駆動装置107fは、相応する位置にある発光表示部7003に取り付けた発光体7002の点灯・消灯の制御を行う。すなわちCPU107bは、通過検知センサ7001で通過する遊技球を検知し、その該当する位置の発光体7002を順次点灯、消灯、点滅させるように制御する。
<発光表示部7003の動作状態1>
図16は発光表示部7003の発光体7002の点灯・消灯の動作状態を示す説明図であり、(a)は誘導レール77,78の始端側、(b)は誘導レール77,78の途中、(c)は誘導レール77,78の終端側をそれぞれ点灯・消灯させた状態である。
このように構成した通過検知センサ7001は、遊技球発射ハンドル84で調節された遊技球発射機構80により発射された遊技球が誘導レール(内レール部77と外レール部78)の間を通過する際に、各通過検知センサ7001が遊技球の通過を検知する。この通過を検知し、遊技球の通過位置に相当する発光体7002を順次点灯させる。そこで、図16(a)に示すように、遊技球が誘導レールの始端側(遊技球発射機構80側)を通過することを通過検知センサ7001が検知し、この位置にある発光表示部7003の発光体7002を点灯させ、直ぐに消灯させる。隣接する次の通過検知センサ7001が遊技球を検知したときに、この位置にある発光体7002を点灯させ、消灯させる。これらは上述した主制御装置107で制御する。
図16(b)に示すように、遊技球が内レール部77と外レール部78の間を通過する際にも、同様に遊技球の通過を通過検知センサ7001が検知したら、この位置にある発光表示部7003の発光体7002を点灯させ、消灯させながら順次隣接する発光体7002を点灯・消灯させる。
最後に、図16(c)に示すように、遊技球が誘導レール(内レール部77と外レール部78)の終端側(遊技領域(遊技盤61)への進入部側)を通過する際にも、遊技球の通過を通過検知センサ7001が検知したら、この位置にある発光表示部7003の発光体7002を点灯させ、消灯させながら順次隣接する発光体7002を点灯・消灯させる。その後は遊技球は遊技領域に到達し、遊技者からよく見える位置を流下するので、発光体による表示は必要なくなる。
<発光表示部7003の動作状態2>
図17は発光表示部7003の発光体7002の点灯・消灯の動作状態を示す説明図であり、(a)は誘導レール77,78の始端側、(b)は誘導レール77,78の終端側、(c)は誘導レール77,78の途中をそれぞれ点灯・消灯させた状態である。
図17は遊技球発射機構80により発射された遊技球の速度が遅いため、遊技球が誘導レール(内レール部77と外レール部78)から遊技領域へ進出することができない状態を示す。このような遊技球の動作についても各通過検知センサ7001が検知し、この位置にある発光表示部7003の発光体7002を点灯させ、直ぐに消灯させる。図17(b)に示すように、遊技球は誘導レール(内レール部77と外レール部78)の途中で逆戻りし、図17(c)に示すように、内レール部77を落下したことを発光体7002の点灯・消灯で遊技者に知らせることができる。
発光体7002を順次点灯・消灯動作させ、遊技球の移動(打ち出し)状態を容易に確認することにより、遊技者は、大当りを含め、より多くの賞球を得るため、始動口64,65(図11参照)への入球を狙うことができる。例えば、始動口64,65を狙い易い位置、いわゆる「ブッコミ狙う位置」に遊技球を打ち出す。このとき、内レール部77、外レール部78が遊技機前面ユニット23で隠れているときでも、遊技球の通過位置に相当する発光体7002を順次点灯させることにより、遊技球の位置を容易に把握することができるので、所望の位置に遊技球を発射させることができる。
即ち、遊技者は、遊技領域中の始動口64,65に最も入賞しやすい位置、例えば図11の矢視線P1の釘位置に向けて集中して遊技球を打ち出すことができる。具体的には遊技球発射ハンドル84を回動操作しながらP1の釘位置に向けて遊技球を数個打ち出し、P1の釘位置に遊技球が集中するようになったところで、その操作角になるように遊技球発射ハンドル84を保持する。以後は、遊技球発射ハンドル84をその操作角に保持したまま、遊技球を打ち出していき、遊技意欲を減殺させない。
図18は通過検知センサ7001の拡大断面図を示し、(a)は外レール部78に通過検知センサ7001を取り付けた状態であり、(b)は外レール部78に開けた穴から通過検知センサ7001をレール側に突き出した状態である。
通過検知センサ7001は遊技球Bの通過の邪魔をせず、かつその通過状態を的確に検知する必要がある。そこで、図18に示すように、遊技盤61面に立ち上げるように取り付けた外レール部(78の基礎部分(取付部分))に複数の通過検知センサ7001を配置することもできる。この部分であれば、球体の遊技球Bは接触することはない。通過検知センサ7001と遊技球Bとが最も接近する位置でもあり、その通過を的確に検知することができる。
<発光表示部7003の発光体7002を偏在配置した変形例>
図19は発光表示部7003の発光体7002を偏在配置した変形例を示す正面図である。
発光表示部7003の発光体7002は、必ずしも等間隔に配置する必要はない。図19の変形例に示すように、発光体は、誘導レール77,78の上部側(X)に取り付ける個数は下部側(Y)に取り付ける個数に比較して多く配置することができる。このとき、通過検知センサ7001の位置も発光体7002に合わせて誘導レールの上部側(X)は下部側(Y)に比較して多く配置する。遊技盤61(遊技領域)の上部においての遊技球の位置で、その後の遊技球の流下方向がある程度決まることが多いため、通過検知センサ7001と発光体7002を密に配置して取り付けたので、誘導レール77,78の上部側における遊技球を細かく把握できる。その結果、遊技者は、遊技球発射ハンドル84を正確に調節できるようになる。
一方、誘導レール77,78の下部側は遊技球が発射されていることが把握できればよいので、下部側(Y)に取り付ける個数は通過検知センサ7001と発光体7002を粗に配置しても問題ない。
<内レール部77自体に発光表示部7003を設けた構成>
図20は実施例2のパチンコ機10の発光表示部7003を示すものであり、(a)は全体正面図、(b)は誘導レール77,78の拡大横断面図である。
上述した内レール部77と外レール部78は、金属製の細い板材を湾曲形成した部材である。パチンコ機10には、このような金属製の内レール部77、外レール部78ではなく、遊技盤61と一体又は後から取り付けた、湾曲形成した合成樹脂製の誘導レールを用いたものもある。このような合成樹脂製の誘導レール(内レール部77)であれば、これと一体的に発光体7002を構成することができる。図20(b)に示すように、内レール部77の一部にLEDなどの発光体7002を埋め込んだ状態にすることができる。このように発光体7002と内レール部77が一体化したものは、透光性の合成樹脂製では内レール部77自体も同時に点灯、点滅させることができる。
このように合成樹脂製の内レール部77に発光体7002(発光表示部7003)を一体的な構成にすることで、多数の発光体7002の取り扱いが容易になる。また、ハーネス等の配線での煩わしさがなくなる。
<内レール部77に発光表示部7003と共に通過検知センサ7001を設けた構成>
図21は実施例2の変形例であり、内レール部77に発光表示部7003と共に通過検知センサ7001を設けた状態の拡大横断面図である。
合成樹脂製の内レール部77、外レール部78であれば、発光体7002(発光表示部7003)と共に通過検知センサ7001を一体的に設けることができる。このように、内レール部77と発光体7002(発光表示部7003)と更に通過検知センサ7001を一体化した構成にすれば部品点数が少なくなり、遊技機10の組立が容易になる。
<透光性を有する遊技盤61の裏面に発光表示部7003を設けた構成>
図22は実施例3のパチンコ機10に透明な遊技盤61を設けた状態を示すものであり、(a)は全体正面図、(b)は誘導レール77,78の拡大横断面図である。
実施例3のパチンコ機10では透光性又は透明な遊技盤61の裏面に発光表示部7003を設けた。この透光性又は透明な遊技盤61の裏面において通過検知センサ7001を、内レール部77と外レール部78の間に位置するように所定間隔毎に配置した。また、発光表示部7003は、このような透光性又は透明な遊技盤61の裏面側にも取り付けることができる。
図22(b)の図示例では内レール部77、外レール部78も合成樹脂製を示しているが、透光性又は透明な遊技盤61に金属製の内レール部77、外レール部78を取り付けることも可能である。
<内レール部77自体を発光表示部7003で点灯、点滅表示する構成>
図23は実施例3の変形例を示す誘導レール77,78の拡大横断面図である。
この変形例は、透光性又は透明な遊技盤61の裏面側から同じく透光性を有する内レール部77自体を点灯、点滅表示できるように、内レール部77の基部辺りに遊技盤61の裏面側に発光表示部7003を取り付けたものである。このように、透光性又は透明な合成樹脂製の内レール部77自体を点灯、点滅表示させることができる。
<発光体7002の配置状態3>
図24は透光性又は透明な遊技盤61の裏面側に取り付ける発光表示部7003と発光体7002の変形例を示す概略正面図である。
発光表示部7003の配置の変形例では、図24に示すように、内レール部77に沿って円弧状に取り付けられた発光表示部7003に連続するように、更に発光体7002を遊技盤61の上方位置において円弧状に取り付けた。この円弧状の形状は打ち出された遊技球の軌道に沿う形状である。
透光性又は透明な内レール部77自体を点灯、点滅させるときは、その合成樹脂材のなかに反射粉を分散させたり、内レール部77の前端側(遊技者側)を再帰反射させることも可能である。このようにすれば、発光体7002の点灯表示、点滅表示が遊技者に明確になる。更に、図示するように内レール部77の前端側を肉厚に形成して、発光体7002の表示をより明確になるようにすることが可能である。
<遊技球の狙う位置を表示する報知発光体7011の構成>
図25は実施例4のパチンコ機10による報知発光体7011の作用を説明するフロー図である。
実施例4のパチンコ機10には、遊技盤61の上部において打ち出す遊技球の狙う位置(図11の矢視線P1)、即ち推奨する位置を表示する報知発光体7011を設けた。実施例4のパチンコ機10は、遊技盤61の上部において、始動口64,65を狙い易い位置に遊技球が到達していること、又は強く打ち過ぎていることを検知する報知検知センサ7012とその遊技球の検知により発光、点滅する報知発光体7011を、天釘(図11の矢視線P2)を狙う位置即ち推奨する位置に更に取り付けた。
始動口64,65により多くの遊技球を入れるために、例えばブッコミを狙うと称される釘の位置(図11の矢視線P1)のような推奨する位置を狙う必要がある。このブッコミを狙えば自然と遊技球は始動口64,65の方へ流れていくからである。この「ブッコミ」と称される釘の位置(矢視線P1)は、一般に図11の遊技盤61に示した盤面上部に5つくらい並んだ天釘とその左にあるV字型の谷釘の間である。なお、新しい機種では機種ごとの釘配列の違いが比較的大きくなっており、天釘と谷釘の区別が付かずどこがブッコミかを見極めるのが難しいが、概して遊技盤61の盤面上部の左側の位置が多い。
次に、始動口64,65に入賞し、大当りとなると、すぐ下の大入賞口(可変入賞装置)63に多くの遊技球が入球されると、その入球によって大量の出玉を獲得することができる。この大入賞口(可変入賞装置)63に多く遊技球を入球できるために、図柄表示装置71の左右から遊技球を流れるように天釘を狙いこの天釘から左右に分かれて多数の遊技球を大入賞口(可変入賞装置)63に入れやすいようにする。
実施例4の報知発光体7011の点滅又は点灯による報知以外に、音声による警報を発するように構成することも可能である。始動口64,65を狙い易い位置P1に遊技球が届かないとき、天釘の位置P2に遊技球が届かないこと又は強く打ち過ぎたことを報知検知センサ7012が検知した場合に、それぞれ該当する位置P1、P2の報知発光体7011を点滅警報と共に、この報知発光体7011の点滅警報に代えて音声による警報を発する。
このように、報知発光体7011を点滅警報、音声警報により遊技者が始動口64,65を狙い易い位置P1又は天釘などの狙った位置P2(推奨する位置)に遊技球が届いていないことを容易に知ることができる。そこで、遊技者は狙う位置をすぐに修正できる。よって、初心者は遊技球を無駄なく使用することができる。
<速度検知センサ7021,7022の構成>
図26は実施例5のパチンコ機10における誘導レールと遊技盤61を示す正面図である。図27は速度検知センサ7021,7022と遊技球発射機構80との位置関係を示す概略正面図である。
実施例5のパチンコ機10は、図26に示すように、遊技盤61上に遊技球を遊技領域に誘導する誘導レールを形成する内レール部77、外レール部78が円弧状に取り付けられている。遊技盤61の内レール部77、外レール部78の内側(遊技領域)には、上述したように種々の盤面部品、例えば図柄表示装置71、大入賞口63、この大当たりのトリガとなる始動口64,65、一般入賞口62、ランプ等が設けられている。
実施例5のパチンコ機10の外レール部78には、図27に示すように第1・第2速度検知センサ7021,7022が取り付けられている。この第1・第2速度検知センサ7021,7022は、遊技球発射機構80によって打ち出された遊技球の速度を測定する部材である。外レール部78を通過する遊技球を検知する第1速度検知センサ7021と第2速度検知センサ7022との1組みから成る。この第1・第2速度検知センサ7021,7022は、外レール部78の2箇所に所定の間隔をあけて配置した。第1速度検知センサ7021は外レール部78の始端側(遊技球発射機構80側)に取り付け、そこから上方へ所定間隔例えば10〜15cm程度離れた位置に第2速度検知センサ7022を取り付けた。ここで第1速度検知センサ7021と第2速度検知センサ7022と称したのは2箇所で遊技球の通過を検知することを意味し、検知センサとしての機能は同じ構造のものである。
第1・第2速度検知センサ7021,7022は、外レール部78の左下側に配置する。第1・第2速度検知センサ7021,7022は、その検知方向を内レール部77との外レール部78の間を通過する遊技球に向けるように配置する。このとき、第1・第2速度検知センサ7021,7022は遊技球の通過の邪魔とならず、かつその通過状態を的確に検知する必要がある。
それぞれ第1・第2速度検知センサ7021,7022の間隔は10〜15cm程度は一例であり、この数値に限定されないことは勿論である。但し、第2速度検知センサ7022は誘導レール(内レール部77、外レール部78)の上下で分割したときにその真ん中より下に設けることが好ましい。この第1・第2速度検知センサ7021,7022が内レール部77、外レール部78より上部であると、遊技球の状態を視認しやすくなり、発光体7002を点灯・消灯させる意味合いが弱くなるからである。
この第1速度検知センサ7021と第2速度検知センサ7022による遊技球の通過を検知し、その検知した時間差と、その第1速度検知センサ7021と第2速度検知センサ7022の間隔から遊技球の速度値を算出する。この算出された速度値に合わせ、到達位置を予測して、実施例5のパチンコ機10は、後述するような発光表示部7003に発光体7002を発光させ、消灯させる。
この第1・第2速度検知センサ7021,7022は、例えば非接触で検出物体(遊技球)が近づいたことを検出する近接センサを用いた。即ち、検出コイルより高周波磁界を発生させ、この磁界に検出物体(金属製の遊技球)が近づくと(通過すると)電磁誘導により、検出物体に誘導電流(渦電流)が流れ、この電流によって、検出コイルのインピーダンスが変化、発振が停止することで検出する近接センサを用いた。本発明でこのような近接センサを用いたのは、非接触で検出でき、遊技球と第1・第2速度検知センサ7021,7022に損傷を及ぼすことがなく、無接点出力(電気的接点)によるため長寿命だからである。特に、応答速度が速いために早い速度で打ち出される遊技球の通過を検出することができ、その後の速度値を正確に算出させることができる。
第1・第2速度検知センサ7021,7022は、電磁誘導を利用した高周波発振型、磁石を用いた磁気型、静電容量の変化を利用した静電容量型等の近接センサに限定されない。非接触で検出でき、検出物体やセンサに損傷を及ぼさず、応答速度が速いものであれば、その他の近接センサを用いることができる。更に、近接センサでなくその他の構成のセンサ、例えば、透過型、反射型の光電センサ等を用いることができる。
本実施例では、2個の速度検知センサ7021,7022で遊技球の速度を測定する方式について説明したが、1個の速度検知センサで物体の移動速度を測定できる構造のものであれば1箇所に取り付ければよい。
<発光体7002の配置状態4>
発光表示部7003は、図26、図27に示すように、誘導レールを構成する内レール部77側に、LED等の発光体7002が円弧状に一列に取り付けられたものである。このように内レール部77に沿って、発光体7002を一列に取り付けた発光表示部7003では、順次点灯し消灯する発光体7002が外レール部78と内レール部77間を通過する遊技球の動きに沿っているので、遊技者は遊技球発射ハンドル84を正確に調節することができる。そこで、この発光表示部7003の発光体7002の取り付け個数は、例えば、1.5cmのように等間隔に取り付ける。但し、この1.5cm間隔と個数も図示例の数に限定されない。
図示例の発光表示部7003は、加撓性を有する合成樹脂製の細い板状の部材に所謂LED、発光チップ、発光素子などの発光体7002を埋め込んだものである。このように構成すれば、内レール部77又は外レール部78の湾曲面に沿って取り付けることができ、配線も容易になる。勿論、剛性を有する湾曲形状に形成した合成樹脂材に発光体7002を並べたものでもよい。あるいは、遊技盤61に直接多数の発光体7002を並べてもよい。
実施例5の発光表示部7003も、図14に示したように、遊技機前面ユニット23に取り付けることができる。遊技機前面ユニット23が大きく前方に飛び出し、かつガラス製の窓パネル部91にまで覆いかぶさる構成のパチンコ機10がある。このような形状のパチンコ機10では、内レール部77又は外レール部78に発光表示部7003を取り付けても、発光体7002の点灯・消灯状態を明確に把握できない。このような構成のパチンコ機10では、その遊技機前面ユニット23の表面側の遊技者が見えやすい位置に発光表示部7003を取り付ける。勿論この発光表示部7003は、誘導レール77,78の湾曲形状に沿って、発光体7002を遊技機前面ユニット23に取り付けたものである。
発光体7002が遊技機前面ユニット23に一列に取り付けられた発光表示部7003では、内レール部77、外レール部78が遊技機前面ユニット23で隠れているときに、この発光表示部7003の遊技球の通過位置に相当する発光体7002を順次点
灯させることにより、遊技球の動作状態を容易に把握することができる。
<発光体7002の配置状態5>
図28は発光表示部7003の変形例を示す概略正面図である。
発光表示部7003の配置の変形例では、図28に示すように、内レール部77に沿って円弧状に取り付けられた発光表示部7003に連続するように、更に複数個の発光体7002を遊技盤61の上方位置において円弧状に取り付けた。この円弧状の形状は打ち出された遊技球の軌道に沿う形状である。この内レール部77の上端から先に取り付けた発光体7002は、遊技盤61の盤面に埋め込むように取り付けた。勿論発光体7002は遊技盤61の盤面と面一に取り付ける。遊技球の遊技盤61上の通過、落下の邪魔にならないようにするためである。
図29はパチンコ機10の主制御装置の一例を示すブロック図である。
パチンコ機10は、上述したように一般入賞口62、大入賞口(可変入賞装置)63、上始動口64及び下始動口65に遊技球が入球すると、それが検知スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。第1速度検知センサ7021は、遊技球発射機構80によって打ち出された遊技球の通過を外レール部78の始端側(遊技球発射機構80側)で検出するセンサである。第2速度検知センサ7022は、同じく遊技球の通過を外レール部78の中間位置で検出するセンサである。第1・第2速度検知センサ7021,7022は主制御装置107と電気的に接続されており、遊技球の入賞を検知した場合の検知信号は主制御装置107にて入力される。
なお、図示例では、第1・第2速度検知センサ7021,7022による発光体7002の点灯、消灯、点滅等の動作を主制御装置107により制御している構成を示している。しかし、この主制御装置107に限定されず、音声ランプ制御装置103などのサブ制御装置で制御することも可能である。
主制御装置107は、遊技球発射機構80等(パチンコ機10全般)を制御する装置であり、入力ポート107a、CPU107b、ROM107c、RAM107d及び出力ポート107e等を備えている。
この主制御装置107には、入賞球検出スイッチ、第1・第2速度検知センサ7021,7022が接続されている。主制御装置107の入力ポート107aは、これら入賞球検出スイッチ、第1・第2速度検知センサ7021,7022の信号を受け、CPU107bに与える。
CPU107bは、ROM107cに格納された制御プログラムを読み込み、このプログラムを、RAM107dを作業エリアとして用いて実行することにより、各種演算・処理を行う。
例えばCPU107bは、入賞球を検出すると、出力ポート107eを介して図柄制御装置77、音声ランプ制御装置103に制御コマンドを出力し、入賞に対応した演出処理を行う。賞球払出制御装置へも制御コマンドを出力し、入賞に対応した賞球払出処理などを行う。
更にCPU107bは、第1・第2速度検知センサ7021,7022の信号に基づいて発光駆動装置107fを制御する。発光駆動装置107fは、相応する位置にある発光表示部7003に取り付けた発光体7002の点灯・消灯の制御を行う。すなわちCPU107bは、第1・第2速度検知センサ7021,7022で通過する遊技球を検知し、その検知した時間差と、2箇所に配置した第1・第2速度検知センサ7021,7022の間隔から遊技球の速度値を演算する。更に、その演算した速度値に合わせて、打ち出された遊技球の位置を推測し、その該当する位置の発光体7002を順次点灯、消灯、点滅させるように制御する。
CPU107bが第1・第2速度検知センサ7021,7022の検出値に基づき、その結果を発光駆動装置107fに与え、演算された速度値で発光体7002を順次点灯・消灯の動作をさせる。この演算は、例えば複数個の遊技球について、第1・第2速度検知センサ7021,7022の検出値を各々サンプリングし、統計学的に算出した数値を用いることができる。
図30は第1・第2速度検知センサ7021,7022の取付位置の変形例を示す拡大正面図である。
第1・第2速度検知センサ7021,7022は、必ずしも図示したように外レール部78の2箇所に取り付ける必要はない。例えば、内レール部77に取り付けることもできる。更に、図30に示すように、第1・第2速度検知センサ7021,7022は、遊技球Bを打ち出す遊技球発射機構80の発射レール8002の2箇所に取り付けることもできる。この変形例でも両速度検知センサ7021,7022の間に生じた時間差と所定距離とによって遊技球の速度値を算出し、その速度値に合わせ並列する前記発光体を順次発光させ、遊技球の移動状態を表示する。
あるいは、図示していないが第1速度検知センサ7021は発射レール8002側に取り付け、第2速度検知センサ7022は外レール部77側に取り付けたものでも良い。
<発光表示部7003の動作状態3>
図31は発光表示部7003の発光体7002の点灯・消灯の動作状態を示す説明図であり、(a)は誘導レールの始端側、(b)は誘導レールの途中、(c)は誘導レールの終端側をそれぞれ点灯・消灯させた状態である。
このように構成した第1・第2速度検知センサ7021,7022は、遊技球発射ハンドル84で調節された遊技球発射機構80により発射された遊技球が誘導レール(内レール部77と外レール部78)の間を通過する際に、第1速度検知センサ7021と第2速度検知センサ7022が遊技球を検知し、その速度値を算出する。この遊技球の速度値から到達位置を予測して、発光表示部7003の発光体7002を点灯・消灯させる。そこで、図31(a)から(c)に示すように、その速度値に合わせて遊技球が誘導レールの通過する位置にある発光表示部7003の発光体7002を点灯させ、直ぐに消灯させる。隣接する発光体7002を点灯・消灯させる。
<発光表示部7003の動作状態4>
図32は発光表示部7003の発光体7002の点灯・消灯の動作状態を示す説明図であり、(a)は誘導レール77,78の始端側、(b)は誘導レール77,78の終端側、(c)は誘導レール77,78の途中をそれぞれ点灯・消灯させた状態である。
図32は遊技球発射機構80により発射された遊技球の速度が遅いため、遊技球が誘導レール(内レール部77と外レール部78)から遊技領域へ進出することができない状態を示す。このような遊技球の動作についても第1速度検知センサ7021と第2速度検知センサ7022に基づき算出された速度値から到達位置を予測して、通常より遅いときは、図32(b)に示すように遊技球は誘導レール(内レール部77と外レール部78)の途中で逆戻りし、図32(c)に示すように、内レール部77を落下するように発光体7002の点灯・消灯で遊技者に知らせることができる。
発光体7002を順次点灯・消灯動作させ、遊技球の移動(打ち出し)状態を容易に確認することにより、遊技者は、大当りを含め、より多くの賞球を得るため、始動口64,65(図26参照)への入球を狙うことができる。例えば、始動口64,65を狙い易い位置、いわゆる「ブッコミ狙う位置」に遊技球を打ち出す。このとき、内レール部77、外レール部78が遊技機前面ユニット23で隠れているときでも、遊技球の通過位置に相当する発光体7002を順次点灯させることにより、遊技球の位置を容易に把握することができるので、所望の位置に遊技球を発射させることができる。
遊技者は、遊技領域中の始動口64,65に最も入賞しやすい位置、例えば図19に示す矢視線P1の釘位置に向けて集中して遊技球を打ち出すことができる。具体的には遊技球発射ハンドル84を回動操作しながらP1の釘位置に向けて遊技球を数個打ち出し、P1の釘位置に遊技球が集中するようになったところで、その操作角になるように遊技球発射ハンドル84を保持する。以後は、遊技球発射ハンドル84をその操作角に保持したまま、遊技球を打ち出していき、遊技意欲を減殺させない。
<内レール部77自体に発光表示部7003を設けた構成>
図33は実施例6のパチンコ機10の発光表示部7003を示すものであり、(a)は全体正面図、(b)は誘導レール77,78の拡大横断面図である。
上述した内レール部77と外レール部78は、金属製の細い板材を湾曲形成した部材である。パチンコ機10には、このような金属製の内レール部77、外レール部78ではなく、遊技盤61と一体又は後から取り付けた、湾曲形成した合成樹脂製の誘導レールを用いたものもある。このような合成樹脂製の誘導レール(内レール部77)であれば、これと一体的に発光体7002を構成することができる。図33(b)に示すように、内レール部77の一部にLEDなどの発光体7002を埋め込んだ状態にすることができる。このように発光体7002と内レール部77が一体化したものは、透光性の合成樹脂製では内レール部77自体も同時に点灯、点滅させることができる。
このように合成樹脂製の内レール部77に発光体7002(発光表示部7003)を一体的な構成にすることで、多数の発光体7002の取り扱いが容易になる。また、ハーネス等の配線では煩わしさがなくなる。
<透光性を有する遊技盤61の裏面に発光表示部7003を設けた構成>
図34は実施例7のパチンコ機10に透明な遊技盤61を設けた状態を示すものであり、(a)は全体正面図、(b)は誘導レール77,78の拡大横断面図である。
実施例7のパチンコ機10は透光性又は透明な遊技盤61を設けた。この透光性又は透明な遊技盤61の裏面において第1速度検知センサ7021と第2速度検知センサ7022を、内レール部77と外レール部78の間に位置するように所定間隔毎に配置した。また、発光表示部7003はこの透光性又は透明な遊技盤61の裏面側に取り付けることができる。
図34(b)の図示例では誘導レール(内レール部77、外レール部78)も合成樹脂製を示しているが、透光性又は透明な遊技盤61に金属製の誘導レール(内レール部77、外レール部78)を取り付けることも可能である。
<発光体7002の配置状態6>
図35は透光性又は透明な遊技盤61の裏面側に取り付ける発光表示部7003と発光体7002の変形例を示す概略正面図である。
発光表示部7003の配置の変形例では、図35に示すように、内レール部77に沿って円弧状に取り付けられた発光表示部7003に連続するように、更に発光体7002を遊技盤61の上方位置において円弧状に取り付けた。この円弧状の形状は打ち出された遊技球の軌道に沿う形状である。
<遊技球の狙う位置を表示する報知発光体7011の構成>
図36は実施例8のパチンコ機10による報知発光体7011の作用を説明するフロー図である。
実施例8のパチンコ機10には、遊技盤61の上部において打ち出す遊技球を狙う位置(図26の矢視線P1)、即ち推奨する位置を表示する報知発光体7011を設けた。上述した第1・第2速度検知センサ7021,7022の遊技球の通過の検出に基づき、打ち出された遊技球の速度値が演算され、このときに遊技球の到達位置がある程度予測される。そこで、打ち出している遊技球が報知発光体7011の点滅する位置に届いていること、又は強く打ち過ぎていることを報知することができる。
始動口64,65により多くの遊技球を入れるために、例えばブッコミを狙うと称される釘の位置(図26の矢視線P1)を狙う必要がある。このブッコミを狙えば自然と遊技球は始動口64,65の方へ流れていくからである。この「ブッコミ」と称される釘の位置(矢視線P1)即ち推奨する位置は、一般に図26の遊技盤61に示した盤面上部に5つくらい並んだ天釘とその左にあるV字型の谷釘の間である。なお、新しい機種では機種ごとの釘配列の違いが比較的大きくなっており、天釘と谷釘の区別が付かずどこがブッコミかを見極めるのが難しいが、概して遊技盤61の盤面上部の左側の位置が多い。
次に、始動口64,65に入賞し、大当りとなると、すぐ下の大入賞口(可変入賞装置)63に多くの遊技球が入球されると、その入球によって大量の出玉を獲得することができる。この大入賞口(可変入賞装置)63に多く遊技球を入球するために、図柄表示装置71の左右から遊技球を流れるように天釘を狙いこの天釘から左右に分かれて多数の遊技球をこの大入賞口(可変入賞装置)63に入れる。
実施例8では、報知発光体7011の点滅又は点灯による報知以外に、音声による警報を発するように構成することも可能である。始動口64,65を狙い易い位置P1に遊技球が届かないことと、更に天釘の位置P2に遊技球が届かないこと又は強く打ち過ぎたことが、第1・第2速度検知センサ7021,7022による遊技球の通過の検知に基づき、速度値が演算されたときに、それぞれ該当する位置P1、P2の報知発光体7011を点滅警報と共に、この報知発光体7011の点滅警報に代えて音声による警報を発する。
このように、報知発光体7011を点滅警報、音声警報により遊技者が始動口64,65を狙い易い位置P1又は天釘などの狙った位置P2(推奨する位置)に遊技球が届いていないことを容易に知ることができる。そこで、遊技者は狙う位置をすぐに修正できる。よって初心者は遊技球を無駄なく使用することができる。
<遊技球発射機構80とダイヤル可変抵抗器(発射速度検出部)7031の構成>
図37は実施例9のパチンコ機10における誘導レールと遊技盤61を示す正面図である。図38は遊技球発射ハンドル84と遊技球発射機構80との遊技球の打ち出し機構を示す概略正面図である。
実施例9のパチンコ機10は、図37に示すように、遊技盤61上に遊技球(図示せず)を遊技領域に誘導する誘導レールを形成する内レール部77、外レール部78が円弧状に取り付けられている。遊技盤61の内レール部77、外レール部78の内側(遊技領域)には、上述したように種々の盤面部品、例えば図柄表示装置71、大入賞口63、この大当たりのトリガとなる始動口64,65、一般入賞口62、ランプ等が設けられている。
遊技盤61の下方には、図38に示すように、遊技球発射機構80が取り付けられている。遊技球発射機構80は、例えば電磁式のソレノイドから成る発射装置8001と、発射レール8002と、球送り機構8003とから成り、発射装置8001への電気的な信号の入力により発射装置8001の出力軸(プランジャ8004)が発射方向に移動し、球送り機構8003によって発射レール8002上に置かれた遊技球Bを外レール部78に向けて打ち出し、その先の遊技領域(遊技盤61)に送り出す。発射装置8001への電気的な信号の入力は、遊技機前面ユニット23の下部に設けられた遊技球発射ハンドル84(図1等参照)が操作されることに基づいて発生する。
遊技球発射ハンドル84は、本体枠(遊技機ベースユニット22)の背面側に設けられた遊技球発射機構80に連結されており、上皿95に貯留された遊技球Bは、遊技者が遊技球発射ハンドル84を回転させることにより、遊技盤61に形成された遊技領域に向けて発射される。
図1に示したように、遊技球発射ハンドル84は、ハンドル基部、回転軸と回転操作体とを有してなり、回転操作体を回転軸を中心として右回転方向に初期位置から約90度回動させる構造になる。この回転操作体は、遊技者が操作しない初期状態では、角度0度の位置に回転操作体内部のばねにより付勢され、遊技者の遊技時において操作がなされた際には90度まで回動する。遊技球発射ハンドル84は、このような回転操作体の回動角度が遊技者によって変位された際の操作量(操作角度)が、遊技球発射機構80における遊技球打ち出しの強度量と比例するものであり、遊技者はこの操作量を変位させることによって遊技球打ち出しの際の強度(弾発力)を調整することができる。
図39はパチンコ機10の主制御装置の一例を示すブロック図である。
パチンコ機10は、上述したように一般入賞口62、大入賞口(可変入賞装置)63、上始動口64及び下始動口65に遊技球が入球すると、それが入賞球検出スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。
なお、図示例では、発光体7002の点灯、消灯、点滅等の動作を主制御装置107により制御している構成を示しているが、この主制御装置107に限定されない。音声ランプ制御装置103などのサブ制御装置で制御することも可能である。
主制御装置107は、遊技球発射機構80等(パチンコ機10全般)を制御する装置であり、入力ポート107a、CPU107b、ROM107c、RAM107d及び出力ポート107e等を備えている。
この主制御装置107には、入賞球検出スイッチ、ダイヤル可変抵抗器(発射速度検出部)7031が接続されている。主制御装置107の入力ポート107aは、これら入賞球検出スイッチ、ダイヤル可変抵抗器7031の信号を受け、CPU107bに与える。
CPU107bは、ROM107cに格納された制御プログラムを読み込み、このプログラムを、RAM107dを作業エリアとして用いて実行することにより、各種演算・処理を行う。
このように構成された主制御装置107は、遊技者による遊技球発射ハンドル84の操作に伴って遊技球発射機構80の発射制御を担うものである。遊技球発射機構80に設けられ、遊技球を遊技領域に向けて発射させる発射ソレノイドは、所定の発射条件が成立している場合に駆動される。この遊技球発射ハンドル84に設けられた発射スイッチ、タッチセンサ及び止め打ちスイッチが接続されている。発射制御するときは、発射スイッチとタッチセンサが共にオン、止め打ちスイッチがオフの状態となった場合に限り、発射許可信号を主制装置107に出力する。
遊技球発射ハンドル84には、ハンドル操作量を判定するためにダイヤル可変抵抗器(発射速度検出部)7031が設けられている。このダイヤル可変抵抗器(発射速度検出部)7031における抵抗値の変化に基づいて発射ソレノイドによる打ち出し速度を決定する。
ダイヤル可変抵抗器(発射速度検出部)7031は、主制御装置107と電気的に接続されており、遊技球の入賞を検知した場合の検知信号は主制御装置107にて入力される。
またCPU107bは、入賞球を検出すると、出力ポート107eを介して図柄制御装置71、音声ランプ制御装置103に制御コマンドを出力し、入賞に対応した演出処理を行う。賞球払出制御装置へも制御コマンドを出力し、入賞に対応した賞球払出処理などを行う。
実施例9のCPU107bは、ダイヤル可変抵抗器(発射速度検出部)7031の信号に基づいて発光駆動装置107fを制御する。発光駆動装置107fは、相応する位置にある発光表示部7003に取り付けた発光体7002の点灯・消灯の制御を行う。すなわちCPU107bは、ダイヤル可変抵抗器(発射速度検出部)7031で遊技球の到達する位置を把握できる。打ち出される遊技球の位置を推測し、その該当する位置の発光体7002を点灯、消灯、点滅させるように制御する。
<発光体7002の配置状態7>
発光表示部7003は、図37に示すように、誘導レールを構成する内レール部77側に、LED等の発光体7002が円弧状に一列に取り付けたものである。このように内レール部77に沿って、発光体7002を一列に取り付けた発光表示部7003では、順次点灯し消灯する発光体7002が外レール部78と内レール部77間を通過する遊技球の動きに沿っているので、遊技者は遊技球発射ハンドル84を正確に調節することができる。そこで、この発光表示部7003の発光体7002の取り付け個数は、例えば、1.5cmのように等間隔に取り付ける。但し、この1.5cm間隔と個数も図示例の数に限定されない。
図示例の発光表示部7003は、加撓性を有する合成樹脂製の細い板状の部材に所謂LED、発光チップ、発光素子などの発光体7002を埋め込んだものである。このように構成すれば、内レール部77又は外レール部78の湾曲面に沿って取り付けることができ、配線も容易になる。勿論、剛性を有する湾曲形状に形成した合成樹脂材に発光体7002を並べたものでもよい。あるいは、遊技盤61に直接多数の発光体7002を並べてもよい。
<発光体7002の配置状態8>
図40は発光表示部7003の変形例を示す概略正面図である。
発光表示部7003の配置の変形例では、図40に示すように、内レール部77に沿って円弧状に取り付けられた発光表示部7003に連続するように、更に複数個の発光体7002を遊技盤61の上方位置において円弧状に取り付けた。この円弧状の形状は打ち出された遊技球の軌道に沿う形状である。この内レール部77の上端から先に取り付けた発光体7002は、遊技盤61の盤面に埋め込むように取り付けた。勿論発光体7002は遊技盤61の盤面と面一に取り付ける。遊技球の遊技盤61上の通過、落下の邪魔にならないようにするためである。
実施例9の発光表示部7003も、図14に示したように、遊技機前面ユニット23に取り付けることができる。遊技機前面ユニット23が大きく前方に飛び出し、かつガラス製の窓パネル部91にまで覆いかぶさる構成のパチンコ機10がある。このような形状のパチンコ機10では、内レール部77又は外レール部78に発光表示部7003を取り付けても、発光体7002の点灯・消灯状態を明確に把握できない。このような構成のパチンコ機10では、その遊技機前面ユニット23の表面側の遊技者が見えやすい位置に発光表示部7003を取り付ける。勿論この発光表示部7003は、誘導レール77,78の湾曲形状に沿って、発光体7002を遊技機前面ユニット23に取り付けたものである。
発光体7002が遊技機前面ユニット23に取り付けられた発光表示部7003では、内レール部77、外レール部78が遊技機前面ユニット23で隠れているときに、この発光表示部7003の遊技球の通過位置に相当する発光体7002を点灯させることにより、遊技球の動作状態を容易に把握することができる。
<発光表示部7003の動作状態5>
図41は発光表示部7003の発光体7002の点灯・消灯の動作状態を示す説明図であり、(a)は誘導レール77,78の始端側、(b)は誘導レール77,78の途中、(c)は誘導レール77,78の終端側をそれぞれ点灯・消灯させた状態である。
このように構成した遊技球発射ハンドル84のダイヤル可変抵抗器(発射速度検出部)7031で遊技球の到達する位置を把握できる。この遊技球の速度値から発光表示部7003の発光体7002を点灯・消灯させる。そこで、図41(a)から(c)に示すように、その遊技球の到達する位置に合わせて遊技球が誘導レール77,78の通過する位置にある発光表示部7003の発光体7002を点灯させ、直ぐに消灯させる。隣接する発光体7002を点灯・消灯させる。
<発光表示部7003の動作状態6>
図42は発光表示部7003の発光体7002の点灯・消灯の動作状態を示す説明図であり、(a)は誘導レール77,78の始端側、(b)は誘導レール77,78の終端側、(c)は誘導レール77,78の途中をそれぞれ点灯・消灯させた状態である。
図42は遊技球発射機構80により発射された遊技球の速度が遅いため、遊技球が誘導レール(内レール部77と外レール部78)から遊技領域へ進出することができない状態を示す。このような遊技球の動作についても遊技球発射ハンドル84のダイヤル可変抵抗器(発射速度検出部)7031の検出に基づき予測された遊技球の到達する位置が、弱く打ち出されたときに到達する位置と把握されたときは、図42(b)に示すように遊技球は誘導レール(内レール部77と外レール部78)の途中で逆戻りし、図42(c)に示すように、内レール部77を落下するように発光体7002の点灯・消灯で遊技者に知らせることができる。
発光体7002を点灯・消灯動作させ、遊技球の移動(打ち出し)状態を容易に確認することにより、遊技者は、大当りを含め、より多くの賞球を得るため、始動口64,65(図37参照)への入球を狙うことができる。例えば、始動口64,65を狙い易い位置(推奨する位置)、いわゆる「ブッコミ狙う位置」に遊技球を打ち出す。このとき、内レール部77、外レール部78が遊技機前面ユニット23で隠れているときでも、遊技球の通過位置に相当する発光体7002を順次点灯させることにより、遊技球の位置を容易に把握することができるので、所望の位置に遊技球を発射させることができる。
遊技者は、遊技領域中の始動口64,65に最も入賞しやすい位置(推奨する位置)、例えば図37に示す矢視線P1の釘位置に向けて集中して遊技球を打ち出すことができる。具体的には遊技球発射ハンドル84を回動操作しながらP1の釘位置に向けて遊技球を数個打ち出し、P1の釘位置に遊技球が集中するようになったところで、その操作角になるように遊技球発射ハンドル84を保持する。以後は、遊技球発射ハンドル84をその操作角に保持したまま、遊技球を打ち出していき、遊技意欲を減殺させない。
<内レール部77自体に発光表示部7003を設けた構成>
図43は実施例10のパチンコ機10の発光表示部7003を示すものであり、(a)は全体正面図、(b)は誘導レール77,78の拡大横断面図である。
上述した内レール部77と外レール部78は、金属製の細い板材を湾曲形成した部材である。パチンコ機10には、このような金属製の内レール部77、外レール部78ではなく、遊技盤61と一体又は後から取り付けた、湾曲形成した合成樹脂製の誘導レールを用いたものもある。この実施例10のような合成樹脂製の誘導レール(内レール部77)であれば、これと一体的に発光体7002を構成することができる。図43(b)に示すように、内レール部77の一部にLEDなどの発光体7002を埋め込んだ状態にすることができる。このように発光体7002と内レール部77が一体化したものは、透光性の合成樹脂製では内レール部77自体も同時に点灯、点滅させることができる。
このように合成樹脂製の内レール部77に発光体7002(発光表示部7003)を一体的な構成にすることで、多数の発光体7002の取り扱いが容易になる。また、ハーネス等の配線での煩わしさがなくなる。
<透光性を有する遊技盤61の裏面に発光表示部7003を設けた構成>
図44は実施例11のパチンコ機10に透明な遊技盤61を設けた状態を示すものであり、(a)は全体正面図、(b)は誘導レール77,78の拡大横断面図である。
実施例11のパチンコ機10は透光性又は透明な遊技盤61を設けた。この透光性又は透明な遊技盤61では、発光表示部7003はこの透光性又は透明な遊技盤61の裏面側に取り付けることができる。
図44(b)の図示例では内レール部77、外レール部78も合成樹脂製を示しているが、透光性又は透明な遊技盤61に金属製の内レール部77、外レール部78を取り付けることも可能である。
<発光体7002の配置状態9>
図45は透光性又は透明な遊技盤61の裏面側に取り付ける発光表示部7003と発光体7002の変形例を示す概略正面図である。
発光表示部7003の配置の変形例では、図45に示すように、内レール部77に沿って円弧状に取り付けられた発光表示部7003に連続するように、更に発光体7002を遊技盤61の上方位置において円弧状に取り付けた。この円弧状の形状は打ち出された遊技球の軌道に沿う形状である。
<遊技球の狙う位置を表示する報知発光体7011の構成>
図46は実施例12のパチンコ機10による報知発光体7011の作用を説明するフロー図である。
実施例12のパチンコ機10にも、遊技盤61の上部において打ち出す遊技球を狙う位置(図37の矢視線P1)を表示する報知発光体7011を設けた。上述した遊技球発射ハンドル84のダイヤル可変抵抗器(発射速度検出部)7031の把握に基づき、このときに遊技球の到達位置がある程度予測される。そこで、打ち出している遊技球が報知発光体7011の点灯・点滅する位置に届いているかを報知することができる。
始動口64,65により多くの遊技球を入れるために、例えばブッコミを狙うと称される釘の位置(図37の矢視線P1)を狙う必要がある。このブッコミを狙えば自然と遊技球は始動口64,65の方へ流れていくからである。この「ブッコミ」と称される釘の位置(矢視線P1)は、一般に図37の遊技盤61に示した盤面上部に5つくらい並んだ天釘とその左にあるV字型の谷釘の間である。なお、新しい機種では機種ごとの釘配列の違いが比較的大きくなっており、天釘と谷釘の区別が付かずどこがブッコミかを見極めるのが難しいが、概して遊技盤61の盤面上部の左側の位置が多い。
次に、始動口64,65に入賞し、大当りとなると、すぐ下の大入賞口(可変入賞装置)63に多くの遊技球が入球されると、その入球によって大量の出玉を獲得することができる。この大入賞口(可変入賞装置)63に多く遊技球を入球するために、図柄表示装置71の左右から遊技球を流れるように天釘を狙いこの天釘から左右に分かれて多数の遊技球をこの大入賞口(可変入賞装置)63に入れる。
実施例12では、報知発光体7011の点滅又は点灯による報知以外に、音声による警報を発するように構成することも可能である。始動口64,65を狙い易い位置P1に遊技球が届かないことと、更に天釘の位置P2に遊技球が届かないことが、遊技球発射ハンドル84のダイヤル可変抵抗器(発射速度検出部)7031の検出に基づき、それぞれ該当する位置P1、P2の報知発光体7011を点滅警報と共に、この報知発光体7011の点滅警報に代えて音声による警報を発する。
このように、報知発光体7011を点滅警報、音声警報により遊技者が始動口64,65を狙い易い位置P1又は天釘などの狙った位置P2に遊技球が届いていないことを容易に知ることができる。そこで、遊技者は狙う位置をすぐに修正できる。よって初心者は遊技球を無駄なく使用することができる。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
上記実施の形態では、図柄表示装置を備えたパチンコ機10に対して本発明を適用したが、それ以外のタイプのパチンコ機に適用してもよい。例えば、遊技球転動部や有利口などが設けられた入賞役物装置を備えたパチンコ機や、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。また、受け皿として上皿及び下皿が設けられているのではなく、単一の受け皿が設けられたパチンコ機にも、本発明を適用できる。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
遊技機A
遊技機Aは、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりに遊技球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
パチンコ機は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域(遊技盤)を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる遊技機である。そこで、遊技者は発射ハンドルを操作して狙い通りの位置に遊技球が打ち出されるようにする。
遊技者が遊技球の誘導レールから遊技領域の所望の位置へ打ち出す技術について、例えば特許文献1の特開2004−81287の「パチンコ機」が提案されている。
特開2004−81287
しかし、最近のパチンコ機には、遊技機前面ユニットが大きく前方に飛び出した形状になり、ガラス製の窓パネル部にまで覆いかぶさるような構成のものがある。また、ピカピカ光る発光体により遊技球の軌道が見えづらいものがある。
このような遊技機前面ユニットが誘導レールを見づらくして、遊技球発射機構によって打ち出された遊技球が誘導レールから遊技領域(遊技盤)へ進入する状態を確認しづらいという問題を有していた。遊技者にとっては、狙い通りの位置に遊技球が打ち出されているかどうかで不安になりやすかった。
遊技機Aは、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、遊技機Aの目的は、誘導レールから遊技領域へ打ち出された遊技球の動作状態を発光体で表示させることで、遊技者の遊技意欲が損なわれることがなく、遊技球の位置狙いが容易に行える遊技機を提供することにある。
遊技機A1は、遊技球発射ハンドルで弾発力を調節して発射させた遊技球を、遊技機の遊技領域へ導く誘導レールを備えた遊技機であって、
前記誘導レールに導かれた遊技球の通過を検知するように配置した複数の通過検知センサと、
打ち出された遊技球の軌道に沿って複数の発光体を配置した発光表示部と、
前記通過検知センサによって遊技球の通過が検知されたときに、それぞれ対応する位置の各発光体を所定の方法で発光させる制御手段と、を備えた、ことを特徴とする遊技機。
遊技機A1では、遊技球発射ハンドルで調節された遊技球発射機構により発射された遊技球が誘導レールを通過する際に、各通過検知センサが遊技球の通過を検知し、制御手段が遊技球の通過位置に相当する位置の発光体を点灯、消灯させる。遊技球の通過位置を発光体の点灯により、打ち出された遊技球の位置を容易に把握することができる。そこで、誘導レールが遊技者から見えづらいとき、又は誘導レールが遊技機前面パネルで隠れているときでも、遊技球の動きを推測できるため、遊技球を所望の位置に発射させることができ、遊技意欲が減殺されない。
遊技機A2は、前記発光表示部は、部材に複数の発光体を取り付けたものである、ことを特徴とする遊技機A1の遊技機。
遊技機A2では、発光表示部は誘導レールの湾曲面に沿って取り付けることで、複数の発光体を誘導レールの形状に合わせて点灯、消灯させることができる。発光体が誘導レールを通過する遊技球の動きに追従するので、遊技者は遊技球の動きを正確に捉えることができ、遊技球発射ハンドルで発射速度を正確に調節することができる。
遊技機A3は、前記誘導レールの湾曲形状に沿うように発光体を配列した発光表示部を、遊技盤を支持するための透光性材から成る前面側の部材に取り付けた、ことを特徴とする遊技機A1又はA2の遊技機。
遊技機A3では、発光表示部の発光体が誘導レールの湾曲形状に沿うように配列されているので、遊技盤上の誘導レールが遊技機前面パネルで隠れていても、この発光表示部の遊技球の通過位置に相当する位置に配列された発光体を通過検知センサで検知して順次点灯・消灯させることにより、遊技球の動きを容易に把握することができる。
遊技機A4は、前記通過検知センサを、前記誘導レールを通過する遊技球が邪魔にならない状態で該誘導レールの湾曲形状に沿って遊技盤に複数個並ぶように取り付けた、ことを特徴とする遊技機A1、A2又はA3の遊技機。
遊技機A4では、複数の通過検知センサを誘導レールを構成する外レール部に並列するように取り付けたので、遊技球が各通過検知センサに接触してお互いに損傷を及ぼすことがない。遊技球が通過検知センサに接触しないために、遊技球の通過を精度高く検知することができる。
遊技機A5は、前記通過検知センサを、所定形状の部材に複数の発光体を一列に取り付けた、ことを特徴とする遊技機A1、A2、A3又はA4の遊技機。
遊技機A5では、通過検知センサを所定形状の部材に取り付けたものは、この所定形状の部材を誘導レールの湾曲面に沿って容易に取り付けることで、複数の通過検知センサを短時間で配置することができる。
遊技機A6は、前記通過検知センサと発光体は、前記誘導レールの上部側に取り付ける個数は下部側に取り付ける個数に比較して多く配置した、ことを特徴とする遊技機A1、A2、A3、A4又はA5の遊技機。
遊技機A6では、遊技盤(遊技領域)の上部においての遊技球の通過位置で、その後の遊技球の流下方向がある程度決まることが多いため、通過検知センサと発光体を密に配置したので、誘導レールの上部側における遊技球の動きを細かく把握できる。その結果、遊技者は、遊技球発射ハンドルを正確に調節できるようになる。
一方、誘導レールの下部側は遊技球が発射されていることが把握できればよいので、下部側では通過検知センサと発光体を粗に配置しても問題ない。
遊技機A7は、合成樹脂製の前記誘導レールに複数の前記発光体を一体的に形成した、ことを特徴とする遊技機A1、A2、A3、A5又はA6の遊技機。
遊技機A7では、合成樹脂製の誘導レールに発光体(発光表示部)を一体的に形成することで、多数の発光体の取り扱いが容易になる。また、ハーネス等の配線での煩わしさがなくなる。
遊技機A8は、前記遊技盤の裏面に、前記通過検知センサを前記誘導レールの形状に沿って配置した、ことを特徴とする遊技機A1、A2、A3、A4、A5、A6又はA7の遊技機。
遊技機A8では、多数の通過検知センサを遊技盤の裏面に配置することで、多数の通過検知センサの取り扱いが容易になる。また、ハーネス等の配線での煩わしさがなくなる。
遊技機A9は、遊技盤の上部において、推奨する位置に遊技球が打ち出されていることを検知する報知検知センサとその検知により発光・消灯する報知発光体と、
推奨する位置に遊技球が打ち出されていることを検知する報知検知センサとその検知により発光・消灯する報知発光体を更に取り付けた、ことを特徴とする遊技機A1、A2、A3、A4、A5、A6,A7又はA8の遊技機。
遊技機A9では、始動口を狙い易い位置(ブッコミ狙い)、天釘を狙う位置などの推奨する位置に遊技球が打ち出されていないと大当たりの機会が損なわれる。遊技盤のどの位置に遊技球を狙って打ち出せば良いかを報知発光体の点灯で遊技者に報知することにより、初心者はどこを狙えばようかを直ぐに把握することができる。一方、大当たりになったときは、大入賞口(可変入賞装置)に多数の遊技球を入れるために、推奨する位置から左右に分かれて多数の遊技球をこの大入賞口(可変入賞装置)に入れやすいようにする。これにより遊技球を所望の位置に発射させることができ、遊技意欲が減殺されない。
遊技機A10は、推奨する位置に遊技球が届かないことを前記報知検知センサが検知した場合に、それぞれ該当する位置の報知発光体を点滅警報すると共に音声による警報を発するように構成した、ことを特徴とする遊技機A9の遊技機。
遊技機A10では、始動口を狙い易い位置又は天釘などの狙った推奨する位置に遊技球が届いていないことを遊技者に視覚と聴覚で報知することにより、遊技者は推奨する位置に直ぐに修正できる。初心者は遊技球を無駄なく使用することができる。
遊技機B
遊技機Bは、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりに遊技球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
パチンコ機は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域(遊技盤)を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる遊技機である。そこで、遊技者は発射ハンドルを操作して狙い通りの位置に遊技球が打ち出されるようにする。
遊技者が遊技球の誘導レールから遊技領域の所望の位置へ打ち出す技術について、例えば特許文献1の特開2004−81287の「パチンコ機」が提案されている。
特開2004−81287
しかし、最近のパチンコ機には、遊技機前面ユニットが大きく前方に飛び出した形状になり、ガラス製の窓パネル部にまで覆いかぶさるような構成のものがある。また、ピカピカ光る発光体により遊技球の軌道が見えづらいものがある。
このような遊技機前面ユニットが誘導レールを見づらくして、遊技球発射機構によって打ち出された遊技球が誘導レールから遊技領域(遊技盤)へ進入する状態を確認しづらいという問題を有していた。遊技者にとっては、狙い通りの位置に遊技球が打ち出されているかどうかで不安になりやすかった。
遊技機Bは、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、遊技機Bの目的は、誘導レールから遊技領域へ打ち出された遊技球の動作状態を発光体で表示させることで、遊技者の遊技意欲が損なわれることがなく、遊技球の位置狙いが容易に行える遊技機を提供することにある。
遊技機B1は、遊技球発射ハンドルで弾発力を調節して発射させた遊技球を、遊技機の遊技領域へ導く誘導レールを備えた遊技機であって、
前記誘導レールに導かれた遊技球の速度値を測定する速度検知手段と、
前記誘導レールに沿って複数の発光体を配置した発光表示部と、
前記速度検知手段によって検出された速度に基づき把握された遊技球の速度から遊技球の到達位置を予測し、遊技球が移動する位置に配置された各発光体を所定の方法で発光させる制御手段と、を備えた、ことを特徴とする遊技機。
遊技機B1では、遊技球発射ハンドルで調節された遊技球発射機構により発射された遊技球が誘導レールを通過する際に、速度検知手段が遊技球を検知し、制御手段が遊技球の通過位置に相当する位置の発光体を点灯、消灯させる。遊技球の通過位置に対応する位置に配置した発光体を点灯させることにより、打ち出された遊技球の位置を容易に把握することができる。そこで、誘導レールが遊技者から見えづらいとき、又は誘導レールが遊技機前面パネルで隠れているときでも、遊技球の動きを推測できるため、遊技球を所望の位置に発射させることができ、遊技意欲が減殺されない。
遊技機B2は、前記速度検知手段が、検知センサを前記誘導レールの2箇所にそれぞれ取り付け、
各検知センサの間に生じた検知の時間差によって前記遊技球の速度を把握し、その速度に合わせて各発光体を発光させるように構成した、ことを特徴とする遊技機B1の遊技機。
遊技機B2では、誘導レールに配置した2箇所の検知センサ(速度検知手段)により、遊技球の通過をそれぞれ検知して、その時間差を検出し、所定距離から遊技球の速度を把握することができる。
遊技機B3は、前記速度検知手段が、検知センサを遊技球発射機構の発射レールの2箇所に取り付け、
両検知センサの間に生じた検知の時間差によって前記遊技球の速度を把握し、その速度に合わせて各発光体を発光させるように構成した、ことを特徴とする遊技機B1の遊技機。
遊技機B3では、速度検知センサを遊技球発射機構の発射レールの2箇所に配置し、遊技球の通過をそれぞれ検知して、その時間差を検出し、所定距離から遊技球の速度値を算出することができる。
遊技機B4は、前記発光表示部は、部材に複数の発光体を取り付けたものである、ことを特徴とする遊技機B1、B2又はB3の遊技機。
遊技機B4では、誘導レールに発光体を一列に取り付けた発光表示部では、点灯し、消灯する発光体が誘導レールを通過する遊技球の動きに追従しているので、遊技者は遊技球発射ハンドルを正確に調節することができる。
遊技機B5は、前記誘導レールの湾曲形状に沿うように発光体を配列した発光表示部を、遊技機前面ユニット側に取り付けた、ことを特徴とする遊技機B1、B2、B3又はB4の遊技機。
遊技機B5では、発光表示部の発光体が誘導レールの湾曲形状に沿うように配列されているので、遊技盤上の誘導レールが遊技機前面パネルで隠れていても、この発光表示部の遊技球の通過位置に相当する位置に配列された発光体を速度検知手段で検知して点灯・消灯させることにより、遊技球の動きを容易に把握することができる。
遊技機B6は、合成樹脂製の前記誘導レールに複数の前記発光体を一体的に形成した、ことを特徴とする遊技機B1、B2、B3、B4又はB5の遊技機。
遊技機B6では、合成樹脂製の誘導レールに発光体(発光表示部)を一体的に形成することで、多数の発光体の取り扱いが容易になる。また、ハーネス等の配線での煩わしさがなくなる。
遊技機B7は、遊技盤の裏面に、前記速度検知手段を前記誘導レール間に配置した、ことを特徴とする遊技機B1、B2、B4、B5又はB6の遊技機。
遊技機B7では、速度検知手段を構成する検知センサを遊技盤の裏面2箇所に配置することで、速度検知センサの取り扱いが容易になる。
遊技機B8は、遊技盤の上部において、前記速度検知手段の検知に基づき遊技球の速度を把握した場合に、推奨する位置に遊技球が打ち出されていることを報知するために発光・消灯する報知発光体と、
推奨する位置に遊技球が打ち出されていることを報知するために発光・消灯する報知発光体をそれぞれ取り付けた、ことを特徴とする遊技機B1、B2、B3、B4、B5、B6又はB7の遊技機。
遊技機B8では、始動口を狙い易い位置(ブッコミ狙い)、天釘を狙う位置などの推奨する位置に遊技球が打ち出されていないと大当たりの機会が損なわれる。遊技盤のどの位置に遊技球を狙って打ち出せば良いかを報知発光体の点灯で報知することにより、初心者はどこを狙えばよいかを直ぐに把握することができる。一方、大当たりになったときは大入賞口(可変入賞装置)に多数の遊技球を入れるために、推奨する位置から左右に分かれて多数の遊技球をこの大入賞口(可変入賞装置)に入れやすいようにする。これにより遊技球を所望の位置に発射させることができ、遊技意欲が減殺されない。
遊技機B9は、推奨する位置に遊技球が届かないことを前記速度検知手段の検知に基づき遊技球の速度を把握した場合に、それぞれ対応する位置の前記報知発光体を点滅警報すると共に音声による警報を発するように構成した、ことを特徴とする遊技機B8の遊技機。
遊技機B9では、始動口を狙い易い位置又は天釘などの狙った推奨する位置に遊技球が届いていないことを遊技者に報知することにより、遊技者は推奨する位置にすぐに修正できる。初心者は遊技球を無駄なく使用することができる。
遊技機C
遊技機Cは、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりに遊技球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
パチンコ機は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域(遊技盤)を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる遊技機である。そこで、遊技者は発射ハンドルを操作して狙い通りの位置に遊技球が打ち出されるようにする。
遊技者が遊技球の誘導レールから遊技領域の所望の位置へ打ち出す技術について、例えば特許文献1の特開2004−81287の「パチンコ機」が提案されている。
特開2004−81287
しかし、最近のパチンコ機には、遊技機前面ユニットが大きく前方に飛び出した形状になり、ガラス製の窓パネル部にまで覆いかぶさるような構成のものがある。また、ピカピカ光る発光体により遊技球の軌道が見えづらいものがある。
このような遊技機前面ユニットが誘導レールを見づらくして、遊技球発射機構によって打ち出された遊技球が誘導レールから遊技領域(遊技盤)へ進入する状態を確認しづらいという問題を有していた。遊技者にとっては、狙い通りの位置に遊技球が打ち出されているかどうかで不安になりやすかった。
遊技機Cは、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、遊技機Cの目的は、誘導レールから遊技領域へ打ち出された遊技球の動作状態を発光体で表示させることで、遊技者の遊技意欲が損なわれることがなく、遊技球の位置狙いが容易に行える遊技機を提供することにある。
遊技機C1は、遊技球発射ハンドルで弾発力を調節して遊技球発射機構から発射させた遊技球を、遊技機の遊技領域へ導く誘導レールを備えた遊技機であって、
前記遊技球発射機構において打ち出す強度を決める回動量を検出する回動量検出部と、
前記誘導レールに沿って複数の発光体を配置した発光表示部と、
前記回動量検出部によって検出した速度値に合わせて遊技球の位置を推測し、その該当する位置の発光体を所定の方法で点灯、点滅させる制御手段と、を備えた、ことを特徴とする遊技機。
遊技機C1では、遊技球発射ハンドルで調節された遊技球発射機構により発射された遊技球について回動量検出部がその回動量を検出し、制御手段がその検出した回動量に合わせて打ち出される遊技球の位置を予測し、その対応する位置の発光体を点灯、消灯させる。遊技球の通過位置に相当する位置に配置した発光体を順次点灯させることにより、打ち出された遊技球の位置を容易に把握することができる。

そこで、誘導レールが遊技者から見えづらいとき、又は誘導レールが遊技機前面パネルで隠れているときでも、遊技球の動きを推測できるため、遊技球を所望の位置に発射させることができ、遊技意欲が減殺されない。
遊技機C2は、前記回動量検出部は、前記遊技球発射ハンドル操作の回転角度に応じて可変するダイヤル可変抵抗器である、ことを特徴とする遊技機C1の遊技機。
遊技機C2では、遊技球発射機構におけるダイヤル可変抵抗器により、遊技球の発射速度(初速度)を検出することができる。
遊技機C3は、前記発光表示部は、前記誘導レールに発光体を並列するように取り付けた、ことを特徴とする遊技機C1又はC2の遊技機。
遊技機C3では、誘導レールに発光体を並列するように取り付けた発光表示部では、順次点灯し、消灯する発光体が誘導レールを通過する遊技球の動きに追従しているので、遊技者は遊技球発射ハンドルを正確に調節することができる。
遊技機C4は、前記誘導レールの湾曲形状に沿うように発光体を配列した発光表示部を、遊技盤を支持するための透光性材から成る前面側の部材に取り付けた、ことを特徴とする遊技機C1、C2又はC3の遊技機。
遊技機C4では、発光表示部の発光体が誘導レールの湾曲形状に沿うように配列されているので、遊技盤上の誘導レールが透光性材から成る前面側の部材で隠れていても、この発光表示部の遊技球の通過位置に相当する位置に配列された発光体を点灯・消灯させることにより、遊技球の動きを容易に把握することができる。
遊技機C5は、合成樹脂製の前記誘導レールに複数の前記発光体を一体的に形成した、ことを特徴とする遊技機C1、C2、C3又はC4の遊技機。
遊技機C5では、合成樹脂製の誘導レールに発光体(発光表示部)を一体的な形成することで、多数の発光体の取り扱いが容易になる。また、ハーネス等の配線での煩わしさがなくなる。
遊技機C6は、遊技盤の上部において、前記回動量検出部の検出に基づき遊技球の速度値が予測された場合に、始動口を狙い易い位置に遊技球が打ち出されていることを報知するために発光・消灯する報知発光体と、
天釘を狙う位置に遊技球が打ち出されていることを報知するために発光・消灯する報知発光体をそれぞれ取り付けた、ことを特徴とする遊技機C1、C2、C3、C4又はC5の遊技機。
遊技機C6では、推奨する位置に遊技球が打ち出されていないと大当たりの機会が損なわれる。遊技盤のどの位置に遊技球を狙って打ち出せば良いかを報知発光体の点灯で報知することにより、初心者はどこを狙えばよいかを直ぐに把握することができる。一方、大当たりになったときは大入賞口(可変入賞装置)に多数の遊技球を入れるために、推奨する位置から左右に分かれて多数の遊技球をこの大入賞口(可変入賞装置)に入れやすいようにする。これにより遊技球を所望の位置に発射させることができ、遊技意欲が減殺されない。
遊技機C7は、推奨する位置に遊技球が届かないことを前記回動量検出部の検出に基づき遊技球の速度値が予測された場合に、それぞれ該当する位置の前記報知発光体を点滅警報すると共に音声による警報を発するように構成した、ことを特徴とする遊技機C6の遊技機。
遊技機C7では、始動口を狙い易い位置又は天釘などを狙う推奨する位置に遊技球が届いていないことを遊技者に報知することにより、遊技者は狙う推奨する位置にすぐに修正できる。初心者は遊技球を無駄なく使用することができる。
因みに、特徴A1乃至特徴A10のいずれか1つ又はそれらの組み合わせを上記特徴A1乃至A10に適用してもよい。特徴B1乃至特徴B9のいずれか1つ又はそれらの組み合わせを上記特徴B1乃至B9に適用してもよい。特徴C1乃至特徴C7のいずれか1つ又はそれらの組み合わせを上記特徴C1乃至C7に適用してもよい。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル)と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段(遊技球発射機構のソレノイド)と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品(釘等)とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部(始動口等)を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
遊技機10、A1〜A10、B1〜B9、C1〜C7のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機である。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された始動口に入賞(又は始動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードヘ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
遊技機10、A1〜A10、B1〜B9、C1〜C7のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機である。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
遊技機10、A1〜A10、B1〜B9、C1〜C7のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機である。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手投(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
本発明の遊技機は、主にパチンコ機の遊技機に利用することができるが、遊技球発射ハンドルを有する構成の遊技機であれば、パチンコ機以外の様々な遊技機に利用することができる。
10 遊技機としてのパチンコ機
23 遊技機前面ユニット
77 内レール部(誘導レール)
78 外レール部(誘導レール)
80 遊技球発射機構
84 遊技球発射ハンドル
107f 発光駆動装置
7001 通過検知センサ
7002 発光体
7003 発光表示部
7011 報知発光体
7012 報知検知センサ
P1 推奨する位置(始動口を狙い易い位置)
P2 推奨する位置(天釘の位置)

Claims (10)

  1. 遊技球発射ハンドルで弾発力を調節して発射させた遊技球を、遊技機の遊技領域へ導く誘導レールを備えた遊技機であって、
    前記誘導レールに導かれた遊技球の通過を検知するように配置した複数の通過検知センサと、
    打ち出された遊技球の軌道に沿って複数の発光体を配置した発光表示部と、
    前記通過検知センサによって遊技球の通過が検知されたときに、それぞれ対応する位置の各発光体を所定の方法で発光させる制御手段と、を備えた、ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記発光表示部は、部材に複数の発光体を取り付けたものである、ことを特徴とする請求項1の遊技機。
  3. 前記誘導レールの湾曲形状に沿うように発光体を配列した発光表示部を、遊技盤を支持するための透光性材から成る前面側の部材に取り付けた、ことを特徴とする請求項1又は2の遊技機。
  4. 前記通過検知センサを、前記誘導レールを通過する遊技球が邪魔にならない状態で該誘導レールの湾曲形状に沿って遊技盤に複数個並ぶように取り付けた、ことを特徴とする請求項1、2又は3の遊技機。
  5. 前記通過検知センサを、所定形状の部材に複数の発光体を一列に取り付けた、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4の遊技機。
  6. 前記通過検知センサと発光体は、前記誘導レールの上部側に取り付ける個数は下部側に取り付ける個数に比較して多く配置した、ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5の遊技機。
  7. 合成樹脂製の前記誘導レールに複数の前記発光体を一体的に形成した、ことを特徴とする請求項1、2、3、5又は6の遊技機。
  8. 遊技盤の裏面に、前記通過検知センサを前記誘導レールの形状に沿って配置した、ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7の遊技機。
  9. 遊技盤の上部において、推奨する位置に遊技球が打ち出されていることを検知する報知検知センサとその検知により発光・消灯する報知発光体と、
    推奨する位置に遊技球が打ち出されていることを検知する報知検知センサとその検知により発光・消灯する報知発光体を更に取り付けた、ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6,7又は8の遊技機。
  10. 前記推奨する位置に遊技球が届かないことを前記報知検知センサが検知した場合に、それぞれ該当する位置の報知発光体を点滅警報すると共に音声による警報を発するように構成した、ことを特徴とする請求項9の遊技機。
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